JPH0881411A - 2−ビフェニル−2−ジフルオロメチルマロン酸、2−ビフェニル−3,3−ジフルオロプロピオン酸及びそれらの製造法 - Google Patents

2−ビフェニル−2−ジフルオロメチルマロン酸、2−ビフェニル−3,3−ジフルオロプロピオン酸及びそれらの製造法

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JPH0881411A
JPH0881411A JP22154994A JP22154994A JPH0881411A JP H0881411 A JPH0881411 A JP H0881411A JP 22154994 A JP22154994 A JP 22154994A JP 22154994 A JP22154994 A JP 22154994A JP H0881411 A JPH0881411 A JP H0881411A
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biphenyl
acid
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JP22154994A
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Noriyuki Saito
則之 斉藤
Yutaka Honda
裕 本田
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】新規化合物の2−ビフェニル−2−ジフルオロ
メチルマロン酸、2−ビフェニル−3,3−ジフルオロ
プロピオン酸(光学活性体又は光学不活性体)及びそれ
らの製造法を提供する。 【構成】反応容器に2−(4’−メトキシビフェニル)
−2−ブロモジフルオロメチルマロン酸ジベンジル、ク
ロロホルム及び10%パラジウム−活性炭を採り、水素
ガス雰囲気下、室温、遮光下に撹拌する加水素分解反応
させる。反応液を濾過し、濾滓をクロロホルム/テトラ
ヒドロフラン混合液で処理し、濾滓に吸着している反応
物を溶出させる。これを減圧濃縮し、ヘキサン/クロロ
ホルム混合液を加え、結晶化させる。この結晶をリン酸
緩衝液に溶かし、酵素液、2−メルカプトエタノール溶
液を加え反応させた後、塩酸酸性とし、エーテルで抽出
し、エーテル層から2−ビフェニル−3,3−ジフルオ
ロプロピオン酸(光学活性体)の結晶を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2−ビフェニル−2−
ジフルオロメチルマロン酸、2−ビフェニル−3,3−
ジフルオロプロピオン酸(光学活性体又は光学不活性
体)、及びそれらの製造法に関する。光学活性な2−ビ
フェニル−3,3−ジフルオロプロピオン酸は、強誘電
性液晶等の電子材料の中間原料のほか、医薬品、農薬の
原料としても有用であり、2−ビフェニル−2−ジフル
オロメチルマロン酸及び光学不活性な2−ビフェニル−
3,3−ジフルオロプロピオン酸は、光学活性な2−ビ
フェニル−3,3−ジフルオロプロピオン酸を得るため
の中間体となる。
【0002】
【従来の技術】2−アリール−2−ジフルオロメチルマ
ロン酸ジエステルは、2−アリールマロン酸ジエステル
とクロロジフルオロメタンを反応させて得られることは
知られている(例えば、Tetrahedron Lett., 2, p.43-4
7(1961)及び J. Med. Chem.,28(2), p.186-193(198
5))。しかし、2−アリール−2−ジフルオロメチルマ
ロン酸又は2−ビフェニル−2−ジフルオロメチルマロ
ン酸は未だ知られていない。
【0003】2−アリール−3,3−ジフルオロプロピ
オン酸エステルは、例えば、そのイソプロピルエステル
が、化5の反応式に示すように、2−アミノ−3−フル
オロフェニルプロピオン酸イソプロピルエステルをジア
ゾ化後、フッ化水素で処理すると(この際、N2の脱離
と共に、フェニル基の転位とFの導入が起こる)得られ
(J. Chem. Res. Synop., 11, 388-389(1980))、
【化5】 また、2−アリール−3,3−ジフルオロプロピオン酸
のメチルエステルは、化6の反応式に示すように、SF
4で処理しエポキシドを開環させると(この際、F3SO
