JPH086532B2 - 耐火金庫とその製造方法及び鍵座 - Google Patents

耐火金庫とその製造方法及び鍵座

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JPH086532B2
JPH086532B2 JP5511726A JP51172693A JPH086532B2 JP H086532 B2 JPH086532 B2 JP H086532B2 JP 5511726 A JP5511726 A JP 5511726A JP 51172693 A JP51172693 A JP 51172693A JP H086532 B2 JPH086532 B2 JP H086532B2
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ロビンス・リチャード・シー
オリヴェリー・アンドルュー・エル
ディジアムバティスタ・マリー・ピー
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ジョン・ディー・ブラッシュ・アンド・カンパニー・インク
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、火による損傷から内容物を守るための断熱
された貯蔵用の容器の分野に関係している。
発明の背景 耐火金庫とも呼ばれる、耐火性の貯蔵用容器は、一般
に空間を含む内部シェルと外部シェルとで構成されてい
る。この空間に断熱材料が充填されている。内部シェル
は金庫の内面を形成し、外部シェルは金庫の外面を形成
する。内部シェルと外部シェルは協同して、シェルの中
での適切な位置に断熱材料を成形するための型枠を形成
する。この断熱材料は、一般に混合物により作られてい
る。この混合物は、型枠のなかで固化していても、固化
した材料の内部に多量の水を保持している。
内部シェルと外部シェルは、しばしば鋼板から製造さ
れるが、樹脂材料からのブロー成形により一体成形され
た二重壁のシェルとしても製造され得る。この出願と同
じ譲渡人の幾つかの特許は、二重壁のシェルと、二重壁
シェルを作成するブロー成型工程と、射出成形工程の実
行のための特別に設計された装置と、について述べてい
る。これらの特許とは、Leggeへの米国特許4,770,839、
同4,846,662,Legge等への米国特許4,948,357、Brush、J
r.等への米国特許4,805,290及びArpへの米国特許4,898,
707と4,993,582を含んでいる。これにより、これらすべ
ての特許は、参照により取り込まれる。
樹脂材料で出来た2重壁をなす2つシェルは、内容物
を収容するための開口部を有する金庫の本体と、この本
体の開口部を閉塞する閉子(例えば、ドア、カバー、引
き出しのヘッド)を有している。本体と閉子のそれぞれ
の2重壁樹脂シェルには、共に断熱材料が満たされてい
る。樹脂材料は可燃性で、火中では金庫本体と閉子の外
部シェルは燃え尽きてしまうけれども、それにより、断
熱材が露出するので、本体と蓋部との間の開口部の封止
は維持され、本体と閉子の間の樹脂材料のほんの一部が
溶けてしまうだけである。この樹脂による封止が、熱の
伝導と熱いガスの金庫への侵入を妨げる。
耐火金庫の内部シェルと外部シェルを形成するのに樹
脂材料を利用するので幾つかの他の利点が生じる。例え
ば、樹脂製シェルは、金庫本体と蓋部の両方の断熱材料
から水が蒸散するのを遅らせる良い蒸気バリアを提供す
る。さらに、樹脂材料は軽く、剥離しにくく、広い範囲
にわたって種々の形と肌合いに成形できる。
しかしながら、断熱材料が硬化、固化する間に、上記
シェルが断熱材料を適切に保持するための型枠として使
われる場合、樹脂材料で形成された内部シェルと外部シ
ェルは湾曲して離れて行く傾向がある。これにより、シ
ェルを充填するための断熱材料の体積がばらついてしま
う。したがって、樹脂製シェルと固化した断熱材料の間
に隙間を形成させないようにするため、シェルを断熱材
料で過剰に満たすことが必要だった。
樹脂材料の二重壁シェルのそれぞれは、一対の漏斗部
を備えるように成形される。この一対の漏斗部は、シェ
ルを断熱材料で充填するのを容易にするのに利用され
る。最初は、漏斗部は閉じられた突起として成形される
