JPH0875625A - マイクロ波試料固定装置 - Google Patents
マイクロ波試料固定装置Info
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- JPH0875625A JPH0875625A JP6245762A JP24576294A JPH0875625A JP H0875625 A JPH0875625 A JP H0875625A JP 6245762 A JP6245762 A JP 6245762A JP 24576294 A JP24576294 A JP 24576294A JP H0875625 A JPH0875625 A JP H0875625A
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Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 化学的な固定処理にマイクロ波照射を付加
し、高品位の試料固定を短時間に得るための技術手段を
提供する。 【構成】 固定液中で試料にマイクロ波を照射するため
のアプリケータとその配設手段、マイクロ波を間欠的に
照射する手段と固定液中で生じる熱を放出する手段をも
とに構成したマイクロ波試料固定装置。
し、高品位の試料固定を短時間に得るための技術手段を
提供する。 【構成】 固定液中で試料にマイクロ波を照射するため
のアプリケータとその配設手段、マイクロ波を間欠的に
照射する手段と固定液中で生じる熱を放出する手段をも
とに構成したマイクロ波試料固定装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、解剖生理学や病理学
などにおいて、組織の形態を電子顕微鏡、光学顕微鏡な
どによって観察する場合に用いる試料の固定に関するも
のである。
などにおいて、組織の形態を電子顕微鏡、光学顕微鏡な
どによって観察する場合に用いる試料の固定に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】組織形態学における固定の意義は、組織
や細胞の構造の正確な保持である。従来よりホルマリ
ン、グルタールアルデヒドなどを用いた化学的固定法が
広く実用されている。近年、電子顕微鏡の普及にともな
い試料固定の品質に注目されるなかで、マイクロ波照射
による固定法も多く試みられ、その有用性は周知すると
ころとなっている。しかし、現在実用されている方法は
家庭用電子レンジを用い、その庫内に予め固定液に試料
を浸漬した固定ビンと、水を入れた大型のシャーレを入
れてマイクロ波を照射するもので、水温の上昇を計りな
がら照射時間を決め、試料固定を行っているのが実状で
ある。従って試料固定を行うための、作業に手間が掛か
ると共に、固定された試料品質にばらつきが多く、安定
した試料が得にくいという基本的な問題点を残してい
る。
や細胞の構造の正確な保持である。従来よりホルマリ
ン、グルタールアルデヒドなどを用いた化学的固定法が
広く実用されている。近年、電子顕微鏡の普及にともな
い試料固定の品質に注目されるなかで、マイクロ波照射
による固定法も多く試みられ、その有用性は周知すると
ころとなっている。しかし、現在実用されている方法は
家庭用電子レンジを用い、その庫内に予め固定液に試料
を浸漬した固定ビンと、水を入れた大型のシャーレを入
れてマイクロ波を照射するもので、水温の上昇を計りな
がら照射時間を決め、試料固定を行っているのが実状で
ある。従って試料固定を行うための、作業に手間が掛か
ると共に、固定された試料品質にばらつきが多く、安定
した試料が得にくいという基本的な問題点を残してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】マイクロ波照射による
試料固定で特に重要なことは試料を浸漬した固定液の温
度上昇を抑えることである。試料の温度が高くなると細
胞膜の断裂が起きやすくなるので通常35℃を目安にそ
れ以下の温度条件下で行うのがよいとされている。本発
明が解決しようとする課題は、試料の固定に直接寄与し
ないマイクロ波エネルギーを極力少なくする照射方式、
アプリケータの構成、マイクロ波照射にともなう固定液