-の脱離と共に、アリール基の転位とF-の導入が起こ
る。)得られることは知られている(Zh. Org. Khim., 8
(5), 1078-1081(1972))。しかし、2−アリール−3,
3−ジフルオロプロピオン酸は未だ知られていない。
【化6】
【0004】また、化7の反応式
【化7】 (化7中、Arは芳香族基、C*は不斉炭素を示す。)
に示すようにして、2−アリール−2−メチルマロン酸
から、微生物(アルカリゲネス ブロンチセプティクス
KU1201)の触媒反応により、光学活性な2−芳香
族基置換プロピオン酸が生成することは知られている
(J. Am. Chem. Soc., 112, 4077-4078(1990))。しか
し、2−アリール−2−メチルマロン酸の2位の炭素に
付くメチル基の水素(2原子)がフッ素原子で置換され
た2−アリール−2−ジフルオロメチルマロン酸が、上
記微生物反応の基質となるか否かは知られておらず、し
たがって、光学活性な2−アリール−3,3−ジフルオ
ロプロピオン酸も、また光学活性な2−ビフェニル−
3,3−ジフルオロプロピオン酸も、知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規化合物
の2−ビフェニル−2−ジフルオロメチルマロン酸、光
学不活性な2−ビフェニル−3,3−ジフルオロプロピ
オン酸及び光学活性な2−ビフェニル−3,3−ジフル
オロプロピオン酸、並びにそれらの製造法を提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、強誘電性
液晶等の材料として有用な化合物を得るため、芳香族基
置換アルカン酸又はその誘導体で、分子中に比較的大き
な分極源となるフッ素原子をもつ化合物の合成を種々検
討し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の
化合物は、一般式(I)で表される2−ビフェニル−2
−ジフルオロメチルマロン酸(化8)
【化8】 〔一般式(I)中、Bpは置換基を有してもよいビフェ
ニル基を示す。〕、及び
【0007】一般式(II)で表される光学不活性な2−
ビフェニル−3,3−ジフルオロプロピオン酸(化9)
【化9】 〔一般式(II)中、Bpは置換基を有してもよいビフェ
ニル基を示す。〕、及び
【0008】一般式(III)で表される光学活性な2−
ビフェニル−3,3−ジフルオロプロピオン酸(化1
0)
【化10】 〔一般式(III)中、Bpは置換基を有してもよいビフ
ェニル基、C*は不斉炭素を示す。〕である。
【0009】一般式(I)〜(III)中、Bpの芳香環
の水素原子は一又は二以上が置換基で置換されていても
よい。置換基としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等
のハロゲン基、メチル基、エチル基、ベンジル基等のア
ルキル基、メトキシ基、エトキシ基、ターシャリーブト
キシ基、ベンジルオキシ基、フェノキシ基等のアルコキ
シ基、アセチル基、ベンゾイル基等のアシル基、水酸基
又は芳香族基等がある。
【0010】一般式(I)の2−ビフェニル−2−ジフ
ルオロメチルマロン酸は、一般式(IV)で表される2
−ビフェニル−2−ジフルオロメチルマロン酸ジエステ
ル(化11)
【化11】 〔一般式(IV)中、Bpは置換基を有してもよいビフ
ェニル基、Rは加水素分解することのできる有機基で、
2個のRは同じでも異なってもよい。〕を、有機溶媒中
で加水素分解して製造できる。
【0011】ここで、一般式(IV)中のBpは、一般
式(I)〜(III)のBpと同様、置換基を有していて
もよいビフェニル基で、置換基としては、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等のハロゲン基、メチル基、エチル
基、ベンジル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ
基、ターシャリーブトキシ基、ベンジルオキシ基、フェ
ノキシ基等のアルコキシ基、アセチル基、ベンゾイル基
等のアシル基、水酸基又は芳香族基等がある。
【0012】一般式(IV)中、加水素分解することの
できる有機基Rとしては、ベンジル基、フェナシル基、
ベンジルオキシメチル基、ジフェニルメチル基、4−ピ
