JPH085689Y2 - 吸入毒性試験装置 - Google Patents
吸入毒性試験装置Info
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- JPH085689Y2 JPH085689Y2 JP2210793U JP2210793U JPH085689Y2 JP H085689 Y2 JPH085689 Y2 JP H085689Y2 JP 2210793 U JP2210793 U JP 2210793U JP 2210793 U JP2210793 U JP 2210793U JP H085689 Y2 JPH085689 Y2 JP H085689Y2
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- inhalation
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はラット等の小動物に対
し農薬や医薬等の吸入毒性試験を行うための装置に関す
るものである。
し農薬や医薬等の吸入毒性試験を行うための装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に吸入毒性試験は、農薬等の液体状
の試験物質を空気等の気体中に霧状に分散させたミス
ト、あるいは固体試験物質の粉末を気体中に分散させた
ダストなどをラット等の小動物に吸入させ、その吸入に
よる生体障害によって試験物質の毒性を評価するもので
あり、この吸入毒性試験の代表的なものとしては急性吸
入毒性試験がある。この急性吸入毒性試験は、一定時間
暴露時において被試験動物が半数死亡する濃度(すなわ
ち半数致死濃度LC50)によって試験物質の毒性を評価
するのが通常である。
の試験物質を空気等の気体中に霧状に分散させたミス
ト、あるいは固体試験物質の粉末を気体中に分散させた
ダストなどをラット等の小動物に吸入させ、その吸入に
よる生体障害によって試験物質の毒性を評価するもので
あり、この吸入毒性試験の代表的なものとしては急性吸
入毒性試験がある。この急性吸入毒性試験は、一定時間
暴露時において被試験動物が半数死亡する濃度(すなわ
ち半数致死濃度LC50)によって試験物質の毒性を評価
するのが通常である。
【0003】ところで吸入毒性試験方式としては、ラッ
ト等の小動物の全身を試験物質を含む雰囲気に暴露させ
る全身暴露法と、頭部もしくは鼻部のみを暴露させる頭
部暴露法とがあるが、前者の全身暴露法では試験物質が
呼吸器による吸入以外に、経皮投与されてしまうから、
吸入のみによる毒性を正しく評価するためには後者の頭
部暴露法によることが望ましい。
ト等の小動物の全身を試験物質を含む雰囲気に暴露させ
る全身暴露法と、頭部もしくは鼻部のみを暴露させる頭
部暴露法とがあるが、前者の全身暴露法では試験物質が
呼吸器による吸入以外に、経皮投与されてしまうから、
吸入のみによる毒性を正しく評価するためには後者の頭
部暴露法によることが望ましい。
【0004】従来の頭部暴露用の吸入毒性試験装置の吸
入箱(チャンバ)としては、図5に示すように、中空円
筒状をなす垂直な吸入箱本体1の周壁部に、被試験動物
3の頭部もしくは鼻部を暴露させるための複数の開口部
2を周方向に間隔を置いて形成し、これらの開口部2に
それぞれラット等の被試験動物3を保持するためのホル
ダ4を取付けておき、吸入箱本体1の上端部1Aにミス
ト等の試験物質を供給するための供給装置、例えば液体
試験物質を噴霧してミストを発生させるための噴霧用ノ
ズル5を設けておき、ミスト等の試験物質を含む気体を
吸入箱本体1内の上方から下方へ送るようにしたものが
広く知られている。
入箱(チャンバ)としては、図5に示すように、中空円
筒状をなす垂直な吸入箱本体1の周壁部に、被試験動物
3の頭部もしくは鼻部を暴露させるための複数の開口部
2を周方向に間隔を置いて形成し、これらの開口部2に
それぞれラット等の被試験動物3を保持するためのホル
ダ4を取付けておき、吸入箱本体1の上端部1Aにミス
ト等の試験物質を供給するための供給装置、例えば液体
試験物質を噴霧してミストを発生させるための噴霧用ノ
ズル5を設けておき、ミスト等の試験物質を含む気体を
吸入箱本体1内の上方から下方へ送るようにしたものが
広く知られている。
【0005】一方本考案者等は、各種試験物質のうちで
も特に液体試験物質を気体中に霧状に分散させたミスト
を用いる吸入毒性試験装置として、予想外の粗大粒子を
排除した一定の粒度分布を持つミストを被試験動物に吸
入させ得るようにした吸入毒性試験装置を、既に特公昭
57−45574号において提案している。
も特に液体試験物質を気体中に霧状に分散させたミスト
を用いる吸入毒性試験装置として、予想外の粗大粒子を
排除した一定の粒度分布を持つミストを被試験動物に吸
入させ得るようにした吸入毒性試験装置を、既に特公昭
57−45574号において提案している。
【0006】上記提案の吸入毒性試験装置の吸入箱(チ
ャンバ)を図6に示す。
ャンバ)を図6に示す。
【0007】図6において、吸入箱90の主要構成要素
である吸入箱本体10は全体として中空円筒状をなすよ
うに作られ、かつその上端部分は円錐面11とされてい
る。そして吸入箱本体10の頂部には、その吸入箱本体
10内の中空室12に連通するミスト排出口13が形成
されている。
である吸入箱本体10は全体として中空円筒状をなすよ
うに作られ、かつその上端部分は円錐面11とされてい
る。そして吸入箱本体10の頂部には、その吸入箱本体
10内の中空室12に連通するミスト排出口13が形成
されている。
【0008】さらに前記吸入箱本体10の周壁部には、
ラット等の被試験動物3を保持するためのホルダ4が取
