JPH0867638A - エリスリトール含有注射剤 - Google Patents

エリスリトール含有注射剤

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JPH0867638A
JPH0867638A JP22902294A JP22902294A JPH0867638A JP H0867638 A JPH0867638 A JP H0867638A JP 22902294 A JP22902294 A JP 22902294A JP 22902294 A JP22902294 A JP 22902294A JP H0867638 A JPH0867638 A JP H0867638A
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JP
Japan
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erythritol
injection
hydrochloride
action
drug
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Pending
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JP22902294A
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English (en)
Inventor
Isamu Masuyama
勇 増山
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Kowa Co Ltd
Original Assignee
Nikken Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エリスリトールを医薬品添加物として注射剤
の製造に使用する。 【構成】 薬効成分と医薬品添加物としてのエリスリト
ールを含有してなる注射剤。 【効果】 エリスリトールが有する等張化作用、局所刺
激緩和作用により、注射時の疼痛が著しく緩和される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエリスリトールを、等張
化剤、無痛化剤等の医薬品添加物として、用いてなる注
射剤に関する。
【0002】
【従来の技術】経口で投与される薬剤は、服用後、消化
器官から吸収されて血液中に移行してから生体内に分布
して薬効が発現されるものであり、薬効の発現までに数
十分以上の時間を要する場合が多い。そのため、作用の
発現を急ぐ目的で、直接血液中に薬剤を送り込む注射剤
が開発されてきた。注射剤はまた、消化器官からの吸収
性が低く有効な血中濃度が得られ難い薬剤にも有効であ
る。注射剤は作用の発現が早く、その効果は経口剤に比
べて優れたものがあるが、一般に水溶液であるため、そ
の安定化には充分な配慮がなされなければならない。ま
た、油性薬剤を水溶液にする工夫をはじめとして、薬効
が持続する注射剤なども開発されており、それらの目的
のために、各種の医薬品添加物が開発され使用されてい
る。
【0003】この様に注射剤は非常に有用であり、治療
効果は非常に優れているが、安全性が明確でなくてはな
らず、また特に皮下、皮内注射の際によく現れる問題と
して、疼痛を伴うという欠点があげられる。注射剤の安
全性は、主薬はもちろんのこと、添加物にも当然高い安
全性が要求されている。また、注射時の疼痛は、注射剤
と体液の浸透圧の差が大きいときや、pH値、あるいは
局所刺激により引き起こされる。したがって、注射時の
疼痛緩和のために、浸透圧の差を少なくする等張化剤が
使用され、また、pH値は一般に中性付近に調整され
る。そして刺激性の緩和には、水和促進効果を示す添加
物や、無痛化剤などの医薬品添加物が使用される。注射
剤のpHは、疼痛性や刺激性に重要な関係があるが、主
薬の溶解度や安定性にも重要な関係を持っており、必ず
しも血液のpH値、すなわち 7.4 に調節するのが必ず
しも最適ではない。あまりにも強酸、強アルカリは論外
であるが、溶解性や安定性のために弱酸性や弱アルカリ
性の注射剤にならざるを得ない場合がある。この様な場
合にはある程度の疼痛性、刺激性はまぬがれない。
【0004】従来、注射剤の等張化を目的としたものと
して、塩化ナトリウムなどの無機塩類や、ブドウ糖など
の糖類、ソルビトールなどの糖アルコール類がある。こ
の内、化学的合成品とは異なり安全性での問題点が殆ど
なく、通常結晶や粉末で取扱い易く、水に溶解する、果
糖、ブドウ糖などの糖類がよく使用されている。しかし
ながらこれらの糖は、アミノ酸やタンパク質系の薬剤
や、アミノ基を持つ薬剤との共存下で、酸、アルカリ、
熱などにより着色や成分の変化を起こすなどの問題点を
含んでおり、使用の制限を受けざるを得ない。糖類に代
わる等張化剤として、キシリトール、ソルビトール、マ
ンニトールなどの糖アルコールがある。しかし、これら
