JPH0883544A - 気中断路器接触部の過熱診断方法及びその装置 - Google Patents

気中断路器接触部の過熱診断方法及びその装置

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JPH0883544A
JPH0883544A JP21754694A JP21754694A JPH0883544A JP H0883544 A JPH0883544 A JP H0883544A JP 21754694 A JP21754694 A JP 21754694A JP 21754694 A JP21754694 A JP 21754694A JP H0883544 A JPH0883544 A JP H0883544A
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和宏 水野
Mayuko Awata
真由子 粟田
Koichi Imaoka
晃一 今岡
Yoshihide Yonekawa
嘉英 米川
Genzo Kimura
元三 木村
Isao Okane
庸 大鐘
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Abstract

(57)【要約】 【目的】気中断路器接触部の過熱診断を、環境の影響を
補正したうえで人の経験に頼ることなく精度よく行うこ
とができる方法と装置を提供する。 【構成】気中断路器接触部2の温度Tを赤外線検出器3
により測定し、風速vと日射量Wとによる温度補正を加
えて補正測定温度TS とする。この補正測定温度TS
測定対象部分の通電電流Iから算出される基準温度上昇
値ΔTA と演算器4で比較し、過熱の有無を診断する。
なお、第2の発明では気中断路器接触部2の3相の温度
U 、TV 、TW を測定し、最大値と最小値との差から
同様に過熱の有無を診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変電所に設置されてい
る気中断路器接触部の過熱診断方法及びその装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】気中断路器の障害の一つである接触部の
過熱を測定するため、現在、示温テープや赤外線検出器
が使用されている。しかし示温テープによる方法は異常
が発生した後でなければ検出ができず、例えば低潮流時
において夏場のピーク時の異常を予測することは不可能
である。また赤外線検出器を用いれば温度変化を把握で
きるのである程度の予測は可能であるものの、これまで
は気温、日射、風などが気中断路器接触部の温度に及ぼ
す影響が定量的に把握されていなかったため、人の経験
的な判断により診断を行っており、精度が悪いという問
題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、気中断路器接触部の過熱診断を、環
境の影響を補正したうえで人の経験に頼ることなく精度
よく行うことができる気中断路器接触部の過熱診断方法
及びその装置を提供するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた第1の発明は、気中断路器接触部の温度T
を赤外線検出器により測定し、風速vと日射量Wとによ
る温度補正を加えて補正測定温度TS とし、この補正測
定温度TS を測定対象部分の通電電流Iから算出される
基準温度上昇値ΔTA と比較して過熱の有無を診断する
ことを特徴とするものである。
【0005】また上記の課題を解決するためになされた
第2の発明は、気中断路器接触部の3相の温度TU 、T
V 、TW を赤外線検出器により測定し、風速vによる温
度補正を加えながらこれらのうちの最大値と最小値との
差を求めて3相間温度差値ΔTとし、この3相間温度差
値ΔTを測定対象部分の通電電流Iから算出される基準
温度上昇値ΔTA と比較して過熱の有無を診断すること
を特徴とするものである。
【0006】なお、第3の発明は第1の発明を実施する
ための装置に関するものであり、気中断路器接触部の温
度Tを測定する赤外線検出器と、風速計と、日射量計
と、外気温を測定する温度計と、測定対象部の通電量を
測定する電流計と、これらの各機器からのデータを演算
処理する演算器とからなることを特徴とするものであ
る。さらに第4の発明は第2の発明を実施するための装
置に関するものであり、気中断路器接触部の温度Tを3
相分測定する赤外線検出器と、風速計と、外気温を測定
する温度計と、測定対象部の通電量を測定する電流計
と、これらの各機器からのデータを演算処理する演算器
とからなることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】第1の発明によれば、赤外線検出器により測定
した気中断路器接触部の温度Tに対して、風速vと日射
量Wとによる温度補正を加えた補正測定温度TSを用い
て過熱の有無を自動的に診断するので、環境に影響され
ることなく精度の高い診断が可能である。また第2の発
明によれば、3相間で温度を比較する方法を採用したこ
とにより日射量等の影響をキャンセルすることができ、
風速による補正のみを行えばよいので測定が簡易とな
り、しかも第1の発明よりも一段と測定精度を向上させ
ることができる。
【0008】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1において、1は気中断路器、2はそ
の3相の接触部、3はこれらの3相の接触部2の温度
(絶対温度)を測定する赤外線検出器である。この赤外
線検出器3は常時固定式のものであっても、測定時にの
み設置されるものであってもよく、更に人手により3相
の接触部2に順次向けられるものであっても、3相間を
自動的に移動されるものであってもよい。更に3相を同
時に画面に捉える形式のものとしてもよい。
【0009】なお、気中断路器1の接触部2の測定対象
となる部分には、黒色テープ(黒体テープ)を貼りつけ
ておくものとする。これにより、接触部2の腐食状況の
違い等による放射率のばらつきをなくすることができ、
安定した温度測定が可能となる。
【0010】この赤外線検出器3の出力は、図1に示す
演算器(パソコン)4に入力されている。このほか、風
速計5と、日射量計6と、外気温を測定する温度計7
と、測定対象部の通電量を測定する電流計8とが設置さ
れており、それぞれ演算器(パソコン)4にデータを入
力するように構成されている。なお、第2の発明を実施
する際には、日射量計6を省くことが可能である。
【0011】〔第1の発明〕次に図2を参照しつつ、第
1の発明の過熱診断方法を説明する。まず、気中断路器
接触部2の温度Tを赤外線検出器3により測定し、温度
Tを得る。次に風速計5により測定された風速vと、日
射量計6により測定された日射量Wとによる温度補正を
加える。
【0012】風速vが気中断路器接触部2の温度Tに与
える影響は、図3に示すようにθ=〔k2 /(vm +k
1 )〕×I1.7 の式によって表すことができる。ここで
1 、k2 は定数、mは指数、Iは電流である。このよ
うに、風の影響は風速vの指数関数として近似できるの
で、この式を利用して温度Tから標準状態への温度補正
を行う。ただし風速vが2m/s以下のときに測定を行
うことが好ましい。
【0013】次に日射量Wが気中断路器接触部2の温度
Tに与える影響は図4に示す通りであり、無通電品、正
常品、過熱障害品ともにほぼ同一の傾斜を示す。このた
め、この図4のグラフを利用して温度Tから標準状態へ
の日射量Wによる温度補正を行う。その結果、補正測定
温度TS を得ることができる。なお、日射量Wの値は温
度測定前30分間の平均日射量を使用することが好まし
い。
【0014】さて図2に示すように、算出された補正測
定温度TS が外気温T0よりも65℃以上高い場合には、J
EC の規格によりそのまま異常と判定し、点検実施を指
示する。また算出された補正測定温度TS と外気温T0
との差が65℃未満である場合には、異常判定曲線による
診断を行う。
【0015】この異常判定曲線は図1の右側に示された
もので、測定対象部分の通電電流Iから算出される基準
温度上昇値ΔTA を表示したものである。この曲線は、
θ=kI1.7 の式で近似されるものであり、前記の方法
により求めた補正測定温度TS と外気温T0 との差がこ
の基準温度上昇値ΔTA よりも低い場合には正常と判断
し、この基準温度上昇値ΔTA を越える場合には異常で
あると判断する。
【0016】このようにして第1の発明によれば、測定
された気中断路器接触部2の温度Tを気象条件により標
準状態へ補正したうえ、基準温度上昇値ΔTA と比較し
て異常の有無を自動的に判断する。第1の発明では、3
相の気中断路器接触部2のそれぞれについて同様な測定
を行い、各接触部2について異常の有無を判断する。し
かし次に述べる第2の発明では、3相の接触部2が同時
に異常となる可能性はほとんどないことを利用し、3相
のうち最も温度の低いものを正常品としてそれとの温度
差によって異常の有無を判定する。
【0017】〔第2の発明〕第2の発明では、図5に示
すように気中断路器接触部2の3相の温度TU 、TV
W を赤外線検出器3により測定し、それらに第1の発
明と同様に風速vによる温度補正を加えつつ、TU 、T
V 、TW のうちの最大値と最小値との差を演算して3相
