JPH0885726A - 顔料分散体の製法、インキおよび塗料 - Google Patents

顔料分散体の製法、インキおよび塗料

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JPH0885726A
JPH0885726A JP18002094A JP18002094A JPH0885726A JP H0885726 A JPH0885726 A JP H0885726A JP 18002094 A JP18002094 A JP 18002094A JP 18002094 A JP18002094 A JP 18002094A JP H0885726 A JPH0885726 A JP H0885726A
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resin
lipophilic
pigment
ink
water
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JP18002094A
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English (en)
Inventor
Masahiko Asada
匡彦 浅田
Motokazu Ishimori
元和 石森
Namiyuki Tashiro
南征 田代
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 酸性基又は塩基性基を有する親油性樹脂又は
その有機溶剤溶液、例えば酸価10〜100のインキ用
ビヒクル中の酸性基又は塩基性基の一部ないし全部を塩
基又は酸で中和して該樹脂を親水性化した後、水中に乳
化させて乳濁液とし、次いでこの乳濁液を顔料の水懸濁
液と混合した後、上記の中和とは逆に酸又は塩基を加え
て該樹脂を再び親油性化してフラッシングする製法であ
って、かつ該親油性樹脂又はその有機溶剤溶液を、その
中の樹脂固形分重量が水懸濁液中の顔料固形分重量に対
して0.7倍量以上になる範囲で用いる顔料分散体の製
法、この顔料分散体からなるインキおよび塗料。 【効果】 インキとした場合には印刷時の光沢の低下、
版面やブランケット表面へのインキ粗粒子の付着等がな
く、また塗料とした場合には耐水性の低下等がない。し
かも得られた顔料分散体は、インキや塗料等の色材に使
用して優れた効果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は顔料分散体の製法、更に
詳しくは新規なフラッシング方法による顔料分散体の製
法と、この製法によって得られた顔料分散体からなるイ
ンキおよび塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】有機顔料の多くは製造上、出来上り時に
は水懸濁液状であり、非水系のインキや塗料を製造する
には、顔料のまわりの水を親油性樹脂又はその有機溶剤
溶液に置き換えなければならない。その方法のひとつに
フラッシングがあるが、これは顔料の水懸濁液を濃縮し
たプレスケーキに直接親油性樹脂又はその有機溶剤溶液
を入れて混練し、顔料のまわりの水を親油性樹脂又はそ
の有機溶剤溶液と置き換えるというものである。この方
法は顔料を一旦乾燥させ凝集させてしまうドライ法と異
なり、顔料粒子が細かい状態のままインキや塗料とする
ことができるが、反面水分を完全に除去するために時間
がかかってしまうという欠点を持つ。
【0003】そこでフラッシングの時間短縮をはかるた
めに親油性樹脂又はその有機溶剤溶液をあらかじめ乳化
剤を用いて乳化し、得られた乳濁液と顔料の水懸濁液を
混合し濃縮して、従来のフラッシング法よりも含水量を
著しく小さい状態で分離する方法が、特開昭63−16
5471号公報に紹介されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一方で乳化に
際して乳化剤を使用するため親水性が高まり、インキと
した場合には印刷時の光沢の低下、版面やブランケット
表面へのインキ粗粒子の付着等を生じ易い、また塗料と
した場合には耐水性の低下等を生じ易いという課題があ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決するため鋭意検討した結果、カルボキシル基や
