JPH0880392A - ミシンの上糸引出量調整装置 - Google Patents

ミシンの上糸引出量調整装置

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JPH0880392A
JPH0880392A JP6219792A JP21979294A JPH0880392A JP H0880392 A JPH0880392 A JP H0880392A JP 6219792 A JP6219792 A JP 6219792A JP 21979294 A JP21979294 A JP 21979294A JP H0880392 A JPH0880392 A JP H0880392A
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JP
Japan
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thread
cam
yarn
timing
needle
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Application number
JP6219792A
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English (en)
Inventor
Takahiro Yamada
高弘 山田
Minoru Sakanobe
稔 坂廼辺
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上糸の拘束点及び解放点を調節することによ
り、上糸の引出量を調整するものにおいて、それらの拘
束点及び解放点を簡単な操作で自由に調整し得るように
したこと。 【構成】 主軸14に糸拘束カム47及び糸解放カム4
8が、ねじ49によりそれぞれ位置調整可能に固定さ
れ、第1アーム50及び可動輪40等がそれら両カム4
7,48に従って揺動して上糸36を拘束及び解放す
る。そして、両カム47,48の主軸14に対する取付
角度を変更することにより、上糸の拘束点及び解放点を
調整して上糸36の引出量を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縫製動作に伴って糸供
給源から引出される上糸量を調整するミシンの上糸引出
量調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ミシンにおいては、加工布の送り動作お
よび縫針の振り動作に伴って糸駒から引出される上糸量
を調整するため、糸駒と天秤との間に位置する上糸を挟
持拘束する拘束タイミングおよび該挟持力を解放する解
放タイミングを、天秤や縫針の動きに応じて設定する上
糸引出量調整装置が具備されている。図9は、この種上
糸引出量調整装置を備えたミシンを示す従来例であり、
特開昭「63−105789号公報」に開示されたもの
である。
【0003】ここで、1は回動可能な可動板、2は固定
配置された糸道規制板であり、可動板1が段付きねじ1
aを中心に矢印C方向へ回動すると、可動板1の可動輪
1bと糸道規制板2との間で上糸3が挟持拘束される。
また、可動板1が反矢印C方向へ回動すると、可動輪1
bと糸道規制板2との間隔が大きくなり、上糸3に対す
る挟持力が解放される。
【0004】この場合、縫針4や天秤5の動作は、主軸
6の回転位相角に応じて設定されている。このため、主
軸6に回転カム7を固着し、回転カム7のカム溝7aに
アーム8を係合させ、カム溝7aに追従してアーム8を
回動させることにより、リンクアーム9を段付きねじ1
aを中心に回動させ、リンクアーム9の接触部9aによ
り可動板1の接触輪1cを押圧することに伴い、縫針4
や天秤5の動きに応じて可動板1を回動させている。
【0005】図10の実線MDは可動輪1bの動作曲線
であり、横軸は主軸6の回転位相角を示し、縦軸は可動
輪1bの解放量(反矢印C方向への移動量)を示す。こ
こで、可動輪1bが解放点Fに達すると、可動輪1bと
糸道規制板2との間隔が大きくなり、上糸3に対する挟
持力が解放される。また、可動輪1bが拘束点Cに達す
ると、可動輪1bと糸道規制板2との間隔が小さくな
