JPH0885765A - 着色材 - Google Patents

着色材

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JPH0885765A
JPH0885765A JP7054905A JP5490595A JPH0885765A JP H0885765 A JPH0885765 A JP H0885765A JP 7054905 A JP7054905 A JP 7054905A JP 5490595 A JP5490595 A JP 5490595A JP H0885765 A JPH0885765 A JP H0885765A
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aluminum powder
treatment
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colorant
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Takeshi Morishima
毅 森島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のメタリックな着色材には化学的に活性な
金属粉が使用されており,化学的に不安定であるため発
色効果,経時変化などの点で問題があり,着色材として
化学的安定性が乏しい.本発明はこれ等の問題を解決
し,化学的に安定な着色材を得ることを目的としてい
る. 【構成】アルミニウム粉を有機チタンで処理した後,顕
色剤であるOH基を有する芳香族化合物で処理すること
で化学的に不活性で安定であり,必要に応じ,任意に着
色した化学的に安定した粒子表面を持つアルミニウム粉
を得ることができた.これを用い,バインダーとブレン
ドすることで化学的に安定なメタリックな着色材が得ら
れ,目的を達成した.本発明は化学的に安定な粒子表面
を持つアルミニウム粉を含有することを特徴としたメタ
リックな着色材に関するものであり,メタリックな着色
材として従来にない効果を有するものである.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメタリックな着色材に関
するものである.メタリックな着色材とは,アルミニウ
ム,鋼−亜鉛合金その他の金属粉を含有するもので,物
体に色その他の機能性を賦与させる着色材料を意味す
る.従来のアルミニウム粉,銅−亜鉛合金その他の金属
粉を含有するメタリックな着色材の分野全般に利用され
るものである.
【0002】
【従来の技術】現在,メタリックな着色材を作るための
材料として,粉末状またはペースト状になったアルミニ
ウム粉または鋼−亜鉛の合金粉が使用されているが,こ
れ等は金属であり,化学的に活性なため,これ等を用い
て着色材を作ると着色材の状態では勿論のこと,これを
用いて乾燥皮膜にしたものでも,経時による変化が起こ
り,着色材としての化学的安定性が乏しく問題のないも
のは存在しない.代表的なメタリックな着色材として金
色,銀色があるが,金色の場合には,アルミニウム粉に
黄色顔料を少量ブレンドして,イミテーションゴールド
を作るか,銅−亜鉛合金を成分とする真ちゅう粉を用い
て,着色材を作るかのいずれかであるが,いずれも金属
粉が化学的に活性であり,この不活性化が出来ないた
め,出来た着色材は経時変化が大きいなど化学的に不安
定で問題がある.また,銀色の場合も,アルミニウム粉
が用いられるが,不活性化が出来ないため,経時変化が
大きく着色材として化学的に不安定である.このよう
に,今までの技術では,金属粒子の表面が不活性化され
ていない金属粉を用いて着色材を作っているため,化学
的に活性な金属粉がバインダーとの共存で化学変化し,
経時変化する.更には,これ等の着色材は,乾燥皮膜に
された後も変化しやすく,不安定であり,今まで化学的
に安定なメタリックな着色材は存在してない.
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】現在,メタリックな着
色材にはアルミニウム粉,鋼−亜鉛粉等の金属粉がその
材料として用いられているが,化学的に活性であり,そ
のため着色材の化学的安定性が着色材の状態でも,乾燥
皮膜の状態でも,非常に悪い.本発明では,化学的に安
定なメタリックな着色材を得ることが目的であり,その
ためには,化学的に安定な金属粉を用いることが必要に
なってくる.如何にして,金属粉を化学的に不活性化
し,安定化するかが課題である.
【0004】
【課題を解決するための手段】アルミニウム粉を有機チ
タンで処理し,その後顕色剤で処理することで,化学的
に安定な粒子表面を持つアルミニウム粉にかえることが
出来る.このように化学的に不活性な安定なアルミニウ
ム粉を用いて着色材を作ることで化学的に安定なメタリ
ックな着色材を得ることが出来る.
