JPH0868367A - フュエルポンプ制御装置 - Google Patents

フュエルポンプ制御装置

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JPH0868367A
JPH0868367A JP20363194A JP20363194A JPH0868367A JP H0868367 A JPH0868367 A JP H0868367A JP 20363194 A JP20363194 A JP 20363194A JP 20363194 A JP20363194 A JP 20363194A JP H0868367 A JPH0868367 A JP H0868367A
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JP
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fuel
tank
engine
pressure
canister
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JP20363194A
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Kenta Ito
健太 伊藤
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸発燃料排出抑制装置(エバポ装置)異常発
生時に大気に放出される蒸発燃料の量を低減する。 【構成】 制御回路20は、燃料タンク11やキャニス
タ10の洩れ、パージ制御弁15のクローズスティック
等のエバポ装置異常を検出すると、フュエルポンプ70
の駆動回路80を切り換えてフュエルポンプの駆動電流
を低下させる。これにより、機関で消費されずに燃料タ
ンクに還流する高温の余剰燃料の量が低下するため、燃
料タンク内の燃料油温度が低下し燃料油の蒸発が抑制さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸発燃料排出抑制装置
(EVAPORATIVE EMISSION CONTROL SYSTEM 、以下「エバ
ポ装置」と略す)の異常が生じた場合に燃料タンクから
大気に放出される蒸発燃料の量を低減することが可能な
フュエルポンプ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンクからの蒸発燃料が大気に放出
されることを防止する目的で、タンクからの蒸発燃料を
キャニスタに導いてキャニスタ内の吸着剤に吸着させる
とともに、機関の所定運転条件下でキャニスタ内にパー
ジ空気を通過させ、吸収した蒸発燃料を吸着剤から放出
させ、パージ空気と蒸発燃料との混合気(パージガス)
を機関吸気通路に供給して機関で燃焼させるエバポ装置
が知られている。
【0003】上記のエバポ装置では、装置に異常が生じ
ると蒸発燃料が機関に供給されずに大気に放出されてし
まい、大気汚染の原因となる場合が生じる。例えば、キ
ャニスタや燃料タンクの気密が破壊され洩れを生じた場
合や、燃料タンクとキャニスタとを接続するベーパ配管
に洩れを生じたような場合にはこれらの部分から蒸発燃
料が大気に放出されることになる。また、キャニスタか
らのパージガスの機関への供給を制御するパージ制御弁
が固着して開弁しなくなった酔うな場合には、キャニス
タ内の吸着剤のパージが正常に行われなくなり、吸着剤
が蒸発燃料で飽和してしまうため蒸発燃料がキャニスタ
に吸着されずに大気に放出される場合が生じる。
【0004】また、このようなエバポ装置の異常が生じ
た場合でも機関の運転には何ら支障がないため、運転者
は異常の発生に気づかずにそのまま機関運転を継続する
場合がある。上記問題を解決するため、エバポ装置に異
常が発生したことを検出し、運転者に異常発生を報知す
るようにした異常検出装置が種々考案されている。
【0005】この種の装置の例としては、例えば特開平
6−26408号公報に記載されたものがある。同公報
の装置は、キャニスタと燃料タンクとを接続するベーパ
