JPH0875742A - 抗原もしくは抗体の免疫測定方法 - Google Patents

抗原もしくは抗体の免疫測定方法

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JPH0875742A
JPH0875742A JP18321095A JP18321095A JPH0875742A JP H0875742 A JPH0875742 A JP H0875742A JP 18321095 A JP18321095 A JP 18321095A JP 18321095 A JP18321095 A JP 18321095A JP H0875742 A JPH0875742 A JP H0875742A
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antigen
antibody
filter
pore
pore filter
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Motohiro Tsubakino
基広 椿野
Hidemasa Mori
英正 毛利
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JAPAN MENBUREN TECHNOL KK
Taiho Kogyo Co Ltd
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JAPAN MENBUREN TECHNOL KK
Taiho Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生物学における細菌、細菌の毒素、ウィルス
等の蛋白質や微生物の検出、定性、定量、細菌等の感染
の診断、癌の免疫学的診断等に用いられる抗原もしくは
抗体の免疫測定方法を提供する。 【構成】 ほゞ同径の微細な直孔が多数穿設されたプラ
スチックフィルターに被検体の抗原若しくは抗体を固相
化し、上記抗原若しくは抗体を固相化したフィルターに
被検体を含む被検査液を濾過処理し、上記フィルターを
酵素免疫測定法により定性又は定量する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生物学における細菌、
細菌の毒素、ウィルス等の蛋白質や微生物の検出、定
性、定量、細菌等の感染の診断、癌の免疫学的診断等に
用いられる抗原もしくは抗体の免疫測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】免疫測定法は、特異性と感度が高く、種
々の物質の測定や検出に用いられるものであり、種々の
マーカーで抗原や抗体を標識化し、生物的物質を測定す
る方法である。標識の方法によっては、蛍光標識法、ア
イソトープ標識法、酵素免疫測定法等が実施されてい
る。
【0003】蛍光標識法は、微生物検査室や免疫検査室
の診断法として確立されているが、反応時間が長く、結
果を出すまでに長時間を要する。また、自動化や結果の
読取りが難しい。さらに、手に触れることによる作業者
への安全性にも問題がある。一方、アイソトープ標識法
(RIA)は、感度及び再現性が良く、自動化も可能で
あるが、標識が放射性同位元素であるため、高価で、安
定性が悪い。また、結果(放射能濃度)の読取りに高価
な装置を要する。さらに、標識の取扱いや廃棄に特別な
安全基準を設けなければならない。したがって、社会的
に規制の方向に動いている。
【0004】これに対して酵素免疫法(EIA)は、標
識が酵素であるため、安価で、長期間安定であり、感度
も良好で、結果は肉眼または簡単な器具で測定可能であ
る。さらに、上記酵素免疫法を改良し、可溶性抗原や抗
体を免疫学的活性を保持したまま不活性の固相担体に結
合できるようにしたELISA法(Enzyme Li
nked Immunosorbent Assay)
も知られている。このELISA法では、プラスチック
試験管やマイクロタイタープレートが担体と反応容器を
兼ねるもの、ニトロセルロース、ナイロン、ポリフッ化
ビニリデン等からなり、繊維質の絡み合った多孔質膜
(濾過径は0.45μm程度)を担体とするもの、或い
はガラスビーズ、プラスチックビーズを担体とするもの
などが提案されている。
