JPH0875134A - 廃棄物の焼却装置 - Google Patents

廃棄物の焼却装置

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JPH0875134A
JPH0875134A JP24684794A JP24684794A JPH0875134A JP H0875134 A JPH0875134 A JP H0875134A JP 24684794 A JP24684794 A JP 24684794A JP 24684794 A JP24684794 A JP 24684794A JP H0875134 A JPH0875134 A JP H0875134A
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JP
Japan
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heating
waste
combustion
waste liquid
heating part
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JP24684794A
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Inventor
Chikayori Miyagi
親順 宮城
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NISHIHARA KIKAI KOGYO KK
Original Assignee
NISHIHARA KIKAI KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】廃棄物の処理装置において、効率良く連続的
に、かつ含水量の多い廃液でも確実に焼却処理すること
ができ、排気ガス中の不完全燃焼物を完全燃焼させるこ
とのできる安価な廃棄物の焼却装置を実現することを目
的とする。 【構成】燃焼室(2)内に、耐熱性材料を通風性を有す
るように粗目に組み合わせて形成された加熱部(12)
を設け、該加熱部(12)を高温に加熱するための加熱
手段(16)と、該加熱部(12)に燃焼用の空気を供
給するための送風手段(34)と、該加熱部(12)に
廃液類を霧状にして噴射する噴霧手段(30)を設けた
ことを特徴とする廃棄物の焼却装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物の処理装置に関
し、特に廃液類を焼却処理することができ、焼却炉など
から排出される排気ガス中の不完全燃焼物を再燃焼させ
ることができる廃棄物の焼却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特に環境問題が注目されており、
産業廃棄物である廃液類も、安全で効率的な処理方法が
強く求められている。従来、溶剤や油などの廃液類の処
理は、化学反応処理、分離精製処理、焼却処理など、廃
液類の種類により様々な処理が行われている。
【0003】図6は、焼却処理に用いられる従来の廃液
焼却炉を例示する断面図である。この焼却炉は、円筒状
の炉壁1を有する燃焼室2が設けられており、該燃焼室
2の上部には、排気筒3が設けられ、該燃焼室2の側壁
には、噴霧媒体を燃焼室2内に噴霧する噴霧ノズル4が
円周状に設置されている。また、該燃焼室2の底部に
は、上向き噴射のバーナー5が設けられ、その外周部に
は、流下した未燃焼廃液を回収する受液槽6が設けられ
ている。7はバーナーの燃料タンクであり、8は該燃料
タンク7内の燃料をバーナーに移送するためのポンプで
ある。
【0004】廃液は、ポンプ9により、外部に設けられ
た廃液タンク10から炉頂部の排気筒3の内面に移送さ
れ、排気筒3の内壁に沿って流下する。この内壁面で、
燃焼ガスによって加熱され蒸発濃縮されながら、さらに
燃焼室2の内壁を流下する。蒸発濃縮しながら流下する
廃液は、前記噴霧ノズル4から噴出される噴霧媒体とと
もに燃焼室2内に噴霧される。噴霧媒体は、圧縮空気ま
たはスチームが用いられる。噴霧され霧状化された廃液
は、底部のバーナー5から噴射された火炎により急速に
加熱され燃焼する。該バーナー5の噴出口の近傍には、
