JPH0872248A - 固体粒子飛翔型画像記録装置 - Google Patents

固体粒子飛翔型画像記録装置

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JPH0872248A
JPH0872248A JP21351894A JP21351894A JPH0872248A JP H0872248 A JPH0872248 A JP H0872248A JP 21351894 A JP21351894 A JP 21351894A JP 21351894 A JP21351894 A JP 21351894A JP H0872248 A JPH0872248 A JP H0872248A
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electrodes
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counter electrode
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JP21351894A
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Kozo Sato
耕造 佐藤
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録ヘッドの吐出部に固体着色粒子を強力に集
中させ正しい位置から粒子滴を飛翔させる固体着色粒子
飛翔型記録装置を提供する。 【構成】記録ヘッドの下部基板に2本1組にして記録電
極が配設される。2本1組の記録電極22−1a、22
−1b間の間隙d1 は、隣接の2本1組の記録電極22
−2a、22−2bとの間隔d2 よりも狭くなるように
形成される。記録パルス電圧は、2本1組の記録電極毎
に選択的に印加される。また、記録電極を等間隔dで配
列した場合は、初め1番目と2番目、4番目と5番目、
・・・の記録電極を対にして選択印加し、次に2番目と
3番目、5番目と6番目、・・・の記録電極を対にして
選択印加し、最後に3番目と4番目、6番目と7番目、
・・・の記録電極を対にして選択印加して主走査1ライ
ンの印字を完了するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体着色粒子を飛翔さ
せて記録部材上に画像の記録を行う固体粒子飛翔型画像
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像記録装置としてインクジ
ェット型のものが実用化されている。これは、導電性の
溶媒中に色素を溶解させたインクを容器に密閉し、その
容器に圧力パルスや熱エネルギーを印加して、容器の吐
出口からインクを用紙へ噴射させるものであり、通常シ
リアル走査の記録ヘッドを用い、記録は機械的な動作の
精度に依存する。したがって、画像品質の劣化が避けら
れず、また記録速度の高速化が困難であるという欠点を
有している。
【0003】また、磁性インクジェット方式のものがあ
る。これは、磁性電極アレイ近傍に磁性インクを配置
し、磁界によりインクを盛り上げて画素に対応するイン
ク吐出待ち状態を形成し、静電界で磁性インクを噴射さ
せるものであり、電子走査が可能なため高速記録ができ
る。しかし、磁性インクの性質上インクの選定が容易で
はないうえ、明るい色に着色することが困難で、カラー
化に適さないという欠点を有している。
【0004】また、平面インクジェット方式のものもあ
る。これは、電極アレイと並行なスリット状のインク溜
に導電性インクを配し、記録紙を介して対向電極と電極
アレイ間に形成される電界パターンに応じてインクを噴
射させるものである。これはインク噴射のために印加す
る電圧が高く、且つ電極からインクへ電荷を注入するた
め電極とインク間の絶縁が出来ない。このため電極と電
極の間隔をあまり狭くできず高解像度化が困難であり、
隣接する電極間の電圧リークを防止するため電極アレイ
を時分割駆動する必要があって高速化が図れないという
欠点を有している。
【0005】さらに、熱静電インクジェット方式のもの