【0005】しかしながら、上記プラスチック試験管や
マイクロタイタープレートを用いるものでは、結合型標
識体(B型)/浮遊型標識体(F型)の分離のための洗
浄操作が煩雑であり、マイクロタイタープレートにおい
ては専用洗浄器も市販されているが、極めて高価であ
る。また、ガラスビーズやプラスチックビーズを担体と
するものでは、洗浄液や緩衝液、或いは反応液からの出
し入れ等の取扱いが極めて面倒であり、特に細菌やウイ
ルスなどを検体とする測定ではビーズの洗浄やビーズの
移し変えの際、反応液が微小滴となって飛散した場合な
どには測定者への感染が危惧される。
【0006】一方、多孔質膜を担体とするものは、下方
から吸引して洗浄分離できるという利点を有するもの
の、固相化させる抗原(抗体)が膜の内部にまで染み込
むため、抗原(抗体)の必要量が多くなるという問題が
ある。また、多孔質膜は保水性(吸水性)を有するため
「にじみ」があり、隣接する反応系に影響を及ぼす危険
性がある。さらに、例えば血清などの試薬に混入してい
る固形異物が下方からの吸引の際に多孔質膜の膜表面や
膜内に残り、この異物が非特異性反応を示して測定値に
影響を及ぼすこともある。加えて、この多孔質膜は乾燥
すると極めて脆くなるので、抗原(抗体)を固相化した
状態で乾燥保存することができないという問題もあっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の目的はELI
SA法に於て、結合型標識本(B型)/浮遊型標識体
(F型)の分離のための洗浄操作を高価な洗浄器を用い
なくても容易に行え、測定者への感染を防止することの
できる抗原もしくは抗体の免疫測定法を提供することに
ある。この発明の他の目的は固相化させる抗原もしくは
抗体の使用量を減少させ、精度の高い測定結果を得るこ
とのできる抗原もしくは抗体の免疫測定法を提供するこ
とにある。上記目的を達成のため、この発明による抗原
若しくは抗体の免疫測定法は、ほゞ同径の微細な直孔が
多数穿設されたプラスチックフィルター(以下、「ポア
フィルター」という)に被検体の抗原若しくは抗体を固
相化し、上記抗原若しくは抗体を固相化したポアフィル
ターに被検体を含む被検査液を濾過、処理し、上記フィ
ルターを酵素免疫測定法により定性または定量する、こ
とから成る。上述の如く、本発明ではポアフィルターを
坦体として用いるので、孔径を適宜設定することにより
固形異物がフィルムに残らず、正確な測定が行える。上
記ポアフィルターは吸水性、保水性がないので洗浄が容
易に行えると共に、抗原若しくは抗体の使用量を少なく
することができる。
【0008】本発明者等は、ELISA法を対象に鋭意
研究の結果、担体としてポアフィルターを使用すること
により、前記従来の問題点を解消し得ることを見出し、
この発明を完成した。上記ポアフィルターは、ポリカー
ボネート(PC)やポリエチレンテレフタレート(PE
T)などからなり、孔径が0.5〜15μmの範囲、好
ましくは2〜7μmのほゞ均一の孔が多数穿設されたフ
ィルムを用いることができ、孔径が0.5μmより小さ
い場合は、表面積が増大し、その分、抗原(抗体)の固
相面積が増大するという利点を有するものの、液体を通
過し難くなる、即ち超純水レベルでないと通過しないと
いう欠点がある。一方、孔径が15μmより大きい場合
は、血清、試薬の中に異物が混入していてもその異物を
通過させ、フィルター表面で非特異反応を起すことがな
いという利点を有するものの、表面積が少なくなり、そ
の分、抗原(抗体)の固相面積が減少することに成る。
上記ポアフィルターの膜厚は5〜15μm、好ましく
は、6〜11μm、孔密度は1×105 〜6×108
/cm2 の範囲のフィルムが好適に用い得る。このポア
フィルターは、従来の多孔質膜に対して下記の如き特徴
を有する。 i)孔径がほゞ一定であって、直孔、即ち貫通細孔であ
る。 ii)保水性(吸水性)がない。 iii)半透明である。 iv)乾燥しても強度が低下しない。 上記のポアフィルターはポリカーボネイト、ポリエチレ
ンテレフタレート等のプラスチックフィルムに原子炉中
で荷電子を通過させ、このフィルムをアルカリエッチン
グすることにより得られる。フィルムに形成した直孔は
荷電子の通過孔であり、直孔の孔径はアルカリエッチン
グの条件により決定し、孔密度は荷電子の通過孔により
決まる。また、米国のNuclepore Corpo
