JPH0888258A - 半導体材料の電気特性評価方法 - Google Patents
半導体材料の電気特性評価方法Info
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- JPH0888258A JPH0888258A JP22224894A JP22224894A JPH0888258A JP H0888258 A JPH0888258 A JP H0888258A JP 22224894 A JP22224894 A JP 22224894A JP 22224894 A JP22224894 A JP 22224894A JP H0888258 A JPH0888258 A JP H0888258A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 LSI、ULSIなどのパターン化された微
小動作領域の電気特性を直接測定する。 【構成】 この発明の半導体材料の電気特性評価方法
は、半導体材料片の表面又は断面の動作領域に微小な探
針を持つプローブを接触させて電流測定ができるように
半導体材料片を試料載置台に載置する。一方、電子銃や
イオン銃などの荷電粒子源を動作領域付近に電流を与え
ることができるように配置し、電子ビーム又はイオンビ
ームを動作領域又はその近傍に的を絞って照射する。そ
して与えられた電流の一部がプローブの探針に流れるよ
うに探針を動作領域に相当する部位に接触させて走査し
て電流を測定し、動作領域内での電流の変化を検出す
る。こうして検出される電流の変化は動作領域の電気抵
抗値に依存するので、動作領域の抵抗値分布の評価がで
き、さらに電気抵抗値から換算して不純物濃度が推定す
る。
小動作領域の電気特性を直接測定する。 【構成】 この発明の半導体材料の電気特性評価方法
は、半導体材料片の表面又は断面の動作領域に微小な探
針を持つプローブを接触させて電流測定ができるように
半導体材料片を試料載置台に載置する。一方、電子銃や
イオン銃などの荷電粒子源を動作領域付近に電流を与え
ることができるように配置し、電子ビーム又はイオンビ
ームを動作領域又はその近傍に的を絞って照射する。そ
して与えられた電流の一部がプローブの探針に流れるよ
うに探針を動作領域に相当する部位に接触させて走査し
て電流を測定し、動作領域内での電流の変化を検出す
る。こうして検出される電流の変化は動作領域の電気抵
抗値に依存するので、動作領域の抵抗値分布の評価がで
き、さらに電気抵抗値から換算して不純物濃度が推定す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体材料の電気特
性評価方法に関する。
性評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LSI、ULSIなどの半導体装
置の製造プロセスでは、半導体材料の表面層の微小な領
域を動作領域として用いるために、フォトエッチングな
どの微細加工技術によってパターン化された半導体基板
材料のきわめて微小な限定された領域にイオン注入や表
面からの熱拡散などによって不純物を添加し、さらに拡
散や添加された不純物を電気的に活性化させるために再
度、熱処理を加えることによりソースやドレインなどの
形成された半導体素子を得ている。図6はこのようにし
て製造された半導体素子の一例を示しているが、半導体
基板(ベース)1にp+ やn+ 層などの動作領域2が形
成され、さらに保護酸化膜としての燐シリケートガラス
膜(PSG)3、電極としてのアルミニウム層4が形成
された構造となっている。
置の製造プロセスでは、半導体材料の表面層の微小な領
域を動作領域として用いるために、フォトエッチングな
どの微細加工技術によってパターン化された半導体基板
材料のきわめて微小な限定された領域にイオン注入や表
面からの熱拡散などによって不純物を添加し、さらに拡
散や添加された不純物を電気的に活性化させるために再
度、熱処理を加えることによりソースやドレインなどの
形成された半導体素子を得ている。図6はこのようにし
て製造された半導体素子の一例を示しているが、半導体
基板(ベース)1にp+ やn+ 層などの動作領域2が形
成され、さらに保護酸化膜としての燐シリケートガラス
膜(PSG)3、電極としてのアルミニウム層4が形成
された構造となっている。
【0003】ところで一般に、LSI,ULSIなどの
半導体装置では、ソースやドレインなどの動作領域(図
6で、p+ やn+ 層などの動作領域2に相当する)の大
きさは、例えば、16MBのランダムアクセスメモリ
(DRAM)では1μm以下のサイズであり、集積度が
向上するにつれて動作領域の大きさは小さくなる。
半導体装置では、ソースやドレインなどの動作領域(図
6で、p+ やn+ 層などの動作領域2に相当する)の大
きさは、例えば、16MBのランダムアクセスメモリ
(DRAM)では1μm以下のサイズであり、集積度が
向上するにつれて動作領域の大きさは小さくなる。
【0004】他方、LSI,ULSIなどの半導体装置
の製造、開発に当たっては、動作領域のサイズや電気抵
抗値、キャリア濃度などの電気特性の精密な制御が不可
欠であり、動作領域が小さくなるにつれてますますその
制御の精密さが必要になり、それに答えるために半導体
材料の電気特性の評価、見積もりの正確さが必要になっ
てきている。
の製造、開発に当たっては、動作領域のサイズや電気抵
抗値、キャリア濃度などの電気特性の精密な制御が不可
欠であり、動作領域が小さくなるにつれてますますその
制御の精密さが必要になり、それに答えるために半導体
材料の電気特性の評価、見積もりの正確さが必要になっ
てきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体材料
において上述のように不純物を添加した動作領域では、
数10nm〜1μmの長さ、幅、深さの範囲で比抵抗や
キャリア濃度が変化する。この比抵抗が変化する大きさ
又は深さ、さらには比抵抗の深さ方向の変化の程度によ
って最終的に製造される半導体装置の動作特性が異なる
ため、前記比抵抗の変化を制御することが半導体素子の
設計、製造上、不可欠となる。すなわち、半導体装置の
製造工程においては、使用される半導体材料(半導体基
板)について、nmオーダの程度で表面近傍の動作領域
