JPH0860426A - 多葉断面太細糸 - Google Patents
多葉断面太細糸Info
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- JPH0860426A JPH0860426A JP21823894A JP21823894A JPH0860426A JP H0860426 A JPH0860426 A JP H0860426A JP 21823894 A JP21823894 A JP 21823894A JP 21823894 A JP21823894 A JP 21823894A JP H0860426 A JPH0860426 A JP H0860426A
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Landscapes
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 横断面形状が3個以上の凸部を有する多葉断
面糸であり、横断面形状において、凸部に全部で2〜30
個の溝を有し、これらの溝のうち、少なくとも1つの凸
部の頂点付近に、深さHが1〜15μmの溝Aを2個以上
有する単フィラメントで構成されたマルチフィラメント
糸条であって、糸条の繊維軸方向に15個/m以上の太繊
度部を有する多葉断面太細糸。 【効果】 繊維軸方向に15個/m以上の太繊度部を有す
るとともに、多葉形状の凸部頂点付近に特定の複数個の
溝が存在する単フィラメントで構成されているため、製
編織すれば、毛羽感を有するソフトな風合とドライ感が
混然一体となり、さらには優雅な光沢、自然なふくらみ
感と微妙な凹凸感を有するスパンシルク調風合の織編物
を得ることが可能となる。
面糸であり、横断面形状において、凸部に全部で2〜30
個の溝を有し、これらの溝のうち、少なくとも1つの凸
部の頂点付近に、深さHが1〜15μmの溝Aを2個以上
有する単フィラメントで構成されたマルチフィラメント
糸条であって、糸条の繊維軸方向に15個/m以上の太繊
度部を有する多葉断面太細糸。 【効果】 繊維軸方向に15個/m以上の太繊度部を有す
るとともに、多葉形状の凸部頂点付近に特定の複数個の
溝が存在する単フィラメントで構成されているため、製
編織すれば、毛羽感を有するソフトな風合とドライ感が
混然一体となり、さらには優雅な光沢、自然なふくらみ
感と微妙な凹凸感を有するスパンシルク調風合の織編物
を得ることが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製編織すると、毛羽を
有していないにも関わらず、毛羽感のあるソフトな風合
とドライ感及び優雅な光沢を有し、かつ自然なふくらみ
感と微妙な凹凸感のあるスパンシルク調織編物となる多
葉断面太細糸に関するものである。
有していないにも関わらず、毛羽感のあるソフトな風合
とドライ感及び優雅な光沢を有し、かつ自然なふくらみ
感と微妙な凹凸感のあるスパンシルク調織編物となる多
葉断面太細糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、合成繊維マルチフィラメント糸
はシルクに比較して、毛羽感のあるソフトな風合、軽量
感、嵩高性に欠けると共に、何よりもドライ感に欠けた
特有のヌメリ感を有している。従来より、これらの欠点
を解消するために種々の提案がなされている。例えば、
毛羽感のあるソフトな風合の布帛を得る方法として、単
糸繊度の細いマルチフィラメント糸を用い、加工時に単
糸の一部を切断したり、あるいは布帛にした後に起毛し
たりする方法が採用されている。しかしながら、この布
帛は、単糸繊度の細い糸条からなり、かつ、単糸の一部
が切断されているので、毛羽感のあるソフトな風合を有
するが、濃染化が不可能であり、ヘタリが生じ、また、
毛羽部の先端同士が絡まりピリングが発生するという問
題がある。さらに、起毛した毛羽部が倒れてヌメリ感が
強調され、シルクには程遠い風合のものであった。
はシルクに比較して、毛羽感のあるソフトな風合、軽量
感、嵩高性に欠けると共に、何よりもドライ感に欠けた
特有のヌメリ感を有している。従来より、これらの欠点
を解消するために種々の提案がなされている。例えば、
毛羽感のあるソフトな風合の布帛を得る方法として、単
糸繊度の細いマルチフィラメント糸を用い、加工時に単
糸の一部を切断したり、あるいは布帛にした後に起毛し
たりする方法が採用されている。しかしながら、この布
帛は、単糸繊度の細い糸条からなり、かつ、単糸の一部
が切断されているので、毛羽感のあるソフトな風合を有
するが、濃染化が不可能であり、ヘタリが生じ、また、
毛羽部の先端同士が絡まりピリングが発生するという問
題がある。さらに、起毛した毛羽部が倒れてヌメリ感が
強調され、シルクには程遠い風合のものであった。
【0003】また、布帛にドライ感を付与することので
きる糸条として、特開平4-65506 号公報や特開平4-9121
3 号公報には、断面をよりシャープにした異形断面糸が
提案されている。しかしながら、これらの糸条は単糸断
面のエッジ部がシャープなために製編織した布帛は、ド
ライ感が強調され過ぎるためペーパーライクな風合とな
り、ソフト感に欠けたものとなる。
きる糸条として、特開平4-65506 号公報や特開平4-9121
3 号公報には、断面をよりシャープにした異形断面糸が
提案されている。しかしながら、これらの糸条は単糸断
面のエッジ部がシャープなために製編織した布帛は、ド