り、上糸3が挟持拘束される。従って、解放点Fと拘束
点Cとの間隔が小さくなると、上糸3の解放時間が短く
なり、縫針4の振り動作や加工布の送り動作に伴って糸
駒から引出される上糸3量が少なくなるので、糸調子が
緊張することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の場合、
解放点Fおよび拘束点Cを移動させるには、次の2つの
方法がある。 (1)回転カム7の主軸6に対する取付角度を調整し、
図10に一点鎖線で示すように、動作曲線MD全体を移
動させる。 (2)偏心した接触輪1cを用い、接触輪1cの取付角
度を変更することにより、図10に破線で示すように、
動作曲線MDの高さを変える。
【0007】しかしながら、(1)および(2)の操作
は、いずれも解放点Fおよび拘束点Cの双方を移動させ
ることになるため(移動した解放点をF´,F´´で示
し、拘束点をC´,C´´で示す)、例えば糸調子を緊
張させるべく、拘束点Cを移動させずに解放点Fを右側
へ移動させようとすると、(1)および(2)の操作を
並行して行うといった面倒で且つ熟練を要する操作が必
要になる。このような事情から従来では、解放点Fおよ
び拘束点Cの調整が困難であり、解放点Fおよび拘束点
Cの設定に制約があった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、簡単な操作で拘束点および解放点を
自由に調整し得るミシンの上糸引出量調整装置を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のミシンの上糸引
出量調整装置は、糸供給源から天秤を経て縫針に至る上
糸のうち糸供給源と天秤との間に位置する部分を挟持拘
束する拘束位置および該挟持力を解放する解放位置へ移
動可能な一対の挟持体を備え、この挟持体を拘束位置へ
移動させる拘束タイミングおよび解放位置へ移動させる
解放タイミングを前記天秤および前記縫針の動作に応じ
て調整することにより、縫製動作に伴って前記糸供給源
から引出される上糸量を調整するものにおいて、前記拘
束タイミングおよび前記解放タイミングを個別に調整す
るためのタイミング調整手段を設けたところに特徴を有
する(請求項1)。
【0010】この場合、タイミング調整手段を、天秤お
よび縫針を動作させるための主軸に設けられ、該主軸に
連動して回転する糸拘束カムおよび糸解放カムと、これ
ら両カムと挟持体との間に設けられ、糸拘束カムに接触
することに伴い糸拘束カムの回転運動を挟持体に伝達し
て挟持体を拘束位置へ移動させ、糸解放カムに接触する
ことに伴い糸解放カムの回転運動を挟持体に伝達して挟
持体を解放位置へ移動させる従動体とから構成し、前記
糸拘束カムの前記主軸に対する取付角度を調整すること
に伴い拘束タイミングが調整され、前記糸解放カムの主
軸に対する取付角度を調整することに伴い解放タイミン
グが調整されるようにしても良い(請求項2)。
【0011】また、従動体が糸拘束カムおよび糸解放カ
ムの双方に接触することに伴い、使用可能な最大上糸太
さ以上の隙間が挟持体相互間に形成されるように構成し
ても良い(請求項3)。
【0012】
【作用】請求項1記載の手段によれば、タイミング調整
手段により、拘束タイミングおよび解放タイミングを個
別に調整することができるので、回転カムの取付角度調
整と接触輪の取付角度調整とを並行して行っていた従来
に比べ、解放点および拘束点を簡単に調整することが可
能になる。
【0013】請求項2記載の手段によれば、糸拘束カム
の主軸に対する取付角度を調整することに伴い拘束タイ
ミングを調整し、糸解放カムの主軸に対する取付角度を
調整することに伴い解放タイミングを調整する。従っ
て、カムの取付角度の変更といった簡単な操作で、タイ
ミング調整を行うことができる。
【0014】請求項3記載の手段によれば、従動体が糸
拘束カムおよび糸解放カムの双方に接触することに伴
い、使用可能な最大上糸太さ以上の隙間が挟持体相互間
に形成される。従って、上糸の交換に対応して、常に上
糸を解放状態にすることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を電子制御式本縫いミシンに適
用した一実施例について、図1ないし図8を参照しなが
