JPH0889194A - フライ用ミックス組成物及びこれで被覆されてなる加熱調理用被覆食品材料、並びに食品の製造方法 - Google Patents

フライ用ミックス組成物及びこれで被覆されてなる加熱調理用被覆食品材料、並びに食品の製造方法

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JPH0889194A
JPH0889194A JP6257552A JP25755294A JPH0889194A JP H0889194 A JPH0889194 A JP H0889194A JP 6257552 A JP6257552 A JP 6257552A JP 25755294 A JP25755294 A JP 25755294A JP H0889194 A JPH0889194 A JP H0889194A
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mix composition
food material
frying
coated
cooking
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JP6257552A
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Nobuteru Ishizuka
信輝 石塚
Akira Shigeta
明 繁田
Hidenari Imai
秀成 今井
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品材料(種)への衣付けが容易にでき、ま
た調理後においては、柔らかく、ふっくらとした食感の
フライとなり、かつサクミ感のある衣が得られるフライ
用ミックス組成物及び該ミックス組成物で被覆された加
熱調理用被覆食品材料、並びに該被覆食品材料を用いた
食品の製造方法を提供する。 【構成】 40℃、90%RHの雰囲気中に1時間放置
後の吸湿度が0.15g/cm2 ・hr以上であり、か
つ加熱ゲル化性を有する粉末を含むことを特徴とするフ
ライ用ミックス組成物。該フライ用ミックス組成物が未
調理あるいは半調理済の食品材料に被覆されてなる加熱
調理用被覆食品材料。該加熱調理用被覆食品材料を油脂
で揚げて調理する食品の製造方法。油脂を含有する上記
フライ用ミックス組成物が未調理あるいは半調理済の食
品材料に被覆されてなる加熱調理用被覆食品材料を乾式
加熱手段で調理する食品の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣付けのためのフライ
用ミックス組成物及び該ミックス組成物で被覆された加
熱調理用被覆食品材料、並びに該被覆食品材料を用いた
食品の製造方法に関する。特に本発明は、衣付けが容易
であり、またふっくら感、柔らかい食感のフライを作る
ことができるフライ用ミックス組成物及び該ミックス組
成物で被覆された加熱調理用被覆食品材料、並びに該被
覆食品材料を用いた食品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、流通手段の発達や食生活の多様化
により、様々な種類の冷凍食品、冷蔵食品、あるいはレ
トルト食品が提案されている。特にフライ、コロッケな
どに代表される揚げ物(フライ)類は、これらの食品の
調製が比較的手間のかかる作業が必要なことから簡便に
できる上記のような冷凍食品等の需要は多い。通常フラ
イ類を家庭で作る際には、その衣付けの材料として小麦
粉などの穀粉、卵、そしてパン粉が用いられる。衣付け
は、まず穀粉を肉類及び/又は野菜などからなる未調
理、あるいは半調理済の食品材料(種、具材)に付着さ
せた後、この表面に溶き卵を付着させ、更にパン粉をま
ぶすという工程で行われている。穀粉によって食品材料
の表面の水分が吸収され、卵の付きが良くなり、また穀
粉、卵は、それぞれ加熱調理によって薄膜(穀粉の糊化
による薄膜、また卵による蛋白質の薄膜)を形成し、こ
の両者によりパン粉の食品材料表面への付着が容易にな
ると共に、また形成される衣の剥れも防止される。
【0003】最近では、電子レンジ、オーブンあるいは
オーブン・レンジなどを利用したフライ類の調理法(ノ
ンフライ類の調理法)も提案されている。例えば、電子
レンジを利用してカツフライ(ポークフライ、トンカ
ツ)を作るには、まず衣となるパン粉を広げ、この上か
ら適量のサラダ油を吹きかけ、良く混ぜる。そしてこれ
