JPH0880957A - タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋 - Google Patents

タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋

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JPH0880957A
JPH0880957A JP6217770A JP21777094A JPH0880957A JP H0880957 A JPH0880957 A JP H0880957A JP 6217770 A JP6217770 A JP 6217770A JP 21777094 A JP21777094 A JP 21777094A JP H0880957 A JPH0880957 A JP H0880957A
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幸夫 矢島
Toshihiro Yoshida
敏寛 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器蓋(2)のタンパーエビデント裾部(1
2)に配設されている軸線方向破断手段(38)の形態
を改良して、軸線方向破断手段(38)が充分容易に所
要とおりに形成され得ると共に、容器の口頸部(46)
に装着された容器蓋(2)を離脱せしめる際には軸線方
向破断手段(38)が所要とおりに確実に破断されるよ
うにせしめる。 【構成】 軸線方向破断手段(38)は、周方向に間隔
をおいて軸線方向に延びる第一及び第二のスコア(4
0、42)と、周方向に延びて第一及び第二のスコア
(40、42)を接続しているスリット(44)とから
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料等を収容するため
の容器の口頸部に適用される合成樹脂製容器蓋、更に詳
しくはタンパーエビデント特性(不正を加えるために容
器蓋が操作されるとその痕跡が残留する特性)を有する
合成樹脂製容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、清涼飲料等のためのガラス
又は合成樹脂製容器の口頸部に適用される容器蓋とし
て、タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋
が広く実用に供されている。かかる容器蓋の典型例とし
ては、実開平6−54544号公報を挙げることができ
る。この実開平6−54544号公報に開示されている
容器蓋は、円形天面壁とこの天面壁の周縁から垂下する
円筒形スカート壁とを具備する。スカート壁には周方向
に延在する周方向破断手段が形成されており、スカート
壁は周方向破断手段よりも上方の主部と周方向破断手段
よりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されてい
る。周方向破断手段は周方向に間隔をおいて配設されタ
ンパーエビデント裾部を主部に接続している複数個の橋
絡部を含み、橋絡部の少なくとも1個は他の橋絡部より
も大きな強度を有する非破断橋絡部である。主部の内周
面には雌螺条が形成され、タンパーエビデント裾部の内
周面には係止手段が形成されている。係止手段は、例え
ば、周方向に間隔をおいて半径方向内方に突出する複数
個のフラップ片から構成されている。タンパーエビデン
ト裾部には、更に、軸線方向破断手段も形成されてい
る。かかる軸線方向破断手段は周方向に間隔をおいて配
設された2本のスリット(材料をその厚さ方向に完全切
断することによって形成される切り溝)、即ち第一及び
第二のスリットから構成されている。第一のスリットは
周方向破断手段上に位置する上端からタンパーエビデン
ト裾部に軸線方向中間部まで実質上鉛直に軸線方向に延
びている。容器の口頸部に容器蓋を装着する際の容器蓋
の閉回転方向に見て第一のスリットの後方に配置されて
いる第二のスリットは、タンパーエビデント裾部の軸線
方向中間部に位置する上端からタンパーエビデント裾部
の下端まで実質上鉛直に延びている。
【0003】上述した容器蓋が適用される容器の口頸部
の外周面には、雄螺条とその下方に位置する係止あご部
とが形成されている。口頸部に容器蓋を装着して口頸部
を密封する際には、口頸部に容器蓋を被嵌し閉回転方向
に回転して、容器蓋の雌螺条を口頸部の雄螺条に螺合せ
しめる。容器蓋のタンパーエビデン裾部に形成されてい
