JPH0871581A - 活性汚泥処理プロセスにおける返送汚泥制御装置および制御方法 - Google Patents

活性汚泥処理プロセスにおける返送汚泥制御装置および制御方法

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JPH0871581A
JPH0871581A JP6210924A JP21092494A JPH0871581A JP H0871581 A JPH0871581 A JP H0871581A JP 6210924 A JP6210924 A JP 6210924A JP 21092494 A JP21092494 A JP 21092494A JP H0871581 A JPH0871581 A JP H0871581A
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JP
Japan
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sludge
organic matter
sewage
flow rate
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JP6210924A
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Naoki Hara
直樹 原
Fumitomo Kimura
文智 木村
Mikio Yoda
幹雄 依田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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Abstract

(57)【要約】 【目的】流入下水流量比率一定制御による返送汚泥制御
方法に代わる返送汚泥制御方法及び制御装置を提供す
る。 【構成】下水のpH値から有機物濃度を演算し、有機物
濃度と下水流量とから有機物量を求めてF/M比(有機
物量Fと活性汚泥量Mとの比)を一定に維持できる返送
汚泥量目標値を演算する。 【効果】F/M比を一定に維持する返送汚泥制御が実施
できるので、放流水質の安定化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、活性汚泥処理プロセス
における返送汚泥制御装置および制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】活性汚泥処理プロセスでは、流入下水の
有機物を曝気槽で活性汚泥と呼ばれる微生物に摂取さ
せ、曝気槽の後段に設けられた最終沈殿池で微生物を沈
降させて上澄液を放流している。この活性汚泥処理プロ
セスにおいて、放流水質を目標とする基準値内に安定に
維持するためには、流入下水の有機物量Fと活性汚泥量
Mとの比であるF/M比(Food/Microorganism 比)が
一定範囲となるように、最終沈殿池から曝気槽へ返送す
る汚泥量を制御する必要がある。しかし、流入下水の有
機物濃度計測は生物学的酸素要求量(BOD)や化学的
酸素要求量(COD)といった手分析によるため、F/M
比を直ちに測定することはできず、勿論、連続測定する
ことはできない。このため、一般に、下水処理場へ流入
する流入下水の流量と有機物濃度とは高い相関を持つこ
とから、返送汚泥制御としては、流入下水量に基づいて
返送汚泥量を制御する流入下水流量比率一定制御が最も
広く実施されている。これは、有機物濃度を流入下水量
で代用し、返送汚泥濃度は一定と仮定した操作である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】下水処理場に流入する
下水の流量と水質は、人間の生活の変動を反映してとも
に日周期で変動する。流入下水の流量は、早朝の4〜5
時頃が最も少なく、10〜12時頃が最大となる。最小
時と最大時とでは下水流量に数倍から十数倍の差があ
る。このように、下水処理場の流入下水量は時間によっ
て変動し、しかも変動の幅は処理区域が狭いほど大きく
なる傾向がある。ピーク時の下水量が曝気槽や最終沈殿
池の容量を大きく上回るような下水処理場では、流入下
水の全量が処理できずに一部が流出してしまうという問
題がある。下水処理場では、流入下水流量の増加に対応
できるようにするために、通常、活性汚泥プロセスを複