rationが販売する商品名“NUCLEPORE
MEMBRANE”のフィルムには直孔の孔径が0.0
15から12μmまで多種類有しており、本発明のポア
フィルターとして有効に用い得る。
【0009】ELISA法において、坦体として上記の
如きポアフィルターを用いることにより下記の如き効果
を奏する。 i)ポアフィルターは孔径が一定で、直孔であるので、
浮遊型標識体の大きさにより、孔径を任意に設定し、或
いはポアフィルター上に固形異物を残さないように孔径
を設定し、判定の正確さを向上することができる, ii)ポアフィルターは保水性(吸水性)がないので、
濾過並びに洗浄に要する時間を短縮化すると共に操作を
簡便にし、しかも抗原もしくは抗体の必要量を少なくす
ることができる, iii)ポアフィルターは半透明であるので、目視判定
は勿論、従来の多孔質膜では良好な結果が得られないプ
レートリーダーにおいても比較的簡単な数値補正で精度
の高い測定結果を得ることができる, iv)ポアフィルターは乾燥後も強度を保つことができ
るので、抗原もしくは抗体を固相化させた状態において
乾燥保存が可能となり、検査キットとしての保存や販売
を行うことができる, ポアフィルターの孔径の選定について、更に具体的に説
明すると、ポアフィルターに固相する抗原又は抗体がウ
イルス、細菌毒素の場合、その抗原(抗体)は分子レベ
ルの蛋白であるので、電荷によりポアフィルターの表面
に付着されるので、ポアフィルターは固形異物が通過可
能な孔径を選定する。また、癌細胞のように細胞レベル
の検体の定量の場合は当該細胞が通過できず、固形異物
が通過できる大きさの孔径を選定する。被検血清、標識
抗体、発色試薬等は分子レベルの大きさであるが、フィ
ルターに固着されている抗原(抗体)と結合して捕捉さ
れるので、フィルターの孔径は固形異物が通過するよう
な大きさであれば良い。
【0010】本発明は、前記のようにELISA法にお
いて、抗体若しくは抗原の固相化の担体として前記構成
のポアフィルターを用いることを特徴とするものであ
り、その後の処理、或いはその前後の処理については、
周知の2抗体固相法、1抗体固相法、固相化抗原と酵素
標識抗体を用いる競合法、サンドイッチ法、イムノエン
ザイモメトリック法などのELISA法の規定の手技に
より行えば良い。
【0011】例えば前記のポアフィルター表面に抗原
(抗体)を固相化し、一段階、或いは二段階以上の抗原
抗体反応を行わせて酵素を標識させ、該酵素の作用によ
り例えば2,2’−アジノビス(3−エチルベンズチア
ゾリン−6−スルホン酸)二アンモニウム塩(ABT
S)を発色させた後、ポアフィルターを写真撮影し、O
Dメーターまたは色差計で数値化(アナログ化)するこ
とができる。或いは、プレートリーダーや(カラー)ス
キャナーにて読取り(デジタル)し、コンピュータ処理
して数値化(デジタル化)することができる。特に写真
撮影してODメーターまたは色差計で数値化する方法で
は、測定結果(証拠)としてその写真をカルテ等に添付
することができる。
【0012】したがって、本発明を適用可能な具体的な
利用できる分野は以下の通り極めて多岐に及んでいる。 (1)血中抗体価の測定。 (2)微生物の(検出)定性、定量。 (3)毒素の定性、定量。 (4)寄生虫の定性、定量。 (5)癌の免疫学的診断。 (6)血中ホルモンの測定。 (7)尿中ホルモンの測定。
【0013】
【実施例】
[枠付きフィルターの作製] ポアフィルターとして、孔径1μmの貫通直孔を1×
107 個/cm2 の密度で有する8μm厚のプラスチッ
クフィルム(Nuclepore Corporati
on製)を用いた。このポアフィルターは吸水板上に洗
浄面が上になるように広げておき、メチルアルコールを
含ませたガーゼで押し付けるようにしながら多数回拭い
た。このとき、ガーゼに含ませたメチルアルコールは前
記ポアフィルターを通過し、吸水板に染み込むように適
宜メチルアルコールを補充しながら拭いた。 外径13mm、内径9mm、厚み1mmのPC製リン
グの片面にテトラハイドロフラン(THF)を塗布し、
上記吸水板上の湿った状態のポアフィルターにリングの
THFの塗付面を押し付け、接着させた。リングへのT
HFの塗布方法は、印章用スタンプ台のような吸水性の
あるものにTHFを含ませ、そこへリングの片面を押し
付けた。リングの接着を、ポアフィルターがメチルアル
