JPH0873300A - ZnSe単結晶の成長方法 - Google Patents
ZnSe単結晶の成長方法Info
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- JPH0873300A JPH0873300A JP21133894A JP21133894A JPH0873300A JP H0873300 A JPH0873300 A JP H0873300A JP 21133894 A JP21133894 A JP 21133894A JP 21133894 A JP21133894 A JP 21133894A JP H0873300 A JPH0873300 A JP H0873300A
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Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 成長速度のばらつきを抑制し、大型で良質の
ZnSe単結晶を再現性よく効率的に成長させる方法を
提供しようとするものである。 【構成】 反応管の一端に原料多結晶及びVI族元素を真
空封入し、多結晶の昇華温度(T)を1050〜142
5℃の範囲で、VI族元素の添加量(ΔN)を反応管1c
m3 当たり5×10-5g以上に調整し、結晶析出温度と
昇華温度の差(ΔT)を50℃以下で、1×10-7≦Δ
T×10-18500/T÷(ΔN)3/2 ≦5×10-7の範囲に
調整しながら、ZnSe単結晶を成長する方法である。
ZnSe単結晶を再現性よく効率的に成長させる方法を
提供しようとするものである。 【構成】 反応管の一端に原料多結晶及びVI族元素を真
空封入し、多結晶の昇華温度(T)を1050〜142
5℃の範囲で、VI族元素の添加量(ΔN)を反応管1c
m3 当たり5×10-5g以上に調整し、結晶析出温度と
昇華温度の差(ΔT)を50℃以下で、1×10-7≦Δ
T×10-18500/T÷(ΔN)3/2 ≦5×10-7の範囲に
調整しながら、ZnSe単結晶を成長する方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇華法でZnSe単結
晶を成長する方法に関する。
晶を成長する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ZnSe結晶は、大きく分けて融液成長
法、固相成長法、溶液成長法、気相成長法の4種の方法
で結晶成長が行われている。その中で、気相法(昇華
法)が古くから試みこれており、例えばJOUNAL OF CRYS
TAL GROWTH 94(1989)P1-P5にみるように、10mm角程
度の大きさの単結晶が得られている。この方法は、5g
のZnSe原料多結晶と、種結晶としてZnSe単結晶
を直径20mm、長さ70mmの石英反応管の両端に配
置して真空封入し、電気炉で1070℃に加熱する。こ
のとき種結晶の温度をZnSe原料多結晶の温度より約
10℃低く調整して種結晶上にZnSe単結晶を成長さ
せている。
法、固相成長法、溶液成長法、気相成長法の4種の方法
で結晶成長が行われている。その中で、気相法(昇華
法)が古くから試みこれており、例えばJOUNAL OF CRYS
TAL GROWTH 94(1989)P1-P5にみるように、10mm角程
度の大きさの単結晶が得られている。この方法は、5g
のZnSe原料多結晶と、種結晶としてZnSe単結晶
を直径20mm、長さ70mmの石英反応管の両端に配
置して真空封入し、電気炉で1070℃に加熱する。こ
のとき種結晶の温度をZnSe原料多結晶の温度より約
10℃低く調整して種結晶上にZnSe単結晶を成長さ
せている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法
は、結晶成長温度を上げたり、原料多結晶部の温度と単
結晶成長部の温度差ΔTを大きくして成長速度を上げた
り、逆に成長温度を下げたり、ΔTを小さくして成長速
度を小さくすることはできるが、結晶の成長速度を均一
に制御することは困難であった。上記の文献のように、
同じ成長温度、ΔTで結晶成長を行うと、成長速度に大
きなばらつきが生ずる。しかも、成長速度が大きくなり
すぎると、単結晶が成長せず、多結晶が発生するという
問題があった。
は、結晶成長温度を上げたり、原料多結晶部の温度と単
結晶成長部の温度差ΔTを大きくして成長速度を上げた
