JPH0873235A - 光ファイバ母材製造装置におけるバーナの位置決め方法 - Google Patents

光ファイバ母材製造装置におけるバーナの位置決め方法

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JPH0873235A
JPH0873235A JP21453294A JP21453294A JPH0873235A JP H0873235 A JPH0873235 A JP H0873235A JP 21453294 A JP21453294 A JP 21453294A JP 21453294 A JP21453294 A JP 21453294A JP H0873235 A JPH0873235 A JP H0873235A
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burner
tube
tube burner
optical fiber
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JP21453294A
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Toshihiro Mikami
俊宏 三上
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多重管バーナの姿勢と位置とを精度良く設定
することができる光ファイバ母材製造装置におけるバー
ナの位置決め方法を提供する。 【構成】 多重管構造で中心管内を光が貫通する構造に
なっていると共に先端の火炎中でガラス微粒子を合成す
る多重管バーナ1を用いて、ガラス微粒子を対象物に堆
積させて多孔質の光ファイバ母材を製造する装置で、多
重管バーナ1の中心を通って先端から外に出るメイン光
20aが、複数の補助光32,34,36,38の交点
により形成された複数の方向基準点40,41をそれぞ
れ通り、且つ多重管バーナ1の先端がバーナ先端位置決
め用補助光38よりなる位置基準に一致するように多重
管バーナ1の位置決めをする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多重管バーナを用い
て、その先端の火炎中で合成したガラス微粒子を対象物
に堆積させて多孔質の光ファイバ母材を製造する光ファ
イバ母材製造装置におけるバーナの位置決め方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ母材は、先ずVAD法で作ら
れる。VAD法では、鉛直に支持されて回転する回転軸
の下端に下向きに種棒を取付け、コア用多重管バーナの
火炎中で合成したSiO2 ,GeO2 等のガラス微粒子
を該種棒の斜め下方から該種棒の下端に吹き付けて、回
転軸を引上げながら多孔質の光ファイバ母材を成長させ
る。かくして得られた多孔質の光ファイバ母材は、脱
水,焼結して透明なコア用光ファイバ母材とする。次
に、この透明なコア用光ファイバ母材をその軸心の回り
に回転させつつ、その外周に、クラッド用多重管バーナ
の火炎中で合成した純粋なSiO2 のみからなるガラス
微粒子を堆積させ、同様に脱水,焼結して透明なコア,
クラッドからなる光ファイバ母材を得る。
【0003】VAD法においては、製造される光ファイ
バ母材中の屈折率分布が常に安定していることが重要で
ある。
【0004】光ファイバ母材中の屈折率分布の形状は、
特に多重管バーナの姿勢、具体的には該多重管バーナの
軸方向と、多重管バーナの先端位置によって大きく変化
する。
【0005】しかしながら、従来は多重管バーナの姿勢
を正確に決定することができなかったので、できあがっ
た製品の屈折率分布を測定して、その結果から、多重管
バーナの姿勢を調整していたので、非常に労力がかかる
問題点があった。
【0006】またOVD法においては、バーナ軸と母材
軸が正確に同一平面内で直交している時に最も堆積効率
がよい。
【0007】しかしながら、このようにクラッド用多重
