JPH0880695A - 立体画像記録装置 - Google Patents

立体画像記録装置

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JPH0880695A
JPH0880695A JP6219142A JP21914294A JPH0880695A JP H0880695 A JPH0880695 A JP H0880695A JP 6219142 A JP6219142 A JP 6219142A JP 21914294 A JP21914294 A JP 21914294A JP H0880695 A JPH0880695 A JP H0880695A
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shape
recording medium
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stereoscopic image
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JP6219142A
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Shinichi Ito
進一 伊藤
Tadayoshi Ono
忠義 大野
Takashi Yamaguchi
隆 山口
Hisatoshi Tanaka
久年 田中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 点字の知識のない人も、また、視覚障害者も
認識可能であり、かつ、繰返し書換えることが可能な立
体画像を形成することのできる立体画像記録装置を提供
する。 【構成】 記録媒体1は、形状記憶特性を示す合金又は
樹脂で構成される記録層2と、発泡ウレタン樹脂等で構
成される弾性層3と、基層4とで構成される。記録層2
は、形状記憶特性を示す材料からなり、初期状態におい
て表面が凹凸を有する形状とされ、外力を与えて変形さ
せ、加熱によって元の形状に復元させることによって、
立体的な画像を繰返し形成/消去することが可能とされ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、視覚障害者等でも触覚
により認識可能な立体画像を、繰返し消滅/生成可能な
立体画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のハードコピー記録は、紙などの記
録媒体に外部よりインクあるいはトナーなどの顕像材に
より画像形成を行うか、あるいは感熱記録紙のように、
紙などの基材上に記録層を設けこの記録層に可視画像を
形成するなどして、永久画像を記録するものであった。
【0003】しかしながら、各種ネットワーク網の構
築、ファクシミリ、複写機の普及等に伴い、これら記録
材料の消費量の急激な増大は森林破壊などの自然破壊問
題、ゴミ処理などの社会問題を起こしている。このた
め、これらの問題に対応するために、記録紙の再生など
記録材料消費量の削減が強く要求されている。この課題
に対して記録、消去を繰返し行える記録材料および書換
方法が開発され、例えば、特開昭55-154198 号、実開平
2-19568 号、特開平4-197647号、特開平5-4447号その他
で、様々な提案が行われている。
【0004】しかしながら、これらの提案はいずれも、
可視像記録が対象となっており、視覚障害者を考慮した
ものではない。従来、視覚障害者に対して情報を伝達す
る手段としては音声変換や点字が用いられていた。音声
変換は装置が高価になるために極一部にしか導入されて
いないのが現状であり、点字は特殊なコード化を行って
いるために、コードの知識のない人には判別することが
できないといった問題があった。
【0005】この様な点字に対しては、用紙に形状記憶
樹脂を用いて、繰返し再利用する提案が特開平3-174058
号等で行われている。また、ICカード等のエンボス部
に形状記憶合金を用い、エンボス部が何らかの外力によ
り変形してしまっても、復元可能にするような提案も特
開平4-33859 号等で行われている。これらの提案は形状
記憶特性を示す材料が変形しうる形状範囲の限界による
もので、比較的大きな突起部の形成に限定されている。
【0006】一方、形状記憶樹脂を用いて光が乱反射し
て白く見える様な微小の凹凸を形成/平滑化して可視像
を書換えうる記録媒体も特開平4-141641号等で提案され
ている。この場合には、凹凸が極微小であるために、視