り、逆に成長温度を下げたり、ΔTを小さくして成長速
度を小さくすることはできるが、結晶の成長速度を均一
に制御することは困難であった。上記の文献のように、
同じ成長温度、ΔTで結晶成長を行うと、成長速度に大
きなばらつきが生ずる。しかも、成長速度が大きくなり
すぎると、単結晶が成長せず、多結晶が発生するという
問題があった。
【0004】そこで、本発明は、上記の欠点を解消し、
成長速度のばらつきを抑制し、大型で良質のZnSe単
結晶を再現性よく成長させる方法を提供しようとするも
のである。
成長速度のばらつきを抑制し、大型で良質のZnSe単
結晶を再現性よく成長させる方法を提供しようとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の構成を
採用することにより、上記の課題を解決することに成功
した。 (1) 反応管の一端にZnSe原料多結晶を真空封入し、
該一端を前記多結晶の昇華温度に、他端をZnSeの析
出温度に加熱してZnSe単結晶を成長する方法におい
て、前記反応管中にZnSe多結晶に加えて、VI族元素
(ΔN)を反応管容積1cm3 当たり5×10-5g以
上封入し、前記昇華温度 (T)を1050〜1425
℃の範囲で、結晶析出温度と昇華温度の差(ΔT)を5
0℃以下にし、かつ、1×10-7≦ΔT×10-18500/T
÷(ΔN)3/2 ≦5×10-7の範囲に調整することを特
徴とするZnSe単結晶の成長方法。
採用することにより、上記の課題を解決することに成功
した。 (1) 反応管の一端にZnSe原料多結晶を真空封入し、
該一端を前記多結晶の昇華温度に、他端をZnSeの析
出温度に加熱してZnSe単結晶を成長する方法におい
て、前記反応管中にZnSe多結晶に加えて、VI族元素
(ΔN)を反応管容積1cm3 当たり5×10-5g以
上封入し、前記昇華温度 (T)を1050〜1425
℃の範囲で、結晶析出温度と昇華温度の差(ΔT)を5
0℃以下にし、かつ、1×10-7≦ΔT×10-18500/T
÷(ΔN)3/2 ≦5×10-7の範囲に調整することを特
徴とするZnSe単結晶の成長方法。
【0006】(2) 上記(1) 記載のZnSe単結晶の成長
方法において、昇華法で再結晶化させたZnSe多結晶
を原料として使用することを特徴とするZnSe単結晶
の成長方法。 (3) 上記(1) 記載のZnSe単結晶の成長方法におい
て、ZnSe多結晶を粉末状に砕き、真空中で500℃
以上の温度で1時間以上加熱して得た原料を使用するこ
とを特徴とするZnSe単結晶の成長方法。 (4) 上記(1) 記載のZnSe単結晶の成長方法におい
て、Znの水素化物とSe蒸気を原料にして、500℃
以上の温度で合成したZnSe多結晶を原料として使用
することを特徴とするZnSe単結晶の成長方法。
方法において、昇華法で再結晶化させたZnSe多結晶
を原料として使用することを特徴とするZnSe単結晶
の成長方法。 (3) 上記(1) 記載のZnSe単結晶の成長方法におい
て、ZnSe多結晶を粉末状に砕き、真空中で500℃
以上の温度で1時間以上加熱して得た原料を使用するこ
とを特徴とするZnSe単結晶の成長方法。 (4) 上記(1) 記載のZnSe単結晶の成長方法におい
て、Znの水素化物とSe蒸気を原料にして、500℃
以上の温度で合成したZnSe多結晶を原料として使用
することを特徴とするZnSe単結晶の成長方法。
【0007】
【作用】本発明者は、昇華法における結晶成長速度のば
らつきの原因を種々検討する中で、原料多結晶ZnSe
のZnとSeの組成比が1:1から外れ、過剰のZn又
はSeの存在にあることを突き止めた。この対策とし
て、原料多結晶ZnSeの組成のずれを極力小さくして
結晶成長を行ったが、成長速度のばらつきを小さくする
ことはできなかった。
らつきの原因を種々検討する中で、原料多結晶ZnSe
のZnとSeの組成比が1:1から外れ、過剰のZn又
はSeの存在にあることを突き止めた。この対策とし
て、原料多結晶ZnSeの組成のずれを極力小さくして
結晶成長を行ったが、成長速度のばらつきを小さくする
ことはできなかった。
【0008】そこで、原料多結晶ZnSeの組成のずれ
を小さくするのではなく、原料多結晶ZnSeにZn又
はSeを追加したところ、結晶成長速度のばらつきを抑
制することができ、安定して結晶成長を行うことができ
ることを見いだした。これは、原料多結晶ZnSeの組
成のずれに相当するZn又はSeの量より十分に多量の
Zn又はSeを加えることにより、原料多結晶ZnSe