の糖アルコールは注射後いずれも肝臓で代謝を受けるの
で、代謝産物による糖尿病患者等への影響が懸念される
ことなどから、注射後生体内で代謝を受けない素材が望
まれている。
【0005】従来、エリスリトールを医薬品添加物とし
て薬剤に使用した例としては、固形薬剤の表面にメソ-
エリスリトール(エリスリトール)を主成分とする被覆
材の被覆層を形成せしめてなる被覆固形薬剤(特開平1
−268628)及び薬剤成分をエリスリトールの結晶
及び/又はしゅう晶間に含有せしめてなる薬剤成分固定
化組成物(特開平1−268627)が知られている。
また、エリスリトールを有効成分とする脳圧及び眼圧降
下剤(特開昭63−230627)が知られている。し
かしながら、今まで、医薬品添加物として注射剤にエリ
スリトールを使用した例は知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な欠点のない、すなわち、注射時の疼痛を緩和すること
のできる、等張作用と刺激性の緩和作用を併せ持ち、ア
ミノ酸やタンパク質系の薬剤と褐変を起こさず、生体内
で代謝を受けず、極めて安全性が高い糖質系の医薬品添
加物の素材を見い出すことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究の
結果、この様な性質、特徴を併せ持つ素材として、エリ
スリトールが好ましいことを見い出し、更に研究を重ね
て本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、エリ
スリトールを注射剤の、等張化剤、無痛化剤などの医薬
品添加物として使用することに関するものであり、具体
的には、薬効成分とエリスリトールを含有してなる注射
剤である。
【0008】本発明における注射剤の薬効成分として
は、チオクト酸、ホリナートカルシウム、プラリドキシ
ムヨウ化メチル、インスリン、ダカルバジン、チオイノ
シン、塩酸アンシタビン、ジメルカプトコハク酸テクネ
チウム、ヒドロキシメチレンジホスホン酸テクネチウ
ム、セファロリジン、セフォテタン、セフタジジム、セ
フミノクスナトリウム、リン酸オレアンドマイシン、塩
酸ミノサイクリン、硫酸ジベカシン、ミコナゾール、ミ
ダゾラム、塩酸トラゾリン、臭化水素酸スコポラミン、
臭化ジポニウム、塩酸パパベリン、塩酸ドパミン、塩酸
ドブタミン、塩酸エチレフリン、トランス・パイ・オキ
ソカンフル、ブクラデシンナトリウム、塩酸プロプラノ
ロール、ジピリダモール、塩酸メクロフェノキサート、
オザグレルナトリウム、シチコリン、チトクロームC、
塩酸ロベリン、塩酸ドキサプラム、臭化水素酸デキスト
ロメトルファン、塩酸ノスカピン、塩酸ベルベリン、オ
キシトミン、バソプレシン、リン酸デキサメタゾンナト
リウム、酢酸ベタメタゾン、コハク酸プレドニゾロンナ
トリウム、プラステロン硫酸ナトリウム、ジノプロスト
トロメタミン、チアミンジスルフィド、リン酸リボフラ
ミンナトリウム等を挙げることができる。
【0009】本発明におけるエリスリトールの含有量
は、通常、注射剤中の0.5〜7重量%、好ましくは0.
5〜5重量%、さらに好ましくは注射剤の浸透圧が体液
とほぼ同等又は高張になる程度である。0.5%未満で
は本発明の効果を発現しにくい。また、7%を超えて配
合すると高張になりすぎて好ましくない上、投与する注
射液量が多くなると浸透圧による脳圧及び眼圧降下作用
が現れる恐れもある。本発明の注射剤は、従来から使用
されている糖類又は糖アルコール等の代わりに或はその
一部としてエリスリトールを用いて常法により製造され
る。この際、医薬品添加物としてエリスリトールだけを
使用してもよいが、一般には、他の、安定剤等の添加物
と併用されることが多い。
【0010】本発明におけるエリスリトールとは、4価
の糖アルコールで、近年、食品市場を中心に出回り始め
た超低エネルギー甘味料であり、分子量122、融点1
19℃の結晶あるいは粉末で、水に溶解し、質の良い甘
味性を有し、ソルビトールなど他の糖アルコールと比較
して下痢を起こし難く、非う蝕原性であり、アミノ酸、
タンパク質系の薬剤と褐変反応を起こさない糖質系の素
材である。エリスリトールは天然界に、梨、ブドウ、ス
イカ、メロンなどの果実類をはじめとして、地衣類、キ
ノコ類などに存在し、ワイン、清酒、醤油などの発酵食
品にも含まれており、これまでにも食品として食経験が
ある、極めて安全性の高い素材である。
【0011】エリスリトールは糖類や他の糖アルコール
類と同様に等張化作用を有しており、分子量が小さいの
でその分だけ注射剤中への添加量が少なくて良い。エリ
スリトールは物理的、化学的に安定であるばかりでな
く、血液中に投与された場合、生体中では全く代謝され
ずに、そのままのかたちで速やかに尿中に排泄され、し
かもこの際、生体には全く悪影響を及ぼさないので、生
体に影響を及ぼさないことが求められる医薬品添加物と
して非常に好ましい。一方、キシリトールやソルビトー
ルなどの他の糖アルコールは肝臓で代謝されるため、代
謝産物による影響が懸念される。また、エリスリトール
