JPH088091A - 蛍光灯の点滅装置 - Google Patents

蛍光灯の点滅装置

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JPH088091A
JPH088091A JP6144165A JP14416594A JPH088091A JP H088091 A JPH088091 A JP H088091A JP 6144165 A JP6144165 A JP 6144165A JP 14416594 A JP14416594 A JP 14416594A JP H088091 A JPH088091 A JP H088091A
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fluorescent lamp
switch
lighting
blinking
turned
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JP6144165A
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Katsumi Toma
克巳 當摩
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Yamasa Co Ltd
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Yamasa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消灯しているときでも少し光るようにして対
象物を常時照らすといった照明灯としての役目を維持し
つつ、所定周期で安定に点滅する蛍光灯を簡易な構造で
実現する。 【構成】 蛍光ランプ20と、その両極のフィラメント
21,21の一端側に接続された電源30および安定器
40と、所定周波数で基準パルスを繰り返し発生させる
発振回路70と、フィラメント21,21の他端同士を
結ぶ加熱結線路に挿入され、入力した基準パルスの開始
タイミングで加熱結線路を接続させフィラメント21,
21を加熱した後、その終了タイミングで遮断して安定
器40内にキック電圧を発生させることで蛍光ランプ2
0を点灯させ、次の基準パルスの開始タイミングで加熱
結線路を接続して消灯させる点灯スイッチ100とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、蛍光灯の点滅装置に
関し、特に消灯しているときでも少し光るようにして、
対象物を常時照らすといった照明灯としての役目を維持
しつつ点滅する蛍光灯を簡易な構造で実現しようとする
ものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光灯は放電管の一種で、その点灯方式
には、点灯管を用いる通常のものと、蛍光ランプの両端
のフィラメントにトランスで常時電流を流しておくラピ
ッドスタート式の2種類があるが、蛍光ランプ自体に1
00Vの電圧をかけておき、簡単な装置で点灯できるた
め、点灯管を用いたものが一般に多用されている。
【0003】この点灯管を用いた蛍光灯の点灯につい
て、図5を用いて簡単に説明する。まず電源スイッチ30
0を入れると、図5に示すように、100Vの電圧が安
定器310および蛍光ランプ320両端のフィラメント321,32
1を通って点灯管330に加わるため、点灯管330内の電極
間で放電を始める。この放電により熱を発するため、バ
イメタルの電極がもう一方の電極に近づいて、やがて接
触する。この接触により、点灯管330内では放電しなく
なるため電極が冷えてすぐに離れてしまう。離れると再
び点灯管330の放電が始まり、その後、両電極は再び接
触する。点灯管330は、このような一連の動作を不規則
な極く短い周期で繰り返す。
【0004】一方、蛍光ランプ320内では、上記点灯管3
30の電極が繰り返し接触するたびに蛍光ランプ320のフ
ィラメント321,321に電流が流れ、フィラメント321,321
が断続的に加熱される。加熱されたフィラメント321,32
1からは熱電子が放出され、この熱電子が蛍光ランプ320
の蛍光管内側に形成された蛍光体層を励起して可視光が
放出されるため、蛍光ランプ320の両端が少し光った状
態となる。
