JPH0887330A - 自動制御装置 - Google Patents

自動制御装置

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JPH0887330A
JPH0887330A JP22465694A JP22465694A JPH0887330A JP H0887330 A JPH0887330 A JP H0887330A JP 22465694 A JP22465694 A JP 22465694A JP 22465694 A JP22465694 A JP 22465694A JP H0887330 A JPH0887330 A JP H0887330A
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JP
Japan
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disturbance
torque
rotation angle
observer
rotation
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP22465694A
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English (en)
Inventor
Ichiro Watanabe
一郎 渡辺
Takashi Aoki
孝 青木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロボットの関節等の制御を行う自動制御装置
に関し,被制御対象物の制御を高精度に行うことを目的
とする。 【構成】 駆動部と,回転速度変換部と,被制御対象物
と,被制御物体の回転角を検出する出力回転角出力部と
を備えた自動制御装置において,一般化外乱を推定する
オブザーバを備え,該オブザーバの推定値を駆動部にフ
ィードバックする構成を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ロボットの関節等の制
御を行う自動制御装置に関する。ロボット技術はFAを
中心として広く普及し,生産の効率化などに寄与してき
た。本発明は,ロボット関節等の被制御対象物を高精度
に制御できる自動制御装置を提供する。
【0002】
【従来の技術】FA用などに導入されているロボット
は,その可搬重量を大きく取れるようにするために,関
節にハーモニックギアなどの減速器(減速部)を設け,
1/50ないし1/100程度にモータの回転を減速し
て関節を駆動するようにしている。そして,位置決め分
解能を確保するため減速する前のモータ軸にモータの回
転角検出器を設け,一般的なPID制御系,もしくは外
乱推定オブザーバを設ける等でモータの回転角を制御す
るようにしていた。
【0003】図5,6は従来のロボット関節を示す。図
5は従来の技術説明図1であって,DDモータにより直
接にロボットアームの変位(角)を制御する例である。
【0004】図5において,110はロボットアームで
ある(但し,該関節より先端寄りの関節,アームのもつ
対象負荷なども含む)。
【0005】111はモータであって,ロボットアーム
110を駆動するものである。112はモータシャフト
エンコーダであって,モータ111の回転角を検出する
ものである。
【0006】113はオブザーバであって,モータシャ
フトに対する外乱を推定するものである。θm はモータ
111の回転角である。
【0007】Jm はモータ111の慣性モーメントであ
る。J0 はロボットアーム110の慣性モーメントであ
る(但し,関節より先端寄りの関節や,アームのもつ対
象負荷に起因する部分を含む)。
【0008】τm はモータへの入力トルク指令である。
m はモータの軸受の粘性抵抗である。τdmは外乱トル
クである。
【0009】TXdmは一般化外乱トルクの推定値であっ
て,遠心力,コリオリ力,重力,軸受摩擦や,パラメー
タ変動によるトルク外乱を含むモータシャフトへの外乱
トルクの総和の推定値である(以下,本明細書では
“X”を付記して推定値を表記する)。
【0010】τm * は制御系への入力トルク指令であ
る。図5はロボットの1関節部分のみを示す。実際には
図5のロボットアーム110の先端に次々に別の関節が
つながるものである。また,ロボットアームの慣性モー
メントJ0 はロボットアーム110のもつ対象物の質量
の変動や,連結された他の関節の変形(回転)により変
動するものである。