数の系列備えているが、それでもまかない切れない場合
がある。
【0004】そこで、曝気槽や最終沈殿池への流入量が
一定の量以上にならないように流量を調整する、いわゆ
るピークカットと呼ばれる方法が多くの下水処理場で実
施されている。このピークカットと呼ばれる方法では、
下水処理場の入口付近に調整槽を設けて、流入下水量が
曝気槽や最終沈殿池の容量を上回るときに、下水の一部
を調整槽へ流入させ、下水流量が少ないときに放出し
て、全体として曝気槽や最終沈殿池へ流入する流量を一
定に保つ方法をとっている。
【0005】従来技術の項に記載した流入下水流量比率
一定制御による返送汚泥量制御では、流入下水量で有機
物濃度を表せることが前提になっている。しかし、前述
のように、曝気槽や最終沈殿池へ流入する下水の流量を
ピークカットする方法では、下水の水量と有機物濃度と
の相関が調整槽に入るまでは大きくても、人為的に流量
が操作されているので調整槽出口以降では相関が小さく
なり、調整槽出口以降の流量に基づいて返送汚泥制御を
実施すると曝気槽内のF/M比のバランスが崩れ、放流
水質の悪化を招くという問題点がある。ピークカットを
実施している時間帯の曝気槽流入下水流量はほぼ一定の
値を示しているが、この時間帯の有機物濃度は一定では
なくピークを示すので、流入流量比率による返送汚泥制
御では有機物に対する微生物量が不足し(F/M比が小
さくなり)、除去できなかった有機物や細菌が滞留時間
を経て曝気槽から流出するという問題がある。
【0006】このように、流入下水流量比率一定制御に
よる返送汚泥量制御では、流入下水の有機物濃度を直接
計測して制御に反映しているわけではないので、曝気槽
へ流入する有機物量に見合った活性汚泥を供給できず、
放流水の有機物濃度が高く、また放流水の有機物濃度の
日間変動が大きく安定しないという問題点がある。
【0007】本発明の目的は、ピークカットを実施して
いてもF/M比を一定に維持することができる新規な返
送汚泥制御装置及び制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による返送汚泥制
御装置は、曝気槽へ流入する流入下水のpH値に基づい
て有機物濃度を演算する手段と、該有機物濃度演算手段
で得られた有機物濃度と曝気槽へ流入する流入下水の流
量とから流入下水の有機物量を求める有機物量演算手段
と、該有機物量演算手段で得られた有機物量と該有機物
量から換算したF/M比(有機物量Fと活性汚泥量Mと
の比)とに基づいて最終沈殿池から曝気槽へ返送する汚
泥量の目標値を演算する返送汚泥量目標値演算手段とを
具備したことを特徴とする。
【0009】本発明は、流入下水のpH値と有機物濃度
とが大きな相関を持つという事実に基づき、pH値から
有機物濃度を演算し、得られた有機物濃度と下水流量と
から有機物量を求めるようにして、流入下水流量比率一
定制御による返送汚泥量制御による問題点の解消を図っ
たものである。
【0010】本発明においては、曝気槽へ流入する流入
下水流量がピークカットされている時間帯のみ、該流入
下水のpH値に基づいて前記返送汚泥量目標値を補正す
る手段を備えることが望ましい。
【0011】また、流入下水流量がピークカットされて
いるか否かを検知してその信号を前記返送汚泥量目標値
演算手段に送信する流量変動検知手段を備えることが望
ましい。このための手段としては、流入下水が調整槽へ
流入しているか否かを検知する手段、或いは下水流量の
調整開始時刻と調整終了時刻とを設定し現在の時刻がそ
の時間内にあるときに下水流量が調整されているとして
その信号を前記返送汚泥量目標値演算手段に送信する手
段を備えることが望ましい。
【0012】最終沈殿池から放流された放流水のCOD
計測値が基準値以内になるように返送汚泥量目標値を補
正する手段を備えることもまた望ましい。
【0013】本発明の返送汚泥制御方法は、曝気槽への
流入水のpH値から有機物濃度を演算し、得られた有機
物濃度と流入水の流量とから流入水の有機物量を求め、
該有機物量と該有機物量から換算したF/M比(有機物
量Fと活性汚泥量Mとの比)とに基づいて最終沈殿池か
ら曝気槽へ返送する汚泥量の目標値を演算することを特
徴とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、曝気槽への流入下水の流量と
pH値とからF/M比を一定に維持するための最適な返