管バーナの姿勢を最適に調整することは非常に困難であ
った。
【0008】バーナの姿勢の調整は、特に、該バーナを
取り付けた直後、或いは該バーナを交換した直後には必
ず行わなければならない。
【0009】その理由は、以下のようなことである。
【0010】(a)バーナの姿勢は、おおまかにはバー
ナ保持具の位置から決定していたが、バーナ保持具とバ
ーナの間には、クッション材を挟む必要があるので(そ
うしないと、ガラス製のバーナは割れてしまう。)、機
械精度に問題があった。
【0011】(b)バーナの姿勢を更に細かく決定する
場合には、反応容器の窓のレンズの外から観察した映像
から求めていたが、レンズを通した映像には歪みがある
ので、やはり十分な精度が得られなかった。
【0012】従来、バーナの姿勢を測定する方法として
は、特開昭55−116637号に示されているような
方法が提案されている。この方法は、多重管バーナの後
部にバーナ移動台を介してレーザ光源を取り付け、この
レーザ光源からのレーザ光を該多重管バーナの中心管内
を貫通させて光ファイバ母材の表面に集光させ、該レー
ザ光が該光ファイバ母材の表面に集光する位置を位置測
定器により測定する方法である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなバーナの姿勢測定方法では、次のような問題点があ
った。
【0014】(イ)バーナの吹き出し方向と、レーザ光
の出射方向が実際には一致しないので、バーナ交換後に
は、やはりバーナの条件出しをする必要があった。
【0015】(ロ)レーザ光が光ファイバ母材の表面に
集光する位置のみを検出しているが、実際には該光ファ
イバ母材の表面形状が火炎の変動によって変化するの
で、集光点が動いてしまい、測定がうまく行えない。
【0016】(ハ)実際には、光ファイバ母材の屈折率
分布を大きく左右するのは、母材軸とバーナ軸のなす角
度であるが、その角度を計測することはできなかった。
【0017】本発明の目的は、多重管バーナの後部から
その中心管内を貫通して先端から外に出るメイン光の位
置決めを容易に行うことができる光ファイバ母材製造装
置におけるバーナの位置決め方法を提供することにあ
る。
【0018】本発明の他の目的は、多重管バーナの姿勢
と位置とを精度良く設定することができる光ファイバ母
材製造装置におけるバーナの位置決め方法を提供するこ
とにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、多重管構造で
中心管内を光が貫通する構造になっていると共に先端の
火炎中でガラス微粒子を合成する多重管バーナを用い
て、前記ガラス微粒子を対象物に堆積させて多孔質の光
ファイバ母材を製造する光ファイバ母材製造装置におけ
るバーナの位置決め方法を改良の対象としている。
【0020】本発明に係る光ファイバ母材製造装置にお
けるバーナの位置決め方法の1つは、前記多重管バーナ
の後部に配置されていて該多重管バーナ内の中心を通っ
て該多重管バーナの先端から外に出るメイン光の光源に
おける前記メイン光の出射方向の位置決めを該多重管バ
ーナの最外管を基準にして行うことを特徴とする。
【0021】本発明に係る光ファイバ母材製造装置にお
けるバーナの位置決め方法の他の1つは、前記多重管バ
ーナの中心を通って該多重管バーナの先端から外に出る
メイン光が、複数の補助光又は補助線条体の交点により
形成された複数の方向基準点をそれぞれ通り、且つ前記
多重管バーナの先端がバーナ先端位置決め用補助光又は
補助線条体よりなる位置基準に一致するように前記多重
管バーナの位置決めをすることを特徴とする。
【0022】本発明に係る光ファイバ母材製造装置にお
けるバーナの位置決め方法の更に他の1つは、前記多重
管バーナの後部に配置されていて該多重管バーナ内の中
心を通って該多重管バーナの先端から外に出るメイン光
の光源における該メイン光の光軸を該多重管バーナの軸
心に一致させる位置決めを該多重管バーナの最外管を基
準にして行い、次に前記多重管バーナの中心を通って該
多重管バーナの先端から外に出るメイン光が、複数の補
