JPH0864901A - 半導体レーザダイオードの構造 - Google Patents
半導体レーザダイオードの構造Info
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- JPH0864901A JPH0864901A JP19923494A JP19923494A JPH0864901A JP H0864901 A JPH0864901 A JP H0864901A JP 19923494 A JP19923494 A JP 19923494A JP 19923494 A JP19923494 A JP 19923494A JP H0864901 A JPH0864901 A JP H0864901A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】半導体レーザダイオードの発振効率と発振寿命
の向上をはかる。 【構成】ヘテロエピタキシャル成長する半導体結晶基板
1の表面は、(001)から[1-10 ]方向3に2〜4
度傾斜した微傾斜(001)面2とし、半導体LDのフ
ァブリ・ペロー共振端面4は基板表面2に垂直な、おお
よそ(010)面である構造の半導体レーザダイオー
ド。 【効果】ヘテロエピタキシャル成長時に発生するミスフ
ィット転位や、レーザ発振時に増殖するダークライン欠
陥を抑制できる。
の向上をはかる。 【構成】ヘテロエピタキシャル成長する半導体結晶基板
1の表面は、(001)から[1-10 ]方向3に2〜4
度傾斜した微傾斜(001)面2とし、半導体LDのフ
ァブリ・ペロー共振端面4は基板表面2に垂直な、おお
よそ(010)面である構造の半導体レーザダイオー
ド。 【効果】ヘテロエピタキシャル成長時に発生するミスフ
ィット転位や、レーザ発振時に増殖するダークライン欠
陥を抑制できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はBe,Mg,Zn,C
d,Hg,O,S,Se,Teなどを用いたII−VI族化
合物半導体結晶の青/緑色半導体レーザダイオードはも
ちろんのこと、B,Al,Ga,In,N,P,As,
Sbを用いたIII−V 族化合物半導体レーザダイオード
の基板結晶表面の面方位とファブリ・ペロー共振器端面
の面方位に関する。
d,Hg,O,S,Se,Teなどを用いたII−VI族化
合物半導体結晶の青/緑色半導体レーザダイオードはも
ちろんのこと、B,Al,Ga,In,N,P,As,
Sbを用いたIII−V 族化合物半導体レーザダイオード
の基板結晶表面の面方位とファブリ・ペロー共振器端面
の面方位に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザダイオード(LDと略す)
は、半導体LD内で自然放出によって発生した微弱な光
が種となって誘導放出を介して増幅され、共振器端面の
反射鏡で反射されながら二つの反射鏡のあいだを往復し
て発振に至る。図2に示すように通常{001}ジャス
ト(just)の半導体結晶基板上にII−VI族やIII−V 族
の化合物結晶をヘテロエピタキシャル成長させている
が、これはGaAs基板の場合、{110}面が劈開面
であるので、{001}表面を用いると半導体LD(特
に共振器の反射鏡)を作る上で好都合だという理由であ
る。
は、半導体LD内で自然放出によって発生した微弱な光
が種となって誘導放出を介して増幅され、共振器端面の
反射鏡で反射されながら二つの反射鏡のあいだを往復し
て発振に至る。図2に示すように通常{001}ジャス
ト(just)の半導体結晶基板上にII−VI族やIII−V 族
の化合物結晶をヘテロエピタキシャル成長させている
が、これはGaAs基板の場合、{110}面が劈開面
であるので、{001}表面を用いると半導体LD(特
に共振器の反射鏡)を作る上で好都合だという理由であ
る。
【0003】ここで、本明細書において、指数hkl に対
して、ミラー指数{hkl }は対称関係にある等価な型面
を、(hkl )は特定な面を、<hkl >は対称関係にある
等価な型方位を[hkl ]は特定な方位を示す。また、カ
ッコ内のマイナス記号は負の方向を示す。
して、ミラー指数{hkl }は対称関係にある等価な型面
を、(hkl )は特定な面を、<hkl >は対称関係にある