付けられる開口部2,2′、すなわち被試験動物3の頭
部を暴露させるための開口部2,2′が周方向に間隔を
置きかつ上下2段に形成されている。また前記吸入箱本
体10の下端には、試験液ミスト供給装置、例えば試験
液ミストを発生する噴霧用ノズル14を備えた供給室1
5が吸入箱本体10内の中空室12に対し区画された状
態で形成されている。すなわち、供給室15の底部中央
に、前記噴霧用ノズル14が上方へ向けて取付けられて
おり、そしてこの供給室15の頂部には、小孔状の噴出
口16が垂直に貫通形成されている。
ラット等の被試験動物3を保持するためのホルダ4が取
付けられる開口部2,2′、すなわち被試験動物3の頭
部を暴露させるための開口部2,2′が周方向に間隔を
置きかつ上下2段に形成されている。また前記吸入箱本
体10の下端には、試験液ミスト供給装置、例えば試験
液ミストを発生する噴霧用ノズル14を備えた供給室1
5が吸入箱本体10内の中空室12に対し区画された状
態で形成されている。すなわち、供給室15の底部中央
に、前記噴霧用ノズル14が上方へ向けて取付けられて
おり、そしてこの供給室15の頂部には、小孔状の噴出
口16が垂直に貫通形成されている。
【0009】さらに前記吸入箱本体10の中空室12内
における前記噴出口16の直上の位置には、中空室12
の内径より小径の円盤状の衝突板17が水平に配設され
ている。この衝突板17は、前記噴出口16の上側開口
端に対し上方へ小間隔を置いて配設されたものであっ
て、吸入箱本体10の内周壁から内側に向って突出する
複数の支持アーム18の先端に載置支持されており、し
たがってその衝突板17はその周囲が実質的に開放され
ていることになる。そして衝突板17上には、吸入箱本
体10とほぼ相似な形状を有しかつ吸入箱本体10より
小さい中空な占積体19が載置されている。したがって
吸入箱本体10内の中空室12は、衝突板17より上の
空間の中央部分が占積体19によって占められることに
なる。
における前記噴出口16の直上の位置には、中空室12
の内径より小径の円盤状の衝突板17が水平に配設され
ている。この衝突板17は、前記噴出口16の上側開口
端に対し上方へ小間隔を置いて配設されたものであっ
て、吸入箱本体10の内周壁から内側に向って突出する
複数の支持アーム18の先端に載置支持されており、し
たがってその衝突板17はその周囲が実質的に開放され
ていることになる。そして衝突板17上には、吸入箱本
体10とほぼ相似な形状を有しかつ吸入箱本体10より
小さい中空な占積体19が載置されている。したがって
吸入箱本体10内の中空室12は、衝突板17より上の
空間の中央部分が占積体19によって占められることに
なる。
【0010】以上のようなミスト用の吸入毒性試験装置
において、圧縮空気および試験液を噴霧用ノズル14に
供給すれば、そのノズル14から上方へ向けて供給室1
5内に試験液ミストが噴霧され、この試験液ミストは供
給室15内を上昇して噴出口16で集束され、加速され
たミストが噴出口16を通過し、この噴出口16から上
方へ高速で流出して衝突板17に衝突する。したがって
試験液ミストは衝突板17との慣性衝突により分級され
る。すなわち、噴出口16から噴出したミスト中の粗大
粒子は衝突板17に衝突することにより衝突板17に付
着凝集され、液滴となって衝突板17から自重落下す
る。一方噴出口16から噴出したミスト中におけるある
一定程度以下の粒径のミスト粒子は、衝突板17の下面
側からその周囲を通って中空室12内における吸入箱本
体10の内周面と占積体19との間の空間を上昇し、開
口部2,2′へ到達して被試験動物3により吸入され、
また被試験動物3により吸入されなかったミストはミス
ト排出口13から適宜の排気手段により装置外へ排出さ
れる。
において、圧縮空気および試験液を噴霧用ノズル14に
供給すれば、そのノズル14から上方へ向けて供給室1
5内に試験液ミストが噴霧され、この試験液ミストは供
給室15内を上昇して噴出口16で集束され、加速され
たミストが噴出口16を通過し、この噴出口16から上
方へ高速で流出して衝突板17に衝突する。したがって
試験液ミストは衝突板17との慣性衝突により分級され
る。すなわち、噴出口16から噴出したミスト中の粗大
粒子は衝突板17に衝突することにより衝突板17に付
着凝集され、液滴となって衝突板17から自重落下す
る。一方噴出口16から噴出したミスト中におけるある
一定程度以下の粒径のミスト粒子は、衝突板17の下面
側からその周囲を通って中空室12内における吸入箱本
体10の内周面と占積体19との間の空間を上昇し、開
口部2,2′へ到達して被試験動物3により吸入され、
また被試験動物3により吸入されなかったミストはミス
ト排出口13から適宜の排気手段により装置外へ排出さ
れる。
【0011】ここで上述のように衝突板17に対する慣
性衝突により分級された比較的微細な粒子からなるミス
ト中においても、開口部2,2′に至るまでの間の粒子
相互の衝突により凝集して粗大粒子が発生することがあ
り、また衝突板17において再飛散により粗大粒子が混
ってしまうことがある。しかしながら衝突板17から開
口部2,2′に至るまでの間ミストは上昇しなければな
らないから、凝集等により生じた粗大粒子はストークス
の沈降法則にしたがって沈降してしまい、その結果実際
に開口部2,2′に到達するのはある程度以下の粒径の
ものに限られることになる。したがって上述の装置にお
いては、慣性衝突による分級効果とストークスの法則に
よる沈降効果とが相俟って、粗大粒子が被試験動物に吸
入されることが極めて有効に防止される。そしてまた、
噴出口16の口径や噴出口16から噴出されるミストの
流量を選ぶことにより、あらかじめ被試験動物に吸入さ
せるミストの最大粒径を所望の値に設定することができ
る。
