JPH0868778A - 漏洩磁束探傷装置 - Google Patents

漏洩磁束探傷装置

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JPH0868778A
JPH0868778A JP13779895A JP13779895A JPH0868778A JP H0868778 A JPH0868778 A JP H0868778A JP 13779895 A JP13779895 A JP 13779895A JP 13779895 A JP13779895 A JP 13779895A JP H0868778 A JPH0868778 A JP H0868778A
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JP
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defect
flaw
magnetic flux
sensor
magnets
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JP13779895A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Suzuma
俊之 鈴間
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 探傷速度が低下することなく欠陥を異なる方
向に直流磁化し得、欠陥の傾き角及び深さを定量的に検
出する漏洩磁束探傷装置を提供する。 【構成】 被探傷材Pの上流に第1磁極部の電磁石1a
が、下流側に第2磁極部の電磁石2a,2bが被探傷材Pの
中心軸Iを挾んで対向して配置してある。電磁石1aと電
磁石2a,2bとの略中点にセンサ3a及びセンサ3bが配置し
てある。電磁石1aはN極に励磁してあり、電磁石2a,2b
はS極に励磁してある。これによって被探傷材Pの中心
軸Iと直交する軸に対して平面視で磁化角度φの磁化領
域、及び前記中心軸に対してこれとは対称な磁化角度
(−φ)の磁化領域が発生する。そして電磁石1a及び電
磁石2a,2bが白抜き矢符方向に探傷することによって、
被探傷材Pの中心軸Iに対する傾き角がθである欠陥K
は、両磁化領域によってそれぞれ磁化され、その漏洩磁
束は両センサ3a,3bにて検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性体である被探傷材
を磁化し、欠陥に基づいて発生する漏洩磁束を検出して
被探傷材の探傷を行う漏洩磁束探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は回転式の従来の漏洩磁束探傷装置
を示す模式的側面図であり、図16は図15の模式的部分拡
大図である。強磁性体であり棒状又は管状の被探傷材P
の搬送域には、該被探傷材Pを挾持して矢符方向へこれ
を移送すべく上下一対のロールを備える送り装置41,41
が所定距離を隔てて配置してある。両送り装置41,41の
間には環状の回転ヘッド31が配置してあり、該回転ヘッ
ド31内を被探傷材Pが通過するようになっている。回転
ヘッド31には、被探傷材Pを磁化させる一対の電磁石3
2,32が回転ヘッド31の周方向に所定距離を隔てて取付
けてあり、両電磁石32,32の略中央には欠陥による磁束
密度の変化を検出する感磁性素子,サーチコイル等のセ
ンサ33が設けてある。
【0003】回転ヘッド31は、これを回転駆動させる環
状の回転装置40の被探傷材Pの入側に該回転装置40の中
心軸と同軸的に装着してあり、回転ヘッド31のセンサ33
の出力信号は回転装置40を介して欠陥信号解析装置42に
与えられるようになっている。回転装置40の出側には検
出された欠陥の位置の印付けを行うマーキング装置43が
配置してあり、欠陥信号解析装置42からの指令によって