の温度上昇を抑える手段、そして簡単な取り扱い操作に
よって短時間で高品質の試料固定ができるマイクロ波試
料固定装置を具現するものである。
試料固定で特に重要なことは試料を浸漬した固定液の温
度上昇を抑えることである。試料の温度が高くなると細
胞膜の断裂が起きやすくなるので通常35℃を目安にそ
れ以下の温度条件下で行うのがよいとされている。本発
明が解決しようとする課題は、試料の固定に直接寄与し
ないマイクロ波エネルギーを極力少なくする照射方式、
アプリケータの構成、マイクロ波照射にともなう固定液
の温度上昇を抑える手段、そして簡単な取り扱い操作に
よって短時間で高品質の試料固定ができるマイクロ波試
料固定装置を具現するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明は次に述べる技術的な手段を基本としてい
る。試料固定に際して、マイクロ波エネルギーを極力少
なくする照射手段として、固定液中で試料に照射するい
わゆる局所照射方式を採用し、同軸型構造からなるマイ
クロ波アプリケータによって局所照射を行うものであ
る。そして上記アプリケータの出力部、即ちマイクロ波
の出力面は固定液中に配設されるため防水構造になって
いる。さらにアプリケータの特性インピーダンスを固定
液のインピーダンスに整合させる手段として、上記アプ
リケータの内部構造を一部変更することによってインピ
ーダンス整合を得ている。次に固定液の温度上昇を抑え
る有効な手段として、マイクロ波を間欠的に照射すると
共に、固定液中で発生する熱を冷却用媒体を介して外部
へ放出するための熱伝導機構、さらに、固定液の液温を
局所的に冷却する機構などを備えている。そして上限と
される温度条件下で試料固定を行うために、マイクロ波
照射条件を設定する手段などにより課題を解決してい
る。
に、この発明は次に述べる技術的な手段を基本としてい
る。試料固定に際して、マイクロ波エネルギーを極力少
なくする照射手段として、固定液中で試料に照射するい
わゆる局所照射方式を採用し、同軸型構造からなるマイ
クロ波アプリケータによって局所照射を行うものであ
る。そして上記アプリケータの出力部、即ちマイクロ波
の出力面は固定液中に配設されるため防水構造になって
いる。さらにアプリケータの特性インピーダンスを固定
液のインピーダンスに整合させる手段として、上記アプ
リケータの内部構造を一部変更することによってインピ
ーダンス整合を得ている。次に固定液の温度上昇を抑え
る有効な手段として、マイクロ波を間欠的に照射すると
共に、固定液中で発生する熱を冷却用媒体を介して外部
へ放出するための熱伝導機構、さらに、固定液の液温を
局所的に冷却する機構などを備えている。そして上限と
される温度条件下で試料固定を行うために、マイクロ波
照射条件を設定する手段などにより課題を解決してい
る。
【0005】
【作用】試料を固定液中に浸漬した固定ビンを冷却媒体
となる液中に配設し、さらにマイクロ液を照射するため
のアプリケータの出力面を上記固定液中の試料に対向し
て配設する。次に固定液中の試料に対してマイクロ波を
照射することになるが、マイクロ波は連続波または間欠
的な変調波のいずれも適用することができる。間欠的な
照射を行う場合、照射時間と非照射時間とを予め設定
し、それにもとずいてマグネトロンの発振動作を間欠的
に作動させることによって容易に具現することができ
る。マイクロ波照射が開始されると、同軸型アプリケー
タが有する 射特性にもとずき、アプリケータの出力面
近傍が局所的に照射され試料の固定化が促進される。そ
して試料を浸漬した固定液中で吸収されたマイクロ波エ
ネルギーは熱エネルギーとなり、固定液の温度を上昇さ
せる作用をする。一方、この固定液の温度上昇は熱伝導
にもとずき、上記固定ビンを通して冷却媒体である冷却
液に放出されるため、固定液(液中の試料を含めて)の
温度上昇はある温度で熱的に均衡する。そこで、この熱
的な均衡が試料固定の上限とされる温度を越えないよう
に、マイクロ波照射条件、固定液からの熱放出能力を設
定すればよい。また、この冷却液を強制的に冷却する
か、或は固定液を直按冷却することによって、マイクロ
波照射エネルギーをより高め、試料固定を迅速、且つ高
品質で達成することができる。