における比抵抗の変化を見積もることが不可欠である。
において上述のように不純物を添加した動作領域では、
数10nm〜1μmの長さ、幅、深さの範囲で比抵抗や
キャリア濃度が変化する。この比抵抗が変化する大きさ
又は深さ、さらには比抵抗の深さ方向の変化の程度によ
って最終的に製造される半導体装置の動作特性が異なる
ため、前記比抵抗の変化を制御することが半導体素子の
設計、製造上、不可欠となる。すなわち、半導体装置の
製造工程においては、使用される半導体材料(半導体基
板)について、nmオーダの程度で表面近傍の動作領域
における比抵抗の変化を見積もることが不可欠である。
【0006】しかしながら、LSI、ULSIなどの半
導体装置の動作領域の比抵抗の変化を直接測定する手段
は現在までのところは知られておらず、半導体材料の電
気特性評価には、従来、不純物の注入や熱拡散などの製
造プロセスに対して、コンピュータ上でシミュレーショ
ンを行うことによって推定する方法がとられていた。そ
して、このシミュレーションの正確さを裏付ける手段と
して、動作領域の深さ方向の比抵抗を測定する直接法
と、添加された不純物の濃度分布を測定することによっ
て推定する間接法が用いられてきたが、これらの場合、
実際の半導体装置のようにパターン化しない大面積の試
料に不純物を拡散させた試料を試験的に作成し、測定す
る場合が多く、LSI、ULSIなどの半導体装置のよ
うな1μmの領域に不純物を添加し拡散させたときの横
方向を含めた3次元的な不純物分布や比抵抗分布を評価
することはできなかった。
導体装置の動作領域の比抵抗の変化を直接測定する手段
は現在までのところは知られておらず、半導体材料の電
気特性評価には、従来、不純物の注入や熱拡散などの製
造プロセスに対して、コンピュータ上でシミュレーショ
ンを行うことによって推定する方法がとられていた。そ
して、このシミュレーションの正確さを裏付ける手段と
して、動作領域の深さ方向の比抵抗を測定する直接法
と、添加された不純物の濃度分布を測定することによっ
て推定する間接法が用いられてきたが、これらの場合、
実際の半導体装置のようにパターン化しない大面積の試
料に不純物を拡散させた試料を試験的に作成し、測定す
る場合が多く、LSI、ULSIなどの半導体装置のよ
うな1μmの領域に不純物を添加し拡散させたときの横
方向を含めた3次元的な不純物分布や比抵抗分布を評価
することはできなかった。
【0007】例えば、間接法では、オージェ電子分光法
や二次イオン質量分析法などの表面分析装置を用いるこ
とにより、不純物の分布を深さ方向にはnmオーダーの
精度で測定できるが、横方向には0.1μmが限界であ
って、しかも0.001%〜0.0001%の低濃度の
拡散領域の評価を行うには感度も不足していた。
や二次イオン質量分析法などの表面分析装置を用いるこ
とにより、不純物の分布を深さ方向にはnmオーダーの
精度で測定できるが、横方向には0.1μmが限界であ
って、しかも0.001%〜0.0001%の低濃度の
拡散領域の評価を行うには感度も不足していた。
【0008】さらに、動作領域に存在する不純物がすべ
て電気伝導に関与しているとは限らず、一部はいわゆる
電気的に不活性な状態で存在する場合があり、真の比抵
抗分布が得られる保証がないという問題点もあった。
て電気伝導に関与しているとは限らず、一部はいわゆる
電気的に不活性な状態で存在する場合があり、真の比抵
抗分布が得られる保証がないという問題点もあった。
【0009】これに対して、比抵抗を直接測定する方法
としては2探針法や4探針法、広がり抵抗法などが知ら
れている。これらの方法はいずれも、半導体材料に流れ
る電流を測定するか、あるいは相対する2端子間の電圧
を測定することによって比抵抗を測定するものである
が、これらの測定方法では、測定精度が探針の直径より
も小さくはなり得ず、現状では数10μmが限界であ
り、したがって、1μm以下の素子の集合体であるLS
IやULSIなどの半導体装置の電気特性を評価するこ
とは不可能であった。
としては2探針法や4探針法、広がり抵抗法などが知ら
れている。これらの方法はいずれも、半導体材料に流れ
る電流を測定するか、あるいは相対する2端子間の電圧
を測定することによって比抵抗を測定するものである
が、これらの測定方法では、測定精度が探針の直径より
も小さくはなり得ず、現状では数10μmが限界であ
り、したがって、1μm以下の素子の集合体であるLS
IやULSIなどの半導体装置の電気特性を評価するこ
とは不可能であった。
【0010】一方、近年開発された走査プロープ顕微鏡
は原子オーダーで試料の表面形態を観察することができ
ると共に、試料の電子状態の評価も行うことができるた
め、半導体材料を始めとして各種の材料表面の原子オー
ダーでの形態評価に利用されるようになっている。この
走査プローブ顕微鏡による材料表面の評価方法は、尖鋭
化した探針を試料のごく近傍に近づけ、試料から流れる
トンネル電流を検出する方法、あいるは探針を試料に接
触させ、試料の凹凸による探針の振れを高感度な光検出
計によって検出することによって原子オーダーで試料の
表面形態を観察する方法であり、位置分解能は極めて高
いものである。
は原子オーダーで試料の表面形態を観察することができ
ると共に、試料の電子状態の評価も行うことができるた
め、半導体材料を始めとして各種の材料表面の原子オー
ダーでの形態評価に利用されるようになっている。この
走査プローブ顕微鏡による材料表面の評価方法は、尖鋭
化した探針を試料のごく近傍に近づけ、試料から流れる
トンネル電流を検出する方法、あいるは探針を試料に接
触させ、試料の凹凸による探針の振れを高感度な光検出
計によって検出することによって原子オーダーで試料の
表面形態を観察する方法であり、位置分解能は極めて高
いものである。
【0011】ところが、前者の方法を実行するために用
いられる走査プロープ顕微鏡は特に走査トンネル顕微鏡
と呼ばれるものであるが、これによって計測される電流
は探針直下の材料表面の電子状態を反映するもので、材
料自体の電気抵抗を測定することはできない。
いられる走査プロープ顕微鏡は特に走査トンネル顕微鏡
と呼ばれるものであるが、これによって計測される電流
は探針直下の材料表面の電子状態を反映するもので、材
料自体の電気抵抗を測定することはできない。
【0012】また後者の方法を実行するために用いられ