ら説明する。まず、図5において、ベッド部11の右端
部には脚柱部12が立設され、脚柱部12の上端部には
アーム部13が設けられている。アーム部13は、ベッ
ド部11に対向するように水平方向に延びるものであ
り、その内部には、図6に示すように、主軸14が収容
されている。この主軸14は、ミシンモータ(図示せ
ず)に連結されたものであり、ミシンモータにより回転
駆動させられる。尚、15は、主軸14を回転可能に支
持するブュシュメタルであり、このブュシュメタル15
はミシン機枠16に固着されている。
【0016】主軸14の左端部には天秤クランク17が
固着され、天秤クランク17にはクランクピン17aが
設けられている。そして、クランクピン17aには連結
板18が固着されており、主軸14が回転すると、クラ
ンクピン17aおよび連結板18が主軸14を中心に回
転するようになっている。また、図5に示すように、ア
ーム部13の先端部にはヘッド部19が設けられ、ヘッ
ド部19の内部には、図6に示すように、針棒支持体2
0が設けられている。この針棒支持体20はピン20a
によりミシン機枠16に取付けられたものであり、ピン
20aを中心に矢印A方向へ揺動する。
【0017】針棒支持体20には針棒21が上下動可能
に設けられている。そして、針棒21の下端部には縫針
21aが装着されており、揺動機構(図示せず)が駆動
すると、針棒支持体20がピン20aを中心に矢印A方
向へ揺動し、その結果、針棒21および縫針21aが針
棒支持体20と一体的に矢印A方向へ揺動する。また、
連結板18には、枢支ピン22により針棒クランク23
が回動可能に取付けられている。そして、針棒クランク
23には針棒21が回動可能に連結されており、天秤ク
ランク17が回転すると、針棒クランク23を介して、
針棒21および縫針21aが針棒支持体20に対して上
下動するように構成されている。
【0018】尚、図3の実線MA1 は、主軸14の回転
位相角をパラメータとした縫針21aの目孔の変位を示
す運動曲線、実線MA2 は縫針21aの下端の変位を示
す運動曲線である。
【0019】アーム部13の内部には、図6に示すよう
に、主軸14の斜め後方に位置して副軸24が収容され
ている。この副軸24は、主軸14に対して平行に配置
されたものであり、ミシン機枠16に回転可能に取付け
られている。そして、副軸24には揺動レバー25が回
動可能に連結され、揺動レバー25の一端は、天秤クラ
ンク17と連結板18との間に延びている。
【0020】揺動レバー25の一端部には、図7に示す
ように、カム孔26が形成され、カム孔26内には天秤
クランク17のクランクピン17aが挿入されている。
また、揺動レバー25の他端部には天秤27が一体成形
されている。そして、天秤クランク17が回転すると、
縫い針21aが上下動すると共に、クランクピン17a
が揺動レバー25のカム孔26の内面を押圧し、揺動レ
バー25の天秤27が副軸24を中心に上下方向(矢印
B方向)へ往復動するように構成されている。尚、天秤
27の最上位置を図7に実線で示し、最下位置を二点鎖
線で示す。
【0021】カム孔26は、円弧部26aと円弧部26
aの両側に形成された2つの直状部26bとから構成さ
れたものであり、円弧部26aの曲率はクランクピン1
7aの回転曲率と同一に設定されている。従って、図7
に示すように、クランクピン17aが円弧部26aに位
置している間、クランクピン17aの回転運動が揺動レ
バー25に伝達されないことになる。図3の実線MB
は、主軸14の回転位相角をパラメータとした天秤27
の変位を示す運動曲線である。同図から明らかなよう
に、クランクピン17aが円弧部26aに位置している
位相角41°〜115°の範囲においては、天秤27が
最上位置で停止することになる。
【0022】ヘッド部19には、図7に示すように、押
え棒28が設けられ、押え棒28には布押え足28aが
装着されている。また、ヘッド部19には操作レバー2
9が回動可能に設けられており、操作レバー29の操作
位置に応じて押え棒28の移動位置を調整し、加工布を
押える下降位置または加工布から離間した上昇位置に布
押え足28aを移動させるように構成されている。
【0023】ベッド部11には針板30および送り歯3
1が設けられている。この送り歯31は、針板30を貫