バーナーの火炎の吹き消え防止のために、パイロットガ
スを供給するノズル11が設けられている。
【0005】このように構成された焼却炉では、廃液が
内壁に沿って流下する間に蒸発濃縮されるため、噴霧処
理量を減少でき、効率的に廃液を着火しやすい微細粒子
化できる。また、廃液中に不溶解物が混入していても、
噴霧ノズル4は、目詰まりすることが無い。さらに、前
記の炉底部の受液槽6中の未燃焼廃液を、前記廃液タン
ク10に戻すことにより、廃液を循環させ、未燃焼廃液
を再度燃焼させることができ、確実に処理することがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、炉内壁
面を流下する速度は、各々の廃液の粘性によって決まっ
ており、粘性の高い廃液は、処理速度が制限される。ま
た、炉壁1全面が廃液により熱交換されて冷却されるた
め、燃焼室2内温度が制限され、高温燃焼を必要とする
含水量の多い廃液などの完全燃焼は不可能であり、この
場合は、不完全燃焼物がそのまま排気ガスとともに排出
されてしまう。また、蒸発面積を大きくする必要がある
ので、炉本体が大型化し、さらに廃液を循環させるため
の特別な設備が必要となり、製作コストが高くなる。
【0007】本発明の技術的課題は、このような従来の
焼却装置の問題点に着目し、効率良く連続的に、かつ含
水量の多い廃液でも確実に焼却処理することができ、排
気ガス中の不完全燃焼物を完全燃焼させることのできる
安価な廃棄物の焼却装置を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1は、図1に例示
するように、燃焼室2内に、耐熱性材料を通風性を有す
るように粗目に組み合わせて形成された加熱部12を設
け、該加熱部12を高温に加熱するための加熱手段16
と、該加熱部12に燃焼用の空気を供給するための送風
手段34と、該加熱部に廃液類を霧状にして噴射する噴
霧手段30を焼却炉に設けた廃棄物の焼却装置である。
耐熱性材料は、耐熱性を有するものならばいずれでも良
く、耐熱金属材またはセラミック材でも良く、高耐熱性
を有するタングステン鋼材などが好ましい。また、該加
熱部12の構成は、通風性を有するように耐熱材料を組
合わせれば良く、例えば板材を燃焼ガスの流れ方向に平
行に組合わせて配置したもの、複数の網を間隔をおいて
配置したもの、線状材を絡み合わせたもの、あるいは線
条材を複雑に絡み合わせたものでも良い。
【0009】請求項2は、図2に例示するように、前記
の粗目の加熱部12において、外周部が空洞となった加
熱層13と、中心部が空洞となった加熱層14とを、交
互に配置した加熱部を設けた廃棄物の焼却装置である。
該外周部空洞式加熱層13と中心部空洞式加熱層14の
配置は、交互に配置すればどちらを先頭側に配置しても
良く、また2層以上に設ければ良い。
【0010】請求項3は、図2に例示するように、前記
の粗目の加熱部12において、支持枠内に、金属の切削
材15を絡み合わせて支持させた加熱部を設けた廃棄物
の焼却装置である。該切削材15は、耐熱性を有し、か
つ熱伝導性の高いものを用い、ステンレス鋼あるいはタ
ングステン鋼の切削材が望ましい。
【0011】請求項4は、図1に例示するように、前記
加熱部12を高温に加熱するための加熱手段として、液
体燃料バーナー16を設けたものである。該バーナー1
6は、燃料噴霧式のものが良い。
【0012】請求項5は、図2に例示するように、前記
霧状化された廃液類が燃焼室2内を螺旋状に流動するよ
うに、前記燃焼室内に複数の羽根板17を、燃焼ガスの
流れ方向に対して斜めに設けたものである。羽根板17
は、前記加熱部12の上流側に設けるのが良く、耐熱性
材料を用いる。前記加熱層13、14の空洞部分22中
に設けるのも良い。
【0013】請求項6は、前記加熱部12に廃液類を供
給する手段において、前記噴霧手段30に加えて、加熱
され蒸気化された廃液類を炉壁側より供給する手段を設
けたものである。図1の矢印18に例示するように、廃
液類を蒸気化するために燃焼室2内部の熱、あるいは炉
壁部の熱を利用しても良い。
【0014】請求項7は、図3に例示するように、廃液
類を前記噴霧手段30へ供給するためのパイプ19が、
燃焼室2内部を通過した後に、該噴霧手段30に接続し
たものである。燃焼室内に配置されるパイプ19iは、