る走査プローブ顕微鏡は特に原子間力顕微鏡と呼ばれる
ものであり、試料に直接探針を接触させることから原理
的には広がり抵抗法と同様であるが、探針が尖鋭化され
ているのでnm以下のオーダーの分解能で比抵抗を評価
できる。しかしながら、この場合、2探針法や4探針法
などの巨視的な方法と異なり、100万個を超えるパタ
ーン化された微小な素子のうちの特定の部位の比抵抗を
測定することを目的としてその部位に電流供給を行うこ
とが難しく、加えて、半導体材料の表面が酸化膜などの
絶縁膜で覆われているために直接的に絶縁膜下あるいは
絶縁膜間の素子の評価を行うことが困難であり、これま
で半導体材料の電気特性の評価に実用化されていなかっ
た。
る走査プローブ顕微鏡は特に原子間力顕微鏡と呼ばれる
ものであり、試料に直接探針を接触させることから原理
的には広がり抵抗法と同様であるが、探針が尖鋭化され
ているのでnm以下のオーダーの分解能で比抵抗を評価
できる。しかしながら、この場合、2探針法や4探針法
などの巨視的な方法と異なり、100万個を超えるパタ
ーン化された微小な素子のうちの特定の部位の比抵抗を
測定することを目的としてその部位に電流供給を行うこ
とが難しく、加えて、半導体材料の表面が酸化膜などの
絶縁膜で覆われているために直接的に絶縁膜下あるいは
絶縁膜間の素子の評価を行うことが困難であり、これま
で半導体材料の電気特性の評価に実用化されていなかっ
た。
【0013】この発明はこのような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、LSI、ULSIなどの半導体装置
のように1μm以下の動作領域を持つ半導体材料のその
微小動作領域の局所的な抵抗値の変化を容易に、かつ高
精度に検出してその半導体材料の電気特性の評価に利用
できる半導体材料の電気特性評価方法を開示することを
目的とする。
てなされたもので、LSI、ULSIなどの半導体装置
のように1μm以下の動作領域を持つ半導体材料のその
微小動作領域の局所的な抵抗値の変化を容易に、かつ高
精度に検出してその半導体材料の電気特性の評価に利用
できる半導体材料の電気特性評価方法を開示することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体材料の
電気特性評価方法は、移動、位置調整が可能な載置台に
半導体材料を載置し、半導体材料の所定の部位に荷電粒
子を連続的に供給し、半導体材料の任意の部位を探針に
よって接触させて走査し、荷電粒子によって半導体材料
に供給される電流の一部を探針によって計測し、同時に
半導体のベース部分からのアース電流を計測し、探針の
接触部位各々における当該探針によって計測される電流
値とアース電流値との電流比を求めるものである。
電気特性評価方法は、移動、位置調整が可能な載置台に
半導体材料を載置し、半導体材料の所定の部位に荷電粒
子を連続的に供給し、半導体材料の任意の部位を探針に
よって接触させて走査し、荷電粒子によって半導体材料
に供給される電流の一部を探針によって計測し、同時に
半導体のベース部分からのアース電流を計測し、探針の
接触部位各々における当該探針によって計測される電流
値とアース電流値との電流比を求めるものである。
【0015】
【作用】この発明の半導体材料の電気特性評価方法で
は、半導体材料片の表面又は断面の動作領域に微小な探
針を持つプローブを接触させて電流測定ができるように
半導体材料を試料載置台に載置する。一方、電子銃やイ
オン銃などの荷電粒子源を動作領域付近に電流を与える
ことができるように配置し、電子ビーム又はイオンビー
ムのような荷電粒子を動作領域又はその近傍に的を絞っ
て照射する。そして与えられた電流の一部がプローブの
探針に流れるように探針を動作領域に相当する部位に接
触させて走査し、電流を測定する。このプローブとして
は接触面積が数10nm以下に小さくでき、かつ探針と
試料との接触圧力を一定に保つ機構を有する走査プロー
ブ顕微鏡などが適当であるが、探針は動作領域を含む所
定の部位を走査することができるような構造にして、動
作領域内での電流の変化を検出する。
は、半導体材料片の表面又は断面の動作領域に微小な探
針を持つプローブを接触させて電流測定ができるように
半導体材料を試料載置台に載置する。一方、電子銃やイ
オン銃などの荷電粒子源を動作領域付近に電流を与える
ことができるように配置し、電子ビーム又はイオンビー
ムのような荷電粒子を動作領域又はその近傍に的を絞っ
て照射する。そして与えられた電流の一部がプローブの
探針に流れるように探針を動作領域に相当する部位に接
触させて走査し、電流を測定する。このプローブとして
は接触面積が数10nm以下に小さくでき、かつ探針と
試料との接触圧力を一定に保つ機構を有する走査プロー
ブ顕微鏡などが適当であるが、探針は動作領域を含む所
定の部位を走査することができるような構造にして、動
作領域内での電流の変化を検出する。
【0016】こうして検出される電流の変化は動作領域
の電気抵抗値に依存するので、動作領域の抵抗値分布の
評価ができ、さらに電気抵抗値から換算して不純物濃度
が推定できる。
の電気抵抗値に依存するので、動作領域の抵抗値分布の
評価ができ、さらに電気抵抗値から換算して不純物濃度
が推定できる。
【0017】電流源として用いる荷電粒子は、電子ビー
ムでもイオンビームでもよい。またいずれも走査顕微鏡
としての機能を持たせることにより半導体材料の測定部
位の選択及び走査プローブ顕微鏡の探針と測定部位との
位置合わせを容易に行うことができる。
ムでもイオンビームでもよい。またいずれも走査顕微鏡
としての機能を持たせることにより半導体材料の測定部
位の選択及び走査プローブ顕微鏡の探針と測定部位との
位置合わせを容易に行うことができる。
【0018】またイオンビームを用いる場合、半導体材
料の基板内へのイオンの侵入深さを数nm以下にするこ
とができるので、浅い動作領域の場合にはより精密な測
定ができると共に、動作領域をエッチングしながら各深
さごとに電流測定する方法をとることによって3次元の
評価も可能となる。他方、電子ビームを用いる場合、侵
入深さは深くなるが、電子ビーム径を1nm程度に絞る
ことができるので平面の抵抗分布を精密に測定すること
ができる。そして、両者を組み合わせて使用すれば、さ
らに精度の高い測定が可能となる。