の組成のずれの影響を小さくすることを可能にした。
を小さくするのではなく、原料多結晶ZnSeにZn又
はSeを追加したところ、結晶成長速度のばらつきを抑
制することができ、安定して結晶成長を行うことができ
ることを見いだした。これは、原料多結晶ZnSeの組
成のずれに相当するZn又はSeの量より十分に多量の
Zn又はSeを加えることにより、原料多結晶ZnSe
の組成のずれの影響を小さくすることを可能にした。
【0009】ZnSe結晶成長では、Znを添加する
と、成長速度の低下が著しいので、Seを添加したが、
これは昇華法による結晶成長が下記の反応式によって可
逆的に進行し、気相ではSeがSe2 として存在するた
めであると考えられる。 ZnSe(s)=Zn(g)+(1/2)Se2 (g)
と、成長速度の低下が著しいので、Seを添加したが、
これは昇華法による結晶成長が下記の反応式によって可
逆的に進行し、気相ではSeがSe2 として存在するた
めであると考えられる。 ZnSe(s)=Zn(g)+(1/2)Se2 (g)
【0010】即ち、Zn又はSeの添加量は、反応管内
容積1cm3 当たり5×10-5g以上とすることによ
り、成長速度を安定化する効果があることを見いだし
た。この添加量は多いほど、結晶成長速度のばらつきを
小さくすることができるが、添加量の増加にしたがって
成長速度は安定するものの、成長速度が極端に遅くなる
ことが判明した。特に、Znの添加量を増大させるとき
には、成長速度の低下の度合いが極端に大きかった。
容積1cm3 当たり5×10-5g以上とすることによ
り、成長速度を安定化する効果があることを見いだし
た。この添加量は多いほど、結晶成長速度のばらつきを
小さくすることができるが、添加量の増加にしたがって
成長速度は安定するものの、成長速度が極端に遅くなる
ことが判明した。特に、Znの添加量を増大させるとき
には、成長速度の低下の度合いが極端に大きかった。
【0011】そこで、本発明者等は、成長速度の低下が
比較的緩やかなSeを添加し、その添加量(ΔN)と、
原料多結晶の加熱温度(T)、この加熱温度と結晶析出
温度との差(ΔT)、及び、ΔT、T及びΔNの間に一
定の関係を保持することにより、結晶成長速度のばらつ
きを小さく抑え、適当な成長速度を確保することがで
き、良質の大型ZnSe単結晶を歩留りよく成長させる
ことに成功した。
比較的緩やかなSeを添加し、その添加量(ΔN)と、
原料多結晶の加熱温度(T)、この加熱温度と結晶析出
温度との差(ΔT)、及び、ΔT、T及びΔNの間に一
定の関係を保持することにより、結晶成長速度のばらつ
きを小さく抑え、適当な成長速度を確保することがで
き、良質の大型ZnSe単結晶を歩留りよく成長させる
ことに成功した。
【0012】即ち、石英反応管を使用して1050〜1
200℃の範囲で原料多結晶を加熱して昇華させるとき
には、Seの過剰量(ΔN)を反応管容積1cm3 当た
り5×10-5g以上封入し、結晶析出温度と昇華温度の
差(ΔT)を50℃以下に調整し、かつ、1×10-7≦
ΔT×10-18500/T÷(ΔN)3/2 ≦5×10-7の範囲
に調整するのが最適である。原料多結晶の加熱温度が1
050℃を下回ると、成長速度が小さくなり過ぎ、12
00℃を越えると石英反応管が軟化するため、結晶成長
に支障を来す。また、上記の温度差(ΔT)を50℃よ
り大きくしても成長速度を増加させる効果はなく、多結
晶を発生しやすくなる。そして、上記のSeの過剰量
(ΔN)の範囲に調整することにより、成長速度のばら
つきを低く抑えることができ、結晶成長の再現性を高く
維持することができる。内径20mmのアンプルを使用
するときに、上記の条件の下でZnSe結晶を成長させ
ると、0.1〜0.5g/dayの成長速度で安定して
成長させることができた。
200℃の範囲で原料多結晶を加熱して昇華させるとき
には、Seの過剰量(ΔN)を反応管容積1cm3 当た
り5×10-5g以上封入し、結晶析出温度と昇華温度の
差(ΔT)を50℃以下に調整し、かつ、1×10-7≦
ΔT×10-18500/T÷(ΔN)3/2 ≦5×10-7の範囲
に調整するのが最適である。原料多結晶の加熱温度が1
050℃を下回ると、成長速度が小さくなり過ぎ、12
00℃を越えると石英反応管が軟化するため、結晶成長
に支障を来す。また、上記の温度差(ΔT)を50℃よ
り大きくしても成長速度を増加させる効果はなく、多結
晶を発生しやすくなる。そして、上記のSeの過剰量
