JPH0878341A - 半導体膜の作製装置及びその作製方法 - Google Patents
半導体膜の作製装置及びその作製方法Info
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- JPH0878341A JPH0878341A JP6213082A JP21308294A JPH0878341A JP H0878341 A JPH0878341 A JP H0878341A JP 6213082 A JP6213082 A JP 6213082A JP 21308294 A JP21308294 A JP 21308294A JP H0878341 A JPH0878341 A JP H0878341A
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- film forming
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- forming chamber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 放電の安定性が高い半導体膜の作製装置及び
その作製方法を提供する。 【構成】 半導体膜の作製装置において、該成膜室の側
壁にはマイクロ波導入窓を、該マイクロ波導入窓にはマ
イクロ波透過性部材を、該マイクロ波透過性部材の周囲
には密着させた冷却手段を、該冷却手段の周囲のうち少
なくとも成膜室内部に露出した全ての部分には密着配置
した断熱部材を設けた。また、半導体膜の作製方法にお
いて、マイクロ波を導入するために用いるマイクロ波透
過性部材の表面のうち、プラズマに晒される部分の表面
温度を、冷却手段により前記半導体膜の結晶化温度より
低く維持し、かつ、前記冷却手段の影響を遮断する断熱
構造体を、前記マイクロ波透過性部材に密着配置して、
加熱手段により前記マイクロ波透過性部材以外の成膜室
の内壁面温度T℃を、100℃≦T≦[基板の成膜温
度]の範囲で維持する。
その作製方法を提供する。 【構成】 半導体膜の作製装置において、該成膜室の側
壁にはマイクロ波導入窓を、該マイクロ波導入窓にはマ
イクロ波透過性部材を、該マイクロ波透過性部材の周囲
には密着させた冷却手段を、該冷却手段の周囲のうち少
なくとも成膜室内部に露出した全ての部分には密着配置
した断熱部材を設けた。また、半導体膜の作製方法にお
いて、マイクロ波を導入するために用いるマイクロ波透
過性部材の表面のうち、プラズマに晒される部分の表面
温度を、冷却手段により前記半導体膜の結晶化温度より
低く維持し、かつ、前記冷却手段の影響を遮断する断熱
構造体を、前記マイクロ波透過性部材に密着配置して、
加熱手段により前記マイクロ波透過性部材以外の成膜室
の内壁面温度T℃を、100℃≦T≦[基板の成膜温
度]の範囲で維持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体膜の作製装置及
びその作製方法に係る。より詳細には、高速成膜した場
合に、異常放電や放電停止が無く、安定した放電を長時
間持続可能な半導体膜の作製装置及びその作製方法に関
する。特に、電気抵抗の温度依存性がある半導体膜、例
えば、アモルファス・シリコン(「a−Si:H」と略
記)やアモルファス・シリコンゲルマニウム(「a−S
iGe:H」と略記)等の薄膜から形成する太陽電池作
製に好適に適用される。
びその作製方法に係る。より詳細には、高速成膜した場
合に、異常放電や放電停止が無く、安定した放電を長時
間持続可能な半導体膜の作製装置及びその作製方法に関
する。特に、電気抵抗の温度依存性がある半導体膜、例
えば、アモルファス・シリコン(「a−Si:H」と略
記)やアモルファス・シリコンゲルマニウム(「a−S
iGe:H」と略記)等の薄膜から形成する太陽電池作
製に好適に適用される。
【0002】
【従来の技術】最近、半導体素子の高性能化・低価格化
への要求から、プラズマCVD装置においても、高速成
膜・連続安定放電・大面積化が要請されている。
への要求から、プラズマCVD装置においても、高速成
膜・連続安定放電・大面積化が要請されている。
【0003】特に、高速成膜の観点から、マイクロ波プ
ラズマCVD法が注目されている。その特長は、以下の
3点である。 (a)従来のRFよりも周波数が高いため、マイクロ波
はプラズマの電子密度を高めることが可能であり、プラ
ズマを効率良く発生・持続させることができる。 (b)従来のCVD装置よりも低圧(10-4Torr
台)でのプラズマ発生が可能である。 (c)a−Si:H膜を形成する場合、ポリシラン等の
粉末の発生を抑えながら、高速成膜が可能である。
ラズマCVD法が注目されている。その特長は、以下の
3点である。 (a)従来のRFよりも周波数が高いため、マイクロ波
はプラズマの電子密度を高めることが可能であり、プラ
ズマを効率良く発生・持続させることができる。 (b)従来のCVD装置よりも低圧(10-4Torr
台)でのプラズマ発生が可能である。 (c)a−Si:H膜を形成する場合、ポリシラン等の
粉末の発生を抑えながら、高速成膜が可能である。
【0004】上述した特長を有する装置としては、例え
ば、特公昭54−03344号公報に記載されたいわゆ
るCDE(ケミカルドライエッチング)装置をCVD法
に応用したもの(「CDE装置」と略記)を挙げること
ができる。
ば、特公昭54−03344号公報に記載されたいわゆ
るCDE(ケミカルドライエッチング)装置をCVD法
に応用したもの(「CDE装置」と略記)を挙げること
ができる。
【0005】図4は、CDE装置の一例であり、マグネ
トロン41、アイソレーター42、電力計43、チュー
ナー44、原料ガス導入管45、放電管46、成膜室4
7、基板48、真空ポンプ49及び原料ガス50により
構成される。該放電管46は、マイクロ波の進行方向に
直交する導波管を貫通して配置される。
トロン41、アイソレーター42、電力計43、チュー
ナー44、原料ガス導入管45、放電管46、成膜室4
7、基板48、真空ポンプ49及び原料ガス50により
構成される。該放電管46は、マイクロ波の進行方向に
直交する導波管を貫通して配置される。
【0006】上記のCDE装置を用いた成膜方法につい
て、以下に手順を説明する。 (1)原料ガス導入管45を介して、所定量の原料ガス
50を放電管46内部に導入する。 (2)真空ポンプ49で排気することにより、放電管4
6内部を所定の圧力に保つ。 (3)マグネトロン41より、アイソレーター42、電
力計43、チューナー44、放電管46を介して、原料
ガスにマイクロ波電力を投入する。その結果、放電管4
6の内部にプラズマを発生させる。 (4)上記(3)のプラズマ発生後、電力計43を用い
て所定のマイクロ波電力に設定し、予熱された基板48
の表面上に成膜を行う。
て、以下に手順を説明する。 (1)原料ガス導入管45を介して、所定量の原料ガス
50を放電管46内部に導入する。 (2)真空ポンプ49で排気することにより、放電管4
6内部を所定の圧力に保つ。 (3)マグネトロン41より、アイソレーター42、電
力計43、チューナー44、放電管46を介して、原料
ガスにマイクロ波電力を投入する。その結果、放電管4
6の内部にプラズマを発生させる。 (4)上記(3)のプラズマ発生後、電力計43を用い
て所定のマイクロ波電力に設定し、予熱された基板48
の表面上に成膜を行う。
【0007】また、上述した特長を有する別の装置とし
ては、例えば、特公昭62−43335号公報に記載さ
れた、いわゆるECR(電子サイクロトロン共鳴)プラ
ズマ付着装置を挙げることができる。このECR装置に
おいては、マイクロ波導入窓を備えた円筒空洞共振器の
周囲に電磁石を同心に配置し、数mTorrの圧力で高
速プラズマ処理を行う。このプラズマ中の電子は、磁場
によるサイクロトロン運動をするため、前記CDE装置
よりもかなり低い圧力で動作が可能である。
ては、例えば、特公昭62−43335号公報に記載さ
れた、いわゆるECR(電子サイクロトロン共鳴)プラ
ズマ付着装置を挙げることができる。このECR装置に
おいては、マイクロ波導入窓を備えた円筒空洞共振器の
周囲に電磁石を同心に配置し、数mTorrの圧力で高
速プラズマ処理を行う。このプラズマ中の電子は、磁場
によるサイクロトロン運動をするため、前記CDE装置
よりもかなり低い圧力で動作が可能である。
【0008】しかしながら、前記CDE装置で、a−S
i:H、a−SiGe:H等の半導体膜を形成すると次
のような問題を生ずる。 (1)放電管の材質が石英の場合、放電管内壁に付着し
た半導体膜が結晶化し、マイクロ波電力をほとんど反射
し放電は維持できなくなる。(「反射損」の問題) (2)放電管の材質がアルミナ・セラミックスの場合、
前記内壁に付着した半導体膜とアルミナ・セラミックス
管自体がマイクロ波電力を吸収し急激な昇温で該セラミ
ック管が破損又は亀裂を生ずる。(「吸収損」の問題) 一方、前記ECR装置で、a−Si:H、a−SiG
e:H等の半導体膜を形成すると次のような問題を生ず
る。 (1)上記のCDE装置における2つの問題が、マイク
ロ波導入窓において発生する。 (2)空洞共振器内部に半導体膜が付着することで、放
電が不安定になったり、放電開始が不可能になる。
i:H、a−SiGe:H等の半導体膜を形成すると次
のような問題を生ずる。 (1)放電管の材質が石英の場合、放電管内壁に付着し
た半導体膜が結晶化し、マイクロ波電力をほとんど反射
し放電は維持できなくなる。(「反射損」の問題) (2)放電管の材質がアルミナ・セラミックスの場合、
前記内壁に付着した半導体膜とアルミナ・セラミックス
管自体がマイクロ波電力を吸収し急激な昇温で該セラミ
ック管が破損又は亀裂を生ずる。(「吸収損」の問題) 一方、前記ECR装置で、a−Si:H、a−SiG
e:H等の半導体膜を形成すると次のような問題を生ず
る。 (1)上記のCDE装置における2つの問題が、マイク
ロ波導入窓において発生する。 (2)空洞共振器内部に半導体膜が付着することで、放
電が不安定になったり、放電開始が不可能になる。
【0009】ところで、前者のマイクロ波電力の反射損
・吸収損の問題を解決するため、放電管或いはマイクロ
波導入窓を冷却する方法が提案されている。その例とし
て、特開昭63−130784号公報、特開昭63−2
31838号公報等が挙げられるが、このような対策後
も放電安定性の問題は解消されない場合が多い。従っ
て、放電の安定性を確保する技術の開発が望まれてい
た。
・吸収損の問題を解決するため、放電管或いはマイクロ
波導入窓を冷却する方法が提案されている。その例とし
て、特開昭63−130784号公報、特開昭63−2
31838号公報等が挙げられるが、このような対策後
も放電安定性の問題は解消されない場合が多い。従っ
て、放電の安定性を確保する技術の開発が望まれてい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、マイクロ波
プラズマCVD法において、a−Si:H、a−SiG
e:H等の半導体膜を高速成膜した場合、異常放電や放
電停止が無く、安定した放電を長時間持続可能な半導体
膜の作製方法及び作製装置を提供することを目的とす
る。
プラズマCVD法において、a−Si:H、a−SiG
e:H等の半導体膜を高速成膜した場合、異常放電や放
電停止が無く、安定した放電を長時間持続可能な半導体
