JPH0882157A - 戸の指詰め防止装置 - Google Patents

戸の指詰め防止装置

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Publication number
JPH0882157A
JPH0882157A JP6212838A JP21283894A JPH0882157A JP H0882157 A JPH0882157 A JP H0882157A JP 6212838 A JP6212838 A JP 6212838A JP 21283894 A JP21283894 A JP 21283894A JP H0882157 A JPH0882157 A JP H0882157A
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JP
Japan
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door
magnet
closing prevention
closed
sliding door
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Pending
Application number
JP6212838A
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English (en)
Inventor
Isao Nakao
功 中尾
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MinebeaShowa Co Ltd
Original Assignee
Showa Lock Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 引き戸1の完全閉成を阻止する位置に配され
た戸閉成阻止ユニット3と、引き戸1の閉成阻止を解除
しうる戸閉成阻止解除ユニット4とのいずれか一方が引
き戸1に対する開閉対向側の框部に設けられ、他方が引
き戸1の先部に設けられ、上記戸閉成阻止ユニット3と
上記戸閉成阻止解除ユニット4とに、互いに反発し合う
向きに反発力を有する第1磁石7と第2磁石14とがそ
れぞれ設けられるとともに、所定の速度以下にて引き戸
1を閉めたとき、上記磁石7・14の互いの反発力にて
戸閉成阻止ユニット3が引き戸1の完全閉成を阻止する
位置から退避する位置まで移動する一方、磁石7・14
の反発力による戸閉成阻止ユニット3の退避速度を上回
る速度で引き戸1を閉めたとき、上記戸閉成阻止ユニッ
ト3にて引き戸1の完全閉成が阻止されるように設定さ
れている。 【効果】 引き戸や開き戸を開け閉めする際に指を挟む
のを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住居の玄関や各部屋の
出入り口などに設けられる引き戸や開き戸等の戸の指詰
め防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば引き戸は、戸枠を構成する
鴨居と敷居とにそれぞれ形成した戸溝に、下縁と上縁と
がそれぞれ嵌め込まれて組立てられ、引き戸を戸溝に沿
って滑らせることによって、出入り口の開閉が行なわれ
る。ところで、これら引き戸および戸枠は従来木製のも
のが主であったが、近年では、アルミニウム合金などの
材料を用いて、引き戸および引き戸を囲う戸枠とをユニ
ット化したものも、耐久性の観点から多用されている。
この場合、引き戸の下端面にさらに戸車が取付けられ、
これによって、比較的小さな開閉操作力で戸の開閉を行
なうことができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
引き戸は、これが例えば木製の場合には、長年の使用に
よって滑りが悪くなる。これにより戸の移動がスムーズ