る係止手段は弾性的に変形乃至変位して口頸部の係止あ
ご部を通過し、しかる後に弾性的に復元して係止あご部
の下面に係止せしめられる。口頸部を開封するために
は、容器蓋を開回転方向に回転せしめる。かくすると、
容器蓋の雌螺条が口頸部の雄螺条に沿って移動せしめら
れる故に、容器蓋は開回転方向への回転と共に上方に移
動せしめられる。然るに、タンパーエビデント裾部に形
成されている係止手段が口頸部の係止あご部に係止され
ている故に、タンパーエビデント裾部は上昇が阻止さ
れ、これに起因して周方向破断手段における非破断橋絡
部を除く橋絡部が破断される。そしてまた、タンパーエ
ビデント裾部における軸線方向破断手段においては、第
一のスリットと第二のスリットとの間にて周方向に破断
が進行して第一のスリットと第二のスリットとが接続さ
れる。かくして、タンパーエビデント裾部は無端環状か
ら有端帯状に展開され、口頸部の係止あご部に対する係
止手段の係止が解除される。しかる後においては、開回
転方向への回転に応じて、非破断橋絡部を介してスカー
ト壁の主部に接続されているタンパーエビデント裾部を
含む容器蓋の全体が上昇せしめられ、口頸部から除去さ
れて口頸部が開封される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、上述したとお
りの形態の従来の容器蓋には、タンパーエビデント裾部
に形成されている軸線方向破断手段に関する次のとおり
の問題が存在する。第一に、口頸部から容器蓋を離脱す
る際に、軸線方向破断手段を構成する第一のスリットと
第二のスリットとの間において周方向に破断が進行せ
ず、これに代わって周方行破断手段における非破断橋絡
部が破断され、かくしてタンパーエビデント裾部は無端
環状形態のままスカート壁の主部から分離され、口頸部
から離脱されることなくそこに残留せしめられる、傾向
が少なくない。第二に、第一及び第二のスリットは、一
般に、所要形態の容器蓋を圧縮成形或いは射出成形によ
って成形した後に、切断刃を作用せしめて切断すること
によって形成されるが、かかる切断の際に、第一のスリ
ットにおいては切断がタンパーエビデント裾部の下端ま
で進行し、第二のスリットにおいては切断がタンパーエ
ビデント裾部の上端まで進行し、かくしてタンパーエビ
デント裾部がその上端から下端まで完全に切断されてし
まう虞がある。
【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、タンパーエビデント裾
部に配設される軸線方向破断手段の形態を改良して、容
器蓋の製造工程においてタンパーエビデント裾部がその
上端から下端まで完全に切断されてしまうことを充分確
実に回避すると共に、容器の口頸部に所要とおりに装着
された容器蓋を口頸部から離脱せしめる際には軸線方向
破断手段が所要とおりに充分確実に破断されてタンパー
エビデント裾部が無端環状から有端帯状に展開されるよ
うになすことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
及び実験の結果、圧縮成形或いは射出成形の際の軸線方
向樹脂流動による分子配向に起因して、タンパーエビデ
ント裾部は軸線方向には破断され易く周方向には破断さ
れ難いことに着目し、軸線方向破断手段における軸線方
向に延びる要素は材料を完全に切断するのではなくて部
分的に切断して所要厚さを残留せしめるスコアとし、周
方向に延びる要素は材料を完全に切断するスリットと
し、周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる第一及び第
二のスコア並びに周方向に延びてかかる第一のスコアと
第二のスコアとを接続しているスリットから軸線方向破
断手段を構成することによって、上記主たる技術的課題
を解決することができることを見出した。
【0007】即ち、本発明によれば、上記主たる技術的
課題を達成する合成樹脂製容器蓋として、天面壁と該天
面壁から垂下するスカート壁とを具備し、該スカート壁
には周方向に延在する周方向破断手段が形成されてお
り、該スカート壁は該周方向破断手段よりも上方の主部
と該周方向破断手段よりも下方のタンパーエビデント裾
部とに区画されており、該周方向破断手段は周方向に間
隔をおいて配設され該タンパーエビデント裾部を該主部
に接続している複数個の橋絡部を含み、該橋絡部の少な
くとも1個は他の橋絡部よりも大きな強度を有する非破
断橋絡部であり、該主部の内周面には雌螺条が形成され
ており、該タンパーエビデント裾部の内周面には係止手
段が形成されており、該タンパーエビント裾部には軸線