配管にタンク内圧力を一定に保持する内圧制御弁と、タ
ンク内の圧力を検出する圧力センサとを設け、機関始動
後のタンク内圧力変化から燃料タンクの気密の低下やベ
ーパ配管の洩れ等の異常の有無を検出し、異常発生時に
は警報装置を作動させて運転者に異常を報知するように
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
6−26408号公報のように、エバポ装置に異常が発
生したことを検出して運転者に警告する異常検出装置で
は、装置の異常を運転者に報知して装置の修理を促すこ
とはできるものの、エバポ装置異常による蒸発燃料の大
気放出を防止することはできず、異常発生時には蒸発燃
料が大気に放出されることになる。
【0007】また、エバポ装置に異常が生じた場合でも
機関の運転は何ら支障なく行われるため、運転者が異常
警報を無視して機関の運転を継続した場合には蒸発燃料
の大気への放出が長期間行われる問題がある。本発明は
上記問題に鑑み、エバポ装置に異常が発生した場合に燃
料タンクから発生する蒸発燃料の量を低減し、大気に放
出される蒸発燃料そのものの量を低減することが可能な
フュエルポンプ制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、内燃機
関燃料タンクからの蒸発燃料を吸着するキャニスタと、
該キャニスタに吸着された燃料を機関の所定運転条件下
で機関吸気通路にパージするパージ装置とを有する蒸発
燃料排出抑制装置と、該蒸発燃料排出抑制装置に異常が
生じたことを検出する異常検出手段と、前記異常検出手
段により前記蒸発燃料排出抑制装置の異常が検出された
ときに、前記燃料タンクから機関に燃料を供給するフュ
エルポンプの吐出流量を低減する吐出量低減手段と、を
備えたフュエルポンプ制御装置が提供される。
【0009】
【作用】異常検出手段により蒸発燃料排出抑制装置の異
常が検出され、大気への蒸発燃料の放出が生じることが
予想される場合には、吐出量低減手段はフュエルポンプ
の吐出量を低減する。通常、フュエルポンプの吐出流量
は機関の最大燃料消費量に対して更に所定量の余裕を加
えた量に設定されている。このため、機関運転中フュエ
ルポンプから吐出された燃料の大部分は機関で消費され
ずに燃料タンクに還流されることになる。上記還流燃料
はエンジンルーム内の高温部分を通過しているため温度
が上昇しており、機関運転中は高温の燃料の還流のため
にタンク内の燃料油全体の温度が上昇する。
【0010】本発明では、吐出量低減手段はエバポ装置
異常発生時にフュエルポンプの吐出量を機関運転に支障
のない範囲で低減するため、機関に消費されずに燃料タ
ンクに還流される高温の燃料の量が低下する。このため
燃料タンク内の燃料油温度が低下し、タンク内の燃料の
蒸発が抑制される。
【0011】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は本発明を適用する車両用内燃機関
の実施例の概略構成を示す図である。図1において、1
は内燃機関本体、2は機関1の吸気通路、3は吸気通路
に配置されたエアクリーナを示す。吸気通路2には運転
者のアクセルペダル(図示せず)の操作に応じた開度を
とるスロットル弁6が設けられている。また、吸気通路
2には、機関1の各気筒燃料ポートに後述するフュエル
ポンプ70から供給される加圧燃料を噴射する燃料噴射
弁7が設けられている。
【0012】図1に11で示すのは機関1の燃料タンク
である。タンク11内の燃料油はフュエルポンプ70に
より昇圧され、フィード配管71を介して燃料噴射弁7
に圧送される。また、図1に72で示すのは燃料噴射弁
7に供給される燃料油圧力を一定に制御するプレッシャ
レギュレータである。本実施例では、フュエルポンプ7
0としては電動ダイヤフラムポンプが使用されており、
ポンプ70の定格吐出流量Qは機関1の最大燃料消費量
1 に更に余裕Q2 を加えた量とされている(Q=Q1
+Q2 )。このため、機関運転時には燃料噴射弁7から
噴射される燃料量よりかなり多い量の燃料がポンプ70
からフィード配管を通じて燃料噴射弁7に供給される。