ライ感が強調され過ぎるためペーパーライクな風合とな
り、ソフト感に欠けたものとなる。
【0004】さらに、特公昭62-53606号公報には、布帛
にドライ感やシャリ感を付与することのできる糸条とし
て、単糸の断面が多葉形状で、多葉形状の各凸部頂点付
近に先細り状の溝を1つ設けた異形断面糸が開示されて
いる。しかしながら、この糸条は、多葉形状の凸部頂点
付近の先細り状の溝を、多葉形状の凹部と交互になるよ
うに設けて、布帛にドライ感やシャリ感を付与するもの
であって、この糸条ではソフトな風合の布帛を得ること
はできなかった。
にドライ感やシャリ感を付与することのできる糸条とし
て、単糸の断面が多葉形状で、多葉形状の各凸部頂点付
近に先細り状の溝を1つ設けた異形断面糸が開示されて
いる。しかしながら、この糸条は、多葉形状の凸部頂点
付近の先細り状の溝を、多葉形状の凹部と交互になるよ
うに設けて、布帛にドライ感やシャリ感を付与するもの
であって、この糸条ではソフトな風合の布帛を得ること
はできなかった。
【0005】また、特開昭 59-192709号公報には、布帛
にキシミ感、シャリ感、絹鳴り、優雅な光沢と発色性、
ふくらみ、自然なムラ感を付与する繊維として、繊維表
面に特定の溝を有し、繊維の長手方向に太細を有する異
形断面太細繊維が開示されている。しかしながら、この
異形断面太細繊維も上記の繊維と同様に、多葉形状の各
凸部頂点付近に先細り状の溝を1つ設けたものであるた
め、布帛に毛羽感のあるソフトな風合を付与することは
できなかった。
にキシミ感、シャリ感、絹鳴り、優雅な光沢と発色性、
ふくらみ、自然なムラ感を付与する繊維として、繊維表
面に特定の溝を有し、繊維の長手方向に太細を有する異
形断面太細繊維が開示されている。しかしながら、この
異形断面太細繊維も上記の繊維と同様に、多葉形状の各
凸部頂点付近に先細り状の溝を1つ設けたものであるた
め、布帛に毛羽感のあるソフトな風合を付与することは
できなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決し、製編織すれば、毛羽感を有するソフ
トな風合とドライ感という相反する風合が混然一体とな
り、かつ優雅な光沢、自然なふくらみ感と微妙な凹凸感
を有する、スパンシルク調織編物を得ることができる多
葉断面太細糸を提供することを技術的な課題とするもの
である。
な問題点を解決し、製編織すれば、毛羽感を有するソフ
トな風合とドライ感という相反する風合が混然一体とな
り、かつ優雅な光沢、自然なふくらみ感と微妙な凹凸感
を有する、スパンシルク調織編物を得ることができる多
葉断面太細糸を提供することを技術的な課題とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、本発明に到
達した。すなわち、本発明は、横断面形状が3個以上の
凸部を有する多葉断面糸であり、横断面形状において、
凸部に全部で2〜30個の溝を有し、これらの溝のうち、
少なくとも1つの凸部の頂点付近に、深さHが1〜15μ
mの溝Aを2個以上有する単フィラメントで構成された
マルチフィラメント糸条であって、糸条の繊維軸方向に
15個/m以上の太繊度部を有することを特徴とする多葉
断面太細糸を要旨とするものである。
題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、本発明に到
達した。すなわち、本発明は、横断面形状が3個以上の
凸部を有する多葉断面糸であり、横断面形状において、
凸部に全部で2〜30個の溝を有し、これらの溝のうち、
少なくとも1つの凸部の頂点付近に、深さHが1〜15μ
mの溝Aを2個以上有する単フィラメントで構成された
マルチフィラメント糸条であって、糸条の繊維軸方向に
15個/m以上の太繊度部を有することを特徴とする多葉
断面太細糸を要旨とするものである。
【0008】以下、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。図1(a)、(b)、(c)、(d)は、本発明の
多葉断面太細糸を構成する単フィラメントの実施態様を
示す断面図であり、図1(a)、(b)は、各凸部の頂
点付近に3個の溝Aを有するとともに、各凸部の基端側
に溝A以外の2つの溝Bを有しており、図1(c)、
(d)は、各凸部の頂点付近に3個の溝Aを有している
ものを示す。本発明の多葉断面太細糸を構成する単フィ
ラメント、例えば図1(a)の単フィラメントは、図2
に示すように、易溶出成分αと難溶出成分βからなる複
合繊維糸条から易溶出成分αを溶出させて得られるもの
である。また、図3は、溝の深さ、入口幅を説明するた
めの図1(a)の凸部の一部拡大模式図である
る。図1(a)、(b)、(c)、(d)は、本発明の
多葉断面太細糸を構成する単フィラメントの実施態様を
示す断面図であり、図1(a)、(b)は、各凸部の頂
点付近に3個の溝Aを有するとともに、各凸部の基端側
に溝A以外の2つの溝Bを有しており、図1(c)、
(d)は、各凸部の頂点付近に3個の溝Aを有している
ものを示す。本発明の多葉断面太細糸を構成する単フィ
ラメント、例えば図1(a)の単フィラメントは、図2
に示すように、易溶出成分αと難溶出成分βからなる複
合繊維糸条から易溶出成分αを溶出させて得られるもの
である。また、図3は、溝の深さ、入口幅を説明するた
めの図1(a)の凸部の一部拡大模式図である
【0009】まず、本発明の多葉断面太細糸を構成する
単フィラメントの溝及び溝の深さについて以下に説明す