がある。これは、電極アレイ及び加熱素子アレイと並行
なスリット状のインク溜に導電性インクを配し、記録紙
を介して対向電極と電極アレイ間に電気エネルギーを印
加し、さらに加熱素子により熱エネルギーを印加して、
両エネルギーが共に印加された領域にあるインクを噴射
させるものである。これは電気エネルギーと熱エネルギ
ーの2つのエネルギーの発生・供給手段とそれぞれのタ
イミングの制御手段を必要とするため構成が複雑化する
欠点を有している。
【0006】そして、上述した方式は、いずれも記録の
ため電界等によって記録部材へ飛翔させているのは導電
性インクの液滴であるため、記録部材によっては横方向
への広がりによる滲みや、裏側への浸透による濃度の不
安定など発生して、なかなか解像度の向上が実現出来な
い。また同様のことが起因となって、カラー記録では裏
汚れの発生等の欠点がでる。従って実用化に際しては、
これらの欠点を掩護するために専用紙を用意しなければ
ならず、このため記録部材に費用がかかり、その管理に
手数を要するという問題も有している。
【0007】これらの短所を全て解消するものとして、
構造的にシンプルで、高密度化、マルチチャンネル化、
及び高速記録が可能であり、即乾性で表面の滲みも裏面
への浸透も無い固体着色粒子飛翔型の画像記録装置が考
えられている(本発明と同一出願人による特願平6−2
0599号)。
【0008】図10(a) は、その固体着色粒子飛翔型記
録装置の記録ヘッドの基板構成例を示す図であり、同図
(b) は、その記録ヘッドの組み立て上がり側断面図であ
る。この構成を簡単に説明すると、記録ヘッド1はガラ
ス等からなる下部基板2と上部基板3からなっている。
下部基板2には金属材料からなる複数の信号電極4が配
設され、これらの電極はシリコンなどの絶縁材料5で被
覆され、各電極間の絶縁がなされている。その下部基板
2と上部基板3との間には基板側端部に不図示のスペー
サが配設されて上下の基板間に所定の間隙sが保持され
る。そして、この間隙sに、固体着色粒子6を含む分散
液7が保持される。分散液7は、絶縁性のキャリア液中
に正極性の電荷をもつ固体着色粒子6が概略均一に分散
した状態で構成されている。上記の記録電極4の先端方
向に離れて記録ヘッド1に対向する金属ロール等からな
る対向電極(後述する図1参照)が配設され、その間に
は記録部材が移動自在に配設される。
【0009】この動作原理を簡単に説明する。上述の対
向電極には電源から負極性のバイアス電圧が供給され、
この電界により正極性の固体着色粒子6はキャリア液中
を粘性に逆らいながら信号電極4先端へ引き寄せられて
集合する。次に記録電極4に電源から正極性の記録パル
ス電圧が選択的に印加される。この電界により、固体着
色粒子6は、更なるクーロン力を得て信号電極4先端の
吐出部8に凝集し、僅かな量のキャリア液による集合体
に成長し、この成長を更に続けて、グルーピングを担う
キャリア液の表面張力等の抗張力に打ち勝って粒子滴9
となって千切れ、対向電極に向かって飛翔する。飛翔し
た粒子滴9は記録部材上に着弾して記録ドットを形成す
る。飛翔により減少した固体着色粒子6は分散液供給部
10から濃度分散により補給される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、固体着色粒
子飛翔型記録装置においては、分散液中の固体着色粒子
を記録ヘッドの記録電極先端部に形成される吐出部へ集
中させることが動作上の極めて重要な要素となってい
る。
【0011】上述した図10の構成の記録ヘッド1で
は、固体着色粒子6を吐出部8へ集中させているのは、
先端部を三角状の尖端に形成された記録電極4である
が、このような構成だけでは、必ずしも固体着色粒子6
を吐出部8へ効率良く集中させることができるとは言い
難いことが実験上判明している。
【0012】本発明の課題は、記録ヘッドの吐出部に固
体着色粒子を効率的に集中させる固体着色粒子飛翔型記
録装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、記録
電極と、該記録電極を所定の間隔で表面に多数櫛状に形
成された第1の基板と、該第1の基板面に対面して配設
された第2の基板と、該第2の基板と上記第1の基板と