助光又は補助線条体の交点により形成された複数の方向
基準点をそれぞれ通り、且つ前記多重管バーナの先端が
バーナ先端位置決め用補助光又は補助線条体よりなる位
置基準に一致するように前記多重管バーナの位置決めを
することを特徴とする。
【0023】
【作用】このように多重管バーナの後部に配置されてい
て該多重管バーナ内の中心を通って該多重管バーナの先
端から外に出るメイン光の光源における該メイン光の出
射方向の位置決めを、該多重管バーナの最外管を基準に
して行うと、該メイン光の光軸を該多重管バーナの軸心
に容易に正確に一致させることができる。
【0024】また、方向基準と位置基準とを用いて多重
管バーナの位置決めすると、該多重管バーナはその軸心
方向の向きと、その先端の位置とが位置決めされること
になる。このため多重管バーナの姿勢と位置とを精度良
く設定することができる。
【0025】さらに、メイン光の光源における該メイン
光の出射方向の位置決めを、該多重管バーナの最外管を
基準にして行い、次に方向基準と位置基準とを用いて多
重管バーナを位置決めすると、該多重管バーナはその軸
心方向の向きと、その先端の位置とが一層正確に位置決
めされることになり、多重管バーナの姿勢と位置とを一
層精度良く設定することができる。
【0026】
【実施例】先ず、VAD法によるコア形成過程での光フ
ァイバ母材製造装置におけるコア用の多重管バーナの位
置決め方法の一例を図1〜図3を参照して説明する。
【0027】図1は、本実施例で用いるコア用の多重管
バーナ1の一実施例を示したものである。該多重管バー
ナ1は、中心管としての第1の管2の外周に第2〜第4
の管3〜5が同心状に配置されて、これらにより第1〜
第4の通路2a〜5aが同心状に形成されている。これ
ら第1〜第4の管2〜5は、本実施例では各先端から50
mmの長さの部分が小径に縮径された縮径部2b〜5bと
なっている。第1〜第3の管2〜4はその長さが順次短
くなるように構成され、このためこれら第1〜第3の管
2〜4はその基端側の位置が長手方向にずれた状態で図
示のように配置されている。これら第1〜第3の管2〜
4の各基端には、鍔状の仕切り体2c〜4cが設けら
れ、これら仕切り体2c〜4cは第4の管5の内周に気
密に接続され、これにより各通路2a〜5aの相互間が
仕切られている。第1の管2の仕切り体2cの後方に
は、第4の管5内を長手方向に間隔をあけて仕切る仕切
り体6,7が設けられ、これら仕切り体6,7の間にパ
ージガス室8が形成されている。仕切り体6の中心に
は、光通過孔9が設けられている。仕切り体7の中心に
は、レンズ10が嵌め込まれている。
【0028】第1の通路2aには供給通路11からSi
Cl4 やGeCl4 等のガラス原料ガスが供給され、第
2の通路3aには供給通路12からH2 等の燃焼ガスが
供給され、第3の通路4aには供給通路13からAr等
のシールガスが供給され、第4の通路5aには供給通路
14からO2 等の助燃ガスが供給されるようになってい
る。また、パージガス室8には供給通路15からAr等
のパージガスが供給されるようになっている。該パージ
ガス室8内のパージガスの存在により、後述する光学系
がガラス原料ガスに触れないようになっている。
【0029】第4の管5の基端には、光源ホルダー16
がフォーカス調整リング17を介して取り付けられてい
る。該フォーカス調整リング17は、その基端が光源ホ
ルダー16の外周に回転自在に支持され、その先端がネ
ジ結合部18で第4の管5の基端に螺合されている。
【0030】光源ホルダー16は、その軸心の基端側の
孔19に光源としてのレーザ20が嵌合され、該光源ホ
ルダー16に螺合された調整ネジ21によりレーザ20
の位置決めがなされ、該レーザ20が出射するレーザ光
よりなるメイン光20aが中心管である第1の管2の中
心を通って出て行くように調整がなされるようになって
いる。また、該光源ホルダー16の先端には、メイン光
20aを絞るレンズ16aが設けられている。
【0031】ところで、VAD法では、このようなコア
用の多重管バーナ1は光ファイバ母材の軸心に対して同
一平面内にあり、且つ特定の角度(例えば、20度〜30