る。図2の易溶出成分除去前の複合繊維糸条において、
各凸部X1 、X2 、X3 の頂点x1 、x2 、x3 を結ん
だ三角形の重心をSとする。さらに図3において、凸部
の頂点付近に存在する溝A(3個)及び溝B(2個)の
最深部G、I、J、K、Lと中心点Sとを結ぶ直線が、
各突起部3(6個)の最先端部T−U、U−C、C−
D、D−E、E−F間を結ぶ直線と交差する点をM、
O、P、Q、Rとしたとき、各溝の深さH、各溝の入口
幅Wを下記(1) 、(2) とする。 (1) 各溝の深さH(μm):線分G−M、I−O、J−
P、K−Q、L−R間の距離。 (2) 各溝の入口幅W(μm):線分T−U、U−C、C
−D、D−E、E−F間の距離。
単フィラメントの溝及び溝の深さについて以下に説明す
る。図2の易溶出成分除去前の複合繊維糸条において、
各凸部X1 、X2 、X3 の頂点x1 、x2 、x3 を結ん
だ三角形の重心をSとする。さらに図3において、凸部
の頂点付近に存在する溝A(3個)及び溝B(2個)の
最深部G、I、J、K、Lと中心点Sとを結ぶ直線が、
各突起部3(6個)の最先端部T−U、U−C、C−
D、D−E、E−F間を結ぶ直線と交差する点をM、
O、P、Q、Rとしたとき、各溝の深さH、各溝の入口
幅Wを下記(1) 、(2) とする。 (1) 各溝の深さH(μm):線分G−M、I−O、J−
P、K−Q、L−R間の距離。 (2) 各溝の入口幅W(μm):線分T−U、U−C、C
−D、D−E、E−F間の距離。
【0010】本発明の多葉断面太細糸を構成する単フィ
ラメントは、横断面形状が、例えば図2で示したよう
に、重心Sを中心に回転対称位置に、凸部Xと凹部Zを
有しているものが好ましく、凸部Xを3個以上、好まし
くは3〜12個有している必要がある。凸部Xが3個未満
であると、得られる布帛は、シャリ感やドライ感が付与
されず、また、特に上限は規定するものではないが、13
個以上であると、丸断面形状に近い糸条となり、シルク
調の風合いが得にくくなり、好ましくない。
ラメントは、横断面形状が、例えば図2で示したよう
に、重心Sを中心に回転対称位置に、凸部Xと凹部Zを
有しているものが好ましく、凸部Xを3個以上、好まし
くは3〜12個有している必要がある。凸部Xが3個未満
であると、得られる布帛は、シャリ感やドライ感が付与
されず、また、特に上限は規定するものではないが、13
個以上であると、丸断面形状に近い糸条となり、シルク
調の風合いが得にくくなり、好ましくない。
【0011】本発明の多葉断面太細糸を構成する単フィ
ラメントの横断面形状において、凸部に設ける溝の数N
は、全部で2〜30個、好ましくは6〜25個とすることが
必要である。この溝の数Nは、凸部頂点付近の、深さH
が1〜15μmの溝Aと、凸部頂点付近以外の凸部の溝B
を合わせた数である。溝の数Nが2個未満では、溝と溝
に挟まれた突起部がないため、目的とする毛羽感の発現
が乏しいものとなり、布帛にスパンシルク調の風合を付
与することができない。また、30個を超えると、得られ
る布帛は毛羽感のある風合ではなく、ピーチフェース調
やストーンウォッシュ調となるため目的の風合を得るこ
とができない。
ラメントの横断面形状において、凸部に設ける溝の数N
は、全部で2〜30個、好ましくは6〜25個とすることが
必要である。この溝の数Nは、凸部頂点付近の、深さH
が1〜15μmの溝Aと、凸部頂点付近以外の凸部の溝B
を合わせた数である。溝の数Nが2個未満では、溝と溝
に挟まれた突起部がないため、目的とする毛羽感の発現
が乏しいものとなり、布帛にスパンシルク調の風合を付
与することができない。また、30個を超えると、得られ
る布帛は毛羽感のある風合ではなく、ピーチフェース調
やストーンウォッシュ調となるため目的の風合を得るこ
とができない。
【0012】そして、本発明の多葉断面太細糸を構成す
る単フィラメントは、横断面形状において、少なくとも
1つの凸部の頂点付近に、深さHが1〜15μmの溝Aを
2個以上有していることが必要で、深さHは、好ましく
は3〜10μm、より好ましくは4〜6μmである。
る単フィラメントは、横断面形状において、少なくとも
1つの凸部の頂点付近に、深さHが1〜15μmの溝Aを
2個以上有していることが必要で、深さHは、好ましく
は3〜10μm、より好ましくは4〜6μmである。
【0013】溝Aの深さが1μm未満の場合、得られる
布帛は繊維と人間の肌とが接触した時に生じる突起部の
波状効果による毛羽感を有するソフトな風合が乏しいも
のとなり、シャリ感やドライ感のみが強調される。ま
た、溝Aの深さが15μmを超えると、突起部が毛倒れを
生じるため、得られる布帛はピーチフェース調やストー
ンウォッシュ調のものとなる。
布帛は繊維と人間の肌とが接触した時に生じる突起部の
波状効果による毛羽感を有するソフトな風合が乏しいも
のとなり、シャリ感やドライ感のみが強調される。ま
た、溝Aの深さが15μmを超えると、突起部が毛倒れを
生じるため、得られる布帛はピーチフェース調やストー
ンウォッシュ調のものとなる。
【0014】さらに、溝Aは、少なくとも1つの凸部の
頂点付近に2個以上存在していることが必要であり、好
ましくは2〜6個である。糸条を布帛にすると、布帛の
表面には糸条の凸部が主として存在し、布帛の風合を左
右するため、少なくとも1つの凸部頂点付近に存在する
溝Aが2個未満の場合は、得られる布帛は隣接する溝A
間に形成される突起部3の波状効果がなくなり、毛羽感