膜の作製方法及び作製装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体膜の作製
装置は、マイクロ波プラズマCVD法を用いた、真空容
器と該真空容器に内蔵した成膜室からなる二重チャンバ
ー方式である半導体膜の作製装置において、該成膜室の
側壁にはマイクロ波導入窓を、該マイクロ波導入窓には
マイクロ波透過性部材を、該マイクロ波透過性部材の周
囲には密着させた冷却手段を、該冷却手段の周囲のうち
少なくとも成膜室内部に露出した全ての部分には密着配
置した断熱部材を設けたことを特徴とする。
装置は、マイクロ波プラズマCVD法を用いた、真空容
器と該真空容器に内蔵した成膜室からなる二重チャンバ
ー方式である半導体膜の作製装置において、該成膜室の
側壁にはマイクロ波導入窓を、該マイクロ波導入窓には
マイクロ波透過性部材を、該マイクロ波透過性部材の周
囲には密着させた冷却手段を、該冷却手段の周囲のうち
少なくとも成膜室内部に露出した全ての部分には密着配
置した断熱部材を設けたことを特徴とする。
【0012】本発明の半導体膜の作製方法は、マイクロ
波プラズマCVD法を用いた、電気抵抗が温度依存性を
示す半導体膜の作製方法において、マイクロ波を導入す
るために用いるマイクロ波透過性部材の表面のうち、プ
ラズマに晒される部分の表面温度を、冷却手段により前
記半導体膜の結晶化温度より低く維持し、かつ、前記冷
却手段の影響を遮断する断熱構造体を、前記マイクロ波
透過性部材に密着配置して、加熱手段により前記マイク
ロ波透過性部材以外の成膜室の内壁面温度T℃を、10
0℃≦T≦[基板の成膜温度]の範囲で維持することを
特徴とする。
波プラズマCVD法を用いた、電気抵抗が温度依存性を
示す半導体膜の作製方法において、マイクロ波を導入す
るために用いるマイクロ波透過性部材の表面のうち、プ
ラズマに晒される部分の表面温度を、冷却手段により前
記半導体膜の結晶化温度より低く維持し、かつ、前記冷
却手段の影響を遮断する断熱構造体を、前記マイクロ波
透過性部材に密着配置して、加熱手段により前記マイク
ロ波透過性部材以外の成膜室の内壁面温度T℃を、10
0℃≦T≦[基板の成膜温度]の範囲で維持することを
特徴とする。
【0013】
【作用】まず、本発明者は、電気抵抗の温度依存性のあ
る半導体膜(a−Si:Hやa−SiGe:H等)をプ
ラズマCVD法で製造する場合、マイクロ波導入窓のみ
冷却する効果について検討した。しかし、下述の通りマ
イクロ波導入窓の単なる冷却だけでは上記問題解決に至
らないという知見を得た。すなわち、冷却能力を上げて
マイクロ波導入窓の前記反射損や吸収損を緩和させる
と、以下のような問題が起ることが判明した。 (1)半導体膜が付着した成膜室の内壁まで冷却される
と放電が生起しにくい。 (2)グロー放電中に瞬間的なアーク放電(スパーク)
や放電切れが多発する。 (3)一旦放電が切れると再放電が困難になる。
る半導体膜(a−Si:Hやa−SiGe:H等)をプ
ラズマCVD法で製造する場合、マイクロ波導入窓のみ
冷却する効果について検討した。しかし、下述の通りマ
イクロ波導入窓の単なる冷却だけでは上記問題解決に至
らないという知見を得た。すなわち、冷却能力を上げて
マイクロ波導入窓の前記反射損や吸収損を緩和させる
と、以下のような問題が起ることが判明した。 (1)半導体膜が付着した成膜室の内壁まで冷却される
と放電が生起しにくい。 (2)グロー放電中に瞬間的なアーク放電(スパーク)
や放電切れが多発する。 (3)一旦放電が切れると再放電が困難になる。
【0014】そこで、発明者は、上記の知見からさらに
研究を重ねて、マイクロ波を導入するために用いるマ
イクロ波透過性部材の表面のうち、プラズマに晒される
部分の表面温度と、マイクロ波透過性部材以外の成膜
室の内壁面温度T℃とを適宜制御することにより、前記
反射損で説明した状況を回避し、前記吸収損で説明した
状況を大幅に改善することが可能であることを見いだし
た。
研究を重ねて、マイクロ波を導入するために用いるマ
イクロ波透過性部材の表面のうち、プラズマに晒される
部分の表面温度と、マイクロ波透過性部材以外の成膜
室の内壁面温度T℃とを適宜制御することにより、前記
反射損で説明した状況を回避し、前記吸収損で説明した
状況を大幅に改善することが可能であることを見いだし
た。
【0015】
【実施態様例】以下に本発明の実施態様例を説明する。
【0016】(マイクロ波プラズマCVD法)ある気体
(常温以下に沸点のある物質)を一あるいは数種類、容
器の中に入れて高温にすると、気体の種類によって反応
が生じ、蒸気圧の低い物質が生成する。これが気相成長
(Chemical Vapor Deposition,CVDと略記される)
といわれる薄膜成長の過程であり、この成長方法を利用
した成膜法が、CVD法である。
(常温以下に沸点のある物質)を一あるいは数種類、容
器の中に入れて高温にすると、気体の種類によって反応
が生じ、蒸気圧の低い物質が生成する。これが気相成長
(Chemical Vapor Deposition,CVDと略記される)
といわれる薄膜成長の過程であり、この成長方法を利用
した成膜法が、CVD法である。
【0017】さらに、CVD装置に放電を行わせる装置
(例えば、13.56MHzの高周波電源)を組み合わ
せた装置を用いて、上記の気体をプラズマ化することに
より、低温でも薄膜の形成を可能とした方法が、プラズ
マCVD法である。
(例えば、13.56MHzの高周波電源)を組み合わ
せた装置を用いて、上記の気体をプラズマ化することに
より、低温でも薄膜の形成を可能とした方法が、プラズ
マCVD法である。
【0018】また、13.56MHzの高周波電源の代
わりに、さらに高い周波数の電磁波を用いれば、電極間
距離を小さくすることができ、従ってより小さな容器で
放電を行わせることができる。この周波数として、2.
54GHzを用いて行うCVDをマイクロ波プラズマC
VD法という。
わりに、さらに高い周波数の電磁波を用いれば、電極間
距離を小さくすることができ、従ってより小さな容器で
放電を行わせることができる。この周波数として、2.
54GHzを用いて行うCVDをマイクロ波プラズマC
VD法という。
【0019】(真空容器と該真空容器に内蔵した成膜室
からなる二重チャンバー方式)本発明における真空容器
と該真空容器に内蔵した成膜室からなる二重チャンバー
方式としては、例えば、図3に示したi層形成容器35
2が挙げられる。i層形成容器352は、帯状基体が貫
通している真空容器と、該真空容器に内蔵した成膜室か
ら構成されている。図3の場合、成膜室の一面は、上記
の帯状基体がその役割を果たす構造となっており、帯状
基体がその長手方向に移動することで、帯状基体の片面
上には所望の薄膜を形成することができる。
からなる二重チャンバー方式)本発明における真空容器
と該真空容器に内蔵した成膜室からなる二重チャンバー
方式としては、例えば、図3に示したi層形成容器35
2が挙げられる。i層形成容器352は、帯状基体が貫
通している真空容器と、該真空容器に内蔵した成膜室か
ら構成されている。図3の場合、成膜室の一面は、上記
の帯状基体がその役割を果たす構造となっており、帯状
基体がその長手方向に移動することで、帯状基体の片面
上には所望の薄膜を形成することができる。
【0020】図1は、上記の成膜室を示す模式的分解斜
視図である。ここでは内部を理解しやすくするため、所
定の位置からずらしたり、破断したり一部省略して描い
た部分がある。
視図である。ここでは内部を理解しやすくするため、所
定の位置からずらしたり、破断したり一部省略して描い
た部分がある。
【0021】図1において、101は帯状基板、102
は成膜室(太線で表示)、103はマイクロ波アプリケ
ーター、104は方形導波管、105は円形導波管、1
06はマイクロ波導入窓、107は冷却ジャケット、1
08は断熱部材、109はバイアス電圧印加電極(以下
バイアス電極と略記)、110は直流安定化電源、11
1はガス導入パイプ、112はガス導入口、113はガ
ス溜り、114はガス吹出板、115はガス・ノズル、
116はガス排気口、117はマイクロ波漏洩防止板、
118は防着板、119は圧力測定孔である。上記部品
は、概ねビスやボルトで固定されている。
は成膜室(太線で表示)、103はマイクロ波アプリケ
ーター、104は方形導波管、105は円形導波管、1
06はマイクロ波導入窓、107は冷却ジャケット、1
08は断熱部材、109はバイアス電圧印加電極(以下
バイアス電極と略記)、110は直流安定化電源、11
1はガス導入パイプ、112はガス導入口、113はガ
ス溜り、114はガス吹出板、115はガス・ノズル、
116はガス排気口、117はマイクロ波漏洩防止板、
118は防着板、119は圧力測定孔である。上記部品
は、概ねビスやボルトで固定されている。
【0022】(マイクロ波導入窓)本発明におけるマイ
クロ波導入窓としては、例えば、図2に示したものが挙
げられる。図2は、マイクロ波導入窓106の模式的分
解斜視図である。
クロ波導入窓としては、例えば、図2に示したものが挙
げられる。図2は、マイクロ波導入窓106の模式的分
解斜視図である。
【0023】図2において、201〜204は冷却ジャ
ケット、205〜214は冷媒通路、215は貫通孔、
216はネジ孔、217はマイクロ波透過部材、218
は断熱構造である。
ケット、205〜214は冷媒通路、215は貫通孔、
216はネジ孔、217はマイクロ波透過部材、218
は断熱構造である。
【0024】(冷却手段)本発明における冷却手段とし
ては、例えば、図2に示した冷却ジャケット201〜2
04が挙げられる。
ては、例えば、図2に示した冷却ジャケット201〜2
04が挙げられる。
【0025】図2において、各冷却ジャケット内部には
冷媒の通路が穿孔されており、冷却ジャケット202〜
204はほとんど同一の構造である。但し、冷却ジャケ
ット204は、冷媒通路209から210の間の部分に
細長い溝が形成されている点が他と異なる。冷却ジャケ
ット201には、成膜室外部から冷媒を送り込み再び成
膜室外部へ送り返すための継手が設けられている。ま
た、冷却ジャケット201の表面のうち冷却ジャケット
204に圧接する部分は、予め穿孔した冷媒通路を塞い
で盲構造にしている。
冷媒の通路が穿孔されており、冷却ジャケット202〜
204はほとんど同一の構造である。但し、冷却ジャケ
ット204は、冷媒通路209から210の間の部分に
細長い溝が形成されている点が他と異なる。冷却ジャケ
ット201には、成膜室外部から冷媒を送り込み再び成
膜室外部へ送り返すための継手が設けられている。ま
た、冷却ジャケット201の表面のうち冷却ジャケット
204に圧接する部分は、予め穿孔した冷媒通路を塞い
で盲構造にしている。
【0026】図2において、冷媒通路205〜214に
は、Oリング及びOリング溝が設けてある。そして貫通
孔215を介してネジをネジ孔216に締結することに
より、Oリングを圧迫して、隣接する冷却ジャケット間
の冷媒通路が水密構造となる。このような構造にするこ
とにより、冷媒は冷媒通路205から番号順に209に
到達し、前記の細長い溝を介して流れる方向を反転し
て、冷媒通路210から番号順に214に到達する。こ
のような流路構成でマイクロ波透過性部材217を冷却
する。
は、Oリング及びOリング溝が設けてある。そして貫通
孔215を介してネジをネジ孔216に締結することに