が形成するスリット状の開口部に保持される分散液と、
該分散液が保持されている上記開口部に対峙して設けら
れた対向電極と、該対向電極と上記多数の記録電極中の
選択された記録電極との間に高電圧を印加する電圧印加
手段とを有して、該電圧印加手段の電圧印加により上記
選択された記録電極と上記対向電極間に形成される電界
により上記分散液中に分散する固体着色粒子を上記開口
部から上記対向電極に向けて飛翔させ、この飛翔空間内
に供給される記録体に記録を行う固体粒子飛翔型画像記
録装置に適用される。
【0014】先ず、請求項1記載の発明の固体粒子飛翔
型画像記録装置は、先端が音叉状に分岐し該音叉状分岐
の略中心線から上記固体着色粒子を飛翔させるよう構成
した記録電極を有して構成される。上記記録電極は、例
えば請求項2記載のように、先端の音叉状に分岐した間
隙の幅よりも広い隣接する記録電極間の間隔を有する。
【0015】次に、請求項3記載の発明の固体粒子飛翔
型画像記録装置は、隣接する2本の電極が対を形成して
多数対が配設され、対を形成する電極と隣接する他の対
を形成する電極との間隔が、対を形成している2本の電
極間隔よりも広く配設された記録電極を有して構成され
る。
【0016】そして、請求項4記載の固体粒子飛翔型画
像記録装置は、同一間隔で配設された記録電極と、nを
0、1、2、・・・の整数とし、隣接する1+3×n番
目と1+3×n+1番目の上記記録電極を一対とする多
数対の中から画像データに対応する対を選択してこれら
選択された対をなす上記記録電極に上記高電圧を印加す
る手順と、隣接する2+3×n番目と2+3×n+1番
目の上記記録電極を一対とする多数対の中から画像デー
タに対応する対を選択してこれら選択された対をなす上
記記録電極に上記高電圧を印加する手順と、隣接する3
+3×n番目と3+3×n+1番目の上記記録電極を一
対とする多数対の中から画像データに対応する対を選択
してこれら選択された対をなす上記記録電極に上記高電
圧を印加する手順とを有する電圧印加手段とを備えて構
成される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳述する。図1は、一実施例に係わる固体着色粒
子飛翔型記録装置の主要部の構成ブロック図である。同
図に示すように、固体着色粒子飛翔型記録装置11は、
装置本体に固定された記録ヘッド12、この記録ヘッド
12に高電圧を供給する電圧供給部13、上記記録ヘッ
ド12の吐出部(図10(b) の吐出部8を参照)に対向
する位置に対向電極14が配設され、この対向電極14
と記録ヘッド12間に記録部材としての記録用紙15が
移動可能に配置される。記録ヘッド12の吐出部から
は、固体着色粒子滴16(図10(b) の粒子滴9を参
照、以下、単に粒子滴15という)が記録用紙15に向
かって飛翔するように構成される。尚、図1では、電圧
供給部13の電圧を制御する電圧制御部、記録ヘッド1
2の吐出部に分散液(インク)を補給する分散液供給機
構、記録用紙15の駆動系、印字データ処理部等は図示
を省略している。
【0018】図2は、上記記録ヘッド12の下部基板上
に配設された信号電極の構成を模式的に示す平面図であ
る。同図に示す下部基板21(第1の基板)は、ガラ
ス、セラミック等からなり、この下部基板21上には、
先端が音叉状に分岐している複数の記録電極22(22
−1、22−2、・・・)が櫛状に配列されている。こ
れらの記録電極22は、酸化インジューム等の金属酸化
物やクロム等の金属材料により形成されており、記録用
紙15(図1参照)の主走査方向(記録用紙15の移動
方向と直角な方向つまり幅方向)に一度に(同時に)印
字される画素数に対応する数だけ配設されている。これ
ら記録電極22の音叉状に分岐している先端部の分岐幅
d1 は、記録電極22間の間隔d2 よりも狭くなるよう
に形成されており、この先端部の分岐幅d1 の略中央線
上に、粒子滴16を飛翔させる吐出部が形成される。下
部基板21は、特には図示していないが、それら記録電
極22の上から略基板全面を二酸化シリコン等からなる
電気絶縁材料による絶縁層(図10の絶縁層5参照)で
被覆され、これにより各記録電極22の絶縁が行われて
いる。
【0019】上述の記録ヘッド12は、上記下部基板2