性衝突により分級された比較的微細な粒子からなるミス
ト中においても、開口部2,2′に至るまでの間の粒子
相互の衝突により凝集して粗大粒子が発生することがあ
り、また衝突板17において再飛散により粗大粒子が混
ってしまうことがある。しかしながら衝突板17から開
口部2,2′に至るまでの間ミストは上昇しなければな
らないから、凝集等により生じた粗大粒子はストークス
の沈降法則にしたがって沈降してしまい、その結果実際
に開口部2,2′に到達するのはある程度以下の粒径の
ものに限られることになる。したがって上述の装置にお
いては、慣性衝突による分級効果とストークスの法則に
よる沈降効果とが相俟って、粗大粒子が被試験動物に吸
入されることが極めて有効に防止される。そしてまた、
噴出口16の口径や噴出口16から噴出されるミストの
流量を選ぶことにより、あらかじめ被試験動物に吸入さ
せるミストの最大粒径を所望の値に設定することができ
る。
【0012】ところで前記の図5あるいは図6示される
ような頭部暴露方式の吸入毒性試験装置、あるいは図示
しない全身暴露方式の吸入毒性試験装置のいずれにおい
ても、吸入箱(チャンバ)の中空室(すなわちダストも
しくはミストを流すとともに被試験動物の少なくとも一
部を暴露させる空間)は、外気圧に対しわずかな負圧に
維持することが必要である。すなわち、吸入毒性試験に
用いるミストやダストは毒性を有する試験物質を含んで
いることから、吸入箱からミストやダストが外部へ漏洩
してしまって周囲の雰囲気を汚染してしまうことは、試
験担当員の健康や環境上の問題から絶対に避ける必要が
あり、そのため試験中(ミストもしくはダスト供給中)
には、吸入箱の中空室内を若干の負圧に維持して、吸入
箱から外部へミストやダストが漏出しないようにする必
要がある。
ような頭部暴露方式の吸入毒性試験装置、あるいは図示
しない全身暴露方式の吸入毒性試験装置のいずれにおい
ても、吸入箱(チャンバ)の中空室(すなわちダストも
しくはミストを流すとともに被試験動物の少なくとも一
部を暴露させる空間)は、外気圧に対しわずかな負圧に
維持することが必要である。すなわち、吸入毒性試験に
用いるミストやダストは毒性を有する試験物質を含んで
いることから、吸入箱からミストやダストが外部へ漏洩
してしまって周囲の雰囲気を汚染してしまうことは、試
験担当員の健康や環境上の問題から絶対に避ける必要が
あり、そのため試験中(ミストもしくはダスト供給中)
には、吸入箱の中空室内を若干の負圧に維持して、吸入
箱から外部へミストやダストが漏出しないようにする必
要がある。
【0013】そこで従来の吸入毒性試験装置における全
体システムとしては、図7もしくは図8に示すようなシ
ステムを用いている。
体システムとしては、図7もしくは図8に示すようなシ
ステムを用いている。
【0014】図7に示されるシステムにおいては、フィ
ルタ50を介してポンプもしくはコンプレッサ等の給送
手段51によって外部から空気を取入れ、その空気を試
験物質例えば薬液52とともにミストもしくはダストと
して吸入箱54内に吹込み、一方吸入箱本体54の排出
口55から排気制御弁56および排気処理装置57を介
してポンプ等の吸引手段58により吸気して、ミストも
しくはダストを排出させるように構成されている。この
ようなシステムでは、吸入箱54内の圧力を圧力計60
により検出し、その検出圧力に応じて排気制御弁56を
制御して、吸入箱54内の圧力が負圧となるように排気
流量を吸気流量に対して調整する方法が適用されてい
る。
ルタ50を介してポンプもしくはコンプレッサ等の給送
手段51によって外部から空気を取入れ、その空気を試
験物質例えば薬液52とともにミストもしくはダストと
して吸入箱54内に吹込み、一方吸入箱本体54の排出
口55から排気制御弁56および排気処理装置57を介
してポンプ等の吸引手段58により吸気して、ミストも
しくはダストを排出させるように構成されている。この
ようなシステムでは、吸入箱54内の圧力を圧力計60
により検出し、その検出圧力に応じて排気制御弁56を
制御して、吸入箱54内の圧力が負圧となるように排気
流量を吸気流量に対して調整する方法が適用されてい
る。
【0015】一方、図8に示されるシステムにおいて
は、基本的には排気系のポンプ等の吸引手段58のみに
よってミストもしくはダストを吸入箱54の中空室内に
供給するようにしたものであり、具体的には、吸入箱5
4の供給口61にフィルタ50を介して外部から空気を
導く導入管62を接続し、一方試験物質例えば薬液52
をコンプレッサ63からの空気により濃厚なダストもし
くはミストとし、その濃厚なダストもしくはミストを導
入管62の中途において供給して、希釈されたダストも
しくはミストを吸入箱54内に供給し、一方吸入箱54
の排出口55から排気処理装置57を介してポンプ等の
吸引手段58によって吸入箱54内を排気し、これによ
って吸入箱54の供給口61から前述のように希釈され
たミストもしくはダストを吸入箱54内に引込むように
構成されている。このような排気圧力のみによって吸入
箱54内にミストもしくはダストを吸入(供給)するよ
うにした場合も、吸入箱54内をわずかに負圧にするこ
とができる。
は、基本的には排気系のポンプ等の吸引手段58のみに
よってミストもしくはダストを吸入箱54の中空室内に
供給するようにしたものであり、具体的には、吸入箱5
4の供給口61にフィルタ50を介して外部から空気を
導く導入管62を接続し、一方試験物質例えば薬液52
をコンプレッサ63からの空気により濃厚なダストもし
くはミストとし、その濃厚なダストもしくはミストを導
入管62の中途において供給して、希釈されたダストも
しくはミストを吸入箱54内に供給し、一方吸入箱54
の排出口55から排気処理装置57を介してポンプ等の