に生じないときには、過大な力を瞬間的に加えて戸を閉
めようとする操作が行なわれる。このとき、力を加えた
後に引き戸が予期に反して早い速度で移動するケースも
多く、この場合、引き戸が閉まる方向に不用意に指を置
いていると、引き戸と戸枠との間に指が挟まれて怪我を
してしまう。
【0004】一方、前記のように、下端面に戸車を取付
けた引き戸の場合においても、戸の開閉速度に合わせて
力を加減することが必要であり、例えば子供などが急い
で戸の開け閉めを行おうとする場合には、このような力
の加減が充分には行なわれ難い。このため、この場合に
も上記同様に、早い速度で閉まる戸と戸枠との間に指が
挟まれて怪我をするおそれがある。
【0005】したがって、本発明は、上記した従来の問
題点に鑑みなされたものであって、引き戸や開き戸を開
け閉めする際に指を挟むのを防止し得る戸の指詰め防止
装置の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の戸の指詰め防止装置は、戸本体
の完全閉成を阻止する位置に配された戸閉成阻止手段
と、戸本体の閉成阻止を解除しうる戸閉成阻止解除手段
とのいずれか一方が戸本体に対する開閉対向側の框部に
設けられ、他方が戸本体の先部に設けられ、上記戸閉成
阻止手段と上記戸閉成阻止解除手段とに、互いに反発し
合う向きに反発力を有する磁石がそれぞれ設けられると
ともに、所定の速度以下にて戸本体を閉めたとき、上記
磁石の互いの反発力にて戸閉成阻止手段が戸本体の完全
閉成を阻止する位置から退避する位置まで移動する一
方、磁石の反発力による戸閉成阻止手段の退避速度を上
回る速度で戸本体を閉めたとき、上記戸閉成阻止手段に
て戸本体の完全閉成が阻止されるように設定されている
ことを特徴としている。
【0007】請求項2の発明の戸の指詰め防止装置は、
請求項1に記載の装置において、戸閉成阻止手段が戸本
体に対する開閉対向側の框部に設けられ、戸閉成阻止解
除手段が戸本体に対する開閉対向側の框部に設けられ、
上記戸閉成阻止手段に、戸本体に対する戸当たり位置を
調節できる戸当たり位置調節手段が設けられていること
を特徴としている。
【0008】請求項3の発明の戸の指詰め防止装置は、
請求項1又は2に記載の装置において、上記戸閉成阻止
解除手段に、戸本体の先部に対する磁石の取付け位置を
閉成阻止手段に対する進出及び退行方向に調節しうる磁
石取付位置調節手段が設けられていることを特徴として
いる。
【0009】
【作用】請求項1の構成によれば、戸を所定の間隔に開
いた状態において、上記戸閉成阻止手段または上記戸閉
成阻止解除手段のいずれか一方は、戸の完全閉成を阻止
する位置に設けられていることにより、例えば戸側に設
けられた上記戸閉成阻止解除手段が、框側に設けられた
上記戸閉成阻止手段に対し、所定の速度以下の速度にて
近づく場合、互いの磁石の反発力により、上記戸閉成阻
止手段は、戸と干渉しない退避位置にまで退避する。一
方、戸側に設けられた上記戸閉成阻止解除手段が、框側
に設けられた上記戸閉成阻止手段に対し、上記所定の速
度を上回る速度にて近づく場合、上記戸閉成阻止解除手
段と戸閉成阻止手段とに設けられた互いの磁石の反発力
により、上記戸閉成阻止手段が上方に押し上げられ戸を
回避する上記戸閉成阻止手段の退避速度よりも速い速度
にて、戸は上記戸閉成阻止手段に近づくことになる。し
たがって、戸と上記戸閉成阻止手段とは干渉可能な位置
関係を維持したままで接近し、干渉することになる。こ
れにより、戸は上記戸閉成阻止手段により閉成を妨げら
れる。すなわち、急激に戸を閉めると戸が完全には閉ま
らず、ゆっくり戸を閉めると戸を完全に閉めることがで
きる。
【0010】これにより、住居などの開口部に使用され
る戸を開閉する際に、使用者が指などを挟むのを防止す
ることができる。
【0011】請求項2の構成によれば、上記戸閉成阻止
手段には、戸に対する戸当たり位置を調節できる戸当た
