JPH087255A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH087255A
JPH087255A JP13575094A JP13575094A JPH087255A JP H087255 A JPH087255 A JP H087255A JP 13575094 A JP13575094 A JP 13575094A JP 13575094 A JP13575094 A JP 13575094A JP H087255 A JPH087255 A JP H087255A
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JP
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tio
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JP13575094A
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Akihiko Konno
昭彦 今野
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 非磁性支持体1上に、磁性層3が形成されて
なる磁気記録媒体において、上記非磁性支持体1と磁性
層3の間に、SnO2 が被着されたTiO2 粒子と結合
剤よりなる非磁性層2を設ける。 【効果】 磁性粉末の高充填化及び微細化を図った場合
でも、磁性層の接着性が劣化せず、また媒体の電気抵抗
が低く抑えられる。そして、非磁性支持体としてそれ程
平滑性の高いものを用いなくとも、媒体表面を高度に平
滑にすることができる。したがって、本発明によれば、
走行耐久性を確保しながら、高密度記録領域における記
録再生特性を改善することが可能になり、また比較的安
価な非磁性支持体を用いれば済むようになるので、生産
コストを低く抑える上でも有利になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体に関し、
特に電磁変換特性の向上,表面電気抵抗の低減並びに耐
久性の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオテープ,ビデオテープ等に用
いられる磁気記録媒体としては、磁性粉末,結合剤及び
有機溶剤を混練,分散せしめて調製された磁性塗料を、
非磁性支持体上に塗布,乾燥することで磁性層が形成さ
れる,いわゆる塗布型の磁気記録媒体が生産性,汎用性
に優れることから主流を占めているのが現状である。
【0003】近年、VTR等においては記録波長の短波
長化,高密度化が進行している。それに対応すべく上述
の塗布型の磁気記録媒体に対しても、磁性粉末の微粒子
化,高充填化,さらに磁気テープそのものの平滑性の向
上や薄膜化が要求されるようになっている。
【0004】しかしながら、塗布型の磁気記録媒体に、
このような高密度記録化へ向けた手法をそのまま施そう
とすると、それに伴って種々の不具合も生じてくる。
【0005】例えば、磁性層中における磁性粉末の充填
密度が高くなることは、逆に言えば結合剤の含有率が小
さくなることを意味する。磁性層において、結合剤の含
有率が小さくなると、磁性層の非磁性支持体に対する接
着性が低くなり、磁気ヘッドやガイドピン等の各種摺動
部材との摺動に際して磁性層の剥離や磁性粉末の脱落が
起きるようになる。このため、走行耐久性が十分に得ら
れない。この対策として接着性の高い結合剤の開発もな
されているが、未だ十分満足のいくものは得られていな
い。
【0006】また、磁性層中の磁性粉末を微粒子化する
と、媒体の表面電気抵抗が高くなる傾向がある。磁性層
の表面電気抵抗が高いと、走行に際してガイドピン等の
各種摺動部材との摺動に際して当該磁性層に静電気が帯
電し、これによってドロップアウトが増加したり、ガイ
ドピン等との貼り付きにより走行不良が発生する。この
対策としては、磁性層にカーボンブラック等の導電性粒
子を含有させることで表面電気抵抗を下げる工夫もなさ
れている。しかし、磁性層に余り多量にカーボンブラッ
クを含有させると、電磁変換特性の劣化が招来されるこ
とから、その含有量は自ずと制限され、磁性層の表面電
気抵抗を十分に低下させることができない。
【0007】また、さらに、高密度記録化を図るには磁
気テープ表面の平滑性を向上させることも必要である