より、Oリングを圧迫して、隣接する冷却ジャケット間
の冷媒通路が水密構造となる。このような構造にするこ
とにより、冷媒は冷媒通路205から番号順に209に
到達し、前記の細長い溝を介して流れる方向を反転し
て、冷媒通路210から番号順に214に到達する。こ
のような流路構成でマイクロ波透過性部材217を冷却
する。
【0027】図2において、マイクロ波透過部材217
のプラズマに晒される表面の温度を所望の半導体膜の結
晶化温度以下に冷却する条件は以下の通りである。
のプラズマに晒される表面の温度を所望の半導体膜の結
晶化温度以下に冷却する条件は以下の通りである。
【0028】マイクロ波透過部材及び冷却ジャケット
201〜204の材質の熱伝導率が高い。 マイクロ波透過部材と冷却ジャケット201〜204
との熱的接触が良好である。
201〜204の材質の熱伝導率が高い。 マイクロ波透過部材と冷却ジャケット201〜204
との熱的接触が良好である。
【0029】また、冷却ジャケットは、マイクロ波反射
部材の一部であり、成膜室外部にマイクロ波が漏洩する
のを防止する機能も有する必要がある。
部材の一部であり、成膜室外部にマイクロ波が漏洩する
のを防止する機能も有する必要がある。
【0030】従って、冷却ジャケットの材質としては、
例えば、アルミニウムや銅・銀等の金属が好ましい。
例えば、アルミニウムや銅・銀等の金属が好ましい。
【0031】さらに前記の熱的接触を良好とするために
は、それぞれの接触面に傷や歪みがなく平面度が良いこ
と、ゴミ等の異物を接触面に夾まないこと、シリコング
リスやアルミホイル等を接触面に介在させること等を実
施すれば良い。
は、それぞれの接触面に傷や歪みがなく平面度が良いこ
と、ゴミ等の異物を接触面に夾まないこと、シリコング
リスやアルミホイル等を接触面に介在させること等を実
施すれば良い。
【0032】(マイクロ波透過性部材)本発明における
マイクロ波透過性部材としては、例えば、熱伝導率が高
く、マイクロ波の吸収率が小さい、即ち誘電正接tan
δ(タンデルタ)が小さい材質を選ぶ。また同時に、熱
衝撃破壊係数の大きい材質が望ましい。例えば、Be
O,Al2 O3 ,AlN,BN等のセラミックスが挙げ
られる。そして、その冷却能力はマイクロ波導入窓内部
で発生する熱量、流入する熱量、外部へ逃げる熱量を勘
案する。この内部で発生する熱量は、導入するマイクロ
波電力とマイクロ波導入窓の誘電正接tanδ(タンデ
ルタ)で決まる。また、この流入する熱量は、原料ガス
の解離反応で生ずる熱量とバイアス電圧印加によるイオ
ン照射とで決まる。さらに、この外部へ逃げる熱の伝達
経路は、そのほとんどがマイクロ波導入窓と機械的に接
触している部分であり、熱伝導の形をとる。従って、前
記冷却能力は実験的に決めるのが、簡単である。
マイクロ波透過性部材としては、例えば、熱伝導率が高
く、マイクロ波の吸収率が小さい、即ち誘電正接tan
δ(タンデルタ)が小さい材質を選ぶ。また同時に、熱
衝撃破壊係数の大きい材質が望ましい。例えば、Be
O,Al2 O3 ,AlN,BN等のセラミックスが挙げ
られる。そして、その冷却能力はマイクロ波導入窓内部
で発生する熱量、流入する熱量、外部へ逃げる熱量を勘
案する。この内部で発生する熱量は、導入するマイクロ
波電力とマイクロ波導入窓の誘電正接tanδ(タンデ
ルタ)で決まる。また、この流入する熱量は、原料ガス
の解離反応で生ずる熱量とバイアス電圧印加によるイオ
ン照射とで決まる。さらに、この外部へ逃げる熱の伝達
経路は、そのほとんどがマイクロ波導入窓と機械的に接
触している部分であり、熱伝導の形をとる。従って、前
記冷却能力は実験的に決めるのが、簡単である。
【0033】(断熱部材)本発明における断熱部材とし
ては、例えば、図2に示した断熱構造体218が挙げら
れる。断熱構造体218は、冷却ジャケット201〜2
04及び冷媒通路205・214と冷却ジャケット20
1とを連結するパイプに施されている。断熱構造体21
8は、内部に公知の断熱材を入れたり、境界面を増やし
たり(部品数を増やす)、熱的接触面積を減らしたりし
て、通過可能な熱量を絞り込む機能、すなわち熱的コン
ダクタンスを低下させる機能を有する必要がある。図2
に示した断熱構造体218の場合は、2段構造であり、
それぞれが熱伝導率の良くないステンレス鋼の折曲げ品
であり、そのバネ性で1段目は冷却ジャケットに、2段
目は1段目に圧接している。
ては、例えば、図2に示した断熱構造体218が挙げら
れる。断熱構造体218は、冷却ジャケット201〜2
04及び冷媒通路205・214と冷却ジャケット20
1とを連結するパイプに施されている。断熱構造体21
8は、内部に公知の断熱材を入れたり、境界面を増やし
たり(部品数を増やす)、熱的接触面積を減らしたりし
て、通過可能な熱量を絞り込む機能、すなわち熱的コン
ダクタンスを低下させる機能を有する必要がある。図2
に示した断熱構造体218の場合は、2段構造であり、
それぞれが熱伝導率の良くないステンレス鋼の折曲げ品
であり、そのバネ性で1段目は冷却ジャケットに、2段
目は1段目に圧接している。
【0034】(半導体膜)本発明における半導体膜とし
ては、例えば、アモルファス構造を有するSi系薄膜が
挙げられる。特に、太陽電池に代表される光起電力素子
を作製する場合は、a−Si:Hやa−SiGe:H等
の薄膜を用いた、pin接合からなる構造体を形成す
る。また、発電効率を上げるため、上記pin接合を多
段に積層して設ける場合もある。
ては、例えば、アモルファス構造を有するSi系薄膜が
挙げられる。特に、太陽電池に代表される光起電力素子
を作製する場合は、a−Si:Hやa−SiGe:H等
の薄膜を用いた、pin接合からなる構造体を形成す
る。また、発電効率を上げるため、上記pin接合を多
段に積層して設ける場合もある。
【0035】(マイクロ波を導入するために用いるマイ
クロ波透過性部材の表面のうち、プラズマに晒される部
分の表面温度を、冷却手段により前記半導体膜の結晶化
温度より低く維持)「マイクロ波を導入するために用い
るマイクロ波透過性部材の表面のうち、プラズマに晒さ
れる部分の表面温度を、冷却手段により前記半導体膜の
結晶化温度より低く維持する」とは、例えば、a−S
i:Hやa−SiGe:Hを成膜した場合、マイクロ波
導入窓に付着した膜が、結晶化により膜応力が強くなっ
てマイクロ波導入窓を破損させたり、テスターで電気抵
抗が測定できる程(数オームから数百キロオーム)低抵
抗な膜となってマイクロ波電力を全反射させたりする問
題を回避するために必要な条件である。プラズマCVD
法においては、水素の混合比や導入するガス流量、マイ
クロ波電力、圧力等の成膜条件により結晶化温度はある
領域を形成する。いずれにしても、結晶化に伴う上記の
マイクロ波導入窓の破損やマイクロ波電力の全反射を回
避するには、適当な冷却手段によって結晶化を抑制する
ことが望ましい。
クロ波透過性部材の表面のうち、プラズマに晒される部
分の表面温度を、冷却手段により前記半導体膜の結晶化
温度より低く維持)「マイクロ波を導入するために用い
るマイクロ波透過性部材の表面のうち、プラズマに晒さ
れる部分の表面温度を、冷却手段により前記半導体膜の
結晶化温度より低く維持する」とは、例えば、a−S
i:Hやa−SiGe:Hを成膜した場合、マイクロ波
導入窓に付着した膜が、結晶化により膜応力が強くなっ
てマイクロ波導入窓を破損させたり、テスターで電気抵
抗が測定できる程(数オームから数百キロオーム)低抵
抗な膜となってマイクロ波電力を全反射させたりする問
題を回避するために必要な条件である。プラズマCVD
法においては、水素の混合比や導入するガス流量、マイ
クロ波電力、圧力等の成膜条件により結晶化温度はある
領域を形成する。いずれにしても、結晶化に伴う上記の
マイクロ波導入窓の破損やマイクロ波電力の全反射を回
避するには、適当な冷却手段によって結晶化を抑制する
ことが望ましい。
【0036】(前記マイクロ波透過性部材以外の成膜室
の内壁面温度T℃を、100℃≦T≦[基板の成膜温
度]の範囲で維持)前記マイクロ波透過性部材以外の成
膜室の内壁面温度Tとしては、放電開始を容易にするた
めに下限値が決まる。この放電開始とは、放電が中断し
た後、再放電する場合も含む。また、上記の所定温度T
の上限値は、基板の精密な温度管理のために必要であ
る。特に、ロールツーロール方式のような熱容量の小さ
い帯状基板を連続的に一方向に搬送させる場合に重要で
ある。その理由は、成膜室に入る直前で該帯状基板は最
適な成膜温度に調整されているため、成膜室壁面から熱
放射があると成膜室の出口側に近いほど、該帯状基板の
温度が上昇してしまうためである。
の内壁面温度T℃を、100℃≦T≦[基板の成膜温
度]の範囲で維持)前記マイクロ波透過性部材以外の成
膜室の内壁面温度Tとしては、放電開始を容易にするた
めに下限値が決まる。この放電開始とは、放電が中断し
た後、再放電する場合も含む。また、上記の所定温度T
の上限値は、基板の精密な温度管理のために必要であ
る。特に、ロールツーロール方式のような熱容量の小さ
い帯状基板を連続的に一方向に搬送させる場合に重要で
ある。その理由は、成膜室に入る直前で該帯状基板は最
適な成膜温度に調整されているため、成膜室壁面から熱
放射があると成膜室の出口側に近いほど、該帯状基板の
温度が上昇してしまうためである。
【0037】以下では、本発明で使用した成膜装置に関
するその他の主要部品について説明する。
するその他の主要部品について説明する。
【0038】(アプリケーター)本発明におけるアプリ
ケーターとしては、例えば、図2に示したアプリケータ
103が挙げられる。
ケーターとしては、例えば、図2に示したアプリケータ
103が挙げられる。
【0039】アプリケーター103を構成する円形導波
管105の内径は、大略方形導波管104の外接円とな
るように選ばれている。例えば、円形導波管の内径をφ
98〜φ101mm、方形導波管の内寸を96×27m
mまたは109.2×54.6mm、72×34mmと
すれば良い。2つのアプリケーター103は対向して配
置させ、互いの回転軸(以下、X軸とする)が一致する
ように配置する。ここでX軸は、帯状基板101とほぼ
平行である。そしてX軸の帯状基板への射影は、帯状基
板の搬送方向(以下、Y軸とする)とほぼ直交する。さ
らにX軸は、角柱状成膜室102の側壁と平行である。
管105の内径は、大略方形導波管104の外接円とな
るように選ばれている。例えば、円形導波管の内径をφ
98〜φ101mm、方形導波管の内寸を96×27m
mまたは109.2×54.6mm、72×34mmと
すれば良い。2つのアプリケーター103は対向して配
置させ、互いの回転軸(以下、X軸とする)が一致する
ように配置する。ここでX軸は、帯状基板101とほぼ
平行である。そしてX軸の帯状基板への射影は、帯状基
板の搬送方向(以下、Y軸とする)とほぼ直交する。さ
らにX軸は、角柱状成膜室102の側壁と平行である。
【0040】また、このアプリケーター103を構成す
る方形導波管104において、マイクロ波は、方形TE
10(=H10)モードで伝搬し、同じく円形導波管105
において、円形TE11(=H11)モードで伝搬する。さ
らに、マイクロ波透過部材217の形状によってモ−ド
は変換され、高次モードを含んだ複雑なものとなる。
る方形導波管104において、マイクロ波は、方形TE
10(=H10)モードで伝搬し、同じく円形導波管105