を有するソフトな風合を付与することができない。
頂点付近に2個以上存在していることが必要であり、好
ましくは2〜6個である。糸条を布帛にすると、布帛の
表面には糸条の凸部が主として存在し、布帛の風合を左
右するため、少なくとも1つの凸部頂点付近に存在する
溝Aが2個未満の場合は、得られる布帛は隣接する溝A
間に形成される突起部3の波状効果がなくなり、毛羽感
を有するソフトな風合を付与することができない。
【0015】溝Aは少なくとも1つの凸部に2個以上存
在すればよいが、マルチ繊度、単糸繊度や後加工(仮
撚、追撚)及び織編組織等により、微妙な風合の差が生
じるため、目的用途によって溝Aを存在させる凸部の数
を適宜選択すればよい。なお、すべての凸部に溝Aを存
在させるほうが、繊維と人間の肌とが接触した時に生じ
る突起部の波状効果による毛羽感を有するソフトな風合
がさらに強調されるため好ましい。
在すればよいが、マルチ繊度、単糸繊度や後加工(仮
撚、追撚)及び織編組織等により、微妙な風合の差が生
じるため、目的用途によって溝Aを存在させる凸部の数
を適宜選択すればよい。なお、すべての凸部に溝Aを存
在させるほうが、繊維と人間の肌とが接触した時に生じ
る突起部の波状効果による毛羽感を有するソフトな風合
がさらに強調されるため好ましい。
【0016】また、溝Aは、溝の深さHと溝の入口幅W
の比であるW/Hが1以下であることが好ましく、W/
Hが1を超える場合は、溝に挟まれた突起部と突起部の
間隔が広くなりすぎるため、得られる布帛は、突起部の
波状効果による毛羽感を有するソフトな風合が乏しく、
シャリ感やドライ感のみが強調されやすくなる。
の比であるW/Hが1以下であることが好ましく、W/
Hが1を超える場合は、溝に挟まれた突起部と突起部の
間隔が広くなりすぎるため、得られる布帛は、突起部の
波状効果による毛羽感を有するソフトな風合が乏しく、
シャリ感やドライ感のみが強調されやすくなる。
【0017】溝Bは、多葉断面糸の横断面形状におい
て、凸部頂点付近以外の凸部に存在するものである。本
発明の多葉断面太細糸においては、溝Bを設けずに、上
記した溝の数Nの2〜30個のすべてを溝Aとしてもよ
い。
て、凸部頂点付近以外の凸部に存在するものである。本
発明の多葉断面太細糸においては、溝Bを設けずに、上
記した溝の数Nの2〜30個のすべてを溝Aとしてもよ
い。
【0018】次に、溝Bについて説明する。溝Bの深さ
は特に限定されるものではないが、15μm以下程度であ
ることが好ましい。深さが15μmを超えた場合は、突起
部が毛倒れを起こして、毛羽感のある風合ではなく、ス
トーンウォッシュ調やピーチフェース調となりやすいた
め、好ましくない。
は特に限定されるものではないが、15μm以下程度であ
ることが好ましい。深さが15μmを超えた場合は、突起
部が毛倒れを起こして、毛羽感のある風合ではなく、ス
トーンウォッシュ調やピーチフェース調となりやすいた
め、好ましくない。
【0019】溝Bの数は、ストーンウォッシュ調やピー
チフェース調が強調されるのを抑止するために、多くて
も、溝Aの数の約3倍、全体で20個以下とすることが好
ましい。
チフェース調が強調されるのを抑止するために、多くて
も、溝Aの数の約3倍、全体で20個以下とすることが好
ましい。
【0020】また、溝Bの位置としては、凸部頂点付近
以外の凸部とする。多葉断面糸の凹部の最深部付近に溝
が存在すると、糸中心部に近いために、外力によって、
断面形状が破損しやすくなり、この糸条を用いた布帛
は、極細繊維からなる布帛のような、ヘタリ、ヌメリ感
が生じ、好ましくない。
以外の凸部とする。多葉断面糸の凹部の最深部付近に溝
が存在すると、糸中心部に近いために、外力によって、
断面形状が破損しやすくなり、この糸条を用いた布帛
は、極細繊維からなる布帛のような、ヘタリ、ヌメリ感
が生じ、好ましくない。
【0021】本発明の太細糸は、複数の多葉断面糸で構
成されているものであり、繊維軸方向に15個/m以上の
太繊度部を有することが必要である。太繊度部が存在す
ることにより、布帛に天然繊維の持つ自然な外観と、微
妙な凹凸感が生じ、自然なふくらみ感を付与することが
できる。繊維軸方向に存在する太繊度部の個数が15個/
m未満では、布帛に自然なふくらみ感を付与することが
できないだけでなく、太繊度部が粗く分散するため、布
帛の長さ方向、あるいは巾方向に存在する太繊度部によ
って、不均一な斑ができ、布帛の品位が著しく低下す
る。また、この布帛を指先で滑らせた時に異物感のある
感触となる。
成されているものであり、繊維軸方向に15個/m以上の
太繊度部を有することが必要である。太繊度部が存在す
ることにより、布帛に天然繊維の持つ自然な外観と、微
妙な凹凸感が生じ、自然なふくらみ感を付与することが
できる。繊維軸方向に存在する太繊度部の個数が15個/
m未満では、布帛に自然なふくらみ感を付与することが
できないだけでなく、太繊度部が粗く分散するため、布
帛の長さ方向、あるいは巾方向に存在する太繊度部によ
って、不均一な斑ができ、布帛の品位が著しく低下す
る。また、この布帛を指先で滑らせた時に異物感のある
感触となる。
【0022】なお、本発明の多葉断面太細糸は、繊維軸
方向に15個/m以上の太繊度部を有していれば、糸条を
構成する全ての多葉断面糸に太繊度部が存在していて
も、一部の多葉断面糸に存在していてもよいが、製織時
あるいは準備段階工程において、効率よく操業するため
に、単フィラメント内及び単フィラメント間で太繊度部