となる液中に配設し、さらにマイクロ液を照射するため
のアプリケータの出力面を上記固定液中の試料に対向し
て配設する。次に固定液中の試料に対してマイクロ波を
照射することになるが、マイクロ波は連続波または間欠
的な変調波のいずれも適用することができる。間欠的な
照射を行う場合、照射時間と非照射時間とを予め設定
し、それにもとずいてマグネトロンの発振動作を間欠的
に作動させることによって容易に具現することができ
る。マイクロ波照射が開始されると、同軸型アプリケー
タが有する 射特性にもとずき、アプリケータの出力面
近傍が局所的に照射され試料の固定化が促進される。そ
して試料を浸漬した固定液中で吸収されたマイクロ波エ
ネルギーは熱エネルギーとなり、固定液の温度を上昇さ
せる作用をする。一方、この固定液の温度上昇は熱伝導
にもとずき、上記固定ビンを通して冷却媒体である冷却
液に放出されるため、固定液(液中の試料を含めて)の
温度上昇はある温度で熱的に均衡する。そこで、この熱
的な均衡が試料固定の上限とされる温度を越えないよう
に、マイクロ波照射条件、固定液からの熱放出能力を設
定すればよい。また、この冷却液を強制的に冷却する
か、或は固定液を直按冷却することによって、マイクロ
波照射エネルギーをより高め、試料固定を迅速、且つ高
品質で達成することができる。
【0006】
【実施例】以下、この発明の要旨を図面にしたがって詳
細に説明する。図1はこの発明の原理的な構成を示した
もので、マイクロ波が照射される状態を示している。同
図において、1はマイクロ波発生部で、試料固定を行う
マイクロ波の照射条件を設定する機能を有し、その出力
は同軸ケーブル2を通してアプリケータ3に接続されて
いる。6は水などの冷却液、7は冷却用水槽でその外周
部分は断熱部材8で覆われている。また冷却液6は電子
冷却部10の作用によって、冷却用水槽7の底面部に配
設された冷却板9を介して冷却される。一方、固定ビン
4には試料を浸漬した固定液5が適量入れられ、図示し
たように冷却用水槽7に配設される。マイクロ波を照射
するアプリケータ3は同図に示したように、マイクロ波
出力面が固定ビン4の固定液中に配設される。前記マイ
クロ波発生部1において、固定液や試料の導電率や誘電
率などの電気的な諸定数を考慮してマイクロ波の出力強
度、照射条件、固定時間などが設定される。図2は、間
欠的なマイクロ波照射の一例で、マイクロ波の出力強度
Vmと時間Tの関係を示している。図中、Ttは試料固
定に要する時間即ち固定時間を表し、斜線部分はマイク
ロ波が照射される時間(Ton)を、斜線部分と次の斜
線部分との間は非照射時間(Toff)を表している。
このような間欠的なマイクロ波照射は固定液の温度上昇
を抑える上で重要な作用をする。すなわち、固定液中で
照射されたマイクロ波エネルギーは固定液や試料の有す
る電気的特性にもとずいて熱エネルギーとなり固定液の
液温を上昇させるが、一方、上記熱エネルギーは固定
液、固定ビンさらに冷却液の有する熱伝導特性にもとず
いて吸収、拡散しながら外部に放出される。そこで、固
定液中における発熱量と、固定液及び冷却液による放熱
量とが試料固定を行う上で上限とされる温度以下で均衡
するようにマイクロ波の照射を行えばよい。したがっ
て、冷却液は必ずしも電子冷却素子などによる強制的な
冷却が要求されることはなく、簡便な方法として、氷を
入れた冷却水を用いてもその目的を達成することはでき
る。図3は、アプリケータ3の一実施例の断面を示した
もので、円筒状をした中心導体11と外部導体12によ
って同軸型アプリケータを構成する。また中心導体11
と外部導体12との幾何学的な位置関係を維持するため
の保持部材13がアプリケータ3の出力部に配設され、
さらに防水部材16が外部導体12を覆うように配設さ
れ固定液の浸入を防止している。上記保持部材13、防
水部材16はいずれも誘電損失の少ない材質、例えばテ
フロン、ポリスチロール、ポリエチレンなどで構成され
る。同軸ケーブル2の中心導体2aと外部導体2bは、
それぞれ、アプリケータ3の中心導体11と外部導体1
2に接続され、接続コネクタ14のネジかん合部15に
よってアプリケータの外部導体12に固定される。固定
液中でマイクロ波照射を行う場合、固定液や試料の電気
的持性によって決まる負荷インピーダンスと、アプリケ