1に対面して配設される不図示の上部基板(第2の基
板)を備えている。この上部基板もガラス、セラミック
等からなり、スペーサを介して下部基板21と接合し、
両基板間に該スペーサによる所定の間隙を形成してい
る。この間隙にこれも不図示の分散液供給機構から、分
散液が供給される(図10(b) 参照)。
【0020】図3は、上記構成の記録電極22の動作状
態を説明する図である。同図は、この記録電極22を備
えた記録ヘッド12において、記録電極22への記録パ
ルス電圧の印加による分散液中の固体着色粒子の集中状
態を模式的に示している。同図も記録ヘッド12の構成
としては下部基板21と記録電極22のみを示し上部基
板は図示を省略している。同図では、下部基板21と図
示を省略した上部基板との間隙に供給される分散液24
を下部基板21上に示している。
【0021】ここで、分散液について説明する。本実施
例において用いられる分散液24は、固体着色粒子2
5、キャリア液、このキャリア液中に溶解している電荷
制御剤、定着剤等より構成されている。固体着色粒子2
5は、黒色用には例えばカーボンブラック等からなる顔
料が用いられ、カラー用には無機、有機顔料等が用いら
れる。これらの粒子径は 0.1〜 0.5μm程度である。
【0022】キャリア液は、イソパラフィン系、四塩化
炭素系、ふっ素化塩素化エチレン、シロキサン等の石油
系、あるいはオレフィン系等の絶縁性液体からなり、1
8〜1014Ωcm程度の高抵抗を有し、溶媒として定
着剤や電荷制御剤を溶解させる。
【0023】電荷制御剤は、キャリア液体中に可溶の電
子供与性や電子受容性の極性基を持ったアマニ油あるい
は種々の有機金属塩、合成樹脂等からなり、溶媒中で固
体着色粒子25に吸着し固体着色粒子25の電荷極性と
電荷量を決める、即ち固体着色粒子25に所定の極性の
電荷を与える。このように、固体着色粒子25は正又は
負いずれの帯電も可能であるが。本実施例では、同図に
示すように、正極性の電荷を与えている。また、上記電
荷制御剤は、このように固体着色粒子25に電荷を与え
ると共に分散媒として固体着色粒子25を分散させる。
【0024】定着剤は、ポリスチレン、シリコン、アル
キッド樹脂等からなり、固体着色粒子25表面に付着し
て固体着色粒子25と共に記録用紙上に飛翔し、キャリ
ア液の蒸発・乾燥とともに固体着色粒子25を記録用紙
15上に固定する。
【0025】上記記録ヘッド21内(上下基板により形
成されている間隙)の固体着色粒子25は、吐出部から
の粒子滴16の吐出(飛翔)によって量が減少すると、
不図示の分散液供給機構から記録ヘッド21内に供給さ
れ、濃度拡散によって均一化され、元の濃度が維持され
る。
【0026】このように、本実施例では固体着色粒子は
正極性に帯電している。ここで、電圧供給部13によ
り、記録電極22と対向電極14間に記録電極22を正
極とする高電圧(バイアス電圧及び記録パルス電圧)を
かけて両電極間に電界を発生させると、この電界と固体
着色粒子25の電荷とによるクーロン力によって、正極
性に帯電している固体着色粒子25は、分散液24中
を、正電極である記録電極22から離れる方向、且つ負
電極である対向電極14に近づく方向に移動する。
【0027】本実施例において、図3に示すように、記
録電極22の先端は音叉状に分岐している。この分岐し
た2つの先端から離れようとす分散液24中の固体着色
粒子25は、記録電極22の先端の上記分岐の中央線に
沿った前方の、基板端部に形成されている分散液24の
界面からなる吐出部24−1に集中して、固体着色粒子
25の粒子群25−1を形成する。
【0028】ここで、固体着色粒子25の粒子群25−
1にかかるクーロン力と分散液24の界面の表面張力の
比について考察する。クーロン力は電界の強さと電荷の
量によって決定される。電荷の量は粒子群25−1中の
固体着色粒子25の数である。この数は粒子群25−1
を球として見ると半径の3乗に比例する。一方、表面張
力は粒子群25−1の断面積に比例する。つまり、表面
張力は粒子群25−1を球として見ると半径の2乗に比
例する。したがって、粒子群25−1にかかるクーロン
力と分散液24の界面の表面張力の比は、「(半径の3
