JPH0872076A - 積層カーペットマットの製造方法およびその装置 - Google Patents
積層カーペットマットの製造方法およびその装置Info
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- JPH0872076A JPH0872076A JP21578194A JP21578194A JPH0872076A JP H0872076 A JPH0872076 A JP H0872076A JP 21578194 A JP21578194 A JP 21578194A JP 21578194 A JP21578194 A JP 21578194A JP H0872076 A JPH0872076 A JP H0872076A
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- diaphragm
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】未加硫ゴムシートを加硫させて加硫ゴム製の裏
面層を形成し、かつ裏面層に対して表層カ−ペットを接
合させる方法において、表層カ−ペットの起毛の風合い
を更に良好にし、起毛が変形し易い材質、密度、長さで
ある場合にも、起毛の圧縮変形を防止すること。 【構成】上金型5に可とう性の隔膜9を取り付ける。下
金型6に加硫成形室14を形成する。上金型5と隔膜9
との間の積層圧制御用空間に気体を供給し、気体を排出
できる。加硫成形室14へと気体を供給し、気体を排出
できる。下金型6を加熱して加硫成形室へと未加硫ゴム
シートと表層カ−ペットを配置し、積層圧制御用空間に
気体を供給して隔膜9を表層カ−ペットに対して加圧さ
せ、次いで加硫成形室14へと気体を供給して隔膜9を
上金型6へと加圧させる。この間未加硫ゴムシートを加
硫成形して裏面層を形成し、かつ表層カ−ペットを裏面
層へと接合させる。
面層を形成し、かつ裏面層に対して表層カ−ペットを接
合させる方法において、表層カ−ペットの起毛の風合い
を更に良好にし、起毛が変形し易い材質、密度、長さで
ある場合にも、起毛の圧縮変形を防止すること。 【構成】上金型5に可とう性の隔膜9を取り付ける。下
金型6に加硫成形室14を形成する。上金型5と隔膜9
との間の積層圧制御用空間に気体を供給し、気体を排出
できる。加硫成形室14へと気体を供給し、気体を排出
できる。下金型6を加熱して加硫成形室へと未加硫ゴム
シートと表層カ−ペットを配置し、積層圧制御用空間に
気体を供給して隔膜9を表層カ−ペットに対して加圧さ
せ、次いで加硫成形室14へと気体を供給して隔膜9を
上金型6へと加圧させる。この間未加硫ゴムシートを加
硫成形して裏面層を形成し、かつ表層カ−ペットを裏面
層へと接合させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層カーペットマット
の製造方法およびこれに使用する製造装置に関するもの
である。
の製造方法およびこれに使用する製造装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車、家屋、各種施設等の室内の床面
において、砂、泥、塵埃等の床面への飛散と床面の汚れ
を防止するために、カーペットマットが使用されてい
る。このカーペットマットは、室外や車外に持ち出し
て、簡単に清掃することができる。こうした置敷用カー
ペットマットとしては、表層カーペットの基布面をラテ
ックスでバッキング処理したものも用いられている。し
かし、これは移動し易く、かつ腰が柔らかいために、め
くれ上がりやすい。
において、砂、泥、塵埃等の床面への飛散と床面の汚れ
を防止するために、カーペットマットが使用されてい
る。このカーペットマットは、室外や車外に持ち出し
て、簡単に清掃することができる。こうした置敷用カー
ペットマットとしては、表層カーペットの基布面をラテ
ックスでバッキング処理したものも用いられている。し
かし、これは移動し易く、かつ腰が柔らかいために、め
くれ上がりやすい。
【0003】このため、表層カーペットの裏面に対して
ゴム層を接合しているが、これには次の方法がある。ま
ず、表層カーペットの裏面に接着剤を塗布し、乾燥させ
る。一方、加硫した裏面層の表面をバフ掛けやプライマ
ー処理し、この裏面層の接着面を表層カーペットの裏面
に対して密着させ、圧力を加えて両者を接着する。この
方法によれば、表層カーペットの起毛を損傷するおそれ
がないし、また接着剤による接着という、原理的には最
も単純な方法であるので、広く普及した。
ゴム層を接合しているが、これには次の方法がある。ま
ず、表層カーペットの裏面に接着剤を塗布し、乾燥させ
る。一方、加硫した裏面層の表面をバフ掛けやプライマ
ー処理し、この裏面層の接着面を表層カーペットの裏面
に対して密着させ、圧力を加えて両者を接着する。この
方法によれば、表層カーペットの起毛を損傷するおそれ
がないし、また接着剤による接着という、原理的には最
も単純な方法であるので、広く普及した。
【0004】しかし、表層カーペットの裏面は、その構
造上、多数の激しい凹凸が存在しているので、表層カー
ペットの裏面をゴム層に対して強固に隙間なく接着する
ためには、多数の凹凸や反りの部分に接着剤を充填しな
ければならず、従って、多量の接着剤が必要である。特
に、裏面層を形成する加硫ゴムに対して強固に接着する
接着剤はいずれも高価であるので、高価な接着剤を多量
に使用することから、製造コストが高かった。しかも、
接着剤を多量に使用する結果、接着剤の乾燥工程の間に
多量の有機溶媒が揮発するので、作業環境が悪化する。
更に、接着剤は非加硫系ゴムであるため、積層カーペッ
トマットとの接着力が、熱が加わると急速に失われる。
更に、製造工程が多すぎるという問題もあり、やはり製
造コストの上昇の原因となっている。
造上、多数の激しい凹凸が存在しているので、表層カー
ペットの裏面をゴム層に対して強固に隙間なく接着する
ためには、多数の凹凸や反りの部分に接着剤を充填しな
ければならず、従って、多量の接着剤が必要である。特
に、裏面層を形成する加硫ゴムに対して強固に接着する
接着剤はいずれも高価であるので、高価な接着剤を多量
に使用することから、製造コストが高かった。しかも、