被探傷材Pの表面にマーキングを行うようになってい
る。
【0004】このような装置にあっては、回転装置40に
て回転ヘッド31を回転駆動しつつ、送り装置41,41にて
被探傷材Pを矢符方向へ送る。そして回転ヘッド31に内
嵌した被探傷材Pを電磁石32,32にて被探傷材Pの周方
向に磁化させ、センサ33にて欠陥Kによる漏洩磁束を検
出してその出力信号を欠陥信号解析装置42に与える。欠
陥信号解析装置42はセンサ33から与えられた出力信号が
所定値以上であるとき、マーキング装置43に指令を与
え、被探傷材Pの該当する部分の周囲にマーキングさせ
る。これによって被探傷材Pの全周・全長が探傷され
る。
【0005】しかしながら被探傷材を一対の磁石にて磁
化させる従来の装置では、被探傷材に生じた欠陥の方向
が両磁石の磁化方向に近い場合に、検出感度が低下する
という問題があった。
【0006】図17は欠陥の方向とセンサの出力との関係
を示すグラフである。横軸は、被探傷材の中心軸に対す
る欠陥の傾き角度(θ)を示しており、縦軸は、センサ
の出力を欠陥が前記中心軸の方向である場合(即ちθ=
0)の相対値にて示してある。図17から明らかな如く、
センサの出力は欠陥が被探傷材の中心軸の方向(θ=
0)である場合が最も強く、θが大きくなるに従って徐
々に低下し、中心軸と直角な方向,即ち磁化方向になる
と、欠陥が存在するにも拘らずセンサの出力は殆どな
い。
【0007】そのため、特公昭59−22179 号公報に記載
されている装置が提案されている。これは、板状の被探
傷材に対向して2対の磁極が十字に交叉するように配置
してあり、各磁極は交流電源に接続してある。また両対
の磁極の交叉点にセンサが設けてある。そして交流電源
から両対の磁極にπ/2だけ位相を異ならせた交流電流
を通流して励磁することによって、磁界の向きが時計回
り,又は反時計回りに回転する回転磁界を形成し、その
回転中心にあるセンサにて欠陥による漏洩磁束を検出す
る。これによって如何なる方向の欠陥であっても、高感
度にそれを検出することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
従来の装置にあっては、交流電流を印加して発生した回
転磁界を用いて欠陥を探傷するため、被探傷材の内部欠
陥の検出、又は被探傷材が管材である場合にその内面欠
陥の検出を行うことができなかった。また回転磁界は、
前述した如く、経時的にその方向が変化するため、欠陥
の方向及びその深さを定量的に検出することが困難であ
った。一方、これらの問題は直流電流による磁化(直流
磁化)を行うことによって解消されるが、2対の磁極が
十字に交叉するように配置してあるため、両対の磁極に
よって同時に直流磁化を行うことは不可能であり、また
交互に直流磁化を行うと探傷速度が低下するという問題
があった。
【0009】本発明はかかる事情に基づいてなされたも
のであって、その目的とするところは探傷方向と異なる
方向に被探傷材を磁化する一対の磁石と、両磁石の磁化
領域から探傷方向に所定距離を隔てて、前記磁化の方向
及び探傷方向と異なる方向に被探傷材を磁化する一対の
磁石とを備えることによって、探傷速度が低下すること
なく欠陥を異なる方向に直流磁化し得る漏洩磁束探傷装
置を提供することにある。
【0010】また、他の目的としては、前述した2対の
磁石それぞれの間に配したセンサの出力比に基づいて欠
陥の傾き角を求め、求めた欠陥の傾き角を用いて補正さ
れたセンサの出力信号の振幅に基づいて欠陥の深さを求
める手段を備えることによって、欠陥の傾き角及び深さ
を定量的に検出する漏洩磁束探傷装置を提供することに
ある。
【0011】更に他の目的としては、探傷方向と異なる
2方向の磁化の方向及びセンサの検出領域をそれぞれ変
更し得るようにすることによって、発生する欠陥の傾き
角に応じて高感度に漏洩磁束を検出する漏洩磁束探傷装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る漏洩磁束
