JPH0872668A - 安全ベルト - Google Patents
安全ベルトInfo
- Publication number
- JPH0872668A JPH0872668A JP6215393A JP21539394A JPH0872668A JP H0872668 A JPH0872668 A JP H0872668A JP 6215393 A JP6215393 A JP 6215393A JP 21539394 A JP21539394 A JP 21539394A JP H0872668 A JPH0872668 A JP H0872668A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- fibers
- elastic modulus
- safety belt
- strength
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Emergency Lowering Means (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 初期拘束力及び衝撃吸収性の双方に優れた安
全ベルトを提供する。 【構成】 引張弾性率500〜1200g/dの高弾性
率繊維(A)及び引張弾性率30〜200gの繊維
(B)をタテ糸とする織物組織からなり、かつ下式を満
足する安全ベルト。 0.05・Y・Tb≦X・Ta≦0.5・Y・Tb (ただし、繊維A、繊維Bの強度をTa、Tb、またタ
テ糸を構成する繊維Aと繊維Bの総デニ−ルをX、Yと
する。)
全ベルトを提供する。 【構成】 引張弾性率500〜1200g/dの高弾性
率繊維(A)及び引張弾性率30〜200gの繊維
(B)をタテ糸とする織物組織からなり、かつ下式を満
足する安全ベルト。 0.05・Y・Tb≦X・Ta≦0.5・Y・Tb (ただし、繊維A、繊維Bの強度をTa、Tb、またタ
テ糸を構成する繊維Aと繊維Bの総デニ−ルをX、Yと
する。)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安全ベルト、詳しく
は、初期拘束力が大きく、衝撃を吸収しショックを和ら
げる効果を有する安全ベルトに関する。高所作業等で使
用される安全帯、自動車等に効果的に使用することがで
きる。
は、初期拘束力が大きく、衝撃を吸収しショックを和ら
げる効果を有する安全ベルトに関する。高所作業等で使
用される安全帯、自動車等に効果的に使用することがで
きる。
【0002】
【従来の技術】従来から、ある程度強度が高く、衝撃吸
収性に優れている等の長所を有していることから、ポリ
エステル繊維やナイロン等からなる安全ベルトが、広く
使用されている。
収性に優れている等の長所を有していることから、ポリ
エステル繊維やナイロン等からなる安全ベルトが、広く
使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の安全ベルトは、
伸度が高く衝撃吸収性に優れる反面、荷重が加わったと
きの伸びが大きく、シ−トベルト等に用いる場合に大き
な問題があった。すなわち、大きな荷重が加わると伸長
してシ−トベルトとしての機能を十分果たすことができ
ないため、頭や体が大きく揺れ、フロントガラスやハン
ドルに強打し、安全を十分に保つことができなかった。
一方、従来から、ポリアリレ−ト繊維、アラミド繊維な
どの高強力繊維が知られている。これらの繊維は、弾性
率が高く、荷重が加わった際の伸長が極めて小さい(初
期拘束力が大きい)という長所を有している。しかしな
がら、かかる繊維を用いて安全ベルトを製造したとして
も、満足できる性能を得ることは困難であった。すなわ
ち、高弾性率繊維は、確かに初期拘束力は大きいもの
の、衝撃吸収性が小さいため、身体にかかる衝撃が強す
ぎて肋骨が折れたり胸部障害を起こすことになる。
伸度が高く衝撃吸収性に優れる反面、荷重が加わったと
きの伸びが大きく、シ−トベルト等に用いる場合に大き
な問題があった。すなわち、大きな荷重が加わると伸長
してシ−トベルトとしての機能を十分果たすことができ
ないため、頭や体が大きく揺れ、フロントガラスやハン