乗):(半径の2乗)」となり、粒子群25−1が大き
くなるほどクーロン力の方が大きくなる。そこで、電界
の強さや分散液24の表面張力などの条件を調整するこ
とにより、固体着色粒子25の粒子群25−1だけを選
択的に飛翔させることができる。すなわち単体の固体着
色粒子25では分散液24の表面張力を振り切れない
が、粒子群25−1として集合し、粒子滴16に成長す
ると表面張力を振り切ることができる。こうして分散液
24中から対向電極14に向けて、すなわち記録用紙1
5に向けて、固体着色粒子25の粒子滴16が飛翔す
る。
【0029】このように、本実施例においては、先端が
音叉状に分岐した記録電極22を用いているので、この
分岐した先端から形成される電界により固体着色粒子2
5を分岐中心線に沿って吐出部24−1に集中させ粒子
群25−1を効率よく形成させることができ、また、こ
の粒子群25−1を、隣接する記録電極からの影響を排
除して効率よく成長させ、粒子滴16として吐出部24
−1からを正しく飛翔させることができる。
【0030】上記実施例では、記録電極22の形状を、
1本の記録電極の先端を音叉状に分岐させて形成してい
るが、これに限ることなく、音叉状の先端の代りに、こ
れと対応する2本1組の記録電極を配列しても同様の結
果が得られる。
【0031】図4は、そのような記録電極の配列からな
る第2の実施例を示している。同図は基板の図示を省略
しており、記録電極及び記録電極と電源との配線関係の
みを示している。同図に示す2本1組の記録電極22−
1a、22−1b間の間隙は、音叉状の記録電極先端部
の分岐幅d1 に対応している。この場合も、この2本1
組の記録電極22−1a、22−1b間の間隙d1 は、
隣接の2本1組の記録電極22−2a、22−2bとの
間隔すなわち一方の組の記録電極22−1bと他方の組
の記録電極22−2aとの間隔d2 よりも狭くなるよう
に形成されている。この2本1組の記録電極22−1a
と22−1b(又は22−2aと22−2b)の間隙d
1 の略中央線上に、第1実施例の場合と同様に、粒子滴
16を飛翔させる吐出部が形成される。記録パルス電圧
は、2本1組の記録電極毎に選択的に印加される。
【0032】図5(a),(b) は、上記構成の第2実施例の
動作状態を説明する図である。同図(a) には、上述の2
本1組の記録電極の配列を再掲し、同図(b) に、それら
の組毎の粒子滴の吐出状態を模式的に示している。同図
(a),(b) に示すように、2本1組の記録電極が、記録電
極22−1aと22−1b、22−2aと22−2b、
22−33と22−3b、・・・と配列されており、上
述したように、2本1組の記録電極間の間隙d1 は、隣
接の2本1組の記録電極との間隔d2 よりも狭い。した
がって、これら各組を同時に駆動(記録パルス電圧の印
加)しても、この駆動により形成される電界から固体着
色粒子25が受けるクーロン力は、距離の二乗に反比例
するから、比較的狭い間隙d1 の中心線上で強く、これ
よりも広い間隔d2 の間では弱い。これによって、固体
着色粒子25は2本1組の記録電極の間隔d2 の中心線
前方に集中し、粒子滴16となって飛翔する。
【0033】ところで、上述した第1実施例では音叉状
の記録電極の二本に分かれた先端で1ドットを形成し、
また、第2の実施例では2本1組の記録電極で1ドット
を形成している。したがって、電極先端の配列密度に比
較してドット密度が荒く(低く)なり、このため解像度
が低下するという難点がある。また、隣接するドット間
の干渉を防止するために、第1実施例では各記録電極間
の間隔d2 、第2実施例では組と組との間隔d2 を大き
くしている。このことは、記録電極の高密度化を妨げる
要因となっており、高解像度が要求される場合には適切
ではない。
【0034】次に、記録電極を高密度に配設でき、高い
解像度の得られる第3の実施例を以下に説明する図6
は、第3の実施例に係わる記録電極の配列を示す図であ
る。同図に示すように、記録電極27(27−1、27
−2、27−3、27−4、・・・)は、隣接する記録
電極との間隔はいずれも同一の間隔dであり、等間隔に
配列されている。また、これら記録電極27の幅は、上
記記録電極間の間隔dと略等しく、極めて高密度な配列