等価な型方位を[hkl ]は特定な方位を示す。また、カ
ッコ内のマイナス記号は負の方向を示す。
【0004】しかし、一番大きな理由は{001}表面
を用いるとエピタキシャル成長表面が非常にきれいで、
電子の移動度などの電気的特性やフォトルミネッセンス
などの光学特性が非常に良いからである。
を用いるとエピタキシャル成長表面が非常にきれいで、
電子の移動度などの電気的特性やフォトルミネッセンス
などの光学特性が非常に良いからである。
【0005】この様にして製造した共振器端面は原子オ
ーダで平行平面が得られる。劈開による共振器は約30
%の反射率が得られるが、これより反射率を上げる場合
は劈開端面に誘電体膜(SiO2 ,Si3N4)やAl2
O3などの膜がコーテングされる。共振器は光を閉じ込
める装置であり、光のエネルギ密度を上げ、誘導放出を
行わせて、周波数を選択(発振波長を選択)し、位相を
そろえる重要な働きをする。このような、向かい合う一
対の反射鏡で構成される共振器はファブリ・ペロー(Fa
bry-Perot)共振器とも言われる。
ーダで平行平面が得られる。劈開による共振器は約30
%の反射率が得られるが、これより反射率を上げる場合
は劈開端面に誘電体膜(SiO2 ,Si3N4)やAl2
O3などの膜がコーテングされる。共振器は光を閉じ込
める装置であり、光のエネルギ密度を上げ、誘導放出を
行わせて、周波数を選択(発振波長を選択)し、位相を
そろえる重要な働きをする。このような、向かい合う一
対の反射鏡で構成される共振器はファブリ・ペロー(Fa
bry-Perot)共振器とも言われる。
【0006】このLD構造ではレーザ発振光の方向は、
反射鏡(共振器)面に垂直な<110>方向であり、レーザ
の劣化に起因して発生するダークライン欠陥(DLDと
略す;Dark-Line Defects )の増殖方向<110>と同
一となり、半導体LDの劣化を速める方向に働くという
欠点がある。したがって、DLDの増殖方向とレーザ光
の出射方向とは一致させないほうが良い。
反射鏡(共振器)面に垂直な<110>方向であり、レーザ
の劣化に起因して発生するダークライン欠陥(DLDと
略す;Dark-Line Defects )の増殖方向<110>と同
一となり、半導体LDの劣化を速める方向に働くという
欠点がある。したがって、DLDの増殖方向とレーザ光
の出射方向とは一致させないほうが良い。
【0007】ここで、劣化とはレーザの動作中に出力が
減少し、最終的には発振しなくなる現象である。この劣
化現象の一つに、レーザの動作初期にダイオードにDL
Dや暗黒班点欠陥(DSDと略す;Dark-Spot Defect)
が現れて急速劣化するモードがあり、この原因は転位や
転位ループおよび積層欠陥であると言われている。すな
わち、注入される少数キャリアが結晶欠陥で非発光再結
合するときに欠陥の運動または増殖を引き起こす。さら
に共振器の端面形成時の劈開のときに生じるキンクや機
械的損傷でもDLDは発生する。
減少し、最終的には発振しなくなる現象である。この劣
化現象の一つに、レーザの動作初期にダイオードにDL
Dや暗黒班点欠陥(DSDと略す;Dark-Spot Defect)
が現れて急速劣化するモードがあり、この原因は転位や
転位ループおよび積層欠陥であると言われている。すな
わち、注入される少数キャリアが結晶欠陥で非発光再結
合するときに欠陥の運動または増殖を引き起こす。さら
に共振器の端面形成時の劈開のときに生じるキンクや機
械的損傷でもDLDは発生する。
【0008】レーザ発振時に増殖するDSDやDLDは
{001}表面基板とその上にエピタキシャル成長した
結晶との、格子定数の不整合のために発生したミスフィ
ット転位や貫通転位その他の結晶欠陥に起因している。
{001}表面基板とその上にエピタキシャル成長した
結晶との、格子定数の不整合のために発生したミスフィ
ット転位や貫通転位その他の結晶欠陥に起因している。
【0009】DSDやDLD欠陥の密度を減少させるた
めには、ミスフィット転位密度を減少させることが必要
である。さらに、基板結晶の物質とその上にエピタキシ
ャル成長する物質が非常に異なる場合には、基板が平坦
に劈開されたとしても、ヘテロエピタキシャル成長され
た物質まで平坦に劈開されるわけではないので、反射鏡