覚的には画像を確認することが可能であるが、点字の様
に視覚障害者が触覚により確認することは不可能であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
可視像の記録/消去を行う技術では、視覚障害者が認識
できない等の問題があり、また、従来の点字等の視覚障
害者用の情報伝達手段では、一般の人が認識できない等
の問題があった。
【0008】本発明は、かかる従来の事情に対処してな
されたもので、点字の知識のない人も、また、視覚障害
者も認識可能であり、かつ、繰返し書換えることが可能
な立体画像を形成することのできる立体画像記録装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、所定
温度において、表面が多数の微小な凹凸を有する形状で
あることを記憶形状として与えられた形状記憶材料が配
設された記録部を有する記録媒体に、立体画像を繰返し
消滅/生成させる立体画像記録装置であって、前記記録
媒体を加圧して、形状記憶材料を塑性変形させ、前記記
録部を平滑化する消去手段と、前記消去手段によって平
滑化された前記記録部を、画像情報に応じて部分的かつ
選択的に前記所定温度以上に加熱して、当該記録部の加
熱部位に対応する部位を前記消去手段による塑性変形前
の形状に復元して立体画像を形成する記録手段とを具備
したことを特徴とする立体画像記録装置。
【0010】請求項2の発明は、所定温度において、表
面が平滑形状であることを記憶形状として与えられた形
状記憶材料が配設された記録部を有する記録媒体に、立
体画像を繰返し消滅/生成させる立体画像記録装置であ
って、前記記録媒体を前記所定温度以上に加熱して、前
記記録部に形成された塑性変形部を平滑形状に復元する
消去手段と、前記消去手段によって平滑化された前記記
録部を、画像情報に応じて部分的かつ選択的に加圧し
て、当該記録部の加圧部位に対応する部位を塑性変形さ
せて凹状形状を形成し立体画像を形成する記録手段とを
具備したことを特徴とする立体画像記録装置。
【0011】請求項3の発明は、前記記録媒体は、前記
形状記憶材料からなる記録部の下層に、形状変化に対応
して変形可能な弾性層を具備したことを特徴とする請求
項1〜2記載の立体画像記録装置。
【0012】
【作用】本発明の立体画像記録装置では、立体的に隆起
あるいは陥没した文字等を明瞭に形成及び消去すること
ができ、視覚あるいは触覚により、画像を確認すること
が可能となるとともに、記録媒体を繰返し再利用するこ
とが可能となる。
【0013】また、前記形状記憶合金、形状記憶樹脂等
の形状記憶材料の下層に形状変化に対応して変形しうる
弾性層を設けることで、大きな形状変化を得ることがで
きるようになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の立体画像記録装置の詳細を、
実施例について図面を参照して説明する。
【0015】まず、本発明の第1の実施例について説明
する。図1は第1の実施例で用いる記録媒体1の構成を
示す図である。
【0016】記録媒体1は、形状記憶特性を示す合金又
は樹脂で構成される記録層2と、発泡ウレタン樹脂等で
構成される弾性層3と、PET(ポリエチレンテレフタ
レート)等で構成される基層4とで構成される。
【0017】記録層2には、形状記憶特性を示す材料と
して、厚さ100μmのNi−Ti(ニッケル−チタ
ン)合金を図に示すように、初期状態において突起部の
高さ約100μm、平均密度約40個/mm2 で凹凸を
持たせて形成した。この材料は外力より変形させた後、
高温(140〜180℃)に加熱するとマルテンサイト
変態に起因して、加熱前の形状に復元するという特性を
示すものである。よって、外力を与えて変形させ、加熱
によって元の形状に復元させることによって、立体的な
画像を繰返し形成/消去することが可能になる。
【0018】前述した様な突起形状を有する記録層2を
作成するためには、予め厚さ100μm程度に圧延ロー
ラにより圧延した形状記憶合金膜を180℃以上に加熱
した状態で、相当する突起形状の金型でプレス成形し、
徐冷することで得られる。成形後の記録層2上に弾性層
3(500μm)を形成し、基層4と貼り合わせること
で記録媒体1が得られる。このような記録媒体1は、繰
返し形状変化させるときに、記録層2の下層に設けた弾
性層3によって、その形状変化を吸収するため、より大
きな変形が可能になる。
【0019】また、記録層2には、同様な特性を示す材
料としてCu−Zn(銅−亜鉛)合金等を同様に用いる
ことができる。さらに、形状記憶特性を示す材料として
