JPH0861000A - トンネル内の湧出水排出用シート - Google Patents

トンネル内の湧出水排出用シート

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JPH0861000A
JPH0861000A JP21606994A JP21606994A JPH0861000A JP H0861000 A JPH0861000 A JP H0861000A JP 21606994 A JP21606994 A JP 21606994A JP 21606994 A JP21606994 A JP 21606994A JP H0861000 A JPH0861000 A JP H0861000A
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JP
Japan
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sheet
water
tunnel
nonwoven fabric
resin
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Application number
JP21606994A
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English (en)
Inventor
Takashi Nozu
堯 野津
Koji Ezaki
孝二 江崎
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 定荷重下での伸びが小さく特に寒冷地でのト
ンネル内の湧出水排出用として好適に使用することがで
きるトンネル内の湧出水排出用シートを提供する。 【構成】目付が350g/m2 、かつ厚みが3.2mm
のニードルパンチ不織布の片面にスチレン−ブタジエン
ゴムがコーティングされてなるシートであって、1.5
kg重/5cm幅の定荷重を7日間印加後の伸長率が
0.12%であり、垂直方向の透水係数が2.2×10
-1cm/secであるトンネル内の湧出水排出用シー
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定荷重下での伸びが小
さく特に寒冷地でのトンネル内の湧出水排出用として使
用されるシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、不織布の発展は目覚ましく、原料
繊維、製造方法等の特徴に応じて、衣料用、包装用、衛
生材用、農業用、土木用等の広範な用途に利用されてい
る。そのうち、土木用途、特にトンネル排水用シートと
して不織布が用いられている。すなわち、トンネルを掘
ったとき、地山の土中より水が湧き出してくると、この
水の存在によりトンネル内にコンクリートを打設しよう
としても塗ることができない。また打設したのちコンク
リートがひび割れを起こす等の問題が生じるので、効率
良く排水する必要がある。効率良く排水する方法とし
て、掘ったトンネルの土側に接するように不織布を敷設
し、コンクリート側にはエチレン−酢酸ビニル共重合体
等からなる不透水性のシートを敷設する方法がある。こ
の方法によると、土中より湧き出してきた水が不織布内
を通ってトンネルの外へ排出され、一方、コンクリート
側には不透水性シートが配されているので透水性不織布
内を通る水がコンクリート塗布側に漏れ出すことはな
い。すなわち、不織布は排水層、不透水性のシートは遮
水層としての働きをするので、効率よくコンクリートを
打設することができるというものである。
【0003】例えば、実公昭51−37844には、不
織布(透水層)と不透水層とが一体化してなる土木工事
用透水シートが提案されている。
【0004】しかし、寒冷地で用いる場合に地山からの
浸透水の凍結を防止する目的で硬質の発泡ウレタン等の
保温層を前記不透水性のシート側に敷設する必要がある
が、。すると上記の方法では、不織布に長期にわたって
保温層による荷重がかかるので、不織布が伸びたり、あ
るいはそれによるたるみが生じて、排水性が悪くなった
り、またコンクリート側がたるみにより波打った状態と
なってコンクリート打設が良好に行えない等の問題が生
じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
解決し、定荷重下での伸びの小さいトンネル内の湧出水
排出用シートを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、目付が300