吸引手段58によって吸入箱54内を排気し、これによ
って吸入箱54の供給口61から前述のように希釈され
たミストもしくはダストを吸入箱54内に引込むように
構成されている。このような排気圧力のみによって吸入
箱54内にミストもしくはダストを吸入(供給)するよ
うにした場合も、吸入箱54内をわずかに負圧にするこ
とができる。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】図7に示されるような
システムの場合、コンピュータ等を用いて排気制御弁5
6を高精度に制御する必要があり、そのため全体として
複雑化、高コスト化せざるを得ない問題がある。
システムの場合、コンピュータ等を用いて排気制御弁5
6を高精度に制御する必要があり、そのため全体として
複雑化、高コスト化せざるを得ない問題がある。
【0017】一方図8に示されるようなシステムの場
合、特に制御は必要ないが、排気処理装置57やフィル
タ50の流路抵抗が目詰り等によって変化した場合、外
部からの吸込空気量が減少して、吸入箱54内における
ミストやダストの濃度が変化してしまい、吸入毒性評価
に誤差が生じてしまうおそれがある。また図8の装置の
場合、コンプレッサ63の圧力により生起されるミスト
やダストが、外部からの空気によって希釈されるため、
高濃度のミストやダストを吸入箱本体内に供給すること
が困難であり、そのため高濃度での吸入毒性試験を行な
いにくい問題もある。
合、特に制御は必要ないが、排気処理装置57やフィル
タ50の流路抵抗が目詰り等によって変化した場合、外
部からの吸込空気量が減少して、吸入箱54内における
ミストやダストの濃度が変化してしまい、吸入毒性評価
に誤差が生じてしまうおそれがある。また図8の装置の
場合、コンプレッサ63の圧力により生起されるミスト
やダストが、外部からの空気によって希釈されるため、
高濃度のミストやダストを吸入箱本体内に供給すること
が困難であり、そのため高濃度での吸入毒性試験を行な
いにくい問題もある。
【0018】この考案は以上の事情を背景としてなされ
たもので、特に装置構成の複雑化、高コスト化を招くこ
となく、かつ吸入箱内でのミストやダストの濃度変化を
招いたりあるいは高濃度の吸入毒性試験が困難となった
りすることなく、簡単かつ安価な構成にて吸入箱内を常
にわずかに負圧に維持し得るような吸入毒性試験装置を
提供することを目的とするものである。
たもので、特に装置構成の複雑化、高コスト化を招くこ
となく、かつ吸入箱内でのミストやダストの濃度変化を
招いたりあるいは高濃度の吸入毒性試験が困難となった
りすることなく、簡単かつ安価な構成にて吸入箱内を常
にわずかに負圧に維持し得るような吸入毒性試験装置を
提供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】前述のような課題を解決
するため、この考案においては、吸入箱(チャンバ)の
中空室内に試験物質のダストもしくはミストを流すとと
もに、中空室内に被試験動物の少なくとも一部を暴露さ
せるようにした吸入毒性試験装置において、前記中空室
内に一定流量にてダストもしくはミストを送り込むため
の給送手段と、前記中空室内からダストもしくはミスト
を吸引排出させるための吸引手段とを有し、かつ中空室
における被試験動物による吸入部位よりもダストもしく
はミストの流れ方向の下流でかつ吸引手段よりも上流の
位置に、外部から空気を引込むためのリーク孔を設ける
こととした。
するため、この考案においては、吸入箱(チャンバ)の
中空室内に試験物質のダストもしくはミストを流すとと
もに、中空室内に被試験動物の少なくとも一部を暴露さ
せるようにした吸入毒性試験装置において、前記中空室
内に一定流量にてダストもしくはミストを送り込むため
の給送手段と、前記中空室内からダストもしくはミスト
を吸引排出させるための吸引手段とを有し、かつ中空室
における被試験動物による吸入部位よりもダストもしく
はミストの流れ方向の下流でかつ吸引手段よりも上流の
位置に、外部から空気を引込むためのリーク孔を設ける
こととした。
【0020】
【作用】この考案の吸入毒性試験装置においては、上流
側(供給側)のポンプ等の給送手段によってミストもし
くはダストが吸入箱の中空室内に一定流量で押込まれ
る。一方、下流側(排気側)の吸引手段を、給送手段に
よる流量よりも大きい流量で吸引するように動作させれ
ば、中空室内からミストもしくはダストが排出されると
同時に、リーク孔においても外部から少量の空気が吸込
まれ、その少量の空気がミストもしくはダストともに排
気されることになる。このとき、給送手段による押込み
流量よりも吸引手段による吸引排気流量を大きくしてお
くことによって、中空室内は常に若干の負圧となる。す
なわち、例えば吸入箱の中空室の排出口から吸引手段と
の間に通常設けられる排気処理手段の目詰り等に起因
し、給送手段から吸引手段に至るまでの間の流路抵抗が
若干変化して、給送手段での排気流量に変化が生じて
も、リーク孔から吸い込まれる空気量が変化するだけで
あって、中空室内の圧力は常にわずかの負圧に維持され
る。また給送手段による中空室内への押込み流量は一定
であり、かつリーク孔は吸入部位よりも下流側に設けら
れているから、吸入部位ではダストやミストは常に一定
の濃度を維持することができる。しかもダストやミスト
の濃度が希釈されることがないため、高濃度の試験物質
を被試験動物に吸入させることができる。
側(供給側)のポンプ等の給送手段によってミストもし
くはダストが吸入箱の中空室内に一定流量で押込まれ
る。一方、下流側(排気側)の吸引手段を、給送手段に
よる流量よりも大きい流量で吸引するように動作させれ
ば、中空室内からミストもしくはダストが排出されると