ポリウレタン系樹脂があり、具体的には、例えば、三菱
重工製のMS−5500、三洋化成製のサンプレン等が
挙げられる。これら、ポリウレタン系の形状記憶樹脂
は、ガラス転移温度以上(90〜130℃)に加熱する
と加熱前の形状に復元するという特性を示し、膜形成も
可能であるため、上記した材料と同様に記録層2に用い
ることが可能である。なお、ポリウレタン系樹脂を用い
る場合には耐久性等の理由から厚さは200μm 以上に
することが望ましい。
【0020】図2は、記録媒体1を用いて立体文字の書
換を行うための記録装置の構成を示すものである。同図
において、5はステンレス製の加圧ローラであり立体文
字の消去手段に相当している。加圧ローラ5は対向配置
されているウレタンゴム製のバックアップローラ6と共
に記録媒体1を挟み込み加圧しながら搬送し、凹凸形状
を全面一様に平滑化する。
【0021】また、同図において7は、加圧ローラ5を
必要に応じて矢印A方向に押付/解除する加圧ローラ押
付部で、図示しないソレノイドとバネを併用して電気的
に加圧ローラ5を上下動させる機構となっている。この
加圧ローラ押付部7により、必要の無いときには、加圧
ローラ5は解除されている。
【0022】また、同図において8は、OA用の熱転写
プリンタ等に用いられているサーマルヘッドであり、立
体文字の記録手段に相当している。サーマルヘッド8は
対向配置されているウレタンゴム製のプラテンローラ9
と共に加圧ローラ5によって平滑化された記録媒体1を
挟み込み、搬送しながら画像情報に応じて画素単位で部
分的に熱を与えて、凹凸形状を部分的に復元させる。
【0023】さらに、同図において10は位置検知セン
サであり、記録媒体1の挿入検知を行い全体の動作のタ
イミングを合わせるための基準信号を作り出す。
【0024】以上の構成によって、挿入される記録媒体
1に、既に凹凸形状による何らかの立体文字が形成され
た状態であっても、加圧ローラ5によって全面を一様に
平滑化(消去)してからサーマルヘッド8で部分的に凹
凸形状を復元(記録)することにより、いわゆる1パス
で立体文字の書換が実現できる。
【0025】次に、図3、4を用いて記録装置の平滑化
(消去)動作、及び復元(記録)動作について詳細に説
明する。
【0026】図3は、凹凸形状のある記録媒体1が、加
圧ローラ5によって平滑化(消去)されている様子を示
したものである。凹凸形状のある記録媒体1が、加圧ロ
ーラ5とバックアップローラ6に挟み込まれると、加圧
により凹凸形状がつぶされる様な力が加えられる。
【0027】このとき、加圧による記録層2の体積変化
は起きないため、記録層2が剛体で支持されている様な
場合には、加圧力によって、記録媒体1が基層4ごと変
形してしまったり、記録層2が復元可能な範囲を越えた
変形や、破断を起こしてしまい、繰返し使用することが
できなくなってしまうが、本実施例では、記録層2の下
層に弾性層3を設けているので、弾性層3のクッション
効果により加圧に対する変形を吸収させることができ
る。これによって、復元不可能な変形や破断などが起き
ること無く、平滑化処理(消去)を行うことができる。
【0028】なお、図3に示すように、加圧により、完
全な平滑性は得られるわけではなく、加圧後の表面状態
は、より微小で高低差の少ない状態になる。しかしなが
ら、この状態の高低差は、約10μm程度に抑えられる
ので、実用上は全く問題がない。
【0029】図4は、加圧ローラ5によって平滑化(消
去)された記録媒体1が、サーマルヘッド8によって部
分的に加熱され、凹凸形状が部分的に復元(記録)され
ている様子を示したものである。
【0030】記録媒体1の初期形状は、全面に凹凸が有
る状態なので、任意の部分に復元し得る熱を与えるだけ
で部分的に突起部を形成することができる。ここで、サ
ーマルヘッド8によって部分的な加熱が行われると、記
録層2の加熱部分は初期状態である突起形状に復元しよ
うとするが、この復元変化が起こるのに時間的な遅れが
あるので、実際にはサーマルヘッド8を通過してから突
起形状が復元される。したがって、復元した突起形状に
よってサーマルヘッド8が持ち上げられて記録層2に接
触しなくなるということがない。これによって、同図に
示すように、サーマルヘッド8により画素単位で加熱す
ることで、発熱抵抗体11に相当するサイズで加熱され
るので、部分的な凹凸形状の復元が可能になる。
【0031】次に、図5を用いて実際の立体文字の書換
えについて説明する。図5はアルファベットのAという
立体文字をBに書換える前後の記録媒体1を示したもの
である。ここで、書換を行う際の記録媒体1の搬送速度
