JPH0872170A - 中空状弾性成型品及びその製造方法 - Google Patents

中空状弾性成型品及びその製造方法

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JPH0872170A
JPH0872170A JP6234221A JP23422194A JPH0872170A JP H0872170 A JPH0872170 A JP H0872170A JP 6234221 A JP6234221 A JP 6234221A JP 23422194 A JP23422194 A JP 23422194A JP H0872170 A JPH0872170 A JP H0872170A
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hollow elastic
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hem
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JP6234221A
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Masahiko Kumazaki
雅彦 熊崎
Katsuhide Ishibashi
克秀 石橋
Norihiko Kobayashi
典彦 小林
Minoru Ono
穣 大野
Sakae Ogata
栄 尾形
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JMS Co Ltd
Original Assignee
JMS Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来技術の欠点に対し、本発明は、装着感や
操作性に優れながらも皮膜が破れにくく、更に脱着の際
に基端部を掴み易く、基端部の破れや引き裂けの起きに
くい中空状弾性成型品特に医療用ゴム手袋を得ることを
課題とする。 【構成】 先端部分および側端部分が閉塞し、基端部分
(裾部分)が開口している中空状弾性成型品において、
先端部分の皮膜の厚さが基端部分(裾部分)の皮膜の厚
さより薄く、かつ前記基端部分(裾部分)の開口円周に
沿って皮膜の巻き上げ加工(ビーディング)された部分
(以下、ビーディング部分という)を有することを特徴
とする弾性成型品、該中空状弾性成型品を製造する方法
及び該中空状弾性成型品の形状が手袋状である医療用ゴ
ム手袋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は装着感及び操作性が良
く、破れにくい中空状弾性成型品とその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】手術用手袋やコンドームのような体にフィ
ットするゴム製品には、矛盾する2つの課題が存在す
る。その1つは装着感であり、体にフィットしてあたか
も前記製品を装着していないような感触を与え、且つ長
時間使用しても圧迫感のないことが要求される。課題の
もう1つは汚染防止(性)であり、ウイルスや細菌等を
通さず、更に裂けや破れのない強靱な皮膜であることが
要求される。従来よりこの矛盾する課題を解決するため
に、ゴムの配合や皮膜の厚さ等が検討されてきたが、必
ずしもその効果は充分とは言えなかった。従来の手術用
手袋は指部分の皮膜が比較的厚いため、指部の装着感・
操作性が悪く、手首側の裾部分の皮膜が比較的薄いた
め、裾部分が破れ易いという欠点があった。また指部分
が薄く、裾部分が比較的厚い皮膜を持つ手袋も存在した
が、これらの手袋の裾部分には補強のためのビーディン
グが無いため、装着・脱着時に掴みにくく、裂け易い欠
点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術の欠点
に対し、本発明は、装着感や操作性に優れながらも皮膜
が破れにくく、更に脱着の際に基端部を掴み易く、基端