通してベッド部11上に露出しており、主軸14に連動
して布送り機構(図示せず)が駆動すると送り歯31が
作動し、布押え足28aにより押えられた加工布(図示
せず)が送り歯31により送られ、該加工布に所定の縫
い目が形成されるようになっている。図3の実線MCは
送り歯31の水平方向変位を示す運動曲線である。ここ
で、布送りの初期の段階を除き、主軸14が約40°回
転したときから縫針21aの目孔が針板30の上面に達
するまでの期間、天秤27が最上位位置に停止し、布送
りが実質的に実行される。
【0024】アーム部13内には、図6に示すように、
主軸14の左側に位置して板部材32が設けられてい
る。この板部材32はミシン機枠16の一部を構成する
ものであり、板部材32の上端部には、コ字状の糸案内
体33が設けられている。この糸案内体33は、上板部
33aと上板部33aの左側から下方へ延びる左側案内
板部33bと上板部33aの右側から下方へ延びる右側
案内板部33cとから構成されたものであり、左側案内
板部33bが、ビス34により板部材32の上端部に固
定されている。
【0025】左側案内板部33bおよび右側案内板部3
3cには、図1に示すように、左側案内溝部33dおよ
び右側案内溝部33eが対向状態で形成され、糸供給源
に相当する糸駒35(図3参照)から引出された上糸3
6は、右側案内溝部33eの後方開口部から右側案内溝
部33e内に挿入された後、左側案内溝部33dの後方
開口部から左側案内溝部33d内に挿入され、左側案内
板部33bの左側へ導出されている。また、左側案内板
部33bには、左側案内溝部33dの前方に位置して案
内溝部33fが形成されており、左側案内溝部33dか
ら導出された上糸36は、案内溝部33f内に挿入され
た後、下方へ折曲げられている。
【0026】板部材32の下端部には糸道規制板37が
固着されている。また、板部材32の下端部には、可動
板38が段付きねじ39により回動可能に取付けられて
いる。この可動板38には可動輪40が回動可能に取付
けられ、可動輪40の外周面にはV字状の溝部40a
(図8参照)が形成されている。そして、案内溝部33
fから下方へ折曲げられた上糸36は、糸道規制板37
と可動輪40と間に挿通されており、可動板38が段付
きねじ39を中心に矢印C方向へ回動すると、可動輪4
0の溝部40aが糸道規制板37に嵌合され(図8参
照)、糸道規制板37と可動輪40とにより上糸36が
挟持拘束される。即ち、糸道規制板37および可動輪4
0は、請求項1記載の一対の挟持体41に相当する。
【0027】尚、糸道規制板37と可動輪40との間に
挿通された上糸36は、糸道規制板37により上方へ折
曲げられ(図8参照)、天秤27の糸保持部27aに挿
入された後、下方へ折曲げられ、糸案内部42aおよび
42bを通して縫針21aの目孔に挿入されている。
【0028】副軸24の外周面には、揺動レバー25の
左側に位置してスリーブ43が回動可能に嵌合され、ス
リーブ43には揺動レバー25が連結されている。この
スリーブ43には、左側案内板部33bと右側案内板部
33cとの間に位置するように、クランク状の作動アー
ム44が固着され、作動アーム44の先端部には糸捕捉
部44aが形成されている。
【0029】そして、揺動レバー25が副軸24を中心
に揺動し、揺動レバー25の天秤27が最上位置に移動
すると、揺動レバー25によりスリーブ43が回動さ
れ、作動アーム44が副軸24を中心に後方(矢印D方
向)へ回動するようになっている。これにより、作動ア
ーム44の糸捕捉部44aが上糸36の後方に位置す
る。また、天秤27が最下位置に移動すると、図7に二
点鎖線で示すように、作動アーム44が反矢印D方向
(前方)へ回動し、糸捕捉部44aが上糸36の前方に
位置し、糸捕捉部44aにより上糸36が補足される。
【0030】板部材32の左側には、図6に示すよう
に、プリテンション装置45が設けられている。このプ
リテンション装置45は、一対の調子皿45aと、一方
の調子皿45aを押圧するバネ(図示せず)と、操作ダ
イアル45bとを備えたものである。そして、一対の調
子皿45a間には、糸道規制板37と天秤27との間に
位置する上糸36が挿通され、上糸36が一対の調子皿
