JPH0881385A - キノコ由来の抗血小板凝集物質 - Google Patents

キノコ由来の抗血小板凝集物質

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JPH0881385A
JPH0881385A JP6255992A JP25599294A JPH0881385A JP H0881385 A JPH0881385 A JP H0881385A JP 6255992 A JP6255992 A JP 6255992A JP 25599294 A JP25599294 A JP 25599294A JP H0881385 A JPH0881385 A JP H0881385A
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JP
Japan
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substance
treatment
extract
mushroom
pleurotus ostreatus
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JP6255992A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sumi
洋行 須見
Atsurou Fujioka
諄郎 藤岡
Kiyomi Ishii
清美 石井
Chieko Yatagai
智恵子 矢田貝
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ASANO SANGYO KK
Original Assignee
ASANO SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は新規の抗血小板凝集物質の取得法、
及び該抗血小板凝集物質を各種循環不全患者の治療ある
いは予防に応用しようとするものである。 【構成】キノコ類、特にヒラタケからの抗血小板凝集物
質の生産方法とその性質、及び抗血小板凝集製剤を調整
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキノコ類、特にヒラタケ
の子実体あるいは菌糸体より水単独、あるいは水とアル
コールあるいは数種の塩類とを組み合わせてなる抽出液
によって抽出される熱安定性の抗血小板凝集物質に関す
る。今日、多くの成人病の発症に関係する血管内での血
栓形成による循環不全の治療あるいは予防のために、食
品由来の本物質は安全性が高く、また安定性もよく、利
用価値は高いと考えられる。
【0002】
【従来の技術】各種血栓性疾患の引き金となる血小板凝
集現象に対して、それを抑制する物質としてはこれまで
アスピリン、チクロピジン、トラピヂルなど各種の合成
薬があるが、消化管出血、肝障害などの副作用も強いも
ので臨床的に注意を要した。 出液中には血小板凝集に対して抑制的に働く物質の含ま
れることが報告されている(宮尾興平、機能性食品素
材、食品由来の生理活性物質における研究と開発、p.
61、工業技術会、1989)、特に野菜類由来のもの
は日常かなり大量食べるためその影響は興味が持たれて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在臨床で使われてい
る血小板凝集抑制剤であるアスピリン、チクロピジン、
トラピヂルなどはいずれも合成品であり、従って安価で
はあったが、胃潰瘍、消化管出血、肝障害などの副作用
も指摘されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】我々は、食品を中心に天
然素材中に種々の血液循環関連物質を検索することに鋭
意努力し、納豆中に血栓溶解酵素であるナットウキナー
ゼを発見し、その取得法及び性質について報告してきた
(須見ら、機能性食品素材、食品由来の生理活性物質に
おける研究と開発、p.88、工業枝術会、198
9)。このように対象として食品を選んだのは長年摂取
されても安全性に問題が少ないからである。本発明は、
その中でも特に我が国で古くから食べられてきた種々の
キノコ中の有効成分の研究過程で発見するに至ったキノ
コ類、特にヒラタケ由来の抗血小板凝集物質である。そ
の作用は極めて強力であり、また経口投与でもマイルド
ながら長時間作用するため、食べて効く血液循環不全が
原因となる種々の成人病予防剤としての応用開発が期待
される。これまで、キノコに関しての血小板に働く成分
