JPH0859422A - 害虫の忌避剤 - Google Patents

害虫の忌避剤

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JPH0859422A
JPH0859422A JP19826394A JP19826394A JPH0859422A JP H0859422 A JPH0859422 A JP H0859422A JP 19826394 A JP19826394 A JP 19826394A JP 19826394 A JP19826394 A JP 19826394A JP H0859422 A JPH0859422 A JP H0859422A
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JP
Japan
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repellent
weight
flower part
pest repellent
flies
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Application number
JP19826394A
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English (en)
Inventor
Keiichi Honda
計一 本田
Nanao Hayashi
七雄 林
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】人間に対して無害で、不快臭を与えず、かつ合
成樹脂を溶解しにくい害虫の忌避剤を提供することであ
る。 【構成】モクセイ科の植物の花部を有効成分とする害虫
の忌避剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モクセイ科の植物の花
部を有効成分とする害虫の新規な忌避剤に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術の説明】害虫の忌避剤としては、イエカ類,
ヤブカ類などの蚊類、ブユ,サシバエなどのハエ類に対
して忌避効果を有するN,N−ジエチル−m−トルアミ
ド(三菱ガス化学株式会社製、商品名:ディート)が知
られている。この化合物は、人間に対して不快臭,粘膜
刺激,中枢神経の異常などをもたらすことから、取扱い
に十分な注意が必要であり、またこれを入れる容器とし
ては溶解され易い合成樹脂は使用できないという問題を
有する。
【0003】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、人間に対し
て不快臭を与えず、無害で、かつ合成樹脂を溶解しにく
い害虫の忌避剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、モ
クセイ科の植物の花部を有効成分とする害虫の忌避剤に
よって達成される。以下、本発明を詳細に説明する。
【0005】モクセイ科の植物としては、モクセイ属の
植物が好ましく;さらに好ましくは、キンモクセイであ
る。花部は萼,花弁,雄蘂,雌蘂から構成されたもので
あり、花の開花状態は限定されないが;十分に開いて芳
香に満ちた状態の花を用いるのが好ましい。害虫の忌避
剤としては、花部をそのまま又は微小断片にして使用す
ることもできるが;省スペースの観点からは、花部から
その忌避効果を有する成分を抽出し,有効濃度を高めて
使用するのが好ましい。
【0006】花部から忌避効果を有する成分を抽出する
方法としては、有機溶媒を用いた抽出法,水蒸気蒸留
法,圧搾法,ヘッドスペース法,それらを組み合わせた
方法などを挙げることができるが;好ましくは、有機溶
媒を用いた抽出法,水蒸気蒸留法,水蒸気蒸留法で得た
蒸留物を有機溶媒で連続的に抽出する方法などのような
花部を大量に取り扱うことができる方法であり;さらに
好ましくは、操作が容易な有機溶媒を用いた抽出法であ
る。
【0007】有機溶媒を用いた抽出法では、花部を有機
溶媒に浸漬することによって忌避効果を有する成分を容
易に抽出することができる。花部としては、保存してい
たもの(好ましくは冷暗所で密封保存したもの)を使用
できるが、花部の揮発性の有効成分の損失を防ぐために
も摘み取った花部を直ちに使用するのが好ましい。
【0008】有機溶媒としては、特に限定されず、例え
ば、ベンゼン,トルエン,キシレン,メチルナフタリ
ン,石油エーテル,リグロイン,ペンタン,クロルベン
ゼン,ジクロルベンゼン,ヘキサン,イソペンタン,塩
化メチレン,クロロホルム,ジクロロエタン,トリクロ
ルエチレン,シクロヘキサンなどのような塩素化された
もしくはされていない芳香族,脂肪族又は脂環式の炭化