度)で交わっていることが必要である。
【0032】このようにコア用の多重管バーナ1を光フ
ァイバ母材製造装置の反応容器に設定するに際し、先
ず、図2(A)(B)により、該コア用の多重管バーナ
1の中心軸と、レーザ20の光軸とを合わせる作業につ
いて説明する。
【0033】前述したようにレーザ光よりなるメイン光
20aを出すレーザ20を後部に支持したコア用の多重
管バーナ1をVブロック22の上に水平向きに載置した
状態で、該多重管バーナ1を通過したメイン光20aを
スクリーン23に当てる。かかる状態で、Vブロック2
2上で該多重管バーナ1をその軸心の回りに回転して
も、スクリーン23上でメイン光20aが当たる点の位
置が動かなくなるように、調整ネジ21でレーザ20の
姿勢を調整する。
【0034】次に、このようにレーザ20の姿勢を調整
したコア用の多重管バーナ1を、図3に示すように反応
容器24内で多孔質のコア用光ファイバ母材25を製造
する光ファイバ母材製造装置にセットして、該多重管バ
ーナ1の姿勢と位置とを精度よく設定する作業について
説明する。
【0035】この光ファイバ母材製造装置においては、
反応容器24の上部の開口部26の中央に上部から主軸
27が回転自在及び昇降自在に挿入され、その下端のチ
ャック28に種棒29が支持されるようになっている。
反応容器24の周壁の下方部分には前述したコア用の多
重管バーナ1が斜め上向きに挿入され、種棒29の下端
若しくは該種棒29の下端に堆積して形成された光ファ
イバ母材25の下部に指向されるようになっている。該
多重管バーナ1はバーナホルダ30に支持されている。
反応容器24の周壁の他の部分には、排気口31が設け
られている。
【0036】反応容器24には、多重管バーナ1の中心
軸が光ファイバ母材25の中心軸と交わる高さを示す水
平向きのシート光よりなる補助光32を出す位置決め用
光源33と、多重管バーナ1の先端の高さを示す水平向
きのシート光よりなる補助光34を出す位置決め用光源
35とが、該反応容器24に支持されて設けられてい
る。なお、シート光は、ビーム光を例えば蒲鉾形のシリ
ンドリカルレンズ等に通すことにより形成することがで
きる。
【0037】また該反応容器24には、光ファイバ母材
25の軸心を示すビーム光よりなる補助光36を出す位
置決め用光源37が、種棒29を把持する前のチャック
28に把持されて設けられている。更に該反応容器24
には、多重管バーナ1の先端があるべき位置の真下から
真上に向けてビーム光よりなるバーナ先端位置決め用補
助光38を出す位置決め用光源39が設けられている。
【0038】先ず、かかるメイン光20aと、補助光3
2,34,36,38とを用いて、コア用の多重管バー
ナ1の姿勢を設定する作業について説明する。
【0039】この光ファイバ母材製造装置においては、
シート光よりなる補助光32とビーム光よりなる補助光
36との交点よりなる方向基準点40と、シート光より
なる補助光34とビーム光よりなる補助光38との交点
よりなる方向基準点41とを共にメイン光20aが通る
ように(これで多重管バーナ1の方向が定まる。)多重
管バーナ1の姿勢を調整する。また、多重管バーナ1の
先端がバーナ先端位置決め用補助光38よりなる位置基
準に一致するように(これで多重管バーナ1の先端と光
ファイバ母材25の下面中央との間隔が定まる。)該多
重管バーナ1の先端の位置決めをする。この場合、方向
基準点40と方向基準点41との距離は、光ファイバ母
材25の下面の中心と多重管バーナ1の先端との最適間
隔に設定されている。このような条件が満たされるよう
に補助光36と補助光38との間隔を予め設定してお
く。
【0040】このようにすると、コア用の多重管バーナ
1の姿勢と位置とを精度良く設定することができる。
【0041】なお、光の位置の確認は、例えば図9に示
すような名刺位な大きさの紙片50を用いて、この紙片
50を光の交点の近くに手で移動させて、動かすことに
より交点の位置を知ることができる。
【0042】このように設定を行ったコア用の多重管バ
ーナ1を用いて光ファイバ母材25の製造を行ったとこ