【0005】(1)使用するアルミニウム粉 従来から用いられているアルミニウム粉を使用して処理
する.アルミニウム粉としては,粉末状とペースト状の
ものがあるが,いずれでもよい.但しペースト状のもの
はソルベントなどを含有するので,加熱乾燥するなどし
て,ソルベントを除去してパウダー状にして使用するの
が望ましいが,そのままでもよい.必要に応じ前処理と
して脱脂処理を行い,有機チタン処理,顕色剤処理をす
る.なお必要あれば全処理が終了した時点で,化学的に
安定な粒子表面を持つ粉末状のアルミニウム粉に,石油
ソルベント,ステアリン酸,その他の物質を加え,使用
時の分散性を向上させるために全体をペースト状にする
ことも出来る.
【0006】(2)前処理 必要に応じ脱脂を行う.一般には苛性ソーダなどのアル
カリ液で浸漬処理する.処理後,硝酸などの水溶液で酸
洗いし,乾燥し終了する.
【0007】(3)有機チタン処理 有機チタンとは,炭秦とチタンの結合を持つものであ
り,いずれでもよいが,実用上はチタン酸エステルが有
効である.チタン酸エステルの中ではテトラアルキルオ
ルトチタン酸エステル(別名アルキルチタネート)が特
に有効である.例へば次のものがあるが,これに限定す
るものではない. テトライソプロピルチタネート Ti(OC テトラn−ブチルチタネート Ti(OC テトラ2−エチルヘキシルチタネート Ti(OC17 テトラステアリルチタネート Ti(OC1837 有機チタン処理は一般には溶液にして浸漬し処理する.
その後取り出し,乾燥し終了する.
【0008】(4)顕色剤処理 有機チタン処理後,直ちに処理を実施する必要がある.
ここで云う顔色剤とはOH基を有する芳香族化合物を意
味する.OH基を有する芳香族化合物としてベンゼン化
合物,ナフタレン化合物,アントラキノン系化合物があ
り,これ等で処理することでアルミニウム粉が着色する
と同時に,化学的に不活性化し安定化する.例へば金着
色を希望する場合には,レゾルシノール等のベンゼン化
合物,ナフトール,ナフタレンジオール等ナフタレン化
合物が有効であり,又青とか赤に着色するには,ジヒド
ロキシアントラキノン等のアントラキノン系化合物が有
効である.このように顕色剤を変えることで色々な着色
が得られる.OH基を有する芳香属化合物としては,例
へば次の物があるが,これに限定するものでない. カテコール フェノール ヒドロキノン α−ナフトール β−ナフトール 1.2ナフタレンジオール 1.3ナフタレンジオール 1.4ナフタレンジオール 1.5ナフタレンジオール 1.6ナフタレンジオール 1.7ナフタレンジオール 2.3ナフタレンジオール 2.6ナフタレンジオール 1.2ジヒドロキシアントラキノン 1.4ジヒドロキシアントラキノン 1.8ジヒドロキシアントラキノン 顕色剤処理を有機チタン処理後,直ちに行うことで着色
するが,時間をおいて顕色剤処理をすることで,化学的
安定性だけを得て,着色を意識的に抑えることも出来
る.着色のない化学的に安定なものを得るには自然放置
で1時間程度のインターバルを設けることで可能であ
る.これによって着色のない化学的に安定な粒子表面を
持つアルミニウム粉を得ることが出来る.この場合,有
機チタン並びに顕色剤の限定はなく,いずれでも問題は
ない.
【0010】
【作用】本発明では従来のアルミニウム粉の表面が化学
的に活性であることを巧みに利用し,これに有機チタン
を反応させ,その後,OH基を有する芳香族化合特であ
る顕色剤で処理することで,アルミニウムの粒子表面を
化学的に不活性なものにしている.この化学的に安定な
粒子表面を持つアルミニウム粉を用いて,着色材を作る
ことで化学的に安定なメタリックな着色材が得られる.