アミノ基に代表されるような酸性基又は塩基性基を持つ
親油性樹脂又はその有機溶剤溶液を用い、この樹脂中の
酸性基又は塩基性基の一部ないし全部を中和することに
より樹脂を親水性化して水中に乳化させ、得られた乳濁
液を顔料の水懸濁液と混合後、上記の中和とは逆に酸又
は塩基を加えて再び親油性化して凝集させ、顔料のまわ
りの水を親油性樹脂と置き換えてやることによるフラッ
シングの方法では、上記乳化剤を使用した方法のように
インキとした場合の印刷時の光沢の低下、版面やブラン
ケット表面へのインキ粗粒子の付着、塗料とした場合の
耐水性の低下等がなく、しかも得られるウェットケーキ
は含水量が低く、脱水工程が短くてすむために製造時間
も短くてすみ、得られた顔料分散体はそのまま、場合に
よっては溶剤を加えてインキや塗料等の色材に使用して
優れた効果を奏することを見い出し、本発明を完成する
に至った。
【0006】即ち、本発明は、酸性基又は塩基性基を有
する親油性樹脂又はその有機溶剤溶液中の酸性基又は塩
基性基の一部ないし全部を、塩基又は酸で中和して該樹
脂を親水性化した後、水中に乳化させて乳濁液とし、次
いでこの乳濁液を顔料の水懸濁液と混合した後、上記の
中和とは逆に酸又は塩基を加えて該樹脂を再び親油性化
してフラッシングする製法であって、かつ該親油性樹脂
又はその有機溶剤溶液中の樹脂固形分重量が水懸濁液中
の顔料固形分重量に対して0.7倍量以上であることを
特徴とする顔料分散体の製法、およびこの製法で得られ
た顔料分散体からなることを特徴とするインキ、および
この製法で得られた顔料分散体からなることを特徴とす
る塗料を提供するものである。
【0007】本発明で用いる酸性基又は塩基性基を有す
る親油性樹脂又はその有機溶剤溶液としては、例えば酸
性基又は塩基性基を有し、有機溶剤には可溶であるが、
水には不溶で単独では水への乳化が困難な親油性樹脂又
はその有機溶剤溶液で、酸性基又は塩基性基の一部ない
し全部を、塩基又は酸で中和して該樹脂を親水性化した
後、水中に乳化させて乳濁液とすることが可能なものが
挙げられる。
【0008】上記親油性樹脂又はその有機溶剤溶液のな
かでもインキや塗料用のビヒクルとして使用可能で、酸
性基又は塩基性基を有する親油性樹脂又はその有機溶剤
溶液であって、酸性基又は塩基性基を酸価又はアミン価
として10〜100mgKOH/g有する樹脂、又は酸
性基又は塩基性基を有する親油性樹脂の有機溶剤溶液
で、酸価又はアミン価が10〜100mgKOH/gの
溶液が好ましい。尚、これらの親油性樹脂又はその有機
溶剤溶液としては、インキや塗料用のビヒクルとして使
用可能であるが、酸性基および塩基性基を有しない親油
性樹脂に、酸性基又は塩基性基を適宜導入させた樹脂又
はその有機溶剤溶液を使用することもできる。また、こ
こで有機溶剤溶液に用いる親油性樹脂としては、酸価又
はアミン価が200mgKOH/g以下の樹脂が好まし
い。
【0009】更に、上記酸性基又は塩基性基を有する親
油性樹脂又はその有機溶剤溶液には、必要に応じてアマ
ニ油、ヒマシ油等の植物油を更に含有させてもよいが、
植物油を含有させた後でも酸価又はアミン価は10〜1
00mgKOH/gであることが望ましい。
【0010】上記酸性基又は塩基性基を有する親油性樹
脂又はその有機溶剤溶液具体例としては、それぞれ酸性
基又は塩基性基を有する、フェノール樹脂、ロジン変性
フェノール樹脂、変性キシレン樹脂、アルキド樹脂、ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂又はその有機
溶剤溶液、更に必要に応じてアマニ油、ヒマシ油等の植
物油などを含有したものであって、かつ酸価又はアミン
価が10〜100mgKOH/gのものが挙げられる。
【0011】乳化に際して、これらの親油性樹脂又はそ
の有機溶剤溶液の粘度は、最終製品に応じてさまざまな
粘度が必要とされるが、通常は2,000ポイズ以下が
適当である。例えば、平版インキなどのような粘度の高
いものが最終製品の場合は、通常50〜2000ポイ
ズ、なかでも100〜1000ポイズの範囲が好ましい
が、グラビヤインキや塗料などの場合は、通常0.01
〜15ポイズ、なかでも0.1〜5ポイズの範囲が好ま
しい。通常は、有機溶剤溶液をそのまま、あるいは更に
有機溶剤を加えて粘度調整して使用する。尚、粘度調整
後も酸価又はアミン価は10〜100mgKOH/gで
あることが望ましいことは無論である。