を得るのに{110}劈開を利用することはそれほど重
要なこととはならないし、また非常に微小な共振器(反
射鏡の間隔が100ミクロン以下の寸法)を製造する場
合には劈開は利用できないのでドライエッチなどの手法
が必要となる。また、基板の結晶面方位を{001}か
ら数度傾斜した面にヘテロエピタキシャル成長させる
と、ミスフィット転位の発生密度が低くなるという利点
があり、結果的にはDLD欠陥密度を減少させる効果が
ある。
めには、ミスフィット転位密度を減少させることが必要
である。さらに、基板結晶の物質とその上にエピタキシ
ャル成長する物質が非常に異なる場合には、基板が平坦
に劈開されたとしても、ヘテロエピタキシャル成長され
た物質まで平坦に劈開されるわけではないので、反射鏡
を得るのに{110}劈開を利用することはそれほど重
要なこととはならないし、また非常に微小な共振器(反
射鏡の間隔が100ミクロン以下の寸法)を製造する場
合には劈開は利用できないのでドライエッチなどの手法
が必要となる。また、基板の結晶面方位を{001}か
ら数度傾斜した面にヘテロエピタキシャル成長させる
と、ミスフィット転位の発生密度が低くなるという利点
があり、結果的にはDLD欠陥密度を減少させる効果が
ある。
【0010】なお、本発明に関連する従来技術として、
岡本紘:「量子井戸レーザー」,固体物理,21,(198
6),546.などを挙げることができる。
岡本紘:「量子井戸レーザー」,固体物理,21,(198
6),546.などを挙げることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ダイヤモンド構造型結
晶や閃亜鉛鉱型結晶の(001)面基板上にII−VI族化
合物やIII−V 族化合物の結晶をエピタキシャル成長す
る場合に、発生するミスフィット転位線の方向は一般に
<1-10 >方向とこれに直角な<110>方向であ
る。II−VI族化合物やIII−V 族化合物結晶では、イオ
ン結合性が大きいので転位の発生密度は<1-10 >方
向のものが<110>のそれより多い。この転位線と直
角方向あるいは同一方向に共振器端面を作ると、レーザ
光の進行方向と、DLD(ダークライン欠陥)の方向が
同じになる転位が存在し、転位が増殖し易くなり半導体
LDの劣化速度が増大する可能性が高くなる。従って、
DLDの方向とレーザビームの方向とは一致させないほ
うが良い。
晶や閃亜鉛鉱型結晶の(001)面基板上にII−VI族化
合物やIII−V 族化合物の結晶をエピタキシャル成長す
る場合に、発生するミスフィット転位線の方向は一般に
<1-10 >方向とこれに直角な<110>方向であ
る。II−VI族化合物やIII−V 族化合物結晶では、イオ
ン結合性が大きいので転位の発生密度は<1-10 >方
向のものが<110>のそれより多い。この転位線と直
角方向あるいは同一方向に共振器端面を作ると、レーザ
光の進行方向と、DLD(ダークライン欠陥)の方向が
同じになる転位が存在し、転位が増殖し易くなり半導体
LDの劣化速度が増大する可能性が高くなる。従って、
DLDの方向とレーザビームの方向とは一致させないほ
うが良い。
【0012】また、DLDの元凶であるミスフィット転
位の発生密度を減少させるために、(001)表面基板
よりある方向に何度か傾斜させた微傾斜基板表面に、II
−VIやIII−V 族の半導体結晶をエピタキシャル成長さ
せて格子の整合を良くし、ミスフィット転位の発生密度
を低く抑えることが必要である。これは表面を傾角する
ことで、エピタキシャル界面での格子不整合の歪を緩和
できるからである。さらに、基板表面を傾斜させる利点
は、表面に原子的なテラスやステップを発生させること
で、キンクからのエピタキシャル成長が支配的になるた
め、基板結晶の原子層の積層順序を維持しながらエピタ
キシャル成長が進行し、積層欠陥の発生が抑制される点
である。このような、微傾斜基板では、(001)just
基板上の成長で起こるような核発生に基づく不均一な成
長が防止されるために、高品質な膜質になり、レーザ発
振時のDSDやDLDが抑制される。
位の発生密度を減少させるために、(001)表面基板
よりある方向に何度か傾斜させた微傾斜基板表面に、II
−VIやIII−V 族の半導体結晶をエピタキシャル成長さ
せて格子の整合を良くし、ミスフィット転位の発生密度