ータの特性インピーダンスとの整合をとることが重要で
ある。通常、負荷インピーダンスに合わせてアプリケー
タの特性インピーダンスを設定することになるが、同軸
型アプリケータの場合には中心導体11と外部導体12
の外径寸法と内径寸法の比によってアプリケータの特性
インピーダンスを所望する値に設定することができる。
そこで、負荷とのインピーダンス整合機能、即ちインピ
ーダンス変換機能を備えた同軸型アプリケータの一実施
例を図4に示した。基本的な構成は図3に示した同軸型
アプリケータと同様であるが中心導体の形状寸法が異な
る。すなわち、軸方向に1/2波長の長さを単位として
11a及び11bで示したように中心導体の外径寸法が
異なっている。例えば同軸ケーブルの特性インピーダン
スを50Ω、負荷インピーダンスが70Ωとすれば、中
心導体11aの部分は特性インピーダンスを60Ω、中
心導体11bの部分では特性インピーダンスを70Ωと
いうように段階的に整合させることができる。実際にマ
イクロ波試料固定装置を構成する場合、同軸ケーブルを
用いることなく、アプリケータとマグネトロンを直結し
てもよい。マグネトロンとアプリケータを直結すること
によって、同軸ケーブル内で発生するマイクロ波の電力
損失を大幅に低減することができる。次に、図5に示し
たマイクロ波試料固定装置の一実施例をもとに、アプリ
ケータを固定液中へ出入させるための移動機構と、固定
液を直接冷却する局所冷却機構について説明する。同図
において、20は本体部で図には示されていないが電源
部、制御回路部、操作パネル部、冷却水を冷やすための
電子冷却部などが内蔵されている。19は、発振部でマ
グネトロン17が内蔵されており、同軸コネクタ18を
介してアプリケータ3が接続されている。アーム部材2
3によって発振部19が取り付けられた可動支持体22
は、本体部20に取り付けられた固定支持体21と組み
合わされて同軸上で伸縮する機能を備えた支持体を構成
する。この支持体の伸縮機構については、図には示され
ていないがモーターによる電動シリンダ機構によって構
成される。したがって、簡単なスイッチ操作によってア
プリケータの出力面を固定液中へ容易に移動させること
ができる。次に電子冷却などによって固定液を直接冷却
する、いわゆる局所冷却機構について説明する。固定液
5を入れた固定ピン4の底面には電子冷却部10によっ
て制御される冷却板9が配設されている。そして、固定
液から冷却板9を介して外部へ熱の移動を容易にするた
め、固定ビン4は熱伝導特性の良い材質によって構成す
ると共に、大気からの熱の移入を防ぐため、冷却板9と
の接触面を除いた周囲部分は断熱部材8で覆われてい
る。この実施例のように、固定液中でマイクロ波が局所
照射される領域を、局所的に冷却(局所冷却)するよう
に構成すれば熱容量が大幅に小さくなり、マイクロ波試
料固定装置の小型軽量化に大きく寄与するものである。
細に説明する。図1はこの発明の原理的な構成を示した
もので、マイクロ波が照射される状態を示している。同
図において、1はマイクロ波発生部で、試料固定を行う
マイクロ波の照射条件を設定する機能を有し、その出力
は同軸ケーブル2を通してアプリケータ3に接続されて
いる。6は水などの冷却液、7は冷却用水槽でその外周
部分は断熱部材8で覆われている。また冷却液6は電子
冷却部10の作用によって、冷却用水槽7の底面部に配
設された冷却板9を介して冷却される。一方、固定ビン
4には試料を浸漬した固定液5が適量入れられ、図示し
たように冷却用水槽7に配設される。マイクロ波を照射
するアプリケータ3は同図に示したように、マイクロ波
出力面が固定ビン4の固定液中に配設される。前記マイ
クロ波発生部1において、固定液や試料の導電率や誘電
率などの電気的な諸定数を考慮してマイクロ波の出力強
度、照射条件、固定時間などが設定される。図2は、間
欠的なマイクロ波照射の一例で、マイクロ波の出力強度
Vmと時間Tの関係を示している。図中、Ttは試料固
定に要する時間即ち固定時間を表し、斜線部分はマイク
ロ波が照射される時間(Ton)を、斜線部分と次の斜
線部分との間は非照射時間(Toff)を表している。
このような間欠的なマイクロ波照射は固定液の温度上昇
を抑える上で重要な作用をする。すなわち、固定液中で