部の破れや引き裂けの起きにくい中空状弾性成型品特に
医療用ゴム手袋を得ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、先端部分およ
び側端部分が閉塞し、基端部分(裾部分)が開口してい
る中空状弾性成型品において、先端部分の皮膜の厚さ
を基端部分(裾部分)の皮膜の厚さより薄くし、かつ
前記基端部分(裾部分)の開口円周に沿って皮膜の巻き
上げ加工(ビーディング)された部分(以下、ビーディ
ング部分という)を設けることによって、上記の従来技
術の課題を解決した。本発明は凝固剤浴とラテックス浴
において、鋳型引き上げ速度によって、鋳型に対する凝
固剤およびラテックスの付着量が変わることに着目し、
該知見を利用して製造した前記の要件を満足する先端
部分の皮膜の厚さ/基端部分(裾部分)の皮膜の厚さの
比率(以下、皮膜バランス比という)が1未満、0.5
以上の中空状弾性成型品、特に医療用ゴム手袋及びその
製造方法に関する。本発明の前記中空状弾性成型品は、
あらかじめ凝固剤中に浸漬し表面に凝固剤を付着させた
鋳型を乾燥した後、該鋳型を天然ゴムラテックスおよび
/またはエラストマーラテックス浴中に浸漬することに
より中空状弾性成型品を製造する方法において、凝固剤
浴とラテックス浴の内の少なくとも1つの浴中における
鋳型基端部分(裾部分)の引き上げを、先端部分の引き
上げより速く行うことにより製造することができる。特
に凝固剤浴とラテックス浴の両方で鋳型基端部分(裾部
分)の引き上げを、先端部分の引き上げより速く行うこ
とが有利である。以下、本発明の中空状弾性成型品及び
その製造方法について、ゴム手袋特に医療用ゴム手袋を
例にとり次に具体的に説明する。鋳型として医療用ゴム
手袋の手形を凝固剤浴中に指部を下にして浸漬し、手形
の表面に凝固剤の塗膜、好ましくは均一な膜厚の塗膜を
形成した。前記手形の凝固剤浴への浸漬速度は、特に制
限されるものではないが、あまり速いと手形に空気を巻
き込み、逆にあまり遅いと皮膜の肉厚の制御が困難にな
ったり、あるいは製造ラインが長くなって好ましくない
ので、通常1200mm/min以上、2200mm/
min以下の速度で既定の位置まで手形が浸漬される。
該手形を凝固剤浴中に所定時間浸漬後、凝固剤浴より引
き上げた。また手型の引き上げは、通常120〜150
0mm/minの速度で行われるが、前記のように凝固
剤浴中に浸漬した手型の引き上げ速度を指部分で遅く、
裾部分で速くなるようにして行うことが好ましく、例え
ば指部分の引き上げ速度は300mm/minであり、
裾部分の引き上げ速度は1200mm/minのように
変速して行われる。
【0005】前記凝固剤浴を構成する凝固剤としては、
例えばギ酸、酢酸などの有機酸、硝酸カルシュウム、塩
化カルシュウム、酢酸カルシュウム、酢酸亜鉛などの多
価金属塩および特定の有機酸のアミン塩よりなる群から
選ばれた少なくとも一種の化合物が挙げられ、一般にN
R、IRラテックスには硝酸カルシュウムを主剤に使用
し、CR、NBR、SBRなどのラテックスには塩化カ
ルシュウム、または塩化カルシュウムと硝酸カルシュウ
ムの併用が適当である。前記凝固剤は、一般に溶剤とし
て水および/またはアルコール(多くはメチルアルコー
ル)に溶解し、濃度2〜20%の溶液として用いられ
る。特に医療用ゴム手袋として適当な皮膜バランス比お
よび皮膜の厚さを有するものとするためには、前記凝固
剤濃度は10〜20%が好ましい。
【0006】本発明で使用するラテックス浴は、天然ゴ
ムラテックス(NR)および/またはエラストマーラテ
ックスで構成される。エラストマーとしては、例えばイ
ソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(S
BR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NB
R)、クロロプレンゴム(CR)、メチルメタクリレー
ト−ブタジエンゴム(MBR)、あるいはこれらエラス
トマーと天然ゴムとの混合物であってもよい。また、原