方向破断手段が形成されている合成樹脂製容器蓋におい
て、該軸線方向破断手段は、周方向に間隔をおいて軸線
方向に延びる第一及び第二のスコアと、周方向に延びて
該第一のスコアと該第二のスコアとを接続しているスリ
ットとから構成されている、ことを特徴とする合成樹脂
製容器蓋が提供される。
【0008】該スリットは該周方向破断手段から軸線方
向下方に0.5乃至2.5mmの間隔をおいて周方向に
延びているのが好適である。好ましくは、該第一のスコ
アは容器の口頸部に容器蓋を装着する際の容器蓋の閉回
転方向に見て該非破断橋絡部の前端乃至その若干前方に
配置され、該第二のスコアは該閉回転方向に見て該第一
のスコアの後方に配置されている。該第一のスコアの上
端は該周方向破断手段上に位置し、該第二のスコアの上
端は該周方向破断手段から軸線方向下方に0.5乃至
2.5mmの間隔をおいて位置し、該第一のスコアの下
端は該タンパーエビデント裾部の下端から軸線方向上方
に1.0乃至2.0mmの間隔をおいて位置し、該第二
のスコアの下端は該タンパーエビデント裾部の下端から
軸線方向上方に0.1乃至1.0mmの間隔をおいて位
置するのが好ましい。該第一のスコアと該第二のスコア
との周方向間隔は0.5乃至2.5mmであり、該第一
及び第2のスコアにおける残留厚さは0.1乃至0.5
mmであるのが好ましい。
【0009】
【作用】本発明の合成樹脂製容器蓋における軸線方向破
断手段においては、破断し易い軸線方向に延びる要素は
材料を完全に切断するのではなくて部分的に切断するこ
とによって形成されるスコア、即ち第一及び第二のスコ
アであり、破断し難い周方向に延びる要素は材料を完全
に切断することによって形成されるスリットである。そ
れ故に、容器蓋の製造工程において第一及び第二のスコ
アが破断され且つかかる破断が軸線方向に進行する等に
よってタンパーエビデント裾部がその上端から下端まで
完全に切断されてしまうことは実質上皆無であり、そし
てまた容器の口頸部に所要とおりに装着された容器蓋を
口頸部から離脱せしめる際にはスリットの両側における
第一及び第二のスコアが所要とおりに充分確実に破断さ
れ、タンパーエビデント裾部が無端環状から有端帯状に
展開される。
【0010】
【実施例】以下、本発明に従って構成された合成樹脂製
容器蓋の好適実施例を図示している添付図面を参照し
て、更に詳細に説明する。
【0011】図1を参照して説明すると、ポリプロピレ
ンの如き適宜の合成樹脂から圧縮成形或いは射出成形に
よって形成することができる全体を番号2で示す容器蓋
は、円形天面壁4とこの天面壁4の周縁から垂下する全
体として略円筒形状のスカート壁6とを具備している。
スカート壁6には周方向破断手段8が形成されており、
スカート壁6は周方向破断手段8よりも上方の主部10
と周方向破断手段8よりも下方のタンパーエビデント裾
部12とに区画されている。周方向破断手段8は、周方
向に間隔をおいて配設されタンパーエビデント裾部12
を主部10に接続している複数個の橋絡部16を含んで
いる。複数個の橋絡部16のうちの1個は他の橋絡部1
6に比べて断面積を大きくすることによって強度が大き
くせしめられた非破断橋絡部16Aである。所望なら
ば、2個又はそれ以上の非破断橋絡部を形成することも
できる。周方向破断手段8について更に詳述すると、図
示の実施例においては、スカート壁6の内周面には下方
を向いた環状肩部18が形成されており、かかる環状肩
部18の直ぐ下方においてスカート壁6の内周面には周
方向に間隔をおいて軸線方向に延びる複数個のリブ20
が形成されている。周方向破断手段8の部位(リブ20
の上部)において、スカート壁6の外周面から切断刃
(図示していない)を作用せしめることによって、スカ
ート壁6は複数個のリブ20の半径方向内側部のみを残
して周方向に連続して切断される。かかる切断は周方向
全体に渡ってではなくて、周方向一部は切断されること
なく残留せしめられる。従って、周方向破断手段8より
も下方のタンパーエビデント裾部12は切断されること
なく残留せしめられている複数個のリブ20と周方向非
切断部を介して周方向破断手段8よりも上方の主部10
に接続されている。複数個のリブ20における残留部が
橋絡部16を規定し、複数個のリブ20間においては切
断によって生成されたスリットが周方向に延在する。そ
して、周方向非切断部が非破断橋絡部16Aを規定す
る。
【0012】スカート壁6の主部10の外周面の下端部
には下方に向かって外径が漸次増大する円錐台形状部2
2が形成されており、主部10の外周面における円錐台
形状部22よりも上方の部分には、そこに係止せしめら