照射されたマイクロ波エネルギーは固定液や試料の有す
る電気的特性にもとずいて熱エネルギーとなり固定液の
液温を上昇させるが、一方、上記熱エネルギーは固定
液、固定ビンさらに冷却液の有する熱伝導特性にもとず
いて吸収、拡散しながら外部に放出される。そこで、固
定液中における発熱量と、固定液及び冷却液による放熱
量とが試料固定を行う上で上限とされる温度以下で均衡
するようにマイクロ波の照射を行えばよい。したがっ
て、冷却液は必ずしも電子冷却素子などによる強制的な
冷却が要求されることはなく、簡便な方法として、氷を
入れた冷却水を用いてもその目的を達成することはでき
る。図3は、アプリケータ3の一実施例の断面を示した
もので、円筒状をした中心導体11と外部導体12によ
って同軸型アプリケータを構成する。また中心導体11
と外部導体12との幾何学的な位置関係を維持するため
の保持部材13がアプリケータ3の出力部に配設され、
さらに防水部材16が外部導体12を覆うように配設さ
れ固定液の浸入を防止している。上記保持部材13、防
水部材16はいずれも誘電損失の少ない材質、例えばテ
フロン、ポリスチロール、ポリエチレンなどで構成され
る。同軸ケーブル2の中心導体2aと外部導体2bは、
それぞれ、アプリケータ3の中心導体11と外部導体1
2に接続され、接続コネクタ14のネジかん合部15に
よってアプリケータの外部導体12に固定される。固定
液中でマイクロ波照射を行う場合、固定液や試料の電気
的持性によって決まる負荷インピーダンスと、アプリケ
ータの特性インピーダンスとの整合をとることが重要で
ある。通常、負荷インピーダンスに合わせてアプリケー
タの特性インピーダンスを設定することになるが、同軸
型アプリケータの場合には中心導体11と外部導体12
の外径寸法と内径寸法の比によってアプリケータの特性
インピーダンスを所望する値に設定することができる。
そこで、負荷とのインピーダンス整合機能、即ちインピ
ーダンス変換機能を備えた同軸型アプリケータの一実施
例を図4に示した。基本的な構成は図3に示した同軸型
アプリケータと同様であるが中心導体の形状寸法が異な
る。すなわち、軸方向に1/2波長の長さを単位として
11a及び11bで示したように中心導体の外径寸法が
異なっている。例えば同軸ケーブルの特性インピーダン
スを50Ω、負荷インピーダンスが70Ωとすれば、中
心導体11aの部分は特性インピーダンスを60Ω、中
心導体11bの部分では特性インピーダンスを70Ωと
いうように段階的に整合させることができる。実際にマ
イクロ波試料固定装置を構成する場合、同軸ケーブルを
用いることなく、アプリケータとマグネトロンを直結し
てもよい。マグネトロンとアプリケータを直結すること
によって、同軸ケーブル内で発生するマイクロ波の電力
損失を大幅に低減することができる。次に、図5に示し
たマイクロ波試料固定装置の一実施例をもとに、アプリ
ケータを固定液中へ出入させるための移動機構と、固定
液を直接冷却する局所冷却機構について説明する。同図
において、20は本体部で図には示されていないが電源
部、制御回路部、操作パネル部、冷却水を冷やすための
電子冷却部などが内蔵されている。19は、発振部でマ
グネトロン17が内蔵されており、同軸コネクタ18を
介してアプリケータ3が接続されている。アーム部材2
3によって発振部19が取り付けられた可動支持体22
は、本体部20に取り付けられた固定支持体21と組み
合わされて同軸上で伸縮する機能を備えた支持体を構成
する。この支持体の伸縮機構については、図には示され
ていないがモーターによる電動シリンダ機構によって構
成される。したがって、簡単なスイッチ操作によってア
プリケータの出力面を固定液中へ容易に移動させること
ができる。次に電子冷却などによって固定液を直接冷却
する、いわゆる局所冷却機構について説明する。固定液
5を入れた固定ピン4の底面には電子冷却部10によっ
て制御される冷却板9が配設されている。そして、固定
液から冷却板9を介して外部へ熱の移動を容易にするた
め、固定ビン4は熱伝導特性の良い材質によって構成す
ると共に、大気からの熱の移入を防ぐため、冷却板9と
の接触面を除いた周囲部分は断熱部材8で覆われてい
る。この実施例のように、固定液中でマイクロ波が局所