探傷装置は、対をなす磁石にて被探傷材を磁化し、前記
両磁石の間に設けたセンサにて漏洩磁束を検出しつつ、
前記被探傷材を所定の探傷方向に探傷する漏洩磁束探傷
装置において、前記探傷方向と異なる方向に被探傷材を
磁化する一対の磁石と、両磁石の磁化領域から探傷方向
に所定距離を隔てて、前記磁化の方向及び探傷方向と異
なる方向に被探傷材を磁化する一対の磁石と、これら2
対の磁石それぞれの間に設けたセンサとを備えることを
特徴とする。
【0013】第2発明に係る漏洩磁束探傷装置は、第1
発明において、前記2対の磁石はそれぞれ磁化の方向を
変更可能になしてあり、前記両センサはそれぞれ検出領
域を変更可能になしてあることを特徴とする。
【0014】第3発明に係る漏洩磁束探傷装置は、対を
なす磁石にて管材を磁化し、前記両磁石の間に設けたセ
ンサにて漏洩磁束を検出しつつ、前記管材を周方向に探
傷する漏洩磁束探傷装置において、両磁石は周方向と異
なる方向に2つの磁化領域を管材の周面に形成するよう
に配してあり、両磁化領域にセンサがそれぞれ設けてあ
ることを特徴とする。
【0015】第4発明に係る漏洩磁束探傷装置は、第3
発明において、両磁石はその磁化の方向を変更可能にな
してあり、前記両センサはそれぞれ検出領域を変更可能
になしてあることを特徴とする。
【0016】第5発明に係る漏洩磁束探傷装置は、第
1,第2,第3又は第4発明において、前記両センサの
出力比を算出する手段と、予め定められた出力比と欠陥
の傾き角との関係及び算出された出力比に基づいて当該
欠陥の傾き角を求める手段と、予め定められた欠陥の傾
き角とセンサの出力信号の振幅の変化率との関係及び求
められた当該欠陥の傾き角に基づいて前記両センサの出
力信号の振幅を補正する手段と、補正された出力信号の
振幅に基づいて当該欠陥の深さを算出する手段とを備え
ることを特徴とする。
【0017】
【作用】第1発明の漏洩磁束探傷装置にあっては、磁化
領域が探傷方向に所定距離を隔てるように配された2対
の磁石によって、被探傷材は探傷方向に対してそれぞれ
異なる方向に磁化される。これによって被探傷材に生じ
た欠陥は、それが如何なる方向であってもどちらかの磁
化方向と交わるため漏洩磁束が発生し、2対の磁石それ
ぞれの間に配したセンサによって検出される。そして両
対の磁石の磁化領域を隔ててあるため、直流磁化を行う
ことが可能になり、欠陥の方向及び深さが定量的に検出
される。
【0018】第2及び第4発明の漏洩磁束探傷装置にあ
っては、対をなす磁石の一方の位置を変更することによ
って、又は両磁石の間の距離を変更することによって、
被探傷材又は管材を磁化する方向を発生頻度が高い欠陥
の傾き角に調整する。これによって、欠陥からの漏洩磁
束を多くすることができる。また、センサの検出領域が
変更可能であるため、磁化方向の調整に伴って検出領域
を適切に調整する。
【0019】第3発明の漏洩磁束探傷装置にあっては、
1対の磁石によって管材は探傷方向である周方向と異な
る2つの方向に磁化される。これによって、管材に生じ
た欠陥は、前同様、それが如何なる方向であってもどち
らかの磁化方向と交わるため漏洩磁束が発生し、2つの
磁化領域にそれぞれ配したセンサによって検出される。
管材にあっては1対の磁石によって2つの方向に直流磁
化を行うことが可能であり、これによって欠陥の方向及
び深さが定量的に検出される。
【0020】第5発明の漏洩磁束探傷装置にあっては、
前述した両センサの出力比を算出し、予め定められた出
力比と欠陥の傾き角との関係及び算出された出力比に基
づいて当該欠陥の傾き角を求める。
【0021】図9はセンサの出力と欠陥の傾き角との関
係を示すグラフであり、図中実線は前述した一方のセン
サ(第1センサ)の出力(振幅)を、また破線は他方の
センサ(第2センサ)の出力(振幅)をそれぞれ示して
いる。図9から明らかな如く、両センサの出力は共に欠
陥の傾き角θによって変化する。両出力の変化は対称的