料ラテックスとしては、特に本発明の中空状弾性成型品
が手袋の場合に、指先の締め付け感を減少させるため
に、原料ラテックスに柔軟剤を含有させることが好まし
い。このような柔軟剤として、ポリイソプレンスピンド
ル油、流動パラフィン、固形パラフィン、パラフィン系
プロセス油、芳香族系プロセス油、ナフテン系プロセス
油等が挙げられる。さらに、前記ラテックス浴には、各
種ゴム配合剤、たとえば加硫促進剤、老化防止剤などを
含有していても良い。前記ラテックス浴の濃度は、全固
形分率(TCS)が30〜60%の範囲のものが好まし
く、さらに好ましくは40〜55%の範囲のものであ
る。また、浴温度は通常20〜40゜C程度である。ビ
ーディング部分の形成を容易にするため、裾部分は他の
部分に比較して薄膜であることが好ましいので、手形を
ラテックス浴に指部分を下にして浸漬後、該ビーディン
グ部分に相当する手型の裾部分、たとえば手形の裾部分
2〜3cmをラテックス浴に浸漬後5秒以内、好ましく
は直ちに引き上げ、ビーディング部分のラテックス皮膜
の厚さが、ビーディング部分以外の基端部分(裾部分)
のラテックス皮膜の厚さに比較して薄くすることができ
る。ラテックス浴への浸漬速度は特に制限されるもので
はないが、あまり速いと手形に空気を巻き込み、逆にあ
まり遅いと皮膜の肉厚の制御が困難になったり、あるい
は製造ラインが長くなって好ましくないので、通常12
00mm/min以上、2200mm/min以下の速
度で既定の位置まで手形を浸漬するのが好ましい。ラテ
ックス浴における滞留時間は、特に限定されないが、鋳
型先端部分と基端部分(裾部分)の滞留時間差の影響を
無くすため(ラテックス付着の不均一性を無くすため)
には、少なくとも30秒程度の滞留時間が好ましい。ま
た、ラテックス浴からの手型の引き上げも凝固剤浴の場
合と同様に通常120〜1500mm/minの速度で
行われるが、指部分で遅く、裾部分で速くなるようにし
て行うことが好ましい。例えば指部分の引き上げ速度3
00mm/min、裾部分の引き上げ速度1200mm
/minのように変速して行われる。したがって、凝固
剤浴とラテックス浴の両方の浴の手型の引き上げ速度を
指部分で遅く、裾部分で速くなるようにして行うことが
好ましい。例えば凝固剤浴からの引き上げ速度と、ラテ
ックス浴からの引き上げ速度をともに指部分では300
mm/min、裾部分では1200mm/minとする
ことにより指部厚さ/裾部厚さで表される皮膜バランス
比が0.8程度の優れた性質を有する医療用ゴム手袋を
製造することができる。
【0007】前記のようにして得られたラテックスの付
着した手形をビーディング部分が形成可能な程度に乾燥
した後、慣用のビーディング部分の形成方法、例えば以
下のようにしてビーディング部分を形成することができ
る。手形の基端部開口端からラテックス製の中空状弾性
成型品を機械的に巻き上げてビーディング部分を形成す
る。特に、本発明の中空状弾性成型品は前記のように手
型のビーディング部分のラテックス皮膜の厚さが、ビー
ディング部分以外の基端部分(裾部分)のラテックス皮
膜の厚さに比較して薄く形成されているので、容易にビ
ーディング部分を形成することができる。次に手型上に
形成された手袋状成型品を脱型可能な物性が得られるよ
うに乾燥した後、脱型して装着感や操作性に優れながら
も皮膜が破れにくく、更に脱着の際に基端部を掴み易
く、基端部の破れや引き裂けの起きにくいゴム手袋を得
ることが出来た。またラテックスより製造されたゴム手
袋を水により抽出処理を行うことにより、ゴム手袋の吸
水率を低下させることができるので、必要に応じて抽出
処理を行っても良い。なお、本発明の各種の中空状弾性
成型品は、前記のような外部凝固剤を用いる方法の他に
内部凝固剤を用いる方法、すなわち鋳型を浴に浸漬後、
凝固剤浴に浸漬してラテックスをゲル化させる方法によ
っても製造しても良い。
【0008】前記のようにして得られる本発明の中空状
弾性成型品としては、例えば、手術用手袋、処置用手袋
等の医療用手袋、コンドーム等が挙げられる。本発明の
中空状弾性成型品が医療用手袋である場合には、手袋の