送汚泥量を決定できる。このため、曝気槽及び最終沈殿
池に流入させる下水の流量をピークカットするものであ
っても、最終沈殿池から放流される放流水の有機物濃度
を低く安定に維持できるようになる。
【0015】なお、活性汚泥処理プロセスの返送汚泥制
御に関する他の先行技術として、特開昭59−6988号公
報,特開昭55−64895号公報,特開昭58−98190号公報及
び特開平3−94896号公報に示された方法があるが、いず
れも下水のpH値と流量から返送汚泥量の目標値を求め
ることはしていない。
【0016】
【実施例】図1は本発明を下水処理に適用した一実施例
である。
【0017】流入下水は沈砂池(図示せず)にて土砂,
ゴミ,大きな固形物を沈降除去した後、最初沈殿池2に
流入する。最初沈殿池2では沈砂池で除去できない固形
物を沈殿除去し、上澄液が次の曝気槽3に送られる。曝
気槽3には最初沈殿池2の上澄液(汚水)と汚泥返送管1
1からの返送汚泥(活性汚泥)とが流入する。一方、曝気
槽3には、送気管12及び散気装置14を介してブロワ
8から空気が送気される。曝気槽3内では、返送汚泥と
流入下水との撹拌混合が行われる。最終沈殿池4から曝
気槽3へ返送された活性汚泥は、微生物が凝集した粒径
0.1〜1.0mm前後の塊(フロック)であり、数十種の微
生物を含むが、大別すると糸状性微生物と凝集性微生物
とからなる。
【0018】活性汚泥には、下水中の有機物,細菌、更
には金属を吸着したり、また供給された空気中の酸素を
吸収して下水中の有機物を炭酸ガスと水とに酸化分解す
るなどの強力な浄化作用がある。下水中の有機物の一部
は活性汚泥自身の菌体増殖に当てられる。活性汚泥と下
水の混合液は最終沈殿池4に導かれ、ここで活性汚泥が
重力沈降し、上澄液は通常、塩素注入装置18で注入し
た塩素で殺菌処理後に放流される。最終沈殿池4で沈降
した活性汚泥は、その一部は汚泥返送管11から曝気槽
3にポンプ5で返送され、残りは余剰汚泥としてポンプ
7で系外に排出される。放流水は、COD計16でCO
D(例えばUV〜COD換算による)が計測され、この
計測値は返送汚泥量演算装置30に送られ、放流水CO
Dが高い時は返送汚泥量目標値を増加する方向に補正す
る。
【0019】調整槽13では、ピーク時の下水を越流せ
きなどの分岐装置1を利用して分配貯留し、流入下水量
が少なくなったときに貯留した汚水を最初沈殿池2に送
水して、一定量を超えた流入下水が最初沈殿池2に流入
しないようにする。曝気槽3への流入下水は、流量計1
0及びpH計9でそれぞれ流量QsおよびpHが計測さ
れ、これらの計測値は返送汚泥量演算装置30へ送られ
る。また、流量調整検知装置19は、分岐装置1から送
信される分岐信号OP、または流入下水の流量Qs、ま
たは内蔵タイマーによって流入下水の流量Qsが調整さ
れているかどうかを判定し、その結果を調整検知信号A
dとして返送汚泥量演算装置30に送信する。
【0020】返送汚泥量演算装置30は、流入下水の流
量QsとpHから返送汚泥量目標値Qroを演算する。
返送汚泥量調節装置20は、流量計6で計測した返送汚
泥量Qrが、目標値Qroになるように流量調節弁15
を操作する。
【0021】一般に、下水処理場においては、調整槽は
1つで、最初沈殿池,曝気槽,最終沈殿池の3池からな
る系列が複数並列に設けられて運転されている。
【0022】図2に返送汚泥量演算装置30の一実施例
を示す。
【0023】有機物濃度演算手段40は、pH計9で計
測した流入下水のpH値に基づいて有機物濃度Csを計
算する。この計算は、例えば(1)式に示すようにpH
に定数Ksを乗じて求める方法でもよい。
【0024】 Cs=Ks×pH+K1 …(1) ここで、Cs:流入下水の有機物濃度(COD) Ks,K1:変換定数 pH:流入下水のpH 有機物量演算手段41は、流量計10で計測した流入下
水の流量Qsと有機物濃度Csとから、曝気槽3へ流入
する有機物量Fsを式(2)にて演算する。
【0025】 Fs=Kf×(Cs×Qs)+K2 …(2) ここで、Fs:曝気槽への流入下水の有機物量 Kf,K2:変換定数 返送汚泥量目標値演算手段42は、(3)式で返送汚泥
量の目標値Qroを演算する。
【0026】 Qro=(1/Kfm)×Fs …(3) ここで、Kfm:有機物量をFsで換算した場合のF/
M比 (1)(2)式の定数は、過去の運転実績データの統計
値から求める。また、定数は時間によらず一定としても