が、それを実現するような平滑性の高い非磁性支持体は
極めて高価であり、生産コストを増大させる結果とな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、塗布型の
磁気記録媒体では、高密度記録化に向けた手法,すなわ
ち磁性粉末の高充填化及び微粒子化、媒体表面の平滑性
の向上を施そうとすると、各種不都合がこれと同時に発
生する。このため樹脂の開発,磁性層の微妙な配合比の
検討及び各種添加剤の添加等の工夫も講じられている
が、十分な成果は得られておらず、高密度記録領域にお
ける特性の改善が阻まれているのが実情である。
【0009】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、磁性粉末の高充填化及び
微粒子化を図った場合でも、耐久性の劣化や表面電気抵
抗の増大が生じることがなく、また生産コストの増大を
低く抑えながら媒体の表面性を改善できる高密度記録用
の媒体として好適な磁気記録媒体を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明者等が鋭意検討を重ねた結果、磁性層の下
にSnO2 を被着させたTiO2 粒子を含有する非磁性
層を設けることにより、高密度記録に向けた各種手法を
施したときに生じる様々な不都合が解消されるとの知見
を得るに至った。
【0011】本発明はこのような知見に基づいて完成さ
れたものであって、非磁性支持体上に、磁性層が形成さ
れてなる磁気記録媒体において、上記非磁性支持体と磁
性層の間に、SnO2 が被着されたTiO2 粒子と結合
剤よりなる非磁性層が設けられていることを特徴とする
ものである。また、SnO2 が被着されたTiO2 粒子
の全重量に対するSnO2 の被着量が10〜30重量%
であることを特徴とするものである。
【0012】さらに、SnO2 が被着されたTiO2
子の平均粒子径が0.3μm以下であり、このTiO2
粒子が非磁性層中に結合剤100重量部に対して400
〜900重量部なる割合で含有されていることを特徴と
するものである。また、さらに、非磁性層の塗布厚が
1.0μm以上であることを特徴とするものである。
【0013】本発明の磁気記録媒体は、図1に示すよう
に、非磁性支持体1上に、非磁性層2と磁性層3が順次
形成されてなるものである。
【0014】上記磁性層3は、情報が磁気信号として記
録される層であり、例えば磁性粉末と結合剤を主体とす
る,塗布型の磁性層として形成される。
【0015】上記磁性粉末としては、塗布型の磁気記録
媒体において通常用いられている酸化物磁性粉末,金属
磁性粉末がいずれも使用可能である。
【0016】例えば酸化物磁性粉末としては、γ−Fe
2 3 ,Co被着γ−Fe2 3 ,Co含有γ−Fe2
3 ,Fe3 4 ,Co被着γ−Fe3 4 ,Co含有
γ−Fe3 4 ,CrO2 等が挙げられる。この他、バ
リウムフェライト等の六方晶系フェライトやFe5 2
等の炭化鉄,窒化鉄等も使用できる。
【0017】また、金属磁性粉末としては、Fe,C
o,Ni,Fe−Co,Fe−Ni,Fe−Co−B,
Fe−Co−Cr−B,Mn−Bi,Mn−Al,Fe
−Co−V等が挙げられ、さらにこれらの種々の特性を
改善する目的でAl,Si,Ti,Cr,Mn,Cu,
Zn等の金属成分が添加されたものであってもよい。
【0018】一方、結合剤としては、変性または非変性
の塩化ビニル系樹脂,ポリウレタン樹脂,ポリエステル
樹脂等が挙げられ、これらとセルロースエーテル,セル
ロース無機酸エステル、セルロース有機酸エステル等の
繊維素系樹脂、フェノキシ系樹脂あるいは特定の使用方
式を有する熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、
電子線照射硬化型樹脂等を併用してもよい。
【0019】ここで、上記樹脂の変性のために導入され
る官能基は、磁性粉末やかーボンブラックの分散性を向
上できる−SO3 M,−OSO3 M,−COOM,−P
O(OM’)2 等である(但し、MはNa等のアルカリ
金属原子、M’はアルカリ金属原子またはアルキル基を
表す)。
【0020】また、以上に例示した結合剤の中でフェノ
キシ系樹脂は、機械的強度が大きく、寸法安定性に優れ
るとともに耐熱,耐水,耐薬品性が高く、接着性が良い
等の長所を有する。
【0021】なお、結合剤には層の硬度を高めるために
硬化剤を用いて架橋構造を形成するようにしても良い。
硬化剤としては、多官能性イソシアネートが使用可能で
