JPH0856943A - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
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- JPH0856943A JPH0856943A JP6215231A JP21523194A JPH0856943A JP H0856943 A JPH0856943 A JP H0856943A JP 6215231 A JP6215231 A JP 6215231A JP 21523194 A JP21523194 A JP 21523194A JP H0856943 A JPH0856943 A JP H0856943A
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- JP
- Japan
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- pseudo noise
- signal
- noise signal
- ultrasonic diagnostic
- diagnostic apparatus
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- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回路規模の小さい低コストの超音波診断装置
を提供する。 【構成】 疑似雑音信号を発生する疑似雑音発生手段6
と、受信信号に疑似雑音信号を加算する複数の加算手段
17−1〜17−4と、各加算手段の出力をディジタル信号
に変換する複数のA/D変換手段4−1〜4−4と、複
数のA/D変換手段の出力を遅延加算する遅延加算手段
5とを備えた超音波診断装置において、遅延加算手段と
して、A/D変換手段の各々から入力したディジタルデ
ータを遅延させて出力する遅延手段19−1〜19−4と、
この遅延手段から入力したディジタルデータにゼロを補
間した後、フィルタ処理を施して出力する補間手段20−
1〜20−4と、複数の補間手段の出力を加算する加算手
段21とを設け、この補間手段によって疑似雑音信号の成
分を除去するように構成する。疑似雑音信号がこの補間
手段のフィルタで除去されるため、疑似雑音信号を除く
ための特別のフィルタを設ける必要がなく、回路規模を
小さくすることができる。
を提供する。 【構成】 疑似雑音信号を発生する疑似雑音発生手段6
と、受信信号に疑似雑音信号を加算する複数の加算手段
17−1〜17−4と、各加算手段の出力をディジタル信号
に変換する複数のA/D変換手段4−1〜4−4と、複
数のA/D変換手段の出力を遅延加算する遅延加算手段
5とを備えた超音波診断装置において、遅延加算手段と
して、A/D変換手段の各々から入力したディジタルデ
ータを遅延させて出力する遅延手段19−1〜19−4と、
この遅延手段から入力したディジタルデータにゼロを補
間した後、フィルタ処理を施して出力する補間手段20−
1〜20−4と、複数の補間手段の出力を加算する加算手
段21とを設け、この補間手段によって疑似雑音信号の成
分を除去するように構成する。疑似雑音信号がこの補間
手段のフィルタで除去されるため、疑似雑音信号を除く
ための特別のフィルタを設ける必要がなく、回路規模を
小さくすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の振動子によって
受信したエコー信号をディジタル処理して被検部位の画
像を表示する超音波診断装置に関し、特に、精度の高い
A/D変換が実現できるように構成したものである。
受信したエコー信号をディジタル処理して被検部位の画
像を表示する超音波診断装置に関し、特に、精度の高い
A/D変換が実現できるように構成したものである。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置は、探触子の複数のエレ
メント(振動子)から超音波を生体内に送り、内部組織
の音響インピーダンスの差異によって生ずる反射エコー
を各エレメントで受信し、このエコー信号から得られる
画像情報に基づいて被検部位についての画像を形成して
いる。
メント(振動子)から超音波を生体内に送り、内部組織
の音響インピーダンスの差異によって生ずる反射エコー
を各エレメントで受信し、このエコー信号から得られる
画像情報に基づいて被検部位についての画像を形成して
いる。
【0003】探触子には、数十個乃至数百個のエレメン
トが設けられており、この内の複数個から成るグループ
を一斉に駆動して1本の超音波ビームを発射し、また、
このグループの左端のエレメントを外し、右側に一つの
エレメントを加えるという操作を繰り返すことによっ
て、超音波ビームを移動する。
トが設けられており、この内の複数個から成るグループ
を一斉に駆動して1本の超音波ビームを発射し、また、
このグループの左端のエレメントを外し、右側に一つの
エレメントを加えるという操作を繰り返すことによっ
て、超音波ビームを移動する。
【0004】このグループの各エレメントの超音波発射
時刻に僅かな時間差をつけることによって、一定方向に
向かって収束する超音波ビームを得ることができ、その
時間差を変えることによって、超音波ビームの放射方向
やビームの収束する焦点域を変化させることができる。
時刻に僅かな時間差をつけることによって、一定方向に
向かって収束する超音波ビームを得ることができ、その
時間差を変えることによって、超音波ビームの放射方向
やビームの収束する焦点域を変化させることができる。
【0005】グループの各エレメントから発射された超
音波ビームのエコー信号は、それぞれのエレメントで受
信され、この受信されたエコー信号を、被検部位から各
エレメントまでの到達時間差に応じた補正を加えた後に
加算することにより、分解能の高い画像信号を得ること
ができる。
音波ビームのエコー信号は、それぞれのエレメントで受
信され、この受信されたエコー信号を、被検部位から各
エレメントまでの到達時間差に応じた補正を加えた後に
加算することにより、分解能の高い画像信号を得ること
ができる。
【0006】この時間補正には、従来からコイルとコン
デンサによるアナログ遅延線が用いられてきたが、アナ
ログ遅延線は、高い周波数や長い遅延時間を必要とする
場合に性能確保が難しいこと、個々の部品により遅延時
間のバラツキがあること等の問題を有していた。そのた
めエコー信号をA/D変換器によりディジタル信号に変
換した後、遅延加算を行なう方式が考案されている(特
開昭61−8039号公報)。
デンサによるアナログ遅延線が用いられてきたが、アナ
ログ遅延線は、高い周波数や長い遅延時間を必要とする
場合に性能確保が難しいこと、個々の部品により遅延時
間のバラツキがあること等の問題を有していた。そのた
めエコー信号をA/D変換器によりディジタル信号に変
換した後、遅延加算を行なう方式が考案されている(特
開昭61−8039号公報)。
【0007】この方式の超音波診断装置は、図14に示
すように、複数のエレメントT1〜T4を備える探触子
1(この場合、構成を簡単にするためエレメントの数を
4としている)と、各エレメントを駆動するためのパル
スを発生し、各エレメントが受信したパルスを受け入れ
るパルサレシーバ2−1〜2−4と、受信信号を増幅す
るゲイン・コントロール・アンプ3−1〜3−4と、入
力信号をディジタル信号に変換するA/D変換器4−1
〜4−4と、入力ディジタル信号を遅延加算する遅延加
算部5と、各部の動作を制御する制御部7とを備えてい
る。また、パルスドプラやカラーフロー血流映像装置で
は、ドップラー効果を利用して血流情報を得るために、
直交する参照信号を発生する参照信号発生器10と、直交
する参照信号とエコー信号とを乗算する乗算器8、9
と、入力する信号の高調波成分を除去するフィルタ11、
12と、フィルタ11、12から出力された信号を基に速度演
算を行なう信号処理部13とを備え、また、Bモード(断
層像表示)のためにはディジタルビーム合成部5の出力
を検波する検波器14を備え、さらに、検波器14及び信号
処理部13から出力されたディジタル信号をテレビ方式の
スキャンニング(走査)に合わせて出力するディジタル
・スキャン・コンバータ(DSC)15と、超音波映像を
表示する表示部16とを備えている。
すように、複数のエレメントT1〜T4を備える探触子
1(この場合、構成を簡単にするためエレメントの数を
4としている)と、各エレメントを駆動するためのパル
スを発生し、各エレメントが受信したパルスを受け入れ
るパルサレシーバ2−1〜2−4と、受信信号を増幅す
るゲイン・コントロール・アンプ3−1〜3−4と、入
力信号をディジタル信号に変換するA/D変換器4−1
〜4−4と、入力ディジタル信号を遅延加算する遅延加
算部5と、各部の動作を制御する制御部7とを備えてい
る。また、パルスドプラやカラーフロー血流映像装置で
は、ドップラー効果を利用して血流情報を得るために、
直交する参照信号を発生する参照信号発生器10と、直交
する参照信号とエコー信号とを乗算する乗算器8、9
と、入力する信号の高調波成分を除去するフィルタ11、
12と、フィルタ11、12から出力された信号を基に速度演
算を行なう信号処理部13とを備え、また、Bモード(断
層像表示)のためにはディジタルビーム合成部5の出力
を検波する検波器14を備え、さらに、検波器14及び信号
処理部13から出力されたディジタル信号をテレビ方式の
スキャンニング(走査)に合わせて出力するディジタル
・スキャン・コンバータ(DSC)15と、超音波映像を
表示する表示部16とを備えている。
【0008】この超音波診断装置では、制御部7から、
電子集束やステアリング(扇形走査)、リニア走査等を
行なうために位相制御されたパルストリガ信号がパルサ
レシーバ2−1〜2−4に出力され、各パルサレシーバ
2−1〜2−4は、パルストリガ信号に同期して、探触
子1の各エレメント(振動子)T1〜T4を駆動するド
ライブパルスを発生する。被検体内で反射した超音波
は、同じエレメントT1〜T4で受信され、パルサレシ
ーバ2−1〜2−4を通過しゲイン・コントロール・ア
ンプ3−1〜3−4で適度に増幅され、A/D変換器4
−1〜4−4に送られてディジタル信号に変換される。
A/D変換器4−1〜4−4で変換されたディジタル信
号は、遅延加算部5で遅延加算される。
電子集束やステアリング(扇形走査)、リニア走査等を
行なうために位相制御されたパルストリガ信号がパルサ
レシーバ2−1〜2−4に出力され、各パルサレシーバ
2−1〜2−4は、パルストリガ信号に同期して、探触
子1の各エレメント(振動子)T1〜T4を駆動するド
ライブパルスを発生する。被検体内で反射した超音波
は、同じエレメントT1〜T4で受信され、パルサレシ
ーバ2−1〜2−4を通過しゲイン・コントロール・ア
ンプ3−1〜3−4で適度に増幅され、A/D変換器4
−1〜4−4に送られてディジタル信号に変換される。
A/D変換器4−1〜4−4で変換されたディジタル信
号は、遅延加算部5で遅延加算される。
【0009】遅延加算部5から出力されたディジタル信
号は、映像表示のための処理が行なわれる。パルスドプ
ラあるいはカラーフロー血流映像装置では、このディジ
タル出力信号に、乗算器8、9において、参照信号発生
器10より作られた参照信号が乗算され、フィルタ11、12
で高調波成分が除去された後、信号処理部13でクラッタ
信号の除去や速度演算が行なわれ、DSC15を経て表示
部16に表示される。
号は、映像表示のための処理が行なわれる。パルスドプ
ラあるいはカラーフロー血流映像装置では、このディジ
タル出力信号に、乗算器8、9において、参照信号発生