接着剤を多量に使用する結果、接着剤の乾燥工程の間に
多量の有機溶媒が揮発するので、作業環境が悪化する。
更に、接着剤は非加硫系ゴムであるため、積層カーペッ
トマットとの接着力が、熱が加わると急速に失われる。
更に、製造工程が多すぎるという問題もあり、やはり製
造コストの上昇の原因となっている。
【0005】他の方法においては、表層カーペットの裏
面に接着剤を塗布し、乾燥させ、この表層カーペットの
裏面に未加硫ゴムシートを密着させ、温度130〜16
0℃、圧力2〜6kg/cm2 の下で未加硫ゴムシート
を加硫する。しかし、この方法によれば、前記したよう
に、表層カーペットの裏面の激しい凹凸が、その上に積
層された未加硫ゴムシートの表面に、転写されて出現す
る。この転写された凹凸は、加硫成形後にも残留するの
で、積層カーペットマットの裏面側の外観が非常に悪く
なる。更に、接着剤を多量に必要とするという問題点
も、未解決のまま残っている。
面に接着剤を塗布し、乾燥させ、この表層カーペットの
裏面に未加硫ゴムシートを密着させ、温度130〜16
0℃、圧力2〜6kg/cm2 の下で未加硫ゴムシート
を加硫する。しかし、この方法によれば、前記したよう
に、表層カーペットの裏面の激しい凹凸が、その上に積
層された未加硫ゴムシートの表面に、転写されて出現す
る。この転写された凹凸は、加硫成形後にも残留するの
で、積層カーペットマットの裏面側の外観が非常に悪く
なる。更に、接着剤を多量に必要とするという問題点
も、未解決のまま残っている。
【0006】他の方法においては、プレス加硫機に上金
型と下金型とを取り付け、上金型と下金型との間に表層
カーペットと未加硫ゴムシートとを積層状態で配置し、
温度130〜170℃、面圧力2〜20kg/cm2 で
加熱および加圧することによって、未加硫ゴムシートを
加硫させて加硫ゴム製の裏面層を形成し、同時に裏面層
に対して表層カーペットを接合させている。この方法に
よれば、前記したような、接着剤の使用に伴う問題もな
く、工程数も少なく、表層カーペットと裏面層との接合
強度も高い。しかし、この方法を使用すると、表層カー
ペットの起毛に対しても高熱と圧力とが加わるため、起
毛が圧縮されてその風合いが失われ、外観が悪くなると
いう問題がある。選択や乾燥を繰り返すレンタル用の玄
関マット等においては、実用化されているが、起毛が長
いもの、起毛の耐熱性が低いもの、更には特に起毛の風
合いが重要な高級品においては、前記の欠点が致命的で
ある。
型と下金型とを取り付け、上金型と下金型との間に表層
カーペットと未加硫ゴムシートとを積層状態で配置し、
温度130〜170℃、面圧力2〜20kg/cm2 で
加熱および加圧することによって、未加硫ゴムシートを
加硫させて加硫ゴム製の裏面層を形成し、同時に裏面層
に対して表層カーペットを接合させている。この方法に
よれば、前記したような、接着剤の使用に伴う問題もな
く、工程数も少なく、表層カーペットと裏面層との接合
強度も高い。しかし、この方法を使用すると、表層カー
ペットの起毛に対しても高熱と圧力とが加わるため、起
毛が圧縮されてその風合いが失われ、外観が悪くなると
いう問題がある。選択や乾燥を繰り返すレンタル用の玄
関マット等においては、実用化されているが、起毛が長
いもの、起毛の耐熱性が低いもの、更には特に起毛の風
合いが重要な高級品においては、前記の欠点が致命的で
ある。
【0007】この点を解決する方法として、本出願人
は、特公昭63─47611号および特公昭63─47
612号において、次の方法を開示した。即ち、プレス
加硫機に上金型と下金型とを取り付け、上金型に冷却機
構を設けることによって上金型の温度を10〜60℃に
保持し、下金型の温度を130〜170℃に保持できる
ようにし、下金型の上に未加硫ゴムシートと表層カーペ
ットとを順次積層し、面圧力2〜20kg/cm2 で加
熱および加圧することによって、未加硫ゴムシートを加
硫させて加硫ゴム製の裏面層を形成し、同時に裏面層に
対して表層カーペットを接合させている。この方法によ
れば、起毛の圧縮による変形が大幅に減少し、その風合
いが保持されるので、この方法が広く普及しはじめてい
る。
は、特公昭63─47611号および特公昭63─47
612号において、次の方法を開示した。即ち、プレス
加硫機に上金型と下金型とを取り付け、上金型に冷却機
構を設けることによって上金型の温度を10〜60℃に
保持し、下金型の温度を130〜170℃に保持できる
ようにし、下金型の上に未加硫ゴムシートと表層カーペ
ットとを順次積層し、面圧力2〜20kg/cm2 で加
熱および加圧することによって、未加硫ゴムシートを加
硫させて加硫ゴム製の裏面層を形成し、同時に裏面層に
対して表層カーペットを接合させている。この方法によ
れば、起毛の圧縮による変形が大幅に減少し、その風合
いが保持されるので、この方法が広く普及しはじめてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、未だ場合によ
っては、起毛の風合いを損なう場合があることが判明し
てきた。特に、起毛の密度が少ない場合は起毛の変形が
起こりやすい。また、軟化温度の低いポリプロピレン繊
維を混合した繊維のように、耐熱性の低い繊維によって
起毛を形成している場合には、やはり起毛の変形が生ず
る。特に、ポリプロピレン繊維のみからなる場合には、
起毛が圧縮変形されてしまう。更に、「シャギマット」
と呼ばれているマットにおいては、起毛の厚さと密度と
が、表層カーペットの各部分で異なっているので、前記
の方法を利用すると、起毛の密度が小さな部分や起毛が
長い部分では、起毛が大きく変形しうるために、製造が
困難である。
っては、起毛の風合いを損なう場合があることが判明し
てきた。特に、起毛の密度が少ない場合は起毛の変形が
起こりやすい。また、軟化温度の低いポリプロピレン繊
維を混合した繊維のように、耐熱性の低い繊維によって
起毛を形成している場合には、やはり起毛の変形が生ず
る。特に、ポリプロピレン繊維のみからなる場合には、
起毛が圧縮変形されてしまう。更に、「シャギマット」
と呼ばれているマットにおいては、起毛の厚さと密度と
が、表層カーペットの各部分で異なっているので、前記
の方法を利用すると、起毛の密度が小さな部分や起毛が