【0012】ここで有機溶剤溶液や粘度調整に用いる有
機溶剤としては、やはり水に不溶のものが望ましく、例
えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶
剤、軽油、酢酸ブチル、酢酸エチル、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンなどが挙げられるが、場合
によってはイソプロピルアルコールなどの水溶性の有機
溶剤を少量併用してもよい。尚、酢酸エチル、メチルエ
チルケトン等の水より沸点の低い有機溶剤を使用した場
合は、水中に乳化させて乳濁液とした後、脱溶剤処理を
行うこともできる。ここで行う脱溶剤処理の方法として
は、特に限定されないが、エバポレーター等を使用する
方法が一般的である。尚、必ずしも溶剤の全量を除去す
る必要はない。
【0013】また、これらの親油性樹脂又はその有機溶
剤溶液の2種以上を混合して用いてもよい。このうちア
ルキド樹脂やウレタン樹脂などのように、従来のフラッ
シングの際には適さず、後から希釈用樹脂として添加す
るのが一般的な親油性樹脂であっても、本発明の方法で
はフラッシングに使用できる。
【0014】この他に、例えば石油系樹脂又はその有機
溶剤溶液などのように、インキ用樹脂として多用されて
いるが、酸性基又は塩基性基をほとんど有さない親油性
樹脂又はその有機溶剤溶液の場合では、他の酸性基又は
塩基性基を有する親油性樹脂、例えばフェノール樹脂、
アクリル樹脂又はその有機溶剤溶液と混合することによ
って、全体としての酸価又はアミン価を10〜100m
gKOH/gの範囲になるようにして用いることもでき
る。
【0015】これら酸性基又は塩基性基を有する親油性
樹脂又はその有機溶剤溶液のなかでも、酸性基又は塩基
性基を有するアクリル樹脂を樹脂成分の一部、例えば樹
脂固形分総量の5〜30重量%含有したものは、乳化と
フラッシングが容易になるので望ましい。このため、イ
ンキ、塗料又はその原料として用いる場合には、フェノ
ール又は石油樹脂とアクリル樹脂とを併用することが好
ましい。
【0016】親油性樹脂の有する酸性基又は塩基性基と
しては、例えばカルボキシル基、スルホン基、フェノー
ル性水酸基、アミノ基、アミド基などが挙げられる。こ
れらの基としては、多くの場合親油性樹脂の原料モノマ
ーの持っていた酸性基又は塩基性基が親油性樹脂の重合
後もなお残存しているもの、例えばフェノール樹脂のよ
うに重合の後に残った水酸基や、アクリル樹脂の持つカ
ルボキシル基、またウレタン樹脂の持つアミド基などが
あるが、重合後にロジンなどで変性して新たにカルボキ
シル基などが導入したものでも良い。
【0017】親油性樹脂の中和に用いる酸、および親水
性化された樹脂を元の親油性に戻すための酸としては、
いずれも無機、有機を問わず酸・塩基反応をしうるもの
ならばいずれでもよく、例えば塩酸、硫酸、リン酸、硝
酸、酢酸、フタル酸などが挙げられる。
【0018】また、中和に用いる塩基、および樹脂を元
の親油性に戻すための塩基としては、やはりいずれも無
機、有機を問わず酸・塩基反応をしうるものならばいず
れでもよく、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化マグネシウム、アンモニア、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミンなどが挙げられる。
【0019】酸性基又は塩基性基を有する親油性樹脂の
中和に必要なこれらの塩基又は酸の量としては、親油性
樹脂を水に乳化可能になるまで親水性化できる量であれ
ば、その中の酸性基又は塩基性基の全部を中和できなく
てもよいし、過剰でもよい。その量としては、親油性樹
脂の種類、分子量、酸価、アミン価、塩基又は酸の種類
などによって異なるため特定はできないが、一般には親
油性樹脂の有する酸性基又は塩基性基の総量に対して
0.3〜2当量が望ましい。ただし、親油性樹脂と中和
用の塩基又は酸の組み合わせによっては、2当量よりも
更に過剰に用いることがある。
【0020】樹脂の乳濁液としては、通常樹脂を5重量
%以上含有させたものを用いるが、作業効率の点からは
樹脂濃度が高いほどよく、水40〜80重量%、樹脂1
0〜30重量%、有機溶剤10〜30重量%が好まし
い。但し、乳濁液の脱溶剤を行う場合には、脱溶剤前で
水60〜90重量%、樹脂4〜20重量%、有機溶剤6
〜36重量%、脱溶剤後で水60〜85重量%、樹脂1