器10より作られた参照信号が乗算され、フィルタ11、12
で高調波成分が除去された後、信号処理部13でクラッタ
信号の除去や速度演算が行なわれ、DSC15を経て表示
部16に表示される。
【0010】Bモードの場合は、遅延加算部5の出力が
検波部14で検波され、DSC15を経て表示部16に断層像
が表示される。
検波部14で検波され、DSC15を経て表示部16に断層像
が表示される。
【0011】各エレメントの受信するエコー信号は、横
隔膜や血液といった反射率の異なるものからの反射波を
含んでいるため広いダイナミックレンジを有している。
そのため、エコー信号をディジタルデータに変換するA
/D変換器は、広いダイナミックレンジに対応できるよ
うに、ビット数の多いものを使う必要がある。しかし、
エレメントと同じ数の、数十から数百個を使用するA/
D変換器に、こうしたダイナミックレンジの広い、高い
A/D特性を持つものを用意するとなると超音波診断装
置のコストが大幅に上昇してしまう。
隔膜や血液といった反射率の異なるものからの反射波を
含んでいるため広いダイナミックレンジを有している。
そのため、エコー信号をディジタルデータに変換するA
/D変換器は、広いダイナミックレンジに対応できるよ
うに、ビット数の多いものを使う必要がある。しかし、
エレメントと同じ数の、数十から数百個を使用するA/
D変換器に、こうしたダイナミックレンジの広い、高い
A/D特性を持つものを用意するとなると超音波診断装
置のコストが大幅に上昇してしまう。
【0012】こうした点を解決するために、本発明者等
は、A/D変換器そのものの高性能化を必要とせずに、
A/D変換における誤差を少なくできる超音波診断装置
を考案した(特願平5−30427号)。
は、A/D変換器そのものの高性能化を必要とせずに、
A/D変換における誤差を少なくできる超音波診断装置
を考案した(特願平5−30427号)。
【0013】この装置は、図15に示すように、Nケの
配列する振動子T1〜TNで構成されたアレイ型の超音
波探触子1(この例では説明を簡単にするため、N=4
としている)と、各エレメントを駆動するためのパルス
を発生し、各エレメントが受信したパルスを受け入れる
パルサレシーバ2−1〜2−4と、階段状の雑音波形
(ディザ信号)を出力する疑似雑音源6と、パルサレシ
ーバ2−1〜2−4の出力とディザ信号とを加算する加
算器17−1〜17−4と、加算器17−1〜17−4の出力を
A/D変換するA/D変換器4−1〜4−4と、各A/
D変換器4−1〜4−4の出力を遅延加算する遅延加算
部5と、各部を制御する制御部7とを備えている。ま
た、遅延加算部5の出力を用いて映像表示信号を形成す
るための構成は、Bモードにおいてフィルタ18が付加さ
れている点を除いて従来の装置(図14)と変わりがな
い。
配列する振動子T1〜TNで構成されたアレイ型の超音
波探触子1(この例では説明を簡単にするため、N=4
としている)と、各エレメントを駆動するためのパルス
を発生し、各エレメントが受信したパルスを受け入れる
パルサレシーバ2−1〜2−4と、階段状の雑音波形
(ディザ信号)を出力する疑似雑音源6と、パルサレシ
ーバ2−1〜2−4の出力とディザ信号とを加算する加
算器17−1〜17−4と、加算器17−1〜17−4の出力を
A/D変換するA/D変換器4−1〜4−4と、各A/
D変換器4−1〜4−4の出力を遅延加算する遅延加算
部5と、各部を制御する制御部7とを備えている。ま
た、遅延加算部5の出力を用いて映像表示信号を形成す
るための構成は、Bモードにおいてフィルタ18が付加さ
れている点を除いて従来の装置(図14)と変わりがな
い。
【0014】この超音波診断装置の基本的な動作は、図
14に示した前記の装置と同じである。ただ、疑似雑音
源6の出力が加算器17−1〜17−4によりパルサレシー
バ2−1〜2−4で受信したエコー信号に加算される
点、及びBモードにおいて、遅延加算部5の出力に含ま
れる疑似雑音信号がフィルタ18で除かれる点だけが異な
っている。
14に示した前記の装置と同じである。ただ、疑似雑音
源6の出力が加算器17−1〜17−4によりパルサレシー
バ2−1〜2−4で受信したエコー信号に加算される
点、及びBモードにおいて、遅延加算部5の出力に含ま
れる疑似雑音信号がフィルタ18で除かれる点だけが異な
っている。
【0015】疑似雑音信号を用いた動作を詳しく説明す
る。
る。
【0016】疑似雑音源から発生される雑音波形として
は種々のものが考えられる。いま、この疑似雑音信号N
(m)が、図13に示すように4サンプルクロックを1
周期とする振幅0.75相当の鋸歯状波形の信号とす
る。このとき、N(m)は以下のように表せる。
は種々のものが考えられる。いま、この疑似雑音信号N
(m)が、図13に示すように4サンプルクロックを1
周期とする振幅0.75相当の鋸歯状波形の信号とす
る。このとき、N(m)は以下のように表せる。
【0017】 N(m+0)=−0.375 N(m+1)=−0.125 N(m+2)=0.125 N(m+3)=0.375 A/D変換器の1LSBが振幅1に等しく、A/D変換
器に振幅1.51の直流信号が入力し、また、A/Dコ
ンバータのスレッシホールドレベルが1.5であるとす
ると、ディザ信号の加算がない場合には、A/D変換器
から4サンプルクロック間に出力される4つの値は全て
2となり、入力する直流信号との間に0.49の誤差が
生ずる。
器に振幅1.51の直流信号が入力し、また、A/Dコ
ンバータのスレッシホールドレベルが1.5であるとす
ると、ディザ信号の加算がない場合には、A/D変換器
から4サンプルクロック間に出力される4つの値は全て
2となり、入力する直流信号との間に0.49の誤差が
生ずる。
【0018】これに対して、ディザ信号を加えた場合で
は、A/D変換器には、4サンプルクロック間に1.1
35、1.385、1.635、1.885の値が順次
入力し、A/D変換器は、これを1、1、2、2の値に
A/D変換する。この変換された値の平均を取ると、平
均値は1.5であるから、入力信号との誤差は0.01
に減少することになる。
は、A/D変換器には、4サンプルクロック間に1.1
35、1.385、1.635、1.885の値が順次
入力し、A/D変換器は、これを1、1、2、2の値に
A/D変換する。この変換された値の平均を取ると、平
均値は1.5であるから、入力信号との誤差は0.01
に減少することになる。
【0019】この例のように、疑似雑音信号を加算して
平均を取ることによって、量子化誤差を下げることがで
きる。量子化誤差の最大値で比較すると、通常の量子化
誤差の最大が±0.5であるのに比べて、疑似雑音信号
を加算して平均をとる処理を行なった場合には、その平
均値の量子化誤差の最大値は±0.125となり、通常
の1/4に減少する。
平均を取ることによって、量子化誤差を下げることがで
きる。量子化誤差の最大値で比較すると、通常の量子化
誤差の最大が±0.5であるのに比べて、疑似雑音信号
を加算して平均をとる処理を行なった場合には、その平
均値の量子化誤差の最大値は±0.125となり、通常
の1/4に減少する。
【0020】この方式でA/D変換を行なった場合、サ
ンプリングの速度は等価的に見て低下するが量子化誤差
は小さくなる。
ンプリングの速度は等価的に見て低下するが量子化誤差
は小さくなる。
【0021】疑似雑音源6はこのような目的で雑音を発
生する。疑似雑音信号には、その周波数スペクトラムが
受信信号の帯域と重ならないような周期、波形のものを
選ぶ必要がある。
生する。疑似雑音信号には、その周波数スペクトラムが
受信信号の帯域と重ならないような周期、波形のものを
選ぶ必要がある。
【0022】入力した受信信号は、加算器17−1〜17−
4で疑似雑音源6から出力された疑似雑音信号と加算さ
れ、加算された信号は、A/D変換器4−1〜4−4で
ディジタルデータに変換され、変換されたディジタルデ
ータは、遅延加算部5において遅延加算される。遅延加
算部5では、この遅延加算に際して、それぞれのチャネ
ルにおけるA/D変換器4−1〜4−4の出力を4サン
プルに亙って加算(新しいサンプルデータが入力するご
とに、前3つのサンプルデータと加算)するとともに、
こうして加算された各チャネルのデータを1つに遅延加
算する。
4で疑似雑音源6から出力された疑似雑音信号と加算さ
れ、加算された信号は、A/D変換器4−1〜4−4で
ディジタルデータに変換され、変換されたディジタルデ
ータは、遅延加算部5において遅延加算される。遅延加
算部5では、この遅延加算に際して、それぞれのチャネ
ルにおけるA/D変換器4−1〜4−4の出力を4サン
プルに亙って加算(新しいサンプルデータが入力するご
とに、前3つのサンプルデータと加算)するとともに、
こうして加算された各チャネルのデータを1つに遅延加
算する。
【0023】Bモードでは、遅延加算された受信信号が
ローパス特性を有するフィルタ18に通される。遅延加算
された受信信号に含まれる疑似雑音信号の成分は、元々
の受信信号(エコー)の周波数帯域とは異なり、受信信
号の周波数帯域に比べて高いところに存在しているの
で、疑似雑音信号の成分は、このフィルタ18によって除
去される。フィルタ18を通った受信信号は、検波部14で
包絡線検波され、DSC15を経由して表示部16に表示さ
れる。
ローパス特性を有するフィルタ18に通される。遅延加算
された受信信号に含まれる疑似雑音信号の成分は、元々
の受信信号(エコー)の周波数帯域とは異なり、受信信
号の周波数帯域に比べて高いところに存在しているの
で、疑似雑音信号の成分は、このフィルタ18によって除
去される。フィルタ18を通った受信信号は、検波部14で
包絡線検波され、DSC15を経由して表示部16に表示さ
れる。
【0024】ドプラ血流計またはドプラ映像装置におい
ては、遅延加算された受信信号が乗算器8、9に入力
し、ここで互いに直交する2つの参照信号とミキシング
され、その後、フィルタ11、12に入力する。
ては、遅延加算された受信信号が乗算器8、9に入力
し、ここで互いに直交する2つの参照信号とミキシング
され、その後、フィルタ11、12に入力する。
【0025】このフィルタ11、12は、位相検波出力中の
高調波成分の除去を目的としているが、合わせて疑似雑
音信号を除去することも可能である。乗算器8、9での
位相検波の結果、受信信号の帯域は直流および低い周波
数帯域にシフトする。疑似雑音信号のスペクトラムも周
波数シフトするが、その帯域は受信信号のものと重なら
ないため、ローパス特性を有するフィルタ11、12により
受信信号のみが取り出される。
高調波成分の除去を目的としているが、合わせて疑似雑
音信号を除去することも可能である。乗算器8、9での
位相検波の結果、受信信号の帯域は直流および低い周波
数帯域にシフトする。疑似雑音信号のスペクトラムも周
波数シフトするが、その帯域は受信信号のものと重なら
ないため、ローパス特性を有するフィルタ11、12により
受信信号のみが取り出される。
【0026】信号処理部13は、フィルタ11、12により低
い周波数成分のみが抽出された受信信号から血流情報を
演算によって求め、この演算に基づいて血流を表わす画
面がDSC15を通して表示部16に表示される。
い周波数成分のみが抽出された受信信号から血流情報を
演算によって求め、この演算に基づいて血流を表わす画
面がDSC15を通して表示部16に表示される。
【0027】このように、超音波診断装置のA/D変換
に以上のような方式を導入することによって、変換精度
を高め、S/N比の向上を図ることができる。
に以上のような方式を導入することによって、変換精度
を高め、S/N比の向上を図ることができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の疑似雑