料の基板内へのイオンの侵入深さを数nm以下にするこ
とができるので、浅い動作領域の場合にはより精密な測
定ができると共に、動作領域をエッチングしながら各深
さごとに電流測定する方法をとることによって3次元の
評価も可能となる。他方、電子ビームを用いる場合、侵
入深さは深くなるが、電子ビーム径を1nm程度に絞る
ことができるので平面の抵抗分布を精密に測定すること
ができる。そして、両者を組み合わせて使用すれば、さ
らに精度の高い測定が可能となる。
【0019】また荷電粒子源として上記のような電子ビ
ームやイオンビームなどの荷電ビームの他に、半導体材
料の所定の部位に別の探針を接触させてその探針を通し
て電流を送り込むこともできる。
ームやイオンビームなどの荷電ビームの他に、半導体材
料の所定の部位に別の探針を接触させてその探針を通し
て電流を送り込むこともできる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。図1はこの発明の一実施例に使用する半導体材料
の電気特性評価装置を示しており、ピエゾアクチュエー
タとステッピングモータ6によってX,Y(図1の紙面
に垂直な方向),Zの3次元方向の微動、粗動ができる
試料載置台7および、導電性探針8を有し、試料表面の
凹凸を検出する光学検出系9を備えた走査プローブ顕微
鏡システム10と、試料の特定の部位に電荷を与える電
子ビーム照射システム11と、同じく試料の特定の部位
に電荷を与えるイオンビーム照射システム12と、これ
らの各構成機器を総括してコントロールするためにマイ
クロコンピュータで構成されるコントロールシステム
(CPU)13と、この装置に操作指令を入力する入力
装置14と、監視操作を行うための表示装置15から構
成されている。
する。図1はこの発明の一実施例に使用する半導体材料
の電気特性評価装置を示しており、ピエゾアクチュエー
タとステッピングモータ6によってX,Y(図1の紙面
に垂直な方向),Zの3次元方向の微動、粗動ができる
試料載置台7および、導電性探針8を有し、試料表面の
凹凸を検出する光学検出系9を備えた走査プローブ顕微
鏡システム10と、試料の特定の部位に電荷を与える電
子ビーム照射システム11と、同じく試料の特定の部位
に電荷を与えるイオンビーム照射システム12と、これ
らの各構成機器を総括してコントロールするためにマイ
クロコンピュータで構成されるコントロールシステム
(CPU)13と、この装置に操作指令を入力する入力
装置14と、監視操作を行うための表示装置15から構
成されている。
【0021】試料載置台7は試料16を水平又は垂直の
いずれの方向にも保持することができ、ステッピングモ
ータ6によってX,Y,Z方向のμmオーダーまでの粗
動を行うことにより試料16の特定部位へ探針8が接触
するように位置合わせするためにステップスキャンコン
トローラ17を備え、さらにピエゾアクチュエータ5に
よってX,Y方向のオングストローム(1.0×10
-10 m)オーダーの精密スキャンのためのX−Yスキャ
ンシステム18と、光学検出系9と連動してZ方向の制
御を行うためのZ軸コントローラ19を備え、この走査
プローブ顕微鏡システム10によって原子オーダーでの
形状観察と位置決め及び探針の接触圧力の調整を行うこ
とができるようになっている。
いずれの方向にも保持することができ、ステッピングモ
ータ6によってX,Y,Z方向のμmオーダーまでの粗
動を行うことにより試料16の特定部位へ探針8が接触
するように位置合わせするためにステップスキャンコン
トローラ17を備え、さらにピエゾアクチュエータ5に
よってX,Y方向のオングストローム(1.0×10
-10 m)オーダーの精密スキャンのためのX−Yスキャ
ンシステム18と、光学検出系9と連動してZ方向の制
御を行うためのZ軸コントローラ19を備え、この走査
プローブ顕微鏡システム10によって原子オーダーでの
形状観察と位置決め及び探針の接触圧力の調整を行うこ
とができるようになっている。
【0022】また走査プローブ顕微鏡システム10は探
針8の先端を試料16に接触させることによって電流を
検出する電流検出装置20を備えており、同時に試料載
置台7は試料16の底面又は任意の部分を接地して試料
16に供給される電流のうち、特定の部分、例えば半導
体ベース部分からアースに流れ出る電流を計測するアー
ス電流検出装置21も備えている。
針8の先端を試料16に接触させることによって電流を
検出する電流検出装置20を備えており、同時に試料載
置台7は試料16の底面又は任意の部分を接地して試料
16に供給される電流のうち、特定の部分、例えば半導
体ベース部分からアースに流れ出る電流を計測するアー
ス電流検出装置21も備えている。
【0023】電子ビーム照射システム11、イオンビー
ム照射システム12はビーム直径がnmのオーダーで収束
する精度を備え、偏向電極によってビームの操作を行う
ことにより、試料16と走査プローブ顕微鏡10の探針
8との拡大映像が得ることができる。この電子ビーム照
射システム11、イオンビーム照射システム12は走査
プローブ顕微鏡システム10の探針8の向く方向に対し
て0〜180°の方向に配置され、試料16の表面の動
作領域の観察と位置確認を行い、さらにイオンビーム照
射システム12は試料16の表面をエッチングすること
ができる配置にされている。この場合、試料16の表面
観察を容易にするため、またそれらの電子ビーム、イオ
ンビームの収束性の良さ、位置合わせの容易さを考慮し
て、電子ビーム照射システム11では電子ビームが探針
8の向きに対して30〜90°の範囲となるように設定
し、イオンビーム照射システム12の方は60〜90°
となるように設定することが好ましい。
ム照射システム12はビーム直径がnmのオーダーで収束
する精度を備え、偏向電極によってビームの操作を行う
ことにより、試料16と走査プローブ顕微鏡10の探針
8との拡大映像が得ることができる。この電子ビーム照
射システム11、イオンビーム照射システム12は走査
プローブ顕微鏡システム10の探針8の向く方向に対し
て0〜180°の方向に配置され、試料16の表面の動
作領域の観察と位置確認を行い、さらにイオンビーム照
射システム12は試料16の表面をエッチングすること
ができる配置にされている。この場合、試料16の表面
観察を容易にするため、またそれらの電子ビーム、イオ