となっている。この第3実施例では、記録データに対応
する隣接する2本の記録電極27が一定の順番で選択さ
れて記録パルス電圧を印加される。
【0035】図7は、このような構成の記録電極27に
よる固体着色粒子25の粒子群25−1の形成を示す図
である。同図には、記録電極27の内、k−1番目、k
番目、k+1番目、及びk+2番目の記録電極を取り上
げて示している。そして、同図では、記録データに対応
して、k番目の記録電極27−kと、k+1番目の記録
電極27−k+1とが選択され、この隣接する2本の記
録電極に記録パルス電圧Vp が印加されていることを示
している。本実施例では、このように隣接する2本の記
録電極が選択されているときは、これらの両側に隣接す
るk−1番目及びk+2番目の記録電極には、バイアス
電圧VB のみ印加し、記録パルス電圧Vp は印加しない
ようにしている。このため、同図の矢印で示すように、
選択された2本1組(一対)の中心線上の先端方向に強
い電界が形成され、この方向の分散液24の界面24−
1部に固体着色粒子25の粒子群25−1が形成され
る。この状態は第1及び第2の実施例と同様であるが、
この第3の実施例が第1及び第2の実施例と異なるの
は、この第3の実施例の次の印字動作では、k−1番目
とk番目、又はk+1番目とk+2番目の記録電極27
が選択されて、これら2本の記録電極27が2本1組
(一対)となって記録パルス電圧を印加されることであ
る。これにより、各記録電極27間の全ての間隙(間
隔)の中心線上に吐出部が形成されることになる。すな
わち、上述した先の印字で粒子群25−1が形成されて
粒子滴16の飛翔が終了した吐出部にすぐ隣接して、今
駆動された記録電極27と駆動されなかった記録電極2
7間の中心線上の界面24−1に次の吐出部が形成さ
れ、ここから次の粒子滴16が飛翔する。これについ
て、更に詳しく説明する。
【0036】図8(a),(b),(c) は、上記構成の第3実施
例の動作状態を説明する図である。同図には、各記録電
極27に電極番号1、2、・・・、8、・・・を直接記
入して示してある。同図(a) に示すように、主走査方向
1ラインの印字において、先ず1番目と2番目、4番目
と5番目、・・・(互いに隣接する1+3×n番目と1
+3×n+1番目、n:0、1、2、・・・の整数)の
記録電極27−k、27−k+1(k:1、2、3、・
・・)を一対とする多数の記録電極対を設定する。これ
は、主走査1ラインの1/3に対応する。これら多数対
の中から記録データ(画像データ)に対応する記録電極
対を選択して、これら選択された対をなす各記録電極2
7−k、27−k+1に記録パルス電圧(高電圧)を印
加する。これにより,同図(a) 示すように、上述の全て
の記録電極間の中心線上に形成すべき吐出部の、2つ置
きの吐出部から、粒子滴16−1が飛翔する。
【0037】これらの、いま駆動された記録電極の両側
に隣接するk−1番目及びk+2番目の記録電極には、
上述したように、バイアス電圧VB のみ印加し、記録パ
ルス電圧Vp は印加しないから隣接する粒子滴16−1
同士が影響し合うようなことはない。
【0038】次に、同図(b) に示すように、2番目と3
番目、5番目と6番目、・・・(互いに隣接する2+3
×n番目と2+3×n+1番目)の記録電極27−k、
27−k+1を一対とする多数の記録電極対を設定す
る。これも主走査1ラインの1/3に対応する。これら
多数対の中から記録データ(画像データ)に対応する記
録電極対を選択して、これら選択された対をなす各記録
電極27−k、27−k+1に記録パルス電圧(高電
圧)を印加する。これにより,同図(b) 示すように、こ
の場合も、全ての記録電極間の中心線上に形成すべき吐
出部の、先とは異なる2つ置きの吐出部から、粒子滴1
6−2が飛翔する。記録用紙15上には、先に着弾した
印字ドット(粒子滴16−1、同図(b) には斜線黒丸で
示す)と合わせて2/3ライン分の印字ドットが形成さ
れる。
【0039】続いて、同図(c) に示すように、3番目と
4番目、6番目と7番目、・・・(互いに隣接する3+
3×n番目と3+3×n+1番目)の記録電極27−
k、27−k+1を一対とする多数の記録電極対を設定
する。これも主走査1ラインの1/3に対応する。これ