あり、特にトリレンジイソシアネート(TDI)系が好
適である。硬化剤の添加量は全結合剤量に対して5〜3
0重量%が好ましい。
【0022】また、以上のような磁性粉末と結合剤より
なる磁性層には、必要に応じてレシチン等の分散剤,ス
テアリン酸等の潤滑剤,カーボンブラック等の帯電防止
剤,アルミナ等の研磨剤,防錆剤等が添加されても良
い。分散剤,潤滑剤,帯電防止剤及び防錆剤としては、
従来公知の材料がいずれも使用可能であり何ら限定され
るものではない。
【0023】以上に説明した磁性層は塗布方式で形成さ
れる。すなわち、磁性層の各組成物を有機溶媒と分散,
混練して磁性塗料を調製し、この磁性塗料を塗布,乾燥
することで形成される。
【0024】塗料化するための有機溶媒としては、エー
テル類,エステル類,ケトン類,芳香族炭化水素,脂肪
族炭化水素,有機塩素化合物系溶剤等が挙げられ、これ
ら溶媒のうち用いた結合剤との相溶性を考慮して選択さ
れる。
【0025】一方、このような磁性層3と非磁性支持体
1との間に設けられる非磁性層2は、SnO2 が被着さ
れたTiO2 粒子と結合剤よりなる層である。この非磁
性層は、媒体の表面電気抵抗を低めるとともに磁性層の
耐久性を向上させ、且つ媒体表面の平滑性を向上させる
ためのものである。
【0026】すなわち、塗布型の磁気記録媒体では、高
密度記録領域における特性を改善するには、磁性粉末の
高充填化及び微粒子化、表面平滑性の向上等が必要にな
る。
【0027】しかし、上記非磁性層なしで、このような
高密度記録に向けた手法を施そうとすると、磁性層と非
磁性支持体の接着性が劣化して耐久性が不十分になる,
また表面電気抵抗が高くなり各種摺動部材との摺動によ
って帯電し、走行不良が発生する,さらに表面平滑性の
高い非磁性支持体を用いることが必要になることからコ
スト高になるといった不都合も同時に生じてくる。
【0028】磁性層3と非磁性支持体1の間に上述の非
磁性層2が設けられていると、まずこの非磁性層2が、
非磁性支持体1と磁性層3の間で接着層として機能す
る。これによって、非磁性支持体1に磁性層3が強固に
接着された状態になり、各種摺動部材との摺動に際する
磁性層3からの磁性粉末の粉落ち,磁性層3の剥離が防
止され耐久性が確保される。
【0029】また、この非磁性層2は、導電性を有する
SnO2 が被着されたTiO2 粒子が含有されているこ
とから、良導体としても機能する。このため、媒体が各
種摺動部材と摺動した際には、この非磁性層2によって
静電気が逃げ、帯電が防止される。したがって、磁性層
3にカーボンブラック等の導電性材料を含有させる必要
がなくなり、良好な走行性が電磁変換特性を劣化させる
ことなく実現する。
【0030】さらに、このような非磁性層2が設けられ
ていると、磁性層3形成後、その表面を平滑にするため
のカレンダー処理を行ったときに、非磁性層2が大きく
つぶれカレンダー効果が増幅される。したがって、非磁
性支持体1としてそれ程表面平滑性の高いものを用いな
くとも、媒体表面に高密度記録に十分な表面平滑性を付
与することができ、非磁性支持体にかかるコストが抑え
られる。
【0031】したがって、上記非磁性層2を設けること
により、高密度記録に向けた手法を施したときに生じる
不都合が解消されることになる。
【0032】なお、上記非磁性層2に含有されるSnO
2 が被着されたTiO2 粒子の全重量に対するSnO2
被着量は、10〜30重量%とするのが望ましい。Sn
2被着量が10重量%未満である場合には、媒体の表
面電気抵抗を十分に下げることができず、各種摺動部材
との摺動に際する帯電を抑える効果が小さい。逆に、S
nO2 被着量が30重量%を越える場合には、TiO2
粒子を非磁性層中に十分に分散させることができず、期
待する効果があまり得られない。
【0033】また、このSnO2 が被着されたTiO2
粒子の平均粒子径は、0,3μm以下であることが好ま
しい。TiO2 粒子の平均粒子径が0.3μmを越える
と、その形状が媒体の表面に浮き出し、平滑性を劣化さ
せる。
【0034】なお、このTiO2 粒子の平均粒子径は、
透過型電子顕微鏡(TEM)写真上から任意の粒子像を
100個以上選抜して直径を測定し、平均化したもので
ある。
【0035】非磁性層2はこのようにSiO2 が被着さ
れたTiO2 粒子と結合剤によって構成される。結合剤
としては、先に磁性層で例示したものがいずれも使用可
能である。
【0036】なお、SnO2 が被着されたTiO2 粒子