を電子レンジで加熱し、サラダ油をパン粉に均一に含ま
せる。一方、食品材料(種)となる豚肉には塩、胡椒な
どで下味をつけた後、小麦粉、溶き卵、更に上記で得た
パン粉の順に衣付けを行い、これを電子レンジで所定時
間焼く。このようにして、多量の油を使用することな
く、揚げた時のようなカツフライを得ることができる。
【0004】上記のようなフライ類の衣付けには、その
作業性の面からパン粉が容易に付着し、また外観上から
より多くのパン粉が付着され、剥れ落ちにくいことが好
ましい。このことは、上記のような冷凍食品などを一定
の品質で量産する際には、特に必要となる。また調理後
のフライ類をよりおいしく食べるには、加熱調理によっ
て種が余り固くならず、ふっくらとしており、また衣は
カラッとしたサクミのある食感で仕上ることが望まし
い。しかし一般に従来の冷凍食品などは特に種のふっく
ら感、柔らかさにおいては、充分でない。また上記のノ
ンフライの場合においても油で揚げた本来のフライ類に
比べ衣にはカラッとしたサクミ感が無く、また種となる
食品材料、特に肉類などはふっくら感も余りなく、また
パサついて固い食感となり易いとの問題もある。
【0005】上記のようなフライ類の衣付けの作業性を
改良し、パン粉の付きを良くし、また衣付け後は剥れ落
ちにくいフライ用ミックス(パン粉揚げ用衣ミックス)
が提案されている(特開昭55−150870号公報参
照)。これはパン粉と冷水膨潤性又は冷水溶解性の高い
天然糊料類等とからなる混合物で、衣付けの作業性にお
いては改良されるが、得られたフライ製品自身のふっく
ら感などの食感においては十分満足できる程には至って
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、食品
材料(種)への衣付けが容易にでき、また調理後におい
ては、柔らかく、ふっくらとした食感のフライとなり、
かつサクミ感のある衣が得られるフライ用ミックス組成
物及び該ミックス組成物で被覆された加熱調理用被覆食
品材料、並びに該被覆食品材料を用いた食品の製造方法
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、フライ類の
衣付けの作業性、及び衣付けに用いる材料のフライ製品
の品質に及ぼす影響に着目し、検討を行った。それによ
ると、衣付けに際しては、種表面の水分を速やかに吸収
して粘稠化し、また加熱調理によってゲル化し、種表面
に薄膜(皮膜)を形成しやすい性質を有する物質が有効
であるとの知見を得た。そこで本発明者は、上記のよう
な性質を有する材料を求めて研究した結果、特定の値以
上の吸湿性を有し、かつ加熱ゲル形成能を有する粉末を
用いることで上記目標とするフライを作ることができる
ことを見出し、本発明を完成したものである。上記のよ
うな性質を持つ粉末を用いることにより、パン粉が付着
しやすくなり、また加熱によるゲル化で形成された種表
面の皮膜により水分の過剰な蒸散が抑えられ、ふっくら
感などの食感の改良されたフライを得ることができる。
【0008】本発明は、40℃、90%RH(相対湿
度)の雰囲気中に1時間放置後の吸湿度が0.15g/
cm2 ・hr以上であり、かつ加熱ゲル化性を有する粉
末を含むことを特徴とするフライ用ミックス組成物にあ
る。
【0009】また本発明は、上記のフライ用ミックス組
成物が未調理あるいは半調理済の食品材料に被覆されて
なる加熱調理用被覆食品材料にもある。
【0010】更に本発明は、上記加熱調理用被覆食品材
料を油脂で揚げて調理する食品の製造方法にもある。
【0011】更にまた、本発明は、油脂を含有したフラ
イ用ミックス組成物が未調理あるいは半調理済の食品材
料に被覆されてなる被覆食品材料を乾式加熱手段で調理
する食品の製造方法にもある。
【0012】本発明は、以下の態様であることが好まし
い。 (1)粉末が、50〜150℃の温度で加熱ゲル化性を
示す。 (2)粉末が、5〜1000μmの範囲の平均粒子径を
有する。 (3)粉末が、10%以下の水分含有量である。 (4)吸湿度が、0.18g/cm2 ・hr〜0.20
g/cm2 ・hrの範囲にある。 (5)フライ用ミックス組成物が更にポリリン酸塩を含
有する。
【0013】以下に、本発明のフライ用ミックス組成物
について説明する。本発明のフライ用ミックス組成物に
用いられる粉末は、40℃、90%RHの雰囲気中に1
時間放置後の吸湿度が0.15g/cm2 ・hr以上で
あり、かつ加熱ゲル化性を有する。上記吸湿度は、0.