り位置調節手段が設けられているので、上記戸閉成阻止
手段と戸の上端部との干渉位置関係を最適な位置関係に
することができる。したがって、信頼性を高めることが
できる。
【0012】請求項3の構成によれば、上記戸閉成阻止
解除手段には、戸の先部に対する磁石の取付け位置を調
節することができる磁石取付位置調節手段が設けられて
いるので、例えば磁石の位置を戸の開閉側の端面に対し
て離した場合、戸の接近に対し早い段階にて上記戸閉成
阻止解除手段に設けられた磁石と上記戸閉成阻止手段に
設けられた磁石とが互いに反発し合い、上記戸閉成阻止
解除手段の磁石が上記戸閉成阻止手段を解除することに
なる。一方、戸閉成阻止解除手段の磁石の位置を戸に対
して接近させた場合、戸の接近に対して、遅い段階にて
上記戸閉成阻止解除手段の磁石が上記戸閉成阻止手段を
解除することになる。
【0013】これにより、戸閉成阻止手段による戸の完
全閉成が阻止される場合の戸が閉まる速度を適宜調整す
ることができる。
【0014】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図13に基
づいて説明すれば以下の通りである。図1には、引き戸
1とこの引き戸1が装着された戸枠2との上部側角部を
示している。引き戸1は、その上端側が戸枠2の上辺に
沿って設けられた戸溝2a内に嵌入させて、同図におい
て矢印L・R方向に移動自在に戸枠2に装着されてい
る。また、引き戸1を戸枠2にはめ込むために引き戸1
の上端面と戸溝底面2bとの間に適当な隙間Sが設けら
れているのが通常である。
【0015】上記の戸枠2と引き戸1とにおける各上端
側角部に、本実施例の戸閉成阻止ユニット3と戸閉成阻
止解除ユニット4とがそれぞれ取付けられている。初め
に、戸閉成阻止ユニット3の構成について説明する。
【0016】戸閉成阻止ユニット3は、図2に示すよう
に、略直方体形状の可動部材5を備えている。この可動
部材5には、上面に開口する直方体形状の凹部5aが形
成され、この凹部5a内に、弾性材料より成る直方体形
状の衝撃吸収体6が嵌着されている。また、この衝撃吸
収体6における前端(図において左端)側に、横断面円
形の磁石装着穴6aが上下方向に貫通して形成され、こ
の磁石装着穴6aに、永久磁石よりなる円柱形状の第1
磁石7がN極を下方に向けて装着されている。そして可
動部材5の上面に上記の凹部5aを上方から覆って密閉
する蓋体8が貼着されている。
【0017】上記凹部5の底面には、第1磁石7を位置
決めするため、この第1磁石7の下端側が嵌入する位置
決め用凹部5bがさらに形成されている。この位置決め
用凹部5bは、第1磁石7の嵌着位置よりもさらに後方
(図において右方向)に延びる長穴状に形成され、これ
によって、第1磁石7は、後述する引き戸1の閉成阻止
時に後方への移動を生じ得るようになっている。
【0018】また、図3(b)におけるI−I線矢視断
面図である同図(c)に示すように、上記可動部材5に
おける前端部の下半分は、前記凹部5aの下部前端側を
開放するように、逆L字状に切欠かれており、この切欠
き部5eを通して、前記衝撃吸収体6の前端部の一部を
露出させて組立てられている。この衝撃吸収体6は、図
4に示すように、直方体形状に形成され、一方の端部
(図において左端)に、断面円形の上下方向に貫通孔が
形成されている。この衝撃吸収体6の材質としては、例
えば、衝撃吸収性に優れ、外力を受けてもほとんど反発
をせず、エネルギーを吸収するゴム材料を使用すること
が望ましい。このような材料として、例えば、ハネナイ
ト(商品名 内外ゴム株式会社製)を使用することがで
きる。
【0019】一方、図2に示すように、可動部材5の後
端部には、中央に縦溝5cを形成することによって二股
状をなした連結部5d・5dが形成され、この連結部5
d・5dには、側面から貫通する方向に、貫通孔である
連結軸嵌入孔5f・5fが形成されている。また、一方