この過剰な燃料は、レギュレータ72からリターン配管
73を介して燃料タンク11に還流される。
【0013】図1に20で示すのは、機関1の制御回路
である。制御回路20は、ROM(リードオンリメモ
リ)22、RAM(ランダムアクセスメモリ)23、C
PU(マイクロプロセッサ)24及び入出力ポート2
5、26を互いに双方向性バス21で接続した公知の構
成のディジタルコンピュータからなり、機関1の燃料噴
射制御等の基本制御を行う他、本実施例では後述するパ
ージ制御弁15の開度制御、エバポ装置の異常検出、異
常検出時のフュエルポンプ70の吐出量制御等を行って
いる。
【0014】上記制御のため、制御回路20の出力ポー
ト26は図示しない駆動回路を介して機関1の燃料噴射
弁7に接続され燃料噴射弁7の開弁時間(燃料噴射量)
を制御している他、パージ制御弁15のアクチュエータ
15aに接続され、制御弁15の作動を制御している。
また、出力ポート26はフュエルポンプ70の駆動回路
80に接続されている。
【0015】図1に10で示すのは燃料タンク内の蒸発
燃料を吸着するキャニスタである。キャニスタ10は、
ベーパ配管12により燃料タンク11の燃料油面上部空
間と、また、パージ配管14により吸気通路2のスロッ
トル弁6下流側部分と、それぞれ接続されている。図1
に15で示すのは、パージ通路14を開閉するパージ制
御弁15である。パージ制御弁15は後述する制御回路
20からの信号により機関の所定運転条件下で開弁し、
キャニスタ10と吸気通路2のスロットル弁6下流側部
分とを連通する。これにより、キャニスタ10のパージ
がおこなわれる。図1に15aで示すのは、パージ制御
弁15を駆動するソレノイド、負圧アクチュエータなど
の適宜な形式のアクチュエータである。
【0016】図2は本実施例のキャニスタ10の構造を
示している。キャニスタ10はハウジング10aと、該
ハウジング内に充填された活性炭などの蒸発燃料吸着剤
13とを備えている。ハウジング10aには内圧制御弁
16と大気弁18とが設けられ、後述するようにタンク
11からの蒸発燃料の吸着剤13への吸着と、吸着剤か
らの放出とを制御している。
【0017】ハウジング10a内部には内圧制御弁16
と大気弁18との間の位置に仕切り板10bが設けら
れ、ハウジング内の吸着剤13を内圧制御弁16側の区
画13aと大気弁18側の区画13bとの2つの区画に
分割している。また、仕切り板10bには内圧制御弁1
6と大気弁18とから遠い側に連通孔が設けられてお
り、上記吸着剤の2つの区画13a、13bとを互いに
連通している。
【0018】内圧制御弁16はハウジング10内部に連
通するポート16aと、スプリング16cによりポート
16aを閉鎖する方向に押圧付勢されたダイヤフラム1
6bとを備えており、ダイヤフラム16bのスプリング
16c側に形成された圧力室16dはポート16eを介
して大気に連通している。また、ダイヤフラム16bの
スプリング16cと反対側に形成された圧力室16fは
ベーパ配管12を介して燃料タンク11内の上部空間に
接続されている。
【0019】また、圧力室16fはチェックボール17
aとスプリング17bとから成る均圧弁17を介してキ
ャニスタのハウジング10aに連通している。一方、大
気弁18も内圧制御弁16と略同様な構成とされ、ハウ
ジング内に連通するポート18a、ダイヤフラム18
b、スプリング18cとを備えている。しかし大気弁1
8では、ダイヤフラム18bのスプリング18c側に形
成された圧力室18dは配管18gを介してハウジング
10aの内圧制御弁16側の区画13aに接続され、圧
力室18fは配管18eを介してエアクリーナ3に接続
されている。
【0020】また、キャニスタハウジング10a内の大
気弁18側の区画はチェックボール19aとスプリング
19bとから成る大気放出弁19を介して大気に連通し
ている。さらに、ハウジング10aの内圧制御弁16側
の区画には、前述のパージ配管14が接続されている。
【0021】次に、キャニスタ10の蒸発燃料の吸着と
パージ作用について説明する。図2においてパージ配管
14のパージ制御弁15が閉弁した状態で燃料油温度が