18g/cm2 ・hr〜0.25g/cm2 ・hr(更
に好ましくは、0.18g/cm2 ・hr〜0.20g
/cm2 ・hr)の範囲にあることが好ましい。本明細
書において、吸湿度は、添付した図1に示される円筒形
の吸湿度測定用カップを用い、以下の方法で測定した値
を意味する。即ち、吸湿度測定用カップ(内径6cm、
外周の高さ2cm、縁の厚み2mm、重さ40g、アル
ミニウム製)に粉末10gを入れ、このカップを40
℃、90%RH(相対湿度)の雰囲気中に1時間放置
し、その後の重量の増加分(g)を測定することにより
本発明で規定する吸湿度とした。但し、上記吸湿度の測
定に際して、カップ内の粉末の嵩密度をほぼ一定にする
ために、カップを木製の机上約3cmの高さから10回
繰り返し落下させた。なお、上記の吸湿度の測定に際し
て、フライ用ミックス組成物にパン粉が含まれている場
合は、パン粉を除いた状態で測定する。また本発明で用
いられる粉末は、吸収した水分と共に加熱によりゲル化
し、皮膜を形成する性質を有している。ゲル化温度は、
50〜150℃であることが好ましい。
【0014】本発明で用いられる粉末としては、例え
ば、単糖類、オリゴ糖、デキストリン、プルラン、糖ア
ルコールおよび蛋白加水分解物からなる群より選ばれる
少なくとも一種の素材と蛋白質とからなるものを挙げる
ことができる。単糖類、オリゴ糖、デキストリン、プル
ラン、糖アルコールおよび蛋白加水分解物は、水に溶解
することで高い粘稠性を示す素材である。単糖類として
は、例えば、グルコース、フラクトースを挙げることが
できる。またオリゴ糖としては、通常二糖類から六糖類
までのものが含まれるが、具体的には、ショ糖、マルト
ース、乳糖、ラフィノース、及びスタキオースなどを挙
げることができる。糖アルコールとしては、例えば、マ
ルチトール、ソルビトール、オリゴ糖アルコール、ラク
チトール、エリスリトール、及びキシリトールを挙げる
ことができる。蛋白加水分解物としては、例えば、動物
性蛋白加水分解物(HAP)(例、ゼラチン)、及び植
物性蛋白加水分解物(HVP)(例、大豆蛋白、小麦グ
ルテン及びコーングルテンなどの蛋白加水分解物)を挙
げることができる。本発明においては、上記の素材のう
ちでは、単糖類、オリゴ糖、プルラン、及び糖アルコー
ルからなる群より選ばれる少なくとも一種であることが
好ましく、特に、糖アルコール(中でもソルビトール、
オリゴ糖アルコール)であることが好ましい。
【0015】本発明において、上記蛋白質は、水溶性で
あり、かつ加熱によりゲル化し得るものであるが、これ
らの例としては、動物から得られる種々の蛋白質(卵蛋
白質、乳蛋白質、ゼラチン、コラーゲン及び血漿蛋白
質)及び植物性蛋白質を挙げることができる。卵蛋白質
としては、乾燥あるいは液体状の卵黄、卵白、全卵及び
これらより分離される単純(単一)蛋白質、例えば、オ
ボアルブミン、コンアルブミン、オボムコイド、及びオ
ボグロブリンを挙げることができる。乳蛋白質として
は、脱脂粉乳、ホエー(乳清)蛋白質、バターミルクパ
ウダー及びこれらより分離される単純(単一)蛋白質、
例えば、カゼイン、カゼインナトリウム、ラクトグロブ
リン、ラクトアルブミン及び免疫グロブリンを挙げるこ
とができる。植物性蛋白質としては、例えば、大豆蛋白
質、小麦蛋白質(小麦グルテン)及びコーン蛋白質(コ
ーングルテン)を挙げることができる。上記の蛋白質
は、それぞれ単独で用いても良いし、また二種以上を併
用しても良い。これらの中では、卵蛋白質が好ましく、
特に、乾燥卵白が好ましい。
【0016】本発明のフライ用ミックス組成物に含まれ
る粉末は、上記の高粘稠性を示す素材の少なくとも一種
の材料と蛋白質とを水に溶解混合した後、該水溶液を乾
燥し、その後得られた乾燥物を粉砕して得た複合体とし