照射される領域を、局所的に冷却(局所冷却)するよう
に構成すれば熱容量が大幅に小さくなり、マイクロ波試
料固定装置の小型軽量化に大きく寄与するものである。
【0007】
【発明の効果】本発明は試料の化学的な固定法にマイク
ロ波照射を付加する手段において、次に述べる効果を有
するものである。まず、固定液中でマイクロ波を試料に
照射する、いわゆる局所照射方式を採用したため、従来
の空間的な照射法に比べてマイクロ波エネルギーを大幅
に少なくすることができると共に、空間的な電磁波漏洩
が極めて少なく電子機器などへの障害が大幅に低減でき
る。特に、マイクロ波を間欠的に照射することによっ
て、試料を含む固定液の温度上昇を大幅に抑えることが
でき、細胞膜の断裂が起きにくいため高品位の試料固定
ができる。また、マイクロ波照射に同軸型構造からなる
アプリケータを採用したことにより、小型、軽量化を図
ることができ、局所照射には極めて適応しやすいアプリ
ケータが具現できると共に、マイクロ波照射を行ううえ
で重要となる負荷とのインピーダンス整合が上記アプリ
ケータの構成部材の一部を形状的に変えるのみで容易に
整合が得られるという大きな特長を有する。また試料固
定を行う際に、試料の量や大きさ、固定液の種類などに
応じてマイクロ波の照射エネルギー強度、照射条件など
を任意に設定することができると共に、電動シリンダ機
構を採用することによって、アプリケータを固定液中へ
配設する場合もスイッチ操作で簡便に行うことができ
る。
ロ波照射を付加する手段において、次に述べる効果を有
するものである。まず、固定液中でマイクロ波を試料に
照射する、いわゆる局所照射方式を採用したため、従来
の空間的な照射法に比べてマイクロ波エネルギーを大幅
に少なくすることができると共に、空間的な電磁波漏洩
が極めて少なく電子機器などへの障害が大幅に低減でき
る。特に、マイクロ波を間欠的に照射することによっ
て、試料を含む固定液の温度上昇を大幅に抑えることが
でき、細胞膜の断裂が起きにくいため高品位の試料固定
ができる。また、マイクロ波照射に同軸型構造からなる
アプリケータを採用したことにより、小型、軽量化を図
ることができ、局所照射には極めて適応しやすいアプリ
ケータが具現できると共に、マイクロ波照射を行ううえ
で重要となる負荷とのインピーダンス整合が上記アプリ
ケータの構成部材の一部を形状的に変えるのみで容易に
整合が得られるという大きな特長を有する。また試料固
定を行う際に、試料の量や大きさ、固定液の種類などに
応じてマイクロ波の照射エネルギー強度、照射条件など
を任意に設定することができると共に、電動シリンダ機
構を採用することによって、アプリケータを固定液中へ
配設する場合もスイッチ操作で簡便に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的な構成によるマイクロ波試料固
定装置
定装置
【図2】マイクロ波照射パターンの一例
【図3】同軸型アプリケータの一実施例
【図4】インピーダンス変換機能を有する同軸型アプリ
ケータの一実施例
ケータの一実施例
【図5】マイクロ波試料固定装置の一実施例
1はマイクロ波発生部 2は同軸ケーブル 2aは同軸ケーブルの中心導体 2bは同軸ケーブル
の外部導体 3はアプリケータ 4は固定ビン 5
は固定液 6は冷却液 7は冷却用水槽 8は
断熱部材 9は冷却板 10は電子冷却部 11は
中心導体 11a,11bは中心導体 1
2は外部導体 13は保持部材 14は接続コネクタ 15
はネジかん合部 16は防水部材 17はマグネトロン 18
は同軸コネクタ 19は発振部 20は本体部 21
は固定支持体 22は可動支持体 23はアーム部材
の外部導体 3はアプリケータ 4は固定ビン 5
は固定液 6は冷却液 7は冷却用水槽 8は
断熱部材 9は冷却板 10は電子冷却部 11は
中心導体 11a,11bは中心導体 1
2は外部導体 13は保持部材 14は接続コネクタ 15
はネジかん合部 16は防水部材 17はマグネトロン 18
は同軸コネクタ 19は発振部 20は本体部 21
は固定支持体 22は可動支持体 23はアーム部材
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 1/28 J
