JPH0882607A - 炭素質成形体の検査方法 - Google Patents
炭素質成形体の検査方法Info
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- JPH0882607A JPH0882607A JP6242366A JP24236694A JPH0882607A JP H0882607 A JPH0882607 A JP H0882607A JP 6242366 A JP6242366 A JP 6242366A JP 24236694 A JP24236694 A JP 24236694A JP H0882607 A JPH0882607 A JP H0882607A
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- ray
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡便かつ迅速な炭素質成形体の検査方法を提
供する。 【構成】 体積空隙率10〜80%を有する炭素成形体
に異なる複数方向からX線を照射し、その投影データを
基に画像を再構成することを特徴とする炭素質成形体の
検査方法。
供する。 【構成】 体積空隙率10〜80%を有する炭素成形体
に異なる複数方向からX線を照射し、その投影データを
基に画像を再構成することを特徴とする炭素質成形体の
検査方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はC/Cコンポジットの製
造工程において、簡便かつ迅速な炭素質成形体の検査方
法に関する。
造工程において、簡便かつ迅速な炭素質成形体の検査方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】成形体の検査方法として、超音波探傷あ
るいは軟X線探傷が検討されている。これらはCFRP
には適用可能であるが、C/Cコンポジットの製造過程
における炭素成形体のように極めて多孔質の炭素材料で
は精度よく検査することができなかった。X線CT式探
傷装置は、FRPのよう空隙率の小さい材料あるいは柱
状の連続孔を有する黒鉛材料の連続孔以外の高密度部分
には検討されているが、成形体全体として体積空隙率1
0〜80%を有する炭素成形体には好適な検査方法がな
かった。
るいは軟X線探傷が検討されている。これらはCFRP
には適用可能であるが、C/Cコンポジットの製造過程
における炭素成形体のように極めて多孔質の炭素材料で
は精度よく検査することができなかった。X線CT式探
傷装置は、FRPのよう空隙率の小さい材料あるいは柱
状の連続孔を有する黒鉛材料の連続孔以外の高密度部分
には検討されているが、成形体全体として体積空隙率1
0〜80%を有する炭素成形体には好適な検査方法がな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、簡便かつ迅
速な炭素質成形体の検査方法を提供することを目的とす
る。
速な炭素質成形体の検査方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、X線管と検出
器の間に体積空隙率10〜80%を有する炭素質成形体
を配置し、該炭素質成形体に異なる複数方向からX線を
照射し、その投影データを基に画像を再構成することを
特徴とする炭素質成形体の検査方法にある。
器の間に体積空隙率10〜80%を有する炭素質成形体
を配置し、該炭素質成形体に異なる複数方向からX線を
照射し、その投影データを基に画像を再構成することを
特徴とする炭素質成形体の検査方法にある。
【0005】X線が通過する炭素質成形体の厚さによっ
て用いられる最適のX線の実効エネルギは異なる。
て用いられる最適のX線の実効エネルギは異なる。
【0006】(1)X線源と検出器の間にあって、X線
が通過する炭素質成形体の最大の板厚が0.1cm以
上、50cm未満、好ましくは0.2cm以上、40c
m未満、より好ましくは0.3cm以上、35cm未満
の炭素質成形体に対して、照射するX線の実効エネルギ
が、下限は20keV以上、好ましくは30keV以
上、より好ましくは40keV以上、さらにより好まし
くは50keV以上、最も好ましくは60keV以上の
X線が用いられ、上限は200keV未満、好ましくは
150keV未満、さらにより好ましくは100keV
未満、最も好ましくは70keV未満のX線が用いられ
る。
が通過する炭素質成形体の最大の板厚が0.1cm以
上、50cm未満、好ましくは0.2cm以上、40c
m未満、より好ましくは0.3cm以上、35cm未満
の炭素質成形体に対して、照射するX線の実効エネルギ
が、下限は20keV以上、好ましくは30keV以
上、より好ましくは40keV以上、さらにより好まし
くは50keV以上、最も好ましくは60keV以上の
X線が用いられ、上限は200keV未満、好ましくは
150keV未満、さらにより好ましくは100keV
未満、最も好ましくは70keV未満のX線が用いられ
る。
【0007】上記の実効エネルギと実質的に同等の実効
エネルギを有する白色X線を通常のX線管球である封入
管式管球あるいは回転対陰極X線管をX線源として用い
て発生させるには、それぞれX線実効エネルギの約1.