ろ、図6に示すように、該多重管バーナ1を交換した直
後から、屈折率分布が安定した光ファイバ母材25の製
造を行うことができた。即ち、従来法で位置決めした多
重管バーナ1を用いて光ファイバ母材25の製造を行っ
たときの多重管バーナ交換直後の屈折率分布不良率は72
%であったが、本発明の方法で位置決めした多重管バー
ナ1を用いて光ファイバ母材25の製造を行ったときの
多重管バーナ交換直後の屈折率分布不良率は5 %であっ
た。
【0043】次に、前述したようにレーザ20の姿勢を
調整したクラッド用の多重管バーナ1を、図4に示すよ
うに反応容器24内で多孔質のクラッド用光ファイバ母
材(図示せず)を製造する光ファイバ母材製造装置にセ
ットして、該多重管バーナ1の姿勢と位置とを精度よく
設定する作業について説明する。
【0044】この光ファイバ母材製造装置においては、
クラッド用の多重管バーナ1は反応容器24の上下方向
のほぼ中央に水平向きで配置されている。
【0045】反応容器24には、多重管バーナ1の高さ
を示す水平向きのシート光よりなる補助光42を出す位
置決め用光源43が設けられている。また該反応容器2
4には、光ファイバ母材25の軸心を示すビーム光より
なる補助光36を出す位置決め用光源37が、種棒29
を把持する前のチャック28に把持されて設けられてい
る。さらに、該反応容器24には、多重管バーナ1の先
端があるべき位置の真下から真上に向けてビーム光より
なるバーナ先端位置決め用補助光44を出す位置決め用
光源45が設けられている。ここで光ファイバ母材25
の軸心を示すビーム光よりなる補助光36を出す位置決
め用光源37を、主軸27の下端のチャック28に取り
付けると、主軸27を回転させながら心出しができるの
で好適である。
【0046】次に、かかるメイン光20aと、補助光3
6,42,44とを用いて、クラッド用の多重管バーナ
1の姿勢を設定する作業について説明する。
【0047】この光ファイバ母材製造装置においては、
シート光よりなる補助光42とビーム光よりなる補助光
36との交点よりなる方向基準点40と、シート光より
なる補助光42とビーム光よりなる補助光44との交点
よりなる方向基準点41とを共にメイン光20aが通る
ように(これで多重管バーナ1の方向が定まる。)多重
管バーナ1の姿勢を調整する。また、多重管バーナ1の
先端がバーナ先端位置決め用補助光44よりなる位置基
準に一致するように(これで多重管バーナ1の先端と光
ファイバ母材の軸心との間隔が定まる。)該多重管バー
ナ1の先端の位置決めをする。この場合、方向基準点4
0と方向基準点41との距離は、光ファイバ母材25の
軸心と多重管バーナ1の先端との最適間隔に設定されて
いる。このような条件が満たされるように補助光36と
補助光44との間隔を予め設定しておく。
【0048】このようにすると、クラッド用の多重管バ
ーナ1の姿勢と位置とを精度良く設定することができ
る。
【0049】このように設定を行ったクラッド用の多重
管バーナ1を用いて光ファイバ母材の製造を行ったとこ
ろ、図7に示すように、該多重管バーナ1を交換した直
後から、コア/クラッド比率が安定した光ファイバ母材
の製造を行うことができた。即ち、従来法で位置決めし
た多重管バーナ1を用いて光ファイバ母材の製造を行っ
たときの多重管バーナ交換直後のコア/クラッド比率不
良率は63%であったが、本発明の方法で位置決めした多
重管バーナ1を用いて光ファイバ母材25の製造を行っ
たときの多重管バーナ交換直後のコア/クラッド比率不
良率は7 %であった。
【0050】次に、出発母材を水平向きに置いてその軸
心の回りに回転させ、その外周にクラッド用光ファイバ
母材を合成するOVD法による光ファイバ母材製造装置
における多重管バーナ1の位置決め方法の一例を図5を
参照して説明する。
【0051】出発母材46の両端は、チャック28を介
して主軸27に支持されている。この出発母材46の軸
心に対して直交する向きで該出発母材46の途中に対向
配置されている。
【0052】この場合には、図4の場合と同様の方法