耐熱性および耐圧性を有する材料を用い、かつ、熱膨張
により該パイプ19iが伸びても支障をきたさないよう
に、リング状または螺旋状に配置すると良い。
【0015】請求項8は、前記加熱部12が着脱式であ
り、かつ、図4に例示するような、加熱部12を出し入
れするための開口部20と該開口部の蓋21を、燃焼室
2の側壁に設けたものである。該加熱部12は、分割し
て取り出せるようにしても良く、また蓋21と一体化す
るのも良い。
【0016】請求項9は、燃焼炉の排気路40、41に
少なくとも1台の再燃焼炉を設けた廃棄物の焼却装置で
ある。該再燃焼炉は、燃焼設備の排気側に設けられれば
排気路のいずれの場所でも良く、燃焼炉が設置される建
屋内外いずれでも良い。また、該再燃焼炉は、複数台設
けても良い。
【0017】請求項10は、前記請求項1から3のいず
れかの項に記載の加熱部43と、該加熱部43を高温に
加熱するための加熱手段44と、該加熱部43に燃焼用
の空気を供給する送風手段45とを再燃焼炉に設けた廃
棄物の焼却装置である。該加熱手段44は、加熱部43
を高温に加熱することができるものならばいずれでも良
く、例えば図5に示すような、燃焼用空気の供給手段4
5を有するオイルバーナー44でも良く、加熱部43の
各層に該オイルバーナー44を複数台設けても良い。
【0018】本発明による焼却炉で処理する廃液類は、
液体廃棄物の他に固体廃棄物を溶剤などで溶かしたもの
でも良い。
【0019】
【作用】請求項1のように、燃焼室2内に、耐熱性材料
を通風性を有するように粗目に組み合わせて形成された
加熱部12を設け、該加熱部の加熱手段16と、該加熱
部への送風手段34と、廃液類の噴霧手段30が設けら
れた焼却炉とすると、該加熱部12は、加熱手段16に
より加熱され、高温の着火源となる。この加熱部12
に、廃液類が噴霧手段30により噴霧され、燃焼用の空
気が送風手段34により供給されると、霧状化した廃液
類は、該高温となった加熱部12で着火し燃焼する。
【0020】廃液類は、霧状化しているため、空気との
混合が急速に行われる。また、加熱部を形成する高温に
加熱された耐熱材料に衝突させるため、霧状化した廃液
類がさらに微粒子化され、熱が急速に伝わる。このた
め、廃液類は高速かつ、高温に燃焼する。また、加熱部
12は、通風性を有し、燃焼用空気が十分に供給され、
かつ、高速に燃焼ガスを排気させることができるため、
連続的に安定した燃焼が行われる。
【0021】請求項2のように、前記の粗目の加熱部1
2において、外周部が空洞となった加熱層13と、中心
部が空洞となった加熱層14とを、交互に配置すると、
着火源である各層内の耐熱材料との接触時間が長くな
り、より確実に燃焼させることができる。すなわち、空
洞部分22では流速が速くなり、耐熱材料が詰められた
部分では流速が遅くなるため、外周部が空洞となった加
熱層13では、流れの方向が外周側に変化し、中心部が
空洞となった加熱層14では、流れの方向が中心側に変
化する。このように流れが変化することにより、該耐熱
材料と霧状化された廃液類との接触時間が長くなる。2
種類の加熱層13、14が交互に配置されているため、
最初の加熱層13で空洞部分を通過する霧状化された廃
液類は、次の加熱層14で耐熱材料が詰められた部分に
送られるため、未燃焼となることは無い。
【0022】請求項3のように、前記の粗目の加熱部1
2において、支持枠内に、金属の切削材15を絡み合わ
せて支持させると、該切削材15は熱伝導性が良いの
で、加熱手段16による加熱が容易であり、霧状化され
た廃液類への熱伝達が速く、高速燃焼させることができ
る。さらに各加熱部12の温度が均一となるため、安定
した燃焼を行わせることができる。また、該金属の切削
材15は、初めから複雑な形状をしているため、着火源
との接触面積が大きいので、大量に焼却処理できる。ま
た、廃棄物となっている金属の切削屑を用いることによ
り廃材の有効利用ができる。
【0023】請求項4のように、前記加熱部12を高温
に加熱するための加熱手段として、液体燃料バーナー1
6を設けると、自燃性廃液の場合は、直接該バーナー1
6の燃料として、あるいは、併用して用いることがで
き、燃料の節約ができる。
【0024】請求項5のように、前記燃焼室2内に複数
の羽根板17を、燃焼ガスの流れ方向に対して斜めに設