従来の着色材に比較して,経時変化がなく,化学的安定
性が抜群である.このようにアルミニウム粉の粒子表面
を化学処理し,化学的に不活性で安定な,しかも任意に
着色されたアルミニウム粉を用いたメタリックな着色材
は今までにない.着色のあるアルミニウム粉とは従来の
アルミニウム粉の色調とは異なり,任意に着色した色調
を有するアルミニウム粉を意味しており,有機チタン処
理後,直ちにOH基を有する芳香族化合物で処理するこ
とで,OH基を有する芳香族化合物が顕色剤として作用
し,着色が生じるものである.希望する着色をうるに
は,有機チタン処理には選択性はないが,顕色剤は選択
する必要がある.又,出来た処理済みのアルミニウム粉
は着色に関係なく,いずれも化学的に安定性が抜群であ
り,その間に有意差はない.
【0011】更には,発色を意識的に抑え,化学安定性
だけを上げることも可能で,この場合には有機チタン処
理後,顕色剤で処理するまでのインターバルをコントロ
ールし,一定時間(自然放置で一時間)置くことで着色
のある場合と同様に着色のない化学的安定性が良好なア
ルミニウム粉を得ることが出来る.有機チタン処理後の
放置が充分でない場合には着色が発生するので容易にコ
ントロール出来る.この場合,顕色剤は化学的安定性を
短時間に均一に得るための反応剤としての役目をはた
す.放置条件による出来たアルミニウム粉の化学安定性
に変動はないので,着色しない範囲でインターバルを自
由に出来るが,着色しない範囲で,短時間のうちに処理
することが効率的で実用的である.この場合,有機チタ
ンの種類,顕色剤の種類による差はみられず,いずれも
良好な化学的安定性を有する粒子表面を持つアルミニウ
ム粉が得られる.このようにして得られたアルミニウム
粉は着色のあるなしにかかわらず,化学的安定性が抜群
であり,これを用いたメタリックな着色材は色々なバイ
ンダーを自由に用いることが出来,しかも着色材とし
て,経時変化がなく,化学的に安定である.更には,こ
の着色材を用いて得られる乾燥皮膜も経時変化がなく化
学的に安定で着色材としての作業性,効果共今までに存
在しない良好なものが得られる.化学的に安定な粒子表
面を持つアルミニウム粉を得る実施例を示す.
【0012】実施例1. A.前処理 ビーカーに市販アルミニウム粉(旭化成アルミニウムペ
ースト66NLB)を100g取り,オーブン(100
℃,10分)で乾燥させた.その後,前処理である脱脂
をした.苛性ソーダ0.5wt%液を100g入れ,6
0℃,2分間浸漬処理で行い,次いで充分に水洗し,硝
酸5wt%液で20℃,2分酸洗いし,水洗乾燥させ
た. B.有機チタン処理 テトラエチルヘキシルチタネートTi(OC17
の1wt%イソプロパノール液に20℃,2分間浸漬
し,ロ紙を用いてデカンテーションしたものをオーブン
で150℃,2分間乾燥させた.これによってアルミニ
ウム粉の粒子表面に有機チタン層を均一に生成させた. C.顕色剤処理 その後直ちにレゾルシノールの20wt%エタノール液
を顕色剤として用い,浸漬攪拌することで金着色を行っ
た(浸漬条件30℃,10分).処理後,充分水洗し,
濾過することで,化学的に金着色したアルミニウム粉が
得られた.