指末節付近を各々3点、裾部分の末端から25mmの環
状線上を等分に分割する点を測定して指部厚さ/裾部厚
さの比を求め皮膜バランスの指標とした場合に、前記皮
膜バランス比が1未満で0.5以上、好ましくは0.9
5以下、さらに好ましくは0.9未満の範囲のものであ
る。また、施術の際の操作性や触感に優れ、圧迫感がな
い等の装着感が良いので、指部分の皮膜の平均厚さは2
20μm未満、130μm以上、とくに180〜220
μmであることが好ましい。また、皮膜の破れ、裂けに
よる汚染防止および裾部のズレあるいはまくれの減少の
理由から裾部分の皮膜の平均厚さが220μm以上、と
くに220〜260μmの範囲であることが好ましい。
前記したような皮膜バランス比、指部分の皮膜の平均厚
さ、および裾部分の皮膜の平均厚さを有するゴム手袋、
とくに前記したようなポリイソプレン等柔軟剤を配合し
たラテックスより製造したゴム手袋は柔軟性に優れてい
るため特に指先の締め付け感が少なく、かつ装着時に裾
部の破損がきわめて少ないので医療用手袋として非常に
優れたものである。
【0009】次に本発明の具体的実施態様を説明する。 1. 先端部分および側端部分が閉塞し、基端部分(裾
部分)が開口している中空状弾性成型品において、先端
部分の皮膜の厚さが基端部分(裾部分)の皮膜の厚さよ
り薄く、かつ前記基端部分(裾部分)の開口円周に沿っ
て皮膜の巻き上げ加工(ビーディング)された部分(以
下、ビーディング部分という)を有することを特徴とす
る中空状弾性成型品。 2. 前記1の中空状弾性成型品において、ビーディン
グ部分の皮膜の厚さが、ビーディング部分以外の基端部
分(裾部分)の皮膜の厚さに比較して薄いことを特徴と
する弾性成型品。 3. 前記1または2の中空状弾性成型品において、形
状が手袋状であり、かつ先端部分である指部分の皮膜の
平均厚さが220μm未満、130μm以上、かつ前記
基端部分(裾部分)である手首部分の皮膜の平均厚さ
(ビーディング部分を除く)が220μm以上であるこ
とを特徴とする医療用ゴム手袋。 4. 前記3の医療用ゴム手袋において、基端部分(裾
部分)の平均厚さが220μm以上、260μm以下で
あることを特徴とする医療用ゴム手袋。 5. 前記1、2、3または4記載の中空状弾性成型品
において、形状が手袋状であり、かつ指部分の皮膜の厚
さ/基端部分(裾部分)の皮膜の厚さで表される皮膜バ
ランス比が1未満で0.5以上である医療用手袋。 6. 凝固剤浴と天然ゴムラテックスおよび/またはエ
ラストマーラテックス中に鋳型を所定時間浸漬すること
により中空状弾性成型品を製造する方法において、凝固
剤浴とラテックス浴の内の少なくとも1つの浴中におけ
る鋳型基端部分(裾部分)の引き上げを、先端部分の引
き上げより速く行うことを特徴とする前記1、2、3、
4または5記載の中空状弾性成型品を製造する方法。 7. 前記6の中空状弾性成型品を製造する方法におい
て、凝固剤浴とラテックス浴の両方の浴中における鋳型
基端部分(裾部分)の引き上げを、先端部分の引き上げ
より速く行うことを特徴とする中空状弾性成型品を製造
する方法。 8. 前記6または7の中空状弾性成型品を製造する方
法において、凝固剤浴とラテックス浴中の鋳型の引き上
げを、120〜1500mm/minの速度で、かつ該
鋳型基端部分(裾部分)の引き上げを先端部分の引き上
げより速く行うことを特徴とする中空状弾性成型品を製
造する方法。 9. 前記6、7または8の中空状弾性成型品を製造す
る方法において、凝固剤浴とラテックス浴の内の少なく
とも1つの浴中への鋳型の浸漬を、既定の位置まで12
00mm/min以上の速度で行うことを特徴とする中
空状弾性成型品を製造する方法。 10. 前記6、7、8または9の中空状弾性成型品を
製造する方法において、凝固剤浴とラテックス浴の内の
少なくとも1つの浴中への鋳型の浸漬を、既定の位置ま
で1200mm/min以上、2200mm/min以
下の速度で行うことを特徴とする中空状弾性成型品を製
造する方法。 11. 前記10の中空状弾性成型品を製造する方法に