と細繊度部がランダムに存在していることが好ましい。
方向に15個/m以上の太繊度部を有していれば、糸条を
構成する全ての多葉断面糸に太繊度部が存在していて
も、一部の多葉断面糸に存在していてもよいが、製織時
あるいは準備段階工程において、効率よく操業するため
に、単フィラメント内及び単フィラメント間で太繊度部
と細繊度部がランダムに存在していることが好ましい。
【0023】本発明の多葉断面太細糸を構成するポリマ
ーとしては、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリル
等が挙げられるが、中でもポリエステルが好ましい。ポ
リエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)のようなホモポリエステルのほか、その性質を本
質的に変化させない範囲内で第3成分を混合あるいは共
重合したポリエステルでもよく、艶消し剤、制電剤、酸
化防止剤等の添加剤を少量含有しているものでもよい。
ーとしては、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリル
等が挙げられるが、中でもポリエステルが好ましい。ポ
リエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)のようなホモポリエステルのほか、その性質を本
質的に変化させない範囲内で第3成分を混合あるいは共
重合したポリエステルでもよく、艶消し剤、制電剤、酸
化防止剤等の添加剤を少量含有しているものでもよい。
【0024】次に、本発明の多葉断面太細糸の製法例に
ついて説明する。まず、アルカリ等の溶剤に対する溶解
性の異なるポリマーである易溶出成分αと難溶出成分β
の2成分を複合紡糸し、図2に示したような難溶出成分
βと易溶出成分αからなる構造をとり、難溶出成分βの
凸部Xの頂点n付近に易溶出成分αにより複数個(図2
では3つの凸部頂点x1 、x2 、x3 付近に各3個)の
溝A及び溝B(図2では3つの凸部X1 、X2 、X3 付
近に各2個)を形成する成分が配置された多葉断面複合
糸である単フィラメントからなる複合繊維糸条を得る。
ついて説明する。まず、アルカリ等の溶剤に対する溶解
性の異なるポリマーである易溶出成分αと難溶出成分β
の2成分を複合紡糸し、図2に示したような難溶出成分
βと易溶出成分αからなる構造をとり、難溶出成分βの
凸部Xの頂点n付近に易溶出成分αにより複数個(図2
では3つの凸部頂点x1 、x2 、x3 付近に各3個)の
溝A及び溝B(図2では3つの凸部X1 、X2 、X3 付
近に各2個)を形成する成分が配置された多葉断面複合
糸である単フィラメントからなる複合繊維糸条を得る。
【0025】次いで、得られた未延伸又は半未延伸の複
合繊維糸条に延伸を施して太細を生じさせる。このと
き、太細を生じさせる方法として、複合繊維糸条を延伸
領域で摩擦抵抗体に接触させる方法が挙げられる。図4
は、半未延伸糸を延伸して本発明の多葉断面太細糸を製
造する工程の一実施態様を示す概略工程図である。半未
延伸糸4は供給ローラ5に数回ラップされ、次いで、円
筒型の摩擦抵抗体6に接触させて太繊度部を発現させ
る。摩擦抵抗体6と延伸ローラ7間の距離dを変更する
ことによって、太繊度部の発現数を調整することができ
る。摩擦抵抗体6としては、アルミナ、酸化チタン等を
主成分とするセラミック、クロムメッキ梨地仕上げした
鋼等を円筒形状に成型したものが一般に用いられ、必要
に応じて加熱又は冷却して用いられる。
合繊維糸条に延伸を施して太細を生じさせる。このと
き、太細を生じさせる方法として、複合繊維糸条を延伸
領域で摩擦抵抗体に接触させる方法が挙げられる。図4
は、半未延伸糸を延伸して本発明の多葉断面太細糸を製
造する工程の一実施態様を示す概略工程図である。半未
延伸糸4は供給ローラ5に数回ラップされ、次いで、円
筒型の摩擦抵抗体6に接触させて太繊度部を発現させ
る。摩擦抵抗体6と延伸ローラ7間の距離dを変更する
ことによって、太繊度部の発現数を調整することができ
る。摩擦抵抗体6としては、アルミナ、酸化チタン等を
主成分とするセラミック、クロムメッキ梨地仕上げした
鋼等を円筒形状に成型したものが一般に用いられ、必要
に応じて加熱又は冷却して用いられる。
【0026】次に、太細の発現した複合繊維糸条を、ア
ルカリ等の溶剤で処理して易溶出成分αを溶出させ、図
1(a)に示したような、多葉断面の凸部Xの頂点x付
近に溝Aと、凸部Xの基端部に存在する溝B及び突起部
3を有する難容出成分βからなる多葉断面糸で構成され
る太細糸を得る。
ルカリ等の溶剤で処理して易溶出成分αを溶出させ、図
1(a)に示したような、多葉断面の凸部Xの頂点x付
近に溝Aと、凸部Xの基端部に存在する溝B及び突起部
3を有する難容出成分βからなる多葉断面糸で構成され
る太細糸を得る。
【0027】なお、上記で使用する易溶出成分αは、溶
剤に対する溶解速度が、難溶出成分βよりも5倍以上速
いものが望ましく、例えば、ポリエステル繊維の場合
は、難溶出成分βとしてPETを用い、易溶出成分αと
してスルホン酸金属塩を2.5 モル%以上共重合したPE
Tや、スルホン酸金属塩と比較的高分子量のポリアルキ
レングリコールを所定量共重合したPET等を使用する
ことができる。複合繊維中の易溶出成分αの配分比率が
大きくなり過ぎると、目的とする毛羽感のある風合が乏
しくなり、また、製造コストも上昇し、さらには、易溶
出成分αの残渣物の回収、廃棄処理等の問題も生じるた