【0013】実施例2. A.有機チタン処理 市販のアルミニウム粉(旭化成アルミニウムペースト6
6NLB)をテトラn−ブチルチタネートTi(OC
の5wt%のイソプロパノール液に,30℃,
2分間浸漬し,濾紙でデカンテーションしたものをオー
プンで100℃,2分間乾燥させた.これによってアル
ミニウム粉の粒子表面に有機チタンの層を均一に生成し
た. B.顕色剤処理 有機チタン処理後,直ちに次の顕色剤で処理し,青着色
アルミニウム粉,赤着色アルミニウム粉を得た(浸漬条
件30℃,15分). 1,8ジヒドロキシアントラキノン 20℃エタノール液 1,2ジヒドロキシアントラキノン 20℃エタノール液
【0014】実施例3. A.前処理 ビーカーに市販のアルミニウム粉(大和金属粉工業
00)を100g取り,これに苛性ソーダ0.5wt%
液を100g入れ,60℃,2分間浸漬処理し,次いで
充分に水洗し,硝酸1wt%液で20℃,2分酸洗い
し,水洗乾燥させた. B.有機チタン処理 テトラステアリルチタネートTi(OC1837
の1wt%のイソプロパノール液に40℃,2分間浸漬
し,濾紙でデカンテーションしたものをオーブンで2分
間,50℃で乾燥させた. C.顕色剤処理 その後,直ちにレゾルシノール20wt%エタノール液
を顕色剤として浸漬撹拌することで金着色を行った.処
理後,充分水洗し,濾過することで,金着色を有する化
学的に着色したアルミニウム粉が得られた(浸漬条件4
0℃,5分),
【0015】実施例4. A.前処理 ビーカーに市販のアルミニウム粉(旭化成アルミニウム
ペースト66NLB)を100g取り,オーブンで10
0℃,20分乾燥させた.その後,苛性ソーダ0.5w
t%液を100g入れ,60℃,2分間浸漬処理を行
い,次いで充分に水洗し,硝酸1wt%液で20℃,2
分酸洗いし,水洗乾燥させた. B.有機チタン処理 テトラエチルヘキシルチタネートTi(OC17
の1wt%のイソプロパノール液に,20℃,2分間
浸漬し,濾紙でデカンテーションしたものをオープン
で,100℃,2分間乾燥させた. C.顕色剤処理 有機チタン処理後,1時間,20℃で放置し,その後,
顕色剤であるレゾルノール20wt%のエタノール液を
用い,浸漬撹拌することで着色せずに化学反応を行っ
た.処理後,充分水洗し,濾過することで着色のないア
ルミニウム粉が得られた(浸漬20℃,10分).
【0016】実施例5. A.前処理 ビーカーに市販のアルミニウム粉(旭化成アルミニウム
ペースト66NLB)を100g取り,オーブンで10
0℃,20分乾燥させた.その後,苛性ソーダ0.5w
t%液を100g入れ,60℃,2分間浸漬し,次に充
分に水洗し,硝酸1wt%液で20℃,2分酸洗いし,
水洗乾燥させた. B.有機チタン処理 テトラエチルヘキシルチタネートTi(OC17
の1wt%のイソプロパノール液に,20℃,2分間
浸漬し,濾紙でデカンテーションしたものをオープン
で,100℃,2分間乾燥させた. C.顕色剤処理 その後,直ちに,αナフトールの20wt%エタノール
液を顕色剤として浸漬撹拌することで金着色を行った
(浸漬条件20℃,5分). 処理
後,充分水洗し,濾過することで金着色を有する化学的
に着色したアルミニウム粉が得られた.
【0017】実施例6. A.前処理 ビーカーに市販のアルミニウム粉(大和金属粉工業製
900)を100g取り,これに苛性ソーダ0.5wt
%液を100g入れ,60℃,2分間浸漬処理し,次い
で充分に水洗し,硝酸1wt%で20℃,2分酸洗い乾
燥した. B.有機チタン処理 テトラエチルヘキシルチタネートTi(OC17
の1wt%のイソプロパノール液に,2分間浸漬し,
濾紙でデカンテーションしたものをオープンで2分間,
100℃で乾燥した. C.顕色剤処理 その後,直ちに,レゾルシノール20wt%エタノール
液を顕色剤として浸漬撹拌(20℃,15分)すること
で金着色を行った.処理後,充分水洗し,濾過すること
で金着色を有する化学的に着色したアルミニウム粉が得
られた. D.後処理 この着色したアルミニウム粉に高沸点石油溶剤(日石5
号ソルベント)30wt%,ステアリン酸0.1wt%
を添加して,ペースト状にし,分散しやすくした.次に
化学的に安定な粒子表面を持つアルミニウム粉を用いて
着色材を得る実施例を示す.