(ΔN)の範囲に調整することにより、成長速度のばら
つきを低く抑えることができ、結晶成長の再現性を高く
維持することができる。内径20mmのアンプルを使用
するときに、上記の条件の下でZnSe結晶を成長させ
ると、0.1〜0.5g/dayの成長速度で安定して
成長させることができた。
【0013】石英反応管の代わりに、1425℃以下の
温度で軟化せず、ガスを透過しない材料、例えば、Mo
等の金属製反応管等を用いてZnSe結晶を成長すると
きには、原料多結晶の加熱温度を1200〜1425℃
の範囲に調整し、Seの過剰量(ΔN)を反応管容積1
m3 当たり5×10-5g以上にし、結晶析出温度と昇華
温度の差(ΔT)を50℃以下に調整し、かつ、1×1
0-7≦ΔT×10-185 00/T÷(ΔN)3/2 ≦5×10-7
の範囲に調整することにより、上記と同様に適当な成長
速度を確保することができる。なお、原料多結晶の加熱
温度1425℃は、ZnSe結晶の相変態点を考慮して
決定した。
温度で軟化せず、ガスを透過しない材料、例えば、Mo
等の金属製反応管等を用いてZnSe結晶を成長すると
きには、原料多結晶の加熱温度を1200〜1425℃
の範囲に調整し、Seの過剰量(ΔN)を反応管容積1
m3 当たり5×10-5g以上にし、結晶析出温度と昇華
温度の差(ΔT)を50℃以下に調整し、かつ、1×1
0-7≦ΔT×10-185 00/T÷(ΔN)3/2 ≦5×10-7
の範囲に調整することにより、上記と同様に適当な成長
速度を確保することができる。なお、原料多結晶の加熱
温度1425℃は、ZnSe結晶の相変態点を考慮して
決定した。
【0014】本発明に係る結晶成長速度安定化方法を一
層効果的にするためには、組成ずれの小さな原料多結晶
を使用することが好ましい。その1つ方法は、昇華法に
より再結晶化させた多結晶を原料とする方法、もう1つ
の方法は、ZnSe多結晶を粉末にし、石英管に充填し
て真空排気し、500℃以上の温度で1時間以上加熱し
た多結晶を原料とする方法、さらにもう1つ方法は、セ
レン化水素と亜鉛蒸気を原料にして500℃以上の温度
で合成したZnSe多結晶を原料とする方法である。こ
れらの原料を使用すると、成長速度の安定化が一層向上
することを確認した。特に、Seの過剰量(ΔN)が比
較的少ない領域で効果が顕著であった。
層効果的にするためには、組成ずれの小さな原料多結晶
を使用することが好ましい。その1つ方法は、昇華法に
より再結晶化させた多結晶を原料とする方法、もう1つ
の方法は、ZnSe多結晶を粉末にし、石英管に充填し
て真空排気し、500℃以上の温度で1時間以上加熱し
た多結晶を原料とする方法、さらにもう1つ方法は、セ
レン化水素と亜鉛蒸気を原料にして500℃以上の温度
で合成したZnSe多結晶を原料とする方法である。こ
れらの原料を使用すると、成長速度の安定化が一層向上
することを確認した。特に、Seの過剰量(ΔN)が比
較的少ない領域で効果が顕著であった。
【0015】
(ZnSe多結晶の合成例1)各々純度99.999%
のZnとSeを1/10モルづつ秤量し、内径20m
m、長さ約120mmの石英管に充填し、アルゴンで置
換した後、約10-8トールで真空封入した。これを10
00℃で3〜4日間加熱保持し、その後、室温まで炉中
冷却してZnSe多結晶を得た。
のZnとSeを1/10モルづつ秤量し、内径20m
m、長さ約120mmの石英管に充填し、アルゴンで置
換した後、約10-8トールで真空封入した。これを10
00℃で3〜4日間加熱保持し、その後、室温まで炉中
冷却してZnSe多結晶を得た。
【0016】〔比較例1〕合成例1のZnSe多結晶を
原料にして昇華法でZnSe単結晶の成長を行った。図
1のように、内径20mm、長さ100mmの石英アン
プルの一端に、ZnSe単結晶(100)面を表にした
種結晶を配置し、他端に上記のZnSe多結晶を配置し
て約10-8トールで真空封入した。そして、この石英ア
ンプルを図2に示す温度分布を有する結晶成長炉に投入
し、原料の加熱温度を1040℃に、種結晶の温度を1
020℃に設定して1週間成長させた。同じ条件で5回
結晶成長を行い、その結果を表1に示した。
原料にして昇華法でZnSe単結晶の成長を行った。図
1のように、内径20mm、長さ100mmの石英アン
プルの一端に、ZnSe単結晶(100)面を表にした
種結晶を配置し、他端に上記のZnSe多結晶を配置し
て約10-8トールで真空封入した。そして、この石英ア
ンプルを図2に示す温度分布を有する結晶成長炉に投入