れる指の滑りを防止するための凹凸形状24が形成され
ている。スカート壁6の主部10の内周面には雌螺条2
6が形成されている。かかる雌螺条26には周方向に間
隔をおいて軸線方向に延びる切欠28が形成されてい
る。かかる切欠28は容器の口頸部が開封される際の所
謂通気路を規定する。スカート壁6の内周面上端部と天
面壁4の内面とによって規定される空間には、容器蓋2
の本体とは別個に形成された密封ライナー30が配設さ
れている。かかる密封ライナー30は、天面壁4の内面
に軟化溶融状態の合成樹脂素材を供給し、かかる合成樹
脂素材を押圧工具によって圧縮することによって好都合
に形成することができる。密封ライナー30のための合
成樹脂素材としては、軟質ポリエチレンの如き比較的軟
質の合成樹脂が好適である。所望ならば、密封ライナー
30を成形することに代えて、例えば天面壁4の内面か
ら下方に突出する環状突条でよい密封突条を天面壁4の
内面に一体に形成することもできる。タンパーエビデン
ト裾部12の内周面上部には下方を向いた環状肩面32
が形成されている。そして、かかる環状肩面32よりも
下方において、タンパーエビデント裾部12の内周面に
は周方向に間隔をおいて複数個のフラップ片34が形成
されている。係止手段を構成するフラップ片34は、タ
ンパーエビデント裾部12の内周面に接続された基縁か
ら、容器の口頸部に容器蓋2を装着する際の容器蓋の閉
回転方向に対して反対方向に向かって傾斜して半径方向
内方に突出する。フラップ片34の基縁自体も、容器蓋
の上記閉回転方向に対して反対方向に向かって傾斜して
下方に延びている。
【0013】図示の実施例においては、更に、タパーエ
ビデント裾部12の下端に補強カール36が付設されて
いる。かかる補強カール36は、容器蓋2の本体を圧縮
成形或いは射出成形によって成形する際には、アンダー
カットの生成を回避するためにタンパーエビデント裾部
12の下端から実質上鉛直に下方に延出する形態に成形
し、しかる後に加熱カール工具(図示していない)を作
用せしめて図示の形態に変形する、ことによって好都合
に形成される。
【0014】図示の容器蓋2の上述したとおりの構成
は、本発明に従って構成された容器蓋の新規な特徴を構
成するものではなく、既に公知のものであり、それ故に
本明細書においては上述した構成についての詳細な説明
は省略する。
【0015】図1と共に図2乃至図3を参照して説明す
ると、タンパーエビデント裾部12には軸線方向破断手
段38が配設されており、かかる軸線方向破断手段38
は、周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる第一のスコ
ア40及び第二のスコア42、並びに周方向に延在して
第一のスコア40と第二のスコア42とを接続するスリ
ット44から構成されていることが重要である。第一の
スコア40及び第二のスコア42は、タンパーエビデン
ト裾部12の外周面から切断刃(図示していない)を作
用せしめて材料をその厚さ全体に渡ってではなくて部分
的に切断することによって好都合に形成することができ
る。スリット44は、タンパーエビデント裾部12の外
周面から切断刃(図示していない)を作用せしめて材料
をその厚さ全体に渡って切断することによって好都合に
形成することができる。スリット44を形成するための
切断工程は、上記周方向切断手段8を形成するための切
断工程の前又は後或いはこれと実質上同時に遂行するこ
とができる。第一のスコア40及び第二のスコア42を
形成するための切断工程は、スリット44を形成するた
めの切断工程及び周方向破断手段8を形成するための切
断工程の後に、或いはこれらと実質上同時に形成するの
が好適である。スリット44を形成するための切断工程
及び周方向破断手段8を形成するための切断工程に先立
って第一のスコア40及び第二のスコア42を形成する
ための切断工程を遂行すると、その理由は必ずしも明確
ではないが、第一のスコア40及び第二のスコア42を
所要残留厚さに安定して形成することが困難になる傾向
がある。
【0016】図1乃至図3を参照して説明を続けると、
本発明者等が遂行した種々の実験結果から判断して、第
一のスコア40の上端は、周方向破断手段8における非
破断橋絡部16Aに、容器の口頸部に容器蓋2を装着す
る際の容器蓋2の閉回転方向(図1において上方から見
て時計方向、図2において左方向)に見て前端乃至その
若干前方(従って周方向破断手段におけるスリットの一
端乃至スリットの一端近傍)に位置し、その下端はタン
パーエビデント裾部12の下端から軸線方向上方に1.