て使用することが好ましい。高粘稠性を示す素材と蛋白
質との水への溶解混合は、通常の攪拌混合、均質化のた
めに用いられる、ホモミキサなどの攪拌、混合機を用い
て行うことができる。また水溶液の乾燥は、噴霧乾燥、
凍結乾燥、真空乾燥、あるいは噴霧造粒など種々の方法
を利用して行うことができる。本発明において、粉末
は、上記の高粘稠性を示す素材の少なくとも一種の材料
と蛋白質との単なる混合物として用いることもできる。
【0017】上記高粘稠性を示す素材と蛋白質との混合
比は、組み合わせる材料によって異なるが、高粘稠性を
示す素材:蛋白質(重量比で)=10:1〜1:10、
好ましくは、2:1〜1:2である。また水は、通常上
記混合物に対して1〜10重量倍(好ましくは、3〜5
重量倍)の量を用いる。得られた粉末の平均粒子径は、
一般に5〜1000μmの範囲、好ましくは、10〜2
00μmの範囲となるように調整する。また粉末の水分
含有量は、10%以下、好ましくは、6%以下となるよ
うに調整する。
【0018】本発明のフライ用ミックス組成物には上記
粉末の他に、実用上ではパン粉が含まれていることが調
理の簡便性の点で好ましい。その際の粉末とパン粉との
混合比は、特に制限はないが、通常粉末とパン粉の混合
重量比は、70:30〜5:95であり、好ましくは、
40:60〜15:85である。
【0019】また本発明のフライ用ミックス組成物に
は、加熱調理時に形成される薄膜(皮膜)がより密にな
るようにポリリン酸塩(例えば、ポリリン酸ナトリウ
ム、ポリリン酸カリウム、メタリン酸ナトリウムなど)
が含まれていることが好ましい。ポリリン酸塩の添加で
薄膜の水分蒸散性が抑制されるため更に食品材料を柔ら
かく、かつソフトにすることができる。
【0020】本発明の加熱調理用被覆食品材料は、前記
のフライ用ミックス組成物を肉類及び/又は野菜などか
らなる未調理あるいは半調理済の食品材料にまぶすなど
の方法でその表面に一面に付着(被覆)させることによ
り、調製することができる。未調理あるいは半調理済の
食品材料はフライ等の揚げ物類に使用できる、肉、魚貝
類、穀類、野菜、卵類、またこれらの材料を基にして加
工した未調理、半調理済の材料を挙げることができる。
なお、食品材料によっては、その表面に水等を予め付着
させた後、フライ用ミックス組成物をまぶすことが好ま
しい。上記の調製において、粉末は食品材料の表面に速
やかに吸着し、同時にパン粉の付着を容易にさせる。従
って、より多くの量のパン粉を容易に付着させることが
できる。
【0021】以上のようにして調製した本発明の被覆食
品材料は、油脂で揚げることにより、加熱調理すること
ができる。油は特に制限なく、食品材料に応じて従来フ
ライを作るのに使用されている種々の食用油脂が使用で
きる。
【0022】また、本発明の被覆食品材料は、電子レン
ジ、オーブンなどの乾式の加熱手段で調理することもで
きる。但し、このように乾式加熱調理する際には、本発
明のフライ用ミックス組成物には、油脂が含まれている
ことが好ましい。このことにより、フライ類を多量の油
脂を用いて揚げたときと同様な食感、風味、外観を持つ
フライを作ることができる。油脂は、本発明のフライ用
ミックス組成物の構成成分である粉末、あるいはパン粉
のいずれかに含ませておいても良いし、またこの双方に
含ませておいても良い。また油脂の種類も特に制限な
く、前記の油脂で揚げるときと同じものを使用すること
ができる。油脂の含有量は、フライ用ミックス組成物1
00重量部に対して5〜100重量部であることが適当
である。好ましくは、10〜50重量部である。なお、
通常用いられる液状油脂の変わりに、粉末油脂を使用す
ることもできる。この場合の粉末油脂の使用量も上記の
範囲が適当である。