と結合剤の比率は、結合剤100重量部に対してSnO
2 400〜900重量部なる割合であることが望まし
い。このTiO2 粒子の含有量が少な過ぎる場合には、
当該TiO2 粒子を非磁性層中に十分に分散させること
ができない。逆に、TiO2 粒子の含有量が多過ぎる場
合には、接着層としての機能が損なわれる。
【0037】以上のような非磁性層2は、例えば塗布方
式で形成される。すなわち、非磁性層の各組成物を有機
溶媒と分散,混練して非磁性塗料を調製し、この非磁性
塗料を塗布,乾燥すること非磁性層が形成される。
【0038】この非磁性塗料の塗布厚は1.0μm以上
であることが望ましい。塗布厚が1.0μm未満である
場合には、カレンダー処理の際の非磁性層のつぶれ量が
小さく、カレンダー効果を増幅するという効果が十分に
得られない。このため、表面の比較的粗い非磁性支持体
を用いた場合には、その表面性が媒体表面に反映され媒
体の表面平滑性が低くなる。なお、塗布厚の上限は、媒
体全体の厚さをできるだけ薄く抑えるという観点から、
3.0μmが適当である。
【0039】なお、このような磁性層,非磁性層が形成
される非磁性支持体1としては、ポリエチレンテレフタ
レート,ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリ
エステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セ
ルローストリアセテート,セルロースダイアセテート等
のセルロース誘導体,ポリアミド,ポリカーボネート等
のプラスチックが挙げられる。
【0040】また、以上が本発明の磁気記録媒体の基本
的な構成であるが、この場合にも通常の磁気記録媒体と
同様に、付加的に磁性層上に潤滑剤,防錆剤等を塗布す
ることでトップコート層を形成したり、非磁性支持体の
磁性層が形成されている側と反対側の面にバックコート
層等を設けるようにしてもよい。潤滑剤,防錆剤,バッ
クコート層を構成する材料は通常用いられているものが
いずれも使用可能である。
【0041】
【作用】非磁性支持体上に、磁性層が形成されてなる磁
気記録媒体において、上記非磁性支持体と磁性層の間
に、SnO2 が被着されたTiO2 粒子と結合剤よりな
る非磁性層を設けると、磁性層の接着性が向上し、また
表面電気抵抗が低く抑えられ、良好な走行耐久性が確保
される。そして、非磁性支持体としてそれ程平滑性の高
いものを用いなくとも、カレンダー処理によって媒体表
面が高度に平滑とされ、非磁性支持体にかかるコストが
抑えられる。
【0042】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
するが、本発明がこの実施例に限定されるものではない
ことはいうまでもない。
【0043】実施例1 まず、バックコート層,非磁性層,磁性層を形成するた
めの塗料を以下のようにして調製した。
【0044】<バックコート塗料>下記の組成に準じて
各組成物を計り採り、ボールミルにて48時間混合する
ことでバックコート用塗料を調製した。
【0045】 カーボンブラック: 100重量部 (コロンビヤンカーボン社製,商品名RAVEN−1255) バインダー; ポリエステルポリウレタン(極性基−SO3 Na含有, 50重量部 東洋紡績社製 商品名UR−8300) 溶剤; メチルエチルケトン: 220重量部 メチルイソブチルケトン: 220重量部 トルエン: 220重量部
【0046】<非磁性塗料>下記の組成に準じて各種組
成物を計り採り、ボールミルにて48時間混合すること
で非磁性塗料を調製した。
【0047】ポリエステルポリウレタン(極性基−SO
3 Na含有,東洋紡績社製 商品名UR−8300)
と、SnO2 が被着されたTiO2 粒子(SnO2 被着
量20重量%)とが、100重量部:800重量部で混
合されたTiO2 粒子/結合剤混合物:
150重量部 溶剤; メチルエチルケトン: 30重量部 メチルイソブチルケトン: 30重量部 トルエン: 30重量部
【0048】<磁性塗料>下記の組成に準じて各種組成
物を計り採り、連続ニーダにて混練した後、サンドミル
にて分散し、2μmの平均口径を有するフィルターで濾
過することで磁性塗料を調整した。