0〜40重量%、有機溶剤0〜5重量%が好ましい。
【0021】顔料の水懸濁液としては、製造された直後
の顔料の水懸濁液はもちろん、すでに濾過、洗浄をした
顔料ウェットケーキを水中に懸濁させたもの、また乾燥
・粉砕された顔料粉体や体質顔料等を再度水に懸濁させ
たものであってもかまわない。懸濁液中の顔料濃度とし
ては、2〜25重量%が適当である。
【0022】ここで用いる顔料としては、カーボンブラ
ック等の無機顔料、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、アゾ
レーキ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロ
シアニン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリレン顔
料、チオインジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキ
サジン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン
系顔料等の有機顔料などが挙げられる。
【0023】樹脂の乳濁液と顔料の水懸濁液の混合は均
一になればよく、混合方法に制約はないが、一般的には
同一槽内に入れホモミキサーで30秒〜10分間攪拌す
る程度で充分である。混合の割合は、通常樹脂固形分重
量が顔料固形分重量の0.7倍量以上となる範囲であ
り、なかでも1〜10倍量となる範囲が好ましい。
【0024】樹脂の乳濁液と顔料の水懸濁液の混合後
に、樹脂を親油性にもどすために加える酸又は塩基の量
は、先に加えた塩基又は酸の総量に対して通常0.8当
量以上、好ましくは1〜2当量である。加える際は混合
懸濁液を攪拌しながら、加えた酸又は塩基が均一に反応
するようにする必要がある。
【0025】この後、顔料と親油性樹脂との凝集体を分
離するが、その方法にも制約はなく、例えば濾布による
濾過が一般的である。ただし濾過後に酸・塩基反応で生
じた塩や過剰に加えた酸又は塩基を取り除くために、使
用した顔料水懸濁液の2〜5倍量の水でよく洗浄するこ
とが好ましい。
【0026】このようにして取り出した凝集体は、まだ
水を含んでいるため、これを減圧にしながら30分〜数
時間連肉し、十分に水を除いて、あるいは該凝集体が事
前に脱溶媒されて溶剤を含まぬ場合は風乾、加熱乾燥、
凍結乾燥等適当な方法で水を除去した後、溶剤に溶解
し、しかる後同様に練肉して、そのままインキまたは塗
料等の色材として使用することができる。また、必要に
応じてビヒクルを追加し、再び練肉してインキまたは塗
料とすることもできる。
【0027】
【実施例】以下に実施例、比較例および試験例を挙げて
本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれによっ
て限定されるものではない。なお、例中の部および%は
重量基準である。
【0028】実施例1 平版印刷インキ用の親油性樹脂溶液(R−1)〔ロジン
変性フェノール樹脂/アマニ油/軽油=重量比45/2
0/35、溶液(R−1)の酸価12、溶液(R−1)
の粘度200ポイズ〕100g(酸性基の含有量0.0
2モル)に、水酸化ナトリウム0.4g(0.01モ
ル)を固体のまま加え、窒素気流下で150℃まで加熱
し還流しながら1時間攪拌して完全に溶解させた。常温
まで戻した後、水を少しずつ加えながら攪拌機で攪拌し
ていき、O/W型の乳濁液1,100gを作成した。こ
れに透明黄顔料(P−1)(Pigment Yell
ow12)の水懸濁液(顔料固形分濃度4%)1,30
0gを加え、緩やかに攪拌しながら0.5規定の塩酸2
0ml(0.01モル)を加えてフラッシングさせるこ
とにより顔料と樹脂が吸着した粒子を析出させ、これを
濾紙で濾過し、よく水洗した後、回収してフラッシュケ
ーキを得た。このフラッシュケーキは含水量が34%と
低かった。
【0029】このフラッシュケーキ152gに親油性樹
脂溶液(R−2)(ロジン変性フェノール樹脂/アマニ
油/ヒマシ油/軽油=重量比50/15/5/30)1
00gを加え、ニーダー中、50℃で練肉しながら脱水
した後、50℃で真空脱水を1時間行ってフラッシュベ
ースとし、さらにこのフラッシュベース166gに軽油
10gを加え、三本ロールで3回パスしてインキを得
た。このインキの評価結果を表1に示す。