において、円形TE11(=H11)モードで伝搬する。さ
らに、マイクロ波透過部材217の形状によってモ−ド
は変換され、高次モードを含んだ複雑なものとなる。
【0041】一方、偏波面に関しては、方形導波管10
4、円形導波管105ではいずれも直線偏波であるが、
マイクロ波透過部材217の形状によっては複雑な様相
を呈する場合がある。
4、円形導波管105ではいずれも直線偏波であるが、
マイクロ波透過部材217の形状によっては複雑な様相
を呈する場合がある。
【0042】また、本実施例において、アプリケータ1
03にマイクロ波電力を導入する2台のマイクロ波発振
機(不図示)は、連続発振でリップル率3%未満のもの
で、2.45GHzのマイクロ波を発振する。この2台
のマイクロ波発振機には、それぞれ適宜導波管を介在さ
せて、発振機側からアイソレーター、方向性結合器(電
力計)、チューナー、アプリケーター103の順に接続
されている。そして、マイクロ波電力は前記電力計を監
視しながら各マイクロ波発振機から各アプリケーター1
03を通って成膜室102の両側から投入される。
03にマイクロ波電力を導入する2台のマイクロ波発振
機(不図示)は、連続発振でリップル率3%未満のもの
で、2.45GHzのマイクロ波を発振する。この2台
のマイクロ波発振機には、それぞれ適宜導波管を介在さ
せて、発振機側からアイソレーター、方向性結合器(電
力計)、チューナー、アプリケーター103の順に接続
されている。そして、マイクロ波電力は前記電力計を監
視しながら各マイクロ波発振機から各アプリケーター1
03を通って成膜室102の両側から投入される。
【0043】(円形誘電体窓)本発明における円形誘電
体窓としては、例えば、図2に示したアプリケータ10
3に内蔵される円形誘電体窓(不図示)が挙げられる。
この場合、円形誘電体窓は、マイクロ波導入と真空封止
の2つの機能を有する。このマイクロ波導入による円形
誘電体窓の熱劣化(ヒビ割れ、破壊)を防止するため、
均一に冷却されることが好ましい。具体的には、円形誘
電体窓の大気側の面に冷却空気を吹き付けて直接冷却し
ても良いし、水・フレオン等の冷媒を流してアプリケー
ター103を冷却し、円形誘電体窓とアプリケーターと
の熱伝導で間接的に冷却しても良い。
体窓としては、例えば、図2に示したアプリケータ10
3に内蔵される円形誘電体窓(不図示)が挙げられる。
この場合、円形誘電体窓は、マイクロ波導入と真空封止
の2つの機能を有する。このマイクロ波導入による円形
誘電体窓の熱劣化(ヒビ割れ、破壊)を防止するため、
均一に冷却されることが好ましい。具体的には、円形誘
電体窓の大気側の面に冷却空気を吹き付けて直接冷却し
ても良いし、水・フレオン等の冷媒を流してアプリケー
ター103を冷却し、円形誘電体窓とアプリケーターと
の熱伝導で間接的に冷却しても良い。
【0044】この円形誘電体窓がプラズマに曝される場
合、その材質としては、熱衝撃破壊係数=大、熱膨
張率=小、マイクロ波電力の吸収(εrtanδ)=
小、機械的強度=大、イオン再結合係数=小、プ
ラズマへの耐久性がある、φ100mm以上の製作が
可能、比較的安価、等の条件を満足しなければなら
ず、特に、a−Si:H膜を形成する場合には、熱伝
導率が良好という条件が追加される。具体的な材質とし
ては、例えばAl2O3,BeO,MgO,ZrO,Si
N,SiC,BN等のファイン・セラミックスや石英が
挙げられる。
合、その材質としては、熱衝撃破壊係数=大、熱膨
張率=小、マイクロ波電力の吸収(εrtanδ)=
小、機械的強度=大、イオン再結合係数=小、プ
ラズマへの耐久性がある、φ100mm以上の製作が
可能、比較的安価、等の条件を満足しなければなら
ず、特に、a−Si:H膜を形成する場合には、熱伝
導率が良好という条件が追加される。具体的な材質とし
ては、例えばAl2O3,BeO,MgO,ZrO,Si
N,SiC,BN等のファイン・セラミックスや石英が
挙げられる。
【0045】また、円形誘電体窓は1枚構成でも、本出
願人が提案したような密着した2枚構成でも良い(特開
昭63−145781号公報)。
願人が提案したような密着した2枚構成でも良い(特開
昭63−145781号公報)。
【0046】(バイアス電極)本発明におけるバイアス
電極としては、例えば、図2に示したX軸上にT字形の
棒状構造であるバイアス電極109が挙げられる。この
場合、バイアス電極109端部と円形誘電体窓901と
の距離は10〜55mmが好ましい。距離が30mmの
場合のバイアス電極主要部の寸法は、φ12mm×長さ
420mmである。
電極としては、例えば、図2に示したX軸上にT字形の
棒状構造であるバイアス電極109が挙げられる。この
場合、バイアス電極109端部と円形誘電体窓901と
の距離は10〜55mmが好ましい。距離が30mmの
場合のバイアス電極主要部の寸法は、φ12mm×長さ
420mmである。
【0047】このバイアス電極109は、成膜室102
の底面を貫通し、電気的に該底面と絶縁されている。ま
た、このバイアス電極109には、不図示の真空容器の
外部で直流安定化電源110または高周波電源を接続す
る。特に、成膜室102を貫通する部分では、同軸とな
るよう金属スリーブを設け、該金属スリーブとバイアス
電極109とを絶縁し、異常放電を防止する。成膜室1
02の外部で、かつ真空容器の内部に相当する位置で
は、必要に応じて同軸にしたり、銅箔で引き廻したりし
てEMIシールドを設ける。
の底面を貫通し、電気的に該底面と絶縁されている。ま
た、このバイアス電極109には、不図示の真空容器の
外部で直流安定化電源110または高周波電源を接続す
る。特に、成膜室102を貫通する部分では、同軸とな
るよう金属スリーブを設け、該金属スリーブとバイアス
電極109とを絶縁し、異常放電を防止する。成膜室1
02の外部で、かつ真空容器の内部に相当する位置で
は、必要に応じて同軸にしたり、銅箔で引き廻したりし
てEMIシールドを設ける。
【0048】このバイアス電極109にバイアス電圧を
印加することにより、成膜中の帯状基板101に引きつ
けられるイオンのエネルギーを制御する。そしてそのイ
オン量は、バイアス電流で監視する。
印加することにより、成膜中の帯状基板101に引きつ
けられるイオンのエネルギーを制御する。そしてそのイ
オン量は、バイアス電流で監視する。
【0049】このバイアス電極109の材質は、グロー
放電状態で使用する場合に堆積膜を汚染しないものであ
れば何でも良い。例えば、SUS、Ni等が好適であ
る。
放電状態で使用する場合に堆積膜を汚染しないものであ
れば何でも良い。例えば、SUS、Ni等が好適であ
る。
【0050】(帯状基体)本発明における帯状基体とし
ては、例えば、図1に示したものが挙げられる。帯状基
板101は、マイクロ波の反射体であって、直方体状の
成膜室102の上蓋を構成している。ここで、前記帯状
基板101の幅は、成膜室102のX軸方向の長さより
も小さいため、成膜室102の端部にはマイクロ波及び
プラズマ漏洩を妨げるマイクロ波漏洩防止板117が設
置されている。このマイクロ波漏洩防止板117の機能
は、成膜室内の圧力を高め、放電生起を容易にする、
プラズマの漏洩を防ぎ、放電を安定させる、マイク
ロ波の漏洩を防ぎ、安全性を確保する、ことである。
ては、例えば、図1に示したものが挙げられる。帯状基
板101は、マイクロ波の反射体であって、直方体状の
成膜室102の上蓋を構成している。ここで、前記帯状
基板101の幅は、成膜室102のX軸方向の長さより
も小さいため、成膜室102の端部にはマイクロ波及び
プラズマ漏洩を妨げるマイクロ波漏洩防止板117が設
置されている。このマイクロ波漏洩防止板117の機能
は、成膜室内の圧力を高め、放電生起を容易にする、
プラズマの漏洩を防ぎ、放電を安定させる、マイク
ロ波の漏洩を防ぎ、安全性を確保する、ことである。
【0051】本実施例において、角柱状の成膜室102
のサイズは、220mm(D)×140mm(H)×4
80mm(W)であって、400mm幅の帯状基板10
1に対応できる。
のサイズは、220mm(D)×140mm(H)×4
80mm(W)であって、400mm幅の帯状基板10
1に対応できる。
【0052】この帯状基板の幅方向に均一な成膜を行う
ため、ガス流及びバイアス電圧の印加が均一になるよう
構成されている。
ため、ガス流及びバイアス電圧の印加が均一になるよう
構成されている。
【0053】この成膜室102に原料ガスを均一に導入
する手段として、ガス導入パイプ111、ガス導入口1
12、ガス吹出板114、ガス・ノズル115を備えて
いる。ガスの流れとしては、ガス・ノズル115で上向
きに吹出された原料ガスが不図示の真空ポンプの作用に
より成膜室102の側壁である多孔板上のガス排気口1
16を介して成膜室102の外部に排出される。また、
ガス排気口116から真空ポンプまでの間に、排気コン
ダクタンス可変機構(不図示)が設置されている。
する手段として、ガス導入パイプ111、ガス導入口1
12、ガス吹出板114、ガス・ノズル115を備えて
いる。ガスの流れとしては、ガス・ノズル115で上向
きに吹出された原料ガスが不図示の真空ポンプの作用に
より成膜室102の側壁である多孔板上のガス排気口1
16を介して成膜室102の外部に排出される。また、
ガス排気口116から真空ポンプまでの間に、排気コン
ダクタンス可変機構(不図示)が設置されている。
【0054】本実施例において、帯状基板101は、図
3に示す搬送機構で搬送される。特に、搬送ローラー
(図3の336〜346参照)は帯状基板101の非成
膜面(図では上面)のみに接触させる。具体的には、米
国特許第4,485,125号公報で提案されたものと
同様に、強磁性体(例えばSUS430等のフェライト
系ステンレス)の帯状基板101の上面にマグネット・
ローラーを密着させ、その磁力で帯状基板101をカテ
ナリー(懸垂線)状に吊り下げる。この場合、最小の張
力で搬送可能となる。
3に示す搬送機構で搬送される。特に、搬送ローラー
(図3の336〜346参照)は帯状基板101の非成
膜面(図では上面)のみに接触させる。具体的には、米
国特許第4,485,125号公報で提案されたものと
同様に、強磁性体(例えばSUS430等のフェライト
系ステンレス)の帯状基板101の上面にマグネット・
ローラーを密着させ、その磁力で帯状基板101をカテ
ナリー(懸垂線)状に吊り下げる。この場合、最小の張
力で搬送可能となる。
【0055】この帯状基板の吊下げ形状は、張力を強く
して帯状基板や搬送ローラーが変形したり、後述するス
テアリング機構が働かなくなる限界値以内であれば、カ
ージオイドの一部でも、最速降下線でも、円弧でも良
い。
して帯状基板や搬送ローラーが変形したり、後述するス
テアリング機構が働かなくなる限界値以内であれば、カ
ージオイドの一部でも、最速降下線でも、円弧でも良
い。
【0056】また、マグネット・ローラーには、内部に
永久磁石が複数個組み込まれている。該永久磁石は、帯
状基板の温度に比べてキューリー点が高くかつ強磁性体
の帯状基板を貫通した磁力線がプラズマに影響しない程
度の磁力を有する。
永久磁石が複数個組み込まれている。該永久磁石は、帯
状基板の温度に比べてキューリー点が高くかつ強磁性体
の帯状基板を貫通した磁力線がプラズマに影響しない程
度の磁力を有する。
【0057】(防着板)本発明における防着板として
は、例えば、図1に示したものが挙げられる。防着板1
18は、成膜室102の両側に、成膜室102に帯状基