けると、霧状化された廃液類が螺旋状に流動するため、
燃焼用の空気との混合が急速に行われ、燃焼しやすくな
る。また、流れの方向が変化し、着火源となる加熱部1
2内の耐熱材料との接触時間が長くなり、確実に燃焼さ
せることができる。
【0025】請求項6のように、前記加熱部12に廃液
類を供給する手段において、前記噴霧手段30に加え
て、予熱された廃液類を炉壁側より供給する手段を設け
ると、着火源となる加熱部12の前面と側面の両方から
廃液類を供給することができ、処理効率を高めることが
できる。また、燃焼室2内または炉壁面の熱を利用する
ことにより、容易に、かつ高温に予熱することができ、
より確実に廃液類を蒸気化して加熱部12に供給するこ
とができる。
【0026】請求項7のように、廃液類を前記噴霧手段
30へ供給するためのパイプ19が、19iのように燃
焼室2内部を通過した後に、該噴霧手段30に接続され
るようにすると、噴霧手段30へ供給される廃液類が、
燃焼室2内の熱で容易に予熱できるため、加熱部12で
着火しやすくなる。また、高温に予熱できるため、蒸気
化され、霧状化しやすく、燃焼用空気との混合も速くな
る。
【0027】請求項8のように、前記加熱部12が着脱
式であり、かつ、加熱部12を出し入れするための開口
部20と該開口部の蓋21を、燃焼室2の側壁に設ける
と、該加熱部12の交換が可能となり、メンテナンスが
容易にできる。また、処理する廃液類の種類に応じて、
加熱部12の大きさ、耐熱材料および配置を変更するこ
とができる。
【0028】請求項9のように、再燃焼炉を燃焼炉の排
気路40、41に設けると、燃焼炉で完全燃焼されずに
排出された排気ガス中に含まれる未燃焼物を再度燃焼さ
せることができる。
【0029】請求項10のように、再燃焼炉に前記請求
項1から3のいずれかの項に記載の加熱部43と、該加
熱部43を高温に加熱するための加熱手段44と、該加
熱部43に燃焼用の空気を供給する送風手段45とを設
けると、該加熱部43は、高温に加熱され、十分に空気
が供給されるため、熱伝達性の優れた高温の加熱源とな
り、排気ガス中に含まれる不完全燃焼物を確実に完全燃
焼させることができ、また、通気性が良いので、排気の
流れを妨げることが無く、大量に再燃焼させることがで
きる。
【0030】
【実施例】次に本発明による廃液類の焼却炉が実際上ど
のように具体化されるかを実施例で説明する。図1は本
発明による焼却炉の概念図である。この焼却炉は、左側
の入口部23および右側の出口部24が円錐形状を有す
る円筒状の横置き型の焼却炉本体25と、該炉本体25
の入口部23にオイルバーナー16が設けられ、出口部
24は、排ガス処理装置26に接続される排気パイプ2
7が設けられている。
【0031】該炉本体25内には、3層で構成される加
熱部12が設けられており、該加熱部12は、図2に示
すように、鉄鋼製のパイプ28内にステンレスの切削材
15を通風性を有するように、複雑に絡み合わせて詰め
込み、前後をステンレス製の金網29で支持したもので
ある。図のように、各加熱部12の間において、炉壁内
面に加熱層12aを設けても良い。
【0032】また、該加熱部12は、外周部に空洞が設
けられたもの13と、中心部に空洞が設けられたもの1
4の2種類製作し、入口側より第1層は、外周部に空洞
が設けられた加熱層13とし、第2層は、中心部に空洞
が設けられた加熱層14とし、第3層は、外周部に空洞
が設けられた加熱層13とする。加熱部12は、加熱さ
れやすいように、オイルバーナー16より噴射される火
炎の最も高温となる先端部が第1加熱層の前面に当たる
ように配置すると良い。
【0033】第1および第3加熱層13のパイプ28外
面には、複数の羽根板17と、複数の通風孔37が設け
られている。該羽根板17は、燃焼室内を流動する燃焼
ガスが螺旋状に流動するように、燃焼ガスの流れ方向に
対して斜めに設けられている。
【0034】加熱部12の入口側には、廃液の噴霧装置
30と、予熱装置31が設けられており、該予熱装置3
1は、炉壁外面にリング状に設けられた予熱管路32に
接続されている。該予熱管路32は、外部に設けられる
廃液タンク10に配管で接続されている。図3は、図1
における本発明による噴霧装置30と、予熱装置31
と、予熱管路32の実施例であり、(1)は、焼却炉の