し、原料の加熱温度を1040℃に、種結晶の温度を1
020℃に設定して1週間成長させた。同じ条件で5回
結晶成長を行い、その結果を表1に示した。
【0017】
【表1】
【0018】〔実施例1〕上記のZnSe多結晶を原料
にし、過剰量のSeを添加して昇華法でZnSe単結晶
の成長を行った。図1のように、内径20mm、長さ1
00mmの石英アンプルの一端に、ZnSe単結晶(1
00)面を表にした種結晶を配置し、他端に上記のZn
Se多結晶を配置し、表2〜4に記載した過剰量のSe
を添加し、約10-8トールで真空封入した。そして、原
料の加熱温度を1040℃、1120℃、1200℃の
3種に設定し、種結晶の温度を前記の加熱温度より20
℃低く設定して1週間成長させた。同じ条件で5回結晶
成長を行い、その結果を表2〜4に示した。
にし、過剰量のSeを添加して昇華法でZnSe単結晶
の成長を行った。図1のように、内径20mm、長さ1
00mmの石英アンプルの一端に、ZnSe単結晶(1
00)面を表にした種結晶を配置し、他端に上記のZn
Se多結晶を配置し、表2〜4に記載した過剰量のSe
を添加し、約10-8トールで真空封入した。そして、原
料の加熱温度を1040℃、1120℃、1200℃の
3種に設定し、種結晶の温度を前記の加熱温度より20
℃低く設定して1週間成長させた。同じ条件で5回結晶
成長を行い、その結果を表2〜4に示した。
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】表2〜4から明らかなように、Se添加量
が多いほど成長速度のばらつきが小さくなるが、成長速
度も遅くなることが分かる。本発明の成長条件である1
×10-7≦ΔT×10-18500/T÷(ΔN)3/2 ≦5×1
0-7を満たす範囲は、過剰Se添加量が5×10-5g/
cm-3で、原料多結晶の加熱温度1040℃がその範囲
に入り、ほぼ単結晶が成長しているが、これを外れる1
120℃及び1200℃では全て多結晶が生成してい
る。また、過剰量のSeが2×10-4g/cm-3では、
原料多結晶の加熱温度1040℃及び1120℃がその
範囲に入り、その全てにおいて単結晶が成長している
が、これを外れる1200℃では多結晶が生成してい
る。さらに、過剰Se添加量が5×10-4g/cm-3で
は、原料多結晶の加熱温度1040℃、1120℃及び
1200℃が全てその範囲に入り、1つの例外を除いて
全て単結晶が成長している。
が多いほど成長速度のばらつきが小さくなるが、成長速
度も遅くなることが分かる。本発明の成長条件である1
×10-7≦ΔT×10-18500/T÷(ΔN)3/2 ≦5×1
0-7を満たす範囲は、過剰Se添加量が5×10-5g/
cm-3で、原料多結晶の加熱温度1040℃がその範囲
に入り、ほぼ単結晶が成長しているが、これを外れる1
120℃及び1200℃では全て多結晶が生成してい
る。また、過剰量のSeが2×10-4g/cm-3では、
原料多結晶の加熱温度1040℃及び1120℃がその
範囲に入り、その全てにおいて単結晶が成長している
が、これを外れる1200℃では多結晶が生成してい
る。さらに、過剰Se添加量が5×10-4g/cm-3で
は、原料多結晶の加熱温度1040℃、1120℃及び
1200℃が全てその範囲に入り、1つの例外を除いて
全て単結晶が成長している。
【0023】〔実施例2〕実施例1において、過剰Se
添加量が2×10-4g/cm-3で、原料多結晶の加熱温
度1120℃において、種結晶の温度(即ち、加熱温度
と種結晶温度の差ΔT)を変化させ、その他は実施例1
と同様にして結晶成長を行った。その結果は表5に示し
た。ΔTが50℃を越えると、成長速度に大きな変化が
認められないが、全て多結晶化していることが分かる。
即ち、単結晶を成長させるためには、ΔTは50℃以下
にする必要がある。
添加量が2×10-4g/cm-3で、原料多結晶の加熱温
度1120℃において、種結晶の温度(即ち、加熱温度
と種結晶温度の差ΔT)を変化させ、その他は実施例1
と同様にして結晶成長を行った。その結果は表5に示し
た。ΔTが50℃を越えると、成長速度に大きな変化が
認められないが、全て多結晶化していることが分かる。
即ち、単結晶を成長させるためには、ΔTは50℃以下
にする必要がある。
【0024】
【表5】
【0025】〔実施例3〕図3のPBN製坩堝とMo製
外坩堝を用い、原料多結晶ZnSeとZnSe単結晶種
結晶を坩堝の両端に配置し、過剰量のSeを添加し、1