0乃至2.0mm程度の間隔aをおいて位置するのが好
適である。第二のスコア42の上端は、周方向破断手段
8から、従ってタンパーエビデント裾部12の上端から
軸線方向下方に0.5乃至2.5mm程度の間隔bをお
いて位置し、その下端はタンパーエビデント裾部12の
下端から軸線方向上方に0.1乃至1.0mm程度の間
隔cをおいて位置するのが好適である。第一のスコア4
0と第二のスコア42との周方向間隔dは0.5乃至
2.5mm程度でよい。第一のスコア40及び第二にス
コア42における材料の残留厚さは0.1乃至0.5m
m程度であるのが好都合である。図示の実施例において
は、タンパーエビデント裾部12の上端部、即ち上記環
状肩面32よりも上方の部分はそれよりも下方の部分よ
りも肉厚が大きく、これに起因して第一のスコア40の
上端部における残留厚さは第一のスコア40の下部にお
ける残留厚さ及び第二のスコア42の全体における残留
厚さよりも大きくなっている。図示の実施例において
は、第一のスコア40及び第二のスコア42は共に実質
上鉛直に延在せしめられているが、所望ならば、例えば
容器蓋2の上記閉回転方向に見て後方に或いは前方に、
特に容器の口頸部から容器蓋2を離脱する際の破断の容
易性等の点から後方に、傾斜して下方に延在するように
せしめることもできる。一方、スリット44は、周方向
破断手段8から軸線方向下方に0.5乃至2.5mm、
特に1.0乃至2.0mmの間隔eをおいて実質上水平
に延びているのが好適である。かかるスリット44は第
一のスコア40と第二のスコア42との間のみに形成す
ることもできるが、周方向破断手段8に悪影響を及ぼす
ことなく第一のスコア40及び第二のスコア42を形成
するための切断工程を安定して遂行することを可能にす
る等の見地から、第一のスコア40から容器蓋2の上記
閉回転方向に見て前方に2.0乃至20.0mm、特に
3.0乃至10.0mm程度の長さfに渡って延長せし
められていると共に、第二のスコア42から容器蓋2の
上記閉回転方向に見て後方に0.1乃至1.0mm程度
の長さgに渡って延長せしめられているのが好適であ
る。図示の実施例においては、第二のスコア42の上端
は周方向に延在するスリット44上に位置せしめられて
いるが、所望ならば、第二のスコア42をスリット44
を越えて上方に延在せしめることもできる。
【0017】而して、本発明に従って構成された容器蓋
2においては、タンパーエビデント裾部12に配設され
ている軸線方向破断手段38における周方向に延びる要
素はスリットである、即ちスリット44であるが、軸線
方向に延びる要素はスリットではなくてスコアである、
即ち第一のスコア40及び第二のスコア42である。そ
れ故に、軸線方向破断手段8を形成する際に第一のスコ
ア40及び/又は第二のスコア42が破断されてタンパ
ーエビデント裾部12が無端環状から有端帯状に展開さ
れてしまう虞は実質上皆無である。
【0018】図4には容器の口頸部46に上述した容器
蓋2を装着した状態が図示されている。ガラス或いはポ
リエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂から形
成することができる容器の口頸部46は全体として円筒
形状であり、その外周面には雄螺条48とこの雄螺条4
8の下方に位置する環状係止あご部50とが形成されて
いる。清涼飲料の如き適宜の内容物を容器に充填した後
に、口頸部46に容器蓋2が装着される。この際には、
口頸部46に被嵌された容器蓋2が閉回転方向、即ち図
3において上方から見て時計方向に回転せしめられ、か
くして容器蓋2におけるスカート壁6の主部10に形成
されている雌螺条26が容器の口頸部46に形成されて
いる雄螺条48に螺合せしめられる。容器蓋2における
タンパーエビデント裾部12に形成されているフラップ
片34は、弾性的に変形せしめられて口頸部46の係止
あご部50を通過した後に弾性的に復元せしめられ、係