の連結部5dには、上記縦溝5cに対して平行に連結部
5dの上面から下面方向に貫通する形状でネジ孔5gが
形成されている。
【0020】また、戸閉成阻止ユニット3は、略直方体
形状の取付台座10を備えている。この取付台座10に
は、中央部よりやや後方(図において右方向)に、取付
台座10の底面から上面にかけて貫通し、底面側に座ぐ
りを設けた取付ネジ用孔10a・10aが形成されてい
る。また、取付台座10には、図5に示すように、底面
中央部付近から前面(図において左側)にかけて開口す
る凹部10bが形成され、この凹部10bに前記可動部
材5の連結部5d・5dを嵌入し得るようになってい
る。また、取付台座10の左端側には、側面を貫通する
形状に連結軸嵌入孔10c・10cが形成されている。
【0021】可動部材5は、図2に示すように、取付台
座10の凹部10bに可動部材5の連結部5d・5dを
嵌入し、さらに取付台座10の縦溝5cにねじりコイル
バネであるバランス調節ばね9を嵌め、取付台座10の
連結軸嵌入孔10c・10c、可動部材5の連結軸嵌入
孔5f・5f及びバランス調節ばね9の中心を合わせ
て、連結軸11が挿通され、取付台座10に対し、弧回
動可能に連結されている。なお、上記連結軸11は、挿
通した後、両端をかしめるなどして、容易に脱落しない
ようにしてある。
【0022】上記バランス調節ばね9は、図1に示すよ
うに、上記嵌合状態において連結軸11を支点にして、
一方の端部が取付台座10の凹部10bの後壁部10f
に当接し、他方の端部が可動部材5の縦溝5cの溝底面
5hに当接している。
【0023】一方、戸閉成阻止解除ユニット4は、図1
に示すように、引き戸1の開閉側端面の上端部1aに設
けられている。戸閉成阻止解除ユニット4は、引き戸1
の移動方向に対して平行に埋設された略円筒形状を成す
埋込部材12と、この埋込部材12の内周面に沿って、
引き戸1の移動方向に対し平行にスライドし、引き戸1
の開閉側端面に対し出没可能に形成された突出部材13
とを備えている。この突出部材13は、一方の端部(同
図において右側)、すなわち先端部が閉じた略円筒形状
に形成されている。この突出部材13の内部には、先端
部から中央部付近にかけて、永久磁石よりなる円柱状の
第2磁石14がN極を矢印R方向に向け装着されてい
る。そして、突出部材13の開口部側から、スライド体
15が突出部材13に挿着され、第2磁石14を突出部
材13の内部に固定するとともに、突出部材13の開口
部側の内周面とスライド体15の外周面とが互いに貼着
され、突出部材13、第2磁石14、スライド体15を
一体化したスライドユニットを成している。
【0024】また、コイルバネ17は、上記スライドユ
ニットの突出部材13が引き戸1の開閉方向側の端面か
ら突出するように、多少圧縮した状態にて設けられてお
り、コイルバネ17の一方の端部は上記スライドユニッ
トのスライド体15の開口部に挿着され、他方の端部は
蓋体16に当接している。
【0025】上記突出部材13は、図8に示すように、
開口部側の外周部2ヶ所が突出部材13の中心軸対称に
略直方体形状に切欠かれ、切欠部13a・13aが形成
されている。
【0026】上記スライド体15は、図7に示すよう
に、先端部側が閉じられ、先端部側の径が開口部側の径
よりも小さく形成された略円筒形状に形成されており、
このスライド体15の開口部側の端面から外周面の中央
部付近にかけて、中心軸に平行方向に、かつ中心軸対称
の位置に略直方体形状を成す2つの突起15a・15a
が形成されている。
【0027】上記埋込部材12は、図6に示すように、
略円筒形状に形成されており、同図(d)に示すよう
に、内周面の後端部(同図において左側)から先端部付
近にかけて埋込部材12の中心軸に対し平行方向に、か
つ中心軸対象の位置に2本のスライド溝12a・12a
が穿設されている。このスライド溝12a・12aは、
上記スライドユニットを埋込部材12の後端部側から先