上昇すると、燃料油の蒸発によりタンク11内部の圧力
が上昇する。内圧制御弁16の圧力室16fにはベーパ
配管12を介してタンク11内の圧力が導入され、圧力
室16dにはポート16eを介して大気圧が導入されて
いる。このため、タンク11の内圧が大気圧より所定値
以上高くなるとダイヤフラム16bが圧力室16f内の
圧力に押圧され、スプリング16cの付勢力に抗してポ
ート16aを開放する。これにより、タンク11内の蒸
発燃料はポート16aからキャニスタハウジング10a
内に流入する。ポート16aの開放によりキャニスタハ
ウジング10a内の圧力が上昇すると、区画13bに設
けられた大気放出弁19のチェックボール19aはハウ
ジング10a内圧によりスプリング19bの付勢力に抗
して移動するため区画13bは大気に連通する。これに
より、タンク11内の蒸発燃料を含む空気はポート16
aからキャニスタハウジング10a内に流入し、吸着剤
13a、13bを通過して流れ、蒸発燃料が吸着剤13
に吸着されて空気のみが大気放出弁19から放出され
る。上述のように、内圧制御弁16の作用により燃料タ
ンク11内の圧力が大気圧より所定値以上(例えば25
0mmAq以上)高くなるとポート16が開放され、蒸
発燃料がキャニスタ10に流入するため燃料タンク11
の内圧は常に上記所定値以下に維持される。
【0022】一方、機関運転中所定の運転条件になると
パージ制御弁15が開弁され、キャニスタハウジング1
0aの区画13aはパージ配管14を介して吸気通路2
のスロットル弁62下流側に連通する。このため、ハウ
ジング10a内にはスロットル弁6下流側の吸気負圧が
作用する。大気弁18の圧力室18dは配管18gを介
してハウジング10aの区画13aに接続されており、
これにより圧力室18d内の圧力は大気圧より低くな
る。また、大気弁18の圧力室18fには配管18eを
介してエアクリーナ3内の大気圧が導入されているた
め、大気弁18のダイヤフラム18bはスプリング18
cの付勢力に抗して移動し、ポート18aを開放する。
このため、エアクリーナ3からの清浄な空気が配管18
e、ポート18aを通ってハウジング10aの区画13
bに流入する。この空気は吸着剤13内を区画13bか
ら13aに向かって流れ、吸着剤13から吸着した蒸発
燃料を放出させ、蒸発燃料を含むパージガスとなってパ
ージ配管14から吸気通路2に流入する。これにより、
吸着剤13の燃料吸着による飽和が防止されるととも
に、吸着剤から放出された燃料は機関で燃焼するため蒸
発燃料の大気放出が防止される。
【0023】また、機関停止後の冷却によりタンク11
内圧が低下してキャニスタハウジング10a内圧より低
くなると、均圧弁17が開弁してハウジング10aはベ
ーパ配管12を介してタンクに接続される。また、タン
ク11内圧が大気圧以下になると、キャニスタハウジン
グ10a内の圧力も大気圧以下になり大気弁18が開弁
するため、エアクリーナ3からの空気が吸着剤13を通
って均圧弁19及びベーパ配管12からタンク11内に
流入する。これにより、タンク11内の過度の圧力低下
が防止される。
【0024】上記のように、キャニスタ10や配管1
2、14、、パージ制御弁15等から成るエバポ装置が
正常に作動していれば、キャニスタ10内の吸着剤はパ
ージ制御弁15の開閉に応じて燃料タンク11内の蒸発
燃料の吸着とパージとを繰り返すため、蒸発燃料の大気
への放出が防止される。しかし、エバポ装置に異常が生
じると蒸発燃料が大気に放出される場合が生じる。
【0025】例えば、燃料タンク11やキャニスタハウ
ジング10aの気密が破れて洩れを生じたような場合に
はタンクやキャニスタ内の燃料が大気にリークする場合
がある。また、パージ制御弁15が固着して開弁しなく
なったような場合(パージ制御弁のクローズスティッ
ク)にはキャニスタ内の吸着剤13のパージが行われな
くなるため吸着剤が蒸発燃料で飽和してしまい、ベーパ
配管12からキャニスタに流入する蒸発燃料が吸着剤1
3に吸着されずにそのまま大気放出弁19から大気に放
出されるようになる。
【0026】本実施例では、上記のエバポ装置の異常を
検出するために、圧力センサ30(図1参照)が設けら