g/m2 以上、かつ厚みが3mm以上のニードルパンチ
不織布の片面に疎水性の樹脂またはゴムからなる遮水層
が設けられてなるシートであって、1.5kg重/5cm幅
の定荷重を7日間印加後の伸長率が2%以下で、かつシ
ート面方向の透水係数が1.0×10-1cm/sec以
上であることを特徴とするトンネル内の湧出水排出用シ
ートを要旨とするものである。
【0007】次に、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。図1は本発明の湧出水排出用シートの一例を示す断
面図である。図1において湧出水排出用シート1は、目
付が300g/m2 以上、かつ厚みが3mm以上のニー
ドルパンチ不織布2の片面に疎水性の樹脂またはゴムか
らなる遮水層3が設けられてなるシートであって、1.5
kg重/5cm幅の定荷重を7日間印加後の伸長率が2%
以下で、かつシート面方向の透水係数が1.0×10-1
cm/sec以上である。
【0008】本発明で用いる不織布の構成繊維として
は、天然繊維および熱可塑性合成樹脂製繊維が挙げられ
る。天然繊維としては、綿、麻、羊毛等が挙げられる。
熱可塑性合成樹脂製繊維としては、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポ
リエステル系重合体、あるいはフタル酸、イソフタル
酸、グルタール酸、アジピン酸等の酸成分とジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、2,2−ビス(4
−ヒドロキシエトキシフエニル)プロパン、ビスフエノ
ールA等のジオール成分とが共重合された共重合ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレ
フイン系重合体、ナイロン6、ナイロン66などのポリ
アミド系重合体、ビニロンに代表されるポリビニルアル
コール系重合体などが使用され、これらの重合体単独か
らなる繊維、あるいは2種以上の相異なる重合体を組み
合わせた貼り合わせ型複合繊維、芯鞘型複合繊維のいず
れのものでも使用できる。また、繊維の形態は、短繊
維、長繊維のいずれてあってもよいが、本発明の目的か
ら、長繊維が最も好ましい。
【0009】本発明で用いる不織布の構成繊維の単糸繊
度は、2〜10デニールが好ましく、より好ましくは3
〜7デニールである。2デニールより小さいとニードル
パンチ処理を施したとき繊維が切れやすくなり、得られ
た不織布の引張強力等の機械的特性が低下するので好ま
しくない。また、10デニールより大きいと繊維同士の
絡合が十分に形成されず、得られた不織布の引張強力等
の機械的特性が低下するので好ましくない。
【0010】短繊維を用いる場合は、カードまたはラン
ダムウェバ等のウェブ形成手段を用いてウェブを形成
し、得られたウェブにニードルパンチ処理を施して、不
織布とするのがよい。
【0011】長繊維を用いる場合は、いわゆるスパンボ
ンド法によってウェブを形成し、得られたウェブにニー
ドルパンチ処理を施すか、または一旦ウェブを巻き取っ
た後でニードルパンチ処理を施すことで不織布を形成す
る。
【0012】ニードルパンチ処理の条件は特に限定され
ないが、パンチ密度を50〜150個/cm2 とするの
が不織布の機械的特性、繊維同士の絡合力の向上の面か
ら好ましい。パンチ密度が50個/cm2 未満では、繊
維の絡合が不十分で、不織布の引張強力等の機械的特性
が向上せず非常に弱く、しかも毛羽のある不織布とな
る。また、パンチ密度が150個/cm2 を超えると、
繊維は十分絡合するものの、繊維が部分的に切断される
ために不織布の引張強力等の機械的特性が劣る不織布と
なる。このような不織布では、定荷重を印加後の伸長率
が大きく、本発明においては好ましくない。
【0013】本発明で用いる不織布の目付および厚みと
しては、それぞれ300g/m2 以上、3mm以上とす
る必要がある。目付および厚みがそれぞれ300g/m
2 未満、3mm未満であると、この不織布を用いてなる
シート自体の強度が低く、伸びやすいばかりでなく、使
用時に十分な排水性能が得られないので好ましくない。
【0014】目付が300g/m2 以上で、厚みが3m
m未満であると、不織布の密度が大きくなり使用時の排
水性能が低下するので好ましくない。一方、厚みが3m
m以上で、目付が300g/m2 未満であると、その不
織布強度が低く、この不織布を用いてなるシート自体の
強度が低くなり、伸びやすいので好ましくない。また、
その不織布の両面に毛羽が多くなり、そのため樹脂等か
らなる遮水層を設ける際、シートがロールに巻付くなど