よいし、あるいは過去の流入下水の有機物濃度とpHの
相関から時間毎に変化させても良い。流入下水のpH計
は流量計と同一場所に設置しなくても、調整槽以降であ
ればよい。放流水CODの最大値と変動幅が基準値を超
えて大きくなった場合は、有機物分解に必要な活性汚泥
量が不足しているので目標値補正手段43によって返送
汚泥量目標値Qroを増加補正する。
【0027】図7は流入下水の調整槽前の流量Qiと有
機物濃度を間接的に表現できる化学的酸素要求量COD
の24時間変動を示した図である。このように、流入下
水の流量QiとCODは都市下水では高い相関性があ
る。従って、流入下水流量が人為的に調整されていなけ
れば、流量のみで流入有機物の変動を表わすことが出来
る。
【0028】図8は調整槽13を使用した時の流入下水
量の変動を示す図である。図8の(a),(b),(c)
はそれぞれ曝気槽入口の流量Qs,調整前の流入下水量
Qi,曝気槽入口のpHのトレンドグラフである。調整
槽13で調整操作されていない場合、曝気槽入口の流量
Qsは流入下水量Qiと同一の変動パターンを示す。流
量Qiでは有機物濃度をある程度推定できるが、ピーク
カットのように人為的に操作されているときは図8
(a)のように曝気槽入口流量Qsではピークカットに
よって有機物濃度を推定できない時間帯(10〜12時
頃のピーク時)が存在する。このピークカットしている
時間帯のみ返送汚泥量目標値を補正し、F/M比を一定
に維持する実施例について図3で説明する。
【0029】図3は返送汚泥量演算装置30の一実施例
を示す図である。流量Qsは、調整槽13の出口以降に
設置した流量計10で計測した値であり、最大値が下水
処理場の能力を超えないように分岐装置1で一定量以下
に調整されている。pHも同様に調整槽13の出口以降
に設置したpH計9で計測する。補正量演算手段35は
pHから補正量Qxを演算する。演算の一例を(4)式
に示す。補正量変動幅Qm,pH変動幅pHmは過去の
少なくとも連続した24時間の流入下水実績値の統計解
析結果から決定するもので、流入下水の量や水質が変化
しない期間は一定としてもよい。また、過去1週間から
1ケ月間の実績から自動的に変更させても良い。
【0030】 Qx=(pH−pHo)×Qm/pHm …(4) ここで、pHo:流入下水のpHの最小値 Qm:補正量変動幅 pHm:pH変動幅(pHの最大値から最小値を減算) 論理積演算手段36は、調整検知信号Adと補正量Qx
の論理積を演算し、流量調整検知時のみ補正量Qxを返
送汚泥量目標値演算手段37に出力する。調整検知信号
Adは調整有の場合は1′を示し、調整無の場合は0′
を示す。返送汚泥量目標値演算手段37は、返送汚泥量
の目標値Qroを例えば(5)式にて計算する。
【0031】 Qro=(Qs+Qx)×R …(5) ここで、Qs:流入下水量 R:返送率 0.0〜1.0 返送率演算手段38は、返送率Rを外部から設定された
F/M比との比率演算から求める。なお、このF/M比
を1.0 として外部からの設定を返送率Rとしてもよ
い。
【0032】以上図3の補正量演算手段35,返送汚泥
量目標値演算手段37は、pH計9のpHから補正量を
演算する例を説明したが、流入下水量Qsと返送率Rの
乗算結果に、pHから計算した補正量を加算する方法で
もよい。
【0033】図4にて流量調整検知装置19の一実施例
を説明する。
【0034】流量変動検知装置100は、流量計10に
よる流入下水の流量Qsから流量が調整されているか否
かを判定し、その判定結果として調整検知信号Adiを
出力する。調整検知でAdiは1′、また調整なしで調
整検知信号Adは0′である。同様に、分岐信号演算装
置110は分岐信号OPに基づいて流量が調整されてい
るか否かを判定し、その判定結果として調整検知信号A
diを出力する。ここで、分岐信号OPは分岐装置1か
ら調整槽13への流入流量、調整槽13への流入弁の開
度、または分岐装置1がゲートの時はゲート開度、分岐
装置1がポンプであればポンプの動作有無など分岐装置
1が動作し、調整槽13へ下水が流入していることを表
す信号である。流量変動検知装置100と分岐信号演算
装置110についてはその構成を図5,図6で後述する。
【0035】また、時刻判定装置120には流量調整開
始時刻と終了時刻を格納し、内蔵タイマ115で発生し
た現在時刻が開始時刻と終了時刻の時間範囲内のとき流