は水和促進作用、保湿作用が極めて高いため、注射時の
皮膚層への刺激を緩和する能力に優れており、本作用は
他の糖アルコール類を大きく凌いでいる。
【0012】
【実施例】以下に、実施例及び試験例をあげてさらに詳
細に説明するが、本発明はこれらにより限定を受けるも
のではない。 実施例1 ウシインスリン結晶を注射用蒸留水に懸濁し、希塩酸を
加えて溶解させた後、エリスリトールを添加溶解して、
1ml中にインスリン40単位とエリスリトール30mgを含有
する水溶液100mlを調製した。次いで、この水溶液をポ
アサイズ0.45μmの蛋白低吸着性ミリポアフィルターを
通過させ、1mlのアンプルに分注、熔閉後、115℃、30分
間加熱滅菌を行い、インスリン注射剤を製造した。対照
として、エリスリトールの代わりに1ml中にブドウ糖30m
gを含有する注射剤を、上記と同じ方法で製造した。ブ
ドウ糖含有の注射剤は、加熱により着色が見られたが、
エリスリトール含有の注射剤は、加熱後30日を経過して
も全く着色せずに安定であった。
【0013】実施例2 塩酸チアミン1gとエリスリトール5gを注射用水900mlに
溶解し、塩酸を使用してpHを3.5に調整し全量を1000ml
とした。この溶液を0.45μmのメンブランフィルターを
通過させる。これを1mlずつアンプルに分注し、熔閉後1
15℃で30分間滅菌して、塩酸チアミンの注射剤を製造し
た。これとは別に、上記と同じ方法にて、塩酸チアミン
1gにエリスリトールをそれぞれ10,20,35,50,70g添加し
た注射剤を5種類製造した。さらに対照として、エリス
リトール無添加の塩酸チアミンの注射剤を同じ方法で製
造した。
【0014】試験例1 実施例2で製造した塩酸チアミン注射剤を使用して、家
兎への疼痛性試験を実施した。試験方法は、検液0.2ml
を無拘束の家兎の耳介皮下に注入し、注入時の家兎の逃
避の程度や注入後の動作を観察することにより行った。
その結果、エリスリトール無添加の注射剤は、注射時に
非常に強い逃避反応を示し、注射後首を激しく振る等の
動作を示した。これに対し、エリスリトールを20,35,50
g添加した注射剤は、殆ど疼痛反応を示さなかった。ま
た、エリスリトール5,10,70g添加した注射剤は、注射
時に少し疼痛反応を示し、注射後に首を少し振る等の挙
動を示した。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、安定性が高く等張化作
用や水和促進作用及び保湿作用を有するエリスリトール
を、注射剤の医薬品添加物として使用することで、安定
性が高く、かつ、注射時の疼痛が著しく緩和された注射
剤を提供する事ができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薬効成分と医薬品添加物としてのエリスリ
    トールを含有してなる注射剤。
  2. 【請求項2】注射剤中にエリスリトールを0.5−5重
    量%含有してなる請求項1記載の注射剤。
JP22902294A 1994-08-31 1994-08-31 エリスリトール含有注射剤 Pending JPH0867638A (ja)

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JP22902294A JPH0867638A (ja) 1994-08-31 1994-08-31 エリスリトール含有注射剤

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JPH0867638A true JPH0867638A (ja) 1996-03-12

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006316075A (ja) * 1999-02-22 2006-11-24 Baxter Internatl Inc ピペラジンナトリウムおよびタゾバクタムナトリウムの注射の予備混合処方物
JP2007538000A (ja) * 2004-01-08 2007-12-27 リージエンツ・オブ・ザ・ユニバーシテイ・オブ・カリフオルニア 制御性t細胞は自己免疫を抑制する
JP2019031465A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 ナガセ医薬品株式会社 医薬組成物

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JP2006316075A (ja) * 1999-02-22 2006-11-24 Baxter Internatl Inc ピペラジンナトリウムおよびタゾバクタムナトリウムの注射の予備混合処方物
JP2007538000A (ja) * 2004-01-08 2007-12-27 リージエンツ・オブ・ザ・ユニバーシテイ・オブ・カリフオルニア 制御性t細胞は自己免疫を抑制する
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