同時に、リーク孔においても外部から少量の空気が吸込
まれ、その少量の空気がミストもしくはダストともに排
気されることになる。このとき、給送手段による押込み
流量よりも吸引手段による吸引排気流量を大きくしてお
くことによって、中空室内は常に若干の負圧となる。す
なわち、例えば吸入箱の中空室の排出口から吸引手段と
の間に通常設けられる排気処理手段の目詰り等に起因
し、給送手段から吸引手段に至るまでの間の流路抵抗が
若干変化して、給送手段での排気流量に変化が生じて
も、リーク孔から吸い込まれる空気量が変化するだけで
あって、中空室内の圧力は常にわずかの負圧に維持され
る。また給送手段による中空室内への押込み流量は一定
であり、かつリーク孔は吸入部位よりも下流側に設けら
れているから、吸入部位ではダストやミストは常に一定
の濃度を維持することができる。しかもダストやミスト
の濃度が希釈されることがないため、高濃度の試験物質
を被試験動物に吸入させることができる。
【0021】
【実施例】図1にはこの考案の吸入毒性試験装置の全体
構成の一例を示す。
構成の一例を示す。
【0022】図1において、吸入箱90の下端には試験
物質を含むダストやミストを吸入箱90の中空室35内
へ供給するための供給用ノズル26が設けられており、
一方吸入箱90の上端部には、中空室35内のダストや
ミストを排出するための排出口28が形成されている。
この吸入箱90においては、その中空室35に被試験動
物32の頭部もしくは全身が暴露される。前記供給用ノ
ズル26は、例えば噴霧用ノズルからなるものであっ
て、この供給用ノズル26には、フィルタ70を介して
外部空気取入口71から空気を取入れてこれを一定流量
で圧送するためのコンプレッサ等の給送手段72が、空
気供給系路73を介して接続されるとともに、試験物質
例えば薬液や粉体を保持する試験物質リザーバ74が試
験物質圧送ポンプ75および試験物質供給系路76を介
して接続されており、試験物質リザーバ74からの試験
物質(薬液もしくは粉体)を前記給送手段72からの空
気によりミストまたはダストとして中空室35内へ噴出
するようになっている。前記吸入箱90の排出口28に
は排出系路77を介して排気処理装置78およびポンプ
等の排気用の吸引手段79がその順に接続されている。
そしてその排出系路77における排出口28と排気処理
装置78との間には、リーク弁41が設けられている。
このリーク弁41は外部から空気を引込む(リークす
る)ためのリーク孔を有しかつそのリーク孔の開度を調
整可能とされた弁で構成されている。なお図1において
81は外部からの供給空気流量を検出するための流量
計、82は吸入箱90の中空室35内の圧力を検出する
ための圧力検出器である。
物質を含むダストやミストを吸入箱90の中空室35内
へ供給するための供給用ノズル26が設けられており、
一方吸入箱90の上端部には、中空室35内のダストや
ミストを排出するための排出口28が形成されている。
この吸入箱90においては、その中空室35に被試験動
物32の頭部もしくは全身が暴露される。前記供給用ノ
ズル26は、例えば噴霧用ノズルからなるものであっ
て、この供給用ノズル26には、フィルタ70を介して
外部空気取入口71から空気を取入れてこれを一定流量
で圧送するためのコンプレッサ等の給送手段72が、空
気供給系路73を介して接続されるとともに、試験物質
例えば薬液や粉体を保持する試験物質リザーバ74が試
験物質圧送ポンプ75および試験物質供給系路76を介
して接続されており、試験物質リザーバ74からの試験
物質(薬液もしくは粉体)を前記給送手段72からの空
気によりミストまたはダストとして中空室35内へ噴出
するようになっている。前記吸入箱90の排出口28に
は排出系路77を介して排気処理装置78およびポンプ
等の排気用の吸引手段79がその順に接続されている。
そしてその排出系路77における排出口28と排気処理
装置78との間には、リーク弁41が設けられている。
このリーク弁41は外部から空気を引込む(リークす
る)ためのリーク孔を有しかつそのリーク孔の開度を調
整可能とされた弁で構成されている。なお図1において
81は外部からの供給空気流量を検出するための流量
計、82は吸入箱90の中空室35内の圧力を検出する
ための圧力検出器である。
【0023】図1の実施例においては、予めリーク弁4
1によってリーク孔の開度を適切に設定しておき、吸引
手段79を動作させて吸引排気し、同時に給送手段72
を動作させて外部から空気を取込むとともに試験物質圧
送ポンプ75を動作させ、試験物質を含むダストもしく
はミストを中空室35内へ供給する。このとき給送手段
72による押込み流量よりも吸引手段79による吸引排
気流量が大きくなるように設定しておく。これによって
中空室35内は常に負圧とされ、同時にリーク孔から少
量の空気が排出系路77に引込まれる。なお給送手段7
2による押込み流量は常に一定に維持しておく。
1によってリーク孔の開度を適切に設定しておき、吸引
手段79を動作させて吸引排気し、同時に給送手段72
を動作させて外部から空気を取込むとともに試験物質圧
送ポンプ75を動作させ、試験物質を含むダストもしく
はミストを中空室35内へ供給する。このとき給送手段
72による押込み流量よりも吸引手段79による吸引排
気流量が大きくなるように設定しておく。これによって
中空室35内は常に負圧とされ、同時にリーク孔から少
量の空気が排出系路77に引込まれる。なお給送手段7
2による押込み流量は常に一定に維持しておく。
【0024】図2、図3にはこの考案の吸入毒性試験装
置に試用される吸入箱(チャンバー)90の具体例を示
す。なおこの例における吸入箱90は、ダストを用いる
場合に適用されものである。
置に試用される吸入箱(チャンバー)90の具体例を示