【0030】比較例1 実施例1と同様の親油性樹脂溶液(R−1)100g
に、乳化剤としてノニルベンゼンスルホン酸ナトリウム
の0.25%水溶液1,000gに加え、60℃に加熱
しながら攪拌機で攪拌して、O/W型の乳濁液を作成し
た。これに透明黄顔料(P−1)の水懸濁液1,300
gを加え、緩やかに攪拌してフラッシングさせることに
より顔料と樹脂が吸着した粒子を析出させ、これを濾紙
で濾過し、よく水洗した後、回収してフラッシュケーキ
を得た。このフラッシュケーキは含水量が40%であっ
た。
【0031】このフラッシュケーキ167gを用いた以
外は実施例1と同様にしてフラッシュベースを得、さら
にこのフラッシュベース170gに軽油10gを加え、
三本ロールで3回パスしてインキを得た。このインキの
評価結果を表1に示す。
【0032】比較例2 乳化剤としてラウリル硫酸ナトリウムの0.22%水溶
液を用いた以外は比較例1と同様にしてフラッシュケー
キを得た。このフラッシュケーキは含水量が44%であ
った。
【0033】次いで、このフラッシュケーキ179gを
用いた以外は実施例1と同様にしてフラッシュベースを
得、さらにこのフラッシュベース168gに軽油10g
を加え、三本ロールで3回パスしてインキを得た。この
インキの評価結果を表1に示す。
【0034】比較例3 乳化剤としてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ルの0.1%水溶液を用いた以外は比較例1と同様にし
てフラッシュケーキを得た。このフラッシュケーキは含
水量が43%であった。
【0035】次いで、このケーキ175gを用いた以外
は実施例1と同様にしてフラッシュベースを得、さらに
このフラッシュベース175gに軽油10gを加え、三
本ロールで3回パスしてインキを得た。このインキの評
価結果を表1に示す。
【0036】実施例2 平版印刷インキ用の親油性樹脂溶液(R−1)80gと
親油性のアクリル樹脂溶液(R−3)〔樹脂固形分濃度
50%、樹脂の分子量8,000、溶液(R−3)の酸
価60〕15gとイソプロピルアルコール30gとの混
合樹脂溶液(R−4)〔混合樹脂溶液(R−4)の酸価
15、酸性基の含有量0.033モル〕に、トリエチル
アミン5g(0.05モル)を加え、常温でよく練り込
み、その後水を少しづつ加えながら攪拌機で攪拌して、
O/W型の乳濁液を1,100g作成した。これに透明
黄顔料(P−1)の水懸濁液1,300gを加え、緩や
かに攪拌しながら0.5規定の塩酸100ml(0.0
5モルl)を加えたところ、容易にフラッシングして顔
料と樹脂が吸着した粒子が析出した。これを濾紙で濾過
したところ濾過も容易であり、次いでよく水洗した後、
回収してフラッシュケーキを得た。このフラッシュケー
キは含水量が40%であった。
【0037】次いで、このフラッシュケーキ167gを
用いた以外は実施例1と同様にしてフラッシュベースを
得、さらにこのフラッシュベース170gに軽油10g
を加え、三本ロールで3回パスしてインキを得た。この
インキの評価結果を表1に示す。
【0038】比較例4 実施例2と同様の混合樹脂溶液(R−4)100gに、
乳化剤としてノニルベンゼンスルホン酸ナトリウムの
0.25%水溶液1,000gに加え、60℃に加熱し
ながら攪拌機で攪拌して、O/W型の乳濁液を作成し
た。これに透明黄顔料(P−1)の水懸濁液1,300
gを加え、緩やかに攪拌してフラッシングさせることに
より顔料と樹脂が吸着した粒子を析出させ、これを濾紙
で濾過し、よく水洗した後、回収してフラッシュケーキ
を得た。このフラッシュケーキは含水量が42%であっ
た。
【0039】次いで、このフラッシュケーキ172gを
用いた以外は実施例1と同様にしてフラッシュベースを
得、さらにこのフラッシュベース170gに軽油10g
を加え、三本ロールで3回パスしてインキを得た。この
インキの評価結果を表1に示す。
【0040】実施例3 平版印刷インキ用の親油性樹脂溶液(R−5)〔石油系
樹脂/軽油=重量比50/50、溶液(R−5)の酸価
2、溶液(R−5)の粘度500ポイズ〕70gとアク
リル樹脂溶液(R−3)25gとイソプロピルアルコー
ル30gとの混合樹脂溶液(R−6)〔混合樹脂溶液
(R−6)の酸価13、酸性基の含有量0.03モル〕
に、トリエチルアミン5g(0.05モル)を加え、常
温でよく練り込み、その後水を少しづつ加えながら攪拌