【0049】 磁性粉; メタル磁性粉末(比表面積BET値で55m2 /g):100重量部 バインダー; ポリウレタン樹脂: 10重量部 (日本ポリウレタン社製 商品名N−2304) ニトロセルロース: 7重量部 (旭化成社製 商品名NC−1/2H) 研磨剤; α−Al2 3 : 7重量部 (住友化学社製 商品名AKP−30) 滑剤; ブチルステアレート: 1重量部 溶剤; メチルエチルケトン: 80重量部 メチルイソブチルケトン: 80重量部 トルエン: 80重量部
【0050】以上のようにして調製された塗料のうち、
まずバックコート塗料を、硬化剤(商品名コロネート
L)を20重量部添加した後、厚さ9μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(表面粗度Ra=16nm)
の裏面に塗布厚0.6μmで塗布し、バックコート層を
形成した。
【0051】次に、このポリエチレンテレフタレートフ
ィルムのバックコート層を形成した側とは反対側の面
に、非磁性塗料を塗布厚2.0μmで塗布し、非磁性層
を形成した。
【0052】続いて、この非磁性層上に、磁性塗料を、
硬化剤(コロネートL)を10重量部添加した後、塗布
厚0.8μmで塗布し、磁性層を形成した。
【0053】そして、カレンダー処理,硬化処理を施し
た後、8mm幅に裁断することで磁気テープを作製し
た。
【0054】比較例1 非磁性層を形成しないこと以外は実施例1と同様にして
磁気テープを作製した。
【0055】以上のようにして作製された磁気テープに
ついて、表面粗度Ra,磁性層の接着性,RF出力,表
面電気抵抗を調査した。その結果を表1に示す。
【0056】なお、表面粗度Raは、小坂研究所社製,
商品名SE−30Hの表面粗度計を用いて測定した。測
定条件は、倍率50000倍,測定長2mm,カットオ
フ値0.08mmである。この値が小さい程、表面平滑
性が高いことを意味し、磁気テープとしては10nm以
下であることが望ましい。
【0057】また、接着性は、A,Bの2段階で評価し
た。Aは十分な接着がとれており良好なレベルである場
合、Bは接着が弱く、剥離等の虞れがあり、使用不可能
なレベルである場合を表す。
【0058】RF出力は、ソニー社製,商品名EVS−
2000の8mm用デッキを用い、7MHzでのRF出
力を測定することで評価した。表1のdB値は後述する
サンプルテープ4のRF出力を0dBとしたときの相対
値である。
【0059】表面電気抵抗は、長さ10mm当たりの表
面電気抵抗である。磁気テープとしては、この表面電気
抵抗が5.0×1010Ω以下であることが好ましい。
【0060】
【表1】
【0061】表1からわかるように、非磁性層を形成し
た実施例1の磁気テープでは、表面粗度,接着性,表面
電気抵抗,RF出力がいずれも良好な値である。
【0062】これに対して、非磁性を形成していない比
較例1の磁気テープでは、層の接着性が不十分で、表面
電気抵抗も高い値になっている。しかも表面粗度Raが
大きく、それによってRF出力が小さい値になってい
る。
【0063】このことから、磁性層と非磁性支持体の間
にSnO2 が被着されたTiO2 粒子を含有する非磁性
層を設けることは、磁性層の接着性を向上させるととも
に表面電気抵抗を低め、さらに媒体表面の平滑性を改善
する上で極めて有効であることがわかった。
【0064】非磁性層の最適形成条件の検討 次に、上記非磁性層の最適形成条件を検討した。
【0065】非磁性塗料に含有させるTiO2 粒子のS
nO2 被着量及び平均粒子径、結合剤(ポリエステルポ
リウレタン)とTiO2 粒子の重量比、非磁性層の塗布
厚を表2,表3に示すように変えたこと以外は実施例1
と同様にして磁気テープ(サンプルテープ1〜サンプル
テープ16)を作製した。
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】そして、作製された各サンプルテープにつ
いて、表面粗度Ra,磁性層の接着性,RF出力,表面
電気抵抗を調査した。その結果を表4,表5に示す。
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】まず、表4のうちTiO2 粒子のSnO2
被着量を変化させたサンプルテープ1〜サンプルテープ
5を比較すると、TiO2 粒子のSnO2 被着量が10
重量%,30重量%のサンプルテープ3,サンプルテー
プ4では、いずれの特性についても良好な値が得られて
いる。
【0072】これに対して、TiO2 粒子のSnO2
着量が0重量%,5重量%と小さいサンプルテープ1,
サンプルテープ2では表面電気抵抗が高い値になってお
り、TiO2 粒子のSnO2 被着量が40重量%と大き