【0018】実施例7. 実施例1.で得られた金着色アルミニウム粉をバインダ
ーとブレンドしてメタリックな着色材を作った. ブレンド処方 金属粉 30wt% バインダー 70wt% バインダーとしては下記のものを用い,ビーカーに投入
し,これに金属粉を入れ,撹拌棒で10分間常温でブレ
ンドし,4種の着色材を作った. バインダー7−1 オフセットワニス(東新油脂製GT50)に高沸点石油
ソルベント5wt%並びにマンガンドライヤー少量添加
したもの バインダー7−2 グラビアワニス(旭化成製LTG1/4秒) バインダー7−3 紫外線硬化ワニス(東亜合成製7100)にモノマー5
wt%並びに増感剤少量添加したもの. バインダー7−4 ラッカーニス(ヘンケル)
【0019】同時に従来品についても,上記各バインダ
ーを単独で用い,8種の着色材を作った.この場合,金
属粉としては2種を用い,ブレンド処方は次の如くであ
る. 1)アルミニウム粉(大和金属粉工業製900) 30wt% バインダー 70wt% 各々のバインダーで練肉した黄色顔料 少量 2)鋼−亜鉛粉(福田金属粉製7) 50wt% バインダー 50wt%
【0020】評価 出来た各々の着色材をアプリケイターでコート紙に展色
し,乾燥後,従来品と比較した.紫外線硬化型バインダ
ーを用いたものは展色物を紫外線ランプで照射し硬化さ
せた.評価は製造直後と1週間経過後に行った.その結
果,実施例1.より得たアルミニウム粉を用いたものは
4種共,発色効果が良好で且つ,1週間後でも何等変化
なかった.耐性が良く化学的に安定であると判断され
た.これに反し,従来方式で作った着色材は8種共,製
造直後ですでに発色が劣り,経時で一段と劣化した.サ
ンプル間の有意差は確認出来ず,いずれも安定性に欠け
ることが確認された.
【0021】実施例 8. 実施例1.で得た金着色アルミニウム粉を下記処方でブ
レンドして,メタリックな着色材を得た.同時に従来の
着色材を得るために大和金属粉工業製アルミニウム粉
900を用いた.バインダーとしては全部,各種黄色材
を用いた. ブレンド−処方 金属粉 10wt% 黄色着色材 90wt% 黄色着色材として次のものを用い,ビーカーに各々黄色
着色材を入れ,各々に実施例1.で得た金着色アルミニ
ウム粉を入れ,ナイフベラで5分間ブレンドして6種の
メタリックな着色材を作った.従来品についても同一条
件でブレンドして6種の着色材を作った. 黄色着色材8−1 オフセット枚葉インキ(東洋インキ製TKハイプラス黄
M) 黄色着色材8−2 オフ輪インキ(東洋インキ製ウエブドライレオラ黄M) 黄色着色材8−3 グラビアインキ(東洋インキ製OGTTプロセス黄) 黄色着色材8−4 ペイント(アサヒペン製家庭用黄) 黄色着色材8−5 紫外線硬化インキ (東洋インキ製FDカルトンP黄
M) 黄色着色材8−6 水なしオフセット枚葉インキ(東洋インキ製アクワレス
スーパー黄M)
【0022】評価 出来たものをアプリケーターで紙の上に引き,発色効果
をブレンド前の黄色着色材と比較すると,実施例1.で
得た着色アルミニウム粉を用いたものはいずれも良好な
発色効果が得られた.更に1週間,30℃で放置した後
にブレンド直後のものと比較したが,その間に差はな
く,発色効果と共に経時変化などの耐性が抜群であるこ
とが確認された.これに反し従来品はブレンド直後でも
実施例1.を用いた着色材に比較し劣り,1週間後では
大幅に発色効果が劣化していることが確認された.この
傾向は,いずれでも大差なく,アルミニウム粉の化学的
安定性が着色材の安定性に直接的に関与している傾向に
あった.