音信号を用いる超音波診断装置では、疑似雑音信号を除
去するためのフィルタが必要であるため、回路規模が増
大することや、ディザ信号の周波数が入力信号周波数と
ナイキスト周波数との間に入るような場合でなければA
/D変換特性の改善ができない、言い換えれば入力周波
数が高い場合には改善できないという問題点があった。
音信号を用いる超音波診断装置では、疑似雑音信号を除
去するためのフィルタが必要であるため、回路規模が増
大することや、ディザ信号の周波数が入力信号周波数と
ナイキスト周波数との間に入るような場合でなければA
/D変換特性の改善ができない、言い換えれば入力周波
数が高い場合には改善できないという問題点があった。
【0029】さらに、A/D変換器に入力する信号にノ
イズ成分が多く含まれる場合や信号振幅の大きいときに
はディザの効果が現れにくいという問題があった。
イズ成分が多く含まれる場合や信号振幅の大きいときに
はディザの効果が現れにくいという問題があった。
【0030】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、疑似雑音信号を除くためのフィルタ機能
を他の機能で代用することによって回路規模の増加を防
ぎ、低コストの超音波診断装置を提供することを目的と
している。
るものであり、疑似雑音信号を除くためのフィルタ機能
を他の機能で代用することによって回路規模の増加を防
ぎ、低コストの超音波診断装置を提供することを目的と
している。
【0031】また、エコー信号の周波数が高いときでも
それを精度良く取り込むことができる超音波診断装置を
提供することを目的としている。
それを精度良く取り込むことができる超音波診断装置を
提供することを目的としている。
【0032】また、入力信号のノイズ量や信号振幅が大
きい場合にも高画質の画像を表示できる超音波診断装置
を提供することを目的としている。
きい場合にも高画質の画像を表示できる超音波診断装置
を提供することを目的としている。
【0033】さらに、疑似雑音源から不要ノイズの発生
を防ぐことによって高精度のA/D変換を実施すること
ができ、高画質の画像を表示することができる超音波診
断装置を提供することを目的としている。
を防ぐことによって高精度のA/D変換を実施すること
ができ、高画質の画像を表示することができる超音波診
断装置を提供することを目的としている。
【0034】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、疑
似雑音信号を発生する疑似雑音発生手段と、受信信号に
疑似雑音信号を加算する複数の加算手段と、各加算手段
の出力をディジタル信号に変換する複数のA/D変換手
段と、複数のA/D変換手段の出力を遅延加算する遅延
加算手段とを備えた超音波診断装置において、遅延加算
手段として、A/D変換手段の各々から入力したディジ
タルデータを遅延させて出力する遅延手段と、この遅延
手段から入力したディジタルデータにゼロを補間した
後、フィルタ処理を施して出力する補間手段と、複数の
補間手段の出力を加算する加算手段とを設け、この補間
手段によって疑似雑音信号の成分を除去するように構成
している。
似雑音信号を発生する疑似雑音発生手段と、受信信号に
疑似雑音信号を加算する複数の加算手段と、各加算手段
の出力をディジタル信号に変換する複数のA/D変換手
段と、複数のA/D変換手段の出力を遅延加算する遅延
加算手段とを備えた超音波診断装置において、遅延加算
手段として、A/D変換手段の各々から入力したディジ
タルデータを遅延させて出力する遅延手段と、この遅延
手段から入力したディジタルデータにゼロを補間した
後、フィルタ処理を施して出力する補間手段と、複数の
補間手段の出力を加算する加算手段とを設け、この補間
手段によって疑似雑音信号の成分を除去するように構成
している。
【0035】また、この加算手段の半数に加えられる疑
似雑音信号の位相を反転する反転手段を設けている。
似雑音信号の位相を反転する反転手段を設けている。
【0036】また、各加算手段に加えられる疑似雑音信
号の位相を順相または逆相に切換える切換え手段と、こ
の切換え手段が順相または逆相の一方を選択していると
きの遅延加算手段の出力を記憶するメモリと、切換え手
段が順相または逆相の他方を選択しているときの遅延加
算手段の出力とメモリから読み出したデータとを加算す
る加算手段とを設けている。
号の位相を順相または逆相に切換える切換え手段と、こ
の切換え手段が順相または逆相の一方を選択していると
きの遅延加算手段の出力を記憶するメモリと、切換え手
段が順相または逆相の他方を選択しているときの遅延加
算手段の出力とメモリから読み出したデータとを加算す
る加算手段とを設けている。
【0037】また、一つの受信信号に対する疑似雑音信
号の加算を2n個の加算手段で行なうとともに、この2
n個の加算手段の半数に加わえられる疑似雑音信号の位
相を反転させる反転手段を設けている。
号の加算を2n個の加算手段で行なうとともに、この2
n個の加算手段の半数に加わえられる疑似雑音信号の位
相を反転させる反転手段を設けている。
【0038】また、疑似雑音信号の周波数を受信信号の
周波数と重ならない低い周波数帯域に設定するととも
に、A/D変換手段の出力信号の帯域を制限する帯域制
限手段を設けている。
周波数と重ならない低い周波数帯域に設定するととも
に、A/D変換手段の出力信号の帯域を制限する帯域制
限手段を設けている。
【0039】また、疑似雑音信号の波形を受信信号のノ
イズ量に応じて変化させている。
イズ量に応じて変化させている。
【0040】また、疑似雑音信号の位相を受信信号の送
信シーケンスによって変化させている。
信シーケンスによって変化させている。
【0041】また、受信信号の振幅がこの送信シーケン
スの増加に伴って微増するときは、疑似雑音信号の位相
を送信シーケンスの増加に伴って減少させ、受信信号の
振幅が送信シーケンスの増加に伴って微減するときは、
疑似雑音信号の位相を送信シーケンスの増加に伴って増
加させている。
スの増加に伴って微増するときは、疑似雑音信号の位相
を送信シーケンスの増加に伴って減少させ、受信信号の
振幅が送信シーケンスの増加に伴って微減するときは、
疑似雑音信号の位相を送信シーケンスの増加に伴って増
加させている。
【0042】また、疑似雑音発生手段から、この疑似雑
音信号としてランプ波を発生させている。
音信号としてランプ波を発生させている。
【0043】また、このランプ波のオフセットを送信シ
ーケンスごとに変化させている。
ーケンスごとに変化させている。
【0044】また、このランプ波の傾きを受信信号のノ
イズ量に応じて変化させている。
イズ量に応じて変化させている。
【0045】また、このランプ波の傾きを受信信号の周
波数に応じて変化させている。
波数に応じて変化させている。
【0046】
【作用】そのため、遅延加算手段に補間手段を備える装
置では、疑似雑音信号がこの補間手段のフィルタで除去
されるため、疑似雑音信号を除くための特別のフィルタ
を設ける必要がなく、回路規模を小さくすることができ
る。
置では、疑似雑音信号がこの補間手段のフィルタで除去
されるため、疑似雑音信号を除くための特別のフィルタ
を設ける必要がなく、回路規模を小さくすることができ
る。
【0047】また、加算手段の半数に順相の疑似雑音信
号を加え、残りの半数に逆相の疑似雑音信号を加えた
り、各加算手段に加える疑似雑音信号を一回ごとに反転
させた後、その遅延加算結果を足し合わせたり、或い
は、一つの受信信号を二つに分けて、一方に順相の疑似
雑音信号を加算し、他方に逆相の疑似雑音信号を加算し
たりすることによって、疑似雑音信号を相殺することが
できる。そのため、疑似雑音信号を除去するための特別
のフィルタがいらなくなる受信信号の周波数が高い場合
でも、疑似雑音信号の周波数を、受信信号の周波数帯域
と重ならないように低く設定するとともに、A/D変換
後の信号を帯域制限して疑似雑音信号の成分を除くこと
により、S/N比や分機能を向上させることができる。
号を加え、残りの半数に逆相の疑似雑音信号を加えた
り、各加算手段に加える疑似雑音信号を一回ごとに反転
させた後、その遅延加算結果を足し合わせたり、或い
は、一つの受信信号を二つに分けて、一方に順相の疑似
雑音信号を加算し、他方に逆相の疑似雑音信号を加算し
たりすることによって、疑似雑音信号を相殺することが
できる。そのため、疑似雑音信号を除去するための特別
のフィルタがいらなくなる受信信号の周波数が高い場合
でも、疑似雑音信号の周波数を、受信信号の周波数帯域
と重ならないように低く設定するとともに、A/D変換
後の信号を帯域制限して疑似雑音信号の成分を除くこと
により、S/N比や分機能を向上させることができる。
【0048】また、A/D変換を高精度に改善し得る疑
似雑音信号波形は、受信信号に多くのノイズが含まれる
場合には、むしろ誤差を大きくしてしまう。そのため、
疑似雑音信号波形を受信信号のノイズ量に応じて使い分
けて、ノイズが少ないときには、A/D変換の改善度合
いが高い疑似雑音信号波形を用い、逆にノイズが多いと
きには、A/D変換の改善度合いが低い疑似雑音信号波
形を用いることにより、それぞれの状況の下での最適の
改善を図ることができる。
似雑音信号波形は、受信信号に多くのノイズが含まれる
場合には、むしろ誤差を大きくしてしまう。そのため、
疑似雑音信号波形を受信信号のノイズ量に応じて使い分
けて、ノイズが少ないときには、A/D変換の改善度合
いが高い疑似雑音信号波形を用い、逆にノイズが多いと
きには、A/D変換の改善度合いが低い疑似雑音信号波
形を用いることにより、それぞれの状況の下での最適の
改善を図ることができる。
【0049】また、受信信号の振幅の時間的変動が大き
い場合には、一つの送信シーケンスの時間的に前後する
サンプリングデータに疑似雑音信号を加算しても、量子
化誤差の低減は期待できない。しかし、送信シーケンス
を繰り返し行なう場合には、各送信シーケンスにおける
同一深部からの受信信号の振幅は、ほぼ一定しているの
で、こうしたサンプリングデータに疑似雑音信号を加算
する(つまり、送信シーケンスごとに疑似雑音信号の異
なる位相レベルを加える)ことによって、A/D変換の
精度を高めることができる。
い場合には、一つの送信シーケンスの時間的に前後する
サンプリングデータに疑似雑音信号を加算しても、量子
化誤差の低減は期待できない。しかし、送信シーケンス
を繰り返し行なう場合には、各送信シーケンスにおける
同一深部からの受信信号の振幅は、ほぼ一定しているの
で、こうしたサンプリングデータに疑似雑音信号を加算
する(つまり、送信シーケンスごとに疑似雑音信号の異
なる位相レベルを加える)ことによって、A/D変換の
精度を高めることができる。
【0050】この場合、送信シーケンスが増すごとに同
一深部の受信信号の振幅が微増する場合には、これを相
殺するように、送信シーケンスが増すごとに位相が低下
する疑似雑音信号波形を使用し、逆に微減する場合に
は、位相が増加する疑似雑音信号波形を使用することに
より、効果を一層高めることができる。
一深部の受信信号の振幅が微増する場合には、これを相
殺するように、送信シーケンスが増すごとに位相が低下
する疑似雑音信号波形を使用し、逆に微減する場合に
は、位相が増加する疑似雑音信号波形を使用することに
より、効果を一層高めることができる。
【0051】疑似雑音信号の代わりにランプ波を用いる
場合には、疑似信号発生源からの不要なノイズ発生が無
くなり、S/N比や分解能が向上する。この場合、ラン
プ波のオフセットを送信シーケンスごとに変化させるこ
とによって、前述した、送信シーケンスごとに疑似雑音