止あご部50の下面に係止せしめられる。容器蓋2にお
ける天面壁4の内面に配設された密封ライナー30は口
頸部46の上端面に密接せしめられ、これによって口頸
部46が密封される。
【0019】容器の口頸部46を開封するためには、容
器蓋2を開回転方向、即ち図4において上方から見て反
時計方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋2におけ
るスカート壁6の主部10に形成されている雌螺条26
が容器の口頸部46に形成されている雄螺条48に沿っ
て移動せしめられる故に、容器蓋2は回転と共に上昇せ
しめられる。容器蓋2が幾分か上昇せしめられて密封ラ
イナー30が口頸部46の上端面から離隔せしめられる
と、口頸部46の上端と密封ライナー30との間から雌
螺条26に形成されている切欠28を通して容器内の圧
力が外部に逃がされる。容器蓋2のタンパーエビデント
裾部12は、その内周面に形成されているフラップ片3
4が口頸部46の係止あご部50に係止せしめられてい
るので、上方への移動が阻止される。これに起因して、
スカート壁6に形成されている周方向破断手段8におけ
る橋絡部16に相当な応力が生成され、非破断橋絡部1
6Aを除く全ての橋絡部16が破断される。更に、タン
パーエビデント裾部12における軸線方向破断手段38
にも相当な応力が生成され、軸線方向破断手段38にお
ける第一のスコア40が破断され、そしてまた第二のス
コア42が破断されると共に第二のスコア42のかかる
破断がタンパーエビデント裾部12の下端まで進行し、
そして更に補強カール36に進行する。かくして、破断
された第一のスコア40から周方向に延びるスリット4
4、破断されたスコア42を介して、補強カール36を
含むタンパーエビデント12の軸線方向全体に渡って破
断が連続して生成され、図5に明確に図示する如く、タ
ンパーエビデント裾部12が無端環状から有端帯状に展
開される。しかる後においては、タンパーエビデント裾
部12も自由に上昇せしめられ、かくして容器蓋2の全
体が口頸部46から離脱され、口頸部46が開封され
る。圧縮成形或いは射出成形の際の合成樹脂の流動に起
因して、通常、タンパーエビデント裾部12には軸線方
向に延びる分子配向が存在し、これに起因して第一のス
コア40及び第二のスコア42は充分容易に確実に所要
とおりに破断される。一方、軸線方向破断手段38にお
ける、破断し難い方向である周方向に延びる要素はスコ
アではなくて完全に切断されたスリット44である。そ
れ故に、本発明に従って構成された容器蓋2によれば、
容器の口頸部46から容器蓋2を離脱する際には、周方
向破断手段8が所要とおりの破断されると共に、タンパ
ーエビデント裾部12に配設されている軸線方向破断手
段38も所要とおりに充分確実に破断される。
【0020】
【発明の効果】本発明の合成樹脂製容器蓋によれば、容
器蓋の製造工程等においてタンパーエビデント裾部がそ
の上端から下端まで連続して破断されてしまうことが充
分確実に回避され、そしてまた容器の口頸部に装着され
た容器蓋を口頸部から離脱する際には、タンパーエビデ
ント裾部に形成されている軸線方向段手段が所要とおり
に充分確実に破断され、タンパーエビデント裾部が無端
環状から有端帯状に展開される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って改良された容器蓋の好適実施例
を、一部を断面で示す正面図。
【図2】図1に示す容器蓋のタンパーエビデント裾部に
形成されている軸線方向破断手段を示す部分正面図。
【図3】図1に示す容器蓋のタンパーエビデント裾部に
形成されている軸線方向破断手段を示す部分断面図。
【図4】図1乃至図3に示す容器蓋を容器の口頸部に装
着した状態を、一部を断面で示す正面図。
【図5】図1乃至図4に示す容器蓋におけるタンパーエ