め、易溶出成分αは複合繊維糸条全体の30重量%以下と
するのが好ましい。
剤に対する溶解速度が、難溶出成分βよりも5倍以上速
いものが望ましく、例えば、ポリエステル繊維の場合
は、難溶出成分βとしてPETを用い、易溶出成分αと
してスルホン酸金属塩を2.5 モル%以上共重合したPE
Tや、スルホン酸金属塩と比較的高分子量のポリアルキ
レングリコールを所定量共重合したPET等を使用する
ことができる。複合繊維中の易溶出成分αの配分比率が
大きくなり過ぎると、目的とする毛羽感のある風合が乏
しくなり、また、製造コストも上昇し、さらには、易溶
出成分αの残渣物の回収、廃棄処理等の問題も生じるた
め、易溶出成分αは複合繊維糸条全体の30重量%以下と
するのが好ましい。
【0028】また、易溶出成分αの溶剤による溶出は、
仮撚捲縮加工や製編織した後に施すしてもよい。本発明
の多断面太細糸は製造工程、あるいは仮撚捲縮加工等の
後加工で溶剤処理や熱処理を受けるので、太繊度部は耐
熱あるいは耐薬品性能を具備していることが好ましく、
そのためには、紡糸工程において高速で糸条を巻き取
り、高配向にした半未延伸糸を延伸して太細糸を製造す
ることが好ましい。
仮撚捲縮加工や製編織した後に施すしてもよい。本発明
の多断面太細糸は製造工程、あるいは仮撚捲縮加工等の
後加工で溶剤処理や熱処理を受けるので、太繊度部は耐
熱あるいは耐薬品性能を具備していることが好ましく、
そのためには、紡糸工程において高速で糸条を巻き取
り、高配向にした半未延伸糸を延伸して太細糸を製造す
ることが好ましい。
【0029】本発明の多葉断面太細糸は、自然なふくら
み感や微妙な凹凸感のあるスパンシルク調の風合を最も
発現しやすい生糸で使用するのが好ましいが、仮撚、強
撚、空気交絡処理等の各種加工処理を施したものや混繊
糸、複合糸等の形態をとってもよい。
み感や微妙な凹凸感のあるスパンシルク調の風合を最も
発現しやすい生糸で使用するのが好ましいが、仮撚、強
撚、空気交絡処理等の各種加工処理を施したものや混繊
糸、複合糸等の形態をとってもよい。
【0030】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例における各評価は次の方法で行った。 (1)極限粘度 フェノールと四塩化エタンの等重量混合溶媒を用い、20
℃にて測定した。 (2)溝の数N及び溝の寸法 易溶出成分除去前の複合繊維糸条を筒編みし(サンプル
A)、NaOH濃度0.5 %、処理温度95℃、処理時間30
分の条件でアルカリ減量して易溶出成分を完全に除去し
た後、水洗乾燥した筒編み地(サンプルB)を解編し、
得られた単フィラメントを走査型電子顕微鏡で写真に撮
り、写真上で、溝の数Nと溝A、Bの深さ及び溝Aの入
口幅Wを測定した。 (3)減量率 上記のサンプルA、Bの重量を温度20℃、湿度65%の条
件下で測定し、サンプルAの重量をv、サンプルBの重
量をwとして次の式で求めた。 減量率(%)=〔(v−w)/v〕×100 (4)太繊度部の個数 計測器工業社製イブネステスターで、糸速8m/分、チ
ャート速度0.25m/分、感度±50%で8mについて太さ
斑を測定し、ベースの波形に対して10%を超えるピーク
の数を太繊度部の個数とし、1mあたりの個数で表し
た。 (5)スパンシルク調風合 得られた布帛を織、編、染色技術者からなるパネラー10
人に、布帛の毛羽感のあるスパンシルク調風合を10段階
で触感による評価をさせ、その合計点で評価した。(最
高点100 点) 86点以上 :極めて良好 76〜85点 :良好 75点以下 :不良
る。なお、実施例における各評価は次の方法で行った。 (1)極限粘度 フェノールと四塩化エタンの等重量混合溶媒を用い、20
℃にて測定した。 (2)溝の数N及び溝の寸法 易溶出成分除去前の複合繊維糸条を筒編みし(サンプル
A)、NaOH濃度0.5 %、処理温度95℃、処理時間30
分の条件でアルカリ減量して易溶出成分を完全に除去し
た後、水洗乾燥した筒編み地(サンプルB)を解編し、
得られた単フィラメントを走査型電子顕微鏡で写真に撮
り、写真上で、溝の数Nと溝A、Bの深さ及び溝Aの入
口幅Wを測定した。 (3)減量率 上記のサンプルA、Bの重量を温度20℃、湿度65%の条
件下で測定し、サンプルAの重量をv、サンプルBの重
量をwとして次の式で求めた。 減量率(%)=〔(v−w)/v〕×100 (4)太繊度部の個数 計測器工業社製イブネステスターで、糸速8m/分、チ
ャート速度0.25m/分、感度±50%で8mについて太さ
斑を測定し、ベースの波形に対して10%を超えるピーク
の数を太繊度部の個数とし、1mあたりの個数で表し
た。 (5)スパンシルク調風合 得られた布帛を織、編、染色技術者からなるパネラー10
人に、布帛の毛羽感のあるスパンシルク調風合を10段階
で触感による評価をさせ、その合計点で評価した。(最
高点100 点) 86点以上 :極めて良好 76〜85点 :良好 75点以下 :不良
【0031】実施例1〜6、比較例1〜4 難溶出成分とし、極限粘度が0.65のPET、易溶出成分
として5-ナトリウムスルホイソフタル酸を4モル%共重
合した極限粘度が0.75の共重合PETを使用した。図1
(a)に示すようなトリローバル形状となる吐出孔を24
孔有する紡糸口金を用い、難溶出成分と易溶出成分が重
量比率で85/15の複合比率で、紡糸温度290 ℃、吐出量
41g/分、紡糸速度3000m/分の条件で複合繊維糸条を
紡糸し、半未延伸糸を巻き取った。なお、上記の複合紡