れている。圧力センサ30は検出圧力と大気圧との差圧
に比例した電圧信号を出力するものであり、センサ30
の出力信号は図示しないA/D変換器を通して制御回路
20の入力ポート25に供給されている。また、圧力セ
ンサ30の圧力検出部は三方弁31を介してベーパ配管
12と、パージ配管14のキャニスタ10とパージ制御
弁15との間の部分に接続されており、三方弁31を切
り換えることによりベーパ配管12の圧力(燃料タンク
11内圧)とパージ配管14の圧力(キャニスタハウジ
ング10a内圧)との両方を検出可能とされている。図
1に31aで示すのは、ソレノイド、負圧アクチュエー
タなどの適宜な形式の、三方弁31のアクチュエータで
ある。アクチュエータ31aは図示しない駆動回路を介
して制御回路20の出力ポート26に接続され、制御回
路20からの信号に応じて三方弁31の切換動作を行
い、圧力センサ30の検出端をベーパ配管12またはパ
ージ配管14に接続する。
【0027】なお、本実施例の上記圧力センサ30を用
いたエバポ装置の異常検出方法については後述する。と
ころで、本実施例では後述するようにエバポ装置の異常
を検出してアラームランプを点灯することにより装置の
異常を運転者に報知するが、異常を報知するのみでは異
常の修復は行われず、エバポ装置の修理が完了するまで
は蒸発燃料の大気放出が続くことになる。そこで、本実
施例では燃料タンク11内で発生する蒸発燃料の量その
ものを低減することにより大気へ放出される蒸発燃料を
低減するようにしている。
【0028】前述したように、機関運転中にはフュエル
ポンプ70から燃料噴射弁7に供給された燃料のうち、
実際に燃料噴射弁から噴射されなかった余剰燃料がリタ
ーン配管73から燃料タンク11に還流されている。こ
の余剰燃料はエンジンルーム内の高温部分を通過する際
に加熱され高温になっている。また、フュエルポンプ7
0の定格吐出流量Qは、機関の最大燃料消費量Q1 に対
して更に大きな余裕Q 2 を加えた量に設定されている。
一方、通常の走行では機関の燃料消費量QC は最大値Q
1 よりはるかに少ないため、通常走行時には燃料タンク
11には上記Q 1 とQC との差に余裕量Q2 を加えた量
の燃料が還流されることになる。このため、機関運転中
タンク11内には多量の熱量が流入し、タンク内の燃料
油温度が上昇する。
【0029】燃料油温度が上昇すると、それにつれて蒸
発する燃料の量も増大するためエバポ装置異常時には燃
料油温度が高い程多量の蒸発燃料が大気に放出されるこ
とになる。従って、エバポ装置異常時に燃料タンク内の
燃料油温度を低下させることができれば、大気に放出さ
れる蒸発燃料量を低減することが可能となる。このため
には、燃料タンクに冷却装置を設け、燃料油を冷却する
ことも考えられるが装置の複雑化やコスト増大などの点
から実際的ではない。
【0030】そこで、本実施例ではエバポ装置異常時に
は、燃料タンクに還流する高温の余剰燃料の量を低減す
ることによりタンク内の燃料油温度を低下させている。
タンク内の燃料油温度は、還流する余剰燃料により流入
する熱量と、大気への放熱によりタンクから放出される
熱量とのバランスから決定されるため、還流する余剰燃
料の量を低下させて流入する熱量を低減することにより
燃料油温度は低温側でバランスするようになり、タンク
内の燃料油温度が低下する。
【0031】すなわち本実施例では、制御回路20はエ
バポ装置の異常が検出されると、フュエルポンプ70の
駆動回路80を切り換えてポンプ駆動電圧を予め定めた
所定電圧まで低下させる。これにより、ポンプ吐出流量
が低下するため燃料噴射弁7からタンクに還流する余剰
燃料の量が低下することになる。本実施例では、エバポ
装置異常時には機関の運転に支障がない範囲でフュエル
ポンプ70の吐出流量を低下させる。例えば、機関最大
出力時での運転を可能とするため、エバポ装置異常時に
も機関最大燃料消費量に等しい量の燃料を燃料噴射弁7
に供給できることが好ましい。そこで、本実施例ではエ
バポ装置異常時にはフュエルポンプ70の吐出流量Q
を、機関最大燃料消費量Q1 に等しい量まで低下させる
こととしている。すなわち、エバポ装置異常時には、通