板101が入る直前、及び帯状基板101が成膜室10
2から出た直後の位置に設けられる。尚、図1では前者
のみを図示した。
は、例えば、図1に示したものが挙げられる。防着板1
18は、成膜室102の両側に、成膜室102に帯状基
板101が入る直前、及び帯状基板101が成膜室10
2から出た直後の位置に設けられる。尚、図1では前者
のみを図示した。
【0058】この防着板118の作用は、成膜室102
以外の周辺領域において、帯状基板101上に堆積膜を
形成させないことである。実際には、ガス排気口116
から排出されたガスに含まれる僅かなラジカルにより成
膜室102の外部においても帯状基板101上に堆積膜
が形成される。この堆積膜は膜厚としてはかなり薄い
が、後述するロール・ツー・ロール型成膜装置で多層膜
を形成する場合、電気特性を左右する界面に相当する部
分であり、精密な膜質の制御が必要である。従って、膜
質の制御が困難な成膜室102外部で堆積膜が形成され
るのを防止する必要がある。
以外の周辺領域において、帯状基板101上に堆積膜を
形成させないことである。実際には、ガス排気口116
から排出されたガスに含まれる僅かなラジカルにより成
膜室102の外部においても帯状基板101上に堆積膜
が形成される。この堆積膜は膜厚としてはかなり薄い
が、後述するロール・ツー・ロール型成膜装置で多層膜
を形成する場合、電気特性を左右する界面に相当する部
分であり、精密な膜質の制御が必要である。従って、膜
質の制御が困難な成膜室102外部で堆積膜が形成され
るのを防止する必要がある。
【0059】防着板118は、このような機能を有する
部品である。従って、このような機能を有する限り、防
着板118の形状は制約がない。例えば、図1のように
平板でも良いし、曲面でも折り曲げられた板でも良い。
特に、放電時の圧力10mTorr未満で高速成膜のた
め1.5slm以上のガスを流す場合には、排気コンダ
クタンスが大きい必要があるので、防着板118の形状
は、平板が好ましい。防着板の寸法は、成膜条件やガス
排気口116、排気開口(不図示)等の寸法に依存する
ので適宜調整する。
部品である。従って、このような機能を有する限り、防
着板118の形状は制約がない。例えば、図1のように
平板でも良いし、曲面でも折り曲げられた板でも良い。
特に、放電時の圧力10mTorr未満で高速成膜のた
め1.5slm以上のガスを流す場合には、排気コンダ
クタンスが大きい必要があるので、防着板118の形状
は、平板が好ましい。防着板の寸法は、成膜条件やガス
排気口116、排気開口(不図示)等の寸法に依存する
ので適宜調整する。
【0060】また、成膜室内において、防着板118と
対向する面に設けられた119は圧力測定孔であり、該
孔はパイプを介して真性半導体層形成容器352(図3
参照)を貫通して絶対圧力計と接続されている。
対向する面に設けられた119は圧力測定孔であり、該
孔はパイプを介して真性半導体層形成容器352(図3
参照)を貫通して絶対圧力計と接続されている。
【0061】以下では、本発明で使用した成膜装置に関
して、図3に基づいて説明する。
して、図3に基づいて説明する。
【0062】(ロール・ツー・ロール型プラズマCVD
装置)本発明におけるロール・ツー・ロール型プラズマ
CVD装置としては、例えば、図3に示したものが挙げ
られる。以下、i型半導体層をi層、ドープ半導体層を
ドープ層と略記する。
装置)本発明におけるロール・ツー・ロール型プラズマ
CVD装置としては、例えば、図3に示したものが挙げ
られる。以下、i型半導体層をi層、ドープ半導体層を
ドープ層と略記する。
【0063】図3において、301は基板送出し容器、
302は第1ドープ層形成容器、303は第2ドープ層
形成容器、304は基板巻取容器、305〜309は温
度制御機構、310〜313はガスゲート、314〜3
20は真空計、321〜327はガス導入管、328〜
332はガス排気口、333は繰出しボビン、334は
帯状基板、335は巻取りボビン、336〜346は搬
送ローラー、347、348は高周波発振機、349〜
351は成膜室、352はi層形成容器である。
302は第1ドープ層形成容器、303は第2ドープ層
形成容器、304は基板巻取容器、305〜309は温
度制御機構、310〜313はガスゲート、314〜3
20は真空計、321〜327はガス導入管、328〜
332はガス排気口、333は繰出しボビン、334は
帯状基板、335は巻取りボビン、336〜346は搬
送ローラー、347、348は高周波発振機、349〜
351は成膜室、352はi層形成容器である。
【0064】図3のロール・ツー・ロール型プラズマC
VD装置300は、概ね成膜室、原料ガス導入手段、ガ
ス分離手段、排気手段、搬送手段、電力投入手段、基板
温度調整手段で構成されている。そして、このロール・
ツー・ロール型プラズマCVD装置300は、pin型
の光起電力素子のシングル・セルの半導体薄膜を形成で
きる。
VD装置300は、概ね成膜室、原料ガス導入手段、ガ
ス分離手段、排気手段、搬送手段、電力投入手段、基板
温度調整手段で構成されている。そして、このロール・
ツー・ロール型プラズマCVD装置300は、pin型
の光起電力素子のシングル・セルの半導体薄膜を形成で
きる。
【0065】(成膜室)本発明における成膜室として
は、例えば、図3に示した成膜室350が挙げられる。
成膜室350は、図1で示した成膜室102を3個並設
した構造である。また、成膜室349、351は不図示
のRFプラズマCVD反応炉である。これらの成膜室3
49〜351では、内部の圧力を真空計314〜320
で監視する。
は、例えば、図3に示した成膜室350が挙げられる。
成膜室350は、図1で示した成膜室102を3個並設
した構造である。また、成膜室349、351は不図示
のRFプラズマCVD反応炉である。これらの成膜室3
49〜351では、内部の圧力を真空計314〜320
で監視する。
【0066】成膜室349、351に導入される高周波
電力の周波数13.56MHzまたは100kHzのも
のが用いられる。ここで高周波電源347、348は上
記周波数に限定されるものではなく、50kHz〜10
GHzまでいずれのものでも良い。但し、上記周波数以
外のものを用いる場合は、成膜条件は適宜調整が必要で
ある。特に、50MHz以上の周波数を選択する場合、
圧力は5〜20mTorrが望ましい。
電力の周波数13.56MHzまたは100kHzのも
のが用いられる。ここで高周波電源347、348は上
記周波数に限定されるものではなく、50kHz〜10
GHzまでいずれのものでも良い。但し、上記周波数以
外のものを用いる場合は、成膜条件は適宜調整が必要で
ある。特に、50MHz以上の周波数を選択する場合、
圧力は5〜20mTorrが望ましい。
【0067】また、成膜室350に導入するマイクロ波
も、周波数がマイクロ波帯で連続発振の低リップル型の
ものであれば特に制約されない。
も、周波数がマイクロ波帯で連続発振の低リップル型の
ものであれば特に制約されない。
【0068】(ウェブ・ゲート)本発明におけるウェブ
・ゲートとしては、例えば、図3に示したものが挙げら
れる。ウェブ・ゲートとは、帯状基板を上下からエラス
トマーで挟み込んで真空封止する角形開口のゲート・バ
ルブに類似した機構である。このウェブ・ゲートは、帯
状基板の交換や成膜室の保守のために有用である。
・ゲートとしては、例えば、図3に示したものが挙げら
れる。ウェブ・ゲートとは、帯状基板を上下からエラス
トマーで挟み込んで真空封止する角形開口のゲート・バ
ルブに類似した機構である。このウェブ・ゲートは、帯
状基板の交換や成膜室の保守のために有用である。
【0069】特に、トリプル型光起電力素子を製造する
9個の成膜室を有する装置のように、多数の成膜室を具
備しその保守のタイミングが時間的にズレる場合に、大
気開放して装置の稼働率を下げるのを防止する効果があ
る。具体的に述べると、大気開放するには、帯状基板冷
却、乾燥窒素導入、大気開放という手続を必要とする。
一方、再度成膜するには、真空引き、原料ガス導入、帯
状基板加熱及び予備成膜という別の手続きを必要とし、
結局のところこれら一連の手続きの実施には、5〜6時
間を要してしまう。これらの一連の手続きが、成膜室毎
に異なるタイミングで実行することになると、連続的な
一貫生産は望めず、その結果、生産の歩留りが低下して
しまう。
9個の成膜室を有する装置のように、多数の成膜室を具
備しその保守のタイミングが時間的にズレる場合に、大
気開放して装置の稼働率を下げるのを防止する効果があ
る。具体的に述べると、大気開放するには、帯状基板冷
却、乾燥窒素導入、大気開放という手続を必要とする。
一方、再度成膜するには、真空引き、原料ガス導入、帯
状基板加熱及び予備成膜という別の手続きを必要とし、
結局のところこれら一連の手続きの実施には、5〜6時
間を要してしまう。これらの一連の手続きが、成膜室毎
に異なるタイミングで実行することになると、連続的な
一貫生産は望めず、その結果、生産の歩留りが低下して
しまう。
【0070】このウェブ・ゲートの寸法は、帯状基板の
幅より広い開口をもつ構造で、帯状基板を通過させ易け
れば良い。
幅より広い開口をもつ構造で、帯状基板を通過させ易け
れば良い。
【0071】このウェブ・ゲートは、帯状基板の厚さが
0.3mm以下であれば通常のフッ素ゴムをエラストマ
ーとして使用することで、低い漏洩量で真空封止でき
る。また、該エラストマーはフッ素ゴムに限定されるわ
けではないが、弾力性があって漏洩量が低いこと、帯状
基板端部で損傷しないこと、ウェブ・ゲートの繰り返し
開閉に対して漏洩量が増大しないことという条件を満足
する必要がある。
0.3mm以下であれば通常のフッ素ゴムをエラストマ
ーとして使用することで、低い漏洩量で真空封止でき
る。また、該エラストマーはフッ素ゴムに限定されるわ
けではないが、弾力性があって漏洩量が低いこと、帯状
基板端部で損傷しないこと、ウェブ・ゲートの繰り返し
開閉に対して漏洩量が増大しないことという条件を満足
する必要がある。
【0072】このウェブ・ゲートの配置は、図3のガス
ゲート310、313に隣接させる位置に一対、また、
ガスゲート311、312に隣接させる位置に一対設け
ることが望ましい。即ち前者は帯状基板のロールの交換
のための配置であり、後者はi層形成容器内部の保守の
ための配置である。ここで、第1ドープ層形成容器及び
第2ドープ層形成容器では成膜速度が低く、i層形成容
器352の成膜速度が速いため、i層形成容器352の
保守の頻度を上げ、同時に生産の歩留りの低下を抑える
ことができるようにした。
ゲート310、313に隣接させる位置に一対、また、
ガスゲート311、312に隣接させる位置に一対設け
ることが望ましい。即ち前者は帯状基板のロールの交換
のための配置であり、後者はi層形成容器内部の保守の
ための配置である。ここで、第1ドープ層形成容器及び
第2ドープ層形成容器では成膜速度が低く、i層形成容
器352の成膜速度が速いため、i層形成容器352の
保守の頻度を上げ、同時に生産の歩留りの低下を抑える
ことができるようにした。
【0073】(帯状基板の搬送)本発明における帯状基
板の搬送としては、例えば、図3に示したものが挙げら
れる。帯状基板334は、その一端を巻取りボビン33
5に固定され、巻取りボビン335を基板巻取容器30
4の外部から駆動することによって搬送される。帯状基