【0023】本発明の加熱調理用被覆食品材料として
は、例えば、コロッケ(各種野菜コロッケ、各種挽き肉
入りコロッケ、クリームコロッケ、尾付きエビコロッケ
などの魚介類のコロッケなど)、カツ(串カツ、ハムカ
ツ、ハムポテトカツ、ポークカツ、ササミカツ、牛カ
ツ、メンチカツなど)、フライ(各種魚介類のフライ、
ハムエッグフライ、ピザ風フライなど)、及びスコッチ
エッグを挙げることができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。
【0025】[参考例1]以下に示す通常の方法でカツ
フライを揚げた。豚肉90gに、薄力粉3.2g、溶き
卵7.5g、パン粉7.2gを順次付着させ、次いで1
80℃のサラダ油で3分間揚げた後、取り出し、カツフ
ライを得た。
【0026】[実施例1]乾燥卵白(商品名:卵白パウ
ダーGT、太陽化学(株)製)10g、プルラン15g
を水120gに溶解し、ホモミキサーにより均一に混合
した。得られた混合溶液を凍結乾燥し、その後乾燥物を
粉砕機で粉砕して水分約5%の粉末を得た(平均粒子
径:50μm、吸湿度:0.18g/cm2 ・hr)。
上記で得られた粉末30gと乾燥パン粉70gを混合し
て本発明に従うフライ用ミックス組成物を得た。
【0027】[実施例2]上記実施例1において、乾燥
卵白を11g、プルランの代わりにオリゴ糖アルコール
(商品名:アマミール、林原製薬(株)製)19gを使
用した以外は、実施例1と同様にして粉末皮膜剤を得
た。得られた粉末皮膜剤の水分含有量は5%であった
(平均粒子径:50μm、吸湿度:0.19g/cm2
・hr)。上記の粉末皮膜剤30gと乾燥パン粉70g
を混合して本発明に従うフライ用ミックス組成物を得
た。
【0028】[実施例3]上記実施例2において、乾燥
卵白を10g、オリゴ糖アルコール(商品名:アマミー
ル、林原製薬(株)製)を17.5gを使用し、更にポ
リリン酸ナトリウムを2.5g添加した以外は、実施例
1と同様にして粉末皮膜剤を得た。得られた粉末皮膜剤
の水分含有量は5%であった(平均粒子径:50μm、
吸湿度:0.18g/cm2 ・hr)。上記の粉末皮膜
剤30gと乾燥パン粉70gを混合して本発明に従うフ
ライ用ミックス組成物を得た。
【0029】[実施例4]上記実施例1において、乾燥
卵白を15g、プルランの代わりに果糖を15gを使用
した以外は、実施例1と同様にして粉末皮膜剤を得た。
得られた粉末皮膜剤の水分含有量は5%であった(平均
粒子径:50μm、吸湿度:0.17g/cm2 ・h
r)。上記の粉末皮膜剤30gと乾燥パン粉70gを混
合して本発明に従うフライ用ミックス組成物を得た。
【0030】[実施例5]上記実施例1において、乾燥
卵白を15g、プルランの代わりにソルビトールを15
gを使用した以外は、実施例1と同様にして粉末皮膜剤
を得た。得られた粉末皮膜剤の水分含有量は5%であっ
た(平均粒子径:50μm、吸湿度:0.16g/cm
2 ・hr)。上記の粉末皮膜剤30gと乾燥パン粉70
gを混合して本発明に従うフライ用ミックス組成物を得
た。
【0031】[実施例6]乾燥卵白(商品名「卵白パウ
ダーGT」、太陽化学(株)製)15g、蛋白加水分解
物(ゼラチン分解物)(商品名「エンザップP」、大日
本製糖(株)15g及び乾燥パン粉70gを混合し、本
発明に従うフライ用ミックス組成物を得た(乾燥卵白及
び蛋白加水分解物の混合物としての平均粒子径:50μ
m、吸湿度:0.20g/cm2 ・hr)。
【0032】[比較例1]乾燥卵白(商品名:卵白パウ
ダーGT、太陽化学(株)製)15g、α化澱粉(商品
名:テクステイドA、ナショナルスターチ(株))15
g、及び乾燥パン粉70gを混合してフライ用ミックス
組成物を得た。