【0011】図5の制御対象の運動方程式は, (J0 +Jm )d2 θm /dt2 +Dm dθm /dt =τm +τdm (1) である。
【0012】J0 は変動するので代表値をJ0nとし,変
動量をΔJ0 すると, J0 =J0n+ΔJ0 (2) である。
【0013】(2) 式を(1) 式に代入して整理すると, (J0n+Jm )d2 θm /dt2 =τm +(τdm−ΔJ0 2 θm /dt2 − Dm dθm /dt ) (3) である。
【0014】ここで,J0 の変動により生ずるトルク
(−ΔJ0 2 θm /dt2 )および粘性抵抗Dm によ
り生じるトルク(−Dm dθm /dt )を外乱トルク
として扱い,右辺の第2項のかっこ内を,あらためて一
般化外乱トルクTdmと定義する。
【0015】 (J0n+Jm )d2 θm /dt2 =τm +Tdm (4) ここで,図5に示すように,この一般化外乱トルクTdm
を推定するオブザーバ113を構成し,図5のようにフ
ィードバックする。 (5)τm =τm
* −TXdmとし,(4) に代入すると, (J0n+Jm )d2 θm /dt2 =τm * +(Tdm−TXdm) (6) となり,もし,推定値TXdmがTdmを充分良く推定する
なら, (J0n+Jm )d2 θm /dt2 =τm * (7) というシステムが実現できたことになる(但し,フィー
ドバック系が安定である範囲内においてである)。図5
の場合,新しく設定した入力トルク指令τm * に比例し
た回転加速度d2 θm /dt2 を発生する理想的なアク
チュエータシステムができたことになる。
【0016】従来のこのような方法のメリットは,ひと
つは,外乱推定値を十分良く推定するオブザーバを構成
することにより(7) 式を理想的に成立させる系とするこ
とができ,外乱の影響を受けないシステムが実現できる
ことになる。もう一つは,変動するパラメータに起因す
るトルク(ここではΔJ0 2 θm /dt2 )や不要な
特性(Dm dθm /dt等)を,一般化外乱トルクに含
めてしまい,それを推定してフィードバックすることに
より,新しい理想特性(ここでは(7) 式を満たす特性)
を有するシステムが実現できることである。しかも,そ
の特性は,制御対象のパラメータ変動によらず一定にで
きる(但し,フィードバック系が安定である範囲におい
てである)。
【0017】一般化外乱トルクTdmを推定するオブザー
バは,外乱のダイナミクスを仮定し,(4) 式の示すダイ
ナミクスと合わせて拡大系とし,それに対してオブザー
バを構成することによって得られる。普通,外乱のダイ
ナミクスに対しては,たとえば簡単に, dTdm/dt=0 が用いられる。
【0018】このとき,(4) 式と合わせて,
【0019】
【数1】
【0020】が外乱のダイナミクスを含む拡大系の状態
方程式となる。この系のTdmを推定するオブザーバを通
常の方法に従って構成すれば良い。例えば,ゴビナスの
方法などによって,最小次元オブザーバを構成できる。
【0021】図6は従来の技術の説明図2であって,モ
ータシャフトと,ロボットアームの間に減速部をもつロ
ボット関節を示す。図6において,110はロボットア
ームである(但し,該関節より先端寄りの関節およびア
ームの持つ対象負荷などを含む)。
【0022】111はモータであって,ロボットアーム
110を駆動するものである。112はモータシャフト
エンコーダであって,モータ111の回転角を検出する
ものである。
【0023】113はオブザーバであって,モータシャ
フトに対する外乱を推定するものである。114は速度
変換部(減速部)であって,速度比(1/N)である。
【0024】θm はモータ111の回転角である。θ0
は出力の回転軸の回転角である。Jm はモータ111の
慣性モーメントである。
【0025】J0 はロボットアーム110の慣性モーメ
ントである(但し,該関節より先端寄りの関節およびア
ームの持つ対象負荷などに起因する分を含む)。τm
モータへの入力トルク指令である。
【0026】Dm はモータ111の軸受の粘性抵抗であ
る。D0 は速度変換部114の軸受および出力シャフト
の軸受の粘性抵抗である。τd0は外乱トルクであって,
出力シャフトに対する外乱トルクである。
【0027】τdmは外乱トルクであって,モータ111
のシャフトに対する外乱トルクである。K0 は速度変換
部114の剛性である。
【0028】TXdmは一般化外乱トルクの推定値であっ
て,遠心力,コリオリ力,重力,軸受摩擦やパラメータ
変動によるトルク外乱等を含むモータシャフトへの外乱