端部の方向に挿入した際に、上記スライドユニットのス
ライド体15の突起15a・15aが、それぞれ適当な
遊びを持ってスライド溝12a・12aをガイドにして
スライドするように形成されている。また、埋込部材1
2の後端面は、中心軸に対して90°ごとに切欠12c
…が形成され、これら4つの切欠12c…には、図9に
示すように、中心軸に対して90°ごとに形成された4
つの突起16a…を有する略円盤形状の蓋体16が嵌入
され、貼着される。
【0028】また、埋込部材12の外周面には、その先
端部付近から中央部付近にかけて、中心軸に平行方向
に、かつ中心軸対称の位置に断面形状が三角形状のリブ
12b…が形成され、木製の引き戸1内に埋込部材12
を埋設する際の引き戸1と埋込部材12との安定化を図
っている。
【0029】上記の構成において、本実施例の戸の指詰
め防止装置は、引き戸が十分に開かれている場合、図1
に示すように、戸閉成阻止ユニット3の可動部材5が連
結軸11を支点にして先端部が下方に傾斜した状態とな
っている。これは可動部材5内部に設けられた第1磁石
7、衝撃吸収体6、蓋体8の重量及び可動部材5の自重
が連結軸11を支点にして可動部材5の先端部を下方に
傾斜させるものの、可動部材5の連結部5d・5dが取
付台座10の凹部底面10eに当接することにより適正
な角度を維持しているからである。また、バランス調整
ばね9は、連結軸11を支点にし、一方の端部を取付台
座10の当接面10fに当接し、他方の端部が可動部材
5の当接面5hに当接することにより、可動部材5を上
方に押し上げる方向に付勢力を与えている。
【0030】これにより、戸閉成阻止ユニット3の可動
部材5は、引き戸1の上端部1aに対し干渉可能な位置
関係を保っているとともに、バランス調整ばね9の付勢
力によって小さな力で戸溝2aの方向に動かすことが可
能である。
【0031】また、上記の状態において、図10に示す
ように、引き戸1を所定の速度よりも遅い速度にて、ゆ
っくり閉める場合、戸閉成阻止ユニット3の第1磁石7
のN極と戸閉成阻止解除ユニット4の第2磁石14のN
極とが互いに反発力し合うことにより、可動部材5の先
端部は上方に持ち上げられ、引き戸1の上端部1aとの
閉成阻止位置から退避した退避位置へ移動し、戸溝底面
2bに当接した状態になる。この状態からさらに引き戸
1を閉めていき、引き戸1を完全に閉めた状態では、図
11に示すように、戸閉成阻止ユニット3の第1磁石7
と戸閉成阻止解除ユニット4の第2磁石14とは互いに
距離が離れた状態にあるため可動部材5は、引き戸1の
上端面に沿う状態で当接することになる。したがって、
引き戸1を閉めるときの妨げにはならない。また、この
状態において、戸閉成阻止解除ユニット4の突出部材1
3は埋込部材12の内部に納まっている。
【0032】一方、引き戸1を上記所定の速度よりも速
く閉めた場合、図12に示すように、戸閉成阻止ユニッ
ト3の第1磁石7のN極と戸閉成阻止解除ユニット4の
第2磁石14のN極とが互いに反発し合い、可動部材5
の先端部が上方に退避するものの、上記退避位置に退避
するまでに引き戸1の開閉側端面の上端部1aが戸閉成
阻止ユニット3の可動部材5先端部の切欠き5eから露
出している衝撃吸収体6が引き戸1の上端部1aと干渉
することになる。すなわち、戸閉成阻止ユニット3は衝
撃吸収体6にて引き戸1を受けとめ、引き戸1に対し
て、つっかえ棒的な役割を果たすことになる。これによ
り、引き戸1を急いで閉めた場合においても、指などを
引き戸1と戸枠2との間に挟むことを防止することがで
きる。
【0033】また、衝撃吸収体6は、例えば、振動吸収
性に優れ、外力を受けてもほとんど反発をせず、エネル
ギーを吸収するゴム材料である上記ハネナイトにより形
成されている。これにより、引き戸1を勢いよく閉め、
引き戸1の上端部が衝撃吸収体6に干渉した場合におい
ても、干渉エネルギーを吸収してしまい、引き戸1のは