【0033】[比較例2]乾燥卵白(商品名:卵白パウ
ダーGT、太陽化学(株)製)1g、キサンタンガム1
g、グアーガム1g、薄力小麦粉27g、及び乾燥パン
粉70gを混合してフライ用ミックス組成物を得た。
【0034】[比較例3]乾燥卵白(商品名:卵白パウ
ダーGT、太陽化学(株)製)3g、α化澱粉(商品
名:テクステイドA、ナショナルスターチ(株))5
g、及び乾燥パン粉92gを混合してフライ用ミックス
組成物を得た。
【0035】上記で得られたフライ用ミックス組成物の
配合(単位:g)を以下の表1にまとめて記載する。
【0036】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── フライ用 実 施 例 参考例 比 較 例 ミックス 1 2 3 4 5 6 1 1 2 3 ──────────────────────────────────── 乾燥卵白 15 11 10 15 15 15 小麦粉15 1 3 オリゴ糖ア 0 19 17.5 0 0 0 ↓ 0 0 0 ルコール 溶き卵 ソルビット 0 0 0 0 15 0 ↓ 0 0 0 果糖 0 0 0 15 0 0 パン粉 0 0 0 プルラン 15 0 0 0 0 0 0 0 0 蛋白加水 0 0 0 0 0 15 0 0 0 分解物 ──────────────────────────────────── キサンタン 0 0 0 0 0 0 0 1 0 ガム グアーガム 0 0 0 0 0 0 0 1 0 α化澱粉 0 0 0 0 0 0 15 0 5 小麦粉 0 0 0 0 0 0 0 27 0 ポリリン酸 0 0 2.5 0 0 0 0 0 0 ナトリウム 乾燥パン粉70 70 70 70 70 70 70 70 92 ────────────────────────────────────
【0037】[フライ用ミックス組成物及び被覆食品材
料としての評価]次に、上記で得たフライ用ミックス組
成物を豚肉90gにまぶし、被覆食品材料を調製した
後、これを180℃のサラダ油で3分間揚げ、その後取
り出し、カツフライを得た。上記の被覆食品材料の調製
において、フライ用ミックス組成物の豚肉への付着量を
下記の方法で測定した。市販の豚ロース肉(厚み:12
〜14mm)を90gにカットし、これをミックス組成
物約30gが入った容器の中に入れ、肉の表裏の両面
に、手で軽く押えつけてミックス組成物を付着させる。
肉へのパン粉の付着量は、下記の式により求める。 パン粉付着量(g)=ミックス組成物の付着量(g)×
(ミックス組成物中のパン粉含有率(%)/100)
【0038】得られたカツフライについて、専門評価パ
ネラーにより、下記の項目について官能評価を行った。
またカツフライの肉の体積を以下の方法で測定した。 (官能評価)評価は、衣付けの簡便性、衣の食感(サク
ミ感)及び肉の食感(ふっくら感、ソフトさ)を通常の
油で揚げたフライ(参考例1)を基準にしてこれと比較
することにより行った。評価基準は、以下の通りであ
る。 AA:通常の油で揚げたときと比べて非常に良い。 A:通常の油で揚げたときと比べてやや良い。 B:油で揚げたときとほぼ同等である。 C:油で揚げたときと比べ劣るが、許容範囲である。 (肉の体積の測定)市販の豚ロース肉(厚み:12〜1
4mm)を90gにカットし、これをミックス組成物約
30gが入った容器の中に入れ、肉の表裏の両面に、手
で軽く押えつけてミックス組成物を付着させる。これを
180℃のサラダ油で3分間揚げた後、取り出し、肉に
付着した衣をはがし取る。衣を剥した後の肉をメスシリ
ンダーに投入して、水置換により肉の体積を測定した。
なお、加熱調理前の90gの肉の体積は、同様な方法に
より測定した結果、85ml相当の水体積を有してい