45aにより挟み込まれている。尚、図5に示すよう
に、外部から操作ダイアル45bを回動操作すると、前
記バネが伸縮し、調子皿45aに対する押圧力が変化
し、一対の調子皿45aによる上糸36の挟持力が変化
するようになっている。
【0031】主軸14には、図1に示すように、請求項
1記載のタイミング調整手段46に相当する糸拘束カム
47および糸開放カム48がねじ49により固定され、
糸拘束カム47および糸開放カム48の外周面には、図
2に示すように、楕円状のカム面47aおよび48aが
形成されている。また、図1に示すように、副軸24に
は、請求項2記載の従動体に相当する第1アーム50が
固着され、第1アーム50の先端部には接触子50aが
設けられている。そして、糸拘束カム47のカム面47
aおよび糸解放カム48のカム面48aには、図2に示
すように、両カム面47aおよび48aが重なる重合部
イおよびロが形成されており、これら重合部イおよびロ
において、接触子50aは、カム面47aおよび48a
の双方に接触する。
【0032】また、糸解放カム48のカム面48aに
は、重合部イとロとの間に位置して、カム面47aから
突出する突出部ハが形成されており、この突出部ハにお
いて、接触子50aはカム面48aのみに接触する。ま
た、糸解放カム47のカム面47aには、重合部ロとイ
との間に位置して、カム面48aから突出する突出部ニ
が形成されており、この突出部ニにおいて、接触子50
aはカム面47aのみに接触する。
【0033】即ち、図1に示すように、接触子50a
は、カム面47aおよび48aの双方またはカム面47
aおよび48aのいずれか一方と常に接触しており、そ
の結果、主軸14の回転がカム面47aおよび48aか
ら接触子50aを通して第1アーム50に伝達され、第
1アーム50が揺動することに伴い副軸24が回動する
ようになっている。
【0034】副軸24の左端部には第2アーム51が固
着されており、第1アーム50が揺動して副軸24が回
動すると、第2アーム51が副軸24を中心に回動する
ようになっている。また、第2アーム51の下端部に
は、ピン52aによりリンクアーム52が回動可能に取
付けられ、リンクアーム52の下端部は、段付きねじ3
9により板部材32に回動可能に取付けられている。従
って、第2アーム51が副軸24を中心に回動すると、
リンクアーム52が段付きねじ39を中心に回動するこ
とになる。
【0035】板部材32と可動板38との間には引張り
コイルばね53が介在され、引張りコイルばね53によ
り可動板38が矢印C方向へ付勢されている。そして、
可動板38には円形状の接触輪38aが設けられ、リン
クアーム52の下端部には接触部52bが形成されてお
り、可動板38の接触輪38aは、引張りコイルばね5
3のばね力により接触部52bに接触している。
【0036】この場合、図2に示すように、重合部イに
おいては、両カム面47aおよび48aから主軸14に
至る距離が短いため、重合部イに第1アーム50の接触
子50aが接触すると、図1において、第1アーム50
が副軸24を中心に反矢印D方向へ回動し、副軸24を
介して第2アーム51が反矢印D方向へ回動する。従っ
て、第2アーム51とリンクアーム52との連結部分が
反矢印E方向へ回動する。すると、リンクアーム52の
接触部52bが反矢印E方向へ回動して接触輪38aを
受ける部材がなくなるので、引張コイルばね53のばね
力により、可動板38が矢印C方向へ回動し、糸道規制
板37と可動輪40との間隔が最小になる。
【0037】図3の実線MDは、主軸14の回転位相角
をパラメータとした可動輪40の動作曲線である。ここ
で、回転位相角40°〜115°の範囲に位置する山状
部を除いた範囲において、重合部イに第1アーム50の
接触子50aが接触し、糸道規制板37と可動輪40と
の間隔が最小になっている。以下、この間隔が最小の場
合を可動輪40の基準位置とし、可動輪40の解放量が
「0」として説明を進める。
【0038】また、図2に示すように、重合部ロにおい
ては、両カム面47aおよび48aから主軸14に至る
距離が長いため、重合部ロに第1アーム50の接触子5
0aが接触すると、図1において、第1アーム37が矢
印D方向へ回動し、副軸24を介して第2アーム51が
矢印D方向へ回動する。従って、第2アーム51とリン