であり、探傷方向との直交軸に対する欠陥の傾き角θが
φのとき第1センサの出力が極大となり、傾き角θが
(−φ)のとき第2センサの出力が極大となる。そして
両センサの出力比を求めると次のようになる。
【0022】図10は第1センサ及び第2センサの出力比
を示すグラフである。図10の如く、第1センサ及び第2
センサの出力比は、傾き角θ=0,即ち欠陥が探傷方向
に直交する方向であるとき1を通るシグモイドカーブと
なり、このカーブに則して出力比と傾き角θは1対1に
対応する。従ってこの曲線は検定曲線として用いること
ができ、このような検定曲線を予め求めておくことによ
って、検出された第1センサ及び第2センサの出力比に
基づいて、欠陥の傾き角θが算出される。
【0023】欠陥の傾き角θが算出されると、前述した
図9のグラフに基づいて、センサの出力信号の振幅を補
正することができる。補正された出力信号の振幅は欠陥
の深さに正比例するため、予め深さが既知である人工欠
陥を用いた試験によって両者の関係を求めておくことに
より、欠陥の深さが求められる。
【0024】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て具体的に説明する。図2は本発明に係る漏洩磁束探傷
装置を示す模式的側面図であり、図中Pは強磁性体であ
る棒状又は管状の被探傷材である。被探傷材Pの搬送域
には、被探傷材Pを挾持して矢符方向へこれを移送すべ
く上下一対のロールを備える送り装置23,23が所定距離
を隔てて配置してある。両送り装置23,23の間には、被
探傷材Pを磁化させる複数の電磁石及び漏洩磁束を検出
するセンサが取付けてある環状の回転ヘッド10が配置し
てあり、回転ヘッド10内を被探傷材Pが通過するように
なっている。
【0025】回転ヘッド10はこれを回転駆動させる環状
の回転装置20の入側に該回転装置20の中心軸と同軸的に
装着してあり、被探傷材Pは回転駆動されている回転ヘ
ッド10内を送り装置23,23にて移送されることによっ
て、その全周及び全長が探傷される。回転ヘッド10のセ
ンサからの出力信号は回転装置20を介して欠陥信号解析
装置22に与えられるようになっており、回転装置20の出
側には検出された欠陥の位置の印付けを行うマーキング
装置21が配置してある。そして欠陥が存在すると判断さ
れた場合、欠陥信号解析装置22はマーキング装置21に指
令を与えて被探傷材Pの該当する部分の周囲にマーキン
グさせる。
【0026】図3は図2に示した回転ヘッド1の部分破
断斜視図であり、図4,図5,図6はそれぞれ、図3中
のIV−IV線による断面図,V−V線による断面図,
VI−VI線による断面図である。回転ヘッド10は、図
3の如く、2つの電磁石1a,1bが対向して取付けてある
第1磁極部1、感磁性素子,サーチコイル等の漏洩磁束
を検出する4つのセンサ3a,3b,3c,3dが取付けてある
検出部3、及び2つの電磁石2a,2bが前記第1磁極部1
の電磁石1a,1bの方向と略直交する方向に対向して取付
けてある第2磁極部2を備えている。そして前記センサ
3a,3b,3c,3dは、第1磁極部1の電磁石1a,1bと第2
磁極部2の電磁石2a,2bとをそれぞれ結ぶ線の略中点に
位置するように設けてある。
【0027】第1磁極部1及び第2磁極部2の各電磁石
1a,1b,2a,2bは、図4及び図6の如く、そのコア12,
12,12,12を所定長だけ回転ヘッド10の内側に突出させ
てあり、その突出した部分に磁化コイル13,13,13,13
が巻回してある。そして第1磁極部1の両電磁石1a,1b
は共にN極(S極)に励磁され、第2磁極部2の両電磁
石2a,2bはそれとは逆に励磁される。これによって被探
傷材Pはその中心軸に対して斜めな方向であってその角
度が相対称な4方向に磁化される。
【0028】なお本実施例では第1磁極部1及び第2磁
極部2それぞれに2つの電磁石1a,1b,2a,2bを取付け
てあるが、本発明はこれに限らず、少なくとも第1磁極