【0005】蛍光ランプ320のフィラメント321,321が十
分に加熱され、熱電子の放出が十分になったときに点灯
管330の両電極が離れると、このとき安定器310内のチョ
ークコイルに発生するキック電圧により蛍光ランプ320
が点灯する。詳しくは、キック電圧の印可で蛍光ランプ
320の両極からグロー放電が始まり、やがて蛍光管全体
に広がった後にアーク放電に移行し、このアーク放電に
より放出される紫外線により蛍光層が励起されて蛍光管
全体が明るく光る。蛍光ランプ320が一旦点灯すると、
点灯管330は、その両端の電圧が下がるため放電をや
め、一連の点灯動作をしなくなる。
【0006】このように点灯管により点灯する蛍光灯を
点滅させるには、この種の蛍光灯が予めフィラメントの
加熱を必要として瞬時に点灯しないため、ランプを点滅
させるのに一般的に用いられる自動点滅器、すなわち硫
化カドミウム光導電セルと熱動継電器や半導体スイッチ
素子との組合せ回路、あるいはフリップフロップ回路や
スイッチング回路などのパルス回路等を用いたものでは
スムーズな点滅を行わせることができなかった。
【0007】これに対し、本発明の発明者は、フィラメ
ントの加熱時間を制御して点滅周期に応じて必要なだけ
加熱し点灯させた後、電源供給路を切ることで消灯さ
せ、この点灯および消灯を繰り返すことでスムーズな点
滅が行える点滅装置を提案した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この提案した
点滅装置や自動点滅器を用いた従来の点滅装置は、点滅
ごとに電源供給路が遮断されて完全に消灯するため、そ
の消灯時でも少し光らせておきたいといった用途には不
向きであった。例えば、公告用の看板に注意を引きつけ
る目的でその背後から蛍光灯を点滅させる場合、従来の
点滅装置では、点滅により注意を引くことができるもの
の、点滅ごとに完全に消灯するため看板の表示内容が見
ずらくなってしまい、看板の公告としての効果を妨げる
こととなっていた。
【0009】また、従来の点滅装置では、消灯時に電源
供給路を遮断するスイッチを設ける必要があり、完全な
点滅でなくとも、とにかく簡単に点滅装置を構成したい
といった要望に十分に応えるものではなかった。そこ
で、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有す
る問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、消灯しているときでも少し光るようにして対
象物を常時照らすといった照明灯としての役目を維持し
つつ、所定周期で安定に点滅する蛍光灯を簡易な構造で
実現しようとするものである。
【0010】これに加え、請求項2記載の発明は、蛍光
灯本来の使用状態である連続点灯もできるようにしたも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項1記載の発明
は、両極に一対のフィラメント(21,21)を内封した蛍光
ランプ(20)と、この蛍光ランプ(20)の両フィラメント(2
1,21)の一端側に接続され、蛍光ランプ(20)に電力を供
給する電源(30)と、この電源(30)から蛍光ランプ(20)へ
の電力供給路の途中に挿入され、内蔵のチョークコイル
に発生したキック電圧で蛍光ランプ(20)を点灯させると
ともに、点灯後は蛍光ランプ(20)の管電流を規格値に保
持する安定器(40)と、蛍光ランプ(20)の点滅周期に応じ
た所定の周波数で繰り返す基準パルスを発生させる発振
回路(70)と、蛍光ランプ(20)の両フィラメント(21,21)
の他端同士を結ぶ加熱結線路の途中に挿入され、発振回
路(70)からの基準パルスを入力し、入力した基準パルス
の開始タイミングで加熱結線路を接続させて電源(30)か
らの電力により蛍光ランプ(20)のフィラメント(21,21)
を予め加熱するとともに、その後の基準パルスの終了タ
イミングで加熱結線路を遮断させることで安定器(40)内
にキック電圧を発生させて蛍光ランプ(20)を点灯させ、
次の基準パルスの開始タイミングで加熱結線路を接続し
て消灯させる点灯スイッチ(90)とを備えたことを特徴と
する。
【0012】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の特徴点に加え、発振回路(70)の電源路途中には、