ドルに強打し、安全を十分に保つことができなかった。
一方、従来から、ポリアリレ−ト繊維、アラミド繊維な
どの高強力繊維が知られている。これらの繊維は、弾性
率が高く、荷重が加わった際の伸長が極めて小さい(初
期拘束力が大きい)という長所を有している。しかしな
がら、かかる繊維を用いて安全ベルトを製造したとして
も、満足できる性能を得ることは困難であった。すなわ
ち、高弾性率繊維は、確かに初期拘束力は大きいもの
の、衝撃吸収性が小さいため、身体にかかる衝撃が強す
ぎて肋骨が折れたり胸部障害を起こすことになる。
【0004】これらのことは、荷重・伸長曲線(str
ess−strainカ−ブ)により、確かめることが
できる(図1参照:以下SSカ−ブと略する場合があ
る)。SSカ−ブにおいて、荷重に対する伸びの大きさ
(伸度)が初期拘束力を示し、曲線下の面積(仕事量に
該当)が衝撃吸収性(エネルギ−吸収性)を示すパラメ
−タとなる。この図より、ポリエステル繊維等は、衝撃
吸収性(曲線下の面積)は大きいものの初期拘束力が低
いこと、及び高弾性率繊維は初期拘束力に優れている反
面衝撃吸収性に劣ることを読みとることができる。以上
のように、衝撃吸収性と初期拘束力は相反する要求性能
であり、本発明はかかる要求性能を満たした安全ベルト
を得ることを目的とするものである。
ess−strainカ−ブ)により、確かめることが
できる(図1参照:以下SSカ−ブと略する場合があ
る)。SSカ−ブにおいて、荷重に対する伸びの大きさ
(伸度)が初期拘束力を示し、曲線下の面積(仕事量に
該当)が衝撃吸収性(エネルギ−吸収性)を示すパラメ
−タとなる。この図より、ポリエステル繊維等は、衝撃
吸収性(曲線下の面積)は大きいものの初期拘束力が低
いこと、及び高弾性率繊維は初期拘束力に優れている反
面衝撃吸収性に劣ることを読みとることができる。以上
のように、衝撃吸収性と初期拘束力は相反する要求性能
であり、本発明はかかる要求性能を満たした安全ベルト
を得ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、引張弾性率5
00〜1200g/dの高弾性率繊維(A)及び引張弾
性率30〜200gの繊維(B)をタテ糸とする織物組
織からなり、かつ下式を満足する優れた安全ベルトを提
供するものである。 0.05・Y・Tb≦X・Ta≦0.5・Y・Tb (ただし、繊維A、繊維Bの強度g/dをTa、Tb、
またタテ糸を構成する繊維Aと繊維Bの総デニ−ル数d
をX、Yとする。)
00〜1200g/dの高弾性率繊維(A)及び引張弾
性率30〜200gの繊維(B)をタテ糸とする織物組
織からなり、かつ下式を満足する優れた安全ベルトを提
供するものである。 0.05・Y・Tb≦X・Ta≦0.5・Y・Tb (ただし、繊維A、繊維Bの強度g/dをTa、Tb、
またタテ糸を構成する繊維Aと繊維Bの総デニ−ル数d
をX、Yとする。)
【0006】本発明において、X・Taは、タテ糸を構
成するA繊維の集合体(以下単にA繊維束と略す)が有
する強力gを示し、Y・Tbは、タテ糸を構成するB繊
維の集合体(以下単にB繊維束と略す)が有する強力g
を示している。A繊維の強度及び総デニ−ル(すなわち
A繊維束の強力)を大きくすると、A繊維が切断されに
くくなる。その結果、シ−トベルト等として用いた場合
に、事故発生時の初期拘束力は十分である反面、人体を
締め付けて胸部障害等の問題が発生する。本発明者等
は、シ−トベルトに代表される安全ベルトにおいて、事
故発生時等にはA繊維の性能(初期拘束力)を十分発揮
し、人体に障害が発生する前に、A繊維が切断してB繊
維の性能(衝撃吸収性)を発揮する必要があること、お
よびそのために、A繊維及びB繊維の強度、総デニ−ル
数を特定の範囲にする必要があることを見出だした。
成するA繊維の集合体(以下単にA繊維束と略す)が有
する強力gを示し、Y・Tbは、タテ糸を構成するB繊
維の集合体(以下単にB繊維束と略す)が有する強力g
を示している。A繊維の強度及び総デニ−ル(すなわち
A繊維束の強力)を大きくすると、A繊維が切断されに
くくなる。その結果、シ−トベルト等として用いた場合
に、事故発生時の初期拘束力は十分である反面、人体を