部1又は第2磁極部2の一方に1つの磁石が取付けてあ
り、他方にそれとは逆符号の磁極となる2つの磁石が取
付けてあればよい。また本実施例は棒材又は管材を探傷
すべく、回転ヘッドに電磁石を取付けてあるが、本発明
はこれに限らず、板材を探傷する構成としてもよいこと
はいうまでもない。
【0029】図1は本発明の要部を示す模式的平面図で
ある。矢符方向に移送される被探傷材Pの上流には第1
磁極部の電磁石1aが配置されており、その下流側に第2
磁極部の電磁石2a,2bが被探傷材Pの中心軸Iを挾んで
対向して配置してある。また第1磁極部の電磁石1aと第
2磁極部の電磁石2a,2bとの略中点に第1センサ3a及び
第2センサ3bが配置してある。
【0030】そして、例えば第1磁極部の電磁石1aはN
極に励磁してあり、第2磁極部の電磁石2a,2bはS極に
励磁してある。これによって第1磁極部の電磁石1aから
第2磁極部の電磁石2a,2bへ、被探傷材Pの中心軸Iと
直交する軸に対して平面視で磁化角度φの磁化領域、及
び前記中心軸に対してこれとは対称な磁化角度(−φ)
の磁化領域が発生する。そして第1磁極部の電磁石1a及
び第2磁極部の電磁石2a,2bが白抜き矢符方向に探傷す
ることによって、被探傷材Pの中心軸Iに対する傾き角
がθである欠陥Kは、前述した両磁化領域によってそれ
ぞれ磁化され、その漏洩磁束は両センサ3a,3bにてそれ
ぞれ検出される。
【0031】図3に示した回転ヘッド10は、第1磁極部
1と検出部3との間、及び検出部3と第2磁極部2との
間にそれぞれスペーサを介装させ得るようになってい
る。スペーサは種々の幅のものが予め準備してあり、こ
れによって前述した磁化角度(φ,−φ)を適宜に変更
することができる。そして、所定の周期で、発生頻度が
高い傾き角θに磁化角度(φ,−φ)を変更することに
よって、高い検出感度を維持することができる。
【0032】図7は本発明の他の実施例を示す部分破断
斜視図であり、1対の電磁石1a,1bで探傷方向と異なる
2方向に被探傷材Pを磁化するようになしてある。ま
た、図8は図7のVIII −VIII 線による断面図であ
る。筒状の回転ヘッド10の内周壁にはその長手方向に溝
4が形成してあり、該溝4の一端に電磁石1aが摺動可能
に嵌合固定してある。また、回転ヘッド10の他端の内周
壁には電磁石1aと略180度位置を異ならせて電磁石1b
が固定してある。これによって被探傷材Pは電磁石1a,
1bによって、両電磁石1a,1bの中心を結び被探傷材Pの
周面を通る2方向に磁化される。また、電磁石1aの位置
を変更することによって、前述した磁化角度(φ,−
φ)を変更することができる。従って、前同様、発生頻
度が高い傾き角θに磁化角度(φ,−φ)を変更するこ
とによって、高い検出感度を維持することができる。
【0033】また、回転ヘッド10の両電磁石1a,1bの間
の内周壁には他の溝6a,6bがそれぞれ形成してあり、両
溝6a,6bには先端にセンサ3a,3bを支持する支持棒5a,
5bが摺動可能に嵌合固定してある。そして、支持棒5a,
5bの位置は、それが支持するセンサ3a,3bが、両電磁石
1a,1bの中心を結び被探傷材Pの周面を通る2本の線分
の中点上となるように調整してある。これによって、電
磁石1aの位置を変更した場合でもセンサ3a,3bは欠陥か
らの漏洩磁束を高感度で検出し得る。なお、本実施例に
あっては、電磁石1aの位置を変更可能にしてあるが、本
発明はこれに限らず、電磁石1bの位置も変更可能にして
もよいことはいうまでもない。
【0034】図11は図1に示した第1センサ3a及び第2
センサ3bの出力信号の処理手順を示すフローチャートで
ある。第1センサ3a及び第2センサ3bの出力信号を取込
み(ステップS1)、それらをデジタル信号に変換する
(ステップS2)。そして同じ欠陥に対する第1センサ
3a及び第2センサ3bの検出の時間差を補正し(ステップ
S3)て、両センサの出力比を算出する(ステップS
4)。