を10mm/s、加圧ローラ5の圧力を線圧で500g
/mm、解像度6dot/mmのサーマルヘッド8を用
いて記録エネルギを0.8mJ/dotとすることで、
一様に立体文字を書換えることができた。
【0032】また、記録層2に形状記憶樹脂を用いた場
合には、多少感度が変わるのでサーマルヘッド1の記録
エネルギを0.7mJ/dotとすることで、同様に書
換を行うことができた。記録媒体1に形成される立体文
字は初期状態の凹凸形状がある状態になっているので、
同図に示すように突起部の集合体となる。ここで、記録
媒体1の記録層2は、形状変化がおこるのみで、色が変
化するわけではないが必ず凹凸形状の影ができるので、
視覚的に文字を明瞭に認識することが可能である。ま
た、立体文字を指先の触覚によって判別したところ、容
易にその形状を認識することができた。
【0033】ここで、本実施例では加圧部材としてステ
ンレス製の加圧ローラ5を用いたが、材料はとくにこれ
に限定されること無く、例えば、アクリル樹脂等を用い
ても良い。また、加圧ローラ5を用いずに、サーマルヘ
ッド8の加圧力を調整すれば、サーマルヘッド8に加圧
手段と加熱手段の両方の作用を持たせることが可能にな
る。この場合、独立した加圧手段を設けることなくサー
マルヘッド8単体で同様の書換動作を実現することがで
き、装置構成を簡略化することができる。
【0034】次に、図6、7を用いて上述した記録装置
により立体文字を書換えるときの動作の流れと、書換動
作を実現するための回路構成について説明する。図6は
書換動作を実現するための回路構成を示したものであ
る。また、図7は書換動作を行うときのフローチャート
を示したものである。
【0035】図7に示す様に、位置検知センサ10によ
って記録媒体1の挿入が検知されると(101)、図6
に示す搬送モータ12の駆動を開始して(102)、記
録媒体1を搬送する。
【0036】書換を行う場合は(103)、解除されて
いる加圧ローラ5を加圧状態にセットして(104)、
記録媒体1の既画像を消去(加圧)した後(105)、
加圧ローラ5を解除する(106)。
【0037】そして、サーマルヘッド8により新画像を
記録(加熱)して(107)、記録媒体を排出する(1
08)。
【0038】以上の動作により、記録媒体1は既画像が
消去されて新画像に書換えられてから排出される。
【0039】このような動作を実現するために、図6に
示す様にCPU13によって、全体の動作を一元管理す
る様に回路を構成した。図7で説明した各動作はCPU
13によって管理されており、搬送速度、加圧ローラ押
付タイミング、記録画像データ等の設定データは予めR
OM14に記憶されており、必要に応じてRAM15に
呼び出し、各動作の設定を行う。
【0040】まず、電源投入後、ROM14内の各情報
をRAM15内へ呼び出す。記録媒体1の装置挿入が位
置検知センサ10によって検知されるとCPU13へと
信号が送られ、CPU13ではRAM15内の搬送速度
情報に基づいて、搬送モータ駆動回路16へと搬送開始
指令を出す。よって、搬送モータ12は予め設定した速
度で動きだし記録媒体1を所定の速度で搬送する。
【0041】書換を行う場合にはRAM15内のタイミ
ング情報に基づいて、位置検知センサ10の検知からの
タイミングをカウントし、加圧ローラ押付駆動回路17
に動作指令を出す。これによって、搬送される記録媒体
1が到達するタイミングに合わせて、加圧ローラ押付部
7が動作して、記録媒体1上の既画像が加圧ローラ5に
より消去される。
【0042】次に、サーマルヘッド8による記録を行う
ために、位置検知センサ10の検知からのタイミングを
カウントし、CPU13からサーマルヘッド駆動回路1
8へと動作指令を出す、サーマルヘッド駆動回路18で
は、搬送される記録媒体1の到達にあわせて、RAM1
5内のサーマルヘッド記録速度情報(記録周期、通電時
間等)とROM14の画像データに基づいたサーマルヘ
ッド8の発熱駆動を行う。これによって、既に加圧ロー
ラ5により、既画像が消去された記録媒体1に、画像デ
ータに応じた加熱が行われ、新画像が記録される。そし
て、既画像から新画像に書換えられた記録媒体1が排出
されて全体の動作が終了する。
【0043】以上のように、図6、7に示した回路構成
とフローチャートとによって、記録媒体1を用いた立体
文字の書換を実現することができる。
【0044】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。図8は第2の実施例で用いる記録媒体20の構成を
示すものである。
【0045】記録媒体20に用いた材料の構成は、第1