が、その後、シェルの上の所定の高さでのこ引き作業に
より切り開かれる。漏斗部の1つは(2つのうち大きい
方)はシェルへ断熱材料を導く。もう一方の漏斗部はシ
ェルが充填される間にシェルからの空気を逃がす。
断熱材料と樹脂材料の間の空気の隙間は、過剰にシェ
ルを満たすことによって防止する。これにより、漏斗部
の中で、断熱材料はかなりの高さ(2cmあるいはそれ以
上)まで上昇する。
二重壁シェル中の断熱材料は初期は高温で硬化させて
もよい。これにより、断熱材料の硬化に必要とされる総
時間を非常に短くすることができる。硬化中は、金庫本
体と蓋部の二重壁シェルはそれぞれの外部シェルの平坦
さを許容誤差に維持するために締め付けられる。この締
付は、断熱材料がその望ましい形を維持するのに十分硬
化するまで除去されない。
断熱材料が固体状にまで硬化した後、第2ののこ引き
作業が、漏斗部を刈り込むために利用される。この漏斗
部には、二重壁シェルから限定された高さ(1cm以下)
にまで断熱材料が充填されている。これに続いて、ラッ
チ機構を取り付けるために樹脂製シェルと断熱材料を貫
通する穴が開けられる。そして、ラッチ機構と漏斗部を
覆う鍵座プレートを取り付けるため、漏斗部の中の断熱
材料を貫通する他の穴も開けられる。
樹脂材料と固化した断熱材料の両方をのこ引き作業し
たり、穴開けする作業は、二つの材料の異なる切削特性
のため特に困難となる。つまり、いずれか一方の材料を
切るのに特に適した道具を使うことができない。また、
作業は面倒で時間を要する。さらに、鍵座プレートを固
定するためのスピードナットあるいは他の止め具は内部
シェルからはっきり見えてしまう。
発明の要約 耐火金庫の断熱材料を貫通する穴を形成することは、
火から内容物を保護する金庫の能力を危うくするという
予想に反して、本発明は、断熱材料を貫通する中空の樹
脂製補強材を有し、この補強材は金庫の耐火性能を少し
しか減らさない。中空補強材は、耐火金庫の内部シェル
と外部シェルを連結している。そのため、この補強材
は、シェル内の断熱材料がシェル内で硬化、固化してい
る間に、シェル間の所定の間隔を維持する。中空補強材
は、窪みとしてシェルのひとつに形成される。この窪み
は他方のシェルに取り付けられる底部を有している。
例えば、窪みは、切頭形状の円錐型の突起として内部
シェルに形成され外部シェルへ取り付けられる。シェル
に充填されている断熱材料は、蒸発により熱エネルギー
を吸収するための水を保持する材料が好ましい。また、
内部シェルは、水の沸点を超える温度で溶ける樹脂材料
で形成されるのが好ましい。
上記円錐型の突起は断熱材料を貫通する穴を形成する
けれども、この円錐部は、所定の熱量にされされた場合
外部シェルから離れ、熱吸収がさらに続いた場合、穴内
において平板な形に収縮するように設計されている。こ
の収縮速度は断熱材料からの水の蒸発に対応する。この
円錐部は断熱材料を貫通する穴内において破裂しないで
収縮し、断熱材料の熱吸収能力が使い切られるまで、熱
いガスが穴を通じて金庫に入るのを妨げるための封止を
維持する。
内部シェルと外部シェルは、ブロー成形により二重壁
シェルとして一体で形成することができる。しかしなが
ら、円錐部の切頭部分は、圧縮成形により外部シェルに
取り付けるのが好ましい。ブロー成形用空洞を形成する
内部と外部の金型は、互いに近付けることにより圧縮成
形を実行するのに利用される。例えば、内部シェルに形
成された円錐部の切頭部分と外部シェルの隣接部分は二
つの金型の間で、二つのシェルの合算した厚さのおよそ
3分の2に等しい厚さまで押し潰すことができる。
取り付けられたひとつあるいはそれ以上の円錐部は、
断熱材料を充填している間に二重壁シェルの内部シェル
と外部シェルが互いに離れる方向に湾曲するのを妨げる
ような位置にある。その結果、断熱材料をより小さな製
造誤差内の体積でシェルに充填できる。一体成形された
漏斗部は、断熱材でシェルを充填するために二重壁のシ
ェルから突出している。これらの漏斗部は、シェルが断
熱材料で充填される前に、外部シェルの上で最終高さま
で切り取ることができる。断熱材料が硬化している間
に、どのような隙間も断熱材料とシェルの間に形成され
ないようにするため、断熱材料が溢出するが、この溢出
量が少ないため、その少量の溢出断熱材料を保持するだ
けのサイズにする。
漏斗部はその最終高さまで切り取られているので、鍵