【0035】予め定められた出力比と欠陥の傾き角との
関係(図10参照)、及び前ステップS4にて算出された
出力比に基づいて当該欠陥の傾き角を求める(ステップ
S5)。また同様に予め定められた欠陥の傾き角とセン
サの出力信号の振幅の変化との関係(図9参照)、及び
前ステップS5で求めた当該欠陥の傾き角に基づいて、
第1センサ3a及び第2センサ3bの出力信号の振幅を補正
し(ステップS6)、予め定めた出力信号の振幅と欠陥
の深さとの関係及び補正した出力信号の振幅に基づいて
当該欠陥の深さを算出する(ステップS7)。そしてス
テップS5にて求めた当該欠陥の傾き角と、ステップS
7にて求めた欠陥の深さを外部記憶装置等に出力する
(ステップS8)。
【0036】次に本発明の装置にて試験を行った結果に
ついて説明する。図12は図2に示した装置を用いて、傾
き角のみが異なる複数の欠陥を形成した被探傷材に対す
るセンサの出力信号を示す波形図であり、図中(a)は
第1センサの出力信号を、また(b)は第2センサの出
力信号をそれぞれ示している。
【0037】なお試料は、長さが20 mm ,幅が0.5 mm,
深さが0.5 mmであるノッチ状欠陥を、傾き角がθ=−50
°,−25°,0°,+25°,+50°となるように放電加
工により炭素鋼管に形成したものを用いた。また第1セ
ンサ及び第2センサには、感磁部断面が1mm×3mmであ
る磁気ダイオード素子を用い、電磁石はその磁化角度φ
が±25°となるように配置して前記試料の探傷を行っ
た。
【0038】その結果、図12の如く、第1センサの出力
は欠陥の傾き角θ=25°のときが極大であり、θ=−50
°のときが極小であった。これに対し、第2センサの出
力は欠陥の傾き角θ=−25°のときが極大であり、θ=
50°のときが極小であった。そして各傾き角における第
1センサ及び第2センサの出力比を求めた。
【0039】図13は予め求めた欠陥の傾き角の検定曲線
を示すグラフであり、縦軸は出力比を、また横軸は傾き
角を示している。この検定曲線及び前述した第1センサ
及び第2センサの出力比に基づいて欠陥の傾き角を求め
ると、図13の如く、加工によって形成した欠陥の傾き角
と、検定曲線にて求めた傾き角とはよく一致していた。
【0040】図14は第1センサ及び第2センサの出力を
欠陥の傾き角に基づいて補正した結果を示す波形図であ
る。欠陥の傾き角に対する両センサの出力の低下率を予
め求め、それに基づいて図12の出力信号を補正すると、
図14の如く、全ての傾き角において第1センサ及び第2
センサの出力信号は一致した。また試験材に形成した各
欠陥の深さは前述した如く同じであったため、補正後の
振幅は全て同じであった。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した如く、第1及び第3発明に
係る漏洩磁束探傷装置にあっては、被探傷材に生じた欠
陥は、それが如何なる方向であってもセンサにて検出さ
れるため探傷精度が高く、探傷速度が低下することなく
直流磁化を行うことができるため、得られたデータを定
量的に取り扱うことができると共に、探傷作業のスルー
プットが高い。
【0042】第2及び第4発明に係る漏洩磁束探傷装置
にあっては、被探傷材又は管材を磁化する方向を発生頻
度が高い欠陥の傾き角に調整することによって、欠陥か
らの漏洩磁束を多くすることができるため、欠陥を高感
度に検出することができる。
【0043】また第5発明に係る漏洩磁束探傷装置にあ
っては、如何なる方向の欠陥でもその傾き角及び深さを
定量的に求めることができ、それらのデータに基づいて
欠陥発生の原因解明等を行うことによって製造工程の改
善に寄与し得る等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部を示す模式的平面図である。
【図2】本発明に係る漏洩磁束探傷装置を示す模式的側
面図である。
【図3】図2に示した回転ヘッドの部分破断斜視図であ
る。
【図4】図3中のIV−IV線による断面図である。