トルクの総和である。
【0029】従来,FAロボットのアーム制御などにお
いては,モータ軸の回転量を検出してフィードバックす
るのが一般的で,例えば,PID制御系などを用いて制
御されてきた。また,その制御系として,PID制御の
かわりに図5に示した制御系と同等の制御系を図6のよ
うに構成する場合もある。
【0030】さて,図5はDDモータを用いた関節に対
する従来例であり,以上述べたように効果的に機能する
ことが知られている。一方,本発明で扱うのは,例え
ば,図6中の点線より上に示すように減速器などの回転
角変換機構を有する関節の制御に関するものである。
(従来このような制御対象に対し,FAロボットなどに
おいては,モータ軸の回転量を検出してフィードバック
するのが,一般的で,例えば,PID制御系などを用い
て制御されてきた。また,その制御系として,PID制
御のかわりに,図5に示した制御系と同等の制御系を図
6のように構成する場合もある。)
【0031】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すようにモー
タの軸の回転をモータ軸に取り付けたモータシャフトエ
ンコーダ(回転角検出器)112により検出してフィー
ドバックしモータの回転角を制御する従来の方法では,
ロボットアームの手先の位置決め精度は減速後の回転角
の精度に依存し,「 (a)減速部(速度変換部)のバック
ラッシや摩擦などに起因する減速後の回転角の誤差に関
しては,従来のモータ軸の回転角をフィードバックする
制御方法では制御が不可能」であり,減速器自身の機械
精度や剛性をあげることによってしか,手先の位置決め
精度を改善することはできなかった。
【0032】一方,減速後の回転角のフィードバック制
御によって上記「 (a)」の欠点を改善しようとすると,
減速器と出力軸の負荷質量(イナーシャ)による共振特
性に起因する位相遅れが発生し,これを考慮しないと安
定性を保持しながら,出力軸回転角フィードバック制御
の高帯域化を図ることはでなかった。
【0033】本発明は,減速器等の回転角変換部を持
ち,変換後の対象の位置をフィードバックする制御シス
テムにおいて,制御対象物の制御を高速,かつ安定に行
うことのできる自動制御装置を提供することを目的とす
る。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は,駆動部と,回
転速度変換部と,被制御対象物と,被制御物体の回転角
を検出する出力回転角検出部とを備えた自動制御装置に
おいて,出力軸の回転角を検出し,その値を使用して系
に加わるさまざまな外乱の総和を駆動部に加わったとみ
なして換算した一般化外乱を推定するオブザーバーを備
えるようにし,オブザーバーの推定値を駆動部にフィー
ドバックするようにした。本発明において,一般化外乱
とは,系に加わる各種外乱やパラメータ変動による等価
的な外乱等の総和である。
【0035】図1は本発明の基本構成を示す。図1にお
いて,1は被制御対象物であって,ロボットのアーム等
である。
【0036】2は駆動部であって,モータ等である。3
は駆動回転角検出部であって,駆動部2の回転角を検出
するものである。4は速度変換部であって,駆動部2の
回転角θm をθm /N(N>0)に変換する等の速度変
換をするものである。
【0037】5は出力回転角検出部であって,被制御対
象物の回転角を検出するものである。6はオブザーバで
あって,出力回転角検出部5により検出される回転角と
駆動部の回転トルクτm に基づいて外乱推定するもので
ある。
【0038】J0 は被制御対象物の慣性モーメントであ
る。Jm は駆動部2の慣性モーメントである。θm は駆
動部2の回転角である。
【0039】θo は出力回転角の検出部5の検出した回
転角である。τm は駆動部2を駆動する回転トルクであ
る。τdmは駆動部2への外乱トルクである。
【0040】τd0は被制御対象物1への外乱トルクであ
る。TXdm0 は推定された一般化外乱である。τm *
制御系への入力トルク指令である。
【0041】
【作用】図1の本発明の基本構成の動作を説明する。図
1において,駆動部2の入力トルクτm に対して外乱ト
ルクτdmが作用する。速度変換部4は駆動部2の回転出
力をθm /Nに変換する。N>0で良いが,通常はN≧
1として回転を減速して出力する。
【0042】被制御対象物1の回転に対して外乱トルク
τd0が作用する。オブザーバ6は出力軸の回転をもと
に,外乱トルクτdmや外乱トルクτd0等の実際の外乱ト