す。なおこの例における吸入箱90は、ダストを用いる
場合に適用されものである。
【0025】図2、図3において、吸引箱本体20は全
体として中空円筒状をなすとともに、上部を円錐状に形
成した構成とされている。具体的には、この吸入箱本体
20は、円錐状をなす上蓋部21と、中空円筒状の胴部
22と、有底の短円筒状の底部23とを上下に着脱可能
に連結した構成とされている。これらの間の連結手段は
任意であるが、図示の例ではそれぞれフランジ部21
A,22A,22B,23Aの相互間にパッキング24
を介在させ、各フランジ部間をボルト・ナット25によ
って連結した構成とされている。
体として中空円筒状をなすとともに、上部を円錐状に形
成した構成とされている。具体的には、この吸入箱本体
20は、円錐状をなす上蓋部21と、中空円筒状の胴部
22と、有底の短円筒状の底部23とを上下に着脱可能
に連結した構成とされている。これらの間の連結手段は
任意であるが、図示の例ではそれぞれフランジ部21
A,22A,22B,23Aの相互間にパッキング24
を介在させ、各フランジ部間をボルト・ナット25によ
って連結した構成とされている。
【0026】吸入箱本体20の下底面中央、すなわち底
部23の下面中央には、上方へ向ってダストを噴出させ
るための供給用ノズル26が設けられており、そのノズ
ル26の配設位置の周囲には、ノズル26の上方空間を
取囲む円筒状の案内筒27が設けられている。また底部
23の下面周縁部には、沈降したダスト粉末を排出する
ための排出孔23Bが形成されている。一方上蓋部21
の頂部にはダストを吸引排出するための排出口28が開
口形成されており、この吸引排出口28の上方には、排
出路29が一体に形成されており、さらにこの排出路2
9には、図1に示したような排気処理装置や吸引手段
(吸引排気用ポンプ)へダストを導くための排出管30
がコクネタ31を介して連結されている。そしてまた前
記排出路29には、前述のようなリーク孔41Aを有す
るリーク弁41が設けられている。
部23の下面中央には、上方へ向ってダストを噴出させ
るための供給用ノズル26が設けられており、そのノズ
ル26の配設位置の周囲には、ノズル26の上方空間を
取囲む円筒状の案内筒27が設けられている。また底部
23の下面周縁部には、沈降したダスト粉末を排出する
ための排出孔23Bが形成されている。一方上蓋部21
の頂部にはダストを吸引排出するための排出口28が開
口形成されており、この吸引排出口28の上方には、排
出路29が一体に形成されており、さらにこの排出路2
9には、図1に示したような排気処理装置や吸引手段
(吸引排気用ポンプ)へダストを導くための排出管30
がコクネタ31を介して連結されている。そしてまた前
記排出路29には、前述のようなリーク孔41Aを有す
るリーク弁41が設けられている。
【0027】また前記吸入箱本体20の中間部の周壁、
すなわち胴部22の周壁には、ラット等の被試験動物3
2を保持するためのホルダ34が取付けられる開口部3
3A,33B、すなわち被試験動物32の頭部を暴露さ
せるための開口部33A,33Bが周方向に間隔を置き
かつ上下2段に形成されている。なお図2では図面の簡
明化のため上段の開口部33Aと下段の開口部33Bと
を上下に揃った状態で示しているが、実際には図3に示
すように上段の開口部33Aの位置と下段の開口部33
Bの位置とを周方向へずらすことが望ましい。
すなわち胴部22の周壁には、ラット等の被試験動物3
2を保持するためのホルダ34が取付けられる開口部3
3A,33B、すなわち被試験動物32の頭部を暴露さ
せるための開口部33A,33Bが周方向に間隔を置き
かつ上下2段に形成されている。なお図2では図面の簡
明化のため上段の開口部33Aと下段の開口部33Bと
を上下に揃った状態で示しているが、実際には図3に示
すように上段の開口部33Aの位置と下段の開口部33
Bの位置とを周方向へずらすことが望ましい。
【0028】さらに吸入箱本体20内の中空室35に
は、中空室35の形状とほぼ相似形状をなしかつ中空室
35よりも小径の占積体36が、中空室35の軸心位置
と同じ軸心位置となるように配設されている。すなわち
この占積体36は、有底円筒体の上端部を円錐面で閉じ
た中空状に作られており、この占積体36は、吸入箱本
体20の下部の周壁から内側へ突出する複数本の支持ア
ーム37の先端に跨って載置支持されている。
は、中空室35の形状とほぼ相似形状をなしかつ中空室
35よりも小径の占積体36が、中空室35の軸心位置
と同じ軸心位置となるように配設されている。すなわち
この占積体36は、有底円筒体の上端部を円錐面で閉じ
た中空状に作られており、この占積体36は、吸入箱本
体20の下部の周壁から内側へ突出する複数本の支持ア
ーム37の先端に跨って載置支持されている。
【0029】そして中空室35内における開口部33
A,33Bの直上の位置には、加速捕集板38が水平に
配設されている。この加速捕集板38は板面を上下に貫
通する多数の小孔39を、均一な分布密度で形成したも
のである。そしてこの加速捕集板38は、占積体36の
外周面と中空室35の内周面(吸入箱本体20の内周
面)との間のダスト流路を塞ぐように、ドーナツ盤状に
作られており、吸入箱本体20の胴部22の上端部内周
壁から内側へ突出する複数の支持突起40によって載置
支持されている。
A,33Bの直上の位置には、加速捕集板38が水平に
配設されている。この加速捕集板38は板面を上下に貫
通する多数の小孔39を、均一な分布密度で形成したも
のである。そしてこの加速捕集板38は、占積体36の
外周面と中空室35の内周面(吸入箱本体20の内周
面)との間のダスト流路を塞ぐように、ドーナツ盤状に
作られており、吸入箱本体20の胴部22の上端部内周