蛍光ランプ(20)を点滅させたいときに操作され、当該電
源路を接続して発振回路(70)を起動させる点滅スイッチ
(80)を設けるとともに、蛍光ランプ(20)を点灯させるた
めの点灯管(100)を、点滅スイッチ(80)を操作していな
い間および点滅スイッチ(80)を操作した後の点灯スイッ
チ(90)による加熱結線路の遮断後に電源電圧が印可され
るように、加熱結線路に接続したことを特徴とする。
【0013】
【作 用】したがって、請求項1記載の発明によれば、
蛍光ランプ(20)は、その両端が少し光る消灯状態と、ラ
ンプ全体が明るく光る点灯とを繰り返すことで点滅す
る。具体的には、まず所定周波数で繰り返す基準パルス
が、発振回路(70)から点灯スイッチ(90)に出力される。
【0014】基準パルスを入力した点灯スイッチ(90)
は、基準パルスの開始タイミングで加熱結線路を接続し
て、電源(30)からの電力により蛍光ランプ(20)のフィラ
メント(21,21)を予め加熱し、その後の基準パルスの終
了タイミングで加熱結線路を遮断して、安定器(40)内の
チョークコイルにキック電圧を発生させる。この最初の
キック電圧が蛍光ランプ(20)両端のフィラメント(21,2
1)に印可され、これにより蛍光ランプ(20)が点灯する場
合もあるが、1回の加熱ではフィラメント(21,21)を室
温から点灯可能な温度に上げるには十分でない場合に
は、上記と同様にして基準パルスによるフィラメント(2
1,21)の加熱が数回繰り返される。
【0015】この基準パルスによる加熱の積算時間でフ
ィラメント(21,21)が十分に加熱されると、次のキック
電圧で蛍光ランプ(20)が点灯する。点灯後、次の基準パ
ルスの開始タイミングで加熱結線路が再び接続され、蛍
光ランプ(20)が消灯状態に移行する。この消灯状態の間
は、次の基準パルス終了による点灯に備えて再びフィラ
メント(21,21)が加熱されるとともに、その加熱により
蛍光ランプ(20)の両端付近が少し光った状態になる。
【0016】以後、蛍光ランプ(20)は、同様にして発振
回路(70)からの基準パルスの終了タイミングで点灯した
後、次の基準パルスの開始タイミングで消灯状態に移行
し、この点灯および消灯状態を繰り返すことで点滅す
る。請求項2記載の発明によれば、点滅スイッチ(80)を
操作すると、発振回路(70)が起動されて請求項1の場合
と同様に点滅が始まる。
【0017】これに対し、点滅スイッチ(80)を操作しな
い場合には、点灯管(100)に電源電圧が印可されるの
で、蛍光灯本来の使用状態である連続点灯が行われる。
【0018】
【実施例】前記の解決課題に鑑み、本発明の発明者は、
蛍光ランプの両端のフィラメントに電流を流したとき
は、蛍光ランプの両端が少し光るものの、全体としては
消灯しているのとほぼ同じに見える状態になることに着
目し、この状態を消灯状態とし、この消灯状態と点灯を
繰り返して蛍光ランプの点滅が可能かどうか、また消灯
状態でのフィラメント加熱により次の点灯が1回で行わ
れ、全体としてスムーズな点滅が可能かどうかを確認す
るために、発明の過程で予備実験を行った。
【0019】実施例に先立ち、以下、その予備実験の内
容および結果について、図2〜4を用いて簡単に説明す
る。ここで、図2は予備実験に使用した回路の回路図、
図3は図2の回路に点灯管を接続させた回路例、図5は
点灯管の他の接続例をそれぞれ示す。この予備実験に使
用した回路は、図2に示すように、蛍光ランプ200の両
フィラメント201,201の一端側に接続された電源の電力
供給路の途中に、電源スイッチ210および安定器220を直
列に挿入させるとともに、両フィラメント201,201の他
端同士を結ぶ加熱結線路には、加熱結線路を開閉するた
めの点灯スイッチ230を設けたものである。ここで、図
2の電源スイッチ210および点灯スイッチ230の各々に並
列に挿入されたコンデンサは、高周波雑音を低減するた
めのものである。
【0020】そして、電源スイッチ210と点灯スイッチ2
30を同時に入れ、この点灯スイッチ230を種々の周期で
開閉させて、蛍光ランプ200が点滅可能な開閉時間を調
べた。同時に、点灯スイッチ230の最初の開閉動作で蛍
光ランプ200が点灯するための開閉時間も調べた。その
結果、点灯スイッチ230を閉じているときは、蛍光ラン
プ200の両端が少し光るが、蛍光ランプ200を直接見なけ
れば消灯しているのとほぼ同じに見え、開閉時間がおお