信号の異なる位相レベルを加える場合と同様の効果を得
ることができる。
場合には、疑似信号発生源からの不要なノイズ発生が無
くなり、S/N比や分解能が向上する。この場合、ラン
プ波のオフセットを送信シーケンスごとに変化させるこ
とによって、前述した、送信シーケンスごとに疑似雑音
信号の異なる位相レベルを加える場合と同様の効果を得
ることができる。
【0052】また、ランプ波の傾きを受信信号のノイズ
量に応じて変える場合は、疑似雑音信号の波形をノイズ
量に応じて変えるときと同じ効果を得ることができる。
量に応じて変える場合は、疑似雑音信号の波形をノイズ
量に応じて変えるときと同じ効果を得ることができる。
【0053】また、ランプ波の傾きを受信信号の周波数
に応じて変えることにより、その受信状態において求め
得る最適な形でA/D変換精度を高め、S/N比を向上
させることができる
に応じて変えることにより、その受信状態において求め
得る最適な形でA/D変換精度を高め、S/N比を向上
させることができる
(第1実施例)第1実施例の超音波診断装置は、遅延加
算部において、遅延加算の処理と併せて疑似雑音信号の
除去を行なう。
算部において、遅延加算の処理と併せて疑似雑音信号の
除去を行なう。
【0054】この装置は、図1に示すように、疑似雑音
発生器6から発生された疑似雑音信号をエコー信号に加
算するアナログ加算器17−1〜17−4と、アナログ加算
器17−1〜17−4の出力をA/D変換するA/D変換器
4−1〜4−4と、変換されたディジタルデータを遅延
加算する遅延加算器5とを備え、遅延加算器5には、メ
モリへのデータの書込み時期と読出し時期とを違えるこ
とによって遅延を実現する遅延手段19−1〜19−4と、
遅延時間を更に細かい単位に設定する補間手段20−1〜
20−4と、各補間手段20−1〜20−4の出力を加算する
加算手段21とを具備している。なお、エコー信号を得る
ための手段及び遅延加算部5からの遅延加算出力を映像
表示する手段については図示を省略しているが、これら
は図14の従来の装置と同じである。
発生器6から発生された疑似雑音信号をエコー信号に加
算するアナログ加算器17−1〜17−4と、アナログ加算
器17−1〜17−4の出力をA/D変換するA/D変換器
4−1〜4−4と、変換されたディジタルデータを遅延
加算する遅延加算器5とを備え、遅延加算器5には、メ
モリへのデータの書込み時期と読出し時期とを違えるこ
とによって遅延を実現する遅延手段19−1〜19−4と、
遅延時間を更に細かい単位に設定する補間手段20−1〜
20−4と、各補間手段20−1〜20−4の出力を加算する
加算手段21とを具備している。なお、エコー信号を得る
ための手段及び遅延加算部5からの遅延加算出力を映像
表示する手段については図示を省略しているが、これら
は図14の従来の装置と同じである。
【0055】この装置の加算器17−1〜17−4には、各
エレメントで受信されたエコー信号が適度の振幅に増幅
されて入力する一方、疑似雑音発生器6から疑似雑音信
号が入力する。これらの信号は加算器17−1〜17−4で
加算されたあと、A/D変換器4−1〜4−4でディジ
タルデータに変換され、遅延加算部5に入力する。
エレメントで受信されたエコー信号が適度の振幅に増幅
されて入力する一方、疑似雑音発生器6から疑似雑音信
号が入力する。これらの信号は加算器17−1〜17−4で
加算されたあと、A/D変換器4−1〜4−4でディジ
タルデータに変換され、遅延加算部5に入力する。
【0056】入力したディジタルデータは、遅延加算部
5の遅延手段19−1〜19−4を構成するメモリに書込ま
れ、非同期に読出されることによって遅延を受ける。な
お、このとき、各遅延手段19−1〜19−4からは、それ
ぞれのチャネルに時間的に前後して入力した、疑似雑音
信号の1周期に相当する数のサンプルデータが読み出さ
れる。
5の遅延手段19−1〜19−4を構成するメモリに書込ま
れ、非同期に読出されることによって遅延を受ける。な
お、このとき、各遅延手段19−1〜19−4からは、それ
ぞれのチャネルに時間的に前後して入力した、疑似雑音
信号の1周期に相当する数のサンプルデータが読み出さ
れる。
【0057】ここで重要なことは、この遅延手段19−1
〜19−4で得られる遅延単位はA/D変換器4−1〜4
−4のサンプリング周波数で決定されてしまうというこ
とである。一般的に用いられるA/D変換器はサンプリ
ング周波数が数十MHzであるから遅延時間の単位は数
十nsecである。しかし、遅延加算には、さらに細か
い数nsecの精度の遅延時間の単位が必要とされる。
〜19−4で得られる遅延単位はA/D変換器4−1〜4
−4のサンプリング周波数で決定されてしまうというこ
とである。一般的に用いられるA/D変換器はサンプリ
ング周波数が数十MHzであるから遅延時間の単位は数
十nsecである。しかし、遅延加算には、さらに細か
い数nsecの精度の遅延時間の単位が必要とされる。
【0058】そこで、補間手段20−1〜20−4により、
遅延時間単位をさらに細かく設定する。この補間手段20
−1〜20−4は、サンプリングデータ間にゼロを挿入す
るとともに、ゼロの補間されたデータを平滑化するロー
パスフィルタによって構成され、真のサンプリングデー
タ間にゼロを挿入することにより、見かけ上のサンプリ
ング周波数を高め、遅延時間の単位を細かくする働きを
する。挿入するゼロの数を変えることによって、遅延時
間は種々の単位に設定される。
遅延時間単位をさらに細かく設定する。この補間手段20
−1〜20−4は、サンプリングデータ間にゼロを挿入す
るとともに、ゼロの補間されたデータを平滑化するロー
パスフィルタによって構成され、真のサンプリングデー
タ間にゼロを挿入することにより、見かけ上のサンプリ
ング周波数を高め、遅延時間の単位を細かくする働きを
する。挿入するゼロの数を変えることによって、遅延時
間は種々の単位に設定される。
【0059】各補間手段20−1〜20−4の出力は加算手
段21に入力し、細かい遅延時間単位の下で各チャネルの
ディジタルデータが遅延加算される。
段21に入力し、細かい遅延時間単位の下で各チャネルの
ディジタルデータが遅延加算される。
【0060】この補間の手法はCDプレーヤの再生時に
行なわれているものと同様の手法である。
行なわれているものと同様の手法である。
【0061】エコー信号に加算された疑似雑音信号は、
この補間手段20−1〜20−4のローパスフィルタにより
除去される。
この補間手段20−1〜20−4のローパスフィルタにより
除去される。
【0062】このように、第1実施例の装置では、遅延
加算部5の補間手段20−1〜20−4におけるフィルタを
疑似雑音除去に兼用しているため、疑似雑音信号除去用
のフィルタを別に設ける必要がない。従って、超音波診
断装置の回路規模を小さくすることができる。
加算部5の補間手段20−1〜20−4におけるフィルタを
疑似雑音除去に兼用しているため、疑似雑音信号除去用
のフィルタを別に設ける必要がない。従って、超音波診
断装置の回路規模を小さくすることができる。
【0063】(第2実施例)第2実施例の超音波診断装
置は、エコー信号に加算された疑似雑音信号が遅延加算
により相殺されるように構成している。この装置は、図
2に示すように、4つのアナログ加算器の内の2つ(17
−3、17−4)に加算される疑似雑音信号の位相を反転
する反転増幅器22を備えている。その他の構成は第1実
施例の装置(図1)と変わりがない。
置は、エコー信号に加算された疑似雑音信号が遅延加算
により相殺されるように構成している。この装置は、図
2に示すように、4つのアナログ加算器の内の2つ(17
−3、17−4)に加算される疑似雑音信号の位相を反転
する反転増幅器22を備えている。その他の構成は第1実
施例の装置(図1)と変わりがない。
【0064】この装置では、超音波ビームをステアリン
グしない場合、つまりリニアに走査する場合を想定して
いる。この条件においてはch1とch4、ch2とc
h3にはそれぞれ同一の遅延時間が与えられる。
グしない場合、つまりリニアに走査する場合を想定して
いる。この条件においてはch1とch4、ch2とc
h3にはそれぞれ同一の遅延時間が与えられる。
【0065】反転増幅器22の存在により、加算器17−
3、17−4には、疑似雑音発生器6から、加算器17−
1、17−2に加えられている疑似雑音信号とは位相反転
した疑似雑音信号が加えられる。そのため、遅延加算部
3の加算手段21における加算において、ch1とch4
に含まれる疑似雑音信号は逆相になって相殺され、同様
にch2とch3に含まれる疑似雑音信号も相殺され
る。そのため疑似雑音信号を除去するためのフィルタが
不要となり、回路規模の小さな超音波診断装置を実現す
ることができる。
3、17−4には、疑似雑音発生器6から、加算器17−
1、17−2に加えられている疑似雑音信号とは位相反転
した疑似雑音信号が加えられる。そのため、遅延加算部
3の加算手段21における加算において、ch1とch4
に含まれる疑似雑音信号は逆相になって相殺され、同様
にch2とch3に含まれる疑似雑音信号も相殺され
る。そのため疑似雑音信号を除去するためのフィルタが
不要となり、回路規模の小さな超音波診断装置を実現す
ることができる。
【0066】(第3実施例)第3実施例の超音波診断装
置は、時間的に前後する遅延加算出力のそれぞれに順相
と逆相の疑似雑音信号が含まれるように構成し、それら
を加算することによって疑似雑音信号を相殺している。
この装置は、図3に示すように、疑似雑音信号の位相を
切り換えるスイッチ23と、送信シーケンス1回分の受信
信号における遅延加算部5の出力を記憶するメモリ24
と、遅延加算部5の新たな出力とメモリ24から読み出し
た出力とを加算する加算器25とを備えている。その他の
構成は第1実施例の装置(図1)と変わりがない。
置は、時間的に前後する遅延加算出力のそれぞれに順相
と逆相の疑似雑音信号が含まれるように構成し、それら
を加算することによって疑似雑音信号を相殺している。
この装置は、図3に示すように、疑似雑音信号の位相を
切り換えるスイッチ23と、送信シーケンス1回分の受信
信号における遅延加算部5の出力を記憶するメモリ24
と、遅延加算部5の新たな出力とメモリ24から読み出し
た出力とを加算する加算器25とを備えている。その他の
構成は第1実施例の装置(図1)と変わりがない。
【0067】この装置は、その使い方として、同じ方向
へ2回ビームフォーミングを行なう場合を想定してい
る。このときの受信時の遅延時間設定は変化されない。
まず1度目のシーケンスでは、疑似雑音発生器6から発
生された疑似雑音信号が反転増幅器22を通さずに各加算
器17−1〜17−4に加わるように、スイッチ23を切り換
え、そのときに得られた遅延加算信号をメモリ24に記憶
させる。次に2度目のシーケンスでは、疑似雑音信号が
反転増幅器22を通して各加算器17−1〜17−4に加わる
ように、スイッチ23を切り換える。そして、そのときに
得られた遅延加算信号と、1度目のシーケンスにおける
遅延加算信号をメモリ24より読みだして加算器25で加算
する。
へ2回ビームフォーミングを行なう場合を想定してい
る。このときの受信時の遅延時間設定は変化されない。
まず1度目のシーケンスでは、疑似雑音発生器6から発
生された疑似雑音信号が反転増幅器22を通さずに各加算
器17−1〜17−4に加わるように、スイッチ23を切り換
え、そのときに得られた遅延加算信号をメモリ24に記憶
させる。次に2度目のシーケンスでは、疑似雑音信号が
反転増幅器22を通して各加算器17−1〜17−4に加わる
ように、スイッチ23を切り換える。そして、そのときに
得られた遅延加算信号と、1度目のシーケンスにおける