で、多重管バーナ1の姿勢と位置とを精度良く設定する
ことができる。
【0053】このように設定を行った多重管バーナ1を
用いてクラッド用光ファイバ母材47の製造を行ったと
ころ、図8に示すように、該多重管バーナ1を交換した
直後から、堆積速度を安定させることができた。即ち、
従来法で位置決めした多重管バーナ1を用いて光ファイ
バ母材の製造を行ったときの多重管バーナ交換直後の堆
積速度不良率は51%であったが、本発明の方法で位置決
めした多重管バーナ1を用いてクラッド用光ファイバ母
材47の製造を行ったときの多重管バーナ交換直後の堆
積速度不良率は4 %であった。
【0054】なお、本発明で使用する光は、レーザ光で
あることが望ましいが、適当な光学系を用いれば、それ
以外の光でもよい。
【0055】レーザ20については、該レーザ20を図
5に示すように別の所に置き、光ファイバ48で光源ホ
ルダー16に導入することもできる。
【0056】また、それぞれの光を識別するために、波
長の違うレーザを使ったり、点滅する光を使ったりする
と便利である。
【0057】以上の例では、方向基準と位置基準を総て
光で形成したが、光の代わりに糸やピアノ線等の細い線
条体を用いることもできる。
【0058】以上説明した複数の発明のうちのいくつか
の発明を要約して説明すると、次の通りである。
【0059】(1) 多重管構造で中心管内を光が貫通
する構造になっていると共に先端の火炎中でガラス微粒
子を合成するコア用の多重管バーナを用いて、VAD法
により前記ガラス微粒子を対象物に堆積させてコア用の
多孔質の光ファイバ母材を製造する光ファイバ母材製造
装置におけるバーナの位置決め方法において、前記多重
管バーナの中心を通って該多重管バーナの先端から外に
出るメイン光が、前記多重管バーナの中心軸が前記光フ
ァイバ母材の中心軸と交わる高さを示す水平向きのシー
ト光よりなる補助光と前記光ファイバ母材の軸心を示す
ビーム光よりなる補助光との交点よりなる方向基準点
と、前記多重管バーナの先端の高さを示す水平向きのシ
ート光よりなる補助光と前記多重管バーナの先端がある
べき位置の上下方向に向けて出されているビーム光より
なるバーナ先端位置決め用補助光との交点よりなる方向
基準点をそれぞれ通り、且つ前記多重管バーナの先端が
前記バーナ先端位置決め用補助光よりなる位置基準に一
致するように前記多重管バーナの位置決めをすることを
特徴とする光ファイバ母材製造装置におけるバーナの位
置決め方法。
【0060】(2) 多重管構造で中心管内を光が貫通
する構造になっていると共に先端の火炎中でガラス微粒
子を合成するクラッド用の多重管バーナを用いて、VA
D法により前記ガラス微粒子を対象物に堆積させてクラ
ッド用の多孔質の光ファイバ母材を製造する光ファイバ
母材製造装置におけるバーナの位置決め方法において、
前記多重管バーナの中心を通って該多重管バーナの先端
から外に出るメイン光が、前記多重管バーナの高さを示
す水平向きのシート光よりなる補助光と前記光ファイバ
母材の軸心を示すビーム光よりなる補助光との交点より
なる方向基準点と、前記多重管バーナの高さを示す水平
向きのシート光よりなる補助光と前記多重管バーナの先
端があるべき位置の上下方向に向けて出されているビー
ム光よりなるバーナ先端位置決め用補助光との交点より
なる方向基準点をそれぞれ通り、且つ前記多重管バーナ
の先端が前記バーナ先端位置決め用補助光よりなる位置
基準に一致するように前記多重管バーナの位置決めをす
ることを特徴とする光ファイバ母材製造装置におけるバ
ーナの位置決め方法。
【0061】(3) 多重管構造で中心管内を光が貫通
する構造になっていると共に先端の火炎中でガラス微粒
子を合成するクラッド用の多重管バーナを用いて、OV
D法により前記ガラス微粒子を対象物に堆積させてクラ
ッド用の多孔質の光ファイバ母材を製造する光ファイバ
母材製造装置におけるバーナの位置決め方法において、
前記多重管バーナの中心を通って該多重管バーナの先端
から外に出るメイン光が、前記多重管バーナの高さを示
す水平向きのシート光よりなる補助光と前記光ファイバ