締め付けて胸部障害等の問題が発生する。本発明者等
は、シ−トベルトに代表される安全ベルトにおいて、事
故発生時等にはA繊維の性能(初期拘束力)を十分発揮
し、人体に障害が発生する前に、A繊維が切断してB繊
維の性能(衝撃吸収性)を発揮する必要があること、お
よびそのために、A繊維及びB繊維の強度、総デニ−ル
数を特定の範囲にする必要があることを見出だした。
【0007】本発明の効果を得るためには、0.05・
Y・Tb≦X・Ta≦0.5・y・Tbを満たすことが
必要である。X・Taが大きい場合には、上記のように
身体に障害を与えるなどの問題が起き、逆に小さい場合
には、A繊維が切断されやすく、常時使用時の身体固定
性(初期拘束力)等が不十分となる。好ましくは、0.
1・Y・Tb≦X・Ta≦0.45・y・Tbとする。
また、一般に、安全ベルトを設計するに当たり、安全を
保持するための必要強力(Tm)に対し、通常の使用範
囲で要求される最大強度Tuは必要強力Tmの1/2以
下であり、安全係数k(一般には3〜6が採用される)
を掛けたk・Tmが設計強力となる。
Y・Tb≦X・Ta≦0.5・y・Tbを満たすことが
必要である。X・Taが大きい場合には、上記のように
身体に障害を与えるなどの問題が起き、逆に小さい場合
には、A繊維が切断されやすく、常時使用時の身体固定
性(初期拘束力)等が不十分となる。好ましくは、0.
1・Y・Tb≦X・Ta≦0.45・y・Tbとする。
また、一般に、安全ベルトを設計するに当たり、安全を
保持するための必要強力(Tm)に対し、通常の使用範
囲で要求される最大強度Tuは必要強力Tmの1/2以
下であり、安全係数k(一般には3〜6が採用される)
を掛けたk・Tmが設計強力となる。
【0008】本発明においては、Y・Tb≧k・Tm、
Tu≦X・Ta≦Tmとすることが好ましい。この場
合、通常使用される条件では、A繊維は切断されず優れ
た初期拘束力を示し、事故発生時に多大な荷重(X・T
a以上)がかかると、A繊維は初期拘束力を大きくする
作用を行った後、順次切断しながら衝撃エネルギ−を吸
収し、最終的にはB繊維(≧k・Tm)で安全に確保す
ることができる(第2図実施例1参照)。Tm、Tu等
の数値は、目的、用途により適宜設定される。例えば、
シ−トベルトの場合、Tu=300kg、Tm=640
kg、k=2.5程度の値を採用することができる。本
発明にいう引張弾性率500〜1200g/dのA繊維
とは、製織可能な長繊維であれば特に限定されるもので
はないが、ポリアリレ−ト繊維やアラミド繊維が好適な
例として挙げられる。なかでも溶融異方性ポリエステル
から得られるポリアリレ−ト繊維が特に好ましい。
Tu≦X・Ta≦Tmとすることが好ましい。この場
合、通常使用される条件では、A繊維は切断されず優れ
た初期拘束力を示し、事故発生時に多大な荷重(X・T
a以上)がかかると、A繊維は初期拘束力を大きくする
作用を行った後、順次切断しながら衝撃エネルギ−を吸
収し、最終的にはB繊維(≧k・Tm)で安全に確保す
ることができる(第2図実施例1参照)。Tm、Tu等
の数値は、目的、用途により適宜設定される。例えば、
シ−トベルトの場合、Tu=300kg、Tm=640
kg、k=2.5程度の値を採用することができる。本
発明にいう引張弾性率500〜1200g/dのA繊維
とは、製織可能な長繊維であれば特に限定されるもので
はないが、ポリアリレ−ト繊維やアラミド繊維が好適な
例として挙げられる。なかでも溶融異方性ポリエステル
から得られるポリアリレ−ト繊維が特に好ましい。
【0009】溶融異方性とは、溶融相において光学異方
性を示すことをいう。この特性は、試料をホットステ−
ジにのせ、窒素雰囲気下で昇温加熱し、試料の透過光を
観察することにより容易に認定できる。溶融異方性芳香
族ポリエステルとしては、例えば芳香族ジオ−ル、芳香
族ジカルボン酸、芳香族ヒドロキシカルボン酸等より得
られるポリマ−であり、好適には化1に示す反復構成単
位の組み合わせからなるポリマ−が挙げられるが、無論
この例に限られるものではない。
性を示すことをいう。この特性は、試料をホットステ−
ジにのせ、窒素雰囲気下で昇温加熱し、試料の透過光を