縦断面図であり、(2)は、A−A垂直断面図であり、
(3)は、B部の詳細図である。
【0035】該噴霧装置30では、圧縮空気パイプ33
に予熱パイプ19が接続され、圧縮空気と廃液が混合さ
れて噴霧ノズル4から燃焼室2内に噴霧される。該噴霧
ノズル4は、図1のように、前記バーナー16から噴射
される火炎の先端部に向って噴霧されるように配置す
る。
【0036】圧縮空気パイプ33は、外部に設置される
圧縮空気源34に接続されている。圧縮空気源34は、
コンプレッサー、あるいは圧縮空気ボンベなどを用いて
も良い。また、圧縮空気は、廃液と同様に予熱してから
噴霧ノズル4に移送されるようにしても良い。
【0037】予熱装置31は、炉壁1を囲むように設け
られたリング状の予熱管路32と接続されており、該予
熱管路32で予熱された廃液を燃焼室2内の熱でさらに
高温に予熱してから噴霧ノズル4に移送されるように、
予熱パイプ19iを炉壁1の内面側に沿わせるようにリ
ング状に配管したものである。
【0038】予熱管路32は、外部に設けられる廃液タ
ンク10よりポンプ8により移送される廃液を、炉壁の
熱により予熱されるように、炉壁の外面にリング状に設
けられている。なお、予熱管路の入口側の配管には、予
熱で廃液が蒸気化して逆流することを防止するための逆
止弁を設けることが望ましい。また、該予熱装置31
は、加熱部12に廃液を炉壁側部より供給するための廃
液注入パイプ18が接続されている。
【0039】また、図4に示すように、3層構造の加熱
層13、14は、着脱式となっており、炉壁部に取り出
し用の開口部20と、該開口部の蓋21が取り付けられ
ている。35は、炉本体25の脚部である。また、図1
の点線で示すように、炉本体25は、断熱材で覆われて
いる。
【0040】このように構成された焼却炉では、廃液タ
ンク10内の廃液がポンプ8により予熱管路32に移送
され、炉壁面の熱で予熱され、さらに予熱装置31で燃
焼室2内の燃焼ガスにより高温に予熱される。この予熱
により、廃液は沸点近くまで予熱され、ほとんどが蒸気
化されて、噴霧装置30へ移送される。
【0000】予熱装置31の予熱パイプ19は、高温と
なり、熱膨張して図3(1)の破線で示すように伸びる
ため、図3(3)に示すようにU字形の支持具36によ
り支持されている。噴霧装置30では、廃液が圧縮空気
源34から圧送される圧縮空気とともに噴霧ノズル4よ
り燃焼室2内に噴霧される。該廃液は、予熱されて蒸気
となっているために、霧状化しやすい。
【0041】霧状化された廃液は、前記バーナー16の
火炎の先端部に噴霧され、高温に加熱された加熱部12
に衝突する。この衝突により霧状化された廃液は、さら
に微粒子化され、熱が該加熱部12の切削材15より霧
状化された廃液に急速に伝わり、容易に発火点に達して
燃焼する。
【0042】また、予熱装置31に接続される廃液注入
パイプ18から、蒸気化された廃液が加熱部12に注入
される。この廃液は、予熱装置31で十分に予熱されて
いるため、ほとんどが蒸気化され燃焼しやすくなってお
り、さらに加熱部前面に噴霧された廃液の燃焼ガスによ
り加熱されるため、加熱部12内の切削材15と接触す
ると、容易に燃焼する。
【0043】燃焼ガスは、加熱部12の各層の空洞部2
2の作用により、その流れ方向が中心部側と外周部側と
交互に変化させられ、かつ羽根板17により螺旋状に流
動するため、燃焼室2内の経路および通過時間が長くな
り、長時間高温にさらされるので、十分に燃焼してから
排気される。
【0044】従来の燃焼炉では、図6のようにバーナー
の火炎のみが着火源となっていた。一般に火炎は、炎の
中心部と外周部では温度が異なり、最も高温となるの
は、炎の先端部分のみであり、高温部分の範囲は非常に
狭く、ほとんどの炎の部分は、温度が低い。このため、
発火点の比較的低い廃液の焼却はできるが、含水量の高
い廃液の燃焼には、高温度が必要であり、従来装置での
完全燃焼は困難である。
【0045】また、廃油類の中には、どうしても焼却処
理しなければならない不良廃油があり、含水廃油を焼却
するとき、むやみに油水分離を行って、かえって分離し
た水の処理を技術的に困難にする場合がある。
【0046】一般に含水廃油の燃焼において、含水量が
10%以下の場合は、通常のバーナーによる噴霧燃焼で