常時に較べて前述の余裕量Q2 分だけフュエルポンプ7
0の吐出量が低減される。
【0032】図3はフュエルポンプ70の駆動回路80
の構成を示す回路図である。図において、81はポンプ
駆動電圧の切換を行うスイッチングリレーを示す。リレ
ー81は励磁コイル81cへの通電の有無により切換え
られる接点a、bを有しており、接点aは直接フュエル
ポンプ70の駆動モータに接続され、接点bは抵抗82
を介してフュエルポンプ70の駆動モータに接続されて
いる。
【0033】また、リレー81の入力端子Bは図示しな
い機関のメインスイッチを介してバッテリに接続されて
いる。図に83で示すのは、スイッチングトランジスタ
である。トランジスタ83のコレクタはリレー81の励
磁コイルに接続され、エミッタは接地されている。また
トランジスタ83のベースは制御回路20の出力ポート
26に接続されている。
【0034】エバポ装置に異常が検出されない場合には
制御回路20は、出力ポート26からトランジスタ83
のベースに低レベル信号を出力しており、トランジスタ
83は導通せず励磁コイル81cには電流が流れない。
このため、機関メインスイッチオン時には接点aが閉じ
ておりバッテリからの電流は抵抗82を介さずに直接フ
ュエルポンプ70駆動モータに流れる。これにより、フ
ュエルポンプ70の駆動モータにはバッテリ電圧がその
まま印加され、フュエルポンプ70は定格流量の燃料を
吐出する。
【0035】一方、エバポ装置に異常が検出されると制
御回路20は出力ポート26からトランジスタ83のベ
ースに高レベル信号を出力する。これによりトランジス
タ83が導通し、励磁コイル81cに電流が流れ接点b
が閉じるため、バッテリからの電流は抵抗82を通って
流れ、フュエルポンプ70駆動モータの駆動電圧はバッ
テリ電圧より低くなる。このため、フュエルポンプ70
の吐出流量は定格流量より低下する。なお、抵抗82の
抵抗値はフュエルポンプ70の吐出量を機関最大燃料消
費量Q1 に等しい量まで低下させるのに必要な値とされ
る。
【0036】次に、本実施例の圧力センサ30を用いた
エバポ装置の異常検出について説明する。本実施例で
は、タンク洩れ、キャニスタ洩れ、パージ制御弁
のクローズスティック、の3つのエバポ装置異常につい
て検出を行う。なお、検出するエバポ装置の異常は上記
3つに限定されるわけではなく、蒸発燃料の大気放出が
生じる可能性のある異常であれば他の異常検出をも行う
ようにしても良い。
【0037】以下、本実施例の上記3つのエバポ装置異
常の検出方法について簡単に説明する。 タンク洩れの検出 本実施例では、前述の特開平6−26408号公報と同
じ方法でタンク洩れ異常の有無の検出を行う。
【0038】本実施例では、キャニスタ10の内圧制御
弁16により燃料タンク11内の圧力は常に所定圧力
(例えば大気圧プラス250mmAq)以下に維持され
ている。従って、機関始動後燃料タンク11内の燃料油
温度が上昇すると、蒸発燃料によりタンク内圧力が上昇
し上記所定圧力付近に保持される。一方、機関冷間始動
時等では燃料タンク11内の温度は低下しており、燃料
油蒸気圧の低下によりタンク11内圧力は大気圧より低
くなる。この場合タンク11内圧が低下すると、キャニ
スタ10の大気弁18、均圧弁17を経由してタンク内
に大気が導入されるが、これらの弁の作動圧力設定値に
応じてタンク11内圧は大気圧近傍の負圧に維持され
る。また、機関始動後はフュエルポンプ70の作動によ
りタンク内燃料油のレベルが低下するため、冷間時に機
関が始動されると一時的にタンク内圧は負圧になる。
【0039】すなわち、機関冷間始動時であれば、タン
ク内圧は機関始動時には大気圧近傍の負圧になってお
り、機関始動後は一時的にさらに負圧になり、さらに時
間が経過すると燃料油温度上昇によりタンク内圧が内圧
制御弁16の設定値近傍まで上昇することになる。ま
た、機関停止後短時間で再始動したような場合で始動時
のタンク内燃料油温度が高い場合には、タンク内圧は機
関始動時から大気圧より高くなっており、始動後短時間
で内圧制御弁の設定圧力に到達する。
【0040】ところが、タンク11に洩れを生じている