の報告は毛利、早川らのシイタケ(水野卓、川合正充
編:キノコの化学・生化学、学会出版センター、p.2
33、1992)、あるいは最近河岸のマンネンタケ
(日本農芸化学会誌、68:769、1994)の報告
があっただけで、またそれら有効成分の性質もよくわか
っていなかった。本発明は、多くのキノコ類で血小板凝
集に働く物質を検索し、最も強い抗血小板凝集物質をヒ
ラタケの子実体のみならず菌糸体に見出したものであ
る。なお、ヒラタケ由来の血小板凝集に係わる報告はこ
れまで皆無であった。
【0005】
【作用と実施例】次に本発明を実施例にて詳細に説明す
る。
【0006】第1例 浅野産業・バイオ研究所(玉野市)で菌床栽培したシイ
タケあるいはヒラタケ(一般商品名シメジ)、及びその
他岡山市内で市販の5種のキノコ類の湿重量に対して各
々10倍量の生理的食塩水あるいはイオン交換水を加
え、ミキサーで処理後、室温で1日静置した。ガーゼ
(4枚重ね)濾過で得られたこれらキノコ抽出液はpH
6〜7の薄黄色の溶液であり、例えばヒラタケよりイオ
ン交換水で抽出したものについては図1のような吸光度
特性を示した。次に、抽出液のヒト血小板凝集に対する
影響を調べた。5人の健常な成人男子ポランティアより
チトラート(3.8%クエン酸ナトリウム)採血し、遠
心操作(1,000rpm、5分間)で得られた多血小
板画分(PRP)を200μl、それにSigma社製
の20、100及び200μMADP(アデノシン5’
−2リン酸)を22μl加え凝集惹起し、その凝集パタ
ーンをアグリゴメーター(NBS HEMATORAC
ER 601)で観察した。ボランティアのうち2人は
終濃度2μM、また3人は10μMのADPで凝集がみ
られたが、いずれの場合もADP添加に先立ってキノコ
抽出液(対照は生理的食塩水を使用)を加えると凝集抑
制が認められ、特にヒラタケの場合反応系に対して1/
40〜1/20量加えると血小板の凝集(一次及び二次
凝集)はほぼ完全に抑制された。図2は、あるヒトのP
RP(PRP−5)に対して終濃度2μMADP添加に
よる凝集反応(1;対照には生理的食塩水使用)に対し
て1/40量のシイタケ抽出液(2)あるいはヒラタケ
抽出液(3)を加えた場合の血小板凝集パターンを示し
た例であり、また図3は別のヒトのPRP(PRP−
7)を用いて、終濃度2μMADP添加による凝集反応
(1;対照には生理的食塩水使用)に対して1/40量
のシイタケ抽出液(2)あるいはヒラタケ抽出液(3)
を加えた場合の血小板凝集パターンを示した例である
が、ヒラタケからの抽出液はシイタケからの抽出液よ
り、平均して2倍強い凝集阻害活性を持つことが分かっ
た。このヒラタケに含まれる抗血小板凝集物質はかなり
熱安定性であり、100℃ 1時間の煮沸でも活性の9
0%以上を残した。また、このものをセロファン膜を用
いた水透析(一晩攪拌)しても完全に活性のなくなるこ
とはなかった。
【0007】第2例 第1例と同じく菌床栽培したヒラタケの一般市販品であ
る可食部分と、子実体の中でも一般には食べない根の部
分、及び培養後の多量の菌糸を含む菌床部分に対して、
第1例と同様に、10倍量の生理的食塩水あるいはイオ
ン交換水を添加し、その後1時間煮沸抽出したもの(東
洋濾紙No.50による濾過を行い、その濾液を使用)
の血小板凝集阻害活性を比較した結果、ADP及びコラ
ーゲンによるヒト血小板凝集反応に対して各抽出物はい
ずれ劣らず強い阻害活性を有することが分かった。な
お、コラーゲンによる血小板凝集はHorm社製の牛ア
キレス腱由来のものを終濃度0.3mg/ml使用して
惹起した。
【0008】第3例 岡山市内で購入したヒラタケ1kg(湿重量)に対して
20lの20%エタノールを加え室温で2日間攪拌し得
られた薄黄色の抽出液を、4N塩酸で活性化させた後蒸
留水で洗浄しておいた5φ×15cm Celite
545カラム(和光純薬製;Sumi H.eta
l.,Comp.Biochem.Physiol.,
102B:163,1992)に適した。このカラムを
蒸留水で洗浄後、1%アンモニアで溶出される分画を5
0℃で真空乾燥し得られた乾燥粉末にはやはり強いヒト
血小板のADP凝集に対する阻害活性が認められた。
【0009】第4例 浅野産業・バイオ研究所(玉野市)で菌床栽培したヒラ
タケに対して、湿重量の10倍量の蒸留水を加え、ミキ
サーで20分間処理後、1N塩酸でpH4.5に合わ
せ、ヒラタケの湿重量に対して1/100量の多糖分解
酵素[SMIZYM AC及びMC(新日本化学工業、
愛知)を1:1で混ぜたもの]を加え、45℃で24時