5/e倍の印加電圧(単位kV)が必要であり、そのと
きのX線管電流は、通常10〜500mA、好ましくは
50〜400mAの範囲が用いられる。
エネルギを有する白色X線を通常のX線管球である封入
管式管球あるいは回転対陰極X線管をX線源として用い
て発生させるには、それぞれX線実効エネルギの約1.
5/e倍の印加電圧(単位kV)が必要であり、そのと
きのX線管電流は、通常10〜500mA、好ましくは
50〜400mAの範囲が用いられる。
【0008】(2)次に、X線源と検出器の間にあっ
て、X線が通過する炭素質成形体の最大の板厚の下限が
35cm以上、好ましくは40cm以上、より好ましく
は50cm以上、上限が100cm未満、好ましくは8
0cm未満、より好ましくは60cm未満の炭素質成形
体に対して、照射するX線の実効エネルギが、下限は1
00keV以上、好ましくは150keV以上、より好
ましくは200keV以上のX線が用いられ、上限は1
000keV未満、好ましくは700keV未満、さら
により好ましくは500keV未満、最も好ましくは4
00keV未満のX線が用いられる。
て、X線が通過する炭素質成形体の最大の板厚の下限が
35cm以上、好ましくは40cm以上、より好ましく
は50cm以上、上限が100cm未満、好ましくは8
0cm未満、より好ましくは60cm未満の炭素質成形
体に対して、照射するX線の実効エネルギが、下限は1
00keV以上、好ましくは150keV以上、より好
ましくは200keV以上のX線が用いられ、上限は1
000keV未満、好ましくは700keV未満、さら
により好ましくは500keV未満、最も好ましくは4
00keV未満のX線が用いられる。
【0009】上記の実効エネルギと実質的に同等の実効
エネルギを有する白色X線を通常のX線管球である封入
管式管球あるいは回転対陰極X線管をX線源として用い
て発生させるには、それぞれX線実効エネルギの約1.
5/e倍の印加電圧(単位kV)が必要であり、そのと
きのX線管電流は、通常下限は0.1mA以上、好まし
くは1mA以上、上限は10mA未満、好ましくは9m
A未満の範囲が用いられる。また、加速器X線源を用い
て実質的に同等の実効エネルギを有するパルスX線を使
用しても良い。
エネルギを有する白色X線を通常のX線管球である封入
管式管球あるいは回転対陰極X線管をX線源として用い
て発生させるには、それぞれX線実効エネルギの約1.
5/e倍の印加電圧(単位kV)が必要であり、そのと
きのX線管電流は、通常下限は0.1mA以上、好まし
くは1mA以上、上限は10mA未満、好ましくは9m
A未満の範囲が用いられる。また、加速器X線源を用い
て実質的に同等の実効エネルギを有するパルスX線を使
用しても良い。
【0010】(3)最後に、X線源と検出器の間にあっ
て、X線が通過する炭素質成形体の最大の板厚の下限が
60cm以上、好ましくは80cm以上、より好ましく
は100cm以上の炭素質成形体に対して、照射するX
線の実効エネルギが、下限は300keV以上、好まし
くは400keV以上、より好ましくは1000keV
以上、最も好ましくは50000keV以上のX線が用
いられる。
て、X線が通過する炭素質成形体の最大の板厚の下限が
60cm以上、好ましくは80cm以上、より好ましく
は100cm以上の炭素質成形体に対して、照射するX
線の実効エネルギが、下限は300keV以上、好まし
くは400keV以上、より好ましくは1000keV
以上、最も好ましくは50000keV以上のX線が用
いられる。
【0011】上記の実効エネルギと実質的に同等の実効
エネルギを有するX線は、加速器X線源を用いたパルス
X線が使用される。
エネルギを有するX線は、加速器X線源を用いたパルス
X線が使用される。
【0012】X線エネルギが高いと質量吸収係数(μ/
ρ(cm2/g))が小さくなるためX線が通過する炭
素質成形体の厚さが厚くても、欠陥部分である空隙や異
物を検出することができる。
ρ(cm2/g))が小さくなるためX線が通過する炭
素質成形体の厚さが厚くても、欠陥部分である空隙や異
物を検出することができる。
【0013】一方、X線エネルギが低いと質量吸収係数
(μ/ρ(cm2/g))が大きくなるため物体を透過
しにくくなるが、元素番号順でH〜Ca等の元素、好ま
しくはH〜Oの軽元素、より好ましくはH〜Cの軽元素
を主体とする物質や炭素質成形体はX線が透過しやす