遅延加算信号をメモリ24より読みだして加算器25で加算
する。
【0068】このとき加算器25において1度目のシーケ
ンスと2度目のシーケンスとに含まれる疑似雑音信号の
位相は逆になるため、加算によって相殺される。これに
より疑似雑音信号を除去するフィルタが不要となり回路
規模の小さな超音波診断装置を実現できる。
ンスと2度目のシーケンスとに含まれる疑似雑音信号の
位相は逆になるため、加算によって相殺される。これに
より疑似雑音信号を除去するフィルタが不要となり回路
規模の小さな超音波診断装置を実現できる。
【0069】この例では2回のシーケンスを加算する場
合について述べたが、メモリ24や加算器25の構成により
3回以上の加算においても同様の効果が得られることは
明白である。
合について述べたが、メモリ24や加算器25の構成により
3回以上の加算においても同様の効果が得られることは
明白である。
【0070】(第4実施例)第4実施例の超音波診断装
置は、疑似雑音信号を相殺するために、1つのチャンネ
ルの受信信号に対して、順相の疑似雑音信号の加算と逆
相の疑似雑音信号の加算とを行なっている。また、この
装置では、深い部位のエコーを取り込む場合と浅い部位
のエコーを取り込む場合とでチャンネル数を切り換えて
おり、浅い部位のエコーを取り込む場合にだけ上述した
方式により疑似雑音信号の加算を行なっている。
置は、疑似雑音信号を相殺するために、1つのチャンネ
ルの受信信号に対して、順相の疑似雑音信号の加算と逆
相の疑似雑音信号の加算とを行なっている。また、この
装置では、深い部位のエコーを取り込む場合と浅い部位
のエコーを取り込む場合とでチャンネル数を切り換えて
おり、浅い部位のエコーを取り込む場合にだけ上述した
方式により疑似雑音信号の加算を行なっている。
【0071】この装置は、図4に示すように、8チャン
ネルのビームフォーミングに対応して、8つの加算器17
−1〜17−8と、8つのA/D変換器4−1〜4−8
と、各A/D変換器4−1〜4−8から出力されるディ
ジタルデータを遅延加算する遅延加算部5とを備え、ま
た、疑似雑音発生器6の出力する疑似雑音信号をON/
OFFするスイッチ26と、加算器17−1、17−2、17−
7、17−8に加える疑似雑音信号を反転する反転増幅器
22と、ch1とch3、ch2とch4、ch5とch
7及びch6とch8とをそれぞれ切り換えるスイッチ
27−1、27−2、27−3、27−4とを備えている。
ネルのビームフォーミングに対応して、8つの加算器17
−1〜17−8と、8つのA/D変換器4−1〜4−8
と、各A/D変換器4−1〜4−8から出力されるディ
ジタルデータを遅延加算する遅延加算部5とを備え、ま
た、疑似雑音発生器6の出力する疑似雑音信号をON/
OFFするスイッチ26と、加算器17−1、17−2、17−
7、17−8に加える疑似雑音信号を反転する反転増幅器
22と、ch1とch3、ch2とch4、ch5とch
7及びch6とch8とをそれぞれ切り換えるスイッチ
27−1、27−2、27−3、27−4とを備えている。
【0072】この装置で深い部位のエコーを取り込む場
合には、スイッチ26をOFFに、またスイッチ27−1〜
27−4をそれぞれa側に接続して、8チャンネルを使っ
て、疑似雑音信号を用いない従来の動作を行なう。
合には、スイッチ26をOFFに、またスイッチ27−1〜
27−4をそれぞれa側に接続して、8チャンネルを使っ
て、疑似雑音信号を用いない従来の動作を行なう。
【0073】浅い部位のエコーを取り込む場合には、ス
イッチ26をONにし、スイッチ27−1〜27−4をそれぞ
れb側に接続する。この結果、使用するチャンネルは、
ch3、ch4、ch5及びch6の4つに減少する
が、各チャンネルの信号はそれぞれ2系統の回路に、つ
まり、ch3のエコー信号は加算器17−1と17−3に、
ch4のエコー信号は加算器17−2と17−4に、ch5
のエコー信号は加算器17−5と17−7に、また、ch6
のエコー信号は加算器17−6と17−8に入力される。こ
れは、チャンネルの減少に伴ってA/D変換器の使用数
を減らすと、遅延加算時のダイナミックレンジの増加が
少なくなるので、1つのチャンネルのエコーデータを複
数のA/D変換器に入力することでダイナミックレンジ
の低下を防ごうとするものである。
イッチ26をONにし、スイッチ27−1〜27−4をそれぞ
れb側に接続する。この結果、使用するチャンネルは、
ch3、ch4、ch5及びch6の4つに減少する
が、各チャンネルの信号はそれぞれ2系統の回路に、つ
まり、ch3のエコー信号は加算器17−1と17−3に、
ch4のエコー信号は加算器17−2と17−4に、ch5
のエコー信号は加算器17−5と17−7に、また、ch6
のエコー信号は加算器17−6と17−8に入力される。こ
れは、チャンネルの減少に伴ってA/D変換器の使用数
を減らすと、遅延加算時のダイナミックレンジの増加が
少なくなるので、1つのチャンネルのエコーデータを複
数のA/D変換器に入力することでダイナミックレンジ
の低下を防ごうとするものである。
【0074】スイッチ26を通過した疑似雑音信号は、加
算器17−3〜17−6には順相で、加算器17−1、17−
2、17−7、17−8には、反転増幅器22を経由して逆相
で入力する。そのため、例えばch3のエコー信号に対
しては、加算器17−1では順相の疑似雑音信号が加算さ
れ、他方、加算器17−3では逆相の疑似雑音信号が加算
される。これらの加算値のディジタルデータは同一のエ
コーデータに基づくものであるから、遅延加算部5にお
いては同一の遅延が掛けられて遅延加算される。従っ
て、疑似雑音信号は相殺されることになる。これは他の
チャンネルのエコー信号についても同様である。
算器17−3〜17−6には順相で、加算器17−1、17−
2、17−7、17−8には、反転増幅器22を経由して逆相
で入力する。そのため、例えばch3のエコー信号に対
しては、加算器17−1では順相の疑似雑音信号が加算さ
れ、他方、加算器17−3では逆相の疑似雑音信号が加算
される。これらの加算値のディジタルデータは同一のエ
コーデータに基づくものであるから、遅延加算部5にお
いては同一の遅延が掛けられて遅延加算される。従っ
て、疑似雑音信号は相殺されることになる。これは他の
チャンネルのエコー信号についても同様である。
【0075】このように、第4実施例の超音波診断装置
では、疑似雑音信号を加算する場合に、その疑似雑音信
号は全て相殺されるため、疑似雑音信号を除去するため
の手段を必要としない。
では、疑似雑音信号を加算する場合に、その疑似雑音信
号は全て相殺されるため、疑似雑音信号を除去するため
の手段を必要としない。
【0076】(第5実施例)第5実施例の超音波診断装
置は、周波数が高いエコー信号のディジタルデータを精
度良く得るために、エコー信号に対して低い周波数成分
を持つ疑似雑音信号を加算する。この装置では、疑似雑
音発生器が周波数の低い疑似雑音信号を発生する。ま
た、A/D変換された後の出力信号に対して、低周波数
の疑似雑音信号を除去するための帯域制限手段が設けら
れる。その他の構成は、これまでの実施例の装置と変わ
るところがない。
置は、周波数が高いエコー信号のディジタルデータを精
度良く得るために、エコー信号に対して低い周波数成分
を持つ疑似雑音信号を加算する。この装置では、疑似雑
音発生器が周波数の低い疑似雑音信号を発生する。ま
た、A/D変換された後の出力信号に対して、低周波数
の疑似雑音信号を除去するための帯域制限手段が設けら
れる。その他の構成は、これまでの実施例の装置と変わ
るところがない。
【0077】この装置の動作原理を図5を用いて説明す
る。図5において(a)は入力する高周波のエコー信号
波形を表わしている。この入力信号の振幅が1LSBp
p以下である場合には、A/D変換器内部のしきい値を
横切ることがないため、入力信号の変化に関わらずA/
D変換出力は一定となる。
る。図5において(a)は入力する高周波のエコー信号
波形を表わしている。この入力信号の振幅が1LSBp
p以下である場合には、A/D変換器内部のしきい値を
横切ることがないため、入力信号の変化に関わらずA/
D変換出力は一定となる。
【0078】このとき従来例では疑似雑音信号を用いて
解決を図ることになるが、入力信号の周波数が高く、疑
似雑音信号の周波数成分と近い場合には、A/D変換後
のフィルタによる疑似雑音信号の分離が困難となり、ノ
イズ量が却って増大するという問題が発生する。
解決を図ることになるが、入力信号の周波数が高く、疑
似雑音信号の周波数成分と近い場合には、A/D変換後
のフィルタによる疑似雑音信号の分離が困難となり、ノ
イズ量が却って増大するという問題が発生する。
【0079】この実施例の装置では、(b)のように、
入力信号より低い周波数成分を持つ疑似雑音信号を用い
ることによりこの問題を解決する。(c)は、入力信号
(a)と疑似雑音信号(b)とを加算したものであり、
これをA/D変換すると(d)のようになる。(d)は
疑似雑音信号成分を含んでいるため、それを除くための
帯域制限を行なうことで所望の信号(e)を得ることが
できる。
入力信号より低い周波数成分を持つ疑似雑音信号を用い
ることによりこの問題を解決する。(c)は、入力信号
(a)と疑似雑音信号(b)とを加算したものであり、
これをA/D変換すると(d)のようになる。(d)は
疑似雑音信号成分を含んでいるため、それを除くための
帯域制限を行なうことで所望の信号(e)を得ることが
できる。
【0080】(第6実施例)第6実施例の超音波診断装
置は、エコー信号のノイズ量によって、そのエコー信号
と加算する疑似雑音信号の波形を使い分けることによ
り、最適のS/N比を引き出す。この装置では、疑似雑
音発生器が、受信信号のノイズ量に応じて異なる波形の
疑似雑音信号を発生する。その他の構成は、これまでの
実施例の装置と変わりがない。
置は、エコー信号のノイズ量によって、そのエコー信号
と加算する疑似雑音信号の波形を使い分けることによ
り、最適のS/N比を引き出す。この装置では、疑似雑
音発生器が、受信信号のノイズ量に応じて異なる波形の
疑似雑音信号を発生する。その他の構成は、これまでの
実施例の装置と変わりがない。
【0081】受信信号のノイズ量と疑似雑音信号波形と
の関係がA/D変換精度に影響を及ぼす点を図6に基づ
いて説明する。
の関係がA/D変換精度に影響を及ぼす点を図6に基づ
いて説明する。
【0082】図6の(a)は振幅が0.75LSBpp
の疑似雑音信号を示している。この疑似雑音信号を入力
信号に印加し、A/D変換後にフィルタにより帯域制限
する場合には、前述したように、理論的には1/4LS
Bの分解能を得ることが可能である。それに対し(b)
の疑似雑音信号を印加した場合には、0.5LSBpp
までの分解能しか期待できない。しかし、ここで留意す
べきことは現実の回路では様々な雑音が存在するという
点である。雑音下の動作を考えたとき、理論的に優れた
(a)の波形が有効な雑音の範囲は、(b)の波形が有
効な範囲に較べて狭く、従って(a)の波形はより低雑
音を要求する。
の疑似雑音信号を示している。この疑似雑音信号を入力
信号に印加し、A/D変換後にフィルタにより帯域制限
する場合には、前述したように、理論的には1/4LS
Bの分解能を得ることが可能である。それに対し(b)
の疑似雑音信号を印加した場合には、0.5LSBpp
までの分解能しか期待できない。しかし、ここで留意す
べきことは現実の回路では様々な雑音が存在するという
点である。雑音下の動作を考えたとき、理論的に優れた
(a)の波形が有効な雑音の範囲は、(b)の波形が有
効な範囲に較べて狭く、従って(a)の波形はより低雑
音を要求する。
【0083】そこで、この実施例の超音波診断装置で