長い部分では、起毛が大きく変形しうるために、製造が
困難である。
【0009】本発明の課題は、未加硫ゴムシートと表層
カーペットとを積層し、この積層体を加熱および加圧す
ることによって、未加硫ゴムシートを加硫させて加硫ゴ
ム製の裏面層を形成し、かつ裏面層に対して表層カーペ
ットを接合させる方法において、表層カーペットの起毛
の風合いを更に良好な状態に保持することであり、また
は起毛が変形し易い材質、密度、長さであるような場合
においても、起毛の圧縮変形を防止することである。更
には、表層カーペットの上の起毛の密度、長さ、材質等
が互いに異なる領域がある場合においても、起毛を良好
な状態に保持することである。
カーペットとを積層し、この積層体を加熱および加圧す
ることによって、未加硫ゴムシートを加硫させて加硫ゴ
ム製の裏面層を形成し、かつ裏面層に対して表層カーペ
ットを接合させる方法において、表層カーペットの起毛
の風合いを更に良好な状態に保持することであり、また
は起毛が変形し易い材質、密度、長さであるような場合
においても、起毛の圧縮変形を防止することである。更
には、表層カーペットの上の起毛の密度、長さ、材質等
が互いに異なる領域がある場合においても、起毛を良好
な状態に保持することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る製造方法
は、表層カーペットとゴム製の裏面層とからなり、表層
カーペットの基布が裏面層に接合されている、置敷用の
積層カーペットマットを製造する方法であって、上金型
と下金型とを備えている加硫成形装置であって、上金型
の表面に可とう性の隔膜が取り付けられており、下金型
に加硫成形室が形成されており、上金型と隔膜との間の
制御用空間に気体を供給し、また気体を排出できるよう
に構成されており、加硫成形室へと気体を供給し、また
気体を排出できるように構成されている加硫成形装置を
使用し、下金型を加熱して加硫成形室へと未加硫ゴムシ
ートおよび表層カーペットを配置し、上金型と下金型と
を互いに合わせ、積層圧制御用空間に気体を供給して隔
膜を表層カーペットに対して接触および加圧させて表層
カーペットの基布に未加硫ゴムシートを粘着接合せし
め、次いで加硫成形室へと気体を供給して隔膜を上金型
へと接触および加圧させ、この間未加硫ゴムシートを加
硫成形して裏面層を形成するのと共に表層カーペットを
裏面層へと接合させることを特徴とする。
は、表層カーペットとゴム製の裏面層とからなり、表層
カーペットの基布が裏面層に接合されている、置敷用の
積層カーペットマットを製造する方法であって、上金型
と下金型とを備えている加硫成形装置であって、上金型
の表面に可とう性の隔膜が取り付けられており、下金型
に加硫成形室が形成されており、上金型と隔膜との間の
制御用空間に気体を供給し、また気体を排出できるよう
に構成されており、加硫成形室へと気体を供給し、また
気体を排出できるように構成されている加硫成形装置を
使用し、下金型を加熱して加硫成形室へと未加硫ゴムシ
ートおよび表層カーペットを配置し、上金型と下金型と
を互いに合わせ、積層圧制御用空間に気体を供給して隔
膜を表層カーペットに対して接触および加圧させて表層
カーペットの基布に未加硫ゴムシートを粘着接合せし
め、次いで加硫成形室へと気体を供給して隔膜を上金型
へと接触および加圧させ、この間未加硫ゴムシートを加
硫成形して裏面層を形成するのと共に表層カーペットを
裏面層へと接合させることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記の積層カーペットマ
ットを製造するための装置であって、上金型、加硫成形
室が形成されている下金型、上金型の表面に取り付けら
れている可とう性の隔膜、少なくとも下金型の加硫成形
室を加熱する加熱装置、上金型と隔膜との間の積層圧制
御用空間に気体を供給し、また気体を排出するための手
段、および加硫成形室へと気体を供給し、また気体を排
出するための手段を備えており、積層圧制御用空間に気
体を供給して隔膜を表層カーペットに対して接触および
加圧させ、加硫成形室へと気体を供給して隔膜を上金型
へと接触および加圧させるように構成されていることを
特徴とする。
ットを製造するための装置であって、上金型、加硫成形
室が形成されている下金型、上金型の表面に取り付けら
れている可とう性の隔膜、少なくとも下金型の加硫成形
室を加熱する加熱装置、上金型と隔膜との間の積層圧制
御用空間に気体を供給し、また気体を排出するための手
段、および加硫成形室へと気体を供給し、また気体を排
出するための手段を備えており、積層圧制御用空間に気
体を供給して隔膜を表層カーペットに対して接触および
加圧させ、加硫成形室へと気体を供給して隔膜を上金型
へと接触および加圧させるように構成されていることを
特徴とする。
【0012】
【作用】本発明によれば、加熱された加硫成形室内に未
加硫ゴムシートを配置し、その上に表層カーペットを積
層した後、上金型と隔膜との間の積層圧制御用空間に気
体を供給して隔膜を表層カーペットに対して接触および
加圧させる。このときには、可とう性の隔膜によって起
毛が圧縮される。この初期段階では、最初に未加硫ゴム
シートの表層カーペットへの粘着が主として生ずる。
加硫ゴムシートを配置し、その上に表層カーペットを積
層した後、上金型と隔膜との間の積層圧制御用空間に気
体を供給して隔膜を表層カーペットに対して接触および
加圧させる。このときには、可とう性の隔膜によって起
毛が圧縮される。この初期段階では、最初に未加硫ゴム
シートの表層カーペットへの粘着が主として生ずる。
【0013】次いで、加硫成形室へと気体を供給しなが
ら、積層圧制御用空間の加圧気体を排出させると、隔膜
が上金型へと接触および加圧された状態となる。この結
果、起毛は隔膜による圧縮から完全に開放されて、元通
り立ち上がった状態に復元する。この間には、主として
未加硫ゴムシート中で架橋反応が進行するが、この間
中、起毛は完全に圧縮から開放された状態で保持される
ので、起毛の変形が最小限となる。
ら、積層圧制御用空間の加圧気体を排出させると、隔膜
が上金型へと接触および加圧された状態となる。この結
果、起毛は隔膜による圧縮から完全に開放されて、元通
り立ち上がった状態に復元する。この間には、主として