ンビームの収束性の良さ、位置合わせの容易さを考慮し
て、電子ビーム照射システム11では電子ビームが探針
8の向きに対して30〜90°の範囲となるように設定
し、イオンビーム照射システム12の方は60〜90°
となるように設定することが好ましい。
【0024】コントロールシステム13は試料載置台7
のステッピングモータ6のコントロール、ピエゾアクチ
ュエータ5のX−Y駆動、試料16の凹凸に応じた探針
8の振れを検出する光学検出系9と振れの大きさに応じ
て試料16を上下させるピエゾアクチュエータ5による
Z軸サーボ、探針8及び試料載置台7を通して流れる電
流量の計測、電子ビーム照射システム11、イオンビー
ム照射システム12より発せられた電子ビーム、イオン
ビームそれぞれの走査をコントロールし、これらを統括
して試料16の断面又は表面における動作領域の2次元
又は3次元での比抵抗分布あるいは容量分布を測定する
各種の制御演算処理を実行する。
のステッピングモータ6のコントロール、ピエゾアクチ
ュエータ5のX−Y駆動、試料16の凹凸に応じた探針
8の振れを検出する光学検出系9と振れの大きさに応じ
て試料16を上下させるピエゾアクチュエータ5による
Z軸サーボ、探針8及び試料載置台7を通して流れる電
流量の計測、電子ビーム照射システム11、イオンビー
ム照射システム12より発せられた電子ビーム、イオン
ビームそれぞれの走査をコントロールし、これらを統括
して試料16の断面又は表面における動作領域の2次元
又は3次元での比抵抗分布あるいは容量分布を測定する
各種の制御演算処理を実行する。
【0025】次に、上記の半導体材料の電気特性評価装
置により実行される電気特性評価方法について説明す
る。図2に拡大して示すように、試料載置台7上に半導
体材料の試料16を載置して位置決めする。試料16は
ベース16Aに斜線を施して示した動作領域のうちの抵
抗変化領域16Bが形成され、表面に電極16Cが形成
された構造である。そしてこの試料16の動作領域の深
さ方向の電気特性を測定すべく、半導体素子を劈開した
断面に探針8を接触させて走査する位置関係に設定して
ある。
置により実行される電気特性評価方法について説明す
る。図2に拡大して示すように、試料載置台7上に半導
体材料の試料16を載置して位置決めする。試料16は
ベース16Aに斜線を施して示した動作領域のうちの抵
抗変化領域16Bが形成され、表面に電極16Cが形成
された構造である。そしてこの試料16の動作領域の深
さ方向の電気特性を測定すべく、半導体素子を劈開した
断面に探針8を接触させて走査する位置関係に設定して
ある。
【0026】走査プローブ顕微鏡システムの探針8は導
電性のカンチレバー23によって支持されており、探針
8とカンチレバー23を通って流れる電流を電流検出装
置20で検出し、同時に電圧検出装置24で電圧を検出
し、これと共に、半導体ベース16Aからアース25に
流れる電流も電流検出装置21で検出するように設定し
ている。
電性のカンチレバー23によって支持されており、探針
8とカンチレバー23を通って流れる電流を電流検出装
置20で検出し、同時に電圧検出装置24で電圧を検出
し、これと共に、半導体ベース16Aからアース25に
流れる電流も電流検出装置21で検出するように設定し
ている。
【0027】このように配置した状態で電子ビーム照射
システム11又はイオンビーム照射システム12から荷
電ビーム22を出射させ、これを試料16の表面の動作
領域の近傍の位置に収束するように照射する。これによ
って、試料16の表面の配線又は電極16Cを通して、
あるいは配線又は電極16Cを通さずに直接動作領域1
6Bを含む試料に電荷が供給される。
システム11又はイオンビーム照射システム12から荷
電ビーム22を出射させ、これを試料16の表面の動作
領域の近傍の位置に収束するように照射する。これによ
って、試料16の表面の配線又は電極16Cを通して、
あるいは配線又は電極16Cを通さずに直接動作領域1
6Bを含む試料に電荷が供給される。
【0028】この電荷は一時的に試料16の表面に蓄積
し、局所電位差が発生するが、この電位差は荷電粒子の
電流密度と半導体試料16の動作領域16Bなどの不均
質領域の比抵抗によって大きさが異なる。そこで荷電ビ
ームの照射によって試料16の表面に供給された電荷
は、上記の電位差によって形成された電位勾配にしたが
って電流として流れ、試料16のベース16A及び走査
プローブ顕微鏡システム10の探針8より外部に流れ出
るが、これらの電流を電流検出装置20,21によって
測定し、その電流比から動作領域16Bの比抵抗を求め
ることができる。また、走査プローブ顕微鏡システム1
0の探針8を電圧検出装置24の端子として用いること
によって動作領域16Bの電位も測定することができ
る。
し、局所電位差が発生するが、この電位差は荷電粒子の
電流密度と半導体試料16の動作領域16Bなどの不均
質領域の比抵抗によって大きさが異なる。そこで荷電ビ
ームの照射によって試料16の表面に供給された電荷
は、上記の電位差によって形成された電位勾配にしたが
って電流として流れ、試料16のベース16A及び走査
プローブ顕微鏡システム10の探針8より外部に流れ出
るが、これらの電流を電流検出装置20,21によって
測定し、その電流比から動作領域16Bの比抵抗を求め
ることができる。また、走査プローブ顕微鏡システム1
0の探針8を電圧検出装置24の端子として用いること
によって動作領域16Bの電位も測定することができ
る。
【0029】次に、試料載置台7のピエゾアクチュエー
タ5で走査プローブ顕微鏡システム10を走査させるこ
とにより、X−Y2次元での比抵抗の分布及び電位分布
を計測することができる。ここで、試料16の取付位置
を変更することによって試料16の表面を測定すること
もできる。なお、試料16の表面を測定する場合には、
イオンビーム照射システム12によって試料16の表面
をエッチングして電極16Cや酸化膜を除去し、動作領
域16Bを露出させてその領域の比抵抗の分布を測定す
ることになる。
タ5で走査プローブ顕微鏡システム10を走査させるこ
とにより、X−Y2次元での比抵抗の分布及び電位分布
を計測することができる。ここで、試料16の取付位置
を変更することによって試料16の表面を測定すること
もできる。なお、試料16の表面を測定する場合には、