コリル基等があり、その芳香環の水素原子は置換基で置
換されていてもよい。これらを用いるとエステルは加水
素分解の結果、遊離のカルボン酸を生ずる。
【0013】加水素分解は水素ガスを用いて行う。この
とき、ラネーニッケル、パラジウム活性炭等を触媒量以
上存在させれば、反応を常圧で数時間のうちに進めるこ
とができる。
【0014】用いる有機溶媒としては、酢酸メチル、酢
酸エチル等のアルカン酸エステル系溶媒、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール
系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレング
リコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒、ベンゼ
ン、トルエン、ピリジン等の芳香族系溶媒、ヘキサン、
ヘプタン等のアルカン系溶媒、クロロホルム、塩化メチ
レン、1,2−ジクロロエタン、2−クロロアルコー
ル、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒等が挙げられ
る。これらのうち、クロロホルム、塩化メチレン、1,
2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等の極性の低いハ
ロゲン系溶媒を使用すると、副反応を少なく、同時に目
的化合物を溶媒中に結晶化させることができる。また、
溶媒は予め蒸留等により無水化しておくほうが好まし
い。
【0015】加水素分解の反応温度は、用いる有機溶媒
が液体を保つ範囲ならば特に制限するものではないが、
通常は、0〜40℃、好ましくは室温とする。
【0016】反応の終点は、反応液の少量をTLC用の
薄層上にスポットし、UV照射下に観察して判定する。
反応が終了すると、原料の2−ビフェニル−2−ジフル
オロメチルマロン酸ジエステルに起因する蛍光が消失す
る。
【0017】反応液から、溶媒抽出、カラムクロマトグ
ラフィー、結晶化等の有機化学で汎用される精製方法を
単独に、又は組み合せて用いて、一般式(I)の2−ビ
フェニル−2−ジフルオロメチルマロン酸が得られる。
【0018】なお、一般式(IV)の2−ビフェニル−
2−ジフルオロメチルマロン酸ジエステルは、溶媒中、
一般式(V)で表される2−ビフェニル−2−ブロモジ
フルオロメチルマロン酸ジエステル(化12)
【化12】 (ただし、一般式(V)中、Bp及び2個のRは一般式
(IV)中における意味と同じ。)で表される2−ビフ
ェニル−2−ブロモジフルオロメチルマロン酸ジエステ
ルを、還元的に脱臭素して製造できる。
【0019】一般式(II)の光学不活性な2−ビフェニ
ル−3,3−ジフルオロプロピオン酸は、上記のように
して得られた一般式(I)の2−ビフェニル−2−ジフ
ルオロメチルマロン酸を、有機溶媒に溶かし、自発的に
脱炭酸させて製造できる。
【0020】ここで用いる有機溶媒としては、酢酸メチ
ル、酢酸エチル等の酢酸エステル系溶媒、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール
系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレング
リコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン、o−ジクロロベンゼン、
m−ジクロロベンゼン、p−ジクロロベンゼン等のハロ
ゲン系溶媒等が挙げられる。これらは予め蒸留等により
無水化しておくことが好ましい。
【0021】反応温度としては、用いる有機溶媒が液体
を保つ範囲ならば特に制限するものではないが、通常は
室温付近でよい。有機溶媒に溶かすだけで、脱炭酸反応
が速やかに進行する。
【0022】反応液から、溶媒抽出、カラムクロマトグ
ラフィー、結晶化等の有機化学で汎用される精製方法を
単独に、又は組み合せて用いて、一般式(II)の2−ビ
フェニル−3,3−ジフルオロプロピオン酸が得られ
る。
【0023】一般式(III)の光学活性な2−ビフェニ
ル−3,3−ジフルオロプロピオン酸は、一般式(I)
の2−ビフェニル−2−ジフルオロメチルマロン酸を、
水性溶媒中、不斉脱炭酸反応を起こすことのできる微生
物又は酵素と反応させ製造できる。