機で攪拌して、O/W型の乳濁液を1,000g作成し
た。これに透明黄顔料(P−1)の水懸濁液1,300
gを加え、緩やかに攪拌しながら0.5規定の塩酸10
0ml(0.05モル)を加えたところ、容易にフラッ
シングして顔料と樹脂が吸着した粒子が析出した。これ
を濾紙で濾過したところ濾過も容易であり、次いでよく
水洗した後、回収してフラッシュケーキを得た。このフ
ラッシュケーキは含水量が35%と低かった。
【0041】次いで、このフラッシュケーキ154gを
用いた以外は実施例1と同様にしてフラッシュベースを
得、さらにこのフラッシュベース178gに軽油12g
を加え、三本ロールで3回パスしてインキを得た。この
インキの評価結果を表1に示す。
【0042】比較例5 実施例3と同様の混合樹脂溶液(R−6)100gに、
乳化剤としてノニルベンゼンスルホン酸ナトリウムの
0.25%水溶液1,000gに加え、60℃に加熱し
ながら攪拌機で攪拌して、O/W型の乳濁液を作成し
た。これに透明黄顔料(P−1)の水懸濁液1,300
gを加え、緩やかに攪拌してフラッシングさせることに
より顔料と樹脂が吸着した粒子を析出させ、これを濾紙
で濾過し、よく水洗した後、回収してフラッシュケーキ
を得た。このフラッシュケーキは含水量が45%であっ
た。
【0043】次いで、このフラッシュケーキ182gを
用いた以外は実施例1と同様にしてフラッシュベースを
得、さらにこのフラッシュベース170gに軽油10g
を加え、三本ロールで3回パスしてインキを得た。この
インキの評価結果を表1に示す。
【0044】実施例4 平版印刷インキ用の親油性樹脂溶液(R−1)100g
に、トリエチルアミン10g(0.1モル)を加え、常
温でよく練り込み、その後水を少しずつ加えながら攪拌
機で攪拌していき、O/W型の乳濁液を1,000g作
成した。これにフタロシアニン顔料(P−2)(Pig
ment Blue 15:3)の水懸濁液(顔料固形
分濃度8%)650gを加え、緩やかに攪拌しながら
0.5規定の塩酸200ml(0.1モル)を加え、緩
やかに攪拌してフラッシングさせることにより顔料と樹
脂が吸着した粒子を析出させ、これを濾紙で濾過し、よ
く水洗した後、回収してフラッシュケーキを得た。この
フラッシュケーキは含水量が36%と低かった。
【0045】次いで、このフラッシュケーキ156gを
用いた以外は実施例1と同様にしてフラッシュベースを
得、さらにこのフラッシュベース181gに軽油12g
を加え、三本ロールで3回パスしてインキを得た。この
インキの評価結果を表1に示す。
【0046】実施例5 親油性樹脂(R−7)〔ロジン変性アルキド樹脂/アマ
ニ油/軽油=重量比30/20/50、溶液(R−7)
の酸価40、溶液(R−7)の粘度200ポイズ〕10
0g(酸性基の含有量0.07モル)に、トリエチルア
ミン5g(0.05モル)を加え、常温でよく練り込
み、その後水を少しずつ加えながら攪拌機で攪拌して、
O/W型の乳濁液1,100gを作成した。これにフタ
ロシアニン顔料(P−2)の水懸濁液650gを加え、
緩やかに攪拌しながら0.5規定の塩酸100ml
(0.05モル)を加え、緩やかに攪拌してフラッシン
グさせることにより顔料と樹脂が吸着した粒子を析出さ
せ、これを濾紙で濾過し、よく水洗した後、回収してフ
ラッシュケーキを得た。このフラッシュケーキは含水量
が33%と低かった。
【0047】次いで、このフラッシュケーキ149gを
用いた以外は実施例1と同様にしてフラッシュベースを
得、さらにこのフラッシュベース171gに軽油12g
を加え、三本ロールで3回パスしてインキを得た。この
インキの評価結果を表1に示す。
【0048】実施例6 平版印刷インキ用の親油性樹脂(R−5)70gと親油
性のアクリル樹脂溶液(R−8)〔塩基性基として−C
OO−(CH2n−N(CH32を有するアクリル樹脂
/芳香族系溶剤=重量比50/50、樹脂の分子量1
0,000、溶液(R−8)のアミン価55〕25gと
イソプロピルアルコール30gとの混合樹脂溶液(R−
9)〔混合樹脂溶液(R−9)のアミン価11、塩基性
基の含有量0.025モル〕に、0.5規定の塩酸10
0ml(0.05モル)を加えてホモミキサーを用いて
常温でよく練り込み、その後水を少しずつ加えながら攪
拌して、O/W型の乳濁液1,100gを作成した。こ
れに透明黄顔料(P−1)の水懸濁液1,300gを加
え、緩やかに攪拌しながらトリエチルアミン5g(0.