板334の張力は、繰出しボビン333に搬送方向と逆
向きの力を作用させて発生させる。その手段としては、
基板送り出し容器301の外部からクラッチを介して作
用させれば良い。クラッチとしては、パウダー・クラッ
チが好ましい。
板の搬送としては、例えば、図3に示したものが挙げら
れる。帯状基板334は、その一端を巻取りボビン33
5に固定され、巻取りボビン335を基板巻取容器30
4の外部から駆動することによって搬送される。帯状基
板334の張力は、繰出しボビン333に搬送方向と逆
向きの力を作用させて発生させる。その手段としては、
基板送り出し容器301の外部からクラッチを介して作
用させれば良い。クラッチとしては、パウダー・クラッ
チが好ましい。
【0074】次に、図3のロール・ツー・ロール型プラ
ズマCVD装置300を用いた光起電力素子の作製方法
を工程順に説明する。
ズマCVD装置300を用いた光起電力素子の作製方法
を工程順に説明する。
【0075】(工程1:所定の洗浄を完了した帯状基板
の取付)繰出しボビン333に巻付けられた帯状基板を
所定の位置に取付け、繰出しボビン333を繰出しなが
ら、ガスゲート310、第1ドープ層形成容器、ガスゲ
ート311、マイクロ波プラズマCVD装置、ガスゲー
ト312、第2ドープ層形成容器303、ガスゲート3
13の各上蓋を総て開き、この順に帯状基板を通す。そ
して、巻取りボビン335に帯状基板の端部を固定し
て、巻取りボビン335で帯状基板が巻き取れるよう準
備する。このとき、搬送ローラー336〜346は総
て、帯状基板の非成膜面に接触していることを確認す
る。
の取付)繰出しボビン333に巻付けられた帯状基板を
所定の位置に取付け、繰出しボビン333を繰出しなが
ら、ガスゲート310、第1ドープ層形成容器、ガスゲ
ート311、マイクロ波プラズマCVD装置、ガスゲー
ト312、第2ドープ層形成容器303、ガスゲート3
13の各上蓋を総て開き、この順に帯状基板を通す。そ
して、巻取りボビン335に帯状基板の端部を固定し
て、巻取りボビン335で帯状基板が巻き取れるよう準
備する。このとき、搬送ローラー336〜346は総
て、帯状基板の非成膜面に接触していることを確認す
る。
【0076】(工程2:大気中の帯状基板の搬送、搬送
確認および搬送停止)帯状基板の取付けが完了したら、
大気中において、巻取りボビン回転機構(不図示)およ
び支持搬送ローラー駆動機構(不図示)などの帯状基板
駆動手段で連続的に支障なく帯状基板を搬送するか否か
を確認する。ここで、帯状基板駆動手段は、前進機能と
後進機能とを兼備することが望ましく、また、帯状基板
繰出し量の表示器を具備することが望ましい。
確認および搬送停止)帯状基板の取付けが完了したら、
大気中において、巻取りボビン回転機構(不図示)およ
び支持搬送ローラー駆動機構(不図示)などの帯状基板
駆動手段で連続的に支障なく帯状基板を搬送するか否か
を確認する。ここで、帯状基板駆動手段は、前進機能と
後進機能とを兼備することが望ましく、また、帯状基板
繰出し量の表示器を具備することが望ましい。
【0077】帯状基板を支障なく搬送できることが確認
されたのち、帯状基板繰出し量の表示器をモニターしな
がら、帯状基板を初期設定位置まで戻して、その位置で
停止させる。
されたのち、帯状基板繰出し量の表示器をモニターしな
がら、帯状基板を初期設定位置まで戻して、その位置で
停止させる。
【0078】(工程3:帯状基板及び搬送手段を内蔵し
た真空容器の排気)帯状基板及び搬送手段を内蔵した各
真空容器の上蓋を閉じ、各真空ポンプで各真空容器内の
排気を行う。特に、成膜室350については、ロータリ
ーポンプおよびメカニカル・ブースター・ポンプで10
-3Torr付近まで粗引した後、油拡散ポンプで本引す
るという手順で成膜室内部の圧力が6×10-6Torr
に達するまで連続的に排気する。
た真空容器の排気)帯状基板及び搬送手段を内蔵した各
真空容器の上蓋を閉じ、各真空ポンプで各真空容器内の
排気を行う。特に、成膜室350については、ロータリ
ーポンプおよびメカニカル・ブースター・ポンプで10
-3Torr付近まで粗引した後、油拡散ポンプで本引す
るという手順で成膜室内部の圧力が6×10-6Torr
に達するまで連続的に排気する。
【0079】(工程4:原料ガスの成膜室への導入)ガ
スボンベ(不図示)からステンレス製のパイプ(不図
示)を介してガスの混合およびガス流量の精密制御を行
うミキシングパネル(不図示)にガスを導き、ミキシン
グパネル内のマスフローコントローラー(不図示)で所
定の流量に制御された原料ガスをガス導入管321〜3
23を介して成膜室349〜351へ導入する。このと
き成膜室349〜351の圧力が所定の値になるよう
に、真空ポンプの排気能力および排気管の排気コンダク
タンスを予め選択しておく。
スボンベ(不図示)からステンレス製のパイプ(不図
示)を介してガスの混合およびガス流量の精密制御を行
うミキシングパネル(不図示)にガスを導き、ミキシン
グパネル内のマスフローコントローラー(不図示)で所
定の流量に制御された原料ガスをガス導入管321〜3
23を介して成膜室349〜351へ導入する。このと
き成膜室349〜351の圧力が所定の値になるよう
に、真空ポンプの排気能力および排気管の排気コンダク
タンスを予め選択しておく。
【0080】(工程5:帯状基板の温度制御)原料ガス
を流しながら、温度制御機構(不図示)で帯状基板を所
定の温度にする。ここで、RFを用いたプラズマCVD
装置に比べてマイクロ波プラズマCVD装置では、電子
密度および電子温度がともに高いためプラズマからの熱
で帯状基板の温度が上昇しやすい。また、温度制御機構
を作動させない状態では投入するマイクロ波電力に応じ
て、帯状基板の平衡温度が決まる。たとえば、表1の条
件の場合の平衡温度は表2に示す通りである。
を流しながら、温度制御機構(不図示)で帯状基板を所
定の温度にする。ここで、RFを用いたプラズマCVD
装置に比べてマイクロ波プラズマCVD装置では、電子
密度および電子温度がともに高いためプラズマからの熱
で帯状基板の温度が上昇しやすい。また、温度制御機構
を作動させない状態では投入するマイクロ波電力に応じ
て、帯状基板の平衡温度が決まる。たとえば、表1の条
件の場合の平衡温度は表2に示す通りである。
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】 表2に示す平衡温度と比べて所望の温度が異なる場合
は、前記温度制御機構を作動させて所定値に管理でき
る。
は、前記温度制御機構を作動させて所定値に管理でき
る。
【0083】従って、帯状基板の材質及び表面処理法、
成膜室の大きさ、ガス流量、ガス混合比、成膜室の圧
力、バイアス電圧、マイクロ波、電力等の条件が異なる
場合も、同様に平衡温度を測定し温度制御機構の性能を
最適化すれば帯状基板の温度を所定値に管理できる。
成膜室の大きさ、ガス流量、ガス混合比、成膜室の圧
力、バイアス電圧、マイクロ波、電力等の条件が異なる
場合も、同様に平衡温度を測定し温度制御機構の性能を
最適化すれば帯状基板の温度を所定値に管理できる。
【0084】(工程6:高周波による放電[成膜工程そ
の1])RF電源またはマイクロ波電源から高周波を発
振させ、胴軸ケーブルまたは導波管を介して成膜室34
9〜351内にRF電力またはマイクロ波電力を投入す
る。そして、成膜室349〜351内部に導入された原
料ガスを該電力で電離する。その結果生ずるラジカルの
作用で帯状基板の成膜室349〜351の各内部に相当
する部位に、均一な堆積膜を形成する。RF電力、マイ
クロ波電力いずれの場合も、電離後の状態で反射電力が
入射電力の20%以下となるようチューナーで調整す
る。
の1])RF電源またはマイクロ波電源から高周波を発
振させ、胴軸ケーブルまたは導波管を介して成膜室34
9〜351内にRF電力またはマイクロ波電力を投入す
る。そして、成膜室349〜351内部に導入された原
料ガスを該電力で電離する。その結果生ずるラジカルの
作用で帯状基板の成膜室349〜351の各内部に相当
する部位に、均一な堆積膜を形成する。RF電力、マイ
クロ波電力いずれの場合も、電離後の状態で反射電力が
入射電力の20%以下となるようチューナーで調整す
る。
【0085】また、成膜室350の内部構造は図2の通
りであり、3本のバイアス電極109に、直流バイアス
電圧を印加する。
りであり、3本のバイアス電極109に、直流バイアス
電圧を印加する。
【0086】(工程7:帯状基板の搬送[成膜工程その
2])前記(工程6)での放電で生ずるプラズマ発光及
びバイアス電流が安定な状態に達した後、帯状基板上に
連続的に堆積膜を形成するため帯状基板を搬送する。そ
の搬送速度は、所望の堆積膜の膜厚、堆積速度及び成膜
室内の滞留時間で決定する。例えば、所望の堆積膜の膜
厚が200nm、堆積速度が10nm/secの場合、
前記滞留時間tは、 t=200(nm)÷10(nm/sec) =20(sec) となる。従って、図1に示す搬送方向の幅200mmの
放電炉1個で成膜する場合、搬送速度V1は、 V1=200(mm)÷20(sec)=10(mm/
sec) =0.6(m/min) となる。
2])前記(工程6)での放電で生ずるプラズマ発光及
びバイアス電流が安定な状態に達した後、帯状基板上に
連続的に堆積膜を形成するため帯状基板を搬送する。そ
の搬送速度は、所望の堆積膜の膜厚、堆積速度及び成膜
室内の滞留時間で決定する。例えば、所望の堆積膜の膜
厚が200nm、堆積速度が10nm/secの場合、
前記滞留時間tは、 t=200(nm)÷10(nm/sec) =20(sec) となる。従って、図1に示す搬送方向の幅200mmの
放電炉1個で成膜する場合、搬送速度V1は、 V1=200(mm)÷20(sec)=10(mm/
sec) =0.6(m/min) となる。
【0087】一方、図2に示す前記幅200mmの放電
炉3個で成膜する場合、搬送速度V2は、同様の計算
で、 V2=30(mm/sec)=1.8(m/min) となる。逆に膜厚を減らしたい場合は、放電炉の幅を狭
く設計するか、放電炉に絞りを設けて実効的な開口幅を
狭くすれば良い。勿論、成膜速度を遅くしても良いし、
滞留時間を短縮しても良い。いずれにしても、所望の膜
質が得られるように、膜厚・堆積速度・放電炉の幅・滞
留時間等を適宜選択すれば良い。
炉3個で成膜する場合、搬送速度V2は、同様の計算
で、 V2=30(mm/sec)=1.8(m/min) となる。逆に膜厚を減らしたい場合は、放電炉の幅を狭
く設計するか、放電炉に絞りを設けて実効的な開口幅を
狭くすれば良い。勿論、成膜速度を遅くしても良いし、
滞留時間を短縮しても良い。いずれにしても、所望の膜
質が得られるように、膜厚・堆積速度・放電炉の幅・滞
留時間等を適宜選択すれば良い。
【0088】(工程8:帯状基板の冷却および搬送停
止)前述のように帯状基板を搬送しながら連続的に堆積
膜を形成し、繰出しボビンに巻付けられた帯状基板の残
量がほとんど無くなったら、帯状基板の搬送、高周波放
電および温度制御を停止する。ここで、繰出しボビンに
巻付けられた帯状基板の残量検知手段としては、前述し
た帯状基板の繰出し長表示器や繰出しボビンの外径検知
などを用いればよい。また、成膜が完了した帯状基板を
大気中に取出すためには、予め帯状基板を冷却しなけれ
ばならない。この冷却による堆積膜の剥離を防止するた
めには、徐冷することが望ましく、高周波放電を止めた