母材の軸心を示すビーム光よりなる補助光との交点より
なる方向基準点と、前記多重管バーナの高さを示す水平
向きのシート光よりなる補助光と前記多重管バーナの先
端があるべき位置の上下方向に向けて出されているビー
ム光よりなるバーナ先端位置決め用補助光との交点より
なる方向基準点をそれぞれ通り、且つ前記多重管バーナ
の先端が前記バーナ先端位置決め用補助光よりなる位置
基準に一致するように前記多重管バーナの位置決めをす
ることを特徴とする光ファイバ母材製造装置におけるバ
ーナの位置決め方法。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る光ファ
イバ母材製造装置におけるバーナの位置決め方法によれ
ば、次のような優れた効果を達成することができる。
【0063】本発明では、多重管バーナの後部に配置さ
れていて該多重管バーナ内の中心を通って該多重管バー
ナの先端から外に出るメイン光の光源における該メイン
光の出射方向の位置決めを、該多重管バーナの最外管を
基準にして行うので、該メイン光の光軸を該多重管バー
ナの軸心に容易に正確に一致させることができる。
【0064】また、本発明では、方向基準と位置基準と
を用いて多重管バーナを位置決めするので、該多重管バ
ーナはその軸心方向の向きと、その先端の位置とが位置
決めされることになり、このため該多重管バーナの姿勢
と位置とを精度良く設定することができる。
【0065】さらに、本発明では、メイン光の光源にお
ける該メイン光の出射方向の位置決めを、該多重管バー
ナの最外管を基準にして行い、次に方向基準と位置基準
とを用いて多重管バーナの位置決めをするので、該多重
管バーナはその軸心方向の向きと、その先端の位置とが
一層正確に位置決めされることになり、該多重管バーナ
の姿勢と位置とを一層精度良く設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバ母材製造装置における
バーナの位置決め方法で用いる多重管バーナの一例を示
す縦断面図である。
【図2】(A)は図1に示した多重管バーナの軸心とメ
イン光の光軸を合わせる方法を示す該多重管バーナの側
面図、(B)は(A)のX−X線断面図である。
【図3】VAD法によるコア形成過程での光ファイバ母
材製造装置におけるコア用の多重管バーナの位置決め方
法の一例を説明図である。
【図4】VAD法によるクラッド形成過程での光ファイ
バ母材製造装置におけるクラッド用の多重管バーナの位
置決め方法の一例を説明図である。
【図5】OVD法によるクラッド形成過程での光ファイ
バ母材製造装置におけるクラッド用の多重管バーナの位
置決め方法の一例を説明図である。
【図6】図3に示す方法で位置決めされた多重管バーナ
を用いて形成した光ファイバ母材と従来法で位置決めさ
れた多重管バーナを用いて形成した光ファイバ母材との
バーナ交換直後の屈折率分布不良率の比較図である。
【図7】図4に示す方法で位置決めされた多重管バーナ
を用いて形成した光ファイバ母材と従来法で位置決めさ
れた多重管バーナを用いて形成した光ファイバ母材との
バーナ交換直後のコア・クラッド比率不良率の比較図で
ある。
【図8】図5に示す方法で位置決めされた多重管バーナ
を用いて形成した光ファイバ母材と従来法で位置決めさ
れた多重管バーナを用いて形成した光ファイバ母材との
バーナ交換直後の堆積速度不良率の比較図である。
【図9】本発明で光の交点の位置を知る方法の一例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 多重管バーナ 2 第1の管 3 第2の管 4 第3の管 5 第4の管 2a〜5a 第1〜第4の通路 2b〜5b 縮径部 2c〜4c 仕切り体 6,7 仕切り体 8 パージガス室 9 光通過孔 10 レンズ 11〜15 供給通路 16 光源ホルダー 17 フォーカス調整リング 18 ネジ結合部 19 孔 20 レーザ 20a メイン光 21 調整ネジ 22 Vブロック 23 スクリーン 24 反応容器 25 コア用光ファイバ母材 26 開口部 27 主軸 28 チャック 29 種棒 30 バーナホルダ 31 排気口 32,34,36 補助光 33,35,37 位置決め用光源 38 バーナ先端位置決め用補助光 39 位置決め用光源 40,41 方向基準点 42 補助光 43 位置決め用光源 44 バーナ先端位置決め用補助光 45 位置決め用光源 46 出発母材 47 クラッド用光ファイバ母材 48 光ファイバ 50 紙片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多重管構造で中心管内を光が貫通する構