の実施例で用いた記録媒体1と全く同様であり、記録層
21、弾性層3、基層4で構成されている。ここで、第
1の実施例で用いた記録媒体1と異なる点は、記録層2
1が初期状態において平滑形状であることである。した
がって、本実施例では、記録媒体20の成形時に複雑な
凹凸形状を作成する行程が必要なくなるので、製造をよ
り簡易的に行うことができる。すなわち、180℃以上
に加熱した状態で圧延した後徐冷し、所定厚(100μ
m)に膜形成するだけでよい。このような構成の記録媒
体20に画素に相当する部分的な加圧を与えることで、
任意の凹み形状を形成させる。また、記録媒体20の全
面に形状を回復し得る熱を与えることで初期状態である
平滑状態に復元する。
【0046】図9は、記録媒体20を用いて立体文字の
書換を行うための記録装置の構成を示す図である。
【0047】同図において、22はヒートローラであ
り、立体文字の消去手段に相当している。ヒートローラ
22は、サーミスタ23によって温度検知が行われフィ
ードバックによる温度制御が行われる。さらに、対向配
置されているシリコンゴム製のバックアップローラ24
と共に記録媒体20を挟み込み、加熱しながら搬送し、
部分的なへこみ形状を全面一様に平滑化する。
【0048】また、同図において、25はOA用のワイ
ヤドットプリンタに用いられているワイヤドットヘッド
であり、立体文字の記録手段に相当している。ワイヤド
ットヘッド25は、対向配置されているウレタンゴム製
のプラテンローラ9と共にヒートローラ22によって平
滑化された記録媒体20を挟み込み、搬送しながら画像
情報に応じて画素単位で部分的にワイヤー(ピン)の打
撃を与えて、へこみ形状を形成する。その他の構成は、
第1の実施例と同様であり、記録媒体20を用いた1パ
スでの立体文字の書換が実現される。
【0049】次に図10、11を用いて記録装置の平滑
化(消去)動作、及びへこみ形状形成(記録)動作につ
いて詳細に説明する。
【0050】図10は、へこみ形状の有る記録媒体20
が、ヒートローラ22によって平滑化(消去)されてい
る様子を示したものである。同図に示すように、へこみ
形状のある記録媒体20がヒートローラ22とバックア
ップローラ24に挟み込まれると、加熱によりへこみ形
状が初期状態である平滑状態に復元される。
【0051】図11は、ヒートローラ22によって平滑
化(消化)された記録媒体20が、ワイヤドットヘッド
25によって部分的にピン26による打撃加圧が行わ
れ、へこみ形状が形成されている様子を示したものであ
る。同図に示すように、ワイヤドットヘッド25によっ
て画素単位で打撃を与えることで、ピン26に相当する
サイズで加圧されるので、任意の画像パターンで部分的
なへこみ形状を形成することが可能になる。ここで、第
1の実施例と同様に、記録層21の下層に弾性層3を設
けているので、弾性層3のクッション効果により加圧に
対する変形を吸収させることができ、復元不可能な変形
や破断などを防ぐことができる。
【0052】次に、図12を用いて実際の立体文字の書
換えについて説明する。図12はアルファベットのAと
いう立体文字をBに書替える前後の記録媒体20を示し
たものである。
【0053】ここで、書換を行う際の記録媒体20の搬
送速度を、第1の実施例と同じ10mm/sとし、ヒー
トローラ22の制御温度を160℃、24ピン(4mm
幅)のワイヤドットヘッド25を用いることで、一様に
立体文字を書換えることができた。また、記録層2に形
状記憶樹脂を用いた場合には、多少感度が変わるので、
ヒートローラ22の制御温度を110℃とすることで同
様に書換を行うことができた。
【0054】記録媒体20に形成される立体文字は、ワ
イヤドットヘッド25による部分的なへこみ形状の集ま
りによって形成されているので、同図に示すように全体
的に文字部分が沈んだ状態となる。ここで、記録層21
に形成されるへこみ形状の深さを測定したところ、平均
して約80μm程度であった。さらに、本実施例におい
ても第1の実施例と同様に、視覚的及び触覚的に認識可
能であることが確認できた。
【0055】次に、図13、14を用いて第2の実施例
における立体文字を書換えるときの動作の流れと、書換
動作を実現するための回路構成について説明する。図1
3は書換動作を実現するための回路構成を示すブロック
図であり、図14は書換動作を行うときのフローチャー
トを示したものである。
【0056】図14において、第1の実施例と基本的に
異なる点は、ヒートローラ22を用いているために、搬
送モータ12を予め駆動していると共に、ヒートローラ
22が指定温度に制御されているかを判別している点で