糸は、ニードルを吐出孔に挿入する紡糸口金を用いて、
ニードル内部に芯部を形成する難溶出成分を、ニードル
外部に溝を形成する易溶出成分を流入させることにより
行った。得られる単フィラメントの溝の数N及び溝の寸
法を、紡糸時に用いるニードルの形状を変えることによ
り、種々変更して行った。次いで、巻き取った半未延伸
糸を図4に示す延伸工程で延伸を行った。半未延伸糸4
を供給ローラ5と延伸ローラ7にラップし、これらのロ
ーラ間に摩擦抵抗体6を設け、1.35倍で延伸し、太繊度
部を形成させてパーン8に巻き取った。このとき、供給
ローラ5と延伸ローラ7間のdの距離を種々変更して、
形成する太繊度部の数を調整した。得られた易溶出成分
除去前の複合繊維糸条を経糸と緯糸に用い、経糸密度11
0本/2.54cm、緯糸密度78本/2.54cmで羽二重に製
織し、得られた織物をNaOH濃度0.5 %、処理温度95
℃、処理時間30分の条件でアルカリ減量処理して易溶出
成分を完全に除去し、布帛を得た。
として5-ナトリウムスルホイソフタル酸を4モル%共重
合した極限粘度が0.75の共重合PETを使用した。図1
(a)に示すようなトリローバル形状となる吐出孔を24
孔有する紡糸口金を用い、難溶出成分と易溶出成分が重
量比率で85/15の複合比率で、紡糸温度290 ℃、吐出量
41g/分、紡糸速度3000m/分の条件で複合繊維糸条を
紡糸し、半未延伸糸を巻き取った。なお、上記の複合紡
糸は、ニードルを吐出孔に挿入する紡糸口金を用いて、
ニードル内部に芯部を形成する難溶出成分を、ニードル
外部に溝を形成する易溶出成分を流入させることにより
行った。得られる単フィラメントの溝の数N及び溝の寸
法を、紡糸時に用いるニードルの形状を変えることによ
り、種々変更して行った。次いで、巻き取った半未延伸
糸を図4に示す延伸工程で延伸を行った。半未延伸糸4
を供給ローラ5と延伸ローラ7にラップし、これらのロ
ーラ間に摩擦抵抗体6を設け、1.35倍で延伸し、太繊度
部を形成させてパーン8に巻き取った。このとき、供給
ローラ5と延伸ローラ7間のdの距離を種々変更して、
形成する太繊度部の数を調整した。得られた易溶出成分
除去前の複合繊維糸条を経糸と緯糸に用い、経糸密度11
0本/2.54cm、緯糸密度78本/2.54cmで羽二重に製
織し、得られた織物をNaOH濃度0.5 %、処理温度95
℃、処理時間30分の条件でアルカリ減量処理して易溶出
成分を完全に除去し、布帛を得た。
【0032】得られた多葉断面太細糸を構成する単フィ
ラメントの溝の数Nと溝の寸法を測定した結果、減量
率、多葉断面太細糸の太繊度部の数及び得られた布帛の
スパンシルク調風合の評価結果を表1に示す。
ラメントの溝の数Nと溝の寸法を測定した結果、減量
率、多葉断面太細糸の太繊度部の数及び得られた布帛の
スパンシルク調風合の評価結果を表1に示す。
【0033】比較例5、6 比較例5は、実施例3の条件で紡糸し、巻き取った半未
延伸糸を用い、比較例6では、比較例2の条件で紡糸
し、巻き取った半未延伸糸を用いて、図4に示す延伸工
程において、dの距離を変更して摩擦抵抗体6を設け、
形成する太繊度部の数を変更した以外は実施例1と同様
にして行った。
延伸糸を用い、比較例6では、比較例2の条件で紡糸
し、巻き取った半未延伸糸を用いて、図4に示す延伸工
程において、dの距離を変更して摩擦抵抗体6を設け、
形成する太繊度部の数を変更した以外は実施例1と同様
にして行った。
【0034】得られた多葉断面太細糸を構成する単フィ
ラメントの溝の数Nと溝の寸法を測定した結果、減量
率、多葉断面太細糸の太繊度部の数及び得られた布帛の
スパンシルク調風合の評価結果を表1に示す。
ラメントの溝の数Nと溝の寸法を測定した結果、減量
率、多葉断面太細糸の太繊度部の数及び得られた布帛の
スパンシルク調風合の評価結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1から明らかなように、実施例1〜6で
得られた多葉断面太細糸は、自然なふくらみ感と微妙な
凹凸感に富み、ソフトな風合とドライ感及び優雅な光沢
を有し、スパンシルク調風合の評価も高い布帛を得るこ
とができた。一方、比較例1の糸条は、単フィラメント
が一つの凸部頂点付近に溝Aが1つしか存在しないもの
であったため、比較例3の糸条は、単フィラメントが溝
Aの深さが1μm未満のものであったため、得られた布
帛はドライ感の強調されすぎたペーパーライクなものと
なった。比較例2の糸条は、単フィラメントの溝の数が
多すぎたため、比較例4の糸条は、単フィラメントの溝
Aの深さが15μmを超えていたため、得られた布帛は毛
ダオレを起こしピーチフェース調の風合のものであっ
た。比較例5の糸条は、太繊度部の数が少なかったた
め、得られた布帛は自然なふくらみ感と微妙な凹凸感に
乏しい風合であった。比較例6の糸条は、太繊度部の数
が少なく、単フィラメントは溝の数が多すぎるものであ
ったため、得られた布帛は自然なふくらみ感と微妙な凹
凸感に乏しく、また、スパンシルク調風合も得られなか
った。
得られた多葉断面太細糸は、自然なふくらみ感と微妙な
凹凸感に富み、ソフトな風合とドライ感及び優雅な光沢
を有し、スパンシルク調風合の評価も高い布帛を得るこ
とができた。一方、比較例1の糸条は、単フィラメント
が一つの凸部頂点付近に溝Aが1つしか存在しないもの
であったため、比較例3の糸条は、単フィラメントが溝
Aの深さが1μm未満のものであったため、得られた布