未加硫ゴムシート中で架橋反応が進行するが、この間
中、起毛は完全に圧縮から開放された状態で保持される
ので、起毛の変形が最小限となる。
【0014】しかも、初期の段階では、隔膜によって積
層体が下金型の方へと圧縮されると共に、次には加硫成
形室中へと供給されたエアーによって、積層体が下金型
の方へと加圧され、この間まったく圧力に空白が生じな
い。従って、積層体が加硫成形室の底面から浮き上がる
おそれがなく、こうした浮き上がりに起因する、表層カ
ーペットと裏面層との界面における収縮、変形等のトラ
ブルが発生することはない。
層体が下金型の方へと圧縮されると共に、次には加硫成
形室中へと供給されたエアーによって、積層体が下金型
の方へと加圧され、この間まったく圧力に空白が生じな
い。従って、積層体が加硫成形室の底面から浮き上がる
おそれがなく、こうした浮き上がりに起因する、表層カ
ーペットと裏面層との界面における収縮、変形等のトラ
ブルが発生することはない。
【0015】上金型と下金型とを合わせたときには、隔
膜の周縁部分が上金型と下金型との間に挟まれて保持さ
れる。隔膜の周縁部分を上金型に対して固定する方法
は、種々考えられるが、上金型に対してネジ部材によっ
て固定することが好ましい。この際、上金型と下金型と
を互いに合わせたときにネジ部材の頭部を収容する収容
孔を下金型に形成することによって、ネジ部材が上金型
と下金型との間に挟まれないようにすることができる。
膜の周縁部分が上金型と下金型との間に挟まれて保持さ
れる。隔膜の周縁部分を上金型に対して固定する方法
は、種々考えられるが、上金型に対してネジ部材によっ
て固定することが好ましい。この際、上金型と下金型と
を互いに合わせたときにネジ部材の頭部を収容する収容
孔を下金型に形成することによって、ネジ部材が上金型
と下金型との間に挟まれないようにすることができる。
【0016】積層圧制御用空間に気体を供給して隔膜を
表層カーペットに対して接触および加圧する際には、加
硫成形室内側のバルブを開放状態にすれば、加硫成形室
内の気体は排出される。また、加硫成形室へと気体を供
給して隔膜を上金型へと接触および加圧させる際には、
積層圧制御用空間内側のバルブを開放状態にすれば、こ
の空間内の気体は排出される。従って、一般的には、気
体の吸引は不要である。ただし、特に滑り止め突起形成
用の深い溝や、模様彫刻を形成した下金型を使用する場
合には、積層圧制御用空間に気体を供給して隔膜を表層
カーペットに対して接触および加圧する際に、加硫成形
室内の気体を吸引することにより、カーペットの浮きに
よる不良を防止する作用がある。
表層カーペットに対して接触および加圧する際には、加
硫成形室内側のバルブを開放状態にすれば、加硫成形室
内の気体は排出される。また、加硫成形室へと気体を供
給して隔膜を上金型へと接触および加圧させる際には、
積層圧制御用空間内側のバルブを開放状態にすれば、こ
の空間内の気体は排出される。従って、一般的には、気
体の吸引は不要である。ただし、特に滑り止め突起形成
用の深い溝や、模様彫刻を形成した下金型を使用する場
合には、積層圧制御用空間に気体を供給して隔膜を表層
カーペットに対して接触および加圧する際に、加硫成形
室内の気体を吸引することにより、カーペットの浮きに
よる不良を防止する作用がある。
【0017】表層カーペットが、互いに起毛の状態が異
なる複数の部分によって構成されている場合において
も、本発明によれば、それぞれの部分の風合い、外観が
保持されるので、極めて効果が大きい。また、本発明の
装置においては、加硫成形室の寸法を大きくして、複数
種類の起毛を有する表層カーペットを同時に処理するこ
とも可能になった。起毛の状態としては、起毛の材質、
長さ、太さ、密度(単位面積当たりの本数)がある。
なる複数の部分によって構成されている場合において
も、本発明によれば、それぞれの部分の風合い、外観が
保持されるので、極めて効果が大きい。また、本発明の
装置においては、加硫成形室の寸法を大きくして、複数
種類の起毛を有する表層カーペットを同時に処理するこ
とも可能になった。起毛の状態としては、起毛の材質、
長さ、太さ、密度(単位面積当たりの本数)がある。
【0018】上金型側に冷却機構を備えつけることによ
って、上金型の温度を10℃〜100℃に保持できるよ
うにすることが、表層カーペットの起毛を保護するため
に、特に好ましい。更に、加硫成形室および収容孔にお
いては、上金型と下金型とが接触していないので、高温
の下金型から上金型への熱の伝達量を少なくすることが
でき、従って、上金型の冷却効率が向上する。上金型を
冷却する機構としては,、水冷機構が好ましい。
って、上金型の温度を10℃〜100℃に保持できるよ
うにすることが、表層カーペットの起毛を保護するため
に、特に好ましい。更に、加硫成形室および収容孔にお
いては、上金型と下金型とが接触していないので、高温
の下金型から上金型への熱の伝達量を少なくすることが
でき、従って、上金型の冷却効率が向上する。上金型を
冷却する機構としては,、水冷機構が好ましい。
【0019】
【実施例】図1は、本発明によって製造できる積層カー
ペットマット1を示す斜視図であり、図2は、その断面
図である。積層カーペットマット1においては、表層カ
ーペット2と裏面層3とが共に略長方形であり、互いに
接合されている。表層カーペット2の裏面には、基布2
bが設けられており、裏面層3の表面3a側に基布2b
が接合されており、裏面層の裏面3bに、滑り止め用の
凸部が形成されている。2aは起毛である。
ペットマット1を示す斜視図であり、図2は、その断面
図である。積層カーペットマット1においては、表層カ
ーペット2と裏面層3とが共に略長方形であり、互いに
接合されている。表層カーペット2の裏面には、基布2
bが設けられており、裏面層3の表面3a側に基布2b
が接合されており、裏面層の裏面3bに、滑り止め用の
凸部が形成されている。2aは起毛である。
【0020】図3には、いわゆる「シャギマット」と呼
ばれる積層カーペットマット11を示す。これは、表層
カーペット12と裏面層3との接合体である。裏面層3
に対して表層カーペット12の基布12bが接合されて
いる。起毛12aは短く、かつ密度が高い。起毛12c
は、起毛12aよりも長く、かつ密度が少ない。