のちも暫く原料ガスを流しておく。
止)前述のように帯状基板を搬送しながら連続的に堆積
膜を形成し、繰出しボビンに巻付けられた帯状基板の残
量がほとんど無くなったら、帯状基板の搬送、高周波放
電および温度制御を停止する。ここで、繰出しボビンに
巻付けられた帯状基板の残量検知手段としては、前述し
た帯状基板の繰出し長表示器や繰出しボビンの外径検知
などを用いればよい。また、成膜が完了した帯状基板を
大気中に取出すためには、予め帯状基板を冷却しなけれ
ばならない。この冷却による堆積膜の剥離を防止するた
めには、徐冷することが望ましく、高周波放電を止めた
のちも暫く原料ガスを流しておく。
【0089】(工程9:原料ガスの導入停止)原料ガス
を5分程度流したのち、原料ガスの導入を停止して、不
活性(He)ガスを200sccm程度の流量で流す。
帯状基板の表面温度が70℃程度になったところで不活
性ガスの導入を停止したのち、残留ガスを排気して成膜
室の圧力が2×10-5Torrに達するまで排気を続け
る。
を5分程度流したのち、原料ガスの導入を停止して、不
活性(He)ガスを200sccm程度の流量で流す。
帯状基板の表面温度が70℃程度になったところで不活
性ガスの導入を停止したのち、残留ガスを排気して成膜
室の圧力が2×10-5Torrに達するまで排気を続け
る。
【0090】(工程10:真空容器の窒素リーク)成膜
室349〜351の圧力を2×10-5Torrから大気
圧に戻すために、乾燥窒素を成膜室349〜351に導
入し、成膜室349〜351の圧力が大気圧になったこ
とをブルドン管式圧力計(不図示)で確認したのち、真
空容器302、303、100の蓋を開け、成膜が完了
した帯状基板を大気中に取出す。
室349〜351の圧力を2×10-5Torrから大気
圧に戻すために、乾燥窒素を成膜室349〜351に導
入し、成膜室349〜351の圧力が大気圧になったこ
とをブルドン管式圧力計(不図示)で確認したのち、真
空容器302、303、100の蓋を開け、成膜が完了
した帯状基板を大気中に取出す。
【0091】(工程11:帯状基板の取出し)帯状基板
の取出し方法は、概ね次の2通りである。
の取出し方法は、概ね次の2通りである。
【0092】(a)1ロール分の帯状基板をすべて巻取
りボビンに巻取り、繰出しボビンを空にしたのち、巻取
りボビンと繰出しボビンとを取出す。
りボビンに巻取り、繰出しボビンを空にしたのち、巻取
りボビンと繰出しボビンとを取出す。
【0093】(b)繰出しボビン335にまだ残留があ
るときには、帯状基板を繰出しボビン近くで切断し、繰
出しボビンを別の帯状基板が巻かれている繰出しボビン
と交換して、新規の帯状基板の端部と、切断され残され
た帯状基板の切断部とを接合する。そして、この接合線
が巻取りボビン近傍にくるまで新規の帯状基板を搬送し
たのち、再びこの接合線で帯状基板を切断する。切断
後、成膜後の帯状基板が巻取られた巻取りボビンを取出
し、別の巻取りボビンを取付ける。
るときには、帯状基板を繰出しボビン近くで切断し、繰
出しボビンを別の帯状基板が巻かれている繰出しボビン
と交換して、新規の帯状基板の端部と、切断され残され
た帯状基板の切断部とを接合する。そして、この接合線
が巻取りボビン近傍にくるまで新規の帯状基板を搬送し
たのち、再びこの接合線で帯状基板を切断する。切断
後、成膜後の帯状基板が巻取られた巻取りボビンを取出
し、別の巻取りボビンを取付ける。
【0094】この2通りの取出し方法のいずれがよいか
は、装置の長さや成膜室の数によるため、適宜選択する
ことが望ましい。
は、装置の長さや成膜室の数によるため、適宜選択する
ことが望ましい。
【0095】以上の手順に従い、大面積の光起電力素子
を安定して形成することが可能となる。
を安定して形成することが可能となる。
【0096】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明するが、本発明がこれら実施例に限定されることはな
い。
明するが、本発明がこれら実施例に限定されることはな
い。
【0097】(実施例1)図3に示したロール・ツー・
ロール型プラズマCVD装置を用い、上述した断熱構造
体を有する冷却手段の効果を調べた。
ロール型プラズマCVD装置を用い、上述した断熱構造
体を有する冷却手段の効果を調べた。
【0098】以下では、実験の方法について説明する。
【0099】(成膜室内壁の温度観測方法)マイクロ波
導入窓を水冷しながら、成膜室の外壁に密着させたシー
スヒーターにより成膜室の内壁の温度を上昇させた。こ
の内壁温度は電磁シールドで被覆された2本の熱電対で
監視した。そのうち1本はマイクロ波導入窓付近、他の
1本は成膜室のほぼ中央の底板にそれぞれビスで固定し
た。前者の温度をT1、後者をT2とした。これらの熱電
対は、成膜室の壁の貫通孔を通りプラズマCVD装置の
外部に置かれた温度表示計に接続した。
導入窓を水冷しながら、成膜室の外壁に密着させたシー
スヒーターにより成膜室の内壁の温度を上昇させた。こ
の内壁温度は電磁シールドで被覆された2本の熱電対で
監視した。そのうち1本はマイクロ波導入窓付近、他の
1本は成膜室のほぼ中央の底板にそれぞれビスで固定し
た。前者の温度をT1、後者をT2とした。これらの熱電
対は、成膜室の壁の貫通孔を通りプラズマCVD装置の
外部に置かれた温度表示計に接続した。
【0100】(放電の生起方法)以下の手順で放電を実
施した。 SiH4ガス:400sccm、H2ガス:200sc
cmを流し成膜室内部の圧力を約8mTorrとする。 前記シースヒーターで内壁を所定の温度とする。 マイクロ波電力を成膜室に投入し、放電を生起させ
る。 バイアス電極に直流120Vを印加する。 放電状態を観察する。
施した。 SiH4ガス:400sccm、H2ガス:200sc
cmを流し成膜室内部の圧力を約8mTorrとする。 前記シースヒーターで内壁を所定の温度とする。 マイクロ波電力を成膜室に投入し、放電を生起させ
る。 バイアス電極に直流120Vを印加する。 放電状態を観察する。
【0101】表3は、上述した実験方法において観測さ
れた、成膜室内壁の温度と、放電状態との関係である。
れた、成膜室内壁の温度と、放電状態との関係である。
【0102】
【表3】
【0103】(比較例1)本例では、実施例1の断熱構
造体を有する装置に代えて、マイクロ波導入窓の冷却手
段がマイクロ波導入窓及び成膜室と密着した構造である
装置を用いた。
造体を有する装置に代えて、マイクロ波導入窓の冷却手
段がマイクロ波導入窓及び成膜室と密着した構造である
装置を用いた。
【0104】他の点は実施例1と同様とした。
【0105】本例では、表4の結果が得られた。
【0106】
【表4】 表3および表4の結果から、マイクロ波導入窓付近の温
度T1も、成膜室のほぼ中央の底板の温度T2も100℃
以上とした場合にのみ、放電状態が安定したことが分か
る。従って、成膜室の内壁面温度Tは、100℃以上に
維持することが重要と判断した。
度T1も、成膜室のほぼ中央の底板の温度T2も100℃
以上とした場合にのみ、放電状態が安定したことが分か
る。従って、成膜室の内壁面温度Tは、100℃以上に
維持することが重要と判断した。
【0107】また、基板の成膜温度は、形成する半導体
膜の特性を決めている。従って、成膜室の内壁面温度T
は、基板の成膜温度以下とする必要がある。
膜の特性を決めている。従って、成膜室の内壁面温度T
は、基板の成膜温度以下とする必要がある。
【0108】上述の結果、成膜室の内壁面温度Tは、1
00℃≦T≦[基板の成膜温度]の範囲で用いる必要が
ある。
00℃≦T≦[基板の成膜温度]の範囲で用いる必要が
ある。
【0109】(実施例2)本例では、実施例1における
成膜室の内壁の加熱方法を、次のように変更した。即
ち、シースヒーターによる加熱のみで内壁を所定の温度
にする(実施例1)のではなく、シースヒーターによる
加熱と、Arプラズマに曝されることによる加熱とで内
壁を所定の温度にする(実施例2)。具体的には以下の
手順で実施した。
成膜室の内壁の加熱方法を、次のように変更した。即
ち、シースヒーターによる加熱のみで内壁を所定の温度
にする(実施例1)のではなく、シースヒーターによる
加熱と、Arプラズマに曝されることによる加熱とで内
壁を所定の温度にする(実施例2)。具体的には以下の
手順で実施した。
【0110】(1)アルゴンガスを500sccm流
し、成膜室内部の圧力を約800mTorrとする。 (2)前記シースヒーターで内壁を80℃まで加熱す
る。 (3)マイクロ波電力を成膜室に投入し、アルゴン放電
を生起させる。 (4)バイアス電極に直流40Vを印加する。 (5)T1=100℃に達したとき、アルゴンガスを止
める。 (6)マイクロ波電力を停止する。 (7)SiH4ガス:400sccm、H2ガス:200
sccmを流し、成膜室内部の圧力を約8mTorrと
する。 (8)マイクロ波電力を成膜室に投入し、放電を生起さ
せる。 (9)バイアス電極に直流120Vを印加する。 (10)放電状態を観察する。
し、成膜室内部の圧力を約800mTorrとする。 (2)前記シースヒーターで内壁を80℃まで加熱す
る。 (3)マイクロ波電力を成膜室に投入し、アルゴン放電
を生起させる。 (4)バイアス電極に直流40Vを印加する。 (5)T1=100℃に達したとき、アルゴンガスを止
める。 (6)マイクロ波電力を停止する。 (7)SiH4ガス:400sccm、H2ガス:200
sccmを流し、成膜室内部の圧力を約8mTorrと
する。 (8)マイクロ波電力を成膜室に投入し、放電を生起さ
せる。 (9)バイアス電極に直流120Vを印加する。 (10)放電状態を観察する。
【0111】上記実験の結果、500W×2で5時間に
亘り放電が安定し、結晶化に伴うマイクロ波導入窓の破
損やマイクロ波電力の全反射は発生しなかった。また、
この結果は、実施例1の場合と同じであり、加熱方法に
よらないことが分かった。
亘り放電が安定し、結晶化に伴うマイクロ波導入窓の破
損やマイクロ波電力の全反射は発生しなかった。また、
この結果は、実施例1の場合と同じであり、加熱方法に
よらないことが分かった。
【0112】上述した3つの実験結果から、マイクロ波
プラズマCVD法で電気抵抗の温度依存性がある半導体
膜を、高速で連続的に安定して形成するには、(1)マ
イクロ波導入窓のプラズマに晒される表面の温度を前記
半導体膜の結晶化温度より低く維持し、かつ、(2)成
膜室の内壁面温度Tを、100℃≦T≦[基板の成膜温
度]に維持することが重要であると判断した。
プラズマCVD法で電気抵抗の温度依存性がある半導体
膜を、高速で連続的に安定して形成するには、(1)マ
イクロ波導入窓のプラズマに晒される表面の温度を前記
半導体膜の結晶化温度より低く維持し、かつ、(2)成
膜室の内壁面温度Tを、100℃≦T≦[基板の成膜温
度]に維持することが重要であると判断した。
【0113】(実施例3)本例では、図3に示す装置を
用いて、pin型光起電力素子を作製した。
用いて、pin型光起電力素子を作製した。
【0114】該光起電力素子は、基板上に下部電極、n
型半導体層、i型半導体層、p型半導体層(以下「n
層」、「i層」、「p層」と略記する)、透明電極及び
集電電極をこの順に堆積形成した光起電力素子である。
なお、本光起電力素子では透明電極の側より光の入射が
行われることを前提としている。
型半導体層、i型半導体層、p型半導体層(以下「n