イオンビーム照射システム12によって試料16の表面
をエッチングして電極16Cや酸化膜を除去し、動作領
域16Bを露出させてその領域の比抵抗の分布を測定す
ることになる。
【0030】この比抵抗の算出例について、電流経路を
近似的に等価回路に置き換えて示す図3に基づいて説明
する。この等価回路において、Eは荷電粒子の供給によ
って発生した試料16の表面の局所電位、Iは荷電粒子
の電流量、ibは試料16のベース16Aを通って流れ
る電流、isは走査プローブ顕微鏡10の探針8を通っ
て流れる電流、riは荷電ビームの照射点における電流
拡散にかかわる抵抗値で接触抵抗に相当する。rbは試
料16のベース16Aの比抵抗、rdは動作領域16B
の比抵抗で探針8の接触する部位によって異なる値を持
つ。rsは探針8の接触抵抗、rpは走査プローブ顕微
鏡システム10の探針8及びカンチレバー23の抵抗で
ある。
近似的に等価回路に置き換えて示す図3に基づいて説明
する。この等価回路において、Eは荷電粒子の供給によ
って発生した試料16の表面の局所電位、Iは荷電粒子
の電流量、ibは試料16のベース16Aを通って流れ
る電流、isは走査プローブ顕微鏡10の探針8を通っ
て流れる電流、riは荷電ビームの照射点における電流
拡散にかかわる抵抗値で接触抵抗に相当する。rbは試
料16のベース16Aの比抵抗、rdは動作領域16B
の比抵抗で探針8の接触する部位によって異なる値を持
つ。rsは探針8の接触抵抗、rpは走査プローブ顕微
鏡システム10の探針8及びカンチレバー23の抵抗で
ある。
【0031】これらの電圧、電流、抵抗の間には、 is/ib=rb/(rd+rs+rp)…(1) の関係式が成立する。
【0032】ここで、rsはひろがり抵抗で、 rs=p/2πa で表される。ここでpは動作領域16Bにおける探針が
接触している部分の比抵抗であり、aは探針先端におけ
る試料表面に接触した部分の曲率半径である。曲率半径
aは10nm以下ときわめて小さいので、rs>>r
d,rpとなり、(1)式は以下のように近似できる。
接触している部分の比抵抗であり、aは探針先端におけ
る試料表面に接触した部分の曲率半径である。曲率半径
aは10nm以下ときわめて小さいので、rs>>r
d,rpとなり、(1)式は以下のように近似できる。
【0033】is/ib=rb/rs rbは試料16によって一律に決定される。またrsに
おける接触半径aは、走査プローブ顕微鏡の探針8の接
触圧力をピエゾアクチュエータ5のZ軸コントロールに
よって一定に保つことにより、常に一定の値に保持でき
る。したがって、電流比is/ibは試料16の動作領
域16Bの比抵抗pの変化によってのみ変わり、電流比
を測定することによって動作領域16Bの比抵抗分布を
求めることができる。
おける接触半径aは、走査プローブ顕微鏡の探針8の接
触圧力をピエゾアクチュエータ5のZ軸コントロールに
よって一定に保つことにより、常に一定の値に保持でき
る。したがって、電流比is/ibは試料16の動作領
域16Bの比抵抗pの変化によってのみ変わり、電流比
を測定することによって動作領域16Bの比抵抗分布を
求めることができる。
【0034】なお、荷電ビーム22として電子ビーム、
イオンビームいずれを用いることもできるが、電子ビー
ムの場合には半導体試料16への侵入深さが深くなり、
イオンビームに比べて100〜1000倍深いので、測
定部位によっては電子ビームの侵入深さが動作領域16
Bを通り越してしまう可能性がある。一方、イオンビー
ムの場合には侵入深さは浅いが電子ビームに比べて照射
部位を絞り込めない欠点がある。そこで測定対象によっ
て使い分けを行うことが好ましい。すなわち、浅い動作
領域ではイオンビームを使用し、深くて狭い動作領域で
は電子ビームを用いることができる。
イオンビームいずれを用いることもできるが、電子ビー
ムの場合には半導体試料16への侵入深さが深くなり、
イオンビームに比べて100〜1000倍深いので、測
定部位によっては電子ビームの侵入深さが動作領域16
Bを通り越してしまう可能性がある。一方、イオンビー
ムの場合には侵入深さは浅いが電子ビームに比べて照射
部位を絞り込めない欠点がある。そこで測定対象によっ
て使い分けを行うことが好ましい。すなわち、浅い動作
領域ではイオンビームを使用し、深くて狭い動作領域で
は電子ビームを用いることができる。
【0035】<<具体例>>次に、図1に示した装置に
よって行った、Si基板に形成されたp型ドープ層の比
抵抗の測定結果を示す。測定した動作領域はn型Siウ
ェーハにホウ素Bをイオン注入で添加し、熱処理を行っ
て活性化し、深さ300nm、幅約1μmの動作領域を
形成し、その上にAl電極を付けたものである。Si基
板の比抵抗は約200Ω・cmで、動作領域の比抵抗は
数Ω・cmと推定される。この領域の断面の抵抗率の分
布を次にようにして測定した。
よって行った、Si基板に形成されたp型ドープ層の比
抵抗の測定結果を示す。測定した動作領域はn型Siウ
ェーハにホウ素Bをイオン注入で添加し、熱処理を行っ
て活性化し、深さ300nm、幅約1μmの動作領域を
形成し、その上にAl電極を付けたものである。Si基
板の比抵抗は約200Ω・cmで、動作領域の比抵抗は
数Ω・cmと推定される。この領域の断面の抵抗率の分
布を次にようにして測定した。
【0036】まず、動作領域の断面が現れるように試料
を劈開により破断し、破断面が走査プローブ顕微鏡の探
針に向くように試料載置台に載置した。このとき、破断
面が試料載置台の先端よりもわずかに突出するように試
料を載置し、走査プローブ顕微鏡システムの探針が破断
面に接触することができるようにする。
を劈開により破断し、破断面が走査プローブ顕微鏡の探
針に向くように試料載置台に載置した。このとき、破断
面が試料載置台の先端よりもわずかに突出するように試
料を載置し、走査プローブ顕微鏡システムの探針が破断
面に接触することができるようにする。
【0037】次に、試料室(図1において一点鎖線で囲
んだ部分)を真空に排気し、その後、イオンビームを発
生させ、破断面をスパッタエッチングすることによって
表面の酸化層を除去し、接触抵抗を低下させた。この場
合、イオンビームには10KeVのエネルギで直径1μ
mφに絞り込んだAr+ イオンを用いた。
んだ部分)を真空に排気し、その後、イオンビームを発
生させ、破断面をスパッタエッチングすることによって