く、欠陥部分である空隙や異物に対する検出感度が増
し、かつ操作上の安全性が高まり、装置のコストも低下
するため、上記に開示するようにX線が通過する炭素質
成形体の厚さに最適のX線実効エネルギを用いることが
好ましい。
(μ/ρ(cm2/g))が大きくなるため物体を透過
しにくくなるが、元素番号順でH〜Ca等の元素、好ま
しくはH〜Oの軽元素、より好ましくはH〜Cの軽元素
を主体とする物質や炭素質成形体はX線が透過しやす
く、欠陥部分である空隙や異物に対する検出感度が増
し、かつ操作上の安全性が高まり、装置のコストも低下
するため、上記に開示するようにX線が通過する炭素質
成形体の厚さに最適のX線実効エネルギを用いることが
好ましい。
【0014】1000keV未満の実効エネルギを有す
る白色X線は、通常Cu、Cr、Fe、Mo、Ag、W
等の対陰極に熱電子を衝突させて発生したX線が通常使
用されるが、X線の発生効率が高いことからWが好まし
く用いられる。この光源にNi、V、Mn、Zr、R
h、Hf等のフィルターあるいは黒鉛等のモノクロメー
タを用いて得られる特性X線を白色X線の代わりに用い
ても良い。
る白色X線は、通常Cu、Cr、Fe、Mo、Ag、W
等の対陰極に熱電子を衝突させて発生したX線が通常使
用されるが、X線の発生効率が高いことからWが好まし
く用いられる。この光源にNi、V、Mn、Zr、R
h、Hf等のフィルターあるいは黒鉛等のモノクロメー
タを用いて得られる特性X線を白色X線の代わりに用い
ても良い。
【0015】検出器としてはZnS、CdS、CdWO
4、NaI、CaF2、Bi4Ge3O12等を用いたシンチ
レーションカウンター(scintillation
counter)やAr、Xe、Krガスを封入した比
例計数管(proportional counte
r)およびPSPC(位置敏感型比例計数管)等これら
の検出器を一次元的あるいは二次元的に稠密に配列した
10〜2000チャンネルを有する多チャンネル検出器
が挙げられ、その他SSDと呼ばれる半導体検出器やI
Pと呼ばれるイメージングプレートを使用してもよい。
4、NaI、CaF2、Bi4Ge3O12等を用いたシンチ
レーションカウンター(scintillation
counter)やAr、Xe、Krガスを封入した比
例計数管(proportional counte
r)およびPSPC(位置敏感型比例計数管)等これら
の検出器を一次元的あるいは二次元的に稠密に配列した
10〜2000チャンネルを有する多チャンネル検出器
が挙げられ、その他SSDと呼ばれる半導体検出器やI
Pと呼ばれるイメージングプレートを使用してもよい。
【0016】物体内部のX線吸収係数の程度により変調
された透過データを多数収集し、計算機によって断面像
を再構成する。多方向からのデータは回転および走査に
よって収集することができ、測定点が多い方がノイズの
少ない画像が得られ、空隙や異物とノイズを間違って検
出する確率は低下する。
された透過データを多数収集し、計算機によって断面像
を再構成する。多方向からのデータは回転および走査に
よって収集することができ、測定点が多い方がノイズの
少ない画像が得られ、空隙や異物とノイズを間違って検
出する確率は低下する。
【0017】また、照射するX線の太さが細くて、検出
器にノイズとして飛び込む二次X線や散乱X線が少なく
することができれば、より小さな空隙や異物を検出する
ことができる。
器にノイズとして飛び込む二次X線や散乱X線が少なく
することができれば、より小さな空隙や異物を検出する
ことができる。
【0018】再構成されたデータは水の吸収係数を0、
空気を−1000とするCT値に式を用いて換算し、
複数階調の表示をすることによって作業を容易にするこ
とができる。吸収係数はほぼ密度に比例するので、吸収
係数の分布より密度分布を知ることができる。
空気を−1000とするCT値に式を用いて換算し、
複数階調の表示をすることによって作業を容易にするこ
とができる。吸収係数はほぼ密度に比例するので、吸収
係数の分布より密度分布を知ることができる。
【0019】
【数1】
【0020】ここで、μtは求める点の炭素質物質の線
吸収係数(μ(cm-1))、μwは水の線吸収係数であ
る。実効エネルギ100keVのX線で、空気の場合は
μt=2.79×10-4、水はμt=0.171であ
る。
吸収係数(μ(cm-1))、μwは水の線吸収係数であ
る。実効エネルギ100keVのX線で、空気の場合は