層」、「i層」、「p層」と略記する)、透明電極及び
集電電極をこの順に堆積形成した光起電力素子である。
なお、本光起電力素子では透明電極の側より光の入射が
行われることを前提としている。
【0115】まず、十分に脱脂、洗浄を行ったSUS4
30製帯状基板を連続スパッタ装置にセットし、Ag
(99.99%)電極をターゲットとして用いて100
0ÅのAg薄膜を、また連続してZnO(99.999
%)電極をターゲットとして用いて約2μmのZnO薄
膜をスパッタ蒸着し、下部電極を形成した。
30製帯状基板を連続スパッタ装置にセットし、Ag
(99.99%)電極をターゲットとして用いて100
0ÅのAg薄膜を、また連続してZnO(99.999
%)電極をターゲットとして用いて約2μmのZnO薄
膜をスパッタ蒸着し、下部電極を形成した。
【0116】ひき続き、該下部電極の形成された帯状基
板を図3に示したロール・ツー・ロール型プラズマCV
D装置300の基板送り出し容器301中の繰出しボビ
ン333にセットし、下部電極1202を下側に向けた
状態で第1ドープ層形成容器302、i層形成容器35
2、第2ドープ層形成容器303を介して、基板巻取り
容器304中の巻取ボビン335にその端部を巻きつ
け、たるまないように張力を調整した。
板を図3に示したロール・ツー・ロール型プラズマCV
D装置300の基板送り出し容器301中の繰出しボビ
ン333にセットし、下部電極1202を下側に向けた
状態で第1ドープ層形成容器302、i層形成容器35
2、第2ドープ層形成容器303を介して、基板巻取り
容器304中の巻取ボビン335にその端部を巻きつ
け、たるまないように張力を調整した。
【0117】また、第1ドープ層形成容器302及び第
2ドープ層形成容器303においては、n型a−Si:
H膜、p型μc−Si:H:F膜を形成した。前記(工
程1)〜(工程11)の手順に従い、表5に示す成膜条
件で放電を生起させた。
2ドープ層形成容器303においては、n型a−Si:
H膜、p型μc−Si:H:F膜を形成した。前記(工
程1)〜(工程11)の手順に従い、表5に示す成膜条
件で放電を生起させた。
【0118】
【表5】 放電安定後に帯状基板を搬送速度127cm/min
(=50inch/min)で搬送し、連続してn、
i、p型半導体層を積層形成した。帯状基板334の全
長約300mに亘って半導体層を形成するのが完了した
ら、装置の運転を停止する。そして帯状基板334を徐
冷した後、大気中に取り出した。その中から約3時間後
の光起電力素子を選び連続モジュール装置で、35cm
×70cmの太陽電池モジュールを作製した。
(=50inch/min)で搬送し、連続してn、
i、p型半導体層を積層形成した。帯状基板334の全
長約300mに亘って半導体層を形成するのが完了した
ら、装置の運転を停止する。そして帯状基板334を徐
冷した後、大気中に取り出した。その中から約3時間後
の光起電力素子を選び連続モジュール装置で、35cm
×70cmの太陽電池モジュールを作製した。
【0119】このモジュ−ルをAM1.5(100mW
/cm2)の光照射下で、光電変換効率を測定した。そ
の結果、帯状基板のいずれの位置においても8.3%以
上の変換効率が得られた。
/cm2)の光照射下で、光電変換効率を測定した。そ
の結果、帯状基板のいずれの位置においても8.3%以
上の変換効率が得られた。
【0120】(実施例4)本例では、実施例3のpin
接合が1組であるのに代えて、pin接合を2組とし
た。一般に、2組のpin接合を有する光起電力素子の
ことを、タンデムスタック型pin光起電力素子と呼
ぶ。表6に構成を示した装置を用いて作製した。ここ
で、トップ・セルとボトム・セルの光学バンドギャップ
Egは異なるものとした。但し、本起電力素子では、透
明電極1206側より光の入射が行われることを前提と
している。
接合が1組であるのに代えて、pin接合を2組とし
た。一般に、2組のpin接合を有する光起電力素子の
ことを、タンデムスタック型pin光起電力素子と呼
ぶ。表6に構成を示した装置を用いて作製した。ここ
で、トップ・セルとボトム・セルの光学バンドギャップ
Egは異なるものとした。但し、本起電力素子では、透
明電極1206側より光の入射が行われることを前提と
している。
【0121】
【表6】 また、該光起電力素子の作製手順は、(成膜例1)と同
様に行い、(n層、i層、p層)までの一連の部分を2
回くり返した。そして連続モジュール装置で、35cm
×70cmの太陽電池モジュールを作製した。ここで、
(工程1)〜(工程11)で用いた成膜条件を表7及び
表8に記す。
様に行い、(n層、i層、p層)までの一連の部分を2
回くり返した。そして連続モジュール装置で、35cm
×70cmの太陽電池モジュールを作製した。ここで、
(工程1)〜(工程11)で用いた成膜条件を表7及び
表8に記す。
【0122】
【表7】
【0123】
【表8】 このモジュ−ルをAM1.5(100mW/cm2)の
光照射下で、光電変換効率を測定した。その結果、帯状
基板のいずれの位置においても9.3%以上の変換効率
が得られた。
光照射下で、光電変換効率を測定した。その結果、帯状
基板のいずれの位置においても9.3%以上の変換効率
が得られた。
【0124】(実施例5)本例では、実施例3のpin
接合が1組であるのに代えて、pin接合を3組とし
た。一般に、3組のpin接合を有する光起電力素子の
ことを、トリプルスタック型pin光起電力素子と呼
ぶ。ここではボトム・セルとミドル・セルとはほぼ同じ
光学バンドギャプで、トップセルとは異なるものとし
た。装置は、表6の基板送り出し容器とボトム・セルの
n層形成容器との間に、図3の310から313に至る
構造物が挿入されたものを使用した。
接合が1組であるのに代えて、pin接合を3組とし
た。一般に、3組のpin接合を有する光起電力素子の
ことを、トリプルスタック型pin光起電力素子と呼
ぶ。ここではボトム・セルとミドル・セルとはほぼ同じ
光学バンドギャプで、トップセルとは異なるものとし
た。装置は、表6の基板送り出し容器とボトム・セルの
n層形成容器との間に、図3の310から313に至る
構造物が挿入されたものを使用した。
【0125】また、該光起電力素子の作製手順は、実施
例3と同様にして、(n層、i層、p層)までの一連の
部分を合計3回くり返した。そして連続モジュ−ル装置
で、35cm×70cmの太陽電池モジュ−ルを作製し
た。この作製手順中で用いた成膜条件を表9、表10に
記す。
例3と同様にして、(n層、i層、p層)までの一連の
部分を合計3回くり返した。そして連続モジュ−ル装置
で、35cm×70cmの太陽電池モジュ−ルを作製し
た。この作製手順中で用いた成膜条件を表9、表10に
記す。
【0126】
【表9】
【0127】
【表10】 このモジュ−ルをAM1.5(100mW/cm2)の
光照射下で、光電変換効率を測定した。その結果、帯状
基板のいずれの位置においても10%以上の変換効率が
得られた。
光照射下で、光電変換効率を測定した。その結果、帯状
基板のいずれの位置においても10%以上の変換効率が
得られた。
【0128】
(請求項1)以上説明したように、請求項1に係る発明
によれば、異常放電や放電切れが無い安定した放電を長
時間持続することが可能な半導体膜の作製装置がえられ
る。その結果、生産性の高い半導体膜の作製装置を提供
することができる。
によれば、異常放電や放電切れが無い安定した放電を長
時間持続することが可能な半導体膜の作製装置がえられ
る。その結果、生産性の高い半導体膜の作製装置を提供
することができる。
【0129】(請求項2)請求項2に係る発明によれ
ば、マイクロ波透過部材におけるマイクロ波の吸収損や
反射損を緩和したため、マイクロ波電力が有効利用でき
る半導体膜の作製方法がえられる。
ば、マイクロ波透過部材におけるマイクロ波の吸収損や
反射損を緩和したため、マイクロ波電力が有効利用でき
る半導体膜の作製方法がえられる。
【図1】実施例1に係るプラズマCVD装置の成膜室を
示す模式的分解斜視図である。
示す模式的分解斜視図である。
【図2】実施例1に係るプラズマCVD装置のマイクロ
波導入窓を示す模式的分解斜視図である。
波導入窓を示す模式的分解斜視図である。
【図3】実施例1に係るロール・ツー・ロール型プラズ
マCVD装置の模式的断面図である。
マCVD装置の模式的断面図である。
【図4】従来例に係るマイクロ波プラズマCVD装置の
概略図である。
概略図である。
106 マイクロ波導入窓、 107,201〜204 冷却ジャケット、 205〜214 冷媒通路、 217 マイクロ波透過部材、 218 断熱構造。
Claims (2)
- 【請求項1】 マイクロ波プラズマCVD法を用いた、
真空容器と該真空容器に内蔵した成膜室からなる二重チ
ャンバー方式である半導体膜の作製装置において、 該成膜室の側壁にはマイクロ波導入窓を、 該マイクロ波導入窓にはマイクロ波透過性部材を、 該マイクロ波透過性部材の周囲には密着させた冷却手段
を、 該冷却手段の周囲のうち少なくとも成膜室内部に露出し
た全ての部分には密着配置した断熱部材を設けたことを
特徴とする半導体膜の作製装置。 - 【請求項2】 マイクロ波プラズマCVD法を用いた、
電気抵抗が温度依存性を示す半導体膜の作製方法におい
て、 マイクロ波を導入するために用いるマイクロ波透過性部
材の表面のうち、プラズマに晒される部分の表面温度
を、冷却手段により前記半導体膜の結晶化温度より低く
維持し、 かつ、前記冷却手段の影響を遮断する断熱構造体を、前
記マイクロ波透過性部材に密着配置して、 加熱手段により前記マイクロ波透過性部材以外の成膜室
の内壁面温度T℃を、 100℃≦T≦[基板の成膜温度] の範囲で維持することを特徴とする半導体膜の作製方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6213082A JPH0878341A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 半導体膜の作製装置及びその作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6213082A JPH0878341A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 半導体膜の作製装置及びその作製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0878341A true JPH0878341A (ja) | 1996-03-22 |
Family
ID=16633258
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6213082A Pending JPH0878341A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 半導体膜の作製装置及びその作製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0878341A (ja) |
-
1994
- 1994-09-06 JP JP6213082A patent/JPH0878341A/ja active Pending
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