Claims (5)
- 【請求項1】 試料固定を行うためのマイクロ波を固定
液中で照射する手段と、マイクロ波の照射による固定液
の温度上昇を抑えるための手段と、許容しうる温度条件
下で試料固定を行うためのマイクロ波照射条件を設定す
る手段を備えたことを特徴とするマイクロ波試料固定装
置。 - 【請求項2】 前記マイクロ波が固定液中で間欠的に照
射されるように構成したことを特徴とする請求項1記載
のマイクロ波試料固定装置。 - 【請求項3】 前記マイクロ波の照射手段が同軸型構造
からなるアプリケータによって構成したことを特徴とす
る請求項1記載のマイクロ波試料固定装置。 - 【請求項4】 前記同軸型構造からなるアプリケータに
おいて、同一の外部導体内で複数個の直径の異なる中心
導体を縦続することによって負荷とのインピーダンス整
合を図るように構成したことを特徴とする請求項1記載
のマイクロ波試料固定装置。 - 【請求項5】 前記固定液中でマイクロ波が局所照射さ
れる領域と、その領域を冷却するための局所的な冷却機
能を組み合わせたことを特徴とする請求項1記載のマイ
クロ波試料固定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24576294A JP3331486B2 (ja) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | マイクロ波試料固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24576294A JP3331486B2 (ja) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | マイクロ波試料固定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0875625A true JPH0875625A (ja) | 1996-03-22 |
| JP3331486B2 JP3331486B2 (ja) | 2002-10-07 |
Family
ID=17138430
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24576294A Expired - Fee Related JP3331486B2 (ja) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | マイクロ波試料固定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3331486B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008213237A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Nippon Signal Co Ltd:The | リライト記録媒体処理装置 |
| JP2013010086A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-17 | Takagi Co Ltd | フィルター成形体の製造方法 |
-
1994
- 1994-09-05 JP JP24576294A patent/JP3331486B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008213237A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Nippon Signal Co Ltd:The | リライト記録媒体処理装置 |
| JP2013010086A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-17 | Takagi Co Ltd | フィルター成形体の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3331486B2 (ja) | 2002-10-07 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |