JPH086416B2 - 釘打ち用耐火板材及びその製造方法 - Google Patents
釘打ち用耐火板材及びその製造方法Info
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- JPH086416B2 JPH086416B2 JP1169391A JP1169391A JPH086416B2 JP H086416 B2 JPH086416 B2 JP H086416B2 JP 1169391 A JP1169391 A JP 1169391A JP 1169391 A JP1169391 A JP 1169391A JP H086416 B2 JPH086416 B2 JP H086416B2
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- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
地板、コンクリート捨て型枠、外壁下地材、間切材など
釘打ち作業を必要とする建築用、構築用の板材として使
用される釘打ち用耐火板材及びその製造方法に関する。
て固定する役割を有する建築用板材である。また、コン
クリート捨て型枠は、構築現場で釘打ちしてコンクリー
ト構造物を構築する場合に使用する。従来よりこのよう
な板材としては、木板材が使用されてきたが、近年、耐
火性を有する板材が使用されることが多くなっている。
例えば、セメントの板材は、高い耐火性を有するが、釘
打ち作業を行うことができないので、上記した耐火性を
有する板材としては、セメント等の無機質系接着材に木
毛、木片を混練して成形したものが使用されている。し
かし、上記した板材においては、気乾状態にある木毛、
木片が混練中及び硬化中に吸湿してカールすることによ
り、成形した板材に空隙を発生させるという問題を生
じ、釘打ち作業においてひび割れを生じ易く、保釘性も
低いものであった。上記した問題点を解決するために提
案された板材としては、特開平1−286942号公報
に記載の板材があるが、これは木毛、木片を予め湿潤状
態することによりカールを抑制するものであった。ま
た、特公平2−15505号公報にも木片を予め水中に
浸漬して使用することが記載されている。また、前記し
た板材は、木片が表面に露出したり、その成形に使用さ
れる型枠の隅々に無機質系接着材が充分に注型されなか
ったりして外観を損なうものであった。上記した問題点
を解決するために提案された板材としては、特開平2−
106303号公報に記載の板材があり、これはセメン
トペーストを型枠内に流し込んだ後に木片を散布して高
圧プレスし、硬化させることにより木片の露出などの外
観不良を解消するものであった。
た各公報に記載の板材は、それぞれに空隙率が低いもの
であるため、釘が打込み難く、保釘性が低いという課題
を持っていた。また、このような板材は、無機質系接着
材の含有率が高いために、高重量となり、支持部材への
負担を大きくし、搬送、組み立て等の作業性においても
負担及び問題を生ずるものであった。
案されたもので、炭酸カルシウム−エチレン酢酸ビニル
共重合体(以下、EVAと記す)発泡粉砕骨材と、セメ
ント類と、添加材とよりなる耐火板材において、炭酸カ
ルシウム−EVA発泡粉砕骨材の微細粒及びセメント類
の割合が耐火板材の下層側にいくにつれて多くなり、空
隙率が少なくなっていることを特徴とする釘打ち用耐火
板材に関するものである。また、本発明は、上記した釘
打ち用耐火板材の製造方法として、炭酸カルシウム−E
VA発泡粉砕骨材と、セメント類と、添加材と、水とを
混練し、この混練り材を型枠内に供給してプレス又は振
動させた後、養生して硬化させることを特徴とする釘打
ち用耐火板材の製造方法をも提案するものである。
ム−EVA発泡粉砕骨材は、エチレンと酢酸ビニルとの
共重合体(EVA)樹脂に炭酸カルシウムと発泡剤とを
加えて発泡成形し、この発泡体を粉砕して骨材として使
用するものであり、樹脂自体が柔軟であり、且つまた発
泡体であるために、軽量で、しかも弾性を有するもので
ある。したがって、この骨材を配合することにより、作
製される耐火板材の比重を低下させると共に安定した保
釘性を付与し、釘打ちを容易にし、且つ打ちつけた釘を
抜けにくくすることができる。
板材に耐火性及び強度を付与するものであり、例えば、
ポルトランドセメント、ポルトランド系混合セメント、
マグネシアセメント、スラグセメント、白色セメント、
石膏等を挙げることができ、添加材は、板材の各種物性
を向上し、或いは製造時における混練性を向上する目的