おいて、凝固剤浴とラテックス浴の両方の浴中への鋳型
の浸漬を、既定の位置まで1200mm/min以上、
2200mm/min以下の速度で行うことを特徴とす
る中空状弾性成型品を製造する方法。 12. 前記6、7、8、9、10または11の中空状
弾性成型品を製造する方法において、凝固剤浴中の凝固
剤濃度が2〜20%、好ましくは10〜20%の範囲に
あることを特徴とする中空状弾性成型品を製造する方
法。 13. 前記6、7、8、9、10、11または12の
中空状弾性成型品を製造する方法において、ラテックス
浴が全固形分率(TCS)が30〜60%、好ましくは
40〜55%の範囲のものにあることを特徴とする中空
状弾性成型品を製造する方法。
【0010】
【実施例】
実施例1〜3 下記の組成よりなり、濃度15〜20%で温度20〜3
0゜Cの凝固剤浴に、温度55〜65゜Cに予熱した手
術用ゴム手袋手型を垂直に浸漬した。手型の浸漬角度
は、本実施例の場合には、垂直角度を採用したが、本発
明においては任意の浸漬角度を採用することができる。
手型はその全体を15秒以内に浸漬した。 凝固剤組成 メタノール 78.18〜73.50% 硝酸カルシウム 15.00〜20.00% 水 5.40〜5.08% 界面活性剤 1.42% 手型を既定の位置まで浸漬後、懸垂状態で直ちに引き上
げを開始した。表1の実施例1、2および3に示すよう
に凝固剤浴で引き上げ速度を裾部で大きく、また指部で
小さく変速して行った。さらに比較例として指部と裾部
の速度を変えることなく凝固剤浴から引き上げを実施し
た(比較例1)。手型を懸垂状態で凝固剤浴より引き上
げた後、該手型を角度90゜すなわち横方向に振り上
げ、回転、移動し、その後凝固剤を乾燥炉で乾燥し凝固
剤の流動性を停止した。前記の凝固剤浴中で浸漬処理し
た手型を全固形分率(TSC)43〜49%で温度20
〜30゜Cのラテックス浴に15秒以内にで浸漬した。
ビーディング部分の皮膜の厚さを、ビーディング部分以
外の基端部分(裾部分)の皮膜の厚さに比較して薄くす
るために、手形を浸漬後ビーデイング部分に相当する手
型の裾部2〜3cmだけをラテックス浴から直ちに引き
上げた。その後残りの手型部分をラテックス浴中に30
秒間滞留した後、引き上げ速度を裾部と指部で変速する
ことなく(実施例1)、引き上げ速度を裾部で大きく、
また指部で小さく変速して引き上げを実施した(実施例
2および3)。さらに比較のために指部と裾部の速度を
変えることなく引き上げを実施した(比較例1)。その
後ラテックス乾燥炉で乾燥しラテックスを乾燥した。該
乾燥はラテックスの流動性を停止し、セットできる程度
の乾燥状態で良い。さらに該乾燥状態の手型を抽出水浴
中で、水により90〜100゜Cで60秒、抽出処理を
行い得られたゴム手袋の吸水率を低下させた。水抽出処
理を行った手型を抽出水乾燥炉でビーデイングが形成可
能な程度に乾燥した後、慣用の手段でビーデイングを形
成した。次に脱型可能な物性を得るために、加硫炉で9
0〜100゜Cで14分間乾燥した後、脱型・加硫を行
った。上記の各実施例および比較例で作製した手袋の皮
膜厚さと皮膜バランスを測定し測定結果を表1に示す。
皮膜厚さの測定は以下のようにして行った。 (皮膜厚さの測定)手袋の指末節付近を各々3点、腕の
裾部末端から25mmの環状線上を等分に分割する8点
を測定して、指部厚さ/裾部厚さを求め、皮膜バランス
の指標とした。表1の結果において、最も効果的に裾部
分を厚く、指部分を薄く皮膜バランス比を調整できたの
は、凝固剤浴およびラテックス浴において、引き上げ速
度を裾部分で1200mm/min、指部分で300m
m/minと変速したものであり、その皮膜バランス比
は0.8程度である。
【0011】実施例4 濃度16及び20%の凝固剤浴(硝酸カルシウム含有)
に手型を15秒間浸漬した後、引き上げ速度を裾部分で
1200mm/min、指部分で300mm/minと
なるように変速して凝固剤より手型を引き上げた。次に
前記手型を全固形分率(TSC=39.2,43.7,
48.7%) の異なるラテックスに30秒間滞留した