ルクや,パラメータ変動等により生じる等価的な外乱ト
ルクを含む外乱トルクの総和を駆動部に作用したと仮定
して換算した一般化外乱TXdm0 を推定し,駆動部2の
入力側にフィードバックし,制御系への入力トルクτm
* からθ0 までの特性が望ましくなるように制御する。
【0043】本発明によれば, (1) 減速器のバックラッシや摩擦に起因する位置決め
誤差を除去する。 (2) 減速器の剛性と出力軸側の質量による共振特性に
起因する振動を制御できる。さらに, (3) 制御対象のパラメータ変動によらず,振動特性を
抑制できる。
【0044】(4) 振動特性を抑えながら高速な加速度
制御系を構成できる。 などを可能にし,減速器を有するマニピュレータの位置
決め高速性,位置決め精度が向上する。
【0045】
【実施例】図2は本発明の実施例1である。図2におい
て,21は被制御対象物であって,ロボットアームであ
る。
【0046】22は駆動部であって,モータである。2
3は駆動回転角検出部(モータシャフトエンコーダ)で
あって,駆動部2の回転角を検出するものである。
【0047】24は速度変換部(減速部)であって,駆
動部2の回転角θm をθm /N(N≧1)に変換するも
のである。25は出力回転角検出部(出力シャフトエン
コーダ)であって,被制御対象物の回転角θ0 を検出す
るものである。
【0048】26はオブザーバであって,出力回転角検
出部25の検出した回転角θ0 と,駆動部の回転トルク
τm に基づいて外乱や,パラメータ変動による等価的外
乱などの総和が駆動部に作用したとして換算された一般
化外乱を推定するものである。
【0049】J0 は被制御対象物21の慣性モーメント
である。Jm は駆動部22の慣性モーメントである。θ
m は駆動部22の回転角である。
【0050】θo は出力回転角検出部25の検出した回
転角である。τm は駆動部22を駆動する回転トルクで
ある。τdmは駆動部22への外乱トルクである。
【0051】τd0は被制御対象物1への外乱トルクであ
る。TXdm0 は一般化外乱の推定値である。τm * は制
御系への入力トルク指令である。
【0052】Dm はモータ22の軸の粘性抵抗である。
0 は減速部24の出力軸の粘性抵抗である。K0 は減
速部24の出力軸の伝達剛性である。
【0053】図2の動作を説明する。出力軸について次
の運動方程式が成り立つ。 J0 2 θ0 /dt2 +D0 dθo /dt+K0 (θ0 −θm /N)=τd0 (11) J0 ,D0 ,K0 は変動するので,代表値をJ0n
0n,K0nとし,変動値をΔJ0 ,ΔD0 ,ΔK0 とす
ると, J0 =J0n+ΔJ0 ,D0 =D0n+ΔD0 ,K0 =K0n+ΔK0 (12) である。
【0054】(11)式を(12)式に代入して整理すると, J0n2 θ0 /dt2 +D0ndθ0 /dt +K0nθ0 =(K0n/N)θm +Td0 (13) である。
【0055】但し,Td0は出力軸に関しての一般化外乱
を示し,以下のように出力軸に純粋に加わる外乱トルク
τd0と,パラメータ変動に起因して発生するトルクとの
和である。
【0056】つまり, Td0=−ΔJ0 2 θ0 /dt2 −ΔD0 dθ0 /dt−ΔK0 θ0 +(ΔK0 /N)θm +τd0 (14) である。
【0057】一方,モータ軸について次式が成立する。 Jm 2 θm /dt2 +Dm dθm /dt=τm +τdm+(K0 /N)(θ0 −θm /N) (15) Jm に変動があるとして,Jm の代表値をJmn,変動値
をΔJm として, Jm =Jmn+ΔJm (16) とする。
【0058】(16)) を(15)に代入して整理すると, Jmn2 θm /dt2 =τm +Tdm (17) 但し,Td0はモータ軸に関する一般化外乱を示し,以下
のとおりである。
【0059】 Tdm=−ΔJm 2 θm /dt2 −Dm dθm /dt +(K0 /N)(θ0 −θm /N)+τdm (18) 減速部24のギアを介してモータ出力軸に加えられるバ
ックドライブトルク (K0 /N)(θ0 −θm /N) (19) もTdmに含めている。
【0060】以上により,出力軸,モータ軸のそれぞれ
に対して,一般化外乱T0n,Tdmを定義し,簡略化した
2本の運動方程式 J0n2 θ0 /dt2 +Dondθo /dt+K0nθ0 =(K0n/N)θm +T d0 (13) Jmn2 θm /dt2 =τm +Tdm (17) が得られる。
【0061】さて,これらの式に対して外乱のダイナミ