と、洩れ部分を通してタンク11内と大気とが直接連通
するようになるため、タンク11内圧は燃料油温度にか
かわらず大気圧付近に保たれる。本実施例では、以下の
方法で機関始動後の燃料タンク11内圧の変化からタン
ク洩れの有無を検出する。
【0041】制御回路20は機関始動後三方弁31を切
り換えて圧力センサ30の検出端をベーパ配管12に接
続する。ベーパ配管12内圧は燃料タンク11内圧と等
しいため、これにより圧力センサ30はタンク11の内
圧を検出するようになる。次いで、制御回路20は圧力
センサ30で検出したタンク11内圧Pを、機関始動時
から所定時間(例えば5分から20分程度の時間)が経
過するまで監視し、この所定時間の間にタンク11内圧
が第1の所定値P1 以上、または第2の所定値P2 以下
になったか否かを判定する。
【0042】ここで、第1の所定値P1 はキャニスタ1
0の内圧制御弁16の設定値(250mmAq)より僅
かに低い正の圧力であり、第2の所定値P2 は大気圧よ
り僅かに低い負圧とされる。制御回路20は、上記所定
時間内にタンク内圧Pが一度も第1の所定値P1 以上ま
たは第2の所定値P2 以下のいずれにもならない場合に
はタンク11に洩れが生じていると判定する。
【0043】前述のようにタンク11に洩れが生じてい
ない場合には、タンク内圧は冷間始動時であれば一旦負
圧になってから内圧制御弁16の設定値付近まで上昇
し、機関の高温始動時であれば始動後短時間で内圧制御
弁16設定値付近まで上昇する。従って、機関始動後所
定の時間が経過してもタンク内圧が一度もP1 以上また
はP2 以下になっていない場合にはタンクに洩れが生じ
ていると考えられるからである。
【0044】また、上記の検出を行うことによりタンク
11のみならずタンク11とキャニスタ10とを接続す
るベーパ配管の洩れの有無をも同時に検出することがで
きる。 キャニスタ洩れの検出 キャニスタ洩れはパージ制御弁15開弁前後のキャニス
タ内圧力の変化により検出する。
【0045】パージ制御弁15の閉弁時はキャニスタハ
ウジング10a内圧力は、大気弁18の設定圧力以上、
かつ大気放出弁19の設定圧力以下の範囲に保持されて
いる。 しかし、機関運転中パージ制御弁15が開弁さ
れパージが実行されると、キャニスタハウジング10a
内にはパージ通路14を介してスロットル弁6下流側の
吸気負圧が作用するため、ハウジング10a内は負圧に
なる。
【0046】本実施例では、制御回路20は機関始動後
最初にパージ実行条件が成立してパージ制御弁15が開
弁される際の開弁前後のキャニスタハウジング内の圧力
変化を検出し、この圧力変化が所定量以下の場合にキャ
ニスタ洩れが生じていると判断する。すなわち、制御回
路20は機関始動後三方弁31を切り換えて圧力センサ
30の検出端をパージ配管14に接続する。パージ配管
14内の圧力はキャニスタハウジング10a内の圧力と
等しいので、これによりキャニスタハウジング10a内
圧力が検出される。
【0047】また、制御回路20は始動後、機関が所定
の運転条件になってパージ実行条件が成立するとパージ
制御弁15のアクチュエータ15aを駆動してパージ制
御弁15を開弁させる。ここで、パージ実行条件は例え
ば、機関冷却水温度が所定値以上であること(機関暖機
が完了していること)、機関空燃比が目標空燃比にフィ
ードバック制御されていること(パージによる機関空燃
比の乱れが生じないこと)、機関吸入空気量が所定値以
上であること、フュエルカット実行中でないこと、等で
あり上記条件が全て成立した場合にのみパージが実行さ
れる。
【0048】制御回路20は、機関始動後最初に上記パ
ージ実行条件が成立してパージ制御弁15を開弁する際
に、圧力センサ30によりパージ制御弁15開弁前のキ
ャニスタ内圧力P3 と開弁後のキャニスタ内圧力P4
を検出し、P4 −P3 が所定値より小さい場合にはキャ
ニスタ洩れが生じたと判定する。なお、上記検出を行う
ことによりキャニスタハウジング10aの洩れのみなら
ず、パージ配管14の洩れをも検出することができる。
【0049】パージ制御弁のクローズスティック検出 パージ制御弁のクローズスティックの有無は、パージ実