後、引き上げ速度を裾部分で1200mm/min、指
部分で300mm/minとなるように変速してラテッ
クス浴より手型を引き上げた。上記のようにして作製し
たゴム手袋の皮膜の厚さを測定し表2及び図1にその結
果を示した。前記表2及び図1の結果から固形分率およ
び凝固剤濃度を大とすることにより皮膜の厚さが大にな
る。但し、常に指部分の厚さが、裾部分の厚さより薄く
なり、指部分の厚さと裾部分の厚さが逆転することはな
い。
【0012】実施例5 濃度15〜20%の凝固剤に手型を浸漬後、引き上げ速
度を指部分で遅く、裾部分で速くなるように、手首部付
近で速度を1200mm/minから300mm/mi
nに変更して手型を引き上げた後、手型角度を90°す
なわち横方向に振り上げた。次に前記手型を所定の全固
形分率(TSC=43〜49%)のラテックスに120
0mm/minで浸漬し、30秒間滞留させた。裾部の
基端部から2〜3cmは、皮膜の巻上げ加工用の薄膜部
分を持たせるため、既定の位置まで浸漬した後直ちに2
〜3cm引き上げて、前記薄膜部分を作製した。ラテッ
クス浴に浸漬後、手型をラテックス浴から引き上げる際
に引き上げ速度を手型先端部で遅く、手型基端部で速く
なるように、手首部付近で速度を1200mm/min
から300mm/minに変更し、手型全体を引き上げ
た後、手型角度を90°に振り上げた。上記のようにし
て作製したゴム手袋の皮膜厚さ、皮膜バランス,引張り
試験(引張り強さ、引張り伸び)等について測定を行っ
た。その結果を図2〜4、及び表3〜5に示した。前記
比較例および各実施例の物性測定はJIS T 910
7に準じて、引張強・伸度の測定を行った。この時、断
面積の計算には、皮膜厚さの中央値を使用した。膨潤時
の引張強・伸度は、JIS3号型試験片を生理食塩水に
2、8時間浸漬後直ちに測定を行った。なお、前記各比
較例および実施例における皮膜厚さ、皮膜バランス比、
引張り強さ、および引張り伸び(%)の値は、サンプル
3個以上の平均値である。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【発明の効果】
1. 本発明の中空状弾性成型品の製造方法によると、
凝固剤浴および/またはラテックス浴からの鋳型引き上
げ速度を、鋳型先端部分で短く、鋳型基端部で長くなる
ように調整することによって、樹脂液の鋳型への付着量
に差が生じて、先皮膜バランス比が1未満の中空状弾性
成型品が容易に作製可能となる。 2. 前記1で得られた本発明の中空状弾性成型品特に
医療用ゴム手袋は、先端部分が薄いため装着感・操作性
に優れながらも、基端側が先端部に比較して皮膜が厚い
ため破れ・引き裂けの改善されたものである。更に本発
明による前記中空状弾性成型品は基端側開口部周辺にビ
ーディングが付設されているため、本品の装着・脱着時
に基端部分(裾部分)を掴み易く、ビーディングのない
ものに比べて基端部の破れや引き裂けが起きにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラテックス固形分率と凝固剤濃度が成型皮膜厚
さに与える影響を示す図である。
【図2】本発明品と従来品の成型手袋の皮膜厚さ及び皮
膜バランスを示す図である。
【図3】本発明品と従来品の成型手袋の引張り強さを示
す図である。
【図4】本発明品と従来品の成型手袋の引張り伸びを示
す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 穣 広島県広島市中区加古町12番17号 株式会 社ジェイ・エム・エス内 (72)発明者 尾形 栄 広島県広島市中区加古町12番17号 株式会 社ジェイ・エム・エス内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部分および側端部分が閉塞し、基端
    部分(裾部分)が開口している中空状弾性成型品におい
    て、先端部分の皮膜の厚さが基端部分(裾部分)の皮膜
    の厚さより薄く、かつ前記基端部分(裾部分)の開口円