間温度差値ΔTを求める。なお日射量の影響は3相の温
度TU 、TV 、TW に等しく作用するので、温度の相対
値を利用する第2の発明では日射量による補正は不要で
ある。しかし、風速vによる影響は温度によって異なる
ため、日射量のように補正を省略することはできない。
【0018】第2の発明では、このようにして求められ
た3相間温度差値ΔTSを、第1の発明と同様に測定対
象部分の通電電流Iから算出される基準温度上昇値ΔT
A と比較して過熱の有無を診断する。このように3相間
の比較を行えば、日射量、外気温、表面の放射率等が測
定温度に及ぼす影響を相殺することができるので、風の
みの影響を考慮すればよく、測定が簡単となるととも
に、温度の絶対値を用いている第1の発明よりも正確に
異常診断を行うことができる。
【0019】なお、測定対象となる気中断路器1の近傍
に無通電品があるときには、それの温度を基準として測
定を行うこともできる。この場合にも、無通電品との温
度差を取ることにより日射量、外気温、表面の放射率等
の影響を相殺することができるので、上記と同様の利点
を得ることができる。また上記した第2の発明によれ
ば、3相が同時に異常となった場合には正確な診断がで
きないが、無通電品を基準とすればそのような場合にも
正しい診断が可能である。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
気中断路器接触部の過熱診断を、環境の影響を補正した
うえで人の経験に頼ることなく精度よく行うことができ
る。このために夏のピークを迎える前の低潮流時に気中
断路器接触部の過熱診断を行い、もし異常が発見された
場合には停電工事を行って修理し、夏のピークを無停電
で乗り切れるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気中断路器接触部の過熱診断装置を示
す系統図である。
【図2】第1の発明の診断アルゴリズムを示すフローシ
ート及び異常判定曲線のグラフである。
【図3】風の影響を示すグラフである。
【図4】日射の影響を示すグラフである。
【図5】第2の発明の診断アルゴリズムを示すフローシ
ート及び異常判定曲線のグラフである。
【符号の説明】
1 気中断路器、2 接触部、3 赤外線検出器、4
演算器、5 風速計、6 日射量計、7 温度計、8
電流計、
フロントページの続き (72)発明者 粟田 真由子 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 今岡 晃一 東京都千代田区大手町2丁目2番1号 株 式会社高岳製作所内 (72)発明者 米川 嘉英 東京都千代田区大手町2丁目2番1号 株 式会社高岳製作所内 (72)発明者 木村 元三 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 大鐘 庸 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気中断路器接触部の温度Tを赤外線検出
    器により測定し、風速vと日射量Wとによる温度補正を
    加えて補正測定温度TS とし、この補正測定温度TS
    測定対象部分の通電電流Iから算出される基準温度上昇
    値ΔTA と比較して過熱の有無を診断することを特徴と
    する気中断路器接触部の過熱診断方法。
  2. 【請求項2】 気中断路器接触部の3相の温度TU 、T
    V 、TW を赤外線検出器により測定し、風速vによる温
    度補正を加えながらこれらのうちの最大値と最小値との
    差を求めて3相間温度差値ΔTとし、この3相間温度差
    値ΔTを測定対象部分の通電電流Iから算出される基準
    温度上昇値ΔTA と比較して過熱の有無を診断すること
    を特徴とする気中断路器接触部の過熱診断方法。
  3. 【請求項3】 気中断路器接触部の温度Tを測定する赤
    外線検出器と、風速計と、日射量計と、外気温を測定す
    る温度計と、測定対象部の通電量を測定する電流計と、
    これらの各機器からのデータを演算処理する演算器とか
    らなることを特徴とする気中断路器接触部の過熱診断装
    置。
  4. 【請求項4】 気中断路器接触部の温度Tを3相分測定
    する赤外線検出器と、風速計と、外気温を測定する温度
    計と、測定対象部の通電量を測定する電流計と、これら
    の各機器からのデータを演算処理する演算器とからなる
    ことを特徴とする気中断路器接触部の過熱診断装置。
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