ある。これは、搬送モータ12を動かすことでヒートロ
ーラ22を回転させて温度ムラを抑えることと、温度が
一定に制御されているかをフィードバックさせる必要が
あるためである。
【0057】したがって、図14に示すように、ヒート
ローラ22が指定温度に加熱されたか否かを判断し、指
定温度に加熱されなけれは次の動作に進まないようにす
る。そして、記録媒体20の検知後、書換を行う場合
は、そのまま搬送し、ヒートローラ22により既画像を
消去(加熱)した後、ワイヤドットヘッド25によって
新画像(加圧)を記録して排出する。
【0058】このような動作を実現するために図13に
示す様にCPU13によって、全体の動作を一元管理す
る様に回路を構成した。CPU13によって、全体の動
作を管理するのは第1の実施例と同様である。すなわ
ち、搬送速度、ヒートローラ制御温度、記録画像データ
等の設定データは予めROM14に記憶されており、必
要に応じてRAM15に呼び出し、各動作の設定を行
う。
【0059】まず、電源投入後、ROM14内の各情報
をRAM15内へ呼び出す。さらに、CPU13から搬
送ローラ駆動回路16へと動作指令を出すとともに(2
01)、ヒートローラ温度制御回路27へと加熱開始指
令を出す(202)。
【0060】ヒートローラ温度制御回路27では、RA
M15内の指定温度データに基づいて温度制御を行う。
ここで、ヒートローラ温度制御回路27により温度制御
を行うときは、サーミスタ23の出力に基づいた閉ルー
プ回路を構成し、フィードバック制御を行っている(2
03)。また、ヒートローラ温度制御回路27により、
指定温度に加熱されるまでは、記録媒体20の挿入を受
け付けないようにCPU13によって監視して、図示し
ていない挿入口を閉じる等の処置をとる(204)。
【0061】ヒートトローラ22の加熱が正常に行われ
ている状態で、記録媒体20の装置挿入が位置検知セン
サ10によって検知されるとCPU13へと信号が送ら
れ、既に動作している搬送モータ12により記録媒体2
0を搬送する(205)。書換を行う場合には(20
6)、そのまま搬送を続け、ヒートローラ22で既画像
の加熱消去を行う(207)。
【0062】次にワイヤドットヘッド25による記録を
行うために、位置検知センサ10の検知からのタイミン
グをカウントし、CPU13からワイヤドットヘッド駆
動回路28へと動作指令を出す。ワイヤドットヘッド駆
動回路28では搬送される記録媒体20の到達にあわせ
て、RAM15内の画像記録速度情報(ピン打撃周期
等)とROM14の画像データに基づいたワイヤドット
ヘッド25の加圧駆動を行う(208)。
【0063】以上によって、ヒートローラ22によって
既画像が消去された記録媒体20に、画像データに応じ
た加圧が与えられ新画像が記録される。そして、既画像
から新画像に書換えられた記録媒体20が排出されて全
体の動作が終了する(209)。
【0064】以上のように、図13、14に示した回路
構成とフローチャートとによって、記録媒体20を用い
た立体文字の書換を実現することができる。
【0065】以上、前述してきた全ての実施例につい
て、視覚障害者に実際に立体文字を指先の触覚によって
判別してもらう評価を行ったところ、80%以上の認識率
で容易にその形状を認識できることが確認された。
【0066】また、前述してきたどの実施例において
も、非画像部に相当する部分に画像を形成しうるエネル
ギ印加を行うことで反転文字を形成しても、得られる効
果は全く同様である。
【0067】さらに、記録媒体に磁気層を設けるととも
に、記録装置に磁気ヘッドを設けて、磁気情報の読取/
書込を行い、磁気情報に基づいて立体文字の書換を行う
ようにすれば、より一層の付加価値を増すことができ
る。例えば、プリベイドカードの残額表示に本発明を適
用すれば視覚障害者を含めて、最新の正確な残額を容易
に確認することができる様になる。これによって、公衆
電話や鉄道運賃支払等、公共の施設における利益の共有
化が図れる様になるので、その効果は絶大なものにな
る。
【0068】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
立体画像記録装置によれば、形状記憶合金もしくは樹脂
等を記録部に用いた記録媒体を用いて、立体画像を繰返
し書換えることが可能になり、視覚的にも触覚的にも認
識することが可能な画像の書換が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例で用いる記録媒体の層構成を示す
図。
【図2】第1の実施例の記録装置の構成を示す図。