【0023】実施例9. 実施例1.並びに実施例6.で得た金着色アルミニウム
粉を下記処方でブレンドし,メタリックな着色材を得
た.バインダーとしては全部,黄色着色材を用いた.同
時に,アルミニウム粉(旭化成アルミニウムペースト6
6NLB)を用いて,従来品であるメタリックな着色材
を得た. ブレンド処方 金属粉(固体量として) 20wt% 黄色着色材 70wt% 高沸点石油ソルベント(日石5号ソルベント) 0〜10wt% 黄色着色材として下記のものを用いた.ビーカーに各々
の黄色着色材と石油ソルベントを入れ,各々に実施例
1.並びに実施例6.で得たアルミニウム粉を単独で投
入し,ナイフベラで5分間ブレンドして4種のメタリッ
クな着色材を得た.従来品についても同様にして2種の
着色材を得た.いずれもアルミニウム粉のコンテントが
合うように調整した. 黄色着色材9−1 オフセット枚葉インキ(東洋インキ製TKハイプラス黄
M) 黄色着色材9−2 オフ輪インキ(東洋インキ製ウエブドライレオラ黄M)
【0024】評価 出来たものを校正機(RIテスタ−2ノッチ)でコート
紙に展色し,従来品と比較した.又1週間,常温保存後
に再度RIテスターで展色し,比較した.その結果,実
施例1.並びに実施例6.を用いた着色材は,従来品に
比較し,いずれも混合直後,保存後共,発色効果良好
で,経時変化なく化学的に安定であることが確認され
た. 従来の着色材は発色効果,経時変化共,明らかに
劣る結果となった.特に1週間保存後のものは発色効果
がわるく,経時変化のあとがみられた.
【0025】実施例10. 実施例2.で得た青並びに赤着色のアルミニウム粉を下
記の処方でブレンドし,評価した.同時に実施例1.で
得た金着色アルミニウム粉を用いた着色材を作り比較し
た. ブレンド処方 金属粉 20wt% オフセットワニス(東新油脂袈GT−50) 70wt% 高沸点石油ソルベント(日石5号ソルベント) 10wt% ビーカーにオフセットワニスと高沸点石油ソルベントを
入れ,5分間ブレンドした後,アルミニウム粉を上記処
方に基いて入れ,5分間ブレンドして3種の着色材を得
た.
【0026】評価 出来た着色材を校正機(RIテスタ−2ノッチ)でコー
ト紙に展色し,乾燥後比較した.ブレンド直後,並びに
1週間保存(20℃,60%乾温度)について実施した
が実施例2.で得たものを用いたものは,青並びに赤着
色しており,経時変化は全然なく,実施例1.で得た金
着色した着色材と同レベルの化学的安定性,耐性がある
ことが確認された.
【0027】実施例11. 実施例4.で得たアルミニウム粉を下記の処方でブレン
ドし,評価した.同時に実施例1.で得たアルミニウム
粉を用いた着色材も作った. ブレンド処方 金属粉(固体量として) 20wt% オフセットワニス(東新油脂製GT−50) 75wt% 石油系高沸点ソルベント(日石5号ソルベント) 5wt% ビーカーに,オフセットワニス,石油系高沸点ソルベン
トを入れ,5分間攪拌棒でブレンドし,その後,金属粉
を入れ,5分間ブレンドした.
【0028】評価 出来たものを校正機(RIテスタ−2ノッチ)でコート
紙に展色し,比較した.実施例4.で得たものを用いた
着色材は実施例1.で得たものを用いた着色材と同じ
く,ブレンド直後と1週間後との間に差がなく,発色効
果,並びに経時変化,耐性共良好であった.この結果,
着色のないアルミニウム粉を用いた着色材は着色のある
アルミニウム粉を用いた着色材と同等の化学的安定性,
耐性があることが確認された.