は、回路におけるノイズ量により入力信号に印加する疑
似雑音信号の波形を変える。例えば、(a)(b)の2
種類の波形が用意されている場合には、ノイズが少ない
ときには(a)の波形、ノイズが多いときには(b)の
波形というように使い分けることで、それぞれの状態の
下での最適なS/N比を引き出すことができる。
は、回路におけるノイズ量により入力信号に印加する疑
似雑音信号の波形を変える。例えば、(a)(b)の2
種類の波形が用意されている場合には、ノイズが少ない
ときには(a)の波形、ノイズが多いときには(b)の
波形というように使い分けることで、それぞれの状態の
下での最適なS/N比を引き出すことができる。
【0084】(第7実施例)第7実施例の超音波診断装
置は、超音波ビームの送受信を複数回行なう場合に、各
送信シーケンスのエコー信号に対して疑似雑音信号を位
相レベルを変えて加算することによりA/D変換精度を
高めている。この装置では、疑似雑音発生器が、送信シ
ーケンスごとに異なる位相レベルの疑似雑音信号を出力
するように構成され、また、遅延加算部が、各々の送信
シーケンスの時間的に前後するサンプリングデータを加
算する代わりに、各送信シーケンスから同一深度のサン
プリングデータを集めて加算する。その他の構成は、こ
れまでの実施例の装置と変わりがない。
置は、超音波ビームの送受信を複数回行なう場合に、各
送信シーケンスのエコー信号に対して疑似雑音信号を位
相レベルを変えて加算することによりA/D変換精度を
高めている。この装置では、疑似雑音発生器が、送信シ
ーケンスごとに異なる位相レベルの疑似雑音信号を出力
するように構成され、また、遅延加算部が、各々の送信
シーケンスの時間的に前後するサンプリングデータを加
算する代わりに、各送信シーケンスから同一深度のサン
プリングデータを集めて加算する。その他の構成は、こ
れまでの実施例の装置と変わりがない。
【0085】この実施例の装置は、パルスドプラなど、
同一方向に複数回の送受信を行なう装置を想定してい
る。図7は、こうした送受信で捉えられるエコー信号の
波形を示している。
同一方向に複数回の送受信を行なう装置を想定してい
る。図7は、こうした送受信で捉えられるエコー信号の
波形を示している。
【0086】図7においてx軸は送信パルス発生からの
時間、y軸は送信の回数、zはエコー信号の振幅をそれ
ぞれ表している。太線がエコー信号の波形、dijが各
回の送信後におけるサンプル点を表わす。添え字のiは
送信の回数を、またjはサンプリング時間の順序を表わ
している。例えば、1番目の送信におけるエコー信号の
サンプリングデータはd11、d12、d13、‥であ
る。
時間、y軸は送信の回数、zはエコー信号の振幅をそれ
ぞれ表している。太線がエコー信号の波形、dijが各
回の送信後におけるサンプル点を表わす。添え字のiは
送信の回数を、またjはサンプリング時間の順序を表わ
している。例えば、1番目の送信におけるエコー信号の
サンプリングデータはd11、d12、d13、‥であ
る。
【0087】これまでの実施例の装置では、疑似雑音信
号のN(m+0)をd11に加算し、N(m+1)をd
12に加算し、N(m+2)をd13に加算する、とい
うように、1つの送信シーケンスの時間的に前後するサ
ンプリングデータに疑似雑音信号の異なる位相レベルを
加算しているが、この図に示すように、サンプリング周
波数がエコー周波数の数倍程度である場合には、量子化
雑音の成分がホワイトノイズとなるので、疑似雑音信号
を印加することによる精度の向上はほとんど期待できな
い。
号のN(m+0)をd11に加算し、N(m+1)をd
12に加算し、N(m+2)をd13に加算する、とい
うように、1つの送信シーケンスの時間的に前後するサ
ンプリングデータに疑似雑音信号の異なる位相レベルを
加算しているが、この図に示すように、サンプリング周
波数がエコー周波数の数倍程度である場合には、量子化
雑音の成分がホワイトノイズとなるので、疑似雑音信号
を印加することによる精度の向上はほとんど期待できな
い。
【0088】しかし、エコー信号の大部分が血管壁や臓
器によるもので血流のエコーが小さいとすると、異なる
送信シーケンスの同一の深さにおけるエコー信号、例え
ば、d13、d23、d33、‥の変化は緩やかであ
る。
器によるもので血流のエコーが小さいとすると、異なる
送信シーケンスの同一の深さにおけるエコー信号、例え
ば、d13、d23、d33、‥の変化は緩やかであ
る。
【0089】そこで、各送信シーケンスのサンプリング
データに、送信シーケンスごとに位相レベルを変えた疑
似雑音信号を加算することによって、各送信シーケンス
の同じ深さのエコー信号に対して、疑似雑音信号の異な
る位相レベルが加わるようにする、つまり、N(m+
0)をd13に、N(m+1)をd23に、N(m+
2)をd33に、‥というような加算を行なうことによ
りA/D変換時の精度を向上させることができる。
データに、送信シーケンスごとに位相レベルを変えた疑
似雑音信号を加算することによって、各送信シーケンス
の同じ深さのエコー信号に対して、疑似雑音信号の異な
る位相レベルが加わるようにする、つまり、N(m+
0)をd13に、N(m+1)をd23に、N(m+
2)をd33に、‥というような加算を行なうことによ
りA/D変換時の精度を向上させることができる。
【0090】この場合の疑似雑音信号成分は、位相検波
後に積分器を設けることによって除去することができ
る。
後に積分器を設けることによって除去することができ
る。
【0091】(第8実施例)先に説明した第7実施例の
超音波診断装置では、送信シーケンスごとにエコー信号
に加算する疑似雑音信号の位相を変化させているが、第
8実施例の超音波診断装置では、このときの同一深度の
エコー信号が、送信シーケンスの回数が増えたときに増
加するのかどうかに合わせて、疑似雑音信号の方向性
(送信シーケンスの回数が増えるごとに疑似雑音信号の
位相レベルを上げていくのか、下げていくのか)を選択
し、それによりA/D変換精度を高めている。
超音波診断装置では、送信シーケンスごとにエコー信号
に加算する疑似雑音信号の位相を変化させているが、第
8実施例の超音波診断装置では、このときの同一深度の
エコー信号が、送信シーケンスの回数が増えたときに増
加するのかどうかに合わせて、疑似雑音信号の方向性
(送信シーケンスの回数が増えるごとに疑似雑音信号の
位相レベルを上げていくのか、下げていくのか)を選択
し、それによりA/D変換精度を高めている。
【0092】疑似雑音信号の波形は、図8に示すように
方向性があり、また、入力信号にも、送信シーケンスが
増えたときに、同一深度のエコー信号が微増する場合と
微減する場合との方向性がある。この疑似雑音信号の波
形の方向性と入力信号の方向性とは、互いに相殺するよ
うに組み合わせることによって、A/D変換精度を高め
ることができる。例えばこの図8のように送信シーケン
スの回数が増えるごとに位相レベルが上がる疑似雑音信
号の波形は、微増の方向性を持つ入力信号よりも、微減
の方向性を持つ入力信号に対して、より高いA/D変換
精度を与えることができる。
方向性があり、また、入力信号にも、送信シーケンスが
増えたときに、同一深度のエコー信号が微増する場合と
微減する場合との方向性がある。この疑似雑音信号の波
形の方向性と入力信号の方向性とは、互いに相殺するよ
うに組み合わせることによって、A/D変換精度を高め
ることができる。例えばこの図8のように送信シーケン
スの回数が増えるごとに位相レベルが上がる疑似雑音信
号の波形は、微増の方向性を持つ入力信号よりも、微減
の方向性を持つ入力信号に対して、より高いA/D変換
精度を与えることができる。
【0093】そこで、各部位におけるクラッタ信号の増
加減少を検出し、疑似雑音発生器から、それに適合する
方向性を備えた疑似雑音信号を発生させることにより、
高精度のA/D変換を行なうことができる。
加減少を検出し、疑似雑音発生器から、それに適合する
方向性を備えた疑似雑音信号を発生させることにより、
高精度のA/D変換を行なうことができる。
【0094】(第9実施例)第9実施例の超音波診断装
置は、エコー信号に対してランプ波を加算する。この装
置は、図9に示すように、従来の装置(図15)の疑似
雑音源に代えてランプ波発生器28を備えており、また、
パルスドプラモードに使用するため、Bモードの構成が
除かれている。
置は、エコー信号に対してランプ波を加算する。この装
置は、図9に示すように、従来の装置(図15)の疑似
雑音源に代えてランプ波発生器28を備えており、また、
パルスドプラモードに使用するため、Bモードの構成が
除かれている。
【0095】受信信号に疑似雑音信号を加算する方法
は、疑似雑音信号の印加によって量子化雑音を広い周波
数に拡散させ、帯域制限を行なうことによって精度の向
上を図るものであるが、それに使用される疑似雑音信号
発生回路は、高速なディジタル回路であり、その出力信
号には高い周波数成分を含むため、本来印加するべき疑
似雑音信号以外の雑音成分を印加してしまい、S/N比
が逆に悪くなる場合も発生する。これに対し、この実施
例の装置では、疑似雑音信号としてランプ波を用いてい
るため、こうした雑音の発生を防ぐことができる。
は、疑似雑音信号の印加によって量子化雑音を広い周波
数に拡散させ、帯域制限を行なうことによって精度の向
上を図るものであるが、それに使用される疑似雑音信号
発生回路は、高速なディジタル回路であり、その出力信
号には高い周波数成分を含むため、本来印加するべき疑
似雑音信号以外の雑音成分を印加してしまい、S/N比
が逆に悪くなる場合も発生する。これに対し、この実施
例の装置では、疑似雑音信号としてランプ波を用いてい
るため、こうした雑音の発生を防ぐことができる。
【0096】Bモードでは浅い部位から深い部位まで広
い範囲の信号を取り込む必要があるため、疑似雑音信号
としてランプ波を用いると、ランプ波の変化の範囲が広
くなり、ダイナミックレンジの低下やA/D変換器の飽
和を引き起こすことが懸念される。
い範囲の信号を取り込む必要があるため、疑似雑音信号
としてランプ波を用いると、ランプ波の変化の範囲が広
くなり、ダイナミックレンジの低下やA/D変換器の飽
和を引き起こすことが懸念される。
【0097】しかし、パルスドプラは、所望の部位から
の反射波が戻るときにだけ受信増幅器のゲートを開き、
所望の深さの反射波のみを計測する方式であるため、デ
ータを得るためのゲート区間はごく短い時間であり、ゲ
ート始点から終点までの間に生じるランプ波の変化は小
さい。従って、パルスドプラでは前述した懸念が無用で
あり、パルスドプラの場合には、ランプ波を用いるこの
実施例の方法が極めて有効である。
の反射波が戻るときにだけ受信増幅器のゲートを開き、
所望の深さの反射波のみを計測する方式であるため、デ
ータを得るためのゲート区間はごく短い時間であり、ゲ
ート始点から終点までの間に生じるランプ波の変化は小
さい。従って、パルスドプラでは前述した懸念が無用で
あり、パルスドプラの場合には、ランプ波を用いるこの
実施例の方法が極めて有効である。
【0098】(第10実施例)第10実施例の超音波診
断装置は、超音波ビームの送受信を複数回行なう場合の
エコー信号に対して、A/D変換精度を高め得る形でラ
ンプ波を印加することができる。この装置では、ランプ
波発生器が、送信シーケンスごとに異なるオフセットの
ランプ波を発生する。その他の構成は、第9実施例の装
置(図9)と変わりがない。
断装置は、超音波ビームの送受信を複数回行なう場合の
エコー信号に対して、A/D変換精度を高め得る形でラ
ンプ波を印加することができる。この装置では、ランプ
波発生器が、送信シーケンスごとに異なるオフセットの
ランプ波を発生する。その他の構成は、第9実施例の装