十分である。しかし、含水量が10%を超え、含水率が
高くなるにつれて完全燃焼が困難となる。これは噴霧の
際に、水と油が均一に分散されて混合された状態で噴霧
することが困難なためである。すなわち、水と油が断続
的に噴霧されるため、噴霧された水の層と油の層とが断
層となり、燃焼が断続、または停止するため、高温度が
維持されなくなるためである。この現象は、水分が多く
なるにつれて著しくなり、廃油の種類、水分の含有量に
よってはまったく着火できなくなる場合もある。
【0047】本発明の燃焼炉では、バーナーによる高熱
を加熱部のステンレスの切削材15に伝達し、該ステン
レスの切削材が高熱伝導性を有するため、加熱部12全
体が高温に維持される。また、切削材15を絡み合わせ
ているため空間率が大きく、着火源としての表面積が大
きくなっている。また、空洞22を有する3段の加熱層
13、14によって、霧状化された廃液の流れ方向を変
化させ、着火源との接触時間が長くなるようにしてあ
る。
【0048】したがって、霧状化された廃液への熱の伝
達が急速、かつ高温にしかも長時間にわたって行われる
ため、高含水廃油においても完全燃焼が実現される。以
下に物質の熱伝導率を示す。 鉄(鋼):48.6 (Jm-1s-1K-1) 水 : 0.59 (Jm-1s-1K-1) 空 気 : 0.024(Jm-1s-1K-1) 上記のように、バーナーの熱を廃油に伝達する場合にお
いて、空気を媒体とするよりも熱伝導率の高い金属を媒
体とした方がはるかに良いことが解る。
【0049】また、霧状化された廃油は、加熱部12の
ステンレス切削材15に衝突することにより、さらに微
粒子化されるため、熱の吸収が急速に行われ、着火しや
すくなる。また、加熱部12には切削材15が用いられ
ているため、空間率が高く、通気性が良い。さらに空洞
部22に設けられた羽根板17により流れ方向が螺旋状
に拡散されるため、廃液と空気が十分に混合されるよう
になっており、安定した連続燃焼が行われる。
【0050】このような高温燃焼により、ほとんどの反
応は熱平衡に達するため、有機物質の残留、すすの発生
もほとんどなく、無臭・無煙の状態で完全燃焼すること
ができる。しかしながら、本発明による燃焼炉では、廃
液中の灰分に起因する排ガス中のダストの問題および廃
液中の硫黄分や塩素系溶剤の混入により塩素ガス、塩酸
その他有毒ガスが発生する場合などを考慮して、排ガス
処理装置26が接続されている。また、1300℃以上
の高温燃焼を必要とするPCBなどの有害物質において
も、本燃焼炉において熱分解が可能である。
【0051】なお、本実施例の燃焼炉は、横置に配置し
たが、バーナー16を底部に配置し、上向きに噴射さ
せ、炉頂部に排気パイプ27を配置して縦置きにするこ
ともできる。また、前記加熱部12は着脱式のため、メ
ンテナンスが容易であり、焼却処理する廃液類の種類に
合わせて最適な着火源に取り替えることができる。
【0052】図5は、本発明による再燃焼炉の実施例を
示す図である。再燃焼炉の入口側には、燃焼炉からの排
気管40が接続されており、出口側には、排ガス処理装
置、排気搭などに接続される排気管41が設けられてい
る。該再燃焼炉は、燃焼室42内にステンレスの切削材
を複雑に絡み合わせた3層より構成される加熱部43
と、該加熱部を加熱するオイルバーナー44が設けられ
ている。燃焼空気は、該オイルバーナー44に設けられ
た送風機45によりバーナーの炎とともに燃焼室42内
に供給される。図のように、燃焼室内壁面に切削材を用
いた加熱層45aを設けても良い。該再燃焼炉外面に
は、保温材46が取り付けられるが、燃焼熱の有効利用
として熱交換手段を設けても良い。このように設けられ
た再燃焼炉は、燃焼炉の排気ガスが図中に示す矢印のよ
うに、導入口47より燃焼室42内に流入し、オイルバ
ーナー44で加熱された加熱部43内を通過し、排気管
41より排気され、排ガス処理装置などへ送られる。該
加熱部43内を通過する排気ガスは、加熱部43内の高
温に加熱された切削材より、高速かつ高温に熱が伝わ
り、排気ガス中に含まれる不完全燃焼物が完全燃焼され
て排気される。該加熱部43は、通気性が良いので排気
ガスの流れを妨げることはなく、大量の排気ガスを処理
することができる。また、燃焼効率を向上させるため
に、別途燃焼空気の供給手段を設けても良く、PCBな