観察することにより容易に認定できる。溶融異方性芳香
族ポリエステルとしては、例えば芳香族ジオ−ル、芳香
族ジカルボン酸、芳香族ヒドロキシカルボン酸等より得
られるポリマ−であり、好適には化1に示す反復構成単
位の組み合わせからなるポリマ−が挙げられるが、無論
この例に限られるものではない。
【0010】
【化1】
【0011】溶融異方性ポリエステルの融点(MP)
は、260〜380℃、特に270〜350℃が好まし
い。なおMPは、示差走査熱量計(メトラ−社製DS
C)で観察される主吸熱のピ−ク点の温度をいう。特に
好ましい溶融異方性ポリエステルとしては、化2に示す
(A)、(B)の構成単位から成る部分が60%モル以
上、特に(A)と(B)の合計量に対する(A)の成分
が5〜45モル%の範囲である芳香族ポリエステルが挙げ
られる。
は、260〜380℃、特に270〜350℃が好まし
い。なおMPは、示差走査熱量計(メトラ−社製DS
C)で観察される主吸熱のピ−ク点の温度をいう。特に
好ましい溶融異方性ポリエステルとしては、化2に示す
(A)、(B)の構成単位から成る部分が60%モル以
上、特に(A)と(B)の合計量に対する(A)の成分
が5〜45モル%の範囲である芳香族ポリエステルが挙げ
られる。
【0012】
【化2】
【0013】繊維は用途、目的により、有色であること
が必要とされるが、一般にポリアリレ−ト繊維やアラミ
ド繊維等の高弾性率繊維は、染色性に乏しい問題があ
る。ポリアリレ−ト繊維、特に上記の化4の繊維は、容
易に原着繊維とすることができるので好ましい。
が必要とされるが、一般にポリアリレ−ト繊維やアラミ
ド繊維等の高弾性率繊維は、染色性に乏しい問題があ
る。ポリアリレ−ト繊維、特に上記の化4の繊維は、容
易に原着繊維とすることができるので好ましい。
【0014】本発明にいう弾性率30〜200g/dの
B繊維とは、製織可能な長繊維であれば特に限定される
ものではないが、ナイロン、ポリエチレンテレフタレ−
トに代表されるポリエステル、ポリオレフィン等が好適
な例として挙げられる。単繊維デニ−ルが5〜20d、
ヤ−ンデニ−ルが1000〜2000dのものが好まし
く、強度は7〜10g/dであることが好ましい。A繊
維及びB繊維を構成するポリマ−には、本発明の効果を
損なわない範囲で、ポリエチレンテレフタレ−ト、変性
ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリオレフィン、ポリカ
−ボネ−ト、ポリアリレ−ト、ポリアミド、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリエ−テルエステルケトン、フッ
ソ樹脂等の熱可塑性ポリマ−を含有していても良く、酸
化チタン、カオリン、シリカ、酸化バリウム等の無機
物、カ−ボンブラック、染料や顔料等の着色剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加剤を含んでいて
も良い。
B繊維とは、製織可能な長繊維であれば特に限定される
ものではないが、ナイロン、ポリエチレンテレフタレ−
トに代表されるポリエステル、ポリオレフィン等が好適
な例として挙げられる。単繊維デニ−ルが5〜20d、
ヤ−ンデニ−ルが1000〜2000dのものが好まし
く、強度は7〜10g/dであることが好ましい。A繊
維及びB繊維を構成するポリマ−には、本発明の効果を
損なわない範囲で、ポリエチレンテレフタレ−ト、変性
ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリオレフィン、ポリカ
−ボネ−ト、ポリアリレ−ト、ポリアミド、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリエ−テルエステルケトン、フッ
ソ樹脂等の熱可塑性ポリマ−を含有していても良く、酸
化チタン、カオリン、シリカ、酸化バリウム等の無機
物、カ−ボンブラック、染料や顔料等の着色剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加剤を含んでいて
も良い。
【0015】また、A繊維とB繊維はどのような形態で
整経させてもよいが、A繊維及びB繊維が均一となるよ