ねかえりや、大きな干渉音が生じるのを防止することが
できる。また、戸の指詰め防止装置の破損を防止するこ
とができる。
【0034】また、可動部材5には、長穴である位置決
め用凹部5bが設けられているが、引き戸1を勢いよく
閉め、引き戸1の開閉側端面の上端部1aが衝撃吸収体
6に干渉したとき、衝撃吸収体6は干渉により多少変形
した状態になり連結軸11方向に押しやられた状態にな
る。このとき衝撃吸収体6内の第1磁石7も衝撃吸収体
6の変形に伴って、通常の位置から連結軸11の方向に
移動することになるが、位置決め用凹部5bは、第1磁
石7が後方に移動するときのガイドの役目をする。
【0035】また戸溝底面2bと引き戸1の上端面との
距離Sは、引き戸1により多少は異なっているが、図1
に示すように、調節ネジ18を設けたことにより、調節
ネジ18を締めつけると調節ネジ18が取付台座10の
凹部底面10eに当接し、さらに調節ネジ18を締めつ
けると図13に示すように、可動部材5の先端部を上方
に押し上げる。すなわち、可動部材5の後端部が力点に
なり、連結軸11を支点にして可動部材5の先端部が作
用点になり持ち上げられる。これにより、戸溝底面2b
と引き戸1の上端面との距離Sの多少の違いに対応し
て、引き戸1の開閉側端面の上端部1aと戸閉成阻止ユ
ニット3の可動部材5とが引き戸1の開閉状態において
干渉可能な位置関係になるように位置調節することがで
きる。
【0036】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図14
に基づいて以下に説明する。なお、上記実施例1と同様
の機能を有する部材には、同一の番号を付し、その説明
を省略する。本実施例の戸の指詰め防止装置は、実施例
1の戸閉成阻止解除ユニット4に代えて、図14に示す
戸閉成阻止解除ユニット21を備えている。また、本実
施例において、磁石取付位置調節手段は、前記実施例1
の第2磁石14の代わりに円筒形状の第2磁石23と、
この第2磁石23の中央部に挿着され、例えば接着材な
どにより接着された磁石位置調節ネジ24と、前記実施
例1のスライド体15とほぼ同形状に形成され、先端面
の中央部に中心軸方向に上記磁石位置調節ネジ24が係
合するネジ係合孔24aが形成されたスライド体25と
からなっている。また、前記実施例1の突出部材13と
ほぼ同形状に形成され、先端面の中央部に磁石位置調節
ネジ24のネジ頭程度の直径の円形状の孔22aが形成
された突出部材22を備えている。
【0037】上記の構成において、上記突出部材22の
孔22aからドライバーなどを用いて磁石位置調節ネジ
24を締めたとき、第2磁石23は磁石位置調節ネジ2
4とともに引き戸1の内部方向に移動し、反対に、磁石
位置調節ネジ24をゆるめたとき、第2磁石23は引き
戸1の開閉側端面から離れる方向に移動する。したがっ
て、磁石位置調節ネジ24をゆるめた場合、引き戸1の
開閉側端面と第2磁石23との距離が離れることによ
り、引き戸1を閉じる速度が速い場合でも戸閉成阻止ユ
ニット3の可動部材5を押し上げ易くすることができ
る。
【0038】一方、磁石位置調節ネジ24を締めた場
合、引き戸1の開閉側端面と第2磁石23との距離が近
づくことにより、第2磁石23は引き戸1の開閉側端面
の上端部1aが戸閉成阻止ユニット3に干渉する間際ま
で戸閉成阻止ユニット3の第1磁石7に対して反発力を
与えず、引き戸1の開閉側端面の上端部1aの接近に対
して、可動部材5を上方に押し上げるのを遅くすること
ができる。これにより、戸閉成阻止手段により戸の完全
閉成が阻止される場合の戸が閉まる速度を適宜調整する
ことができる。
【0039】なお、上記実施例においては、戸の指詰め
防止装置を引き戸に適用した例を説明したが、蝶番など
により開閉する開き戸に適用することも可能である。
【0040】また、上記実施例において、戸閉成阻止手
段を框の戸溝部に設け、戸閉成阻止解除手段を引き戸に