    周に沿って皮膜の巻き上げ加工(ビーディング)された
    部分(以下、ビーディング部分という)を有することを
    特徴とする弾性成型品。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の中空状弾性成型品におい
    て、ビーディング部分の皮膜の厚さが、ビーディング部
    分以外の基端部分(裾部分)の皮膜の厚さに比較して薄
    いことを特徴とする弾性成型品。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の中空状弾
    性成型品において、形状が手袋状であり、かつ先端部分
    である指部分の皮膜の平均厚さが220μm未満、13
    0μm以上、かつ前記基端部分(裾部分)である手首部
    分の皮膜の平均厚さ(ビーディング部分を除く)が22
    0μm以上であることを特徴とする弾性成型品。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の中空状弾性
    成型品において、形状が手袋状であり、かつ指部分の皮
    膜の厚さ/基端部分(裾部分)の皮膜の厚さで表される
    皮膜バランス比が1未満で0.5以上である医療用ゴム
    手袋。
  5. 【請求項5】 凝固剤浴と天然ゴムラテックスおよび/
    またはエラストマーラテックス中に鋳型を所定時間浸漬
    することにより中空状弾性成型品を製造する方法におい
    て、凝固剤浴とラテックス浴の内の少なくとも1つの浴
    中における鋳型基端部分(裾部分)の引き上げを、先端
    部分の引き上げより速く行うことを特徴とする請求項
    1、2、3または4記載の中空状弾性成型品を製造する
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の中空状弾性成型品を製造
    する方法において、凝固剤浴とラテックス浴の両方の浴
    中における鋳型基端部分(裾部分)の引き上げを、先端
    部分の引き上げより速く行うことを特徴とする中空状弾
    性成型品を製造する方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載の中空状弾
    性成型品を製造する方法において、凝固剤浴とラテック
    ス浴の内の少なくとも1つの浴中への鋳型の浸漬を12
    00mm/min以上の速度で行うことを特徴とする中
    空状弾性成型品を製造する方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の中空状弾性成型品を製造
    する方法において、凝固剤浴とラテックス浴への鋳型の
    浸漬を1200mm/min以上、2200mm/mi
    n以下の速度で行うことを特徴とする中空状弾性成型品
    を製造する方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の中空状弾性成型
    品を製造する方法において、凝固剤浴とラテックス浴の
    両方の浴中への鋳型の浸漬を1200mm/min以
    上、2200mm/min以下の速度で行うことを特徴
    とする中空状弾性成型品を製造する方法。
  10. 【請求項10】 請求項5、6、7、8または9記載の
    中空状弾性成型品を製造する方法において、ビーディン
    グ部分に相当する鋳型部分のみをラテックス浴より5秒
    以内に引き上げ行うことを特徴とする中空状弾性成型品
    を製造する方法。
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WO2000073367A1 (en) * 1999-05-28 2000-12-07 Suzuki Latex Industry Co., Ltd. Nontacky latex products
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