どの有害物質を焼却する場合などには、処理する排気ガ
スが高温(1300℃以上)に維持される必要があるた
め、各加熱部43にバーナー44を複数台設置すると良
い。
【0053】
【発明の効果】請求項1によると、燃焼室2内に、耐熱
性材料を通風性を有するように粗目に組み合わせて形成
された加熱部12を設けることにより、効率良く高温燃
焼が実現でき、いままで困難とされていた高含水廃油な
ども安定して連続的に焼却処理することができる。
【0054】請求項2のように、前記の粗目の加熱部1
2において、外周部が空洞となった加熱層13と、中心
部が空洞となった加熱層14とを、交互に配置すること
により、霧状化された廃液類と加熱層13、14内の耐
熱材料との接触時間が長くなり、熱伝達が確実に行われ
るため、安定的にかつ、完全な燃焼が実現できる。
【0055】請求項3のように、前記の粗目の加熱部1
2において、支持枠内に、金属の切削材15を絡み合わ
せて支持させることにより、金属の高熱伝導率のため、
高温度を維持できる有効な着火源とすることができ、か
つ、十分な空間率が確保され、霧状化された廃液類との
接触面積が広くなるため、確実な着火と高温燃焼が実現
でき、処理効率が高い。また、金属の切削材15は、最
近その処理が問題となっている金属材料の切削加工時に
発生する切削屑をそのまま使用できるため、廃棄物の有
効利用となる。
【0056】請求項4のように、前記加熱部12を高温
に加熱するための加熱手段として、液体燃料バーナー1
6を設けることにより、自燃性廃液類をバーナー16の
燃料とすることができ、経済的である。
【0057】請求項5のように、前記燃焼室2内に複数
の羽根板17を、燃焼ガスの流れ方向に対して斜めに設
けることにより、霧状化された廃液類は、螺旋状に流動
し、空気との混合が十分に行われ、しかも着火源との接
触時間が長くなるため、安定した高温燃焼が実現でき
る。
【0058】請求項6のように、前記加熱部12に廃液
類を供給する手段において、前記噴霧手段30に加え
て、予熱された廃液類を炉壁側より供給する手段を設け
ることにより、廃液を加熱部12の前面と側面の両方か
ら供給して焼却でき、処理効率を高めることができる。
また、該加熱部12の前面での燃焼熱を側部から供給し
た廃液の燃焼に利用できるため、燃焼効率が良くなる。
【0059】請求項7のように、廃液類を前記噴霧手段
30へ供給するためのパイプ19が、燃焼室2内部を通
過した後に、該噴霧手段30に接続されることにより、
効率的に廃液類を予熱することができ、霧状化しやす
く、着火が容易となる。
【0060】請求項8のように、前記加熱部12が着脱
式であり、かつ、加熱部12を出し入れするための開口
部20と該開口部の蓋21を、燃焼室2の側壁に設ける
ことにより、加熱部12を処理廃液類に応じて交換する
ことができ、かつ、メンテナンスが容易である。
【0061】請求項9のように、再燃焼炉を燃焼炉の排
気路40、41に設けることにより、燃焼炉から排出さ
れる排気ガス中の不完全燃焼物を再度燃焼させることが
できるため、排ガス処理が容易となり、排気ガスによる
周囲環境汚染を低減することができる。
【0062】請求項10のように、再燃焼炉に前記請求
項1から3のいずれかの項に記載の加熱部43と、該加
熱部43を高温に加熱するための加熱手段44と、該加
熱部43に燃焼用の空気を供給するための送風手段45
を設けることにより、燃焼炉から排出される排気ガス中
の不完全燃焼物を効率良く完全燃焼することができ、煙
がほとんど出ないため、排ガスによる環境汚染がほとん
どなくなる。
【0063】このように、本発明による廃棄物の焼却装
置によれば、高含水量の廃液類も処理が可能な高温燃焼
が実現でき、かつ効率良く連続的に焼却処理ができ、排
気ガス中の不完全燃焼物を効率良く完全燃焼し、環境汚
染の心配のない安全で、安価で経済的な廃棄物の焼却装
置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による焼却炉の概念図である。
【図2】本発明の焼却炉の加熱部の実施例を示す斜視図
である。
【図3】本発明の焼却炉の予熱装置および噴霧装置の実
施例を示す縦断面図である。
【図4】本発明の加熱部の取り出し部分を示す斜視図で
ある。
【図5】本発明による再燃焼炉の実施例を示す断面図で