うに整経するのがより好ましい。また、本発明の効果を
損なわない範囲であれば、A繊維及びB繊維以外の繊維
を用いてもよい。本発明の安全ベルトは、上記のA繊維
及びB繊維をタテ糸とした織物組織であるが、ヨコ糸を
構成する繊維は、ベルトの形態を保ちかつ製織可能なも
のであれば特に限定されない。本発明で使用するタテ糸
と同じものと使用してもよく、1〜2000d程度のポ
リエステル、ナイロン、ポリオレフィン等汎用の繊維を
使用してもよい。本発明で用いる織物組織は、通常のベ
ルト織機、ニ−ドル織機等により製造することができ、
かかる織物組織に、熱セット工程、染色工程、樹脂加工
工程等の一般の方法により安全ベルトを製造することが
できる。
整経させてもよいが、A繊維及びB繊維が均一となるよ
うに整経するのがより好ましい。また、本発明の効果を
損なわない範囲であれば、A繊維及びB繊維以外の繊維
を用いてもよい。本発明の安全ベルトは、上記のA繊維
及びB繊維をタテ糸とした織物組織であるが、ヨコ糸を
構成する繊維は、ベルトの形態を保ちかつ製織可能なも
のであれば特に限定されない。本発明で使用するタテ糸
と同じものと使用してもよく、1〜2000d程度のポ
リエステル、ナイロン、ポリオレフィン等汎用の繊維を
使用してもよい。本発明で用いる織物組織は、通常のベ
ルト織機、ニ−ドル織機等により製造することができ、
かかる織物組織に、熱セット工程、染色工程、樹脂加工
工程等の一般の方法により安全ベルトを製造することが
できる。
【0016】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明は実施例により何等限定されるものでは
ない。 [強度および弾性率]JIS L 1013に準じ、試
長20cm、初荷重0.1g/d、引張強度10cm/
minの条件で破断強伸度及び弾性率(初期引張抵抗
度)を求め、5点以上の平均値を採用した。 [繊維Aの製造]化2の(D)に示される構成単位で構
成されるモル比m/nが73/27である芳香族ポリエ
ステル重合体に、カ−ボンブラックを0.03%配合し
たポリマ−を紡糸温度320℃で1000d/200f
の黒色原着糸を紡糸した。次いで紡糸原糸を窒素中で2
70℃で10時間処理した。得られた熱処理糸の性能
は、強度Ta23g/d、伸度3.4%、弾性率620
g/dであった。
するが、本発明は実施例により何等限定されるものでは
ない。 [強度および弾性率]JIS L 1013に準じ、試
長20cm、初荷重0.1g/d、引張強度10cm/
minの条件で破断強伸度及び弾性率(初期引張抵抗
度)を求め、5点以上の平均値を採用した。 [繊維Aの製造]化2の(D)に示される構成単位で構
成されるモル比m/nが73/27である芳香族ポリエ
ステル重合体に、カ−ボンブラックを0.03%配合し
たポリマ−を紡糸温度320℃で1000d/200f
の黒色原着糸を紡糸した。次いで紡糸原糸を窒素中で2
70℃で10時間処理した。得られた熱処理糸の性能
は、強度Ta23g/d、伸度3.4%、弾性率620
g/dであった。
【0017】[繊維Bの製造]ポリエチレンテレフタレ
−ト([η]=0.74dl/g:フェノ−ルとテトラ
クロロエタンの等量混合溶媒を用い、30℃の恒温槽中
でウッペロ−デ型粘度計で測定した極限粘度)を300
℃で紡糸し、続いて4.6倍延伸して1000d/25
0fの繊維を得た。得られた繊維の性能は、強度Tb
8.5g/d、伸度25.7%、弾性率72g/dであ
った。
−ト([η]=0.74dl/g:フェノ−ルとテトラ
クロロエタンの等量混合溶媒を用い、30℃の恒温槽中
でウッペロ−デ型粘度計で測定した極限粘度)を300
℃で紡糸し、続いて4.6倍延伸して1000d/25
0fの繊維を得た。得られた繊維の性能は、強度Tb
8.5g/d、伸度25.7%、弾性率72g/dであ
った。
【0018】実施例1、比較例1〜4 上記A繊維及びB繊維の用いる本数を変えてタテ糸整経
し、さらにB繊維と同様のポリエステル400d/80
fをヨコ糸としてニ−ドル織機にてベルトを作成した。
これを分散染料でグレ−に染色すると、A繊維は実質的
に染色されないが、原着の糸が薄い縞模様となったベル