行中にパージ制御弁15を強制的に開閉して、開閉時の
パージ配管14内圧力変化を検出することにより判断す
る。すなわち、制御回路20はパージ実行中(パージ制
御弁開弁中)に強制的にパージ制御弁15を閉弁し、そ
の後開弁する操作を行う。また、制御回路20はこのと
き、三方弁31を切り換えて圧力センサ30の検出端を
パージ配管14に接続する。
【0050】制御回路20の信号に応じてパージ制御弁
15が正常に開閉動作をしていれば、パージ制御弁15
の開閉に伴ってスロットル弁6下流側からパージ配管1
4に作用する吸気管負圧が断続するため圧力センサ30
で検出したパージ配管14圧力は変動する。制御回路2
0は、上記パージ制御弁15の強制的開閉動作時のパー
ジ配管圧力を監視し、パージ配管圧力の変動の大きさが
所定値以下の場合にパージ制御弁15がスティックした
と判断する。
【0051】制御回路20は、機関始動後上記から
の異常検出をおこない、からのうち1つでも異常が
検出された場合には、アラームを点灯して運転者に異常
発生を報知するとともに、フュエルポンプ70の駆動回
路80のトランジスタ83のベースに高レベル信号を出
力し、フュエルポンプの吐出流量を低減する。上記か
らのエバポ装置異常が発生するといずれの場合も蒸発
燃料が大気に直接放出される可能性がある。しかし、上
記異常発生時にフュエルポンプ吐出流量を低減すること
により、前述のように燃料タンク内の燃料油温度が低下
するため、タンク内で発生する蒸発燃料の量が低下して
大気に放出される蒸発燃料量が低減される。
【0052】
【発明の効果】本発明のフュエルポンプ制御装置は、上
述したように蒸発燃料排出抑制装置の異常が検出された
ときにフュエルポンプの吐出流量を低下させるようにし
たことにより、蒸発燃料排出抑制装置異常時に大気に放
出される蒸発燃料の量を低減することができる優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する車両用内燃機関の実施例の概
略構成を示す図である。
【図2】図1のキャニスタの構造を説明する図である。
【図3】フュエルポンプの駆動回路の構成を示す回路図
である。
【符号の説明】
1…機関本体 2…吸気通路 6…スロットル弁 10…キャニスタ 11…燃料タンク 12…ベーパ配管 14…パージ配管 15…パージ制御弁 20…制御回路 31…三方弁 70…フュエルポンプ 80…フュエルポンプ駆動回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関燃料タンクからの蒸発燃料を吸
    着するキャニスタと、該キャニスタに吸着された燃料を
    機関の所定運転条件下で機関吸気通路にパージするパー
    ジ装置とを有する蒸発燃料排出抑制装置と、 該蒸発燃料排出抑制装置に異常が生じたことを検出する
    異常検出手段と、 前記異常検出手段により前記蒸発燃料排出抑制装置の異
    常が検出されたときに、前記燃料タンクから機関に燃料
    を供給するフュエルポンプの吐出流量を低減する吐出量
    低減手段と、を備えたフュエルポンプ制御装置。
JP20363194A 1994-08-29 1994-08-29 フュエルポンプ制御装置 Pending JPH0868367A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115217697A (zh) * 2022-03-25 2022-10-21 广州汽车集团股份有限公司 燃油系统、燃油系统的控制方法和车辆

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115217697A (zh) * 2022-03-25 2022-10-21 广州汽车集团股份有限公司 燃油系统、燃油系统的控制方法和车辆
CN115217697B (zh) * 2022-03-25 2023-12-12 广州汽车集团股份有限公司 燃油系统、燃油系统的控制方法和车辆

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