トラブルが多くなり好ましくない。
【0015】また、目付および厚みの上限は特に限定さ
れないが、それぞれ1000g/m2 、10mm程度ま
でとするのが本発明の目的や作業性の面より好ましい。
【0016】本発明では、前記不織布の片面に定荷重印
加後の伸長率を小さくし、かつ遮水性能を付与する目的
で疎水性の樹脂またはゴムからなる遮水層を設ける。
【0017】ここで用いる疎水性の樹脂またはゴムとし
ては、アクリル酸エステル、酢酸ビニル、塩化ビニル等
の熱可塑性樹脂、尿素・ホルムアルデヒド、メラミン・
ホルムアルデヒド、石炭酸・ホルムアルデヒド、石炭酸
樹脂エラストマー、不飽和ポリエステル、ポリエステル
エラストマー、フラン樹脂、エポキシ樹脂、イソシアナ
ート樹脂等の熱硬化性樹脂または天然ゴム、塩化ゴム、
ニトリルゴム、シリコンゴム等のゴム類等が挙げられ、
目的に合わせて選べばよい。
【0018】前記不織布の片面に遮水層を設ける方法と
しては、樹脂を加熱溶融し、ダイから押し出して不織布
上にコーティングする方法やトッピング・流し込み・塗
布・塗り込み・スプレー・合成樹脂層の硬化あるいは反
応完了までに加圧接合(圧着)・押し込み法あるいは前
記樹脂またはゴムのシート等を熱ラミネート・ホットメ
ルト接着等の方法等が挙げられ、用いる樹脂またはゴム
の性質に合致した方法を適宜選択すればよい。
【0019】設ける樹脂またはゴムの量としては、定荷
重印加後の伸長率を小さくすることができれば特に限定
されるものではなく、樹脂またはゴムの種類により適宜
選択すればよいが、通常は不織布の重量に対し10〜3
0重量%とすればよい。
【0020】設ける樹脂またはゴムの量が10重量%未
満では、定荷重下での伸長率が小さくならないので好ま
しくない。一方、30重量%を超えると定荷重下での伸
長率は小さくなるが、シートの重量が増えるために施工
しにくくなり、またコスト面でも高くなるので好ましく
ない。
【0021】樹脂またはゴムが不織布層に浸透して形成
される遮水層は、不織布の片面から不織布厚さの1/3
以下までとすることが望ましい。これにより、不織布と
樹脂またはゴムからなる遮水層とが良好に接合されシー
トの耐剥離性が向上する。
【0022】一方、樹脂またはゴムからなる遮水層が不
織布厚さ全体に浸透したり、両面に遮水層を設けると、
樹脂またはゴムにより不織布の構成繊維間の空隙が埋め
られた状態となるので、土中より出てきた水が不織布内
を通り難くなりシートの排水層としての働きが低下する
ので好ましくない。
【0023】本発明では、1.5kg重/5cm幅の定荷重
を7日間印加後の伸長率が2%以下であることが必要で
ある。1.5kg重/5cm幅の定荷重を7日間印加後の伸
長率が2%を超えると、寒冷地で用いる時に地山からの
湧出水の凍結を防止する目的で硬質の発泡ウレタン等の
保温層を設けた場合、シートが保温層の重さに耐えられ
ずに伸びて、たるみが生じ、コンクリート打設が困難と
なるので好ましくない。
【0024】本願発明では、シート面方向(シートの面
に沿う方向)の透水係数が1.0×10-1cm/sec
以上とする。シート面方向の透水係数が1.0×10-1
cm/sec未満であると、排水性能が低下し、トンネ
ル内の湧出水排出用のシートとして使用し難いので好ま
しくない。
【0025】
【作用】トンネル内の湧出水排出用として、本発明のシ
ートの実施態様を図面を用いて説明する。図2は、本発
明の湧出水排出用シートを実際に寒冷地におけるトンネ
ル内の湧出水排出のために使用した一例を示す断面図で
ある。トンネルを掘ったとき、地山の土中より水が湧き
出してくる。図2において、本発明の不織布2側(樹脂
またはゴムからなる遮水層が設けられていない側)が掘
ったトンネルの土側に接するように敷設すると土中から
湧き出てきた水は不織布2内を通ってトンネルの外へ排
出される。このとき本発明の樹脂またはゴムからなる遮
水層3側が疏水性の性質を有し水を遮断するため、不織
布2内を通る水がコンクリート側に漏れ出すことがな
い。
【0026】そして、寒冷地で用いる場合に地山からの
湧出水の凍結を防止する目的で硬質の発泡ウレタン等の
保温層4を本発明の樹脂またはゴムからなる遮水層3側
に敷設する。保温層4を設けるために、不織布2に長期
にわたって保温層4の荷重がかかる。しかし、本発明の
湧出水排出用シート1は、不織布2に樹脂またはゴムか
らなる遮水層3が設けられており、樹脂またはゴムが不
織布の片面から不織布厚さの1/3以下まで浸透し、不
織布の構成繊維間の空隙の一部に樹脂またはゴムが埋ま
った状態となっており、また本発明に用いる樹脂または