水素類;ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジオ
キサンのようなエーテル類;アセトン,メチルエチルケ
トンなどのケトン類;メタノール,エタノール,プロパ
ノール,ブタノールなどのようなアルコール類;前記溶
媒の混合物などを挙げることができる。
【0009】これらの溶媒の中でも、ペンタン,イソペ
ンタン,エーテルなどのような溶媒の除去が容易なもの
を使用することが好ましい。有機溶媒の使用量は、1重
量部の花部に対して0.1〜100重量部であるが、好
ましくは2〜20重量部である。花部の浸漬時間は、容
器中(揮発性の有効成分の損失を防ぐためには、密閉容
器を用いるのが好ましい。)、4〜35℃で5分〜1か
月であり;好ましくは10〜25℃で2日〜3週間であ
る。そして、その容器は静置していてもよいが、抽出効
率を高めるために時折攪拌するのが好ましい。
【0010】このようにして得られた花部の抽出物を含
有する溶液は、そのまま害虫の忌避剤として使用するこ
とができるが;忌避活性を高めるために、減圧下で有機
溶媒を留去することによって得られた粗抽出物として用
いるのが好ましい。この粗抽出物は、さらに分留,化学
処理,各種クロマトグラフィーなどの公知の手段によっ
て、害虫に対する忌避効果を有する単一の活性成分(例
えば、本発明で忌避効果を有する物質として見出したリ
ナロールオキサイド類,γ−デカラクトンなど)として
分離・精製して得ることができる。
【0011】本発明の害虫の忌避剤は、モクセイ科の植
物の花部,その抽出物,その分離・精製物又はそれらを
適当に組み合わせた物を有効成分とするものである。本
剤は、前記の物質をそのまま又はそれに補助剤を加えて
クリーム,ローション,スプレー,ムースなどの組成物
に調製したものを、害虫を忌避する場面を想定して適し
た対処方法を取ることによって、吸血性の不快害虫〔イ
エカ類(コガタアカイエカ,アカイエカなど),ヤブカ
類(ヤマトヤブカ,ヒトスジシマカなど)などの蚊類、
ブユなど〕、衛生害虫(ゴキブリ,サシバエ,イエバ
エ,ショウジョウバエなど)などの害虫に対して忌避効
果を有する忌避剤として使用することができる。
【0012】補助剤としては、例えば、界面活性剤,油
脂,アルコールなどを挙げることができる。対処方法と
しては、例えば、塗布,散布,含有,浸漬などを挙げる
ことができる。組成物の有効成分濃度は、クリームでは
通常1〜70重量%,ローションでは通常0.3〜25
重量%,スプレーでは通常0.1〜5重量%,ムースで
は通常0.1〜20重量%である。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに詳細に
説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものでは
ない。 実施例1〔忌避物質の製造〕 (1) 有機溶媒を用いた抽出法による製造 十分に開花したキンモクセイの花部(180g)をイソ
ペンタン(1L)を入れた容器に浸漬して密封し、室温
で1日当たり数回容器毎回転しながら1週間攪拌した。
これを濾別して得た抽出液から、減圧下で溶媒を留去す
ることによって花部の粗抽出物を0.5g得た。
【0014】(2) 水蒸気蒸留法による製造 十分に開花したキンモクセイの花部(1kg)を常法に
よって2時間水蒸気蒸留した。得られた留出物をイソペ
ンタン(200ml)を入れた容器に入れて溶解し、濾
別して得た可溶化物を濃縮することによって、花精油を
0.05g得た。
【0015】(3) 忌避物質の単離 前記の(1) で得られた花部の粗抽出物(0.1g)を、
シリカゲル(ファットマン製)カラムを用いて、ヘキサ
ン(200ml)、ベンゼン(200ml)、ベンゼン
/クロロホルム(1/1,200ml)、クロロホルム
(200ml)、アセトン(200ml)、メタノール
(200ml)の順で溶出した。各画分は、さらに、液
体クロマトグラフィーによって分画し、得られた活性成
分をガスクロマトグラムに接続した質量分析器で測定し
た。この質量スペクトルデータから構造を推定し、標品
と各データとを比較して、リナロールオキサイド類(フ
ラノイド及びピラノイド),γ−デカラクトンを同定し
た。
【0016】実施例2〔製剤の調製〕 (1) クリームの調製 20重量部の水,7重量部のスパン60(商品名:花王
株式会社製)及び1重量部のカルボキシメチルセルロー
スを均一に混合した後、これに実施例1の(1)で得た花
部の粗抽出物の40重量部を徐々に添加しながら攪拌す
ることによってクリームを得た。
【0017】(2) ローションの調製 70重量部の水,5重量部のスパン60(商品名:花王
株式会社製)及び15重量部のトゥイーン60を混合
し、これに60℃で実施例1の(1) で得た花部の粗抽出
物の10重量部を添加しながら迅速に攪拌することによ