コールにて湿らせた状態で行うのは、リング接着後、ポ
アフィルターが乾燥に伴って伸長し、ピンと張ることを
目的としているからである。 上記のようにリングにポアフィルターを接着したら、
ポアフィルターのリングよりはみ出した部分は切り除い
た。
【0014】[1.抗原の固相化]ウイルス精製抗原を
0.05M炭酸Bufferで10倍に希釈し、抗原量
が蛋白量として3μg/100μlとなるようにした。
尚、0.05M炭酸Bufferの組成は以下に示す通
りであった。 ・Na2 CO3 1.59g, NaHCO3 2.93g 上記を1リットルの精製水で溶解した。上記希釈した抗
原液を試験管に採り、そこへ前記リング付きポアフィル
ターを投入し、浸漬した。ポアフィルターに気泡が付着
している場合には試験管内部を若干の陰圧にして取り除
く。ポアフィルターは抗原液に37℃で2時間浸漬し抗
原を固相化させた。
【0015】[2.洗浄及び乾燥]試験管より抗原を固
相化させたポアフィルターを取り出し、ピンセット等で
保持し、Tween20PBS液(第一槽)に浸し、振
り洗いした。尚、Tween20PBS液の組成は以下
に示す通りであった。 ・NaCl 40.0g, NaHPO4 ・12H2 O 14.5g, KCl 1.0g, KH2 PO4 1.0g, Tween20 2.5mg 上記を5リットルの精製水で溶解した。続いてポアフィ
ルターはTween20PBS液(第二槽)にて振り洗
いしてゆすいだ。洗浄が終わったポアフィルターを濾紙
等の上に並べ、充分に水切りを行った。このときポア内
部に残った洗浄水も充分に吸い取った。尚、上記洗浄方
法に代えて、上方から洗浄液(Tween20PBS
液)を注入し、吸引器を用いて下から吸引する方法を採
用しても良い。
【0016】[3.ブロッキング]試験管にBSA1%
を加えたPBS(−)を入れ、上記抗原を固相化したポ
アフィルターを投入し、浸漬した。尚、PBS(−)液
の組成は以下に示す通りであった。 ・NaCl 40.0g, KCl 1.0g, KH2 PO4 1.0g, NaHPO4 ・12H2 O 14.45g 上記を5リットルの精製水で溶解した。また、BSA1
%を加えたPBS(−)とは、1%濃度になるようにB
SA(牛アルブミン)を上記PBS(−)にて溶解した
ものであった。上記ポアフィルターは上記ブロッキング
剤により4℃で一夜ブロッキングした。
【0017】[4.洗浄及び乾燥]ブロッキングしたポ
アフィルターは前記2.と同様に洗浄及び乾燥工程を行
った。
【0018】上記の抗原をブロッキングして洗浄、乾燥
したポアフィルターは多数作成しておき、保存しておけ
ば、検査キットとして必要なときに取り出して速やかに
測定に供することができる。尚、必要に応じて、このポ
アフィルターは正確に抗原が固相化、ブロッキングがな
されているかを、標準血清を用いて検定する。この検定
方法は、以下のステップと同様である。
【0019】[5.血清(一次抗体)の感作]上記抗原
を固相化したポアフィルター4枚をポアフィルターの裏
面がスライドガラスと直接接触しないようにOリングを
介してスライドガラスの上に置いた。4枚のポアフィル
ターのうち、第1のポアフィルターは被検血清用、第2
のポアフィルターは陰性の標準血清用、第3のポアフィ
ルターは陽性の標準血清用、第4のポアフィルターはブ
ランク用である。血清は上記BSA0.5%を加えたT
weenPBSで400倍に希釈し、上記第1のポアフ
ィルター上に100μl載せた。標準血清も同一条件で
希釈し、第2及び第3のポアフィルター上に100μl
宛載せた。第4のブランク用のポアフィルター上には希
釈液であるBSA0.5%を加えたTweenPBSを
100μl載せた。
【0020】[6.洗浄及び乾燥]これらの4枚のポア
フィルターは17℃で10分感作し、Tween20P
BS液に浸漬し、振り洗いをした後に濾紙の上に並べ充
分に水切りを行った。
【0021】[7.二次抗体(POD標識抗犬IgGヒ
ツジ血清)の感作]上記洗浄、乾燥した4枚のポアフィ
ルターを、スライドガラスの上にOリングを介して、隙
間を設けて置いた。POD標識抗犬IgGヒツジ血清を
BSA0.5%を加えたTweenPBSで8000倍
に希釈し、4枚のポアフィルター上に夫々100μl載
せ、17℃で10分感作した。
【0022】[8.洗浄及び乾燥]感作した4枚のポア