ゴムの特性により、本発明のシートは定荷重印加後の伸
長率が小さくなっているので、不織布2が伸びてたるむ
ことはない。よって、寒冷地においても本発明の湧出水
排出用シート1が保温層4の重さに耐えることができ
る。さらに、シートの面方向(シートの面に沿う方向)
の透水係数が1.0×10-1cm/sec以上であるこ
とから、土中から湧き出てきた水をトンネルの外へ効率
良く排出でき、コンクリート打設を良好に行えるもので
ある。
【0027】
【実施例】次に、実施例に基づき本発明を具体的に説明
するが、本発明は、これらの実施例によって何ら限定さ
れるものではない。
【0028】実施例において、各特性値の測定を次の方
法により実施した。 単糸繊度(デニール):不織布を構成する長繊維の単糸
繊度(デニール)を次の方法により求めた。すなわち、
電子顕微鏡を用いて不織布の表面拡大写真を撮影して写
真中の単糸径を測定し、この値を拡大倍率で除し、繊維
の密度で補正して単糸繊度(デニール)を求めた。
【0029】目付(g/m2 ):標準状態の試料から縦
10cm×横10cmの試料片計10点を作成し平衡水
分に到らしめた後、各試料片の重量(g)を秤量し、得
られた値の平均値を単位面積(m2 )当たりに換算し目
付け(g/m2 )とした。
【0030】伸長率(%):JIS−L−1096Aに
記載の方法に準じて測定した。すなわち、試料長が10
cm、試料幅が5cmの試料片計10点を作成し、各試
料片毎に不織布の経方向について、定速伸長型引張試験
機(東洋ボールドウイン社製テンシロンUTM−4−1
−100)を用いて1.5kg重/5cm幅の荷重を7
日間印加した後、得られた伸長率(%)の平均値を求め
た。
【0031】シート面方向の透水係数(cm/se
c):JIS−A−1218に記載の方法に準じて測定
した。測定回数は3回とし、その平均値を垂直方向の透
水係数とした。
【0032】実施例1 まず、ポリエチレンテレフタレート重合体の長繊維から
なるスパンボンド不織布を作成した。すなわち、前記重
合体チツプをエクストルーダ型溶融押出し機を用いて溶
融し、紡糸口金を通して溶融紡出し、紡出糸条を冷却し
た後、紡糸口金の下方に配設されたエアーサッカを用い
て牽引・細化した後、コロナ放電装置を用いて開繊し、
スクリーンメッシュ式移動捕集面上に捕集・堆積させ、
単糸繊度が3.8デニールで目付が350g/m2 のウ
ェブとし、得られたウェブにパンチ密度90個/cm2
の条件でニードルパンチ処理を施し、厚さが3.2mm
のスパンボンド不織布を得た。次いで、前記で得られた
不織布の片面に、スチレン−ブタジエンゴムを坪量50
g/m2 でコーティングし、温度170℃の条件下で熱
処理し、シートを得た。得られたシートは、1.5kg
重/5cm幅の荷重を7日間印加した後の伸長率が0.
9%であって、極めて伸びの小さいものであり、またシ
ート面方向の透水係数が2.2×10-1cm/secで
あった。このシートを実際に寒冷地におけるトンネル内
の湧出水排出用シートとして使用した。すなわち、トン
ネルの土側に不織布側を敷設し、地山からの浸透水の凍
結を防止する目的で、樹脂からなる遮水層側に保温層と
して硬質発泡ウレタンを敷設したところ、シートは、保
温層の荷重によってたるむことなく、良好にかつ効率良
く排水を行うことができ、コンクリート打設時に支障を
きたさずコンクリートがうまく塗布できた。
【0033】実施例2 スパンボンド不織布の単糸繊度を3.0デニール、目付
を305g/m2 とした以外は実施例1と同様にして、
厚さが3.1mmのスパンボンド不織布を得た。次い
で、坪量を70g/m2 とした以外は実施例1と同様
に、スチレン−ブタジエンゴムをコーティングしてシー
トを得た。得られたシートは、1.5kg重/5cm幅
の荷重を7日間印加した後の伸長率が0.13%であっ
て、伸びの少ないものであり、またシート面方向の透水
係数が1.2×10-1cm/secであった。このシー
トを実際に寒冷地におけるトンネル内の湧出水排出用シ
ートとして使用した。すなわち、トンネルの土側に不織
布側を敷設し、地山からの浸透水の凍結を防止する目的
で、樹脂からなる遮水層側に保温層として硬質発泡ウレ
タンを敷設したところ、シートは、保温層の荷重によっ
てたるむことなく、良好にかつ効率良く排水を行うこと
ができ、コンクリート打設時に支障をきたさずコンクリ
ートがうまく塗布できた。
【0034】実施例3 スパンボンド不織布の単糸繊度を3.0デニール、目付
を305g/m2 とした以外は実施例1と同様にして、
厚さが3.1mmのスパンボンド不織布を得た。次い
で、坪量を40g/m2 とした以外は実施例1と同様
に、スチレン−ブタジエンゴムをコーティングしてシー
トを得た。得られたシートは、1.5kg重/5cm幅
の荷重を7日間印加した後の伸長率が2.0%であっ
て、伸びの少ないものであり、またシート面方向の透水
係数が2.3×10-1cm/secであった。このシー
トを実際に寒冷地におけるトンネル内の湧出水排出用シ
ートとして使用した。すなわち、トンネルの土側に不織
布側を敷設し、地山からの浸透水の凍結を防止する目的
で、樹脂からなる遮水層側に保温層として硬質発泡ウレ
タンを敷設したところ、シートは、保温層の荷重によっ
てたるむことなく、良好にかつ効率良く排水を行うこと
ができ、コンクリート打設時に支障をきたさずコンクリ
ートがうまく塗布できた。
【0035】比較例1 スパンボンド不織布の単糸繊度を4デニール、目付を3
50g/m2 、パンチ密度を100個/cm2 とした以
外は実施例1と同様にして、厚さが3.5mmのスパン
ボンド不織布を得た。次いで、坪量を10g/m2 とし
た以外は実施例1と同様に、スチレン−ブタジエンゴム
をコーティングしてシートを得た。得られたシートは、
1.5kg重/5cm幅の荷重を7日間印加した後の伸
長率が3.0%であり、またシート面方向の透水係数が
3.8×10-1cm/secであった。このシートを用
い、実際に寒冷地におけるトンネル内の湧出水排出用シ
ートとして使用した。すなわち、トンネルの土側に不織
布側を敷設し、地山からの浸透水の凍結を防止する目的
で、樹脂からなる遮水層側に保温層として硬質発泡ウレ
タンを敷設したところ、たるみが生じ、排水性が悪くな
った。またコンクリート塗布側がたるみにより波打った
状態となりコンクリート打設がうまく行えない状態であ
った。
【0036】比較例2 スパンボンド不織布の単糸繊度を3.5デニール、目付
を350g/m2 、パンチ密度を80個/cm2 とした
以外は実施例1と同様にして、厚さが3.2mmのスパ
ンボンド不織布を得た。次いで、前記で得られた不織布
の片面に、含浸法によりアクリル樹脂を坪量50g/m
2 で設けた以外は実施例1と同様にしてシートを得た。
得られたシートは、1.5kg重/5cm幅の荷重を7
日間印加した後の伸長率が4.0%であり、またシート
面方向の透水係数が0.5×10-1cm/secであっ
た。このシートを実際に寒冷地におけるトンネル内の湧
出水排出用シートとして使用した。すなわち、トンネル
の土側に不織布側を敷設し、地山からの浸透水の凍結を
防止する目的で、樹脂からなる遮水層側に保温層として
硬質発泡ウレタンを敷設したところ、シート全面にアク
リル樹脂が付着しているためにトンネル内の湧水の排水
性が悪く、トンネル内の湧水排出用として使用できるシ
ートではなかった。さらにコンクリート塗布側がたるみ
が生じたためコンクリート打設がうまく行えなかった。
【0037】比較例3 スパンボンド不織布の単糸繊度を4.0デニール、目付
を200g/m2 、パンチ密度を65個/cm2 とした
以外は実施例1と同様にして、厚さが3.0mmのスパ
ンボンド不織布を得た。次いで、坪量を50g/m2
した以外は実施例1と同様に、スチレン−ブタジエンゴ
ムをコーティングしてシートを得た。得られたシート
は、1.5kg重/5cm幅の荷重を7日間印加した後
の伸長率が7.0%であり、またシート面方向の透水係
数が2.1×10-1cm/secであった。このシート
を実際に寒冷地におけるトンネル排水用シートとして使
用した。すなわち、トンネルの土側に不織布側を敷設
し、地山からの浸透水の凍結を防止する目的で、樹脂か
らなる遮水層側に保温層として硬質発泡ウレタンを敷設
したところ、不織布の目付が300g/m2 未満である
ために、たるみが生じて排水性が悪かった。さらにコン
クリート塗布側がたるみが生じたためコンクリート打設
がうまく行えなかった。
【0038】比較例4 スパンボンド不織布の単糸繊度を4.0デニール、目付
を320g/m2 、パンチ密度を170個/cm2 とし
た以外は実施例1と同様にして、厚さが2.0mmのス
パンボンド不織布を得た。次いで、坪量を50g/m2
とした以外は実施例1と同様に、スチレン−ブタジエン
ゴムをコーティングしてシートを得た。得られたシート
は、1.5kg重/5cm幅の荷重を7日間印加した後
の伸長率が0.12%であって、伸びの小さいものであ
り、またシート面方向の透水係数が0.8×10-1cm
/secであった。このシートを実際に寒冷地における
トンネル排水用シートとして使用した。すなわち、トン
ネルの土側に不織布側を敷設し、地山からの浸透水の凍
結を防止する目的で、樹脂からなる遮水層側に保温層と
して硬質発泡ウレタンを敷設したところ、不織布の厚み
が小さいためにトンネル内の湧出水の排水性が悪く、こ
のシートは、トンネル内の湧出水排出用として使用する
ことができなかった。
【0039】比較例5 スパンボンド不織布の単糸繊度を38デニールとした以
外は実施例1と同様にして、厚さが3.2mmのスパン
ボンド不織布を得た。得られたスパンボンド不織布は、
1.5kg重/5cm幅の荷重を7日間印加した後の伸
長率が5.0%であり、またシート面方向の透水係数が
4.0×10-1cm/secであった。このスパンボン
ド不織布を実際に寒冷地におけるトンネル排水用シート
として使用した。すなわち、トンネルの土側に不織布側
を配し、それを覆うようにエチレン−酢酸ビニル共重合
体からなるシートを敷設した。地山からの浸透水の凍結
を防止する目的で、エチレン−酢酸ビニル共重合体から
なるシート側に保温層として硬質発泡ウレタンを敷設し
たところ、たるみが生じ、排水性が悪くなったり、また
コンクリート塗布側がたるみにより波打った状態となり
コンクリート打設がうまく行えなかった。
【0040】以上の結果および評価を表1に示した。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】従来のニードルパンチ加工のみの不織シ
ートでは、ニードルパンチ処理の条件をいかに設定しよ
うとも、前記定荷重印加後の伸長率を2%以下とするこ
とは難しく、不織布が保温層の重さに耐えられず、伸び
によるたるみを防ぐことが困難であった。これに対し、
本発明のシートは、片面に樹脂またはゴムからなる遮水
層が設けられているので、1.5kg重/5cm幅の定荷重
を7日間印加後の伸びが2%以下であり、従来の不織布
に比べて定荷重下での伸長率が小さいので、寒冷地で使
用し、保温層を設けた場合でも、保温層による荷重がか
かるがシートが伸びてたるむことはない。さらに、シー
トの面方向(シートの面に沿う方向)の透水係数が1.
0×10-1cm/sec以上であることから、土中から
湧き出てきた水をトンネルの外へ効率良く排出でき、コ
ンクリート打設を良好に行える。したがって、良好な排
水機能を果たせ、かつコンクリート打設時に支障をきた
すことのない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の湧出水排出用シートの一例を示す断面
図である。
【図2】本発明の湧出水排出用シートを実際に寒冷地に
おけるトンネル内の湧出水排出のために使用した一例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1:トンネル内の湧出水排出用シート 2:不織布 3:疎水性の樹脂またはゴムからなる遮水層 4:保温層 5:コンクリート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目付が300g/m2 以上、かつ厚みが
    3mm以上のニードルパンチ不織布の片面に疎水性の樹
    脂またはゴムからなる遮水層が設けられてなるシートで
    あって、1.5kg重/5cm幅の定荷重を7日間印加後の
    伸長率が2%以下で、かつシート面方向の透水係数が
    1.0×10-1cm/sec以上であることを特徴とす
    るトンネル内の湧出水排出用シート。
JP21606994A 1994-06-15 1994-09-09 トンネル内の湧出水排出用シート Pending JPH0861000A (ja)

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JP6-132881 1994-06-15
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103410563A (zh) * 2013-07-23 2013-11-27 同济大学 防寒泄水洞
CN109869187A (zh) * 2019-03-11 2019-06-11 山东科技大学 基于水文探查及放水试验的含水层疏放可行性分析方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103410563A (zh) * 2013-07-23 2013-11-27 同济大学 防寒泄水洞
CN109869187A (zh) * 2019-03-11 2019-06-11 山东科技大学 基于水文探查及放水试验的含水层疏放可行性分析方法

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