よそ1秒以内では蛍光ランプ200がはっきりと点滅して
いるように見えた。1秒以上でも点滅はしているが、開
閉時間が長くなればなるほど、消灯状態で蛍光ランプ20
0の両端が少し光っているのが目につく結果となった。
また、点灯スイッチ230の開閉時間が約400m秒以上
の場合は、最初の開閉から点滅が始まることも判った。
これに対し、約400m秒以下の場合は、最初の数回は
スムーズな点滅をしないが、それ以後はスムーズな点滅
に移行することも確認した。
【0021】以上までの予備実験で使用した蛍光灯を点
滅させる回路には、図2のように基本的には点灯管は必
要ないが、普段は点灯していて必要なときに点滅させる
こともできるようにするため、図3に示すように、点灯
管240を点灯スイッチ230と並列に挿入させたものを用い
て点滅させてみた。この結果、もしも点滅の途中で点灯
ミスが起こっても、点灯管240が付いていれば、点滅周
期が長い場合に点灯を助けることが判った。しかし、そ
の一方で、点灯管240を点灯スイッチ230と並列に接続し
ているため、点灯スイッチ230を遮断したときに安定器2
20内のチョークコイルに発生するキック電圧が、点灯管
240に吸収されてしまい、ごく稀に点灯ミスをおこすこ
とがあることも判った。
【0022】そこで、図4に示すように改良を加え、点
灯スイッチ230の遮断後に点灯管240に電源電圧が印可さ
れるように配線すると、キック電圧の発生を伴う点灯ス
イッチ230の遮断時には点灯管240は片側開放状態なの
で、発生したキック電圧が点灯管240に吸収されること
がなく、点灯ミスをなくすことができた。以上の予備実
験の結果を踏まえて、本発明の一実施例を図1に示し、
説明する。ここで、図1は本発明の構成を示すブロック
図である。
【0023】図1中、10は、本発明の蛍光灯の点滅装置
を示すものであり、この点滅装置10は、両極に一対のフ
ィラメント21,21を内封した蛍光ランプ20と、この蛍光
ランプ20の両フィラメント21,21の一端側に接続され、
蛍光ランプ20に電力を供給する電源30と、この電源30か
ら蛍光ランプ20への電力供給路の途中に挿入され、内蔵
のチョークコイル(記号なし)に発生したキック電圧で
蛍光ランプ20を点灯させるとともに、点灯後は蛍光ラン
プ20の管電流を規格値に保持する安定器40と、電力供給
路を開閉する電源スイッチ50と、蛍光ランプ20の両フィ
ラメント21,21の他端同士を結ぶ加熱結線路の途中に設
けられ、加熱結線路を所定周期で接続、遮断させること
で、蛍光ランプ20を所定周期で点滅させる点滅部60とか
ら構成される。
【0024】上記点滅部60は、図1に示すように、蛍光
ランプ20の点滅周期に応じた所定の周波数で繰り返す基
準パルスを発生させる発振回路70と、この発振回路70の
電源路途中に挿入され、蛍光ランプ20を点滅させたいと
きに操作され、当該電源路を接続して発振回路70を起動
させる点滅スイッチ80と、加熱結線路の途中に挿入さ
れ、発振回路70からの基準パルスを入力し、入力した基
準パルスの開始タイミングで加熱結線路を接続させて電
源30からの電力により蛍光ランプ20のフィラメント21,2
1を予め加熱するとともに、その後の基準パルスの終了
タイミングで加熱結線路を遮断させることで安定器40内
にキック電圧を発生させて蛍光ランプ20を点灯させ、次
の基準パルスの開始タイミングで加熱結線路を接続して
消灯させる点灯スイッチ90とからなる。
【0025】上記点灯スイッチ90の遮断側の端子には、
図1に示すように、蛍光ランプ20を点灯させるための点
灯管100が、点灯スイッチ90の遮断時に当該点灯スイッ
チ90により前記電源30と接続されるように結線されてい
る。この点灯管100は、内部に少なくとも一方がバイメ
タルからなる一対の電極を有し、この電極が放電、接
触、離反を繰り返しながら蛍光ランプ20のフィラメント
21,21を加熱するとともに、蛍光ランプ20のフィラメン
ト21,21が十分に加熱された後、次に電極が離れるとき
に前記安定器40内に発生するキック電圧により蛍光ラン
プ20を点灯させるものである。また点灯管100は、この
キック電圧の発生時には電源に接続されておらず、その
後に電源と接続されるので、点滅動作中の点灯ミスを補
助する役目も担っている。
【0026】前記点灯スイッチ90は、コイルスイッチか
らなり、図1に示すように通常は加熱結線路を遮断して