量調整していると判定する。調整検知でAdiは1′
を、調整なしでは0′を出力する。流量変動検知装置1
00,分岐信号演算装置110,時刻判定装置120か
らの3つの調整検知信号Adiは選択装置130で1つ
の信号Adに選択する。選択法には流量Qs,分岐信号
OP,タイマのいずれを使用するかを予め設定して選択
する方式、3つの調整検知信号Adiのうち1つが1′
を示した場合にAd=1とする方式、3つの調整検知信
号Adiがともに1′を示した場合にAd=1とする方
式などがある。
【0036】図5に流入下水量Qsから調整有無を検知
する流量変動検知装置100の一構成例を示す。
【0037】流量Qsは一定周期で計測し、移動平均化
して利用してもよい。今回の計測周期の流量は今回値格
納手段191に格納した後、前回値格納手段192に記
憶されている前回の計測周期で計測した流量とともに偏
差演算手段193に入力する。偏差演算手段193は、
流量の前回値と今回値の偏差Eを演算し、偏差判定手段
195では偏差Eと偏差基準値格納手段194に格納し
た偏差基準値Esを比較する。E<Esであれば基準範
囲内、すなわち流量が調整されている時間帯と判定し調
整有設定手段196で調整検知信号Adを1′とする。
また、偏差判定手段195でE≧Esのときは調整無設
定手段197で調整検知信号Adを0′とする。すなわ
ち、流量変動検知装置100では調整有にて調整検知信
号Ad=1,調整されていなければAd=0を出力す
る。前回値格納手段192には、偏差演算手段193で
演算終了後に今回値格納手段191の流量計測値を格納
する。今回値格納手段191,前回値格納手段192は
流量の時系列データを格納できる構成として、偏差演算
手段193では時系列データから求めた複数個の偏差か
ら偏差変動傾向を演算し、偏差判定手段195で偏差変
動傾向の基準値との大小比較によって流量調整の有無を
判定してもよい。
【0038】図6に分岐装置1から調整槽13へ流出す
る流量を分岐信号OPとした場合の分岐信号演算装置1
10の一構成例を示す。
【0039】分岐信号OPは調整槽13への流入流量を
表す。時間遅れ補正手段111は、分岐装置1〜曝気槽
3間の滞留時間を計算して、遅れ時間を補正したOPx
を出力する。判定値格納手段115からOPsが出力さ
れる。OPx≧OPsであれば動作中、すなわち分岐装
置1が流量を調整している時間帯と判定し、調整有設定
手段114で調整検知信号Adを1′とする。また、偏
差判定手段112でOPx<OPsであれば調整無設定
手段113で調整検知信号Adを0′とする。すなわ
ち、流量変動検知装置100では調整有にて調整検知信
号Ad=1,調整されていなければAd=0を出力す
る。
【0040】流入下水流量がピークカットされている下
水処理プロセスに本実施例を適用して返送汚泥量を制御
した場合の放流水CODと返送汚泥量のトレンドグラフ
をそれぞれ図9の(a),(b)に示す。図9(a),
(b)の時間軸は共通であり、単に流入流量Qsに返送
率Rを乗じて返送汚泥量を演算した期間I(1〜167
時)と流入流量QsにpHによる補正量Qxを加えた流
量に返送率Rを乗じて返送汚泥量を演算した期間II(1
69〜336時)を表している。期間Iでは返送汚泥量
のトレンドグラフ(b)の返送汚泥量はピークカットさ
れたパターンを示しており、放流水CODのトレンドグ
ラフ(a)の放流水CODは期間Iでは24時間周期で
大きく変動している。一方、期間IIにおいては返送汚泥
量にはピークカットの影響が表れず、ピークカット時間
でもF/M比一定に返送汚泥量を制御しているので、ト
レンドグラフ(b)の放流水CODの最大値が低くなる
と共に、24時間周期のCOD変動幅(振幅)が小さく
なり水質が安定している。返送汚泥制御のための流入下
水の流量計の設置は曝気槽の入口が最適であるが、調整
槽以降であればよいので、例えば最初沈殿池入口の流量
でもよい。調整槽以降に複数系列の最初沈殿池が存在す
る場合には、分配前の流入量を系列で割った値を用いて
もよい。
【0041】本実施例では返送汚泥量を流量で表してい
るが、MLSSまたは返送汚泥濃度を乗じて質量で表し
て制御することも当然できる。
【0042】
【発明の効果】本発明では、流入下水のpH値と下水流
量とを計測するのみで、F/M比を一定に維持した返送
汚泥量制御を行うことができる。このため、下水処理場
の曝気槽や最終沈殿池に流入する下水流量をピークカッ