間処理し酵素反応を止め、自然放冷後ガーゼ(4枚重
ね)で濾過しASK−1Lを得た。このものはヒトが食
べて美味で、もちろん食品由来で安全であるので、抗血
小板凝集製剤として18〜48歳の7人の健常成人(ボ
ランティア)に500mg/kg体重量を経口投与し、
経時的にチトラート採血し、血小板凝集能及び血漿中の
線溶活性を測定した。血小板凝集は第1例と同方法でA
DP(終濃度2及び10μM)を用い測定した。また血
中の線溶活性は血漿ユーグロブリン画分の標準フィブリ
ン平板溶解法(EFA;Sumi H.et al.,
Acta Haematol.,84:139,199
0)、組織プラスミノーゲンアクチベーター活性(t−
PA活性;Verheijen J.H.et a
l.,Thromb.Haemost.,51:39
2,1984)及びザイモグラフィーパターン(Tis
sot J,D.et al.,J.Clin.Inv
est.,70:1320,1982)で調べた。その
結果を表1に示すが、経口化によるかなり長時間にわた
る、特に投与後5時間目に得られた血液の血小板凝集能
が有意に低下していること、また一方血中線溶活性の増
加が分かった。ザイモグラフィーパターンは、経口投与
後1時間目の血漿中に分子量7〜10万のt−PA様の
プラスミノーゲンアクチベーターの増えていることが確
認された。
【表1】
【0010】第5例 第4例に示した方法で調整したASK−1Lを凍結乾燥
し、薄黄色の粉末(ASK−1P)を得た。これを10
mg/mlになるように生理的食塩水に溶解し、ウイス
ター系ラット(雄、200〜250g)の腹腔内へ投与
した。経時的にチトラート採血し、遠心操作で得られた
多血小板画分(PRP)を用い凝集能を調べた。反応系
に対する終濃度10μMのADPを用いて調べた凝集
能、無血小板血漿(PPP)から分離したユーグロブリ
ン画分を用いて調べた線溶活性(標準フィブリン平板の
溶解面積EFA)を表2に示すが、投与後1時間で明ら
かな血小板凝集能の低下すること、またEFAによる血
中線溶活性も弱いながら高まることが分かった。
【表2】
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、入手容易で,食べたり
飲んだりしても安全な抗血小板凝集物質が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】キノコ抽出液の吸光度特性を示す図である。
【図2】キノコ抽出液が持つヒト血小板(PRP−5)
凝集に対する阻害活性を示す図である。
【図3】キノコ抽出液が持つヒト血小板(PRP−7)
凝集に対する阻害活性を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キノコ類、特にヒラタケの子実体あるい
    は菌糸体より水単独、あるいは水とアルコールあるいは
    数種の塩類とを組み合わせてなる抽出液によって抽出さ
    れる熱安定性の抗血小板凝集物質。
  2. 【請求項2】 得られた物質をそのまま、又は適当な極
    性有機溶媒処理、塩析、限外濾過処理を行なった後に、
    吸着、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過、アフ
    ィニティクロマトグラフィーなどの操作を一種類以上組
    み合わせて精製する請求項1に記載の取得法。
JP6255992A 1994-09-13 1994-09-13 キノコ由来の抗血小板凝集物質 Pending JPH0881385A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005034974A1 (ja) * 2003-10-09 2005-04-21 Nihon University 血栓症の予防または改善のための健康食品及び血栓症の予防または治療用医薬組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005034974A1 (ja) * 2003-10-09 2005-04-21 Nihon University 血栓症の予防または改善のための健康食品及び血栓症の予防または治療用医薬組成物
JP4877664B2 (ja) * 2003-10-09 2012-02-15 学校法人日本大学 血栓症の予防または改善のための健康食品及び血栓症の予防または治療用医薬組成物

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