設けた例を説明したが、戸閉成阻止解除手段を框側に設
け、戸閉成阻止手段を戸側に設けた構成にすることも可
能である。
【0041】また、可動部材5、蓋体8、取付台座1
0、埋込部材12、突出部材13、スライド体15及び
蓋体16は、耐衝撃性に優れた樹脂あるいは金属などに
より形成することが望ましい。
【0042】また、上記実施例において、戸閉成阻止ユ
ニット3の第1磁石7と戸閉成阻止解除ユニット4の第
2磁石14とのN極が互いに直交に近い方向に配されて
いるが、例えば第1磁石7及び第2磁石14のN極どう
しが対向するように第1磁石7及び第2磁石14を配す
るなど、第1磁石7及び第2磁石14の配置は適宜選択
が可能である。
【0043】また、引き戸1の戸枠2側に突出部材13
・22の逃がし穴を設けることにより、突出部材13・
22を固定部材として形成することが可能である。
【0044】また、引き戸側と框側に設ける磁石を強力
なものを使用することにより、上記突出部材13・22
が引き戸1の開閉側の側端面と面一になるように埋設し
て形成することも可能である。
【0045】また、上記実施例において、引き戸1が木
製の場合を例にとり、上記埋込部材12を無理嵌めにて
嵌入する例を示したが、引き戸1がアルミサッシの場合
には、埋込部材12を引き戸1の開閉側の側端面にネジ
などを用いて取り付けることにより、木製の引き戸1に
限定されることなくアルミサッシの引き戸1にも使用す
ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の戸の指
詰め防止装置は、戸本体の完全閉成を阻止する位置に配
された戸閉成阻止手段と、戸本体の閉成阻止を解除しう
る戸閉成阻止解除手段とのいずれか一方が戸本体に対す
る開閉対向側の框部に設けられ、他方が戸本体の先部に
設けられ、上記戸閉成阻止手段と上記戸閉成阻止解除手
段とに、互いに反発し合う向きに反発力を有する磁石が
それぞれ設けられるとともに、所定の速度以下にて戸本
体を閉めたとき、上記磁石の互いの反発力にて戸閉成阻
止手段が戸本体を阻止する位置から退避する位置まで移
動する一方、磁石の反発力による戸閉成阻止手段の退避
速度を上回る速度で戸本体を閉めたとき、上記戸閉成阻
止手段にて戸本体の閉成を阻止するように設定されてい
る構成である。
【0047】これにより、住居などの開口部に使用され
る戸を開閉する際に、使用者が指などを挟むのを防止す
ることができるという効果を奏する。
【0048】請求項2の発明の戸の指詰め防止装置は、
請求項1に記載の発明において、戸閉成阻止手段が戸本
体に対する開閉対向側の框部に設けられ、戸閉成阻止解
除手段が戸本体に対する開閉対向側の框部に設けられ、
上記戸閉成阻止手段に、戸本体に対する戸当たり位置を
調節できる戸当たり位置調節手段が設けられている構成
である。
【0049】これにより、上記戸受用部材と戸の上端部
とが干渉可能な最適位置になるように調節することがで
きるという効果を奏する。
【0050】請求項3の発明の戸の指詰め防止装置は、
請求項1又は2に記載の発明において、上記戸閉成阻止
解除手段に、戸本体の先部に対する磁石の取付け位置を
調節しうる磁石取付位置調節手段が設けられている構成
である。
【0051】これにより、戸閉成阻止手段による戸の完
全閉成が阻止される場合の戸が閉まる速度を適宜調整す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における戸の指詰め防止装置
の縦断面図である。
【図2】図1に示した指詰め防止装置の戸閉成阻止手段
の構成を表す分解斜視図である。
【図3】同図(a)は、図1に示した指詰め防止装置の
可動部材の側面図である。同図(b)は、図1に示した
指詰め防止装置の可動部材の平面図である。同図(c)
は、同図(b)におけるI−I線矢視断面図である。
【図4】同図(a)は、図1に示した指詰め防止装置の
衝撃吸収体の平面図である。同図(b)は、同図(a)