フィルターはTween20PBS液に浸漬し、振り洗
いした後に濾紙の上に並べて充分に水切りを行った。
【0023】[9.基質液の添加]基質液であるH2
2 0.006%を加えたリン酸クエン酸Buffer
(基質種類ABTS)を乾燥した4枚のポアフィルター
上に75μl宛載せ、17℃で10分感作した。
【0024】[10.反応停止液の添加]続いて4枚の
ポアフィルターに反応停止液である0.1NNaOHを
載せた。
【0025】[11.写真撮影]反応が停止した4枚の
ポアフィルターについて、発色状態を写真撮影した。
【0026】上記発色状態を撮影した4枚の写真をOD
メーターで測定して、発色部分の濃度を数値化した。得
られた数値を図1に示す。グラフ中、点aはブランク用
ポアフィルターのOD値、点bは陰性の標準血清用ポア
フィルターのOD値、点cは陽性の標準血清用ポアフィ
ルターのOD値、点dは被検血清用ポアフィルターのO
D値を夫々示す。上記写真撮影した4枚のポアフィルタ
ー上の反応液を、マイクロピペットを用いてマイクロプ
レートの4つのウェルにそれぞれ移し、オートリーダー
にてOD値を測定した。使用したオートリーダーはマク
ベスODメーターである。結果は図2のグラフに示す通
りである。
【0027】比較のためマイクロタイタープレートを坦
体として用いたELISA法による抗原抗体の免疫測定
法について述べる。使用したマイクロタイタープレート
は日本の日本ダイナチック株式会社製のポリエチレン製
マイクロプレートイムロンU型(96ウェル)であっ
た。マイクロタイタープレートの96ウェルのうち、4
つのウェルについて0.05M炭酸バッファーで希釈し
た抗原液を1ウェル当り、100μlづつ分注し、37
℃で2時間静置し、抗原をウェルに夫々固相化した。固
相化を完了したマイクロタイタープレートを、プレート
ウォッシーにてTween20PBS(−)を用い3回
洗浄した。
【0028】洗浄したプレートの水をよく切り、固相化
を完了した4つのウェルにBSA1%を加えたPBS
(−)を300μlづつ分注し、4℃にて一夜静置し、
ブロッキングを行った。ブロッキングの完了したプレー
トをプレートウォッシャーにてTween20PBS
(−)を用い3回洗浄をした。洗浄したプレートの水を
よく切り、4つのウェル中、第1のウェルは被検血清を
BSA0.5%を加えたTween20PBS(−)で
400倍に希釈し、この希釈した血清100μlを接種
した。第2のウェルには陰性の標準血清を上記と同一の
稀釈液で400倍に希釈して100μlを接種し、第3
のウェルには陽性の標準血清を上記と同じ稀釈液を用い
て希釈して100μlを接種した。第4のウェルにはブ
ランク用としてBSA0.5%を加えたTween20
PBS(−)を接種した。このプレートは25℃で1時
間静置し固相化した抗原と反応させた。反応終了後、プ
レートウォッシャーにて、プレートをTween20P
BS(−)を用いて5回洗浄し、よく水切りを行った。
次に、POD標識抗権IgG血清を、BSA0.5%を
加えたTween20PBS(−)で8000倍に希釈
し、4つのウェルについて1ウェル当り100μlづつ
分注し、25℃で1時間反応させた。反応終了後、プレ
ートはプレートウォッシャーにてTween20PBS
(−)を用い、5回洗浄し、よく水切りをした。
【0029】次に、洗浄したプレートに基質液であるH
22 0.006%を加えたリン酸クエン酸Buffe
rにABTSを加えた液を、1ウェル当り75μlづつ
分注し、25℃で60分反応させた。反応終了後、4つ
のウェルに0.1NのNaOHを50μl宛分注し、反
応進行を停止させた。最後に、マイクロプレートの4つ
のウェル内の反応液のOD値をオートリーダに測定し
た。結果は、図3のグラフに示す通りであって、グラフ
中、点aはブランク用ウェルのOD値、点bは陰性標準
血清用ウェルのOD値、点cは陽性標準血清用ウェルの
OD値、点dは被検血清用ウェルのOD値を夫々示す。
【0030】以上本発明を実施例に基づいて説明した
が、本発明は前記した実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限りど
のようにでも実施することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ELI
