JPH08715Y2 - オルゴール - Google Patents

オルゴール

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JPH08715Y2
JPH08715Y2 JP4090693U JP4090693U JPH08715Y2 JP H08715 Y2 JPH08715 Y2 JP H08715Y2 JP 4090693 U JP4090693 U JP 4090693U JP 4090693 U JP4090693 U JP 4090693U JP H08715 Y2 JPH08715 Y2 JP H08715Y2
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plate
bottom plate
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movement
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利男 大川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はオルゴールの音源ムー
ブメントのリード振動を効率よく共鳴させる響片を有す
る底板を備えたオルゴールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のオルゴールはオルゴールボックス
の底板にオルゴール音源ムーブメントをネジ止めにより
取付けていて、上記底板はベニヤ板などの一枚ものであ
ったので、響板としての役目は小さいものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記した従来の技術に
おいて、オルゴールとしての共鳴周波数は底板面積とそ
の厚みおよびオルゴール箱の大きさに関係し、いずれも
大きくなる程共鳴周波数は低くなることが判明した。
【0004】底板の厚みに関しては底板面積に対して所
定の割合以下の薄い底板のときは底板から上部への振動
伝達が小さくなると共に残響が少なくなり味気ない音と
なることが判った。
【0005】逆に底板が厚すぎると底板自体が振動しづ
らくなり音量が低下する結果となり、程よい底板の厚み
を試行錯後で作った場合でも、前記のように底板がベニ
ヤ板等の単板そのものでは、響板としての共鳴効果は小
さく、ムーブメントが大きい割には低音が出づらく、エ
コー効果もないという問題点があった。
【0006】この考案は前記した各問題点を除去するた
めに、オルゴール音源ムーブメントを取付けた底板の構
造を工夫することで、ムーブメントの振動を効率よく低
域まで共鳴させると共に残響効果(エコー)を得ること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記したこの考案の目的
は、音源ムーブメントをオルゴール箱の底板に取着した
オルゴールを構成するに当り、ほぼ長方形の下板の上面
にその長さ方向に若干片寄せて中央寄りに斜辺を有する
中板を重合接着するとともに、この中板の上面に前記下
板よりも一回り小さい上板を重合接着してこの上板に前
記中板の斜辺に沿った斜めの二本のスリットを残存部を
隔てて形成し、この残存部から対角方向に他のスリット
を形成することで二枚の響片を形成して底板となし、こ
の底板の周辺部に箱枠を立設し、前記底板の三層合着部
上に音源ムーブメントを固定することで達成できた。
【0008】
【作用】音源ムーブメントから生じた音源振動は比較的
大質量でオルゴール箱に固定した底板の三層合着部から
上板残存部を経て二枚の響片に伝達し、これら各響片の
特に遊端を異なった周波数で僅かな時間差をつけて共鳴
させることができる。
【0009】すなわち二枚の響片は中板の厚みだけ宙に
浮いた状態にあり、その形状と面積の違いによりその共
振周波数は若干異なり、特に各響片の周辺部における自
由端とコーナ部とは僅かな時間差で良く振動し、和音と
残響効果とを伴ないながら大音で共鳴する。
【0010】この共鳴理由としては、ムーブメントの振
動エネルギーは残存部を振動源として各響片の遊端側に
伝達されるが、この伝達の仕方は残存部から遠くなる各
響片の遊端である自由端とコーナ部とが前記三層合着部
とムーブメントの質量との関係で、ムーブメント側の底
板の振動エネルギーにより残存部を振動源としてテコの
原理で大きく増幅されて振動するためであるらしい。
【0011】因みに三層合着部 5cの中央に小形ドライ
バを10cmの高さから落下させると上板スリット 3c
のコーナ寄り部分上のゼムクリップが1mm程飛び上る
程度振動が増幅する。
【0012】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。先
ずこの考案の基本構成は図1、図2に示すように、音源
ムーブメントMをオルゴール箱の底板に取着したオルゴ
ールを構成するに当り、15cm×7.5cmで厚さ
2.4mm程度の三層構造のベニヤ単板からなるほぼ長
方形の下板1 の上面にその長さ方向に若干片寄せて中央
寄りに約50°の角度の斜辺 2aを有する上記と同様な
板材からなる比較的小さい中板2 を重合し、木工ボンド
などで接着する。
【0013】この中板2 の上面にさらに前記下板1 より
も一回り小さい同材の上板3 を重合し、木工用ボンドで
接着するのであるが、この上板3 には予じめ前記中板2
の斜辺 2aに沿った斜めの二本のスリット 3a,3bを残
存部4 を隔てて形成し、この残存部4 から対角方向に他
のスリット 3cを形成することで二枚の響片 5a,5bを
形成した底板5 を作る。
【0014】そしてこの底板5 の下板周辺 1a上に図4
から図7までの各図のように箱枠6を接着等で固定する
と共に、上板3 における底板三層合着部 5c上に図4、
図5のような周知の中型オルゴール音源ムーブメントM
を図6、図7のようにネジnにより固定する。
【0015】なお図4〜図7において、符号 6aで示し
たものは一端をヒンジ 6bで箱枠6上に起伏開閉可能に
枢支した蓋であり、図6において符号 6c,6dはそれぞ
れムーブメントMの上部を覆ったガラス板と響片 5a,5
bを保護する補助蓋であり、この補助蓋 6dと各響片 5
a,5bの上面との間にはギャップを形成してある。(図
6参照)。
【0016】また各図中符号 5dで示した部分はムーブ
メントMの下に位置する底板5 にあけた孔であるが、こ
の孔は有った方が共鳴音が若干低い周波数に偏移する。
【0017】この考案によるオルゴールは以上のような
構成のもので、以下にその動作を説明する。音源ムーブ
メントMの一番軸を図6のハンドルhで巻回することで
ゼンマイを巻き、ドラムの回転でリードをはじいて音源
ムーブメントMからメロデイ音による音源振動を発生さ
せることができ、この振動は比較的大質量でしかも箱枠
6 に固定した底板5 の三層合着部 5cから上板残存部4,
4 を経て二枚の響片 5a,5bに伝達し、これら各響片を
異なった周波数で共鳴させることができる。
【0018】すなわち二枚の響片 5a,5bは中板2 の厚
みだけ宙に浮いた状態にあってこれらの形状と面積の違
いによりその共振周波数は若干異なり、特に各響片 5
a,5bの周辺部における遊端とコーナ部とは僅かな時間
差で良く振動し、和音と残響効果とを伴ないながら大音
で共鳴する。
【0019】この共鳴理由としては、ムーブメントMの
振動エネルギーは残存部4 を振動源として各響片 5a,5
b側に伝達するが、この伝達の仕方は残存部4 から遠く
なる各響片 5a,5bの遊端つまり自由端とコーナ部とが
前記三層合着部 5cとムーブメントMの質量との関係
で、箱枠6 に固定したムーブメント側の底板三層合着部
5cの振動エネルギーにより残存部4 を振動源としてテ
コの原理で大きく増幅されて僅小時間差振動するためで
あるらしい。
【0020】そしてムーブメント鳴動時、上板スリット
3cのコーナ寄り上面に静置したゼムクリップは各響片
5a,5bの僅かな時間差振動で約0.5mm程飛び跳ね
ながら振動し、その寄生振動音(いわゆるビリツキ音)
が大きく発生した。
【0021】
【考案の効果】この考案は以上説明したように構成した
ので、以下に記載の効果を奏する。下板1 上に一回り小
さい上板3 を台形の小さい中板2 を挟んで重合接着し、
この上板3 に前記中板2 の斜辺 2aに沿った斜めの二本
のスリット 3a,3bを残存部4 を隔てて形成するととも
に、この残存部4 から対角方向に他のスリット 3cを形
成することで二枚の響片 5a,5bを形成して底板5 とな
し、前記下板1 の周辺部に箱枠6 を立設し、前記底板5
の三層合着部 5c上に音源ムーブメントMを固定したの
で、このムーブメントに生じたメロデイ音による振動エ
ネルギーは比較的大質量でしかも箱枠6 に固定した底板
5 の三層合着部 5cから上板残存部4,4 を経て二枚の響
片 5a,5bに伝達し、これら各響片を異なった周波数で
共鳴させることができ、同一ムーブメントを用いた前記
従来のオルゴールよりも深みの有る大きな音を発生でき
るという第1の効果が有る。
【0022】また二枚の響片 5a,5bは中板2 の厚みだ
け宙に浮いた状態にあって、これらの形状と面積の違い
によりその共振周波数と振動伝達時間とは若干異なり、
特に各響片 5a,5bの周辺部における遊端とコーナ部と
は僅かな時間差を伴ない良く振動し、和音と残響効果と
を伴ないながら大音で共鳴し、豊かで快いオルゴール音
を聴取できるという第2の効果も有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に用いる底板の分離状態の一例を示す
斜視図
【図2】この考案に用いる底板の一例を示す斜視図
【図3】同上の中央部縦断面図
【図4】この考案によるオルゴールの一例を示す一部切
欠斜視図
【図5】この考案によるオルゴールの一例を示す斜視図
【図6】図5のA−A線における断面図
【図7】図5のB−B線における断面図
【符号の説明】
1 下板 2 中板 2a 斜辺 3 上板 3a,3b,3c スリット 4 残存部 5 底板 5a,5b 響片 5c 三層合着部 M 音源ムーブメント