クスを定義して,Td0,Tdmを状態変数として含む形の
拡大された状態方程式をつくり,それに基づいて,
d0,T dmを推定するオブザーバを構成することが考え
られるが,検出できる状態量(出力)は出力軸の回転角
θ0 だけであり,Td0,Tdmを独立に推定することは不
可能である。そこで,これらの外乱をさらに一括して扱
うために以下の変形を行う。まず,(13)式を変形して, θm =−NTd0/K0n+(NJ0n/K0n)d2 θ0 /dt2 +(ND0n/K0n )dθ0 /dt +Nθ0 (20) これを2階微分して, d2 θm /dt2 =−(N/K0n)d2 d0/dt2 +(NJ0n/K0n)d4 θ0 /dt4 +(ND0n/K0n)d3 θ0 /dt3 +Nd2 θ0 /dt2 (21) これを(17)式に代入して整理すると,次の式を得る。
【0062】 (NJ0nmn/K0n)d4 θ0 /dt4 +(ND0nmn/K0n)d3 θ0 /d t3 +NJmn2 θ0 /dt2 =τm +Tdm0 (22) 但し,Tdm0 は次のとおりである。
【0063】 Tdm0 =Tdm+(NJmn/K0n)d2 d0/dt2 (23) ここでTdm0 はモータ軸,出力軸それぞれに対する一般
化外乱をモータ軸上で一括した量を表している。
【0064】(22)式に対して,外乱Tdm0 のダイナミク
スを仮定し,状態変数に含め,拡大系を構成すると,
下のようになる。例えば,(22)式に対して,外乱Tdm0
のダイナミクス(動特性)を dTdm0 /dt=0 (24) とすると,拡大系は,
【0065】
【数2】
【0066】となる。これをもとに,一般に用いられる
ゴビナスの方法などによって,オブザーバ26を構成す
ることができる。本発明は,加速度指令を受け付ける加
速度制御系とすることができる。図3は本発明の実施例
2であって,本発明を加速度制御系とした場合の構成を
示す。
【0067】図3において,図2と共通の番号,名称は
同じ部分を示す。また各パラメータの意味も同じであ
る。図3の構成において,オブザーバ26による推定値
TXdm0 に対して, τm =τm * −TXdm0 (27) としてフィードバックすると,(22)式は, (NJ0nmn/K0n)d4 θ0 /dt4 +(ND0nmn/K0n) ×d3 θ0 /dt3 +NJmn2 θ0 /dt2 =τm * +(Tdm0 −TXdm0 ) (28) となる。従って,十分良くTdm0 が推定されれば, (NJ0nmn/K0n)d4 θ0 /dt4 +(ND0nmn/K0n) ×d3 θ0 /dt3 +NJmn2 θ0 /dt2 =τm * (29) というシステムを構成することができる。この式をラプ
ラス変換すると, (NJmn/K0n)s2 (J0n2 +D0ns+K0n)Θ0 =Γm * (30) となり,入出力関係を整理すると, Θ0 /Γm * =(1/N)(1/Jmn2 )(K0n/(J0n2 +D0ns +K0n)) (31) となる。この式は,右辺3番目の二次特性の共振点より
低周波数帯域では,右辺2番目の特性により入力トルク
指令τm * に比例した出力軸加速度d2 θo /dt2
生じることを示している。
【0068】また,出力軸加速度d2 θ0 /dt2 を出
力として伝達関数を整理すると, (d2 Θ0 /dt2 )/Γm * =(1/NJmn)(K0n/(J0n2 +D0ns +K0n)) (32) となり,J0n,D0n,K0nの値によって,入力トルク指
令τm * に対する加速度d2 θ0 /dt2 の応答特性を
規定できることがわかる。従って,(J0n,D0n
0n)の値を,振動性のない特性を持つ組に設定するこ
とによって,図2,図3の目標値応答を振動性のないも
のにすることができる。
【0069】(32)式の右辺第1番目の係数(1/N
mn)は入力トルク指令値τm * と加速度d2 θ0 /d
2 の静的関係を示しているから,逆数係数を施すこと
によって,加速度指令値を受け付ける加速度制御系とす
ることができる。
【0070】(32)式に対して, Γm * /(d2 Θ0REF/dt2 )=NJmn (33) という変換係数(図3の前置きフィルター1(27)をほど
こすことにより,下記の加速度系となる。
【0071】 (d2 Θ0 /dt2 )/(d2 Θ0REF/dt2 )=K0n/(J0n2 +D0ns +K0n) (34) これは,2次系の応答特性を示しているので,標準2次
系のζ,ωnにより,以下のように応答特性を指定でき
る。