【0024】ここで用いる水性溶媒としては、水、精製
水、緩衝液等があり、好ましくは緩衝液である。緩衝液
のpHは4〜10、好ましくは6〜8である。pHが4
未満、又は10を越えると、不斉脱炭酸反応が起こりに
くく、相対的に副反応の比率が大きくなる。また、pH
緩衝液の種類としては、生化学で汎用されるリン酸塩緩
衝液、トリス−塩酸塩緩衝液、グッド緩衝液等が使用で
きる。
【0025】このときの反応温度は、微生物(酵素を含
む)の最適作用温度に合わせて決める。通常は50℃以
下、好ましくは0〜10℃である。
【0026】不斉脱炭酸反応を起こすことのできる微生
物としては、アルカリゲネス属(別名ボルデテラ属)に
属し、フェニルマロン酸を資化する能力のある菌株、例
えばアルカリゲネス ブロンチセプティクス KU120
1(微工研菌寄11670号)、あるいはアルカリゲネ
ス ブロンチセプティクス KU1201のDNA及びプ
ラスミドを遺伝子操作して、組替えプラスミドをとり、
この組替えプラスミドで形質転換した大腸菌DH5α−
MCR/pAMD100(微工研菌寄12969号)等
がある。
【0027】不斉脱炭酸反応を起こすことのできる酵素
としては、上記微生物を培養しその菌体から、超音波処
理、アセトン等の有機溶媒処理、凍結融解等の方法で抽
出した粗酵素又は精製酵素等がある。粗酵素の調製例
は、後の〈参考例〉で具体的に述べた。
【0028】反応時間は、用いる微生物(酵素を含む)
の量により変動する。通常は1〜48時間の範囲で反応
が終了するように、用いる微生物(酵素を含む)の量を
決めればよい。
【0029】一般式(III)の光学活性な2−ビフェニ
ル−3,3−ジフルオロプロピオン酸の反応液からの回
収は、溶媒抽出、クロマトグラフィー、結晶化等の方法
を単独又は組み合わせて行うことができる。
【0030】また、一般式(II)の光学不活性な2−ビ
フェニル−3,3−ジフルオロプロピオン酸を光学分割
し、一般式(III)の光学活性な2−ビフェニル−3,
3−ジフルオロプロピオン酸を製造することも可能であ
る。その方法としては、一般式(II)の光学不活性な2
−ビフェニル−3,3−ジフルオロプロピオン酸と光学
活性アミンとのジアステレオマー塩を分別結晶化後に酸
処理する方法、光学活性カルボン酸の結晶を種結晶とし
て結晶化後に更に再結晶する方法、光学活性カラムを用
いた液体クロマトグラフィーで分離する方法、対応する
エステルを酵素で不斉加水分解する方法、酵素を用いて
不斉エステル化後残存するカルボン酸をとる方法等があ
る。
【0031】以下に、脱炭酸反応を触媒する粗酵素につ
いて、参考例で説明する。 〈参考例〉粗酵素の調製 蒸留水100mlにトリプトン1g、イーストエキス
0.5g及び塩化ナトリウム1gを溶解した液体培地
に、大腸菌DH5α−MCR/pAMD100(微工研
菌寄12969号)を37℃で8時間振蘯培養後、遠心
分離(800G、15分間、4℃)し、菌体(湿潤)4
gを得た。この菌体に、pH7.0、100mMのリン
酸緩衝溶液(0.5mMエチレンジアミン4酢酸及び5.
0mMメルカプトエタノール含有)を加えて、50ml
の懸濁液とした。この懸濁液を氷冷下で20分間超音波
処理し、細胞を破砕した。破砕液を遠心分離(800
G、15分間、4℃)し、上澄み液を採取した。沈殿は
再破砕し、同様の処理を行った。上澄み液を合わせ、こ
れ(50ml)に硫酸アンモニウム19.5gを攪拌し
ながら加え、60%飽和とし、更に1時間攪拌した。生
じた沈殿を遠心分離(800G、15分間、4℃)で採
り、これをpH7.0、10mMのリン酸緩衝溶液(0.
5mMエチレンジアミン4酢酸及び5.0mMメルカプ
トエタノール含有)20mlに溶かし、透析チューブに
移し、pH7.0、10mMのリン酸緩衝溶液(0.5m
Mエチレンジアミン4酢酸及び5.0mMメルカプトエ
タノール含有)1Lに対して、0℃で12時間透析し、
粗酵素液を得た。
【0032】
【実施例】実施例1 2−(4’−メトキシビフェニル)−2−ジ
フルオロメチルマロン酸の製造
【化13】
【0033】100mlナスフラスコに2−(4’−メ
トキシビフェニル)−2−ブロモジフルオロメチルマロ
ン酸ジベンジル 1.11g(2.27mmol)、無水蒸
留クロロホルム46ml及び10%パラジウム−活性炭
911mgを採り、反応容器内の雰囲気を水素ガスで置