いサンプルテープ5では表面粗度Raが大きくRF出力
が低い値になっている。
【0073】次に、TiO2 粒子の平均粒子径を変化さ
せたサンプルテープ6〜サンプルテープ8を比較する
と、TiO2 粒子の平均粒子径が0.1μm,0.3μ
mのサンプルテープ6,サンプルテープ7では、いずれ
の特性についても良好な値が得られている。
【0074】一方、TiO2 粒子の平均粒子径が0.4
μmと大きいサンプルテープ8では、表面粗度Raが大
きくRF出力が小さい値になっている。
【0075】そして、非磁性層のTiO2 粒子の含有量
を変化させたサンプルテープ9〜サンプルテープ13を
比較すると、TiO2 粒子が結合剤100重量部に対し
て400重量部,600重量部,900重量部の割合で
非磁性層に含有させたサンプルテープ10〜サンプルテ
ープ12では、いずれの特性についても良好な値が得ら
れている。
【0076】これに対して、TiO2 粒子が結合剤10
0重量部に対して300重量部と少なく含有されたサン
プルテープ9では表面粗度Raが大きくRF出力が小さ
い値になっており、TiO2 粒子が結合剤100重量部
に対して1000重量部と多く含有されたサンプルテー
プ13では非磁性層の接着性が低く磁性層の剥離等の虞
れがある。
【0077】そして、さらに非磁性層の塗布厚を変化さ
せたサンプルテープ14〜サンプルテープ16を比較す
ると、非磁性層の厚さが1.0μm,3.0μmのサン
プルテープ15,サンプルテープ16では、いずれの特
性も良好な値が得られている。
【0078】一方、非磁性層の厚さが0.7μmと薄い
サンプルテープ14では、表面粗度Raが大きくRF出
力が小さい値になっている。
【0079】以上の結果から、非磁性層の形成条件は、
TiO2 粒子のSnO2 被着量が10〜30重量%、T
iO2 粒子の平均粒子径が0.3μm以下、TiO2
子の含有量が結合剤100重量部に対して400〜90
0重量部、そして非磁性層の塗布厚が1.0μm以上と
するのが適当であることがわかる。
【0080】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明では、非磁性支持体上に、磁性層が形成されてなる磁
気記録媒体において、上記非磁性支持体と磁性層の間
に、SnO2 が被着されたTiO2 粒子と結合剤よりな
る非磁性層が設けられているので、磁性粉末の高充填化
及び微細化を図った場合でも、磁性層の接着性が劣化せ
ず、また表面電気抵抗が低く抑えられる。そして、非磁
性支持体としてそれ程平滑性の高いものを用いなくと
も、媒体表面を高度に平滑にすることができる。したが
って、本発明によれば、走行耐久性を確保しながら、高
密度記録領域における記録再生特性を改善することが可
能になり、また比較的安価は非磁性支持体を用いること
ができるようになることから生産コストを低く抑える上
でも有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した磁気記録媒体の一構成例を
示す要部概略断面図である。 1 非磁性支持体 2 非磁性層 3 磁性層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に、磁性層が形成されて
    なる磁気記録媒体において、 上記非磁性支持体と磁性層の間に、SnO2 が被着され
    たTiO2 粒子と結合剤よりなる非磁性層が設けられて
    いることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 SnO2 が被着されたTiO2 粒子の全
    重量に対するSnO2の被着量が10〜30重量%であ
    ることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 SnO2 が被着されたTiO2 粒子の平
    均粒子径が0.3μm以下であり、このTiO2 粒子が
    非磁性層中に結合剤100重量部に対して400〜90
    0重量部なる割合で含有されていることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 非磁性層の塗布厚が1.0μm以上であ
    ることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか記載の
    磁気記録媒体。
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