クアーム52との連結部分が矢印E方向へ回動する。す
ると、リンクアーム52の接触部52bが矢印E方向へ
回動し、引張コイルばね53のばね力に抗して接触輪3
8aを反矢印C方向へ押圧するので、可動輪40が反矢
印C方向へ回動し、糸道規制板37と可動輪40との間
隔が最大になる。
【0039】尚、図3の実線MDにおいて、回転位相角
40°〜115°に位置する山状部の平坦部αにおい
て、重合部ロに第1アーム50の接触子50aが接触
し、糸道規制板37と可動輪40との間隔が最大になっ
ている。本実施例においては、使用可能な最大上糸太さ
が「0.3mm」であるため、上記最大値(即ち可動輪
40の解放量)を、使用可能な最大上糸太さ以上の値、
例えば「0.7mm」に設定している。
【0040】また、図2に示すように、突出部ハにおい
ては、第1アーム50の接触子50aが糸解放カム48
のカム面48aのみに接触する。従って、主軸14が矢
印F方向へ回動し、接触子50aのカム面48aに対す
る接触点が重合部イからロに向かって移動することに伴
い、糸道規制板37と可動輪40との間隔が最小から最
大となるように、可動板38が反矢印C方向へ回動す
る。尚、図3の実線MDにおいて、突出部ハにより可動
輪40が移動されることを示しているのは傾斜部βであ
る。
【0041】また、図2に示すように、突出部ニにおい
ては、接触子50aが糸拘束カム47のカム面47aの
みに接触する。従って、主軸14が矢印F方向へ回動
し、接触子50aのカム面47aに対する接触点が重合
部ロからイに向かって移動することに伴い、糸道規制板
37と可動輪40との間隔が最大から最小となるよう
に、可動板38が矢印C方向へ回動する。尚、図3の実
線MDにおいて、突出部ニにより可動輪40が移動され
ることを示しているのは傾斜部γである。
【0042】次に上記構成の作用について、図3を主体
に説明する。 (1)天秤27が最下位置にあるときには、接触子50
aがカム面47aおよび48aの重合部イに接触し、可
動輪40の解放量が「0」になっている。従って、可動
輪40と糸道規制板37とにより、上糸36が拘束され
る。このため、作動アーム44の反矢印D方向への回動
に伴い、作動アーム44の糸捕捉部44aにより上糸3
6が捕捉されると、糸駒35から上糸36が引出され
る。尚、糸道規制板37から縫針21aに至る上糸36
は弛緩状態になっている。
【0043】(2)天秤27が最下位置から最上位置へ
上昇するまでの間、接触子50aがカム面47aおよび
48aの重合部イに接触し、可動輪40と糸道規制板3
7とにより、上糸36が拘束されている。従って、糸道
規制板37から縫針21aに至る上糸36が天秤27の
上昇動作に伴って引締められる。
【0044】(3)天秤27が最上位置に保持されてい
る初期の段階では、接触子50aが突出部ハに位置し、
糸解放カム48のカム面48aに接触する。従って、可
動輪40は、挟持拘束していた上糸36を解放するよう
に回動し、可動輪40が解放点に達すると(直径0.1
mm程度の細い上糸36に対する解放点をF1 、直径
0.3mm程度の太い上糸36に対する解放点をF2 で
示す)、可動輪40と糸道規制板37とによる上糸36
の拘束が解放される。
【0045】(4)天秤27が最上位置に保持されてい
る中期の段階では、接触子50aがカム面47aおよび
48aの重合部ロに接触し、可動輪40と糸道規制板3
7との間隔が最大になる。従って、上糸36が解放状態
に保持され、加工布の送り動作および縫針21aの振り
動作に伴い、上糸36が糸駒35から引出される。尚、
プリテンション装置45は、該上糸36の引出動作に通
過抵抗を付与し、加工布の厚さや材質に応じて上糸36
の引出量を微調整するためのものである。また、図3の
実線MCに示すように、上糸36の解放以前にも加工布
の送り動作が実行されているが、この送り動作に伴う上
糸36の消費は上糸36の弾性的伸び量で補充され、上
糸36の拘束を解放した時点で、その伸びが解消され
る。
【0046】(5)天秤27が最上位置に保持されてい
る後期の段階では、接触子50aが突出部ニに位置し、
糸拘束カム47のカム面47aに接触する。従って、可
動輪40は、解放していた上糸36を挟持するように回
動し、可動輪40が拘束点に達すると(細い上糸36に