壁から内側へ突出する複数の支持突起40によって載置
支持されている。
【0030】上述のような吸入箱90を用いた場合、固
体試験物質の粉体を気体(通常は空気)に分散させたダ
ストをノズル26から噴出させるとともに、排出管30
に排気処理装置を介して連結された吸引手段を作動させ
れば、ノズル26から噴出されたダストは、排出口28
からの負圧によって案内筒27から中空室35内の占積
体36の外側の空間(流路)を通って上昇し、またリー
ク弁41のリーク孔41Aから少量の外部空気が排出路
29の下流側へ引込まれる。この間、占積体36の外側
の流路中においてダストに含まれる粗大粒子は、ストー
クスの沈降法則により流速に応じて沈降し、したがって
開口部33A,33Bの位置すなわち被試験動物吸入部
位には、粗大粒子を含まないある粒径以下の粒子のみが
至り、それが被試験動物32によって吸入されることに
なる。
体試験物質の粉体を気体(通常は空気)に分散させたダ
ストをノズル26から噴出させるとともに、排出管30
に排気処理装置を介して連結された吸引手段を作動させ
れば、ノズル26から噴出されたダストは、排出口28
からの負圧によって案内筒27から中空室35内の占積
体36の外側の空間(流路)を通って上昇し、またリー
ク弁41のリーク孔41Aから少量の外部空気が排出路
29の下流側へ引込まれる。この間、占積体36の外側
の流路中においてダストに含まれる粗大粒子は、ストー
クスの沈降法則により流速に応じて沈降し、したがって
開口部33A,33Bの位置すなわち被試験動物吸入部
位には、粗大粒子を含まないある粒径以下の粒子のみが
至り、それが被試験動物32によって吸入されることに
なる。
【0031】そして被試験動物吸入部位を通過して加速
捕集板38の近くに至ったダストは、占積体36の周囲
の中空部分の流路断面積に比し加速捕集板38の多数の
小孔39の流路総断面積が小さいことに起因して、急速
に流速が大きくなって加速捕集板38の各小孔39を下
方から通過する。このとき、上述のように流速が急激に
大きくなることによって、加速捕集板38の下側の空間
の粒子は各小孔39に吸い寄せられるように流れ、その
ため加速捕集板38の下面にダストの粒子が付着するお
それは少ない。そして加速捕集板38の各小孔39を上
方へ抜け出た直後には、逆に急激に流速が低下しかつ流
れの方向が拡散するため、ダスト中の大径の粒子や、小
孔通過中に混合・凝集によって粗大化した粒子は、沈降
して加速捕集板38上の小孔39の周囲に落下し、残り
の微小な粒子が排出口28から排出路29、排出管30
を経て、排気処理装置へ導かれる。また加速捕集板38
よりも上方の位置において吸入箱本体20の内壁面や排
出口28の内面等に一旦付着して凝集し、落下した粗大
粒子も加速捕集板38上に落下する。したがってこれら
の粗大粒子が被試験動物吸入部位に至ってしまうこと、
したがってこれらの粗大粒子が被試験動物32に吸入さ
れてしまうことを有効に防止できる。
捕集板38の近くに至ったダストは、占積体36の周囲
の中空部分の流路断面積に比し加速捕集板38の多数の
小孔39の流路総断面積が小さいことに起因して、急速
に流速が大きくなって加速捕集板38の各小孔39を下
方から通過する。このとき、上述のように流速が急激に
大きくなることによって、加速捕集板38の下側の空間
の粒子は各小孔39に吸い寄せられるように流れ、その
ため加速捕集板38の下面にダストの粒子が付着するお
それは少ない。そして加速捕集板38の各小孔39を上
方へ抜け出た直後には、逆に急激に流速が低下しかつ流
れの方向が拡散するため、ダスト中の大径の粒子や、小
孔通過中に混合・凝集によって粗大化した粒子は、沈降
して加速捕集板38上の小孔39の周囲に落下し、残り
の微小な粒子が排出口28から排出路29、排出管30
を経て、排気処理装置へ導かれる。また加速捕集板38
よりも上方の位置において吸入箱本体20の内壁面や排
出口28の内面等に一旦付着して凝集し、落下した粗大
粒子も加速捕集板38上に落下する。したがってこれら
の粗大粒子が被試験動物吸入部位に至ってしまうこと、
したがってこれらの粗大粒子が被試験動物32に吸入さ
れてしまうことを有効に防止できる。
【0032】図4には、この考案をミストに適用する場
合の吸入箱90の一例を示す。この図4の吸入箱90が
図6の吸入箱と異なる点は、ミストを吸引排出するため
の排出口13に続く排出路13Aにリーク孔41Aを有
するリーク弁41が設けられている点だけであり、その
他の点は図6の吸入箱と同様な構成とされている。
合の吸入箱90の一例を示す。この図4の吸入箱90が
図6の吸入箱と異なる点は、ミストを吸引排出するため
の排出口13に続く排出路13Aにリーク孔41Aを有
するリーク弁41が設けられている点だけであり、その
他の点は図6の吸入箱と同様な構成とされている。
【0033】なお以上の各例の吸入箱は、いずれも下方
からダストもしくはミストを供給し、上方で吸引排出す
る構成としているが、場合によっては図5に示す装置と
同様に上方から下方へミストもしくはダストを流すよう
に構成しても良いことは勿論である。また前述の各例の
吸入箱はいずれも頭部暴露方式に適用する場合の例とし
て示したが、この考案は全身暴露方式の吸入箱にも適用
できることはもちろんである。
からダストもしくはミストを供給し、上方で吸引排出す
る構成としているが、場合によっては図5に示す装置と
同様に上方から下方へミストもしくはダストを流すよう
に構成しても良いことは勿論である。また前述の各例の
吸入箱はいずれも頭部暴露方式に適用する場合の例とし
て示したが、この考案は全身暴露方式の吸入箱にも適用
できることはもちろんである。
【0034】さらに、リーク孔41Aは、要は被試験動
物による吸入部位よりも下流側でかつ排気のための吸引