トするような場合があっても、F/M比を一定に維持で
きるような返送汚泥量を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す下水処理場の活性汚泥
処理プロセスの構成図。
【図2】本発明による返送汚泥量演算装置の一例を示す
構成図。
【図3】本発明による返送汚泥量演算装置の他の例を示
す構成図。
【図4】本発明による流量調整検知装置の一例を示す構
成図。
【図5】本発明による流量変動検知装置の一例を示す構
成図。
【図6】本発明による分岐信号演算装置の一例を示す構
成図。
【図7】流入下水量と流入有機物濃度を説明するための
図。
【図8】(a),(b)及び(c)は、ピークカットに
よる流入下水量とpHの変化を説明するための図。
【図9】(a)及び(b)は、本発明による返送汚泥量
制御結果を説明するためのトレンドグラフ。
【符号の説明】
1…分岐装置、3…曝気槽、4…最終沈殿池、6…流量
計、9…pH計、11…汚泥返送管、13…調整槽、1
6…COD計、19…流量調整検知装置、20…返送汚
泥量調節装置、30…返送汚泥量演算装置、35…補正
量演算手段、36…論理積演算手段、37…返送汚泥量
目標値演算手段、38…返送率演算手段、40…有機物
濃度演算手段、41…有機物量演算手段、42…返送汚
泥量目標値演算手段、43…目標値補正手段、100…
流量変動検知装置、110…分岐信号演算装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】曝気槽へ流入する流入下水のpH値に基づ
    いて有機物濃度を演算する手段と、該有機物濃度演算手
    段で得られた有機物濃度と曝気槽へ流入する流入下水の
    流量とから流入下水の有機物量を求める有機物量演算手
    段と、該有機物量演算手段で得られた有機物量と該有機
    物量から換算したF/M比(有機物量Fと活性汚泥量M
    との比)とに基づいて最終沈殿池から曝気槽へ返送する
    汚泥量の目標値を演算する返送汚泥量目標値演算手段と
    を具備したことを特徴とする活性汚泥処理プロセスにお
    ける返送汚泥制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記曝気槽へ流入する
    流入下水流量がピークカットされている時間帯のみ、該
    流入下水のpH値に基づいて前記返送汚泥量目標値を補
    正する手段を備えたことを特徴とする活性汚泥処理プロ
    セスにおける返送汚泥制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、活性汚泥処理プロセス
    が複数の系列に分岐する位置に設けられた調整槽へ下水
    が流入しているか否かを検知してその信号を前記返送汚
    泥量目標値演算手段に送信する流量変動検知手段を備え
    たことを特徴とする活性汚泥処理プロセスにおける返送
    汚泥制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、活性汚泥処理プロセス
    へ流入する下水流量の調整開始時刻と調整終了時刻とを
    設定し現在の時刻がその時間内にあるときに下水流量が
    調整されているとしてその信号を前記返送汚泥量目標値
    演算手段に送信する流量変動検知手段を備えたことを特
    徴とする活性汚泥処理プロセスにおける返送汚泥制御装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1において、最終沈殿池から放流さ
    れた放流水のCOD計測値が基準値以内になるように返
    送汚泥量目標値を補正する手段を備えたことを特徴とす
    る活性汚泥処理プロセスにおける返送汚泥制御装置。
  6. 【請求項6】曝気槽への流入水のpH値から有機物濃度
    を演算し、得られた有機物濃度と流入水の流量とから流
    入水の有機物量を求め、該有機物量と該有機物量から換
    算したF/M比(有機物量Fと活性汚泥量Mとの比)と
    に基づいて最終沈殿池から曝気槽へ返送する汚泥量の目
    標値を演算することを特徴とする活性汚泥処理プロセス
    における返送汚泥制御方法。
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