を低く抑えることが必要である。これは表面を傾角する
ことで、エピタキシャル界面での格子不整合の歪を緩和
できるからである。さらに、基板表面を傾斜させる利点
は、表面に原子的なテラスやステップを発生させること
で、キンクからのエピタキシャル成長が支配的になるた
め、基板結晶の原子層の積層順序を維持しながらエピタ
キシャル成長が進行し、積層欠陥の発生が抑制される点
である。このような、微傾斜基板では、(001)just
基板上の成長で起こるような核発生に基づく不均一な成
長が防止されるために、高品質な膜質になり、レーザ発
振時のDSDやDLDが抑制される。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1に示す様に、ダイヤ
モンド構造型結晶や閃亜鉛鉱型結晶の(001)半導体
基板上にヘテロエピタキシャル成長した場合、ミスフィ
ット転位の発生方向は一般に互いに直角な<1-10 >
と<110>方向である。すなわち、II−VI族やIII−
V 族などのイオン結晶では、エピタキシャル成長時
に、結晶学的異方性に関係して(001)成長面内の一
方向の[1-10 ]にまず貫通転位やミスフィット転位
などの結晶欠陥が発生し、ついで[110]方向に発生
する。
モンド構造型結晶や閃亜鉛鉱型結晶の(001)半導体
基板上にヘテロエピタキシャル成長した場合、ミスフィ
ット転位の発生方向は一般に互いに直角な<1-10 >
と<110>方向である。すなわち、II−VI族やIII−
V 族などのイオン結晶では、エピタキシャル成長時
に、結晶学的異方性に関係して(001)成長面内の一
方向の[1-10 ]にまず貫通転位やミスフィット転位
などの結晶欠陥が発生し、ついで[110]方向に発生
する。
【0014】この二つの転位線に対して平等に傾斜した
角度、即ち、45度傾いた[010]方向を共振器端面の
方向とした構造のダイオードを製造し、この方向にレー
ザ光を出射することにより、DLDの増殖を抑えること
ができる。
角度、即ち、45度傾いた[010]方向を共振器端面の
方向とした構造のダイオードを製造し、この方向にレー
ザ光を出射することにより、DLDの増殖を抑えること
ができる。
【0015】また、DLDの元凶であるミスフィット転
位の発生密度を減少させるために、次のようにする。す
なわち、先に述べたように、(001)表面で[1-1
0 ]方向に転位が発生し易いので、基板の面方位は(0
01)表面に対し[1-10]方向に2〜4度傾斜した
面に、II−VI族やIII−V 族の化合物半導体結晶をヘテ
ロエピタキシャル成長させて格子不整合の歪を緩和し、
レーザ発振時の劣化であるDSDやDLDを減少させ
る。
位の発生密度を減少させるために、次のようにする。す
なわち、先に述べたように、(001)表面で[1-1
0 ]方向に転位が発生し易いので、基板の面方位は(0
01)表面に対し[1-10]方向に2〜4度傾斜した
面に、II−VI族やIII−V 族の化合物半導体結晶をヘテ
ロエピタキシャル成長させて格子不整合の歪を緩和し、
レーザ発振時の劣化であるDSDやDLDを減少させ
る。
【0016】この様な操作で転位が減少する理由は、基
板を[1-10 ]の方向に傾けると、その方向にステッ
プが形成され、転位が発生するときはそのステップを乗
り越えなくてはならず、余分のエネルギを必要とし、従
って転位の発生が難しくなる。ここで2〜4度傾角する
のは(001)上のエピタキシャル成長が他の低指数の
面に比べて結晶が良質であるので、この面よりわずかの
角度で傾斜させるのが欠陥の発生を抑えるのに最も良
い。
板を[1-10 ]の方向に傾けると、その方向にステッ
プが形成され、転位が発生するときはそのステップを乗
り越えなくてはならず、余分のエネルギを必要とし、従
って転位の発生が難しくなる。ここで2〜4度傾角する
のは(001)上のエピタキシャル成長が他の低指数の
面に比べて結晶が良質であるので、この面よりわずかの
角度で傾斜させるのが欠陥の発生を抑えるのに最も良
い。
【0017】
【作用】レーザ光の出射方向を[010]方向とするこ
とによって、DSDやDLD欠陥の増殖を抑え、レーザ
ダイオードの劣化を抑制することができる。また、基板
の面方位を最も低指数面の(001)から[1-10 ]
方向に2〜4度傾斜した微傾斜面にエピタキシャル成長