た。以上の結果を以下の表2に示す。なお、表2におい
て、「吸湿度」(単位:g/cm2 ・hr)は、前述し
ように、図1に示した方法に従い測定した。
【0039】
【表2】 表2 ──────────────────────────────────── フライ用ミックス組成物 実 施 例 参考例 比 較 例 評価項目 1 2 3 4 5 6 1 1 2 3 ──────────────────────────────────── パン粉付 6.2 7.4 7.4 7.1 6.8 5.6 7.2 4.4 4.6 5.2 着量(g) ──────────────────────────────────── 肉の体積 61 67 70 64 64 63 54 62 62 62 (mL) ──────────────────────────────────── 吸湿度 0.18 0.19 0.18 0.17 0.16 0.20 −− 0.14 0.10 0.14 ──────────────────────────────────── 官能評価 衣のサクミ B A A A A B B C C C 肉 ふっくら感 B A AA A A B B B C C ソフトさ B A AA A A B B C C C 衣付けの A A A A A A B A A A 簡便性 ────────────────────────────────────
【0040】上記表2に示された結果から、特定の吸湿
度を有し、かつ加熱ゲル形成能を有する粉末を含む本発
明に従うフライ用ミックス組成物(実施例1〜6)を用
いることにより、通常の方法に従う衣付け(参考例1)
に比べて衣付けが容易であり、またパン粉の付着量も通
常の方法に従う衣付けの量とほぼ同等の量を付着させる
ことができる。そして得られたカツフライは、衣にサク
ミ感があり、また肉も柔らかく、かつふっくら感がある
ことがわかる。特に、ポリリン酸塩を添加したフライ用
ミックス組成物(実施例3)を用いると更に肉の食感も
良くなることがわかる。一方、吸湿度が本発明で規定す
る値以下のフライ用ミックス組成物(比較例1〜3)を
用いた場合には、衣付けは容易に行えるが、パン粉の付
着量も比較的少なく、また調理後の衣のサクミ感、肉の
柔らかさやふっくら感においても通常の方法に従って得
たもの(参考例1)に比べて劣っている。
【0041】[実施例7]乾燥卵白(商品名「卵白パウ
ダーGT」、太陽化学(株)製)8g、オリゴ糖アルコ
ール(商品名:アマミール、林原製薬(株)製)14
g、サラダ油8gを水120gに添加し、ホモミキサに
より均一に混合した。得られた混合溶液を凍結乾燥し、
粉砕機で粉砕して、水分約5%の粉末皮膜剤を得た(平
均粒子径:50μm、吸湿度:0.19g/cm2 ・h
r)。この粉末30gと乾燥パン粉70gを混合し、本
発明に従うフライ用ミックス組成物を得た。牛肉90g
に上記のフライ用ミックス組成物をまぶした。この時の
付着量は、10.6gであった。これをオーブン(25
0℃、8分間)で加熱調理し、本発明の方法に従うカツ
フライを得た。
【0042】[実施例8]乾燥卵白(商品名「卵白パウ
ダーGT」、太陽化学(株)製)7g、オリゴ糖アルコ
ール(商品名:アマミール、林原製薬(株)製)13g
を水80gに溶解し、ホモミキサにより均一に混合し
た。得られた混合溶液を凍結乾燥し、粉砕機で粉砕し
て、水分約5%の粉末皮膜剤を得た(平均粒子径:50
μm、吸湿度:0.19g/cm2 ・hr)。得られた
粉末20g、粉末油脂(商品名「エマファットCO」、
油脂含有量:80重量%、理研ビタミン(株)製)10
g及び乾燥パン粉70gを混合し、本発明に従うフライ
用ミックス組成物を得た。牛肉90gに上記のフライ用
ミックス組成物をまぶした。この時の付着量は、10.