ばれる積層カーペットマット11を示す。これは、表層
カーペット12と裏面層3との接合体である。裏面層3
に対して表層カーペット12の基布12bが接合されて
いる。起毛12aは短く、かつ密度が高い。起毛12c
は、起毛12aよりも長く、かつ密度が少ない。
【0021】次いで、本発明の製造方法を例示する。図
1、図3に示す積層カーペットマット1、11などを得
るためには、まず、表層カーペット2、12と未加硫ゴ
ムシートとを製造する。未加硫ゴムシートを製造するに
は、天然ゴム、合成ゴム、再生ゴム等のゴム原料に、加
硫剤、加硫促進剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、カ−ボン
ブラック、無機質充填剤、軟化剤、老化防止剤等のゴム
用薬剤を適正量加え、混練し、ゴム配合物を作る。これ
を、カレンダーロールを用いて圧延し、シートをつく
る。裁断機を用いてこのシートを打ち抜き裁断し、未加
硫ゴムシートを成形する。
1、図3に示す積層カーペットマット1、11などを得
るためには、まず、表層カーペット2、12と未加硫ゴ
ムシートとを製造する。未加硫ゴムシートを製造するに
は、天然ゴム、合成ゴム、再生ゴム等のゴム原料に、加
硫剤、加硫促進剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、カ−ボン
ブラック、無機質充填剤、軟化剤、老化防止剤等のゴム
用薬剤を適正量加え、混練し、ゴム配合物を作る。これ
を、カレンダーロールを用いて圧延し、シートをつく
る。裁断機を用いてこのシートを打ち抜き裁断し、未加
硫ゴムシートを成形する。
【0022】表層カーペット2、12等は、天然繊維、
合成繊維のいずれによって形成してもよい。織り方も、
タフテッドカーペット、ニードルパンチカーペット等の
いずれであっても良い。表層カーペット2、12等の基
布面が、バッキング処理されていても良い。
合成繊維のいずれによって形成してもよい。織り方も、
タフテッドカーペット、ニードルパンチカーペット等の
いずれであっても良い。表層カーペット2、12等の基
布面が、バッキング処理されていても良い。
【0023】図4は、本発明の実施例で使用する装置を
概略的に示す断面図である。プレス機の上冷却盤7Aの
所定位置には、上金型5が取り付けられている。プレス
機の下熱盤7Bの所定位置には、下金型6が取り付けら
れている。上金型5の表面5a上には、隔膜9が取り付
けられている。本実施例においては、隔膜9の周縁部分
が、ネジ部材10によって、上金型5に対して取り付け
られている。隔膜9と上金型5との間には、積層圧制御
用空間13が形成されている。隔膜9の材質としては、
厚さ2〜6mmの加硫ゴムまたは粘弾性エラストマー製
の板が好ましく、その材質は、長期間高温にさらされる
ことから、シリコンゴム、ブチルゴム、EPDM等とす
ることが好ましい。
概略的に示す断面図である。プレス機の上冷却盤7Aの
所定位置には、上金型5が取り付けられている。プレス
機の下熱盤7Bの所定位置には、下金型6が取り付けら
れている。上金型5の表面5a上には、隔膜9が取り付
けられている。本実施例においては、隔膜9の周縁部分
が、ネジ部材10によって、上金型5に対して取り付け
られている。隔膜9と上金型5との間には、積層圧制御
用空間13が形成されている。隔膜9の材質としては、
厚さ2〜6mmの加硫ゴムまたは粘弾性エラストマー製
の板が好ましく、その材質は、長期間高温にさらされる
ことから、シリコンゴム、ブチルゴム、EPDM等とす
ることが好ましい。
【0024】上金型5の内部には、気体通路8Aが形成
されており、気体通路8Aの一方が積層圧制御用空間1
3に通じており、気体通路8Aの他方が、気体排出路1
7と気体供給路18とに分離している。気体排出路17
は、開閉可能なバルブにつながっている。このバルブ
は、外気へと開放されていてもよいが、排出ポンプにつ
ながっていてもよい。気体供給路18は供給ポンプにつ
ながっている。これらは、図示しないバルブによって閉
鎖することが可能である。
されており、気体通路8Aの一方が積層圧制御用空間1
3に通じており、気体通路8Aの他方が、気体排出路1
7と気体供給路18とに分離している。気体排出路17
は、開閉可能なバルブにつながっている。このバルブ
は、外気へと開放されていてもよいが、排出ポンプにつ
ながっていてもよい。気体供給路18は供給ポンプにつ
ながっている。これらは、図示しないバルブによって閉
鎖することが可能である。
【0025】下金型6の内部には、気体通路8Bが形成
されており、気体通路8Bの一方が加硫成形室14に通
じており、気体通路8Bの他方が、気体排出路17と気
体供給路18とに分離している。気体排出路17は、開
閉可能なバルブにつながっている。このバルブは、外気
へと開放されていてもよいが、排出ポンプにつながって
いてもよい。気体供給路18は供給ポンプにつながって
いる。これらは、図示しないバルブによって閉鎖するこ
とが可能である。加硫成形室14は、制御用空間13の
下側に存在している。加硫成形室14の底面には、凸部
を形成するための凹部15が形成されている。加硫成形
室14を囲む所定位置に、ネジ部材の収容孔16が形成
されている。
されており、気体通路8Bの一方が加硫成形室14に通
じており、気体通路8Bの他方が、気体排出路17と気
体供給路18とに分離している。気体排出路17は、開
閉可能なバルブにつながっている。このバルブは、外気
へと開放されていてもよいが、排出ポンプにつながって
いてもよい。気体供給路18は供給ポンプにつながって
いる。これらは、図示しないバルブによって閉鎖するこ
とが可能である。加硫成形室14は、制御用空間13の
下側に存在している。加硫成形室14の底面には、凸部
を形成するための凹部15が形成されている。加硫成形
室14を囲む所定位置に、ネジ部材の収容孔16が形成
されている。
【0026】加硫成形室14内に未加硫ゴムシートを配
置し、その上に表層カーペットを配置し、積層する。次
いで、上冷却盤7Aを下降させ、図5に示すように、上
金型5と下金型6の表面6aとを互いに接触させる。こ
の際、隔膜9の周縁部分が、上金型5と下金型6との間
に挟まれる。ネジ部材10の頭部が、下金型の収容孔1
6内に収容されるので、下金型6には直接は接触しな