【0072】 2ζωn =D0 /J0 ,ωn 2 =K0 /J0 (35) (35)式で,まずζ,ωn により応答特性を指定し,J0
を実際値に近い値に設定して,残りのD0 ,K0 を決定
できる(但し,フィードバック系の安定性を考慮する必
要がある)。
【0073】(35)式でωn をあまり速くすると制御系が
不安定になる。そこで,前置きフィルターを設け,フィ
ードフォワードにより速応化を図ったのが図4の実施例
である。
【0074】図4は本発明の実施例3である。図4にお
いて,図2と共通番号,共通名称は共通部分を示す。2
8は前置きフィルタ2である。
【0075】(34)式の構成(図3,図4の前置きフィル
タ1(27))の前に, (d2 Θ0REF/dt2 )/(d2 Θ0REF * /dt2 )=(ωn * 2 /(s2 + 2ζ* ωn * s+ωn * 2 ))×(J0n2 +D0ns+K0n)/K0n (36) を挿入する。ここで,d2 Θ0REF * /dt2 は新たな目
標値である。
【0076】d2 Θ0REF * /dt2 を新たな目標値と
し, (d2 Θ0 /dt2 )/(d2 Θ0REF * /dt2 )=ωn *2/(s2 +2ζ* ωn * s+ωn * 2 ) (37) が新たな目標値特性となり,ζ* ,ωn * をより高速な
パラメータとすることにより,高速な目標加速度特性が
得られる。ここで,注目すべき点は,(34)式の特性が制
御対象のパラメータ変動によらず一定に保たれるので,
(36)式がパラメータの変動によらず有効に作用し,(37)
式がいつも成立することである。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば,回転角変換部のバック
ラッシや摩擦に起因する位置決め誤差を除去することが
できる。回転角変換部の剛性と出力制御軸側の質量によ
る共振特性に起因する振動を制御できる。さらに,制御
対象のパラメータ変動によらず振動特性を抑えることが
できる。また,振動特性を抑えながら高速な加速度制御
系を構成することができる。そのため,本発明によれ
ば,速度変換部を有する位置決め機構の位置決め高速
性,位置決め精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例1を示す図である。
【図3】本発明の実施例2を示す図である。
【図4】本発明の実施例3を示す図である。
【図5】従来の技術の説明図1である。
【図6】従来の技術の説明図2である。
【符号の説明】
1:被制御対象物 2:駆動部 3:駆動回転角検出部 4:速度変換部 5:出力回転角検出部 6:オブザーバ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動部と,速度変換部と,被制御対象物
    と,被制御対象物の回転角を検出する出力回転角検出部
    と,系に加わる各種外乱や,パラメータ変動による等価
    的な外乱,等の総和である一般化外乱を推定するオブザ
    ーバを備え,該オブザーバは,出力回転角検出部の出力
    と,駆動部への入力指令とに基づいて,一般化外乱が駆
    動部に集中的に印加されたと仮定した換算値を出力し,
    該出力を駆動部にフィードバックすることを特徴とする
    自動制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,入力指令は加速度指
    令値を指示するものであることを特徴とする自動制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2において,指令入力の前に応答
    特性を改善するための前置きフィルターを備えたことを
    特徴とする自動制御装置。
JP22465694A 1994-09-20 1994-09-20 自動制御装置 Withdrawn JPH0887330A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009285824A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Samsung Electronics Co Ltd ロボットマニピュレーターの制御装置及びその制御方法
WO2021006038A1 (ja) * 2019-07-08 2021-01-14 アズビル株式会社 トルク補償装置及びトルク補償方法

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