におけるB−B線矢視断面図である。
【図5】同図(a)は、図1に示した指詰め防止装置の
取付台座の側面図である。同図(b)は、図1に示した
指詰め防止装置の取付台座の縦断面図である。同図
(c)は、図1に示した指詰め防止装置の取付台座の平
面図である。
【図6】同図(a)は、図1に示した指詰め防止装置の
埋込部材の側面図である。同図(b)は、同図(a)に
おけるC矢視図である。同図(c)は、同図(a)にお
けるF−F線矢視断面図である。同図(d)は、同図
(b)におけるE−E線矢視断面図である。同図(e)
は、同図(a)におけるG−G線矢視断面図である。同
図(f)は、同図(a)におけるD−D線矢視断面図で
ある。同図(g)は、同図(c)におけるH部拡大図で
ある。
【図7】同図(a)は、図1に示した指詰め防止装置の
スライド体の半縦断面図である。同図(b)は、同図
(a)における正面図である。同図(c)は、同図
(b)における側面図である。
【図8】同図(a)は、図1に示した指詰め防止装置の
突出部材の側面図である。同図(b)は、図1に示した
指詰め防止装置の突出部材の正面図である。
【図9】図1に示した指詰め防止装置の蓋体の正面図で
ある。
【図10】引き戸が閉まる直前の状態における図1に示
した指詰め防止装置の作動状態を表す説明図である。
【図11】引き戸が閉まった状態における図1に示した
指詰め防止装置の状態を表す説明図である。
【図12】図1に示した指詰め防止装置が作動した状態
を表す説明図である。
【図13】図1に示した戸の指詰め防止装置の調整ネジ
を締めつけた状態を表す説明図である。
【図14】本発明の他の実施例における戸の指詰め防止
装置の説明図である。
【符号の説明】
1 引き戸 2 戸枠 3 戸閉成阻止ユニット(戸閉成阻止手段) 4 戸閉成阻止解除ユニット(戸閉成阻止解除手段) 7 第1磁石 14 第2磁石 18 調節ネジ(戸当たり位置調節手段) 21 戸閉成阻止解除ユニット(戸閉成阻止解除手
段) 23 第2磁石 24 磁石位置調節ネジ(磁石取付位置調節手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】戸本体の完全閉成を阻止する位置に配され
    た戸閉成阻止手段と、戸本体の閉成阻止を解除しうる戸
    閉成阻止解除手段とのいずれか一方が戸本体に対する開
    閉対向側の框部に設けられ、他方が戸本体の先部に設け
    られ、上記戸閉成阻止手段と上記戸閉成阻止解除手段と
    に、互いに反発し合う向きに反発力を有する磁石がそれ
    ぞれ設けられるとともに、所定の速度以下にて戸本体を
    閉めたとき、上記磁石の互いの反発力にて戸閉成阻止手
    段が戸本体の完全閉成を阻止する位置から退避する位置
    まで移動する一方、磁石の反発力による戸閉成阻止手段
    の退避速度を上回る速度で戸本体を閉めたとき、上記戸
    閉成阻止手段にて戸本体の完全閉成が阻止されるように
    設定されていることを特徴とする戸の指詰め防止装置。
  2. 【請求項2】戸閉成阻止手段が戸本体に対する開閉対向
    側の框部に設けられ、戸閉成阻止解除手段が戸本体に対
    する開閉対向側の框部に設けられ、上記戸閉成阻止手段
    に、戸本体に対する戸当たり位置を調節できる戸当たり
    位置調節手段が設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載の戸の指詰め防止装置。
  3. 【請求項3】上記戸閉成阻止解除手段に、戸本体の先部
    に対する磁石の取付け位置を閉成阻止手段に対する進出
    及び退行方向に調節しうる磁石取付位置調節手段が設け
    られていることを特徴とする請求項1又は2に記載の戸
    の指詰め防止装置。
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