等で添加するものであり、例えば無機充填材、有機充填
材、増粘剤、消泡剤等を挙げることができる。
木片チップ及び/又は繊維状の木毛を添加してもよく、
この鱗片状の木片チップは、前記した従来例のように予
め湿潤状態にする必要がなく、気乾状態のまま使用する
ことができ、保釘性と吸音性を付与することができる。
また、繊維状の木毛は、木片チップと同様に耐火板材に
保釘性及び吸音性を付与するが、木片チップに比べて粒
径が小さいために、木片チップを使用した場合に比べて
保釘性は小さくなり、吸音性は増大する。
耐火板材を作製するには、まず、各構成材料を混合した
後、水を加えて充分に混練する。次に、この混練り材を
型枠内に供給した後、バイブレーターにより最大振動力
300kg程度で30〜60秒間、型枠を機械的に振動
させる。すると、均一に各構成材料が分散していた混練
り材中において、比重の高い構成材料は沈降し、比重の
低い構成材料は上方に浮上する。即ち、混練り材の下層
側は、炭酸カルシウム−EVA発泡粉砕骨材の微細粒及
びセメント類の割合が高くなり、上層側は、炭酸カルシ
ウム−EVA発泡粉砕骨材や木片チップ、繊維状の木毛
の割合が高くなる。この状態において混練り材をプレス
し、養生して硬化すると、炭酸カルシウム−EVA発泡
粉砕骨材の微細粒及びセメント類の割合が下層側にいく
につれて多くなっている耐火板材を作製することができ
る。
と下層側とでは構成材料の割合が異なるので、表裏で異
なる特性を有するものであり、下層側が、従来の耐火板
材に比べて極めて大きな保釘性を有し、高強度で且つ耐
火性が優れているのに対し、上層側は、特に断熱性及び
吸音性が優れている。したがって、本発明の耐火板材を
屋根葺き材の下地板として使用し、炭酸カルシウム−E
VA発泡粉砕骨材の微細粒及びセメント類の割合が高い
下層側を屋根葺き材に臨ませると、容易な釘打ち作業
で、屋根葺き材を強固に且つ確実に固定することができ
る。また、本発明の耐火板材の上層側は、室内の天井側
となるので、室内の断熱効果を向上させると共に吸音効
果を付与することができる。さらに、本発明の耐火板材
は、軽量であるため、支持部材への負担が少なく、搬送
や組み立て等の作業性を向上する。
表裏の特性の異なる耐火板材を作製することができるの
で、構成の異なる耐火板材を別々に作製した後に積層・
一体化する方法と比較して、製造作業に要する経済的、
時間的なコストを著しく軽減することができる。尚、上
記した本発明の耐火板材は、保釘力が、通常30kgf
/本以上(コロニアル針)であり、曲げ強度、圧縮強度
は、それぞれ30kgf/cm2 以上、80kgf/c
m2 以上である。また、その熱伝導率は、概0.2〜
0.3kcal/mh℃の範囲にあり、気乾比重は、
0.8〜0.95である。
を示す)の構成材料を撹拌機に入れ、5分間分散混合す
る。次いで、これを混練り機に入れ、水390部を徐々
に加えて充分に混練りし、この混練り材1を図1に示す
ような側枠aと底板bよりなる上面開放の型枠A内に入
れる。次に、この型枠AをユーラスバイブレーターKE
E3−B(最大振動力300kg,出力0.13KW;
K.K.村上精機工作所製)を取り付けた台の上に置き
30〜60秒間振動させる。上記した振動により、混練
り材1中の比重の軽い成分、炭酸カルシウム−EVA発
泡粉砕骨材2及び木片チップ3、繊維状の木毛4は、上
層側5に浮上する。また、炭酸カルシウム−EVA発泡
粉砕骨材の微細粒及びセメント類の割合は、下層側6に
いくにつれて多くなり、空隙率が少なくなっている。そ
の後、図2に示すように軽くプレスし、厚さ約25mm
になるようにして約24時間養生した後、脱型し、温度
20℃,湿度65%の恒温恒湿室で養生した後、所定の
寸法に切断した。その結果、下層側6は空隙がなく、上
層側5は吸音用の比較的大きな空隙を無数に有する耐火
板材を得ることができ、例えば図3に示す屋根葺き材の
下地板として使用することができる。比較例1〜2表1
に示す配合で、上記した実施例1〜3と同様の作業手順
(但し、振動させる代わりに静置する。)により、板材
を作製した。
30mm程度の鱗片状 木毛繊維…約20〜30mm程度にカットしたもの 炭酸カルシウム−EVA発泡粉砕骨材: 粒度1mm品…かさ比重0.137 粒度0.8mm品…かさ比重0.171 メトローズSM−4000…増粘剤(信越化学K.K.
製) メトローズ90SH−15000…増粘剤(信越化学
K.K.製) マイティー100…分散減水剤(花王K.K.製) ゴーセノール172SS…接着剤 (日本合成化学工業K.K.製) SNディフォーマー14HP…消泡剤(サンノプコK.