05モル)を加えたところ、実施例1よりも容易にフラ
ッシングして顔料と樹脂が吸着した粒子が析出した。こ
れを濾紙で濾過したところ濾過も容易であり、次いでよ
く水洗した後、回収してフラッシュケーキを得た。この
フラッシュケーキは含水量が32%と低かった。
【0049】次いで、このフラッシュケーキ147gを
用いた以外は実施例1と同様にしてフラッシュベースを
得、さらにこのフラッシュベース183gに軽油12g
を加え、三本ロールで3回パスしてインキを得た。この
インキの評価結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】*1)耐水負け性:版面のインキにpH6.
5の湿し水を供給し、給紙せずに印刷機を連続して5分
間動作させた後、給紙して印刷した印刷面の光沢を光沢
の良好な方から順に◎、○、△、×の4段階で判定し
た。
【0052】*2)版残り:印刷後の印刷機上の版面に付
着したインキの粗粒子の有無を、指触及び肉眼で粗粒子
の付着のない方から順に◎、○、△、×の4段階で判定
した。
【0053】*3)ブランケット残り:印刷後の印刷機上
のブランケット表面に付着したインキ粗粒子の有無を、
指触及び肉眼で粗粒子の付着のない方から順に◎、○、
△、×の4段階で判定した。
【0054】実施例7 親油性の塗料用アクリル樹脂溶液(R−10)〔スチレ
ン/n−ブチルアクリレート/メチルメタクリレート/
メタクリル酸=重量比30/40/20/10の混合モ
ノマーをメチルエチルケトン溶液中で重合させたアクリ
ル樹脂、アクリル樹脂/メチルエチルケトン=重量比4
0/60、溶液(R−10)の酸価26〕100g(酸
性基の含有量0.046モル)に、トリエチルアミン
3.72g(0.037モル)とメチルエチルケトン4
0gを加え、常温でよく攪拌し、その後水を少しずつ加
えながら攪拌を続けて、乳濁液450gを作成した。し
かる後、50℃、減圧下でメチルエチルケトンを充分に
除去し、実質的に溶剤を含まない不揮発分25%の水分
散体約150gを得た。これにフタロシアニン顔料(P
−2)水懸濁液(顔料固形分濃度8%)470gを加
え、緩やかに攪拌しながら0.5規定の塩酸100ml
(0.05モル)を加えたところ、容易にフラッシング
して顔料と樹脂が吸着した粒子が析出した。これを濾紙
で濾過したところ濾過も容易であり、次いでよく水洗し
た後、回収してフラッシュケーキを得た。該ケーキを凍
結乾燥して水分を除去し、含水率1%以下の樹脂/顔料
粉体を得た。
【0055】かくして得られた粉体10g、メチルエチ
ルケトン20g、アクリル樹脂(R−10)70g、1
mmφガラスビーズ150gをガラス瓶に入れて、ペイ
ントコンディショナーで1時間分散して塗料を得た。
【0056】次いで、この塗料を0.25mmアプリケ
ーターでブリキ板に塗布し、24時間風乾させて光沢の
良好な塗板を得た後、この塗板を水に24時間浸漬した
ところ、この塗板の塗面状態に異常はなく、初期の光沢
を維持していた。
【0057】比較例6 実施例7と同様の樹脂溶液(R−10)100gを攪拌
しながら、乳化剤としてノニルベンゼンスルホン酸ナト
リウムの0.8%水溶液350gを加えてO/W型の乳
濁液を得た。これにフタロシアニン顔料(P−2)水懸
濁液470gを加え、緩やかに攪拌してフラッシングさ
せることにより顔料と樹脂が吸着した粒子を析出させ、
これを濾紙で濾過し、よく水洗した後、回収してフラッ
シュケーキを得、これを凍結乾燥して水分を除去し、含
水率1%以下の樹脂/顔料粉体を得た。