0-6トールに排気して真空封入した後、カーボンヒータ
で加熱した炉中に投入し、結晶成長を行った。その結果
は表6、7に示した。表6、7より明らかなように、S
eをより多く添加することにより(5×10-3g/cm
-3)、成長速度のばらつきをほとんどなくすができた。
これ以上、Seを添加し、原料の加熱温度を相変態点
(1425℃)近くにしても、成長速度が極めて遅くな
るので、好ましくない。
外坩堝を用い、原料多結晶ZnSeとZnSe単結晶種
結晶を坩堝の両端に配置し、過剰量のSeを添加し、1
0-6トールに排気して真空封入した後、カーボンヒータ
で加熱した炉中に投入し、結晶成長を行った。その結果
は表6、7に示した。表6、7より明らかなように、S
eをより多く添加することにより(5×10-3g/cm
-3)、成長速度のばらつきをほとんどなくすができた。
これ以上、Seを添加し、原料の加熱温度を相変態点
(1425℃)近くにしても、成長速度が極めて遅くな
るので、好ましくない。
【0026】
【表6】
【0027】
【表7】
【0028】なお、外坩堝としてMo製坩堝を使用した
が、1200〜1425℃の温度領域で坩堝が軟化せ
ず、ガスを透過しない材質であれば、Mo以外の材料を
使用することもできる。1200℃以下で原料多結晶を
加熱するときには、実施例2の条件で結晶成長を行って
も、成長速度のばらつきが問題になることがないので、
コスト面で有利な石英反応管を使用する方が有利であ
る。
が、1200〜1425℃の温度領域で坩堝が軟化せ
ず、ガスを透過しない材質であれば、Mo以外の材料を
使用することもできる。1200℃以下で原料多結晶を
加熱するときには、実施例2の条件で結晶成長を行って
も、成長速度のばらつきが問題になることがないので、
コスト面で有利な石英反応管を使用する方が有利であ
る。
【0029】〔実施例4〕原料多結晶ZnSeとして、
次の3種の原料を準備して、実施例1と同様にしてZn
Se結晶を成長を行った。なお、過剰Se添加量は2×
10-4g/cm-3、原料多結晶の加熱温度は1120
℃、原料多結晶の加熱温度と種結晶の温度との差(Δ
T)は20℃に調整をした。その結果は表8に示した。
実施例1の結果と比較すると、原料調製例1〜3の原料
を使用する方が、成長速度のばらつきが小さいことが分
かる。
次の3種の原料を準備して、実施例1と同様にしてZn
Se結晶を成長を行った。なお、過剰Se添加量は2×
10-4g/cm-3、原料多結晶の加熱温度は1120
℃、原料多結晶の加熱温度と種結晶の温度との差(Δ
T)は20℃に調整をした。その結果は表8に示した。
実施例1の結果と比較すると、原料調製例1〜3の原料
を使用する方が、成長速度のばらつきが小さいことが分
かる。
【0030】(原料調製例1)合成例1で得た原料多結
晶ZnSeを用い、種結晶を使用せずに、原料多結晶Z
nSeを1120℃で加熱・昇華させ、結晶析出部の温
度を1070℃に設定して、その他の条件を比較例1と
同様にして昇華法で再結晶化させて原料を調製した。
晶ZnSeを用い、種結晶を使用せずに、原料多結晶Z
nSeを1120℃で加熱・昇華させ、結晶析出部の温
度を1070℃に設定して、その他の条件を比較例1と
同様にして昇華法で再結晶化させて原料を調製した。
【0031】(原料調製例2)合成例1で得た原料多結
晶ZnSeを粉砕して石英管に充填し、3×10-6トー
ルに排気しながら、500℃で1時間加熱して原料とし
た。
晶ZnSeを粉砕して石英管に充填し、3×10-6トー
ルに排気しながら、500℃で1時間加熱して原料とし
た。
【0032】(原料調製例3)500℃に加熱した石英
管中に、セレン化水素ガスと、亜鉛ガスを流し込み、石
英管中で原料多結晶ZnSeを生成した。
管中に、セレン化水素ガスと、亜鉛ガスを流し込み、石
英管中で原料多結晶ZnSeを生成した。
【0033】
【表8】
【0034】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、成長速度を低下させずに、結晶成長速度のばらつ
きを小さくすることができ、再現性よく大型の良質なZ
nSe単結晶の成長を可能にした。
より、成長速度を低下させずに、結晶成長速度のばらつ
きを小さくすることができ、再現性よく大型の良質なZ
nSe単結晶の成長を可能にした。
【図1】実施例1、2、4及び比較例1で使用した石英
アンプルの概念図である。
アンプルの概念図である。
【図2】実施例1、2、4及び比較例1で使用した成長