K.製)
し、温度20℃、湿度65%の恒温恒湿室で3週間養生
した供試体の上層側の中央部に長さ31mmのコロニア
ル釘を24mmまで打ち込み、n=3で保釘力試験を行
った。結果は、表1に示した。 試験機:島津製作所製オートグラフAG−5000C 試験条件: フルスケール;100kgf 負荷速度;2mm/min チャート速度;20mm/min 供試体: [3W];釘を打ち込み後、直ちに試験した。 [3W−8W];釘を打ち込み後、さらに8週間養生
し、試験した。 気乾比重 幅60mm×長さ100mm×厚さ25mmにカット
し、温度20℃、湿度65%の恒温恒湿室で4週間養生
した[4W]供試体の重量をn=3で測定し、気乾比重
を求めた。結果は表1に示した。 気乾比重=W/V W:供試体の重量[g] V:重量測定時の供試体の体積[cm3 ] 曲げ強度試験 幅60mm×長さ100mm×厚さ25mmにカット
し、温度20℃、湿度65%の恒温恒湿室で4週間養生
した[4W]供試体、8週間養生した[8W]供試体
を、それぞれn=3で圧縮試験を行った。結果は表1に
示した。 試験機:島津製作所製オートグラフAG−5000C 試験条件: フルスケール;500kgf, 負荷速度;0.5mm/min チャート速度;20mm/min スパン;6cm 曲げ強度[kgf/cm2 ]=(3×W×L)/2×b
×h2 W;荷重[kgf] b;断面の幅[cm] h;断面の高さ[cm] L;支点間距離[cm] 圧縮強度試験 曲げ強度試験に使用した供試体を使用し、n=3で圧縮
強度を測定した。結果は表1に示した。 試験機:島津製作所製オートグラフAG−5000C 試験条件: フルスケール;2500kgf, 負荷速度;2mm/min チャート速度;20mm/min 圧縮強度[kgf/cm2 ]=W/16 W;荷重 防火試験 JIS A 1321[建築物の内装材料及工法の難燃
性試験方法]に準じて供試体表面の防火試験を行ない
(n=3)、排気温度曲線、発煙係数曲線より標準温度
曲線を越える温度時間面積(℃、分)及び単位面積あた
りの発煙係数(CA)を求めた。その結果は表1に示し
た。 表面試験用供試体: 22cm×22cm×厚さ2.5cm,材令4W 熱伝導率測定試験 JIS A 1413[保温材の熱伝導率測定方法(平
板直接法)]に準じてn=3で試験を行った。結果は表
1に示した。 供試体の大きさ:30cm×30cm×2.5cm
は、高い強度を有する軽量の耐火性板材であり、特に下
層側へは釘打ち作業を容易に行うことができ、高い保釘
力により屋根葺き材を強固に固定することができるもの
である。また、本発明の耐火板材は、屋根葺き材の下地
板として使用した場合には、上層側が室内の断熱材及び
吸音材としての機能をも発揮するものである。さらに、
本発明の耐火板材は、混合、混練、注型、振動、プレ
ス、養生等の簡単な工程により作製することができるも
のであり、従来のように高圧プレスを必要としないもの
であり、作製された耐火板材は、軽量であるために、搬
送、組み立て等の作業においても極めて負担が少なく極
めて実用性が高い。
状態を示す断面図である。
の状態を示す断面図である。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】炭酸カルシウム−エチレン酢酸ビニル共重
合体発泡粉砕骨材と、セメント類と、添加材とよりなる
耐火板材において、炭酸カルシウム−エチレン酢酸ビニ
ル共重合体発泡粉砕骨材の微細粒及びセメント類の割合
が耐火板材の下層側にいくにつれて多くなり、空隙率が
少なくなっていることを特徴とする釘打ち用耐火板材。 - 【請求項2】耐火板材が鱗片状の木片チップ及び/又は
繊維状の木毛を含むことを特徴とする請求項1記載の釘
打ち用耐火板材。 - 【請求項3】炭酸カルシウム−エチレン酢酸ビニル共重
合体発泡粉砕骨材と、セメント類と、添加材と、水とを
混練し、この混練り材を型枠内に供給してプレス又は振
動させた後、養生して硬化させることを特徴とする釘打
ち用耐火板材の製造方法。 - 【請求項4】混練り材が鱗片状の木片チップ及び/又は
繊維状の木毛を含むことを特徴とする請求項3記載の釘
打ち用耐火板材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1169391A JPH086416B2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | 釘打ち用耐火板材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1169391A JPH086416B2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | 釘打ち用耐火板材及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04238944A JPH04238944A (ja) | 1992-08-26 |
| JPH086416B2 true JPH086416B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=11785115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1169391A Expired - Lifetime JPH086416B2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | 釘打ち用耐火板材及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH086416B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100397695B1 (ko) * | 2000-08-08 | 2003-09-19 | 양재명 | 판상 건축자재의 제조방법 |
-
1991
- 1991-01-09 JP JP1169391A patent/JPH086416B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04238944A (ja) | 1992-08-26 |
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