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音源ムーブメントMをオルゴール箱の底
    板に取着したオルゴールにおいて、ほぼ長方形の下板1
    の上面にその長さ方向に若干片寄せて中央寄りに斜辺 2
    aを有する中板2 を重合接着するとともに、この中板2
    の上面に前記下板1 よりも一回り小さい上板3 を重合接
    着してこの上板3 に前記中板2 の斜辺2aに沿った斜め
    の二本のスリット 3a,3bを残存部4 を隔てて形成し、
    この残存部4 から対角方向に他のスリット 3cを形成す
    ることで二枚の響片 5a,5bを形成して底板5 となし、
    この底板5 の周辺部に箱枠6 を立設し、前記底板5 の三
    層合着部 5c上に音源ムーブメントMを固定してなるオ
    ルゴール。
JP4090693U 1993-06-29 1993-06-29 オルゴール Expired - Lifetime JPH08715Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4090693U JPH08715Y2 (ja) 1993-06-29 1993-06-29 オルゴール

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JP4090693U JPH08715Y2 (ja) 1993-06-29 1993-06-29 オルゴール

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Publication Number Publication Date
JPH078893U JPH078893U (ja) 1995-02-07
JPH08715Y2 true JPH08715Y2 (ja) 1996-01-10

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ID=12593558

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JP4090693U Expired - Lifetime JPH08715Y2 (ja) 1993-06-29 1993-06-29 オルゴール

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JP2007322556A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Rhythm Watch Co Ltd 振動音発生装置

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JPH078893U (ja) 1995-02-07

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