置(図9)と変わりがない。
【0099】第9実施例で述べたように、パルスドプラ
モード時には、疑似雑音信号に代えてランプ波をエコー
信号に印加することにより、雑音の混入を防ぎながらA
/D変換精度を高めることができるが、しかし、第7実
施例の場合と同様に、エコー信号の振幅が時間的に大き
く変化し、エコー周波数とサンプリング周波数との差が
少ない場合には、ランプ波を印加しても大きな効果を得
ることはできない。
モード時には、疑似雑音信号に代えてランプ波をエコー
信号に印加することにより、雑音の混入を防ぎながらA
/D変換精度を高めることができるが、しかし、第7実
施例の場合と同様に、エコー信号の振幅が時間的に大き
く変化し、エコー周波数とサンプリング周波数との差が
少ない場合には、ランプ波を印加しても大きな効果を得
ることはできない。
【0100】そこで、この実施例の装置では、送信シー
ケンスごとにランプ波のオフセットを変化させることに
よって第7実施例の場合と同様の効果を得る。
ケンスごとにランプ波のオフセットを変化させることに
よって第7実施例の場合と同様の効果を得る。
【0101】図10には、この装置のランプ波発生器か
ら発生させるランプ波の波形を例示している。このDC
オフセットの異なる4通りのランプ波を、送信シーケン
スが替わる度に順番に繰り返し選び、その送信シーケン
スにおけるサンプリングデータに加算することで、A/
D変換における精度を高めることができる。
ら発生させるランプ波の波形を例示している。このDC
オフセットの異なる4通りのランプ波を、送信シーケン
スが替わる度に順番に繰り返し選び、その送信シーケン
スにおけるサンプリングデータに加算することで、A/
D変換における精度を高めることができる。
【0102】(第11実施例)第11実施例の超音波診
断装置は、入力信号の雑音レベルによってランプ波の傾
きを変え、A/D変換精度を高めている。この装置で
は、ランプ波発生器が、受信信号のノイズ量に応じて傾
きを変化させたランプ波を発生する。その他の構成は、
第9実施例の装置(図9)と変わりがない。
断装置は、入力信号の雑音レベルによってランプ波の傾
きを変え、A/D変換精度を高めている。この装置で
は、ランプ波発生器が、受信信号のノイズ量に応じて傾
きを変化させたランプ波を発生する。その他の構成は、
第9実施例の装置(図9)と変わりがない。
【0103】第9実施例で述べたように、パルスドプラ
モード時には、疑似雑音信号としてランプ波をエコー信
号に印加することにより、雑音の混入を防ぎながらA/
D変換精度を高めることができるが、しかし、第6実施
例の場合と同じように、この効果の程度は、疑似雑音信
号の波形が入力信号のノイズ量に適合しているかどうか
によって違ってくる。
モード時には、疑似雑音信号としてランプ波をエコー信
号に印加することにより、雑音の混入を防ぎながらA/
D変換精度を高めることができるが、しかし、第6実施
例の場合と同じように、この効果の程度は、疑似雑音信
号の波形が入力信号のノイズ量に適合しているかどうか
によって違ってくる。
【0104】この疑似雑音信号の波形を変えることは、
ランプ波ではその傾きを変えることと等価である。
ランプ波ではその傾きを変えることと等価である。
【0105】図14には、この装置のランプ波発生器か
ら発生されるランプ波の波形を例示している。図14の
(A)は図6の波形(a)に相当し、図14の(B)は
図6の波形(b)に相当する。従って、ノイズの少ない
ときには、傾きの小さいランプ波(A)、ノイズの多い
ときには、傾きの大きいランプ波(B)というように使
い分けることによって、S/N比の向上が期待できる。
ら発生されるランプ波の波形を例示している。図14の
(A)は図6の波形(a)に相当し、図14の(B)は
図6の波形(b)に相当する。従って、ノイズの少ない
ときには、傾きの小さいランプ波(A)、ノイズの多い
ときには、傾きの大きいランプ波(B)というように使
い分けることによって、S/N比の向上が期待できる。
【0106】(第12実施例)第12実施例の超音波診
断装置は、受信信号に含まれる周波数成分に応じてラン
プ波の傾きを変えることにより、A/D変換精度を高め
ている。この装置では、ランプ波発生器が、受信信号に
含まれる周波数成分に応じて、発生するランプ波の傾き
を変更する。その他の構成は、第9実施例の装置(図
9)と変わりがない。
断装置は、受信信号に含まれる周波数成分に応じてラン
プ波の傾きを変えることにより、A/D変換精度を高め
ている。この装置では、ランプ波発生器が、受信信号に
含まれる周波数成分に応じて、発生するランプ波の傾き
を変更する。その他の構成は、第9実施例の装置(図
9)と変わりがない。
【0107】受信信号に加算するランプ波の傾きを変え
た場合には、量子化誤差の変化の周期が変わってくる。
図12はそれを示しており、ランプ波の傾きが小さい図
12(A)の波形の場合には、量子化誤差が、同図12
の下方の図に○で示すように4サンプリング周期で変化
する。これに対して、ランプ波の傾きが大きい図12
(B)の波形の場合には、量子化誤差が、×で示すよう
に、2サンプリング周期で変化する。
た場合には、量子化誤差の変化の周期が変わってくる。
図12はそれを示しており、ランプ波の傾きが小さい図
12(A)の波形の場合には、量子化誤差が、同図12
の下方の図に○で示すように4サンプリング周期で変化
する。これに対して、ランプ波の傾きが大きい図12
(B)の波形の場合には、量子化誤差が、×で示すよう
に、2サンプリング周期で変化する。
【0108】つまり、ランプ波(A)の場合には、疑似
雑音の周波数がサンプリング周波数の1/4となり、ラ
ンプ波(B)の場合には、サンプリング周波数の1/2
となる。
雑音の周波数がサンプリング周波数の1/4となり、ラ
ンプ波(B)の場合には、サンプリング周波数の1/2
となる。
【0109】これまでの説明から明らかなように、エコ
ー信号の振幅の時間的変動が少ない場合には、疑似雑音
信号の周波数が小さい程、A/D変換精度が改善され
る。しかし、エコー信号の振幅がサンプリング周期の間
に大きく変動したのでは、A/D変換精度の改善は期待
できない。従って、エコー信号に含まれる周波数成分が
高い場合には、その周波数帯域と重ならないように、で
きるだけ周波数の高い疑似雑音波形を使用する必要があ
り、エコー信号に含まれる周波数成分が低い場合には、
変換精度を高めるために、できるだけ周波数が低い疑似
雑音波形を使用することが望ましい。
ー信号の振幅の時間的変動が少ない場合には、疑似雑音
信号の周波数が小さい程、A/D変換精度が改善され
る。しかし、エコー信号の振幅がサンプリング周期の間
に大きく変動したのでは、A/D変換精度の改善は期待
できない。従って、エコー信号に含まれる周波数成分が
高い場合には、その周波数帯域と重ならないように、で
きるだけ周波数の高い疑似雑音波形を使用する必要があ
り、エコー信号に含まれる周波数成分が低い場合には、
変換精度を高めるために、できるだけ周波数が低い疑似
雑音波形を使用することが望ましい。
【0110】そのため、この実施例の装置では、受信信
号が高い周波数まで含んでいる場合には、傾きの大きい
(B)のランプ波を使用し、低い周波数成分しか含んで
いない場合には、傾きの小さい(A)のランプ波を使用
して受信信号への加算を行なう。
号が高い周波数まで含んでいる場合には、傾きの大きい
(B)のランプ波を使用し、低い周波数成分しか含んで
いない場合には、傾きの小さい(A)のランプ波を使用
して受信信号への加算を行なう。
【0111】このように、受信信号に含まれる周波数成
分に応じてランプ波を使い分けることによりA/D変換
精度を高め、S/N比を向上させることができる。
分に応じてランプ波を使い分けることによりA/D変換
精度を高め、S/N比を向上させることができる。
【0112】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明の超音波診断装置は、受信信号に印加した疑
似雑音信号を、遅延加算部のフィルタを代用して除去す
ることにより、回路規模の小さい、低コストの超音波診
断装置を実現することが可能となる。
に、本発明の超音波診断装置は、受信信号に印加した疑
似雑音信号を、遅延加算部のフィルタを代用して除去す
ることにより、回路規模の小さい、低コストの超音波診
断装置を実現することが可能となる。
【0113】また、この疑似雑音信号を相殺する構成を
取ることによって、小さい回路規模で疑似雑音信号を完
全に取り去ることができる。
取ることによって、小さい回路規模で疑似雑音信号を完
全に取り去ることができる。
【0114】また、高い周波数を有する受信信号に対し
ては、低い周波数成分を有する疑似雑音信号を加算して
A/D変換した後、帯域制限を行なうことにより、A/
D変換の精度を向上させることができる。
ては、低い周波数成分を有する疑似雑音信号を加算して
A/D変換した後、帯域制限を行なうことにより、A/
D変換の精度を向上させることができる。
【0115】また、受信信号のノイズ量に応じて、受信
信号に加算する疑似雑音信号の波形を変えることによ
り、そのノイズ状態における最適の精度でA/D変換を
実施することができる。
信号に加算する疑似雑音信号の波形を変えることによ
り、そのノイズ状態における最適の精度でA/D変換を
実施することができる。
【0116】また、受信信号の振幅が大きく、その周波
数がナイキスト周波数に近い場合でも、受信信号に対し
て加算する疑似雑音信号の位相レベルを送信シーケンス
ごとに変えることによって、パルスドプラモードにおけ
るA/D変換精度を高めることができる。
数がナイキスト周波数に近い場合でも、受信信号に対し
て加算する疑似雑音信号の位相レベルを送信シーケンス
ごとに変えることによって、パルスドプラモードにおけ
るA/D変換精度を高めることができる。
【0117】また、このパルスドプラモードにおいて、
送信シーケンスごとの受信信号の増減傾向に合わせて疑
似雑音信号の方向性を選択することにより、精度の高い
A/D変換を実現することができる。
送信シーケンスごとの受信信号の増減傾向に合わせて疑
似雑音信号の方向性を選択することにより、精度の高い
A/D変換を実現することができる。
【0118】また、パルスドプラモードにおいて、疑似
雑音信号としてランプ波を受信信号に印加することによ
り、雑音の発生を伴わずにA/D変換精度を高めること
ができる。
雑音信号としてランプ波を受信信号に印加することによ
り、雑音の発生を伴わずにA/D変換精度を高めること
ができる。
【0119】また、受信信号の振幅が大きく、その周波
数がナイキスト周波数に近い場合でも、このランプ波の
オフセット量を送信シーケンスごとに変化させることに
より、A/D変換精度を高めることができる。
数がナイキスト周波数に近い場合でも、このランプ波の
オフセット量を送信シーケンスごとに変化させることに
より、A/D変換精度を高めることができる。
【0120】さらに、このランプ波の傾きを、受信信号
におけるノイズ量や受信信号の周波数に応じて変えるこ
とにより、パルスドプラモードにおけるA/D変換を高
精度で実施することができる。
におけるノイズ量や受信信号の周波数に応じて変えるこ
とにより、パルスドプラモードにおけるA/D変換を高
精度で実施することができる。
【図1】本発明の第1実施例における超音波診断装置の
構成を示すブロック図、
構成を示すブロック図、
【図2】本発明の第2実施例における超音波診断装置の
構成を示すブロック図、
構成を示すブロック図、
【図3】本発明の第3実施例における超音波診断装置の
構成を示すブロック図、
構成を示すブロック図、
【図4】本発明の第4実施例における超音波診断装置の
構成を示すブロック図、