点灯管100を電源30に接続させているが、一端をプラス
電源でプルアップされた内蔵コイルの他端側に発振回路
70からの基準パルスが入力されると、その基準パルスが
入力されている間はコイルの電磁力により加熱結線路を
接続させるものである。この点灯スイッチ90の端子間、
また前記電源スイッチ50あるいは点灯管100の端子間に
は、図1に示すように、高周波雑音を低減するためのコ
ンデンサ(記号なし)が各々挿入されている。
【0027】次に、蛍光灯の点滅装置10の動作につい
て、図1を用いて説明する。蛍光灯を点滅させたい場
合、まず電源スイッチ50および点滅スイッチ80を入れる
と、所定周波数で繰り返す基準パルスが、図1に示すよ
うに発振回路70から点灯スイッチ90に出力される。基準
パルスを入力した点灯スイッチ90は、基準パルスを入力
している間だけ動作する。詳しくは、まず基準パルスの
開始タイミングで加熱結線路を接続して、電源30からの
電力により蛍光ランプ20のフィラメント21,21を予め加
熱する。加熱されたフィラメント21,21からは、熱電子
が放出され、この熱電子が蛍光ランプ20の蛍光管内側に
形成された蛍光層(記号なし)を励起して可視光が放出
されるため、蛍光ランプ20の両端付近が少し光った状態
となる。その後、点灯スイッチ90は、基準パルスの終了
タイミングで加熱結線路を遮断して、図1の安定器40内
のチョークコイルにキック電圧を発生させる。
【0028】この最初のキック電圧が蛍光ランプ20両端
のフィラメント21,21に印可され、これにより蛍光ラン
プ20が点灯する場合もあるが、1回の加熱ではフィラメ
ント21,21を室温から点灯可能な温度に上げるには十分
でない場合には、上記と同様にして基準パルスによるフ
ィラメント21,21の加熱が数回繰り返される。具体的に
は、前記予備実験の結果より、1回の加熱時間が約40
0m秒以上の場合は最初の加熱後に点灯し、それ以下の
場合は点灯するまで基準パルスによる加熱が繰り返され
る。
【0029】この繰り返される加熱の積算時間によりフ
ィラメント21,21が十分に加熱され、熱電子の放出が十
分となったときに点灯管100の両電極が離れると、この
とき安定器40内のチョークコイルに発生するキック電圧
で蛍光ランプ20が点灯する。詳しくは、キック電圧の印
可で蛍光ランプ20の両極からグロー放電が始まり、やが
て蛍光管全体に広がった後にアーク放電に移行し、この
アーク放電により放出される紫外線により蛍光層が励起
されて蛍光管全体が明るく光る。一旦点灯した蛍光ラン
プ20は、その後は100V以下の電圧でも点灯し続ける
が、特にアーク放電に移行した後は逆に100Vの電圧
では高すぎて電流が流れすぎるため、前記安定器40の働
きで流れる電流が抑えられる。
【0030】点灯後、次の基準パルスの開始タイミング
で加熱結線路が接続され、蛍光ランプ20が消灯状態に移
行する。この消灯状態も最初の加熱の場合と同様に、そ
の間は次の基準パルス終了による点灯に備えてフィラメ
ント21,21が加熱されるとともに、その加熱により蛍光
ランプ20の両端付近が少し光った状態になる。以後、蛍
光ランプ20は、同様にして発振回路70からの基準パルス
の終了タイミングで点灯した後、次の基準パルスの開始
タイミングで消灯状態に移行し、この点灯および消灯状
態を繰り返すことで点滅する。なお、この点滅の周期
は、基準パルスの繰り返し周期により規定され、その値
は、前記予備実験の結果からおおよそ1秒以下が好まし
い。また、点灯スイッチ90の最初の開閉動作から点滅さ
せたい場合には、基準パルスの繰り返し周期を約400
m秒以上とする必要がある。
【0031】以上は蛍光ランプ20の点滅について述べた
が、連続点灯させたい場合には、点滅スイッチ80は操作
せずに電源スイッチ50のみ入れると、電源電圧が点灯ス
イッチ90を介して点灯管100に印可される。電源電圧が
点灯管100に印可されると、点灯管100内部の電極間で放
電が起こる。この放電で電極が加熱されるとバイメタル
からなる電極が他方の電極に接触し、加熱結線路を接続
して蛍光ランプ20のフィラメント21,21に電流を流す。
この接触により電極間で放電しなくなると、すぐに電極
が冷え、電極が冷えるとバイメタルからなる電極がもと
に戻るので、離れた電極間で再び放電が始まる。そし
て、点灯管100は、この電極の放電、接触、離反の動作