μt=2.79×10-4、水はμt=0.171であ
る。
【0021】該分析法に適用される炭素質物質のμtは
0.07以上で0.342以下、好ましくは0.3以
下、より好ましくは0.23以下の物質である。炭素質
形成体の場合、スキャン速度は100〜200mm/m
inである。
0.07以上で0.342以下、好ましくは0.3以
下、より好ましくは0.23以下の物質である。炭素質
形成体の場合、スキャン速度は100〜200mm/m
inである。
【0022】本発明におけるX線実効エネルギとは、白
色X線に用いられる概念で、平均のX線光量子エネルギ
hυmのことである。hはプランク定数(6.624×
10-27erg・sec)、υmは白色X線の平均の電磁
波振動数である。また、白色X線を照射した場合の線吸
収係数は、このhυmから求められるいわば平均の線吸
収係数を意味する。
色X線に用いられる概念で、平均のX線光量子エネルギ
hυmのことである。hはプランク定数(6.624×
10-27erg・sec)、υmは白色X線の平均の電磁
波振動数である。また、白色X線を照射した場合の線吸
収係数は、このhυmから求められるいわば平均の線吸
収係数を意味する。
【0023】本発明における炭素質成形体の体積空隙率
は、10〜80%、好ましくは30〜70%である。
は、10〜80%、好ましくは30〜70%である。
【0024】炭素質成形体は、炭素繊維あるいは炭素繊
維および炭素質母材よりなる。織物積層材、フェルト、
マット等が挙げられる。
維および炭素質母材よりなる。織物積層材、フェルト、
マット等が挙げられる。
【0025】炭素質繊維の繊維体積含有率は、10〜5
0%、好ましくは15〜35%である。炭素質母材の体
積含有率は0〜40%であるが、炭素質成形体が炭素繊
維および炭素質母材の両者よりなる場合には、炭素質母
材の体積含有率は5〜40%、好ましくは10〜35%
である。
0%、好ましくは15〜35%である。炭素質母材の体
積含有率は0〜40%であるが、炭素質成形体が炭素繊
維および炭素質母材の両者よりなる場合には、炭素質母
材の体積含有率は5〜40%、好ましくは10〜35%
である。
【0026】炭素質繊維および炭素質母材の熱履歴温度
は特に限定されないが、品質管理上からは、1000℃
未満、好ましくは810℃未満、さらに好ましくは56
0℃未満である。
は特に限定されないが、品質管理上からは、1000℃
未満、好ましくは810℃未満、さらに好ましくは56
0℃未満である。
【0027】炭素質繊維の前駆体は特に限定されない
が、ポリアクリロニトリル、レーヨンおよびピッチが挙
げられ、中でもピッチが好ましい。また、炭素質母材の
前駆体は特に限定されないが、フェノール、フラン等の
熱硬化性樹脂、炭化水素ガス、および熱可塑性ピッチが
挙げられ、中でもピッチが好ましい。
が、ポリアクリロニトリル、レーヨンおよびピッチが挙
げられ、中でもピッチが好ましい。また、炭素質母材の
前駆体は特に限定されないが、フェノール、フラン等の
熱硬化性樹脂、炭化水素ガス、および熱可塑性ピッチが
挙げられ、中でもピッチが好ましい。
【0028】本発明における炭素質成形体の検査方法
は、特にC/Cコンポジットの製造工程における中間製
品検査に有効である。ここでいう中間製品とは、炭素繊
維あるいは炭素繊維および炭素質母材よりなる炭素質成
形体であり、体積空隙率10〜80%、より具体的には
30〜70%のものである。これらの中間製品を緻密化
することによりC/Cコンポジットを製造することがで
きる。緻密化の方法としては公知の方法が適用でき、炭
化水素ガスの熱分解を利用する化学気相析出法(CV
D)、熱可塑性ピッチや熱硬化性樹脂の含浸/炭化を繰
り返す方法が挙げられる。
は、特にC/Cコンポジットの製造工程における中間製
品検査に有効である。ここでいう中間製品とは、炭素繊
維あるいは炭素繊維および炭素質母材よりなる炭素質成
形体であり、体積空隙率10〜80%、より具体的には
30〜70%のものである。これらの中間製品を緻密化
することによりC/Cコンポジットを製造することがで
きる。緻密化の方法としては公知の方法が適用でき、炭
化水素ガスの熱分解を利用する化学気相析出法(CV
D)、熱可塑性ピッチや熱硬化性樹脂の含浸/炭化を繰
り返す方法が挙げられる。
【0029】緻密化前の炭素質成形体に異なる方向から
X線を照射し、その投影データを基に画像を再構成し、