構成を示すブロック図、
【図5】本発明の第5実施例の超音波診断装置に入出力
する信号の波形図、
する信号の波形図、
【図6】本発明の第6実施例の超音波診断装置に使用す
る疑似雑音信号の波形図、
る疑似雑音信号の波形図、
【図7】本発明の第7実施例の超音波診断装置における
受信信号を説明する説明図、
受信信号を説明する説明図、
【図8】本発明の第8実施例の超音波診断装置に使用す
る疑似雑音信号の波形図、
る疑似雑音信号の波形図、
【図9】本発明の第9実施例における超音波診断装置の
構成を示すブロック図、
構成を示すブロック図、
【図10】本発明の第10実施例の超音波診断装置に使
用するランプ波の波形図、
用するランプ波の波形図、
【図11】本発明の第11実施例の超音波診断装置に使
用するランプ波の波形図、
用するランプ波の波形図、
【図12】本発明の第12実施例の超音波診断装置に使
用するランプ波の波形図と疑似雑音周期を示す図、
用するランプ波の波形図と疑似雑音周期を示す図、
【図13】従来の超音波診断装置に使用する疑似雑音信
号の波形図、
号の波形図、
【図14】従来の超音波診断装置の構成を示すブロック
図、
図、
【図15】従来の他の超音波診断装置の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
1 探触子 2−1〜2−4 パルサレシーバ 3−1〜3−4 ゲインコントロールアンプ 4−1〜4−8 A/D変換器 5 遅延加算部 6 疑似雑音発生器 7 制御部 8、9 乗算器 10 参照信号発生器 11、12 フィルタ 13 信号処理部 13−1〜13−2、23、26、27−1〜27−4 スイッチ 14 検波器 15 DSC 16 表示部 17−1〜17−8、25 加算器 19−1〜19−4 遅延手段(メモリ) 20−1〜20−4 補間手段 21 加算手段 22 反転増幅器 24 メモリ 28 ランプ波発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01S 7/527 7/536 (72)発明者 伊藤 嘉彦 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 東沢 義人 石川県金沢市彦三町二丁目1番45号 株式 会社松下通信金沢研究所内
Claims (12)
- 【請求項1】 疑似雑音信号を発生する疑似雑音発生手
段と、受信信号に前記疑似雑音信号を加算する複数の加
算手段と、各加算手段の出力をディジタル信号に変換す
る複数のA/D変換手段と、複数のA/D変換手段の出
力を遅延加算する遅延加算手段とを備えた超音波診断装
置において、 前記遅延加算手段として、 前記A/D変換手段の各々から入力したディジタルデー
タを遅延させて出力する遅延手段と、 前記遅延手段から入力したディジタルデータにゼロを補
間した後、フィルタ処理を施して出力する補間手段と、 複数の前記補間手段の出力を加算する加算手段とを設
け、前記補間手段により前記疑似雑音信号の成分を除去
することを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項2】 疑似雑音信号を発生する疑似雑音発生手
段と、受信信号に前記疑似雑音信号を加算する複数の加
算手段と、各加算手段の出力をディジタル信号に変換す
る複数のA/D変換手段と、複数のA/D変換手段の出
力を遅延加算する遅延加算手段とを備えた超音波診断装
置において、 前記加算手段の半数に加えられる前記疑似雑音信号の位
相を反転する反転手段を設けたことを特徴とする超音波
診断装置。 - 【請求項3】 疑似雑音信号を発生する疑似雑音発生手
段と、受信信号に前記疑似雑音信号を加算する複数の加
算手段と、各加算手段の出力をディジタル信号に変換す
る複数のA/D変換手段と、複数のA/D変換手段の出
力を遅延加算する遅延加算手段とを備えた超音波診断装
置において、 前記各加算手段に加えられる前記疑似雑音信号の位相を
順相または逆相に切換える切換え手段と、 前記切換え手段が順相または逆相の一方を選択している
ときの前記遅延加算手段の出力を記憶するメモリと、 前記切換え手段が順相または逆相の他方を選択している
ときの前記遅延加算手段の出力と前記メモリから読み出
したデータとを加算する加算手段とを設けたことを特徴
とする超音波診断装置。 - 【請求項4】 疑似雑音信号を発生する疑似雑音発生手
段と、受信信号に前記疑似雑音信号を加算する複数の加
算手段と、各加算手段の出力をディジタル信号に変換す
る複数のA/D変換手段と、複数のA/D変換手段の出
力を遅延加算する遅延加算手段とを備えた超音波診断装
置において、 一つの受信信号に対する前記疑似雑音信号の加算を2n
個の前記加算手段で行なうとともに、前記2n個の加算
手段の半数に加わる前記疑似雑音信号の位相を反転する
反転手段を設けたことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項5】 疑似雑音信号を発生する疑似雑音発生手
段と、受信信号に前記疑似雑音信号を加算する複数の加
算手段と、各加算手段の出力をディジタル信号に変換す
る複数のA/D変換手段と、複数のA/D変換手段の出
力を遅延加算する遅延加算手段とを備えた超音波診断装
置において、 前記疑似雑音信号の周波数を前記受信信号の周波数と重
ならない低い周波数帯域に設定するとともに、前記A/
D変換手段の出力信号の帯域を制限する帯域制限手段を
設けたことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項6】 疑似雑音信号を発生する疑似雑音発生手
段と、受信信号に前記疑似雑音信号を加算する複数の加
算手段と、各加算手段の出力をディジタル信号に変換す
る複数のA/D変換手段と、複数のA/D変換手段の出
力を遅延加算する遅延加算手段とを備えた超音波診断装
置において、 前記疑似雑音信号の波形を受信信号のノイズ量に応じて
変化させることを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項7】 疑似雑音信号を発生する疑似雑音発生手
段と、受信信号に前記疑似雑音信号を加算する複数の加
算手段と、各加算手段の出力をディジタル信号に変換す
る複数のA/D変換手段と、複数のA/D変換手段の出
力を遅延加算する遅延加算手段とを備えた超音波診断装
置において、 前記疑似雑音信号の位相を受信信号の送信シーケンスに
よって変化させることを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項8】 前記受信信号の振幅が送信シーケンスの
増加に伴って微増するときは、前記疑似雑音信号の位相
を送信シーケンスの増加に伴って減少させ、前記受信信
号の振幅が送信シーケンスの増加に伴って微減するとき
は、前記疑似雑音信号の位相を送信シーケンスの増加に
伴って増加させることを特徴とする請求項7に記載の超
音波診断装置。 - 【請求項9】 疑似雑音信号を発生する疑似雑音発生手
段と、受信信号に前記疑似雑音信号を加算する複数の加
算手段と、各加算手段の出力をディジタル信号に変換す
る複数のA/D変換手段と、複数のA/D変換手段の出
力を遅延加算する遅延加算手段とを備えた超音波診断装
置において、 前記疑似雑音発生手段から、疑似雑音信号としてランプ
波を発生させることを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項10】 前記ランプ波のオフセットを送信シー
ケンスごとに変化させることを特徴とする請求項9に記
載の超音波診断装置。 - 【請求項11】 前記ランプ波の傾きを受信信号のノイ
ズ量に応じて変化させることを特徴とする請求項9に記
載の超音波診断装置。 - 【請求項12】 前記ランプ波の傾きを受信信号の周波
数に応じて変化させることを特徴とする請求項9に記載
の超音波診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6215231A JPH0856943A (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | 超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6215231A JPH0856943A (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | 超音波診断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0856943A true JPH0856943A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16668889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6215231A Pending JPH0856943A (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | 超音波診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0856943A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001245884A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-09-11 | Ge Yokogawa Medical Systems Ltd | 超音波撮影装置 |
| JP2006061693A (ja) * | 2004-08-27 | 2006-03-09 | General Electric Co <Ge> | 2dマトリクスアレイを用いてcwドップラー超音波を実施する方法およびその装置 |
| JP2009112813A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Aloka Co Ltd | 受信ビームフォーマ |
| JP2012143473A (ja) * | 2011-01-14 | 2012-08-02 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | 超音波診断装置 |
-
1994
- 1994-08-18 JP JP6215231A patent/JPH0856943A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001245884A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-09-11 | Ge Yokogawa Medical Systems Ltd | 超音波撮影装置 |
| JP2006061693A (ja) * | 2004-08-27 | 2006-03-09 | General Electric Co <Ge> | 2dマトリクスアレイを用いてcwドップラー超音波を実施する方法およびその装置 |
| JP2009112813A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Aloka Co Ltd | 受信ビームフォーマ |
| JP2012143473A (ja) * | 2011-01-14 | 2012-08-02 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | 超音波診断装置 |
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