【図5】図3中のV−V線による断面図である。
【図6】図3中のVI−VI線による断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す部分破断斜視図であ
る。
【図8】図7のVIII −VIII 線による断面図である。
【図9】センサの出力と欠陥の傾き角との関係を示すグ
ラフである。
【図10】第1センサ及び第2センサの出力比を示すグ
ラフである。
【図11】図1に示した第1センサ及び第2センサの出
力信号の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】図2に示した装置を用いて、傾き角のみが異
なる複数の欠陥を形成した被探傷材に対するセンサの出
力信号を示す波形図である。
【図13】予め求めた欠陥の傾き角の検定曲線を示すグ
ラフである。
【図14】第1センサ及び第2センサの出力を欠陥の傾
き角に基づいて補正した結果を示す波形図である。
【図15】回転式の従来の漏洩磁束探傷装置を示す模式
的側面図である。
【図16】図15の模式的部分拡大図である。
【図17】欠陥の方向とセンサの出力との関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 第1磁極部 1a 電磁石 1b 電磁石 2 第2磁極部 2a 電磁石 2b 電磁石 3 検出部 3a センサ 3b センサ 3c センサ 3d センサ 4 溝 6a 溝 6b 溝 10 回転ヘッド 20 回転装置 22 欠陥信号解析装置 23 送り装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対をなす磁石にて被探傷材を磁化し、前
    記両磁石の間に設けたセンサにて漏洩磁束を検出しつ
    つ、前記被探傷材を所定の探傷方向に探傷する漏洩磁束
    探傷装置において、 前記探傷方向と異なる方向に被探傷材を磁化する一対の
    磁石と、両磁石の磁化領域から探傷方向に所定距離を隔
    てて、前記磁化の方向及び探傷方向と異なる方向に被探
    傷材を磁化する一対の磁石と、これら2対の磁石それぞ
    れの間に設けたセンサとを備えることを特徴とする漏洩
    磁束探傷装置。
  2. 【請求項2】 前記2対の磁石はそれぞれ磁化の方向を
    変更可能になしてあり、前記両センサはそれぞれ検出領
    域を変更可能になしてある請求項1記載の漏洩磁束探傷
    装置。
  3. 【請求項3】 対をなす磁石にて管材を磁化し、前記両
    磁石の間に設けたセンサにて漏洩磁束を検出しつつ、前
    記管材を周方向に探傷する漏洩磁束探傷装置において、 両磁石は前記管材の周方向と異なる2方向に管材の周面
    を磁化するように配してあり、各磁化領域にセンサがそ
    れぞれ設けてあることを特徴とする漏洩磁束探傷装置。
  4. 【請求項4】 両磁石はその磁化の方向を変更可能にな
    してあり、前記両センサはそれぞれ検出領域を変更可能
    になしてある請求項3記載の漏洩磁束探傷装置。
  5. 【請求項5】 前記両センサの出力比を算出する手段
    と、予め定められた出力比と欠陥の傾き角との関係及び
    算出された出力比に基づいて当該欠陥の傾き角を求める
    手段と、予め定められた欠陥の傾き角とセンサの出力信
    号の振幅の変化率との関係及び求められた当該欠陥の傾
    き角に基づいて前記両センサの出力信号の振幅を補正す
    る手段と、補正された出力信号の振幅に基づいて当該欠
    陥の深さを算出する手段とを備える請求項1,2,3,
    又は4記載の漏洩磁束探傷装置。
JP13779895A 1994-06-23 1995-06-05 漏洩磁束探傷装置 Pending JPH0868778A (ja)

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