ある。
【図6】従来の廃液焼却炉の断面図である。
【符号の説明】
1 炉壁 2 燃焼室 4 噴霧ノズル 7 燃料タンク 10 廃液タンク 12 加熱部 13 外周部空洞式加熱層 14 中心部空洞式加熱層 15 切削材 16 液体燃料バーナー 17 羽根板 19 予熱パイプ 20 開口部 21 蓋 25 炉本体 30 噴霧装置 31 予熱装置 32 予熱管路 40、41 排気管 42 燃焼室 43 加熱部 44 オイルバーナー 45 送風機 46 保温材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室(2)内に、耐熱性材料を通風性
    を有するように粗目に組み合わせて形成された加熱部
    (12)を設け、 該加熱部(12)を高温に加熱するための加熱手段(1
    6)と、該加熱部(12)に燃焼用の空気を供給するた
    めの送風手段(34)と、該加熱部(12)に廃液類を
    霧状にして噴射する噴霧手段(30)を焼却炉に設けた
    ことを特徴とする廃棄物の焼却装置。
  2. 【請求項2】 前記の粗目の加熱部(12)において、 外周部が空洞となった加熱層(13)と、中心部が空洞
    となった加熱層(14)とを、交互に配置したことを特
    徴とする請求項1に記載の廃棄物の焼却装置。
  3. 【請求項3】 前記の粗目の加熱部(12)において、 支持枠内に、金属の切削材(15)を絡み合わせて支持
    させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の廃棄物の焼却装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱部(12)を高温に加熱するた
    めの加熱手段として、液体燃料バーナー(16)を設け
    たことを特徴とする請求項1から3までのいずれかの項
    に記載の廃棄物の焼却装置。
  5. 【請求項5】 前記霧状化された廃液類が燃焼室(2)
    内を螺旋状に流動するように、前記燃焼室(2)内に複
    数の羽根板(17)を、燃焼ガスの流れ方向に対して斜
    めに設けたことを特徴とする請求項1から4までのいず
    れかの項に記載の廃棄物の焼却装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱部(12)に廃液類を供給する
    手段において、 前記噴霧手段(30)に加えて、蒸気化された廃液類を
    該加熱部(12)の炉壁側より供給する手段が設けられ
    たことを特徴とする請求項1から5までのいずれかの項
    に記載の廃棄物の焼却装置。
  7. 【請求項7】 廃液類を前記噴霧手段(30)へ供給す
    るためのパイプ(19)が、燃焼室(2)内部を通過し
    た後に、該噴霧手段(30)に接続されていることを特
    徴とする請求項1から6までのいずれかの項に記載の廃
    棄物の焼却装置。
  8. 【請求項8】 前記加熱部(12)が着脱式であり、か
    つ、加熱部(12)を出し入れするための開口部(2
    0)と該開口部の蓋(21)を、燃焼室(2)の側壁に
    設けたことを特徴とする請求項1から7までのいずれか
    の項に記載の廃棄物の焼却装置。
  9. 【請求項9】 焼却炉の排気路(40、41)に少なく
    とも1台の再燃焼炉を設けたことを特徴とする廃棄物の
    焼却装置。
  10. 【請求項10】 前記請求項1から3のいずれかの項に
    記載の加熱部(43)と、該加熱部(43)を高温に加
    熱するための加熱手段(44)と、該加熱部(43)に
    燃焼用の空気を供給するための送風手段(45)が再燃
    焼炉に設けられたことを特徴とする請求項9に記載の廃
    棄物の焼却装置。 【0001】
JP24684794A 1994-06-30 1994-09-13 廃棄物の焼却装置 Pending JPH0875134A (ja)

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JP17363394 1994-06-30
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