することにより、積層欠陥やミスフィット転位の発生を
抑え、レーザ発振時のDSD及びDLD増殖を抑制する
ことができる。
とによって、DSDやDLD欠陥の増殖を抑え、レーザ
ダイオードの劣化を抑制することができる。また、基板
の面方位を最も低指数面の(001)から[1-10 ]
方向に2〜4度傾斜した微傾斜面にエピタキシャル成長
することにより、積層欠陥やミスフィット転位の発生を
抑え、レーザ発振時のDSD及びDLD増殖を抑制する
ことができる。
【0018】この効果により、レーザダイオードの発振
効率を高くし発振寿命を長くする作用がある。
効率を高くし発振寿命を長くする作用がある。
【0019】
【実施例】本実施例のダブルヘテロ(DH)構造のレー
ザダイオード(LD)の断面構造を図3に示す。ここで
半導体LDにおけるDH構造では、禁制帯幅の大きい半
導体と小さい半導体を格子定数を精密に合わせてヘテロ
エピタキシャル成長させている。DH接合は禁制帯の幅
が小さい半導体(光を発生する活性領域)を禁制帯の幅
の大きい半導体(光やキャリアを閉じ込めるためのクラ
ッド領域)でサンドイッチ状にはさんだ構造である。本
実施例の半導体LDの寸法は奥行が200μ,幅が約2
00μ,上下電極間の高さが100μである。
ザダイオード(LD)の断面構造を図3に示す。ここで
半導体LDにおけるDH構造では、禁制帯幅の大きい半
導体と小さい半導体を格子定数を精密に合わせてヘテロ
エピタキシャル成長させている。DH接合は禁制帯の幅
が小さい半導体(光を発生する活性領域)を禁制帯の幅
の大きい半導体(光やキャリアを閉じ込めるためのクラ
ッド領域)でサンドイッチ状にはさんだ構造である。本
実施例の半導体LDの寸法は奥行が200μ,幅が約2
00μ,上下電極間の高さが100μである。
【0020】一般のLDでは(001)justの基板面方
位にヘテロエピタキシャル成長しているが、本実施例で
は(001)表面から[1-10 ]方向へ2〜4度傾斜
した基板を用いている。(001)面上で[1-10 ]
方向に傾角する方位を決める手法は、化学エッチングに
よるメサ技術を利用して、順メサ面にできる溝(V Groov
e)の方向を[1-10 ]としている。この微傾斜面構造
によってミスフィット転位の発生密度を低く抑えること
ができる。
位にヘテロエピタキシャル成長しているが、本実施例で
は(001)表面から[1-10 ]方向へ2〜4度傾斜
した基板を用いている。(001)面上で[1-10 ]
方向に傾角する方位を決める手法は、化学エッチングに
よるメサ技術を利用して、順メサ面にできる溝(V Groov
e)の方向を[1-10 ]としている。この微傾斜面構造
によってミスフィット転位の発生密度を低く抑えること
ができる。
【0021】即ち、[1-10 ]方向へ2〜4度傾斜し
たSiドープのGaAs基板上にMBE法(分子線エピ
タキシ)でn-Al0.25Ga0.75Asクラッド層,n-Ga
As活性層,p−Al0.25Ga0.75As クラッド層,
p+GaAs 層、を順次エピタキシャル成長させた。そ
れぞれのエピタキシャル層の膜厚は約0.1〜2μ であ
る。AlxGa1-xAsはGaAsと同じような半導体
で、そのバンド幅は、GaAsよりも大きい。しかもバンド
幅はAlで置き換えられるGa原子の数がふえるほど大
きくなる。AlGaAsレーザではAlの組成を変える
ことにより、発振波長が0.7〜0.9μまで変化でき
る。
たSiドープのGaAs基板上にMBE法(分子線エピ
タキシ)でn-Al0.25Ga0.75Asクラッド層,n-Ga
As活性層,p−Al0.25Ga0.75As クラッド層,
p+GaAs 層、を順次エピタキシャル成長させた。そ
れぞれのエピタキシャル層の膜厚は約0.1〜2μ であ
る。AlxGa1-xAsはGaAsと同じような半導体
で、そのバンド幅は、GaAsよりも大きい。しかもバンド
幅はAlで置き換えられるGa原子の数がふえるほど大
きくなる。AlGaAsレーザではAlの組成を変える
ことにより、発振波長が0.7〜0.9μまで変化でき
る。
【0022】基板に用いた導電性GaAsはボート法
(HB法;Horizontal Bridgman )でSiを1018/cm
3 以上ドープしたウエハを用いた。次に、ストライプ状
に電流の流れる範囲を制限できるように、SiO2 を全
面に被着させた後、図のようにSiO2 をストライプ状
に加工しGaAs層の表面を10μ幅で露出させた。次
に、その表面側にCr/Auを、基板裏面側にAuGe
Ni電極を形成した。
(HB法;Horizontal Bridgman )でSiを1018/cm
3 以上ドープしたウエハを用いた。次に、ストライプ状
に電流の流れる範囲を制限できるように、SiO2 を全
面に被着させた後、図のようにSiO2 をストライプ状
に加工しGaAs層の表面を10μ幅で露出させた。次
に、その表面側にCr/Auを、基板裏面側にAuGe
Ni電極を形成した。
【0023】レーザ発振光は図に示したGaAs結晶基
板表面に垂直なおおよそ[010]方向となるように、
共振器端面の(010)微傾斜面を、機械研磨と化学研
磨、又はドライエッチングを用いて製造した。基板表面
が(001)から2〜4度傾斜しているため共振器端面
は(010)より多少傾くが表面に対して垂直に加工す
る事が重要である。レーザ光の出射方向をこの様にする
事によって、ダークライン欠陥の発生や増殖を抑えるこ
とができた。
板表面に垂直なおおよそ[010]方向となるように、
共振器端面の(010)微傾斜面を、機械研磨と化学研
磨、又はドライエッチングを用いて製造した。基板表面
が(001)から2〜4度傾斜しているため共振器端面
は(010)より多少傾くが表面に対して垂直に加工す
る事が重要である。レーザ光の出射方向をこの様にする
事によって、ダークライン欠陥の発生や増殖を抑えるこ
とができた。
【0024】通常の半導体LDでは、劈開を利用して
{110}面を共振端面として作製しているが、この点
が本実施例と従来法の大きく異なる所である。特にZnMg
SSe/GaAs基板,ZnSe/GaAs基板,ZnS
Se/GaAs基板,GaN/GaAs基板,GaN/
Si基板,SiGe/Si基板等のように、基板とエピ
タキシャルの材料が非常に異なるヘテロ・エピタキシャ
ル成長の場合には、基板はうまく劈開されても、活性層
領域の共振端面は劈開によって無歪でしかも鏡面に作る
のは難しくなる。又共振端面の間隔が数十μ以下の微細
な加工をする場合には劈開では不可能で、ドライエッチ
ング等の手法が必要である。従って、このような状況に
あっては、共振端面の製造には{110}劈開を利用せ
ずに、{010}面に本実施例のように作るのが好まし
い。
{110}面を共振端面として作製しているが、この点
が本実施例と従来法の大きく異なる所である。特にZnMg
SSe/GaAs基板,ZnSe/GaAs基板,ZnS
Se/GaAs基板,GaN/GaAs基板,GaN/
Si基板,SiGe/Si基板等のように、基板とエピ
タキシャルの材料が非常に異なるヘテロ・エピタキシャ
ル成長の場合には、基板はうまく劈開されても、活性層
領域の共振端面は劈開によって無歪でしかも鏡面に作る
のは難しくなる。又共振端面の間隔が数十μ以下の微細
な加工をする場合には劈開では不可能で、ドライエッチ
ング等の手法が必要である。従って、このような状況に
あっては、共振端面の製造には{110}劈開を利用せ
ずに、{010}面に本実施例のように作るのが好まし
い。
【0025】実施例1で述べたAlGaAs/GaAs
基板の半導体LD構造以外に、Si基板上やGaAs基
板上へのII−IV族やIII−V 族の化合物半導体結晶のL
Dでも、(001)微傾斜基板の使用やレーザ光の出射
方向をおおよそ[010]方向にすることによって、ミ
スフィット転位やダークライン欠陥の発生密度の低減が
期待できることは容易に類推できる。特に基板とエピタ
キシャル層の構成元素が異なるヘテロエピタキシャル材
料の半導体LDの場合には、欠陥低減の効果が特に有効
であることが容易に類推できる。
基板の半導体LD構造以外に、Si基板上やGaAs基
板上へのII−IV族やIII−V 族の化合物半導体結晶のL
Dでも、(001)微傾斜基板の使用やレーザ光の出射
方向をおおよそ[010]方向にすることによって、ミ
スフィット転位やダークライン欠陥の発生密度の低減が
期待できることは容易に類推できる。特に基板とエピタ
キシャル層の構成元素が異なるヘテロエピタキシャル材
料の半導体LDの場合には、欠陥低減の効果が特に有効
であることが容易に類推できる。
【0026】ただし、SiやGe半導体結晶は共有結合
であり、II−VI族やIII−V 族結晶のようにイオン結合
性のない結晶であり、また単元素結晶であるため結晶系
の対称性が良い。したがって、基板結晶の面方位は等価
な{001}でよく、面の傾斜方向も等価な<110>
方向で良い。ちなみに、II−VI族半導体とIII−V 族半
導体,IV族半導体のそれぞれの代表格であるZnSeと
GaAsおよびSiでは、イオン結合性がそれぞれ0.
63,0.31,0である。高いイオン性は結晶欠陥の
原因となりやすいのは、電子と正孔の再結合によって生
じる光のエネルギの方が原子間の結合エネルギよりも大
きいからである。
であり、II−VI族やIII−V 族結晶のようにイオン結合
性のない結晶であり、また単元素結晶であるため結晶系
の対称性が良い。したがって、基板結晶の面方位は等価
な{001}でよく、面の傾斜方向も等価な<110>
方向で良い。ちなみに、II−VI族半導体とIII−V 族半
導体,IV族半導体のそれぞれの代表格であるZnSeと
GaAsおよびSiでは、イオン結合性がそれぞれ0.
63,0.31,0である。高いイオン性は結晶欠陥の
原因となりやすいのは、電子と正孔の再結合によって生
じる光のエネルギの方が原子間の結合エネルギよりも大
きいからである。
【0027】
【発明の効果】レーザ光の出射方向を微傾斜表面に垂直
なおおよそ[010]方向とすることによって、ダーク
ライン欠陥の増殖を抑え、レーザダイオードの劣化を抑
制する効果がある。また基板の面方位を(001)から
[1-10 ]方向に2〜4度傾斜した微傾斜面にヘテロ
エピタキシャル成長することにより、積層欠陥やミスフ
ィット転位の発生密度が減少し、レーザ発振時のダーク
スポット欠陥やダークライン欠陥の発生を抑え、レーザ
ダイオードの劣化を抑制する効果がある。従って、レー
ザ光の発振効率が高く、発振寿命も長くなる。
なおおよそ[010]方向とすることによって、ダーク
ライン欠陥の増殖を抑え、レーザダイオードの劣化を抑
制する効果がある。また基板の面方位を(001)から
[1-10 ]方向に2〜4度傾斜した微傾斜面にヘテロ
エピタキシャル成長することにより、積層欠陥やミスフ
ィット転位の発生密度が減少し、レーザ発振時のダーク
スポット欠陥やダークライン欠陥の発生を抑え、レーザ
ダイオードの劣化を抑制する効果がある。従って、レー
ザ光の発振効率が高く、発振寿命も長くなる。
【図1】本発明のレーザダイオードにおける共振器端
面,基板面,結晶欠陥などの方位関係の説明図。
面,基板面,結晶欠陥などの方位関係の説明図。
【図2】従来法のレーザダイオードにおける共振器端
面,基板面,結晶欠陥などの方位関係の説明図。
面,基板面,結晶欠陥などの方位関係の説明図。
【図3】本発明の一実施例のレーザダイオードの説明
図。
図。
1…半導体基板、2…2〜4度微傾斜(001)基板表
面、3…[1-10 ]方向の傾斜方向、4…共振器端面
のファブリ・ペロー共振器(010)、5…レーザ光の
出射方向[010]、6…ヘテロエピタキシャル層、7
…[1-10 ]方向転位又はダークライン欠陥、8…
[110]方向転位又はダークライン欠陥。
面、3…[1-10 ]方向の傾斜方向、4…共振器端面
のファブリ・ペロー共振器(010)、5…レーザ光の
出射方向[010]、6…ヘテロエピタキシャル層、7
…[1-10 ]方向転位又はダークライン欠陥、8…
[110]方向転位又はダークライン欠陥。
Claims (5)
- 【請求項1】半導体結晶基板上に異種材料をヘテロエピ
タキシャル成長させて製造した半導体レーザダイオード
において、半導体基板表面の面方位は(001)面から
[1-10]方向(ここで、ミラー指数[1-10]のマ
イナス記号は負の方向を示す)に2〜4度傾斜させた微
傾斜面とし、ファブリ・ペロー共振器端面は基板表面と
垂直となる(010)微傾斜面であることを特徴とする
半導体レーザダイオード。 - 【請求項2】請求項1において、前記半導体結晶基板
は、ダイヤモンド型構造のSiやGeである半導体レー
ザダイオード。 - 【請求項3】請求項1において、前記半導体結晶基板
は、閃亜鉛鉱型構造のZnSe,ZnS,GaAs,Ga
P,InP,GaSb,InAs,InSb,βSiC
などのII−VI族,III−V 族、およびIV−IV族化合物半
導体である半導体レーザダイオード。 - 【請求項4】請求項1において、前記ヘテロエピタキシ
ャル成長する材料はBe,Mg,Zn,Cd,Hg,
O,S,Se,Teなどの元素を用いたII−VI族化合物
半導体結晶である半導体レーザダイオード。 - 【請求項5】請求項1において、前記ヘテロエピタキシ
ャル成長する材料はB,Al,Ga,In,N,P,A
s,Sbなどの元素を用いたIII−V 族又は、SiGe
などのIV−IV族化合物半導体結晶である半導体レーザダ
イオード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19923494A JPH0864901A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 半導体レーザダイオードの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19923494A JPH0864901A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 半導体レーザダイオードの構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0864901A true JPH0864901A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16404395
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19923494A Pending JPH0864901A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 半導体レーザダイオードの構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0864901A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6635901B2 (en) | 2000-12-15 | 2003-10-21 | Nobuhiko Sawaki | Semiconductor device including an InGaAIN layer |
| JP2004072098A (ja) * | 2002-07-31 | 2004-03-04 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | 面発光半導体レーザチップおよびその製造方法 |
| JP2018113407A (ja) * | 2017-01-13 | 2018-07-19 | 富士通株式会社 | 半導体結晶基板、赤外線検出装置、光半導体装置、熱電変換素子、半導体結晶基板の製造方法及び赤外線検出装置の製造方法 |
-
1994
- 1994-08-24 JP JP19923494A patent/JPH0864901A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6635901B2 (en) | 2000-12-15 | 2003-10-21 | Nobuhiko Sawaki | Semiconductor device including an InGaAIN layer |
| JP2004072098A (ja) * | 2002-07-31 | 2004-03-04 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | 面発光半導体レーザチップおよびその製造方法 |
| JP2011066457A (ja) * | 2002-07-31 | 2011-03-31 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | 面発光半導体レーザチップおよびその製造方法 |
| JP2018113407A (ja) * | 2017-01-13 | 2018-07-19 | 富士通株式会社 | 半導体結晶基板、赤外線検出装置、光半導体装置、熱電変換素子、半導体結晶基板の製造方法及び赤外線検出装置の製造方法 |
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