トができた。この安全ベルトの構成を表1に示す(a、
bはタテ糸として用いたA繊維、B繊維の総本数)。得
られた安全ベルトの荷重伸び曲線を図1に示す。このと
き、常用最大強力Tuは300kg、必要強力Tmは6
40kg、安全係数kは2.5、設計強度k・Tmは1
600kgに設定した。
し、さらにB繊維と同様のポリエステル400d/80
fをヨコ糸としてニ−ドル織機にてベルトを作成した。
これを分散染料でグレ−に染色すると、A繊維は実質的
に染色されないが、原着の糸が薄い縞模様となったベル
トができた。この安全ベルトの構成を表1に示す(a、
bはタテ糸として用いたA繊維、B繊維の総本数)。得
られた安全ベルトの荷重伸び曲線を図1に示す。このと
き、常用最大強力Tuは300kg、必要強力Tmは6
40kg、安全係数kは2.5、設計強度k・Tmは1
600kgに設定した。
【0019】
【表1】
【0020】B繊維のみを用いた従来の安全ベルト(比
較例1)は、SS曲線下の面積が比較的大きく、衝撃吸
収性に優れていることがわかるが、常用時等の初期拘束
力が低く問題が多い。A繊維を少量用いている場合(比
較例2)には、比較例1に比して初期拘束力が向上して
いるが、X・Taが低いために常用使用時にA繊維が切
断しやすく、事故時等にA繊維の有する初期拘束力を活
用することができない。 逆に、A繊維を多く用いた場
合には(比較例3)、初期拘束力に十分優れているもの
の、X・Taが必要以上に高いために切断されにくく、
人体を締め付けて胸部障害等が生じる恐れがある。一
方、本発明の安全ベルトは(実施例1)、初期荷重に対
する伸びが小さく(初期拘束力が大きく)、かつ事故時
等に十分その効果を発揮し、人体に障害が発生する前に
A繊維が切断し、B線が伸長して衝撃を吸収しながら人
体の安全を確保することができる。
較例1)は、SS曲線下の面積が比較的大きく、衝撃吸
収性に優れていることがわかるが、常用時等の初期拘束
力が低く問題が多い。A繊維を少量用いている場合(比
較例2)には、比較例1に比して初期拘束力が向上して
いるが、X・Taが低いために常用使用時にA繊維が切
断しやすく、事故時等にA繊維の有する初期拘束力を活
用することができない。 逆に、A繊維を多く用いた場
合には(比較例3)、初期拘束力に十分優れているもの
の、X・Taが必要以上に高いために切断されにくく、
人体を締め付けて胸部障害等が生じる恐れがある。一
方、本発明の安全ベルトは(実施例1)、初期荷重に対
する伸びが小さく(初期拘束力が大きく)、かつ事故時
等に十分その効果を発揮し、人体に障害が発生する前に
A繊維が切断し、B線が伸長して衝撃を吸収しながら人
体の安全を確保することができる。
【0021】
【本発明の効果】本発明によれば、初期拘束力及び衝撃
吸収性に優れた安全ベルト、特に自動車や飛行機等に使
用されるシ−トベルトに適した安全ベルトを提供するこ
とができる。
吸収性に優れた安全ベルト、特に自動車や飛行機等に使
用されるシ−トベルトに適した安全ベルトを提供するこ
とができる。
【図1】高弾性率繊維(ポリアリレ−ト繊維)及び汎用
繊維(ポリエステル繊維)の荷重・伸長曲線を模式的に
示した図
繊維(ポリエステル繊維)の荷重・伸長曲線を模式的に
示した図
【図2】実施例1及び比較例1〜3の安全ベルトの荷重
・伸長曲線
・伸長曲線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【化2】
Claims (1)
- 【請求項1】 引張弾性率500〜1200g/dの高
弾性率繊維(A)及び引張弾性率30〜200gの繊維
(B)をタテ糸とする織物組織からなり、かつ下式を満
足する安全ベルト。 0.05・Y・Tb≦X・Ta≦0.5・Y・Tb (ただし、繊維A、繊維Bの強度g/dをTa、Tb、
またタテ糸を構成する繊維Aと繊維Bの総デニ−ル数d