帛はドライ感の強調されすぎたペーパーライクなものと
なった。比較例2の糸条は、単フィラメントの溝の数が
多すぎたため、比較例4の糸条は、単フィラメントの溝
Aの深さが15μmを超えていたため、得られた布帛は毛
ダオレを起こしピーチフェース調の風合のものであっ
た。比較例5の糸条は、太繊度部の数が少なかったた
め、得られた布帛は自然なふくらみ感と微妙な凹凸感に
乏しい風合であった。比較例6の糸条は、太繊度部の数
が少なく、単フィラメントは溝の数が多すぎるものであ
ったため、得られた布帛は自然なふくらみ感と微妙な凹
凸感に乏しく、また、スパンシルク調風合も得られなか
った。
【0037】実施例7 図1(d)に示すような、ヘキサローバル形状となる紡
糸口金を用いる以外は、実施例6と同様に行った。得ら
れた太細糸を構成する単フィラメントの溝の数Nは24
個、各凸部頂点付近に存在する溝Aの数は2個、溝Aの
深さH:1.5 〜3.9 μm、W/H:0.6 〜1.0 、溝Bの
深さ0.8 〜3.1 μm、太繊度部:17個/m、減量率16.3
%であり、この糸条より得られた布帛は、ソフトな風合
とドライ感及び優雅な光沢、自然なふくらみ感と微妙な
凹凸感を有し、スパンシルク調風合の評価も92点と高得
点であった。
糸口金を用いる以外は、実施例6と同様に行った。得ら
れた太細糸を構成する単フィラメントの溝の数Nは24
個、各凸部頂点付近に存在する溝Aの数は2個、溝Aの
深さH:1.5 〜3.9 μm、W/H:0.6 〜1.0 、溝Bの
深さ0.8 〜3.1 μm、太繊度部:17個/m、減量率16.3
%であり、この糸条より得られた布帛は、ソフトな風合
とドライ感及び優雅な光沢、自然なふくらみ感と微妙な
凹凸感を有し、スパンシルク調風合の評価も92点と高得
点であった。
【0038】
【発明の効果】本発明の多葉断面太細糸は、繊維軸方向
に15個/m以上の太繊度部を有するとともに、多葉形状
の凸部頂点付近に特定の複数個の溝が存在する単フィラ
メントで構成されているため、製編織すれば、毛羽感を
有するソフトな風合とドライ感が混然一体となり、さら
には優雅な光沢、自然なふくらみ感と微妙な凹凸感を有
するスパンシルク調風合の織編物を得ることが可能とな
る。
に15個/m以上の太繊度部を有するとともに、多葉形状
の凸部頂点付近に特定の複数個の溝が存在する単フィラ
メントで構成されているため、製編織すれば、毛羽感を
有するソフトな風合とドライ感が混然一体となり、さら
には優雅な光沢、自然なふくらみ感と微妙な凹凸感を有
するスパンシルク調風合の織編物を得ることが可能とな
る。
【図1】(a)、(b)、(c)、(d)は、本発明の
多葉断面太細糸を構成する単フィラメントの実施態様を
示す断面図である。
多葉断面太細糸を構成する単フィラメントの実施態様を
示す断面図である。
【図2】易溶出成分を除去して、図1(a)の単フィラ
メントを得る前の複合繊維糸条の断面形状の一実施態様
を示す断面図である。
メントを得る前の複合繊維糸条の断面形状の一実施態様
を示す断面図である。
【図3】図1(a)の凸部の一部拡大模式図である。
【図4】本発明の多葉断面太細糸を製造する際の延伸工
程の一実施態様を示す概略工程図である。
程の一実施態様を示す概略工程図である。
3 突起部 X 凸部 x 凸部の頂点 Z 凹部 α 易溶出成分 β 難溶出成分
Claims (1)
- 【請求項1】 横断面形状が3個以上の凸部を有する多
葉断面糸であり、横断面形状において、凸部に全部で2
〜30個の溝を有し、これらの溝のうち、少なくとも1つ
の凸部の頂点付近に、深さHが1〜15μmの溝Aを2個
以上有する単フィラメントで構成されたマルチフィラメ
ント糸条であって、糸条の繊維軸方向に15個/m以上の
太繊度部を有することを特徴とする多葉断面太細糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21823894A JPH0860426A (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | 多葉断面太細糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21823894A JPH0860426A (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | 多葉断面太細糸 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0860426A true JPH0860426A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16716764
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21823894A Pending JPH0860426A (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | 多葉断面太細糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0860426A (ja) |
-
1994
- 1994-08-19 JP JP21823894A patent/JPH0860426A/ja active Pending
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