再構成されたデータは水の吸収係数を0、空気を−10
00とする絶対値(CT値)に換算する。(1)C/C
コンポジットの製造工程においては、CT値の標準偏差
が400以下、好ましくは200以下、より好ましくは
100以下の炭素質成形体を緻密化することが好まし
い。(2)またC/Cコンポジットの製造工程において
は、CT値が−900未満である部分の長手方向および
その直角方向の長さの比(L/D)が100以下、好ま
しくは50以下、より好ましくは10以下の炭素質成形
体を緻密化することが好ましい。(3)またC/Cコン
ポジットの製造工程においてはCT値が−900未満で
ある部分の、長手方向に直角方向の長が2mm以下、好
ましくは1mm以下、より好ましくは0.5mm以下の
炭素質成形体を緻密化することが好ましい。
X線を照射し、その投影データを基に画像を再構成し、
再構成されたデータは水の吸収係数を0、空気を−10
00とする絶対値(CT値)に換算する。(1)C/C
コンポジットの製造工程においては、CT値の標準偏差
が400以下、好ましくは200以下、より好ましくは
100以下の炭素質成形体を緻密化することが好まし
い。(2)またC/Cコンポジットの製造工程において
は、CT値が−900未満である部分の長手方向および
その直角方向の長さの比(L/D)が100以下、好ま
しくは50以下、より好ましくは10以下の炭素質成形
体を緻密化することが好ましい。(3)またC/Cコン
ポジットの製造工程においてはCT値が−900未満で
ある部分の、長手方向に直角方向の長が2mm以下、好
ましくは1mm以下、より好ましくは0.5mm以下の
炭素質成形体を緻密化することが好ましい。
【0030】以上の(1)〜(3)の条件の1つ以上を
C/Cコンポジットの製造工程で満たさない炭素質成形
体は欠陥品とみなし、製造工程から除外する。
C/Cコンポジットの製造工程で満たさない炭素質成形
体は欠陥品とみなし、製造工程から除外する。
【0031】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明を具体的に説明
する。
する。
【0032】実施例1 焼成温度700℃のピッチ系炭素質繊維およびピッチを
800℃において炭化成形し、炭素質繊維30%および
炭素質マトリックス30%よりなる直径35cm、厚さ
3cmの円板状成形体を製作した。成形体は体積空隙率
40%であった。この円板状成形体をX線管と検出器の
間に配置し、該炭素質成形体に異なる方向からX線を照
射し、その投影データを基に画像を再構成した。但し、
X線実効エネルギ200keVの白色X線を使用し、検
出器としては、CdWO4を使用した。円板のxz平面
をスキャンし、スキャン速度は200mm/分とした。
スキャン時間は約2分であった。
800℃において炭化成形し、炭素質繊維30%および
炭素質マトリックス30%よりなる直径35cm、厚さ
3cmの円板状成形体を製作した。成形体は体積空隙率
40%であった。この円板状成形体をX線管と検出器の
間に配置し、該炭素質成形体に異なる方向からX線を照
射し、その投影データを基に画像を再構成した。但し、
X線実効エネルギ200keVの白色X線を使用し、検
出器としては、CdWO4を使用した。円板のxz平面
をスキャンし、スキャン速度は200mm/分とした。
スキャン時間は約2分であった。
【0033】再構成されたデータは水の吸収係数を0、
空気を−1000とする絶対値(CT値)に換算し、1
024×1024画素の一つ一つに対して256階調の
表示を行った。そのX線写真を図1に示す。
空気を−1000とする絶対値(CT値)に換算し、1
024×1024画素の一つ一つに対して256階調の
表示を行った。そのX線写真を図1に示す。
【0034】この時のCT値の標準偏差は900であっ
た。CT値が−900未満である部分の長手方向および
その直角方向の長さの比(L/D)が25、CT値が−
900未満である部分の長手方向に直角方向の長さは4
mmであった。
た。CT値が−900未満である部分の長手方向および
その直角方向の長さの比(L/D)が25、CT値が−
900未満である部分の長手方向に直角方向の長さは4
mmであった。
【0035】この円板状成形体を1000℃においてメ
タンガスの熱分解により緻密化を行った。緻密化後、C
/Cコンポジットを切断したところ、内部に層間剥離に
近い欠陥のあることが明らかとなった。
タンガスの熱分解により緻密化を行った。緻密化後、C