を繰り返しながら蛍光ランプ20のフィラメント21,21を
加熱する。蛍光ランプ20のフィラメント21,21が十分に
加熱されると、次に電極が離れるときに安定器40内にキ
ック電圧が発生し、発生したキック電圧で蛍光ランプ20
が点灯する。また、その後に電源スイッチ50を切れば、
蛍光ランプ20が消灯する。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、消灯しているときでも少し光るよ
うにして対象物を常時照らすといった照明灯としての役
目を維持しつつ、所定周期で安定に点滅する蛍光灯を簡
易な構造で実現することができる。
【0033】すなわち、点滅周期があまり長くなく、か
つ蛍光灯を直接見なければ、完全に点滅をしているのと
同じに見える一方で、その点滅動作中の消灯状態には蛍
光ランプの両端付近が少し光るので薄暗く、そして点灯
時には明るく対象物を常時照らしておくことができる。
また、従来の点滅装置に必要だった消灯時に電源供給路
を遮断するためのスイッチを不要として、通常の蛍光灯
に簡単な発振回路および加熱結線路を開閉させる点灯ス
イッチを付加するだけで構成できる。さらに、発振回路
の発振周波数に応じて点滅するため、一定周波数で安定
な点滅動作を可能としている。
【0034】請求項2記載の発明によれば、上記した請
求項1記載の発明の効果に加え、点灯管を使用して最初
の点灯を行わせることにより、普段は点灯していて必要
なときに点滅させることができる。これに加え、もしも
点滅の途中で点灯ミスが起こっても、点灯管が付いてい
れば、点滅周期が長い場合には点灯を補助することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図を示す。
【図2】予備実験に使用した回路の回路図を示す。
【図3】図2の回路に点灯管を接続させた回路例を示
す。
【図4】点灯管の他の接続例を示す。
【図5】点灯管を用いた蛍光灯の構成図を示す。
【符号の説明】
10 点滅装置 20 蛍光ランプ 21 フィラメント 30 電源 40 安定器 50 電源スイッチ 60 点滅部 70 発振回路 80 点滅スイッチ 90 点灯スイッチ 100 点灯管 200 蛍光ランプ 201 フィラメント 210 電源スイッチ 220 安定器 230 点灯スイッチ 240 点灯管 300 電源スイッチ 310 安定器 320 蛍光ランプ 321 フィラメント 330 点灯管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両極に一対のフィラメントを内封した蛍
    光ランプと、この蛍光ランプの両フィラメントの一端側
    に接続され、蛍光ランプに電力を供給する電源と、この
    電源から蛍光ランプへの電力供給路の途中に挿入され、
    内蔵のチョークコイルに発生したキック電圧で蛍光ラン
    プを点灯させるとともに、点灯後は蛍光ランプの管電流
    を規格値に保持する安定器と、蛍光ランプの点滅周期に
    応じた所定の周波数で繰り返す基準パルスを発生させる
    発振回路と、蛍光ランプの両フィラメントの他端同士を
    結ぶ加熱結線路の途中に挿入され、発振回路からの基準
    パルスを入力し、入力した基準パルスの開始タイミング
    で加熱結線路を接続させて電源からの電力により蛍光ラ
    ンプのフィラメントを予め加熱するとともに、その後の
    基準パルスの終了タイミングで加熱結線路を遮断させる
    ことで安定器内にキック電圧を発生させて蛍光ランプを
    点灯させ、次の基準パルスの開始タイミングで加熱結線
    路を接続して消灯させる点灯スイッチと、を備えたこと
    を特徴とする蛍光灯の点滅装置。
  2. 【請求項2】 発振回路の電源路途中には、蛍光ランプ
    を点滅させたいときに操作され、当該電源路を接続して
    発振回路を起動させる点滅スイッチを設けるとともに、
    蛍光ランプを点灯させるための点灯管を、点滅スイッチ
    を操作していない間および点滅スイッチを操作した後の
    点灯スイッチによる加熱結線路の遮断後に電源電圧が印
    可されるように、加熱結線路に接続したことを特徴とす
    る請求項1記載の蛍光灯の点滅装置。
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