炉の構造と炉内温度分布を示した図である。
炉の構造と炉内温度分布を示した図である。
【図3】実施例3で使用したMo製アンプルの概念図で
ある。
ある。
【図4】実施例3で使用した成長炉の構造を示した図で
ある。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 反応管の一端にZnSe原料多結晶を真
空封入し、該一端を前記多結晶の昇華温度に、他端をZ
nSeの析出温度に加熱してZnSe単結晶を成長する
方法において、前記反応管中にZnSe多結晶に加え
て、VI族元素(ΔN)を反応管容積1cm3 当たり5×
10-5g以上封入し、前記昇華温度(T)を1050〜
1425℃の範囲で、結晶析出温度と昇華温度の差(Δ
T)を50℃以下にし、かつ、1×10-7≦ΔT×10
-18500/T÷(ΔN)3/2 ≦5×10-7の範囲に調整する
ことを特徴とするZnSe単結晶の成長方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のZnSe単結晶の成長方
法において、昇華法で再結晶化させたZnSe多結晶を
原料として使用することを特徴とするZnSe単結晶の
成長方法。 - 【請求項3】 請求項1記載のZnSe単結晶の成長方
法において、ZnSe多結晶を粉末状に砕き、真空中で
500℃以上の温度で1時間以上加熱して得た原料を使
用することを特徴とするZnSe単結晶の成長方法。 - 【請求項4】 請求項1記載のZnSe単結晶の成長方
法において、Znの水素化物とSe蒸気を原料にして、
500℃以上の温度で合成したZnSe多結晶を原料と
して使用することを特徴とするZnSe単結晶の成長方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21133894A JPH0873300A (ja) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | ZnSe単結晶の成長方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21133894A JPH0873300A (ja) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | ZnSe単結晶の成長方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0873300A true JPH0873300A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16604311
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21133894A Pending JPH0873300A (ja) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | ZnSe単結晶の成長方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0873300A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004108593A1 (ja) * | 2003-06-02 | 2004-12-16 | Japan Science And Technology Agency | V族遷移金属ダイカルコゲナイド結晶からなるナノファイバー又はナノチューブ並びにその製造方法 |
-
1994
- 1994-09-05 JP JP21133894A patent/JPH0873300A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004108593A1 (ja) * | 2003-06-02 | 2004-12-16 | Japan Science And Technology Agency | V族遷移金属ダイカルコゲナイド結晶からなるナノファイバー又はナノチューブ並びにその製造方法 |
| CN100351169C (zh) * | 2003-06-02 | 2007-11-28 | 独立行政法人科学技术振兴机构 | 由v族过渡金属二硫族化合物结晶而成的纳米纤维或纳米管和它的制造方法 |
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