い。
置し、その上に表層カーペットを配置し、積層する。次
いで、上冷却盤7Aを下降させ、図5に示すように、上
金型5と下金型6の表面6aとを互いに接触させる。こ
の際、隔膜9の周縁部分が、上金型5と下金型6との間
に挟まれる。ネジ部材10の頭部が、下金型の収容孔1
6内に収容されるので、下金型6には直接は接触しな
い。
【0027】気体通路8A側については、排出路17を
閉鎖し、供給路18から矢印Bのように気体を供給す
る。この気体は、気体通路8Aを通って流れ、制御用空
間13内に流入し、隔膜9を膨らませる。これと同時
に、気体通路8B側については、供給路18を閉鎖し、
排出路17から矢印Cのように気体を排出させる。この
場合には、排出路17側を単に開放状態とすることがで
きるが、ここから吸引することも可能である。この結
果、加硫成形室14内の気体は、気体通路8B、排出路
17を通って排出される。隔膜9の変形によって制御用
空間が膨張し、高圧空間20が生成する。この結果、隔
膜9によって表層カーペットおよび未加硫ゴムシートが
下金型6の方へと向かって強く加圧される。この際、下
金型6は加熱されているので、主として表層カーペット
と未加硫ゴムシートとの接着が進行し、かつ未加硫ゴム
シートの加硫もある程度は進行する。
閉鎖し、供給路18から矢印Bのように気体を供給す
る。この気体は、気体通路8Aを通って流れ、制御用空
間13内に流入し、隔膜9を膨らませる。これと同時
に、気体通路8B側については、供給路18を閉鎖し、
排出路17から矢印Cのように気体を排出させる。この
場合には、排出路17側を単に開放状態とすることがで
きるが、ここから吸引することも可能である。この結
果、加硫成形室14内の気体は、気体通路8B、排出路
17を通って排出される。隔膜9の変形によって制御用
空間が膨張し、高圧空間20が生成する。この結果、隔
膜9によって表層カーペットおよび未加硫ゴムシートが
下金型6の方へと向かって強く加圧される。この際、下
金型6は加熱されているので、主として表層カーペット
と未加硫ゴムシートとの接着が進行し、かつ未加硫ゴム
シートの加硫もある程度は進行する。
【0028】次いで、これと逆の工程を実施する。即
ち、気体通路8A側については、供給路18を閉鎖す
る。排出路17から矢印Eのように気体を排出させる。
この場合には、排出路17側を単に開放状態とすること
ができるが、ここから吸引することも可能である。この
結果、制御用空間20内の気体は、気体通路8A、排出
路17を通って排出される。これと同時に、気体通路8
B側については、排出路17を閉鎖し、供給路18から
矢印Dのように気体を供給する。この気体は、気体通路
8Bを通って流れ、加硫成形室14内に流入する。この
結果、隔膜9が変形し、制御用空間が消滅して隔膜9が
上金型5に張りつく。また、加硫成形室14内は高圧に
なり、この圧力によって、表層カーペットおよび未加硫
ゴムシートが下金型6の方へと向かって強く加圧され続
ける。そして、未加硫ゴムシートの加硫が進行する。
ち、気体通路8A側については、供給路18を閉鎖す
る。排出路17から矢印Eのように気体を排出させる。
この場合には、排出路17側を単に開放状態とすること
ができるが、ここから吸引することも可能である。この
結果、制御用空間20内の気体は、気体通路8A、排出
路17を通って排出される。これと同時に、気体通路8
B側については、排出路17を閉鎖し、供給路18から
矢印Dのように気体を供給する。この気体は、気体通路
8Bを通って流れ、加硫成形室14内に流入する。この
結果、隔膜9が変形し、制御用空間が消滅して隔膜9が
上金型5に張りつく。また、加硫成形室14内は高圧に
なり、この圧力によって、表層カーペットおよび未加硫
ゴムシートが下金型6の方へと向かって強く加圧され続
ける。そして、未加硫ゴムシートの加硫が進行する。
【0029】加硫成形が終了すると、プレス機を開放
し、下金型6から成形品をとりだし、カーペット部分を
整毛する。なお、本発明においては、表層カーペットの
起毛の繊維組成及び繊維密度、裏面層の配合組成に応
じ、加硫成形の温度、圧力、時間を選択する。本発明に
よるものは、柔軟な隔膜と気体の圧力とによる加圧であ
るために、特公昭63−047611号及び特公昭63
−047612号に示される圧力よりも、低い圧力によ
って、積層部分の接合力を一層向上させることができ
る。この結果、表層カーペットの起毛の損傷を最小とす
ることができる。
し、下金型6から成形品をとりだし、カーペット部分を
整毛する。なお、本発明においては、表層カーペットの
起毛の繊維組成及び繊維密度、裏面層の配合組成に応
じ、加硫成形の温度、圧力、時間を選択する。本発明に
よるものは、柔軟な隔膜と気体の圧力とによる加圧であ
るために、特公昭63−047611号及び特公昭63
−047612号に示される圧力よりも、低い圧力によ
って、積層部分の接合力を一層向上させることができ
る。この結果、表層カーペットの起毛の損傷を最小とす
ることができる。
【0030】上金型の温度は、10〜100℃、更には
20℃〜60℃とすることが好ましい。下金型の温度
は、130℃〜170℃とすることが好ましい。制御用
空間13または20内における圧力は、2〜15kg/
cm2 とすることが好ましく、加圧時間は1〜4分間と
することが更に好ましい。加硫成形室14内における圧
力は、2〜6kg/cm2 とすることが好ましく、加圧
時間は3〜6分間とすることが更に好ましい。
20℃〜60℃とすることが好ましい。下金型の温度
は、130℃〜170℃とすることが好ましい。制御用
空間13または20内における圧力は、2〜15kg/
cm2 とすることが好ましく、加圧時間は1〜4分間と
することが更に好ましい。加硫成形室14内における圧
力は、2〜6kg/cm2 とすることが好ましく、加圧
時間は3〜6分間とすることが更に好ましい。
【0031】例えば、耐熱性の優れたナイロン製カーペ
ットにおいては、前記の積層成形条件でもまったく良好
な結果を示す。ただし、ポリプロピレン製カーペットの
場合には、軟化温度が低いので、比較的低温、低圧であ
っても接合が良好に行われるようにするために、未加硫
ゴムシートの粘度を低くして表層カーペットの方へと浸
透し易いようにしたり、加硫の進行が早い組成を採用す