手段よりも上流側の位置に設けられていれば良く、その
間であれば排出系路の任意の位置にリーク孔を設けるこ
とができる。但し一般には吸入箱と吸引手段との間に排
気処理装置を設けるのが一般的であり、その場合には吸
入箱における被試験動物吸入部位よりも下流側でかつ排
気処理装置よりも手前(上流側)の位置にリーク孔を設
けることが望ましい。
物による吸入部位よりも下流側でかつ排気のための吸引
手段よりも上流側の位置に設けられていれば良く、その
間であれば排出系路の任意の位置にリーク孔を設けるこ
とができる。但し一般には吸入箱と吸引手段との間に排
気処理装置を設けるのが一般的であり、その場合には吸
入箱における被試験動物吸入部位よりも下流側でかつ排
気処理装置よりも手前(上流側)の位置にリーク孔を設
けることが望ましい。
【0035】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、この考案
の吸入毒性試験装置では、特に複雑な制御を要すること
なく、リーク孔を設けるという簡単かつ安価な構成に
て、常に吸入箱の中空室内を若干の負圧に維持すること
ができ、また特に中空室内におけるダストもしくはミス
トの試験物質濃度が変化してしまうおそれも少なく、か
つ高濃度での吸入毒性試験を行なうこともできる。
の吸入毒性試験装置では、特に複雑な制御を要すること
なく、リーク孔を設けるという簡単かつ安価な構成に
て、常に吸入箱の中空室内を若干の負圧に維持すること
ができ、また特に中空室内におけるダストもしくはミス
トの試験物質濃度が変化してしまうおそれも少なく、か
つ高濃度での吸入毒性試験を行なうこともできる。
【図1】この考案の吸入毒性試験装置の全体システムの
一例を示すブロック図である。
一例を示すブロック図である。
【図2】この考案の吸入毒性試験装置に用いられる吸入
箱の一例を示す縦断面図である。
箱の一例を示す縦断面図である。
【図3】図2のX−X線における横断平面図である。
【図4】この考案の吸入毒性試験装置に用いられる吸入
箱の他の例を示す縦断面図である。
箱の他の例を示す縦断面図である。
【図5】従来の吸入毒性試験装置の吸入箱の一例を示す
略解図である。
略解図である。
【図6】本願考案者が先に提案した吸入毒性試験装置の
吸入箱を示す縦断面図である。
吸入箱を示す縦断面図である。
【図7】従来の吸入毒性試験装置の全体システムの一例
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図8】従来の吸入毒性試験装置の全体システムの他の
例を示すブロック図である。
例を示すブロック図である。
20 吸入箱本体 26 供給用ノズル 28 排出口 32 被試験動物 33A,33B 開口部 35 中空室 41A リーク孔 72 給送手段 79 吸引手段 90 吸入箱(チャンバ)
Claims (1)
- 【請求項1】 吸入箱の中空室内に試験物質のダストも
しくはミストを流すとともに、中空室内に被試験動物の
少なくとも一部を暴露させるようにした吸入毒性試験装
置において、 前記中空室内に一定流量にてダストもしくはミストを送
り込むための給送手段と、前記中空室内からダストもし
くはミストを吸引排出させるための吸引手段とを有し、
かつ中空室における被試験動物による吸入部位よりもダ
ストもしくはミストの流れ方向の下流でかつ吸引手段よ
りも上流の位置に、外部から空気を引込むためのリーク
孔を設けたことを特徴とする吸入毒性試験装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2210793U JPH085689Y2 (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 吸入毒性試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2210793U JPH085689Y2 (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 吸入毒性試験装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0675426U JPH0675426U (ja) | 1994-10-25 |
| JPH085689Y2 true JPH085689Y2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=12073672
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2210793U Expired - Lifetime JPH085689Y2 (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 吸入毒性試験装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH085689Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102112720B1 (ko) * | 2019-07-01 | 2020-05-19 | 주식회사 에이치시티엠 | 흡입 독성 평가용 전신 노출 챔버 장치 |
-
1993
- 1993-04-02 JP JP2210793U patent/JPH085689Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0675426U (ja) | 1994-10-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960820 |