をX、Yとする。)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6215393A JPH0872668A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 安全ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6215393A JPH0872668A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 安全ベルト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0872668A true JPH0872668A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16671578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6215393A Pending JPH0872668A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 安全ベルト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0872668A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001507316A (ja) * | 1996-11-12 | 2001-06-05 | アライドシグナル・インコーポレーテッド | バリヤーユニット及びバリヤーユニットで製造される物品 |
| US7563735B2 (en) | 2005-11-28 | 2009-07-21 | Takata Corporation | Webbing for a seat belt |
| US7571828B2 (en) | 1995-09-25 | 2009-08-11 | Dsm Ip Assets B.V. | Barrier units and articles made therefrom |
| US7662734B2 (en) | 2005-11-28 | 2010-02-16 | Takata Corporation | Woven belt and seat belt apparatus |
| US7735933B2 (en) | 2006-12-11 | 2010-06-15 | Takata Corporation | Woven belt |
| US7799709B2 (en) | 2005-11-28 | 2010-09-21 | Takata Corporation | Woven belt and seatbelt device |
-
1994
- 1994-09-09 JP JP6215393A patent/JPH0872668A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7571828B2 (en) | 1995-09-25 | 2009-08-11 | Dsm Ip Assets B.V. | Barrier units and articles made therefrom |
| JP2001507316A (ja) * | 1996-11-12 | 2001-06-05 | アライドシグナル・インコーポレーテッド | バリヤーユニット及びバリヤーユニットで製造される物品 |
| US7563735B2 (en) | 2005-11-28 | 2009-07-21 | Takata Corporation | Webbing for a seat belt |
| US7662734B2 (en) | 2005-11-28 | 2010-02-16 | Takata Corporation | Woven belt and seat belt apparatus |
| US7799709B2 (en) | 2005-11-28 | 2010-09-21 | Takata Corporation | Woven belt and seatbelt device |
| US7735933B2 (en) | 2006-12-11 | 2010-06-15 | Takata Corporation | Woven belt |
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