るといったことが考えられる。
ットにおいては、前記の積層成形条件でもまったく良好
な結果を示す。ただし、ポリプロピレン製カーペットの
場合には、軟化温度が低いので、比較的低温、低圧であ
っても接合が良好に行われるようにするために、未加硫
ゴムシートの粘度を低くして表層カーペットの方へと浸
透し易いようにしたり、加硫の進行が早い組成を採用す
るといったことが考えられる。
【0032】次いで、具体的な実験結果を例示する。図
4〜図6に示したような製造方法により、図1または図
3に示した積層カーペットマットを製造した。まず、図
1に示す積層カーペットマット1を製造する際には、本
実施例では、ポリエステル不織布を基布2bとし、ナイ
ロン繊維の起毛を植毛したタフテッドカーペットを用
い、この基布面を、ゴムラテックスで薄くバッキング処
理した。タフテッドカーペットの厚さは10mmとし
た。
4〜図6に示したような製造方法により、図1または図
3に示した積層カーペットマットを製造した。まず、図
1に示す積層カーペットマット1を製造する際には、本
実施例では、ポリエステル不織布を基布2bとし、ナイ
ロン繊維の起毛を植毛したタフテッドカーペットを用
い、この基布面を、ゴムラテックスで薄くバッキング処
理した。タフテッドカーペットの厚さは10mmとし
た。
【0033】ブタジエン─アクリロニトリル共重合体か
らなる原料ゴムに対して、加硫剤、加硫促進剤、カーボ
ンブラック、その他各種の配合物を添加し、この配合物
を前記したようにして成形し、厚さ1.5mmの未加硫
ゴムシートを得た。
らなる原料ゴムに対して、加硫剤、加硫促進剤、カーボ
ンブラック、その他各種の配合物を添加し、この配合物
を前記したようにして成形し、厚さ1.5mmの未加硫
ゴムシートを得た。
【0034】上冷却盤内を水冷することによって、上金
型5の温度を40℃〜45℃に保持した。下金型の温度
を160℃に保持した。制御用空間13内へと空気を供
給し、高圧の空間20を生成させた。このときの空気の
圧力を8kg/cm2 とした。この状態で、加熱および
圧着工程を2分間実施した。
型5の温度を40℃〜45℃に保持した。下金型の温度
を160℃に保持した。制御用空間13内へと空気を供
給し、高圧の空間20を生成させた。このときの空気の
圧力を8kg/cm2 とした。この状態で、加熱および
圧着工程を2分間実施した。
【0035】次いで、前記したようにして、制御用空間
内から空気を排出し、同時に加硫成形室14内へと空気
を導入した。このときの空気の圧力を4kg/cm2 と
した。この状態で、加熱および圧着工程を5分間実施し
た。この工程時には、起毛がすべて圧縮から開放され、
立ち上がっていた。次いで、加硫成形室14内の圧縮空
気を装置外へと排出させ、プレス装置を開放し、下金型
から積層カーペットマット1を取り出した。起毛の風合
いは、まったく損なわれていなかった。
内から空気を排出し、同時に加硫成形室14内へと空気
を導入した。このときの空気の圧力を4kg/cm2 と
した。この状態で、加熱および圧着工程を5分間実施し
た。この工程時には、起毛がすべて圧縮から開放され、
立ち上がっていた。次いで、加硫成形室14内の圧縮空
気を装置外へと排出させ、プレス装置を開放し、下金型
から積層カーペットマット1を取り出した。起毛の風合
いは、まったく損なわれていなかった。
【0036】これとまったく同様にして、図3に示す積
層カーペットマット11を製造した。ただし、表層カー
ペット12においては、ポリエステル不織布を基布12
bとし、基布12bにナイロン繊維の起毛12aを植毛
してタフテッドカーペットを製造し、更に、このタフテ
ッドカーペットの周縁部分に、毛足の一層長いパイル糸
12cを再度植毛した。これは、シャギマットないしシ
ャギカーペットと呼ばれるものである。この基布面12
bを、ゴムラテックスで薄くバッキング処理した。この
タフテッドカーペットの厚さは10mmとした。
層カーペットマット11を製造した。ただし、表層カー
ペット12においては、ポリエステル不織布を基布12
bとし、基布12bにナイロン繊維の起毛12aを植毛
してタフテッドカーペットを製造し、更に、このタフテ
ッドカーペットの周縁部分に、毛足の一層長いパイル糸
12cを再度植毛した。これは、シャギマットないしシ
ャギカーペットと呼ばれるものである。この基布面12
bを、ゴムラテックスで薄くバッキング処理した。この
タフテッドカーペットの厚さは10mmとした。
【0037】この結果、得られた表層カーペット11に
おいては、起毛12aだけでなく、再植毛した毛足の長
いパイル糸12cの部分についても、まったく風合いの
変化は見られなかった。
おいては、起毛12aだけでなく、再植毛した毛足の長
いパイル糸12cの部分についても、まったく風合いの
変化は見られなかった。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、未
加硫ゴムシートと表層カーペットとを積層し、この積層
体を加熱および加圧することによって、未加硫ゴムシー
トを加硫させて加硫ゴム製の裏面層を形成し、かつ裏面
層に対して表層カーペットを接合させる方法において、
表層カーペットの起毛の風合いを更に良好な状態に保持
することができ、起毛が変形し易い材質、密度、長さで
あるような場合においても、起毛の圧縮変形を防止する
ことができ、更には、表層カーペットの上の起毛の密
度、長さ、材質等が互いに異なる領域がある場合におい
ても、起毛を良好な状態に保持することができる。
加硫ゴムシートと表層カーペットとを積層し、この積層
体を加熱および加圧することによって、未加硫ゴムシー
トを加硫させて加硫ゴム製の裏面層を形成し、かつ裏面
層に対して表層カーペットを接合させる方法において、
表層カーペットの起毛の風合いを更に良好な状態に保持
することができ、起毛が変形し易い材質、密度、長さで
あるような場合においても、起毛の圧縮変形を防止する
ことができ、更には、表層カーペットの上の起毛の密
度、長さ、材質等が互いに異なる領域がある場合におい
ても、起毛を良好な状態に保持することができる。
【図1】積層カーペットマット1を示す斜視図である。
【図2】積層カーペットマット1を示す断面図である。
【図3】他の積層カーペットマット11を示す斜視図で