SA法においてポアフィルターを固相担体として用いる
ものであるから、従来のマイクロプレートのように高価
な洗浄装置を必要とすることがなく、容易に洗浄操作を
行うことができる。また、従来のガラスビーズやプラス
チックビーズに比べて極めて取扱いが容易であり、測定
者への感染も防止することができる。さらに、従来の多
孔質膜を用いる方法に比べて種々の効果を奏する。即
ち、従来の多孔質膜では、固相化させる抗原もしくは抗
体が膜の内部にまで染み込むために必要量が多くなるの
であるが、本発明に使用するポアフィルターは、孔径が
一定で、直孔であるから、浮遊型標識体の大きさによ
り、孔径を任意に設定し、或いは固形異物を残さないよ
うに孔径を設定し、判定の正確さを向上することがで
き、しかも保水性(吸水性)がないので、濾過並びに洗
浄に要する時間を短縮化すると共に操作を簡便にし、固
相化させる抗原もしくは抗体の必要量も少なくすること
ができる。また、本発明に使用するポアフィルターは、
半透明であるので、目視判定は勿論、多孔質膜では良好
な結果が得られないプレートリーダーにおいても比較的
簡単な数値補正で精度の高い測定結果を得ることができ
る。さらに、乾燥後も強度を保つことができるので、抗
原もしくは抗体を固相化させた状態において乾燥保存が
可能となり、検査キットとしての保存や販売を行うこと
ができる。したがって、本発明は、操作が簡便で且つ安
全性が高く、高価な処理装置や測定装置を用いなくても
感度及び再現性に優れたELISA法を実施することが
でき、細菌やウイルスなどの検出や定性、定量、或いは
癌の免疫学的診断等、種々の目的に適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポアフィルターを坦体として用い、E
LISA法により処理したポアフィルターをODメータ
ーで測定した結果を示すグラフである。
【図2】本発明のポアフィルターを坦体として用い、E
LISA法により処理したポアフィルターを写真撮影し
た後、ODメータで測定した結果を示すグラフである。
【図3】比較のためマイクロプレートを坦体として用い
てELISA法により処理したプレートのウェルをOD
メーターで測定した結果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛利 英正 東京都港区高輪2丁目21番44号 タイホー 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほゞ同径の微細な直孔が多数穿設された
    プラスチックフィルターに被検体の抗原若しくは抗体を
    固相化し、上記抗原若しくは抗体を固相化したフィルタ
    ーに被検体を含む被検査液を濾過処理し、上記フィルタ
    ーを酵素免疫測定法により定性又は定量することから成
    る抗原若しくは抗体の免疫測定方法。
  2. 【請求項2】 プラスチックフィルターはポリカーボネ
    ート又はポリエチレンテレフタレートである請求項1記
    載の抗原もしくは抗体の免疫測定方法。
  3. 【請求項3】 直孔は、プラスチックフィルターの面に
    対して、ほぼ垂直方向に貫通する0.5〜15μmの細
    孔である請求項1または2に記載の抗原もしくは抗体の
    免疫測定方法。
JP18321095A 1994-06-29 1995-06-28 抗原もしくは抗体の免疫測定方法 Pending JPH0875742A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006102720A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Jsr Corp バイオセパレーション用フィルターおよびそれを用いたバイオセパレーション用キット
WO2006062427A1 (en) * 2004-11-24 2006-06-15 Institut Molekulyarnoi Biologii Im. V.A.Engelgardta Rossiiskoi Akademii Nauk Method for quantitatively detecting biological toxins

Cited By (2)

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