座プレートは、シェルが充填された直後に漏斗部を覆う
ように装着することができる。鍵座は杭を有するように
作られる。この杭は「マッシュルーム形」あるいは、他
の形の端部あるいは、スピードナット(speed nuts)、
ロックワッシャー(lock washer)、プッシュナット(p
ush nuts)のような機械的アタッチメントを備え、いず
れの端部のものも断熱材料が完全に硬くなる前に、断熱
材料に埋め込むことができる。杭は断熱材料を通って途
中までしか延ばされず、内部シェルを貫通しない。
鍵座は、邪魔板を有するように作られてもよい。この
邪魔板は、漏斗部を通じて断熱材料から漏斗部を通って
水が蒸発するのを妨げるより完全な蒸気バリアを提供す
る。これにより、蒸発による冷却を減らし発生する熱を
保持するために、断熱材料はより速やかに硬化できる。
さらに、漏斗部の両側は、鍵座の邪魔板と係合するスナ
ップフィット、あるいは同様の係合手段を提供するよう
構成される。しかしながら、金庫の本体と蓋部の漏斗部
をふさぐための少なくともひとつの鍵座の邪魔板は、ラ
ッチ機構を並べるために鍵座同士間でのある程度の調整
を許す大きさにされる。
ラッチ機構を装備するために必要とされる外部シェル
を貫通する全ての穴開けは、シェルは断熱材料で充填さ
れる前に行っても良い。テープあるいは他の一時的封止
を、シェルが充填されている間に穴を覆うために利用し
てもよい。ラッチ機構を支える支柱は、一時的封止を貫
くために尖った先端を有するように作成されてもよい。
その後、断熱材料が硬化が完了する前に、支柱は、断熱
材料の中に埋め込むことができる。
図面 図1は、蓋に覆われたベースを有する耐火ケースの正
面図である。この耐火ケースは、本願発明による特別な
利点を引き出せる耐火金庫の1つの実施例である。
図2は、一対の漏斗部を有するベースの平面図であ
り、この漏斗部は通常のブロー成形作業の後に現れる。
図3は、図2の線3−3に沿って得られた断面図で、
断熱材料が充填されたベースと最終高さまで刈り取られ
たベースの漏斗部を示している。
図4は、一対の漏斗部を有する蓋の内側を示す平面図
であり、この漏斗部は通常のブロー成形作業の後に現れ
る。
図5は、図4の線5−5に沿って得られた断面図で、
断熱材料で充填されている蓋を示している。
図6は、図4と図5に示されている中空補強材の一つ
を通る図5の線6−6に沿って得られた、拡大断面図で
ある。
図7は、下側の鍵座の特徴を示す平面図である。
図8は、図7の線8−8に沿って得られた側断面図
で、直交する視点から見た下側の鍵座の内部の特徴を示
す。
図9は、上側の鍵座の内部の特徴を示す部分断面の平
面図である。
図10は、図9の線10−10に沿って得られた側断面図で
あり、直交する視点からみた上側の鍵座の内部の特徴を
示している。
図11は、下側の鍵座がどのように取り付けられている
かを示す部分断面図である。
図12は、図8、図10と類似している、他の様態の鍵座
を示す側断面図である。
図13は、図12で示された杭の拡大正面図である。
図14は、同じ杭の拡大側面図である。
図15は、杭をさらに詳しく示す拡大底面図である。
図16は、他の様態の中空補強材を示す似たケースの部
分断面図である。
図17は、上記他の様態の中空補強材を示す、図16の線
17−17に沿って得られた断面図である。
図18は、図16と類似の図で、第2の他の様態の中空補
強材を示している。
図19は、図18の線19−19に沿って得られた、上記第2
の他の様態の中空補強部を示す断面図である。
図20は、図16と類似の別の図で第3の他の様態の中空
補強材を示している。
図21は、図20の線21−21に沿って得られた、上記第3
の他の様態の中空補強材を示す断面図である。
詳細な説明 本発明の耐火ケースとしての一実施例が図に示されて
いる。図1に示されるケース10はベース12と蓋14を備え
ている。ベース12と蓋14は、通常の方法により蝶番で互
いに連結されている。さらに、ベース12と蓋14は、ラッ
チ機構16によって留められている。このラッチ機構16
は、ピン18とフック20を含んでおり、このフック20は鍵
により操作される錠前22の回りに回転可能である。
上側の鍵座26はピン18とフック20の一部を覆っている
だけでなく、フック20がピン18と係合したり外れたりす
るために動ける十分なクリアランスを提供する。下側の
鍵座24は、鍵により操作される錠前22を設けており、フ
ック20の残部を覆っている。ハンドル28は、ケース10を
運ぶために、下側の鍵座24に取り付けられる。
図2、図3に示されるベース12は、ブロー成型された
樹脂製の本体を含んでいる。この本体は内部シェル30と
外部シェル32から構成される。内部シェル30はケース10
の内容物を貯蔵するための内部空間を囲んでいる。外部
シェル32はベースの外形(外側)を形成する。また、内
部シェル30と外部シェル32は、内壁と外壁をそれぞれ形
成する。この内壁と外壁は、断熱材34によって充填され
る空間を包んでいる。
本願の譲渡人に所属する米国特許4,263,365は、適切な
断熱材料を開示している。この断熱材料は、水、ポート
ランドセメント、セルロース繊維、発泡剤の混合物であ
る。断熱材34は、上記混合物中の水を100℃(水の沸
点)で液相から蒸気相に変化させることによって、ベー
ス12がさらされた熱エネルギーを吸収する。
漏斗部36と38は、外部シェル32から突出している。こ
の漏斗部36と38は、二つのシェルの間の空間を断熱材34
で充填するためのものである。漏斗部38は漏斗部36より
大きく、液状の断熱材をシェルの間の空間へ導くために
利用される。小さい方の漏斗部36は、シェルが充填され
ている間に上記空間から空気を逃がす。図面には、上記
内部シェルと外部シェルを製造するためのブロー成型作
業に伴って現れる漏斗部36、38を図示している。けれど
も、シェルを充填する以前に、これら漏斗部は、それぞ
れの切断線40、42に沿うのこ引き作業によって、外部シ
ェル32の上の最終高さまで刈り込まれる。
同様に、図4、図5に示すように蓋14は、ブロー成型
された樹脂製本体含んでいる。この本体は内部シェル44
と外部シェル46から構成される。内部シェル44は蓋の内
形(内側)を形成している。外部シェル46は蓋の外形
(外側)を形成する。また、内部シェル44と外部シェル
46は、内壁と外壁をそれぞれ形成する。この内壁と外壁
は、シェル間に形成された空間に断熱材48を含むための
ものである。断熱材48は、上述した断熱材34の混合物と
同様に構成されている。
ベース12と同様に、蓋14は二つの漏斗部50と52を備え
るように成形される。この二つの漏斗部50、52は外部シ
ェル46から突出している。漏斗部52は2つの漏斗部の内
の大きい方であり、断熱材48をシェルの間の空間へ導く
ために利用される。それに対して、漏斗部50は、同充填
空間から空気を逃がす。シェルを断熱材48で充填する前
に、漏斗部50、52は、それぞれの切断線54、56に従っ
て、外部シェル46の上の最終高さまで刈り込まれる。
ベース12と蓋14の断熱材34、48はケース10に貯蔵され
ている内容物を保護するために、ほとんど連続した層を
形成している。しかしながら、本発明は、このほとんど
連続した層を中断させている。この中断は、ベースと蓋
の内部シェルと外部シェルをそれぞれ相互に連結させる
断熱材を貫通する中空補強材を形成することによってい
る。例えば、円錐型の窪み58がベースの内部シェル30に
形成される。この円錐型の窪み58は断熱材34を貫通する
同形状の穴を構成する。この窪みの切頭形状の底部60は
外部シェル32に取り付けられている。同様な円錐型の窪
み62が、蓋の内部シェルにも形成されている。この円錐
型の窪み62は断熱材48を貫通する穴を構成しており、外
部シェル32に取り付けられた切頭形状の底部60を有して
いる。
円錐型の窪み58、62は、ベースと蓋それぞれの内部シ
ェル30、44と外部シェル32、46の間を所定間隔に維持す
るための構造的補強材を提供する。
この補強材は内部シェルと外部シェルを湾曲させず、
ベースと蓋のシェルに液状の断熱材料を所定量充填する
ことを可能にする。さらに、窪み58、62は、固化した断
熱材34、48をベースと蓋のそれぞれのシェル内において
適切な位置で固定するのを助ける。
図6の拡大図は、円錐型窪み58、62のさらに詳しい特
徴を示している。図示された窪み62の切頭形状の底部64
は外部シェル46と一緒に圧縮成形される。この圧縮成形
で、2つの合計厚さ65が両方のシェルの総計厚さのおよ
そ2/3になる。上記切頭形状の底部と外部シェルの接触
範囲は、少なくとも直径0.5cmであることが好ましい。
切頭形状の底部64を窪み62の残りの部分に連ねる丸み部
分66は、樹脂材料がブロー成型作業中、窪みのこの部分
で薄くなることを防止する。
円錐型の窪み62には短い円筒状部分68とリップ70も形
成される。この円筒状部68とリップ70はスナップフィッ
ト係合で通常のプラグ(図示しない)を受け入れるため
のものである。通常のプラグは耐火性のために必要でな
いけれど、プラグは、断熱材を貫通する穴を隠すために
利用される。そうすれば、穴を顧客に説明しなくて済
む。しかしながら、穴は、また、仕切を支持したり、耐
火性には関係ない他の機能を果すために利用できる。さ
らに、窪みの短い円筒状の部分68は、断熱材48の中に窪
みをより良く固定し、断熱材と樹脂製シェルの間の剪断
力に抵抗する手段を提供する。
ブロー成型されたシェルの樹脂材料は、高密度のポリ
エチレン材料にすることができる。このポリエチレン材
料は、融点がおよそ130℃で、これは断熱材から水が蒸
発する時の温度より高い。火の高温にさらされた場合、
外部シェル32、46は素早く軟化し溶けてしまう。窪みの
切頭形状の底部60、64は、外部シェルから分離され、破
裂しないで平板な形に収縮し始める。
窪みをとりまく断熱材の中の水は、樹脂材料中の温度上
昇を樹脂材料の融点より低く制限することによって窪み
の収縮を遅れさせる。それでも、水は徐々に断熱材料の
より深い領域から蒸発するので、樹脂材料は、残った水
の底を追いながら断熱材料の内部へより深く収縮する。
換言すれば、窪みは、取り囲んでいる断熱材料からの水
の蒸発に平行した割合で収縮する。したがって、断熱材
料によって提供される耐火性が使い果たされてしまうま
で、窪みは熱いガスをケースに侵入させないように封止
しつづける。
中空補強材、例えば、円錐形窪み58、62は、さらに重
要な耐火性金庫の製造の改良のための基礎をも提供す
る。例えば、円錐形窪み58、62は、ベースと蓋の内部シ
ェル30、44と外部シェル32、46の間を所定の距離に維持
するのを助ける。シェルは、所定量の断熱材料で充填で
きる。この所定量は、各シェルを完全に充填させるため
に予想される断熱材料の体積よりほんの少し過剰な量で
あればよい。したがって、シェルに充填するに先立っ
て、ベースと蓋の漏斗部36、38と50、52は、切断線40、
42、54、56に沿って外部シェル32、46上の最終高さまで
刈り込むことができる。これにより、以前には漏斗と固
化した断熱材料の両方を所望の高さに刈り込むのに要求
された第2ののこ引き作業が省略できる。
図7〜図11は、中空補強材の使用からさらに利益を引
き出すのに利用できる二つの新規な鍵座の詳細を示して
いる。下側の鍵座24(図1も参照)はベースの漏斗部3
6、38を覆う大きさに作り、上側の鍵座26は蓋の漏斗部5
0、52を覆う大きさに作成する。両方の鍵座24、26はス
チレン材料から射出成型されてもよい。
下側の鍵座24は4つの杭72を有するように成形される。
そのうちの2つは、漏斗部36の中に納まるように位置し
ている。他の2つは漏斗部38の中に納まるように位置し
ている。各杭は、基板73から突出しており、拡大したあ
るいは「マッシュルーム」形の端部を備えることができ
る。この端部は固化した断熱材料の中で杭72を固定させ
るよう設計されている。このマッシュルーム形の端部
は、杭72に取り付けてもよいし、この端部を有する杭
を、熱や超音波振動で形成してもよいし、マッシュルー
ム形の端部74を、節を有する型を利用して、杭と一体に
作ってもよい。
同様に、上側の鍵座26は、2つの杭76を有するように
成形される。その内の1つは、漏斗部50の中に納まるよ
うに位置しており、他の1つは漏斗部52に納まるように
位置している。両方の杭は、基板77から突出しており、
杭72に似た「マッシュルーム」形の端部を備えている。
ベースと蓋のシェルが断熱材料で充填される時に、ベ
ースと蓋の漏斗部36、38と漏斗部50、52は、すでに最終
の高さまで刈り込まれているので、上下の鍵座24、26
は、断熱材料が硬化を完了する前に装着され得る。した
がって、二つの鍵座の杭72、76は、断熱材料が固化する
前に断熱材料の中に埋め込まれる(例えば図11を参
照)。杭のマッシュルーム形の端部74、78は、内部シェ
ル30、44を貫通することなしにそれぞれの鍵座を基体と
蓋に固定する。これにより、以前には必要であった固化
した断熱材料の穴開け作業と鍵座を固定するために従来
の金庫の中での留め金具の見苦しい利用を省略できる。
両方の鍵座には、漏斗部36、38と50、52への調整可能
なスナップフィット係合部が装着されている。この係合
は断熱材料が硬化する間に鍵座を適切な位置固定するた
めのものである。それぞれの切断線40、42、54、56の下
側で、漏斗部はアンダーカットされ、漏斗部の両側に沿
って延びる対をなす溝80、82、84、86をそれぞれ有して
いる。下側の鍵座24は、基板73の回りに外リム88を備え
ている。この外リム88は、二対の留め部90、92を有して
いる。この留め部90、92はそれぞれ溝80、82の対と係合
するためのものである。同様に、上側の鍵座26は、基板
77を囲む外リム98に留め部94、96を備えている。この留
め部94、96はそれぞれ溝84、86の対と係合するためのも
のである。少なくとも、外リム88、98の一つは、ラッチ
機構16のフックとピン18とを合わせるために溝に沿って
長手方向の調節を許すような大きさに作られている。
二つの鍵座24、26は、また邪魔板を備えたように成形
される。この邪魔板は、それぞれ外リム88、98と共同し
て、漏斗部を通じての断熱材料からの水の蒸発を減少さ
せるため、漏斗部の開口端を囲って封じる。例えば邪魔
板100は、下側の鍵座の外リム88とともに、ベースの漏
斗部38を囲って封じる。別の邪魔板102は外リム88の両
側に連なっていて漏斗部36を囲って封じる。上側の鍵座
26は、邪魔板104、106が外リム98と共同してそれぞれ漏
斗部50、52を囲って封じる。他の2つの邪魔板108、110
は基板73に形成されている窪み112と連なっており、ハ
ンドル28を装着するための下側の鍵座の開口部114を囲
って封じている。
ラッチ機構16は、二つの鍵座の中に装備されている。
鍵により操作される錠前22を下側の鍵座の中に設けら
れ、断熱材34に埋め込まれているピン116の回りを回転
可能である。同様に、ラッチ機構のピン18は、上側の鍵
座の中に設けられており、断熱材48中に埋め込まれてい
る。ピン116とピン18のいづれも漏斗部には位置しな
い。
したがって、ピンを断熱材に通すため、外部シェル3
2、46を貫通する穴を作らなければならない。しかしな
がら、シェルが断熱材料で充填される前に、外部シェル
に穴を開けることができる。これは、従来必要だったそ
れぞれのピンに対する外部シェルと固化した断熱材料の
両方を貫通する穴開け作業に置き換わるものである。シ
ェルの上の所定の高さまでシェルが断熱材料で充填され
る間にテープあるいは別の種類のプラグを穴を閉じるた
めに用いることができる。断熱材料が固化を完了する前
に杭72、76に沿ってピンを断熱材料に埋め込むために、
ピン116、18は、プラグを貫くための尖った先端をもつ
ように形成される。
二つの鍵座プレート24、26は、ベースと蓋のシェルが
断熱材料で充填された直後に適切に装着されるので、断
熱材料からの過剰な水の損失なしに、より長い期間にお
いて高温で、断熱材料を硬化させることができる。鍵座
に形成された邪魔板は漏斗部を囲んで封じるので、断熱
材料からの水の損失をさらに減少させる。これは、断熱
材料が完全に固まるのに要する時間を短縮させる。
さらに、外部シェルの平坦さを許容誤差内に維持する
ために断熱材料が硬化するまで、幾つかのケースを絞め
具間でいっしょに絞めるような通常の工程とは異なり、
断熱材料が完全に硬化する前に、ケース10は、組み立て
られ、郵送用のボックス中にきっちり収容してもよい。
これにより、ケース製造に必要な時間がさらに減少す
る。
図12〜図15は、成形性を高めるために特殊形状を有す
る杭122によって特徴づけられる他の選択可能な鍵座120
を示している。杭122は長手方向に沿って十字形状(ク
ロス形状に)形成され、杭の長手方向に対して直交して
延びる拡大された端部124を有する。
残りの図は3つの概ね円錐型の窪みの異なるタイプを
示している。これらの窪みは、本発明において、耐火金
庫の内部と外部シェルの接続に利用される。比較しやす
いように、3つのタイプ全ては、それぞれ断熱部材132
を貫通して内部シェル128を外部シェル130へ接続する部
位で示されている。
図16と図17では、内部シェル128の窪み134は断面がク
ロス型に形成されている。クロス型の窪み134は、断熱
材を貫通する中空な空間を、付加的な樹脂材料とともに
取り囲んでいる。窪み134はこの中空な空間を取り囲ん
でいる樹脂材料を断熱材の付加的な表面領域に対してさ
らしている。クロス型の窪み134の樹脂材料とこれを取
り囲む断熱材料132との間の付加的なかみ合わせ領域
は、樹脂材料を火から守るのを助け、断熱材料132と内
部シェル128を火中において一緒に保持するのを助け
る。
図18と図19は、直前の図で説明したクロス型の窪みの
他の様態を示している。しかし、変更された窪み136は
2つの区別できる部分を有するように作られる。底部13
8は丸みを有するクロス型の形状を備え、上部140は(底
部と上部が逆さまに示されている)は円筒型をしてい
る。
最後に、図20と図21は、二つの区別できる部分より作
られている窪み142を示している。この2つの部分と
は、円錐型の底部144と円柱型の上部146である。しかし
ながら、この2つの隣接している部分は直径が異なり、
段部148によって接続されている。
フロントページの続き (72)発明者 ディジアムバティスタ・マリー・ピー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14526 ペンフィールド オーク・ヒル・ドライ ブ 68 (56)参考文献 特開 昭61−64985(JP,A)

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火から内容物を保護するために、樹脂製内
    部シェルと樹脂製外部シェルにより構成される空間に断
    熱材料を充填している耐火金庫において、 上記断熱材料を通って形成された複数の穴と、 上記外部シェルが火により燃やされてしまった後、火に
    よって生成される熱いガスを上記穴を通じて金庫に入る
    ことを妨げる封止を維持するため、その上記内部シェル
    に形成されその底部が外部シェルに取り付けられた複数
    の窪みと、を備えたことを特徴とする耐火金庫。
  2. 【請求項2】上記外部シェルが金庫の外面を形成し、上
    記内部シェルは金庫の内容物を貯蔵するための内部空間
    を包み込むことを特徴とする請求項1の耐火金庫。
  3. 【請求項3】上記内部シェルと外部シェルは樹脂材料に
    より一体成形されることを特徴とする請求項2の耐火金
    庫。
  4. 【請求項4】上記断熱材料は熱エネルギを吸収するため
    の水を含み、上記樹脂材料は水の沸点より高い温度で溶
    けることを特徴とする請求項3の耐火金庫。
  5. 【請求項5】上記窪みの底部は上記外部シェルに圧縮成
    形によって取り付けられることを特徴とする請求項4の
    耐火金庫。
  6. 【請求項6】上記窪みは実質的に切頭形状の円錐型で、
    窪みの直径が内部シェルから外部シェルに向かって減少
    することを特徴とする請求項5の耐火金庫。
  7. 【請求項7】上記窪みの底部は、上記外部シェルととも
    に圧縮成形され、その合計厚さが上記内部シェルと外部
    シェルの総計の厚さの3分の2に等しいことを特徴とす
    る請求項6の耐火金庫。
  8. 【請求項8】円錐の切頭形状の端部が外部シェルと接触
    するところが少なくとも0.5cmの直径を有するように上
    記底部が形成されることを特徴とする請求項7の耐火金
    庫。
  9. 【請求項9】内部シェルと外部シェルの間の上記空間を
    断熱材料で充填するために上記外部シェルに漏斗部が形
    成されていることを特徴とする請求項4の耐火金庫。
  10. 【請求項10】鍵座は上記漏斗部を覆い、上記断熱材料
    に断熱材料が完全に固化を完了してしまう前に、断熱材
    料に埋め込まれ内部シェルを貫通しない杭により固定さ
    れていることを特徴とする請求項9の耐火金庫。
  11. 【請求項11】上記ひとつ外壁が所定量の熱を上記窪み
    の底部に伝導する時に、上記窪みの底部は、上記ひとつ
    の外壁から離れることを特徴とする請求項1の耐火金
    庫。
  12. 【請求項12】上記窪みは、所定量の熱を継続して吸収