対する拘束点をC1 、太い上糸36に対する拘束点をC
2 で示す)、可動輪40と糸道規制板37とにより上糸
36が拘束される。これと共に、縫針21aが針板30
を貫通し、上糸輪が下糸ボビン側に形成されるので、不
要な上糸36が糸駒35から引出されることを防止でき
る。
【0047】総じて、上糸36の拘束を解放した状態で
布送りおよび針振りが完了し、縫針21aが針板30に
達するまでには上糸36が再び拘束され、上糸36を拘
束した状態で縫製動作が実行され、上糸輪が下糸ボビン
側に形成される。従って、上糸36の太さに応じて上糸
36の拘束タイミングおよび解放タイミングが自動的に
制御されることになり、加工布の送り量と縫い針21a
の振り量とにより決定される必要量の上糸36が確実に
補充され、上糸36に応じた最適な糸調子となる。
【0048】上記実施例によれば、糸拘束カム47およ
び糸開放カム48に夫々カム面47aおよび48aを形
成し、カム面47aの回転運動を可動輪40に伝達する
ことに伴い可動輪40を拘束点へ移動させ、カム面48
aの回転運動を可動輪40に伝達することに伴い可動輪
40を解放点へ移動させている。従って、可動輪40の
動作曲線MDは、図4に示すように、カム面47aによ
る可動輪40の動作曲線MD1 (一点鎖線で示す)とカ
ム面48aによる可動輪40の動作曲線MD2(実線で
示す)とを合成したものになる。
【0049】このため、図1において、ねじ49を緩
め、糸拘束カム47および糸解放カム48の主軸14に
対する取付角度を変更すれば、動作曲線MD1 およびM
D2 が別個に水平移動し、拘束点C1 ,C2 および解放
点F1 ,F2 の回転位相角が夫々調整される。従って、
可動輪40の動作曲線MD全体を移動させる操作と動作
曲線MDの高さを変える操作とを並行して行っていた従
来に比べ、簡単な操作で拘束点および解放点を自由に調
整することが可能となる。しかも、接触子50aが糸拘
束カム47および糸解放カム48の重合部ロに接触した
ときに、使用可能な最大上糸太さ以上の隙間が接触輪4
0と糸道規制板37との間に形成されるようにしたの
で、上糸36の交換に対応して、常に上糸36を解放状
態にすることができる。
【0050】また、上記実施例においては、動作曲線M
Dに平坦部αを形成したが、これに限定されるものでは
なく、解放点F1 ,F2 と拘束点C1 ,C2 との間隔
(即ち、上糸36の引出量)が所定値に設定してあれ
ば、平坦部αを廃止しても良い。尚、この種動作曲線
は、カム面47aおよび48aの重合部ロの長さを短く
することにより実現できる。
【0051】また、上記実施例においては、重合部ロに
おいて、接触子50aがカム面47aおよび48aの双
方に接触することに伴い、可動輪40と糸道規制板37
との間に「0.7mm」の隙間が形成される構成とした
が、これに限定されるものではなく、使用可能な上糸3
6の最大太さ以上であれば良い。尚、本実施例のよう
に、上糸36の最大太さが「0.3mm」である場合、
「0.4mm」程度の隙間を形成しておけば、円滑に上
糸36の引出すことが可能である。
【0052】また、上記実施例においては、プリテンシ
ョン装置45により上糸36に対して通過抵抗を付与す
る構成としたが、プリテンション装置45は必要に応じ
て設ければ良い。
【0053】また、上記実施例においては、布送りの初
期の段階を除き、布送りが実質的に実行されている間、
天秤27を最上位置に保持する構成としたが、これに限
定されるものではなく、布送りの開始時から天秤27を
最上位置に保持するように、カム孔26を形成しても良
い。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のミシンの上糸引出量調整装置によれば、次のような優
れた効果を奏する。請求項1記載の手段によれば、拘束
タイミングおよび解放タイミングを個別に調整すること
ができるので、回転カムの取付角度調整と接触輪の取付
角度調整とを並行して行っていた従来に比べ、解放タイ
ミングおよび拘束タイミングを簡単に調整することが可
能になる。
【0055】請求項2記載の手段によれば、糸拘束カム
の主軸に対する取付角度を調整することに伴い拘束タイ
ミングを調整でき、糸解放カムの主軸に対する取付角度