ってローションを得た。
【0018】(3) スプレーの調製 実施例1の(1) で得た花部の粗抽出物の10重量部をエ
タノールに溶解して全体を35重量部とし、エアゾール
容器に充填した。次いで、バルブ部分と通じて、フロン
11とフロン12との1対1の混合物の65重量部を加
圧充填することによってスプレーを得た。
【0019】実施例3〔忌避効力試験〕 (1) ハエに対する忌避効果 ケージ(36cm×21cm×30cm)の底の全面
に、湿らせたペーパータオルを敷詰めた。その上に、バ
ナナと乾燥イーストとの1対1の混合物(5g)を入れ
たビン(直径3.5cm×高さ7.0cm)を20cm
の間隔で2本置き、その内の1本に、表1に示すような
物質をそのまま用いて〔粗抽出物は、実施例1の(1) に
記載した有機溶媒抽出法で得たものを使用。その他の物
質は市販品を使用。〕、10ppmの濃度で添加して混
合した。次いで、このケージに50頭のキイロショウジ
ョウバエ(成虫)を放ち、180分後に忌避効果の程度
を検討した。忌避効果は、次に示すような忌避率を求め
ることによって検討した。
【0020】
【数1】
【0021】(対照区のハエの数は、バナナと乾燥イー
ストだけの混合物を入れたビンに集まったハエの数を示
し;処理区のハエの数は、バナナ,乾燥イースト及び表
1に示した物質の混合物を入れたビンに集まったハエの
総数を示す。) その結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】(2) カに対する忌避効果 実施例1の(1) に記載した有機溶媒抽出法で得た粗抽出
物から、その0.5%エタノール溶液を調製した。この
溶液をパネラーの露出した左の大腿部全面に、2μl/
cm2 になるように均一に塗布した。他方、対照とし
て、右足の左と同じ位置にエタノールのみを同量塗布
し、5分間風乾した後、カが多い日陰の草地に16〜1
8時までの2時間居ることによって、吸血したカの総数
を調べた。なお、パネラーには、20〜40才の男女各
5人になってもらった。その結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明の害虫の忌避剤は、吸血性の不快
害虫(イエカ類,ヤブカ類などの蚊類、ブユなど)、衛
生害虫(ゴキブリ,イエバエ,ショウジョウバエなど)
などの害虫に対して優れた忌避効果を有するものであ
る。さらに、本剤はモクセイ科の植物の花部由来のもの
であることから、人間に対して無害であり、単に不快臭
を与えないだけでなく、むしろ積極的に心地よい香りを
提供できるものであり、また合成樹脂を溶解しにくいの
で、これを納める容器の選択の幅を広げることができる
ものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モクセイ科の植物の花部を有効成分とす
    る害虫の忌避剤。
JP19826394A 1994-08-23 1994-08-23 害虫の忌避剤 Pending JPH0859422A (ja)

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JP19826394A JPH0859422A (ja) 1994-08-23 1994-08-23 害虫の忌避剤

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JP19826394A JPH0859422A (ja) 1994-08-23 1994-08-23 害虫の忌避剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0859422A true JPH0859422A (ja) 1996-03-05

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ID=16388232

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JP19826394A Pending JPH0859422A (ja) 1994-08-23 1994-08-23 害虫の忌避剤

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JP (1) JPH0859422A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010132581A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Dainippon Jochugiku Co Ltd 飛翔害虫防除剤及びこれを用いる飛翔害虫の防除方法
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