    した場合破裂することなしに平らな形に収縮することを
    特徴とする請求項11の耐火金庫。
  13. 【請求項13】上記断熱材料は水を含み、上記窪みは上
    記断熱材料からの水の蒸発に応じた割合で断熱材料を通
    じて収縮することを特徴とする請求項12の耐火金庫。
  14. 【請求項14】耐火金庫の製造方法であって、 内部シェルと外部シェルの間を所定距離に維持するため
    に、内部シェルに形成される窪みの底部を外部シェルに
    取り付けて内部シェルと外部シェルを接続する工程と、 内部シェルと外部シェルの間に形成される空間を、外部
    シェルに形成され漏斗部を通じて所定量の断熱材料で充
    填する工程と、 漏斗部を覆うために鍵座を、断熱材料が完全に硬化を完
    了する前に、断熱材料の中に埋め込まれる杭により断熱
    材料へ固定する工程と、 を有することを特徴とする耐火金庫の製造方法。
  15. 【請求項15】さらに、ブロー成形により内部シェルと
    外部シェルを一体に作成する工程を含むことを特徴とす
    る請求項14の製造方法。
  16. 【請求項16】上記接続工程は圧縮成形により窪みの底
    部を外部シェルに取り付けることを含むことを特徴とす
    る請求項15の製造方法。
  17. 【請求項17】さらに、上記断熱材料を充填する工程を
    実行する前に、漏斗部を外部シェルから最終高さまで刈
    り込む工程を含むことを特徴とする請求項14の製造方
    法。
  18. 【請求項18】上記鍵座を固定する工程は、鍵座を漏斗
    部の回りに適切に固定することを含むことを特徴とする
    請求項17の製造方法。
  19. 【請求項19】さらに、鍵座にラッチ機構を装着する工
    程を含むことを特徴とする請求項14の製造方法。
  20. 【請求項20】上記鍵座を固定する工程は、断熱材料が
    完全に硬化を完了する前に断熱材料の中にラッチ機構の
    ピンを埋め込むことを含むことを特徴とする請求項19の
    製造方法。
  21. 【請求項21】さらに、上記断熱材料を充填する工程を
    実行する前に、ラッチ機構のピンを受容するための穴を
    外部シェルに形成する工程を含むことを特徴とする請求
    項20の製造方法。
  22. 【請求項22】断熱材料で充填されている二重壁耐火金
    庫の漏斗部を覆うための鍵座において、 鍵座の内部空間を含み込んでいるリムに囲まれた基板
    と、 漏斗部を通じて断熱材料から水が蒸発しないように漏斗
    部を包み込むために上記リムと接続している邪魔板と、 断熱材料が完全に硬化を完了する前に断熱材料中に鍵座
    を固定するために上記基板から突き出た杭と、 を備えたことを特徴とする鍵座。
  23. 【請求項23】さらに、鍵座を漏斗部へ係合で取り付け
    る手段を有することを特徴とする請求項22の鍵座。
  24. 【請求項24】上記取り付け手段は、漏斗部に形成され
    た溝とスナップフィット係合するための上記リムに形成
    された留め部を含むことを特徴とする請求項23の鍵座。
  25. 【請求項25】上記リムは上記溝に沿った鍵座の調整を
    許す大きさに作られることを特徴とする請求項24の鍵
    座。
  26. 【請求項26】さらに、別の漏斗部を包み込むための第
    2の邪魔板を有することを特徴とする請求項22の鍵座。
  27. 【請求項27】さらに、断熱材料が完全に硬化を完了す
    る前に断熱材料中に鍵座を固定するための第2の杭を有
    することを特徴とする請求項26の鍵座。
  28. 【請求項28】杭は上記それぞれの漏斗部を通って断熱
    材料に入れるような位置にあることを特徴とする請求項
    27の鍵座。
  29. 【請求項29】上記杭は断熱材料中に杭を固定するため
    の拡大された部分を有することを特徴とする請求項22の
    鍵座。
  30. 【請求項30】さらに、基板に形成されハンドルを支持
    するための開口部を有する窪みと、窪みと協同して上記
    開口部の1つを包み込む別の邪魔板とを有することを特
    徴とする請求項22の鍵座。
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