を調整することに伴い解放タイミングを調整できるの
で、カムの取付角度の変更といった簡単な操作で、タイ
ミング調整を行うことができる。
【0056】請求項3記載の手段によれば、従動体が糸
拘束カムおよび糸解放カムの双方に接触したときに、使
用可能な最大上糸太さ以上の隙間を挟持体相互間に形成
することができるので、上糸の交換に対応して、常に上
糸を解放状態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の斜視図
【図2】糸解放カムおよび糸拘束カムを拡大して示す側
面図(図6のイ−イ線に沿う断面図)
【図3】天秤と縫い針と可動輪と送り歯との動きを示す
タイミングチャート
【図4】解放タイミングおよび拘束タイミングの調整原
理を示す図
【図5】ミシンの外観を示す斜視図
【図6】要部の正面図
【図7】要部の側面図
【図8】糸道規制板と可動輪とにより上糸を挟持拘束し
た状態を示す図(図7のロ−ロ線に沿う断面図)
【図9】従来例を示す図1相当図
【図10】図4相当図
【符号の説明】
14は主軸、21aは縫針、27は天秤、35は糸駒
(糸供給源)、36は上糸、41は挟持体、46はタイ
ミング調整手段、47は糸拘束カム、48は糸解放カ
ム、50は第1アーム(従動体)を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸供給源から天秤を経て縫針に至る上糸
    のうち糸供給源と天秤との間に位置する部分を挟持拘束
    する拘束位置および該挟持力を解放する解放位置へ移動
    可能な一対の挟持体を備え、 この挟持体を拘束位置へ移動させる拘束タイミングおよ
    び解放位置へ移動させる解放タイミングを前記天秤およ
    び前記縫針の動作に応じて調整することにより、縫製動
    作に伴って前記糸供給源から引出される上糸量を調整す
    るものにおいて、 前記拘束タイミングおよび前記解放
    タイミングを個別に調整するためのタイミング調整手段
    を設けたことを特徴とするミシンの上糸引出量調整装
    置。
  2. 【請求項2】 タイミング調整手段は、 天秤および縫針を動作させるための主軸に設けられ、該
    主軸に連動して回転する糸拘束カムおよび糸解放カム
    と、 これら両カムと挟持体との間に設けられ、糸拘束カムに
    接触することに伴い糸拘束カムの回転運動を挟持体に伝
    達して挟持体を拘束位置へ移動させ、糸解放カムに接触
    することに伴い糸解放カムの回転運動を挟持体に伝達し
    て挟持体を解放位置へ移動させる従動体とを備え、 前記糸拘束カムの前記主軸に対する取付角度を調整する
    ことに伴い拘束タイミングが調整され、前記糸解放カム
    の主軸に対する取付角度を調整することに伴い解放タイ
    ミングが調整されるように構成されていることを特徴と
    する請求項1記載のミシンの上糸引出量調整装置。
  3. 【請求項3】 従動体が糸拘束カムおよび糸解放カムの
    双方に接触することに伴い、使用可能な最大上糸太さ以
    上の隙間が挟持体相互間に形成されるように構成したこ
    とを特徴とする請求項2記載のミシンの上糸引出量調整
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018057824A (ja) * 2016-09-30 2018-04-12 啓翔股▲ふん▼有限公司 円筒形ミシンの糸切り装置
EP4089220A1 (en) * 2021-05-13 2022-11-16 JANOME Corporation Thread take-up lever switching mechanism and sewing machine

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US11795594B2 (en) 2021-05-13 2023-10-24 Janome Corporation Thread take-up lever switching mechanism and sewing machine

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