換したのち、室温で遮光下に撹拌した。30分後、窒素
置換したドライボックス中で濾過し、濾滓はクロロホル
ム20mlで洗浄し、濾液は棄てた。濾滓をクロロホル
ム/テトラヒドロフラン(容量比で4/1)混合液10
0mlで処理し、濾滓に吸着している目的物を溶出させ
た。このクロロホルム/テトラヒドロフラン処理液を速
やかに20℃で減圧濃縮したのち、ヘキサン/クロロホ
ルム(容量比で10/1)混合液を加えて結晶化させ、
2−(4’−メトキシビフェニル)−2−ジフルオロメ
チルマロン酸540.0mgを得た。このものの理化学
的性状を分析した結果は、次の通り。
【0034】1H核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 、δ
ppm): 3.85(s, 3H, OCH3 ),6.67(t, 1H, CF2 H, J=5
4.9Hz), 6.98(d, 2H, C6 H4 , J=8.7Hz), 7.46(d,2H, C6 H
4 , J=8.5Hz), 7.50(d, 2H, C6 H4 , J=8.7Hz), 7.55(d, 2
H, C6 H4 ,J=8.5Hz)19 F核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 、トリフルオロ
メチルベンゼン外部標準、δppm):−60.6
(d,C2 H,J=54.9Hz)
【0035】実施例2 2−(4’−メトキシビフェニ
ル)−3,3−ジフルオロプロピオン酸の製造
【化14】
【0036】10mlナスフラスコに2−(4’−メト
キシビフェニル)−2−ジフルオロメチルマロン酸2
9.0mg(25.2mmol)を採り、アセトン2.0
mlに溶解し、室温に10時間放置した。その後、反応
液を40℃で減圧濃縮し、得られた残渣を分取薄層クロ
マトグラフィー〔展開溶媒:ヘキサン/塩化メチレン
(1/1 容量比)〕にかけて精製・分取した。分取液
を減圧下で濃縮して溶媒を除去し、2−(4’−メトキ
シビフェニル)−3,3−ジフルオロプロピオン酸2
1.6mg(92.3%)を得た。このものの理化学的性
状を分析した結果は、次の通り。
【0037】赤外線吸収スペクトル(ν cm-1):30
08, 2844, 1728, 1704, 1608, 1582,1500, 1466, 1406,
1278, 1256, 1206, 1180, 1114, 1078, 1060, 1036,10
12, 934, 884, 814, 752, 680, 584, 536, 512, 434, 3
641 H核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 、δppm):
3.85(s, 3H, OCH3 ),4.0〜4.2(m, 1H, CHCF2H), 6.28(d
t, 1H, CF2 H, J=6.8Hz, J=55.6Hz),6.97(d, 2H, C6 H4 ,
J=8.8Hz), 7.42(d, 2H, C6 H4 , J=8.2Hz),7.51(d, 2H, C
6 H4 , J=8.7Hz), 7.57(d, 2H, C6 H4 , J=8.2Hz)19 F核磁気共鳴スペクトル(CDCl3、トリフルオロ
メチルベンゼン外部標準、δppm):−61.07(ddd,
1F, CF2 H, J=9.9Hz, J=55.6Hz, J=297.3Hz)、−54.64
(ddd, 1F, CF2 H, J=9.9Hz, J=55.6Hz, J=297.3Hz)
【0038】実施例3 光学活性な2−(4’−メトキ
シビフェニル)−3,3−ジフルオロプロピオン酸の製
【化15】
【0039】反応容器(500ml三角フラスコ)に2
−(4’−メトキシビフェニル)−2−ジフルオロメチ
ルマロン酸540.0mg(469.3mmol)を採
り、1M、pH8.0のリン酸緩衝溶液333mlで溶
解した。これに5mMの2−メルカプトエタノール水溶
液195.5μl及び参考例で得た粗酵素液15.1m
lを加え、ガラス栓をして4℃で放置した。その2日後
に反応溶液を氷冷し、溶液を塩酸でpH3の酸性にした
後、ジエチルエーテルで抽出した。エーテル層を採り、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、氷冷下に減圧処理し、