ある。
ある。
【図4】上金型5と下金型6とを嵌め合わせる前の状態
の製造装置を概略的に示す断面図である。
の製造装置を概略的に示す断面図である。
【図5】図4の製造装置において、上金型5と下金型6
とを嵌め合わせ、制御用空間20を加圧状態にして隔膜
9を変形させ、隔膜9によって表層カーペットおよび未
加硫ゴムシートを加圧している状態を概略的に示す断面
図である。
とを嵌め合わせ、制御用空間20を加圧状態にして隔膜
9を変形させ、隔膜9によって表層カーペットおよび未
加硫ゴムシートを加圧している状態を概略的に示す断面
図である。
【図6】図4の製造装置において、上金型5と下金型6
とを嵌め合わせ、加硫成形室14の方を加圧状態にして
隔膜9を上金型5に接触させ、加硫成形室14内の圧力
によって表層カーペットおよび未加硫ゴムシートを加圧
している状態を概略的に示す断面図である。
とを嵌め合わせ、加硫成形室14の方を加圧状態にして
隔膜9を上金型5に接触させ、加硫成形室14内の圧力
によって表層カーペットおよび未加硫ゴムシートを加圧
している状態を概略的に示す断面図である。
1、11 積層カーペットマット 2、12 表層カーペット 2a、12a、12c 起毛 2b、12b 基布 3 裏面層 5 上金型 6 下金型 7A 上冷却盤 7B 下熱盤7B 8A、8B 気体通路 9 隔膜 10 ネジ部材 13 積層圧制御用空間 14 加硫成形室 16 ネジ部材の収容孔 17 気体排出路 18 気体供給路 20 高圧の積層圧制御用空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 21:00 B29L 31:58
Claims (5)
- 【請求項1】 表層カーペットとゴム製の裏面層とから
なり、前記表層カーペットの基布が前記裏面層に接合さ
れている、置敷用の積層カーペットマットを製造する方
法であって、 上金型と下金型とを備えている加硫成形装置であって、
前記上金型の表面に可とう性の隔膜が取り付けられてお
り、前記下金型に加硫成形室が形成されており、前記上
金型と前記隔膜との間の制御用空間に気体を供給し、ま
た気体を排出できるように構成されており、前記加硫成
形室へと気体を供給し、また気体を排出できるように構
成されている加硫成形装置を使用し、 前記下金型を加熱して前記加硫成形室へと未加硫ゴムシ
ートおよび前記表層カーペットを配置し、前記上金型と
下金型とを互いに合わせ、前記積層圧制御用空間に気体
を供給して前記隔膜を前記表層カーペットに対して接触
および加圧させて前記表層カーペットの基布に未加硫ゴ
ムシートを粘着接合せしめ、次いで前記加硫成形室へと
気体を供給して前記隔膜を前記上金型へと接触および加
圧させ、この間前記未加硫ゴムシートを加硫成形して前
記裏面層を形成するのと共に前記表層カーペットを前記
裏面層へと接合させることを特徴とする、積層カーペッ
トマットの製造方法。 - 【請求項2】前記隔膜の周縁部分が前記上金型に対して
ネジ部材によって固定されており、前記上金型と下金型
とを互いに合わせたときに前記ネジ部材の頭部を収容す
る収容孔が前記下金型に形成されていることを特徴とす
る、請求項1記載の積層カーペットマットの製造方法。 - 【請求項3】前記積層圧制御用空間に気体を供給して前
記隔膜を前記表層カーペットに対して接触および加圧す
る際に、前記加硫成形室内の気体を吸引することを特徴
とする、請求項1または2記載の積層カーペットマット
の製造方法。 - 【請求項4】前記表層カーペットが、互いに起毛の状態
が異なる複数の部分によって構成されていることを特徴
とする、請求項1〜3のいずれか一つの請求項に記載の
積層カーペットマットの製造方法。 - 【請求項5】 表層カーペットとゴム製の裏面層とから
なり、前記表層カーペットの基布が前記裏面層に接合さ
れている、置敷用の積層カーペットマットを製造するた
めの装置であって、 上金型、加硫成形室が形成されている下金型、前記上金
型の表面に取り付けられている可とう性の隔膜、少なく
とも前記下金型の加硫成形室を加熱する加熱装置、前記
上金型と前記隔膜との間の積層圧制御用空間に気体を供
給し、また気体を排出するための手段、および前記加硫
成形室へと気体を供給し、また気体を排出するための手
段を備えており、前記積層圧制御用空間に気体を供給し
て前記隔膜を前記表層カーペットに対して接触および加
圧させ、前記加硫成形室へと気体を供給して前記隔膜を
前記上金型へと接触および加圧させるように構成されて
いることを特徴とする、積層カーペットマットの製造装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21578194A JPH0872076A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 積層カーペットマットの製造方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21578194A JPH0872076A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 積層カーペットマットの製造方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0872076A true JPH0872076A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16678129
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21578194A Pending JPH0872076A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 積層カーペットマットの製造方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0872076A (ja) |
-
1994
- 1994-09-09 JP JP21578194A patent/JPH0872076A/ja active Pending
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