【図3】第1の実施例で記録媒体が平滑化される様子を
示す図。
【図4】第1の実施例で記録媒体の凹凸形状が部分的に
復元される様子を示す図。
【図5】第1の実施例で立体文字を書換える前後の記録
媒体を示す図。
【図6】第1の実施例で書換動作を実現するための回路
構成を示す図。
【図7】第1の実施例で書換動作を行うときのフローチ
ャートを示す図。
【図8】第2の実施例で用いる記録媒体の層構成を示す
図。
【図9】第2の実施例の記録装置の構成を示す図。
【図10】第2の実施例で記録媒体が平滑化されている
様子を示す図。
【図11】第2の実施例で記録媒体に部分的にへこみ形
状が形成される様子を示す図。
【図12】第2の実施例で立体文字を書換える前後の記
録媒体を示す図。
【図13】第2の実施例で書換動作を実現するための回
路構成を示す図。
【図14】第2の実施例で書換動作を行うときのフロー
チャートを示す図。
【符号の説明】
1…第1の実施例で用いる記録媒体 2…第1の実施例で用いる記録媒体の記録層 3…弾性層 4…基層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 久年 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝イン テリジェントテクノロジ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定温度において、表面が多数の微小な
    凹凸を有する形状であることを記憶形状として与えられ
    た形状記憶材料が配設された記録部を有する記録媒体
    に、立体画像を繰返し消滅/生成させる立体画像記録装
    置であって、 前記記録媒体を加圧して、形状記憶材料を塑性変形さ
    せ、前記記録部を平滑化する消去手段と、 前記消去手段によって平滑化された前記記録部を、画像
    情報に応じて部分的かつ選択的に前記所定温度以上に加
    熱して、当該記録部の加熱部位に対応する部位を前記消
    去手段による塑性変形前の形状に復元して立体画像を形
    成する記録手段とを具備したことを特徴とする立体画像
    記録装置。
  2. 【請求項2】 所定温度において、表面が平滑形状であ
    ることを記憶形状として与えられた形状記憶材料が配設
    された記録部を有する記録媒体に、立体画像を繰返し消
    滅/生成させる立体画像記録装置であって、 前記記録媒体を前記所定温度以上に加熱して、前記記録
    部に形成された塑性変形部を平滑形状に復元する消去手
    段と、 前記消去手段によって平滑化された前記記録部を、画像
    情報に応じて部分的かつ選択的に加圧して、当該記録部
    の加圧部位に対応する部位を塑性変形させて凹状形状を
    形成し立体画像を形成する記録手段とを具備したことを
    特徴とする立体画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体は、前記形状記憶材料から
    なる記録部の下層に、形状変化に対応して変形可能な弾
    性層を具備したことを特徴とする請求項1〜2記載の立
    体画像記録装置。
JP6219142A 1994-09-13 1994-09-13 立体画像記録装置 Withdrawn JPH0880695A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10324010A (ja) * 1997-05-23 1998-12-08 Fuji Photo Film Co Ltd 凹凸画像の作成方法
CN103237663A (zh) * 2011-06-28 2013-08-07 深圳市雄帝科技股份有限公司 用于银行卡制作的打印方法及打印装置
JP2020121428A (ja) * 2019-01-29 2020-08-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 外装品

Cited By (3)

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JPH10324010A (ja) * 1997-05-23 1998-12-08 Fuji Photo Film Co Ltd 凹凸画像の作成方法
CN103237663A (zh) * 2011-06-28 2013-08-07 深圳市雄帝科技股份有限公司 用于银行卡制作的打印方法及打印装置
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