らの中から記録データに対応する記録電極対を選択して
記録パルス電圧(高電圧)を印加する。これにより,同
図(c) 示すように、この場合も、全ての記録電極間の中
心線上に形成すべき吐出部の、最初と次とも異なる2つ
置きの吐出部から、粒子滴16−3が飛翔する。記録用
紙15上には、最初と次に着弾した印字ドット(粒子滴
16−1及び16−2、同図(c) に示す斜線黒丸)と合
計して3/3ライン分の印字ドットが形成されて、主走
査1ラインの印字が完了する。
【0040】このように、本実施例では主走査1ライン
を3分割で印字しているが、1/2ライン毎に行う2分
割印字は、この場合、不適である。これは、図9に示す
ように、2分割印字では端部の記録電極27−1のみが
駆動と休止を繰り返すのみで、他の全ての記録電極27
−kが常に駆動されることになる。したがって、選択さ
れた対の記録電極による粒子滴(吐出すべきドット)1
6a、16bばかりでなく、対と対の間にも粒子滴(不
正ドット)16dが発生するためである。
【0041】尚、この第3実施例において、隣接する2
本の記録電極を対に設定する順序は図8の(a),(b),(c)
の順序に限ることなく、例えば(a),(c),(b) 又は(c),
(a),(b) 等種々考えられる。また、1/3ライン毎に行
う3分割に限ることなく、例えば4分割であってもよ
く、3分割以上の分割印字であれば何分割であってもよ
い。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、記録電極の2本に分かれた先端又は2本の記録電
極により1つの飛翔粒子を形成するようにしているの
で、記録ヘッドの吐出部に固体着色粒子を効率的に集中
させることができる。また、等間隔に配設した記録電極
を2本の対にして駆動するようにもできるので、記録電
極の高い配列密度が得られ、したがって、高解像度の固
体粒子飛翔型画像記録装置を実現することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係わる固体着色粒子飛翔型記録装置
の主要部の構成ブロック図である。
【図2】基板上に配設された信号電極の構成を模式的に
示す平面図である。
【図3】記録電極の動作状態を説明する図である。
【図4】第2の実施例の記録電極の配列を示す図であ
る。
【図5】(a),(b) は第2実施例の動作状態を説明する図
である。
【図6】第3の実施例に係わる記録電極の配列を示す図
である。
【図7】第3の実施例の記録電極による固体着色粒子の
粒子群形成を示す図である。
【図8】(a),(b),(c) は第3実施例の動作状態を説明す
る図である。
【図9】2分割印字が不適である理由を説明する図であ
る。
【図10】(a) は従来の固体着色粒子飛翔型記録装置の
記録ヘッドの基板構成例を示す図、(b) はその記録ヘッ
ドの組み立て上がり側断面図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 下部基板 3 上部基板 4 記録電極 5 絶縁層 s 間隙 6 固体着色粒子 7 分散液 8 吐出部 9 粒子滴 10 分散液供給部 11 固体着色粒子飛翔型記録装置 12 記録ヘッド 13 電圧供給部 14 対向電極 15 記録用紙 16、16−1、16−2、16−3 固体着色粒子滴
(粒子滴) 16a、16b 吐出すべきドット 16d 不正ドット 21 下部基板 22(22−1、22−2、・・・) 音叉状の記録電
極 22−1a、22−1b 2本1組の記録電極 22−2a、22−2b 2本1組の記録電極 22−3a、22−3b 2本1組の記録電極 d1 分岐幅(間隙) d2 記録電極間の間隔 24 分散液 24−1 吐出部(分散液界面) 25 固体着色粒子 25−1 粒子群 27(27−1、27−2・・・27−k・・・) 等
間隔配列の記録電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録電極と、該記録電極を所定の間隔で
    表面に多数櫛状に形成された第1の基板と、該第1の基
    板面に対面して配設された第2の基板と、該第2の基板
    と前記第1の基板とが形成するスリット状の開口部に保