ビデント裾部に形成された軸線方向破断手段が所要とお
りに破断された状態を示す部分正面図。
【符号の説明】
2:容器蓋 4:天面壁 6:スカート壁 8:周方向破断手段 10:スカート壁の主部 12:タンパーエビデント裾部 16:周方向破断手段における橋絡部 16A:非破断橋絡部 26:雌螺条 30:密封ライナー 34:フラップ片(係止手段) 38:軸線方向破断手段 40:第一のスコア 42:第二のスコア 44:スリット 46:容器の口頸部 48:雄螺条 50:係止あご部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内藤 正雄 愛知県小牧市大字下末字流180番地 日本 クラウンコルク株式会社小牧事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天面壁と該天面壁から垂下するスカート
    壁とを具備し、該スカート壁には周方向に延在する周方
    向破断手段が形成されており、該スカート壁は該周方向
    破断手段よりも上方の主部と該周方向破断手段よりも下
    方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、該周
    方向破断手段は周方向に間隔をおいて配設され該タンパ
    ーエビデント裾部を該主部に接続している複数個の橋絡
    部を含み、該橋絡部の少なくとも1個は他の橋絡部より
    も大きな強度を有する非破断橋絡部であり、該主部の内
    周面には雌螺条が形成されており、該タンパーエビデン
    ト裾部の内周面には係止手段が形成されており、該タン
    パーエビント裾部には軸線方向破断手段が形成されてい
    る合成樹脂製容器蓋において、 該軸線方向破断手段は、周方向に間隔をおいて軸線方向
    に延びる第一及び第二のスコアと、周方向に延びて該第
    一のスコアと該第二のスコアとを接続しているスリット
    とから構成されている、ことを特徴とする合成樹脂製容
    器蓋。
  2. 【請求項2】 該スリットは該周方向破断手段から軸線
    方向下方に0.5乃至2.5mmの間隔をおいて周方向
    に延びている、請求項1記載の合成樹脂製容器蓋。
  3. 【請求項3】 該第一のスコアは容器の口頸部に容器蓋
    を装着する際の容器蓋の閉回転方向に見て該非破断橋絡
    部の前端乃至その若干前方に配置され、該第二のスコア
    は該閉回転方向に見て該第一のスコアの後方に配置され
    ている、請求項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
  4. 【請求項4】 該第一のスコアの上端は該周方向破断手
    段上に位置し、該第二のスコアの上端は該周方向破断手
    段から軸線方向下方に0.5乃至2.5mmの間隔をお
    いて位置し、該第一のスコアの下端は該タンパーエビデ
    ント裾部の下端から軸線方向上方に1.0乃至2.0m
    mの間隔をおいて位置し、該第二のスコアの下端は該タ
    ンパーエビデント裾部の下端から軸線方向上方に0.1
    乃至1.0mmの間隔をおいて位置する、請求項3記載
    の合成樹脂製容器蓋。
  5. 【請求項5】 該第一のスコアと該第二のスコアとの周
    方向間隔は0.5乃至2.5mmである、請求項1から
    4までのいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
  6. 【請求項6】 該第一及び第2のスコアにおける残留厚
    さは0.1乃至0.5mmである、請求項1から5まで
    のいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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