表面の酸化層を除去し、接触抵抗を低下させた。この場
合、イオンビームには10KeVのエネルギで直径1μ
mφに絞り込んだAr+ イオンを用いた。
【0038】続いて、電子ビームを発生させ、電子顕微
鏡で観察しながらステッピングモータで試料を移動さ
せ、走査プローブ顕微鏡システムの探針が測定部位近傍
に来るように位置合わせを行い、走査プローブ顕微鏡シ
ステムで測定部位の表面形状を観察して電流測定に支障
を来す極端な凹凸などのないことを確認し、その後、電
子ビームの照射位置を測定部位よりわずかに離れた地点
に固定し、ピエゾアクチュエータのZ軸コントロールに
よって走査プローブ顕微鏡システムの探針の接触圧力を
一定に保ちながら、X−Y方向の電流測定を行った。
鏡で観察しながらステッピングモータで試料を移動さ
せ、走査プローブ顕微鏡システムの探針が測定部位近傍
に来るように位置合わせを行い、走査プローブ顕微鏡シ
ステムで測定部位の表面形状を観察して電流測定に支障
を来す極端な凹凸などのないことを確認し、その後、電
子ビームの照射位置を測定部位よりわずかに離れた地点
に固定し、ピエゾアクチュエータのZ軸コントロールに
よって走査プローブ顕微鏡システムの探針の接触圧力を
一定に保ちながら、X−Y方向の電流測定を行った。
【0039】このとき、電子ビームは、加速電圧5K
V、電流量20nAで、約10nmφに収束させた。ま
た走査プローブ顕微鏡システムの探針はn型Si結晶の
円錐状で、直径10μmφ、高さ20μm、円錐先端の
曲率半径が10nm以下のものを用いた。
V、電流量20nAで、約10nmφに収束させた。ま
た走査プローブ顕微鏡システムの探針はn型Si結晶の
円錐状で、直径10μmφ、高さ20μm、円錐先端の
曲率半径が10nm以下のものを用いた。
【0040】以上の条件で測定した結果は図4及び図5
に示すようなものであった。いずれも縦軸に走査プロー
ブ顕微鏡システムの探針に流れる電流量と基板ベースに
流れる電流量との比is/ibをとり、測定位置に対し
てプロットしてある。図4は半導体試料の動作領域断面
の中央付近の深さ方向の電流比の分布を示しているが、
比電流が約300nm(0.3μm)付近で急激に低下
しており、これから抵抗値が急激に増大していることを
知ることができ、動作領域の深さが300nmであるこ
とを確認することができた。同様に、図5は水平方向の
電流比の変化であり、電流がよく流れる領域が約1μm
であることから、動作領域の幅が約1μmであることを
確認することができた。
に示すようなものであった。いずれも縦軸に走査プロー
ブ顕微鏡システムの探針に流れる電流量と基板ベースに
流れる電流量との比is/ibをとり、測定位置に対し
てプロットしてある。図4は半導体試料の動作領域断面
の中央付近の深さ方向の電流比の分布を示しているが、
比電流が約300nm(0.3μm)付近で急激に低下
しており、これから抵抗値が急激に増大していることを
知ることができ、動作領域の深さが300nmであるこ
とを確認することができた。同様に、図5は水平方向の
電流比の変化であり、電流がよく流れる領域が約1μm
であることから、動作領域の幅が約1μmであることを
確認することができた。
【0041】上述のようにこの実施例によれば、従来困
難であったパターン化されたLSI、ULSIなどの半
導体材料の微小領域の比抵抗の3次元的な変化をnmオ
ーダーの精度で測定することができ、(1)パターン化
された微小な領域の比抵抗の分布が測定でき、さらにそ
の結果から、電気特性にかかわるキャリア濃度の見積も
り、IC,LSI,ULSIなどの半導体装置の設計、
プロセスの開発、製造、製品管理にきわめて有効に利用
することができ、しかも、(2)化学エッチングや研磨
などの前処理を行うことなく、イオンビーム照射システ
ムを使用して試料の測定対象表面のエッチングを行い、
その後、その部分の比抵抗の分布の測定ができ、半導体
材料の電気特性の評価の手数、時間を大幅に短縮でき
る。
難であったパターン化されたLSI、ULSIなどの半
導体材料の微小領域の比抵抗の3次元的な変化をnmオ
ーダーの精度で測定することができ、(1)パターン化
された微小な領域の比抵抗の分布が測定でき、さらにそ
の結果から、電気特性にかかわるキャリア濃度の見積も
り、IC,LSI,ULSIなどの半導体装置の設計、
プロセスの開発、製造、製品管理にきわめて有効に利用
することができ、しかも、(2)化学エッチングや研磨
などの前処理を行うことなく、イオンビーム照射システ
ムを使用して試料の測定対象表面のエッチングを行い、
その後、その部分の比抵抗の分布の測定ができ、半導体
材料の電気特性の評価の手数、時間を大幅に短縮でき
る。
【0042】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、従来困
難であったパターン化されたLSI、ULSIなどの半
導体材料の微小領域の比抵抗の3次元的な変化をnmオ
ーダーの精度で測定することができ、半導体材料の製造
プロセスの評価にきわめて有効に利用することができ
る。
難であったパターン化されたLSI、ULSIなどの半
導体材料の微小領域の比抵抗の3次元的な変化をnmオ
ーダーの精度で測定することができ、半導体材料の製造
プロセスの評価にきわめて有効に利用することができ
る。
【図1】この発明の一実施例に使用する半導体材料の電
気特性評価装置の機能ブロック図。
気特性評価装置の機能ブロック図。
【図2】上記装置の使用状態を示す拡大図。
【図3】上記装置による電気特性評価の等価回路図。
【図4】上記装置により測定した半導体試料の断面方向
の比電流特性を示すグラフ。
の比電流特性を示すグラフ。
【図5】上記装置により測定した半導体試料の表面方向
の比電流特性を示すグラフ。
の比電流特性を示すグラフ。
【図6】一般的な半導体材料の構造断面図。
5 試料載置台 6 ステッピングモータ 7 ピエゾ素子位置決め装置 8 探針 9 光学検出系 10 走査プローブ顕微鏡システム 11 電子ビーム照射システム 12 イオンビーム照射システム 13 コントローラ 14 入力装置 15 表示装置 16 試料 16A ベース 16B 動作領域 16C 電極 17 ステップスキャンコントローラ 18 X−Yスキャンシステム 19 Z軸コントローラ 20 電流検出装置 21 電流検出装置 23 カンチレバー 24 電圧検出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹中 みゆき 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内