    持される分散液と、該分散液が保持されている前記開口
    部に対峙して設けられた対向電極と、該対向電極と前記
    多数の記録電極中の選択された記録電極との間に高電圧
    を印加する電圧印加手段とを有して、該電圧印加手段の
    電圧印加により前記選択された記録電極と前記対向電極
    間に形成される電界により前記分散液中に分散する固体
    着色粒子を前記開口部から前記対向電極に向けて飛翔さ
    せ、この飛翔空間内に供給される記録体に記録を行う固
    体粒子飛翔型画像記録装置において、 先端が音叉状に分岐し該音叉状分岐の略中心線から前記
    固体着色粒子を飛翔させるよう構成した記録電極を有す
    ることを特徴とする固体粒子飛翔型画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録電極は、先端の音叉状に分岐し
    た間隙の幅よりも広い隣接する記録電極間の間隔を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の固体粒子飛翔型画像
    記録装置。
  3. 【請求項3】 記録電極と、該記録電極を所定の間隔で
    表面に多数櫛状に形成された第1の基板と、該第1の基
    板面に対面して配設された第2の基板と、該第2の基板
    と前記第1の基板とが形成するスリット状の開口部に保
    持される分散液と、該分散液が保持されている前記開口
    部に対峙して設けられた対向電極と、該対向電極と前記
    多数の記録電極中の選択された記録電極との間に高電圧
    を印加する電圧印加手段とを有して、該電圧印加手段の
    電圧印加により前記選択された記録電極と前記対向電極
    間に形成される電界により前記分散液中に分散する固体
    着色粒子を前記開口部から前記対向電極に向けて飛翔さ
    せ、この飛翔空間内に供給される記録体に記録を行う固
    体粒子飛翔型画像記録装置において、 隣接する2本の電極が対を形成して多数対が配設され、
    対を形成する電極と隣接する他の対を形成する電極との
    間隔が、対を形成している2本の電極間隔よりも広く配
    設された記録電極を有することを特徴とする固体粒子飛
    翔型画像記録装置。
  4. 【請求項4】 記録電極と、該記録電極を所定の間隔で
    表面に多数櫛状に形成された第1の基板と、該第1の基
    板面に対面して配設された第2の基板と、該第2の基板
    と前記第1の基板とが形成するスリット状の開口部に保
    持される分散液と、該分散液が保持されている前記開口
    部に対峙して設けられた対向電極と、該対向電極と前記
    多数の記録電極中の選択された記録電極との間に高電圧
    を印加する電圧印加手段とを有して、該電圧印加手段の
    電圧印加により前記選択された記録電極と前記対向電極
    間に形成される電界により前記分散液中に分散する固体
    着色粒子を前記開口部から前記対向電極に向けて飛翔さ
    せ、この飛翔空間内に供給される記録体に記録を行う固
    体粒子飛翔型画像記録装置において、 同一間隔で配設された記録電極と、 nを0、1、2、・・・の整数とし、隣接する1+3×
    n番目と1+3×n+1番目の前記記録電極を一対とす
    る多数対の中から画像データに対応する対を選択してこ
    れら選択された対をなす前記記録電極に前記高電圧を印
    加する手順と、隣接する2+3×n番目と2+3×n+
    1番目の前記記録電極を一対とする多数対の中から画像
    データに対応する対を選択してこれら選択された対をな
    す前記記録電極に前記高電圧を印加する手順と、隣接す
    る3+3×n番目と3+3×n+1番目の前記記録電極
    を一対とする多数対の中から画像データに対応する対を
    選択してこれら選択された対をなす前記記録電極に前記
    高電圧を印加する手順とを有する電圧印加手段と、 を備えたことを特徴とする固体粒子飛翔型画像記録装
    置。
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