【0058】次いで、実施例7と同様にして塗料を作成
し、この塗料を用いた以外は実施例7と同様にして光沢
の良好な塗板を得た後、この塗板を水に24時間浸漬し
たところ、この塗板の塗面状態はやや白化気味で、初期
の光沢は相当に低下していた。
【0059】
【発明の効果】本発明の顔料分散体の製造方法によれ
ば、インキとした場合には印刷時の光沢の低下、版面や
ブランケット表面へのインキ粗粒子の付着等がなく、ま
た塗料とした場合には耐水性の低下等がなく、しかも得
られるウェットケーキは含水量が低く、脱水工程が短く
てすむために製造時間も短くてすみ、得られた顔料分散
体はそのまま、場合によっては溶剤を加えてインキや塗
料等の色材に使用して優れた効果を奏する。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性基又は塩基性基を有する親油性樹脂
    又はその有機溶剤溶液中の酸性基又は塩基性基の一部な
    いし全部を、塩基又は酸で中和して該樹脂を親水性化し
    た後、水中に乳化させて乳濁液とし、次いでこの乳濁液
    を顔料の水懸濁液と混合した後、上記の中和とは逆に酸
    又は塩基を加えて該樹脂を再び親油性化してフラッシン
    グする製法であって、かつ該親油性樹脂又はその有機溶
    剤溶液中の樹脂固形分重量が水懸濁液中の顔料固形分重
    量に対して0.7倍量以上であることを特徴とする顔料
    分散体の製法。
  2. 【請求項2】 酸性基又は塩基性基を有する親油性樹脂
    又はその有機溶剤溶液中の樹脂固形分重量が、水懸濁液
    中の顔料固形分重量に対して1〜10倍量である請求項
    1記載の製法。
  3. 【請求項3】 酸性基又は塩基性基を有する親油性樹脂
    又はその有機溶剤溶液中の酸性基又は塩基性基の中和
    を、該親油性樹脂中の酸性基又は塩基性基の総量に対し
    て0.3〜2当量の塩基又は酸を加えて行う請求項1又
    は2記載の製法。
  4. 【請求項4】 酸性基又は塩基性基を有する親油性樹脂
    の親水性化に使用した塩基又は酸の総量に対して0.8
    当量以上の酸又は塩基を加えて該樹脂を再び親油性化し
    てフラッシングする請求項3記載の製法。
  5. 【請求項5】 酸性基又は塩基性基を有する親油性樹脂
    又はその有機溶剤溶液の酸価またはアミン価が、10〜
    100mgKOH/gである請求項1〜4のいずれか1
    つに記載の製法。
  6. 【請求項6】 酸性基又は塩基性基を有する親油性樹脂
    又はその有機溶剤溶液が、酸性基又は塩基性基を有する
    アクリル樹脂を樹脂固形分総量の5〜30重量%含有し
    たものである請求項5記載の製法。
  7. 【請求項7】 酸性基又は塩基性基を有する親油性樹脂
    の水より沸点の低い有機溶剤溶液を用い、水中に乳化さ
    せて乳濁液とした後、脱溶剤処理してから顔料の水懸濁
    液と混合する請求項1〜6のいずれか1つに記載の製
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1つに記載の製
    法で得られた顔料分散体からなることを特徴とするイン
    キ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1つに記載の製
    法で得られた顔料分散体からなることを特徴とする塗
    料。
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