/Cコンポジットを切断したところ、内部に層間剥離に
近い欠陥のあることが明らかとなった。
【0036】実施例2 焼成温度600℃のピッチ系炭素質繊維およびピッチを
800℃において炭化成形し、炭素質繊維35%および
炭素質マトリックス25%よりなる直径30cm、厚さ
3cmの円板状成形体を製作した。成形体は体積空隙率
40%であり、外観上は全く問題がなかった。この円板
状成形体をX線管と検出器の間に配置し、該炭素質成形
体に異なる方向からX線を照射し、その投影データを基
に画像を再構成した。但し、X線実効エネルギ100k
eVの白色X線を使用し、検出器としては、CdWO4
を使用した。円板のxz平面をスキャンし、スキャン速
度は80mm/分とした。スキャン時間は約5分であっ
た。
800℃において炭化成形し、炭素質繊維35%および
炭素質マトリックス25%よりなる直径30cm、厚さ
3cmの円板状成形体を製作した。成形体は体積空隙率
40%であり、外観上は全く問題がなかった。この円板
状成形体をX線管と検出器の間に配置し、該炭素質成形
体に異なる方向からX線を照射し、その投影データを基
に画像を再構成した。但し、X線実効エネルギ100k
eVの白色X線を使用し、検出器としては、CdWO4
を使用した。円板のxz平面をスキャンし、スキャン速
度は80mm/分とした。スキャン時間は約5分であっ
た。
【0037】再構成されたデータは水の吸収係数を0、
空気を−1000とする絶対値(CT値)に換算し、1
024×1024画素の一つ一つに対して256階調の
表示を行った。。そのX線写真を図2に示す。この時の
CT値の標準偏差は560であった。CT値が−900
未満である部分の長手方向およびその直角方向の長さの
比(L/D)が34、CT値が−900未満である部分
の長手方向に直角方向の長さは1.8mmであった。
空気を−1000とする絶対値(CT値)に換算し、1
024×1024画素の一つ一つに対して256階調の
表示を行った。。そのX線写真を図2に示す。この時の
CT値の標準偏差は560であった。CT値が−900
未満である部分の長手方向およびその直角方向の長さの
比(L/D)が34、CT値が−900未満である部分
の長手方向に直角方向の長さは1.8mmであった。
【0038】この円板状成形体を1000℃においてメ
タンガスの熱分解により緻密化を行った。緻密化後、C
/Cコンポジットを切断したところ、内部に層間剥離に
近い欠陥のあることが明らかとなった。
タンガスの熱分解により緻密化を行った。緻密化後、C
/Cコンポジットを切断したところ、内部に層間剥離に
近い欠陥のあることが明らかとなった。
【0039】実施例3 焼成温度600℃のピッチ系炭素質繊維をフェルト化
し、800℃において炭化成形し、炭素質繊維35%の
直径40cm、厚さ3cmの円板状成形体を製作した。
成形体は体積空隙率65%であり、外観上は全く問題が
なかった。この円板状成形体をX線管と検出器の間に配
置し、該炭素質成形体に異なる方向からX線を照射し、
その投影データを基に画像を再構成した。但し、X線実
効エネルギ200keVの白色X線を使用し、検出器と
しては、CdWO4を使用した。円板のxz平面をスキ
ャンし、スキャン速度は200mm/分とした。スキャ
ン時間は約2分であった。
し、800℃において炭化成形し、炭素質繊維35%の
直径40cm、厚さ3cmの円板状成形体を製作した。
成形体は体積空隙率65%であり、外観上は全く問題が
なかった。この円板状成形体をX線管と検出器の間に配
置し、該炭素質成形体に異なる方向からX線を照射し、
その投影データを基に画像を再構成した。但し、X線実
効エネルギ200keVの白色X線を使用し、検出器と
しては、CdWO4を使用した。円板のxz平面をスキ
ャンし、スキャン速度は200mm/分とした。スキャ
ン時間は約2分であった。
【0040】再構成されたデータは水の吸収係数を0、
空気を−1000とする絶対値(CT値)に換算し、1
024×1024画素の一つ一つに対して256階調の
表示を行った。。そのX線写真を図3に示す。この時の
CT値の標準偏差は75であった。CT値が−900未
満である部分の長手方向およびその直角方向の長さの比
(L/D)が1.5、CT値が−900未満である部分
の長手方向に直角方向の長さは0.6mmであった。
空気を−1000とする絶対値(CT値)に換算し、1
024×1024画素の一つ一つに対して256階調の