【0029】実施例12. 実施例3.で得たアルミニウム粉を直描用のバインダー
にブレンドした.同時に.下記のものを用い,従来品を
作った. 大和金属工業製900(アルミニウム粉) 福田金属製 7 (鋼−亜鉛粉) ビーカーに材料を入れ,下記処方に基いて,ヘラで5分
間ブレンドした. ブレンド処方 金属粉 30wt% ニカワ10wt%水溶液 70wt%
【0030】評価 アプリケーターで上質紙に引き伸ばした.いずれもブレ
ンド直後と1週間後について,従来品と比較した.実施
例3.で得られたアルミニウム粉を用いた着色材はブレ
ンド直後,1週間後共,発色効果が良好で経時による変
化は確認されなかった.これに比較して,従来品はブレ
ンド直後でも発色効果が悪く,1週間後では大幅に劣る
傾向がみられた.従来品は2種共,同一傾向にあった.
【0031】実施例13 実施例5.で得たアルミニウム粉を下記の処方でブレン
ドし評価した. ブレンド処方 金属粉(固体量として) 40wt% ポリエチレン(東ソー製ペトロセン207) 60wt% 同時に従来品(旭化成アルミニウムペースト15H)を
用いたものも上記の処方に準じコンテントを合わせて作
り,40wt%コンテントのマスターバッチを作った.
これをインフレイション加工でフイルムとし,60°×
60°の反射での表面光沢を比較した.
【0032】評価 実施例5.で処理したアルミニウム粉を用いたものは光
沢値が70であるに反し,従来品は42であり,実施例
5.を用いた着色材は化学的安定性が良好な着色材であ
ることが確認された.
【0033】
【発明の効果】有機チタンで処理後,顕色剤であるOH
基を有する芳香族化合物で処理することで得られる化学
的に安定な粒子表面を有するアルミニウム粉を含有する
ことを特徴とする着色材は次の効果を有する. (1)化学的に安定であり,耐性が良好で経時変化のな
い着色材が得られる.アルミニウム粒子表面が完全に化
学的に処理されており,化学的に安定になっているので
バインダーとブレンドされた着色材の状態では勿論のこ
と,これを用いて得られる乾燥皮膜の状態でも経時変化
がなく耐性が良好である.従来のアルミニウム粉,鋼−
亜鉛粉を用い,バインダーとブレンドした従来の着色材
では化学的に不安定で経時変化が大きく耐性が悪い. (2)バインダーの選択性がなく,色々なタイプの着色
材を作ることが出来る.本発明に用いられるアルミニウ
ム粉は耐性が良好で不活性のためバインダーとの反応が
なく,化学的に活性なバインダーとの共存が可能とな
る.それ故オフセットワニス,グラビアワニス,ペイン
トワニス,ニカワニス,UVワニス等の色々なタイプの
バインダーとのブレンドでも全く経時変化の心配がなく
安定な着色材が得られる.用途目的に応じたバインダー
を自由に選択が出来るのでメタリックな着色材の用途が
拡大出来る.従来のメタリックな着色材に用いていたア
ルミニウム粉,鋼−亜鉛合金粉などは化学的に活性であ
るため,バインダーの選択性が大きく加えて経時変化が
大きく着色材の用途が限定され,しかも効果のよいもの
がなかった. (3)発色効果が抜群で任意の色調の着色材が得られ
る.アルミニウム粉の表面を直接,化学結合により着色
することが出来,これを用いた着色材は皮膜にしても,
発色効果が抜群で,且つ安定性がよく耐性が良い.OH
基を有する芳香族化合物である顕色剤の選択で任意に着
色出来,又,これ等のブレンドも自由であり,色調が自
由になる.

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機チタンと顕色剤で処理した化学的に安
    定な粒子表面を持つアルミニウム粉を含有することを特
    徴とする着色材.
JP7054905A 1994-02-16 1995-02-08 着色材 Pending JPH0885765A (ja)

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JP5432494A JPH07228797A (ja) 1994-02-16 1994-02-16 着色材
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5924760A (ja) * 1982-07-31 1984-02-08 Pentel Kk 二酸化チタンの着色法
JPS5975931A (ja) * 1982-10-23 1984-04-28 Fukuda Kinzoku Hakufun Kogyo Kk 合成樹脂充填用金属粉末

Patent Citations (2)

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