    造になっていると共に先端の火炎中でガラス微粒子を合
    成する多重管バーナを用いて、前記ガラス微粒子を対象
    物に堆積させて多孔質の光ファイバ母材を製造する光フ
    ァイバ母材製造装置におけるバーナの位置決め方法にお
    いて、 前記多重管バーナの後部に配置されていて該多重管バー
    ナ内の中心を通って該多重管バーナの先端から外に出る
    メイン光の光源における前記メイン光の出射方向の位置
    決めを該多重管バーナの最外管を基準にして行うことを
    特徴とする光ファイバ母材製造装置におけるバーナの位
    置決め方法。
  2. 【請求項2】 多重管構造で中心管内を光が貫通する構
    造になっていると共に先端の火炎中でガラス微粒子を合
    成する多重管バーナを用いて、前記ガラス微粒子を対象
    物に堆積させて多孔質の光ファイバ母材を製造する光フ
    ァイバ母材製造装置におけるバーナの位置決め方法にお
    いて、 前記多重管バーナの中心を通って該多重管バーナの先端
    から外に出るメイン光が、複数の補助光又は補助線条体
    の交点により形成された複数の方向基準点をそれぞれ通
    り、且つ前記多重管バーナの先端がバーナ先端位置決め
    用補助光又は補助線条体よりなる位置基準に一致するよ
    うに前記多重管バーナの位置決めをすることを特徴とす
    る光ファイバ母材製造装置におけるバーナの位置決め方
    法。
  3. 【請求項3】 多重管構造で中心管内を光が貫通する構
    造になっていると共に先端の火炎中でガラス微粒子を合
    成する多重管バーナを用いて、前記ガラス微粒子を対象
    物に堆積させて多孔質の光ファイバ母材を製造する光フ
    ァイバ母材製造装置におけるバーナの位置決め方法にお
    いて、 前記多重管バーナの後部に配置されていて該多重管バー
    ナ内の中心を通って該多重管バーナの先端から外に出る
    メイン光の光源における該メイン光の光軸を該多重管バ
    ーナの軸心に一致させる位置決めを該多重管バーナの最
    外管を基準にして行い、 次に前記多重管バーナの中心を通って該多重管バーナの
    先端から外に出るメイン光が、複数の補助光又は補助線
    条体の交点により形成された複数の方向基準点をそれぞ
    れ通り、且つ前記多重管バーナの先端がバーナ先端位置
    決め用補助光又は補助線条体よりなる位置基準に一致す
    るように前記多重管バーナの位置決めをすることを特徴
    とする光ファイバ母材製造装置におけるバーナの位置決
    め方法。
JP21453294A 1994-09-08 1994-09-08 光ファイバ母材製造装置におけるバーナの位置決め方法 Pending JPH0873235A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003531086A (ja) * 2000-04-14 2003-10-21 ヘレウス・テネボ・アクチェンゲゼルシャフト 石英ガラス体を製造するための方法および装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003531086A (ja) * 2000-04-14 2003-10-21 ヘレウス・テネボ・アクチェンゲゼルシャフト 石英ガラス体を製造するための方法および装置

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