エーテルを飛ばし、粗結晶を得た。HPLC〔CHIR
ALCEL OJ、ヘキサン/エタノール(容量比で6
0/40)、1.0ml/分〕で、粗結晶の光学純度を
検定したところ、92.0%eeであった。粗結晶を最
少量の酢酸エチルに溶解後、氷冷下でヘキサンを注加
し、析出した結晶を濾過で採取し、精製結晶434.5
mgを得た。精製結晶の光学純度を上記と同様に検定す
ると、98.2%eeで、その他の理化学的性状は次の
通りであった。
【0040】赤外線吸収スペクトル(ν cm-1):30
08, 2844, 1728, 1704, 1608, 1582,1500, 1466, 1406,
1278, 1256, 1206, 1180, 1114, 1078, 1060, 1036,10
12, 934, 884, 814, 752, 680, 584, 536, 512, 434, 3
641 H核磁気共鳴スペクトル(CDCl3、δppm):3.
85(s, 3H, OCH3 ),4.0〜4.2(m, 1H, CHCF2H), 6.28(dt,
1H, CF2 H, J=6.8Hz, J=55.6Hz),6.97(d, 2H, C6 H4 , J=
8.8Hz), 7.42(d, 2H, C6 H4 , J=8.2Hz),7.51(d, 2H, C6 H
4 , J=8.7Hz), 7.57(d, 2H, C6 H4 , J=8.2Hz)19 F核磁気共鳴スペクトル(CDCl3、トリフルオロ
メチルベンゼン外部標準、δppm):−61.07
( ddd, 1F, CF2 H, J=9.9Hz, J=55.6Hz,J=298.0Hz),
−54.64( ddd, 1F, CF2 H, J=9.0Hz, J=54.8Hz,J=
297.4Hz) 旋光度[α]24 D=−67.3°(c 1.00、テトラ
ヒドロフラン)
【0041】
【発明の効果】請求項1の2−ビフェニル−2−ジフル
オロメチルマロン酸は新規な化合物で、請求項2の2−
ビフェニル−3,3−ジフルオロプロピオン酸の製造原
料又は請求項3の光学活性な2−ビフェニル−3,3−
ジフルオロプロピオン酸の製造原料となる。請求項2の
2−ビフェニル−3,3−ジフルオロプロピオン酸は新
規な化合物で、これを光学分割すると請求項3の光学活
性な2−ビフェニル−3,3−ジフルオロプロピオン酸
が得られる。請求項3の光学活性な2−ビフェニル−
3,3−ジフルオロプロピオン酸は新規な化合物で、強
誘電性液晶等の電子材料のほか、抗炎症剤等の医薬品、
合成ピレスロイド系殺虫剤等の農薬の原料になる。請求
項4の製造法により、請求項1の2−ビフェニル−2−
ジフルオロメチルマロン酸を製造できる。請求項5の製
造法により、請求項2の2−ビフェニル−3,3−ジフ
ルオロプロピオン酸を製造できる。請求項6の製造法に
より、請求項3の光学活性な2−ビフェニル−3,3−
ジフルオロプロピオン酸を製造できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化1〔一般式(I)〕 【化1】 〔一般式(I)中、Bpは置換基を有してもよいビフェ
    ニル基を示す。〕で表される2−ビフェニル−2−ジフ
    ルオロメチルマロン酸。
  2. 【請求項2】化2〔一般式(II)〕 【化2】 〔一般式(II)中、Bpは置換基を有してもよいビフェ
    ニル基を示す。〕で表される光学不活性な2−ビフェニ
    ル−3,3−ジフルオロプロピオン酸。
  3. 【請求項3】化3〔一般式(III)〕 【化3】 〔一般式(III)中、Bpは置換基を有してもよいビフ
    ェニル基、C*は不斉炭素を示す。〕で表される光学活
    性な2−ビフェニル−3,3−ジフルオロプロピオン
    酸。
  4. 【請求項4】化4〔一般式(IV)〕 【化4】 〔一般式(IV)中、Bpは置換基を有してもよいビフ
    ェニル基、Rは加水素分解することのできる有機基で、
    2個のRは同じでも異なってもよい。〕で表される2−
    ビフェニル−2−ジフルオロメチルマロン酸ジエステル
    を、有機溶媒中で加水素分解することを特徴とする、請
    求項1の2−ビフェニル−2−ジフルオロメチルマロン
    酸の製造法。
  5. 【請求項5】請求項1の2−ビフェニル−2−ジフルオ
    ロメチルマロン酸を、有機溶媒に溶解し、自発的に脱炭
    酸させることを特徴とする、請求項2の光学不活性な2
    −ビフェニル−3,3−ジフルオロプロピオン酸の製造
    法。
  6. 【請求項6】水性溶媒中、請求項1の2−ビフェニル−
    2−ジフルオロメチルマロン酸に、微生物又は酵素を反
    応させることを特徴とする、請求項3の光学活性な2−
    ビフェニル−3,3−ジフルオロプロピオン酸の製造
    法。
JP22154994A 1994-09-16 1994-09-16 2−ビフェニル−2−ジフルオロメチルマロン酸、2−ビフェニル−3,3−ジフルオロプロピオン酸及びそれらの製造法 Pending JPH0881411A (ja)

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