表示を行った。。そのX線写真を図3に示す。この時の
CT値の標準偏差は75であった。CT値が−900未
満である部分の長手方向およびその直角方向の長さの比
(L/D)が1.5、CT値が−900未満である部分
の長手方向に直角方向の長さは0.6mmであった。
【0041】この円板状成形体を1000℃においてメ
タンガスの熱分解により緻密化を行った。緻密化後、C
/Cコンポジットを切断したところ、内部に欠陥は全く
認められなかった。
タンガスの熱分解により緻密化を行った。緻密化後、C
/Cコンポジットを切断したところ、内部に欠陥は全く
認められなかった。
【0042】実施例4 焼成温度600℃のピッチ系炭素質繊維およびピッチを
800℃において炭化成形し、炭素質繊維35%および
炭素質マトリックス25%よりなる直径20cm、厚さ
3cmの円板状成形体を製作した。成形体は体積空隙率
40%であり、外観上は全く問題がなかった。この円板
状成形体をX線管と検出器の間に配置し、該炭素質成形
体に異なる方向からX線を照射し、その投影データを基
に画像を再構成した。但し、X線実効エネルギ65ke
Vの白色X線を使用して測定した。円板のxz平面をス
キャンし、スキャン速度は80mm/分とした。スキャ
ン時間は約5分であった。
800℃において炭化成形し、炭素質繊維35%および
炭素質マトリックス25%よりなる直径20cm、厚さ
3cmの円板状成形体を製作した。成形体は体積空隙率
40%であり、外観上は全く問題がなかった。この円板
状成形体をX線管と検出器の間に配置し、該炭素質成形
体に異なる方向からX線を照射し、その投影データを基
に画像を再構成した。但し、X線実効エネルギ65ke
Vの白色X線を使用して測定した。円板のxz平面をス
キャンし、スキャン速度は80mm/分とした。スキャ
ン時間は約5分であった。
【0043】再構成されたデータは水の吸収係数を0、
空気を−1000とする絶対値(CT値)に換算し、1
024×1024画素の一つ一つに対して256階調の
表示を行った。この時のCT値の標準偏差は585であ
った。CT値が−900未満である部分の長手方向およ
びその直角方向の長さの比(L/D)が34、CT値が
−900未満である部分の長手方向に直角方向の長さは
1.9mmであった。
空気を−1000とする絶対値(CT値)に換算し、1
024×1024画素の一つ一つに対して256階調の
表示を行った。この時のCT値の標準偏差は585であ
った。CT値が−900未満である部分の長手方向およ
びその直角方向の長さの比(L/D)が34、CT値が
−900未満である部分の長手方向に直角方向の長さは
1.9mmであった。
【0044】この円板状成形体を1000℃においてメ
タンガスの熱分解により緻密化を行った。緻密化後、C
/Cコンポジットを切断したところ、内部に層間剥離に
近い欠陥のあることが明らかとなった。
タンガスの熱分解により緻密化を行った。緻密化後、C
/Cコンポジットを切断したところ、内部に層間剥離に
近い欠陥のあることが明らかとなった。
【0045】実施例5 焼成温度600℃のピッチ系炭素質繊維およびピッチを
800℃において炭化成形し、炭素質繊維35%および
炭素質マトリックス25%よりなる直径100cm、厚
さ10cmの円板状成形体を製作した。成形体は体積空
隙率40%であり、外観上は全く問題がなかった。この
円板状成形体をX線管と検出器の間に配置し、該炭素質
成形体に異なる方向からX線を照射し、その投影データ
を基に画像を再構成した。但し、加速器X線源によって
X線実効エネルギー10MeVのパルスX線を使用し
た。円板のxz平面をスキャンし、スキャン時間は約6
分であった。
800℃において炭化成形し、炭素質繊維35%および
炭素質マトリックス25%よりなる直径100cm、厚
さ10cmの円板状成形体を製作した。成形体は体積空
隙率40%であり、外観上は全く問題がなかった。この
円板状成形体をX線管と検出器の間に配置し、該炭素質
成形体に異なる方向からX線を照射し、その投影データ
を基に画像を再構成した。但し、加速器X線源によって
X線実効エネルギー10MeVのパルスX線を使用し
た。円板のxz平面をスキャンし、スキャン時間は約6
分であった。
【0046】再構成されたデータは水の吸収係数を0、
空気を−1000とする絶対値(CT値)に換算し、1
024×1024画素の一つ一つに対して256階調の
表示を行った。この時のCT値の標準偏差は580であ