Claims (1)
- 【請求項1】 移動、位置調整が可能な載置台に半導体
材料を載置し、 前記半導体材料の所定の部位に荷電粒子を連続的に供給
し、 前記半導体材料の任意の部位を探針によって接触させて
走査し、 前記荷電粒子によって前記半導体材料に供給される電流
の一部を前記探針によって計測し、同時に前記半導体の
ベース部分からのアース電流を計測し、 前記探針の接触部位各々における当該探針によって計測
される電流値と前記アース電流値との電流比を求めるこ
とを特徴とする半導体材料の電気特性評価方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22224894A JP3300545B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 半導体材料の電気特性評価方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22224894A JP3300545B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 半導体材料の電気特性評価方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0888258A true JPH0888258A (ja) | 1996-04-02 |
| JP3300545B2 JP3300545B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=16779426
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22224894A Expired - Fee Related JP3300545B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 半導体材料の電気特性評価方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3300545B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0843175A1 (en) * | 1996-11-14 | 1998-05-20 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Scanning probe microscope and signal processing apparatus |
| US6881597B2 (en) | 2001-01-22 | 2005-04-19 | Renesas Technology Corp. | Method of manufacturing a semiconductor device to provide a plurality of test element groups (TEGs) in a scribe region |
| US7026830B2 (en) | 1996-03-05 | 2006-04-11 | Hitachi, Ltd. | Method and apparatus for inspecting integrated circuit pattern |
| JP2018504604A (ja) * | 2015-02-03 | 2018-02-15 | エフイーアイ イーエフエー インコーポレーテッド | 走査型プローブ顕微鏡を使用して特徴部分を画像化する方法 |
-
1994
- 1994-09-16 JP JP22224894A patent/JP3300545B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7026830B2 (en) | 1996-03-05 | 2006-04-11 | Hitachi, Ltd. | Method and apparatus for inspecting integrated circuit pattern |
| US7417444B2 (en) | 1996-03-05 | 2008-08-26 | Hitachi, Ltd. | Method and apparatus for inspecting integrated circuit pattern |
| US7952074B2 (en) | 1996-03-05 | 2011-05-31 | Hitachi, Ltd. | Method and apparatus for inspecting integrated circuit pattern |
| EP0843175A1 (en) * | 1996-11-14 | 1998-05-20 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Scanning probe microscope and signal processing apparatus |
| US6881597B2 (en) | 2001-01-22 | 2005-04-19 | Renesas Technology Corp. | Method of manufacturing a semiconductor device to provide a plurality of test element groups (TEGs) in a scribe region |
| JP2018504604A (ja) * | 2015-02-03 | 2018-02-15 | エフイーアイ イーエフエー インコーポレーテッド | 走査型プローブ顕微鏡を使用して特徴部分を画像化する方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3300545B2 (ja) | 2002-07-08 |
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