った。CT値が−900未満である部分の長手方向およ
びその直角方向の長さの比(L/D)が34、CT値が
−900未満である部分の長手方向に直角方向の長さは
1.8mmであった。
空気を−1000とする絶対値(CT値)に換算し、1
024×1024画素の一つ一つに対して256階調の
表示を行った。この時のCT値の標準偏差は580であ
った。CT値が−900未満である部分の長手方向およ
びその直角方向の長さの比(L/D)が34、CT値が
−900未満である部分の長手方向に直角方向の長さは
1.8mmであった。
【0047】この円板状成形体を1000℃においてメ
タンガスの熱分解により緻密化を行った。緻密化後、C
/Cコンポジットを切断したところ、内部に層間剥離に
近い欠陥のあることが明らかとなった。
タンガスの熱分解により緻密化を行った。緻密化後、C
/Cコンポジットを切断したところ、内部に層間剥離に
近い欠陥のあることが明らかとなった。
【0048】
【発明の効果】本発明により、簡便かつ迅速な炭素質成
形体の検査方法が提供される。
形体の検査方法が提供される。
【図1】 実施例1における炭素質成形体のX線写真。
【図2】 実施例2における炭素質成形体のX線写真。
【図3】 実施例3における炭素質成形体のX線写真。
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
Claims (1)
- 【請求項1】 体積空隙率10〜80%を有する炭素成
形体に異なる複数方向からX線を照射し、その投影デー
タを基に画像を再構成することを特徴とする炭素質成形
体の検査方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6242366A JPH0882607A (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 炭素質成形体の検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6242366A JPH0882607A (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 炭素質成形体の検査方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0882607A true JPH0882607A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=17088117
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6242366A Pending JPH0882607A (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 炭素質成形体の検査方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0882607A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019215328A (ja) * | 2018-04-24 | 2019-12-19 | エクスロン インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングYxlon International Gmbh | 短繊維強化プラスチック部品の射出成形プロセスを最適化するためにx線コンピュータ断層撮影データから情報を取得する方法 |
-
1994
- 1994-09-12 JP JP6242366A patent/JPH0882607A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019215328A (ja) * | 2018-04-24 | 2019-12-19 | エクスロン インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングYxlon International Gmbh | 短繊維強化プラスチック部品の射出成形プロセスを最適化するためにx線コンピュータ断層撮影データから情報を取得する方法 |
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