0gであった。これをオーブン(250℃、8分間)で
加熱調理し、本発明の方法に従うカツフライを得た。
【0043】[実施例9]乾燥卵白(商品名「卵白パウ
ダーGT」、太陽化学(株)製)11g、オリゴ糖アル
コール(商品名:アマミール、林原製薬(株)製)19
gを水120gに溶解し、ホモミキサにより均一に混合
した。得られた混合溶液を凍結乾燥し、粉砕機で粉砕し
て、水分約5%の粉末皮膜剤を得た(平均粒子径:50
μm、吸湿度:0.19g/cm2 ・hr)。得られた
粉末30gと揚げパン粉70g(油脂含有量:45重量
%)を混合し、本発明に従うフライ用ミックス組成物を
得た。牛肉90gに上記のフライ用ミックス組成物をま
ぶした。この時の付着量は、10.0gであった。これ
を電子レンジ(レンジ強、500W、3分間)で加熱調
理し、本発明の方法に従うカツフライを得た。
【0044】[比較例5]豚肉90gに、薄力粉3.2
g、溶き卵7.5g、及び揚げパン粉7.2g(油脂含
有量:45重量%)を順次付着させた。次いで、これを
オーブン(250℃、8分間)で加熱し、カツフライを
作った。
【0045】[比較例6]豚肉90gに、薄力粉3.2
g、溶き卵7.5g、及び揚げパン粉7.2g(油脂含
有量:45重量%)を順次付着させた。次いで、これを
電子レンジ(レンジ強;500W、3分間)で加熱し、
カツフライを作った。
【0046】[フライ用ミックス組成物及び被覆食品材
料としての評価]得られた各カツフライについて前記と
同様に評価した。但し、肉の体積は、加熱調理(オーブ
ン、電子レンジ)後の肉を用いた以外は、上記と同様な
方法で測定した。以上の結果を以下の表3に示す。な
お、表3には前記の参考例1も併記する。
【0047】
【表3】 表3 ──────────────────────────────────── フライ用ミックス組成物 実 施 例 参考例 比 較 例 配合 7 8 9 1 5 6 ──────────────────────────────────── 乾燥卵白 8 7 11 オリゴ糖アル 14 13 19 小麦粉 小麦粉 小麦粉 コール ↓ ↓ ↓ サラダ油 8 0 0 とき卵 とき卵 とき卵 粉末油脂 0 10 0 ↓ ↓ ↓ 乾燥パン粉 70 70 0 パン粉 揚げ 揚げ 揚げパン粉 0 0 70 パン粉 パン粉 ──────────────────────────────────── 評価項目 ──────────────────────────────────── パン粉付着量(g)7.4 7.0 7.0 7.2 7.2 7.2 (g) ──────────────────────────────────── 肉の体積(mL) 65 65 69 54 50 52 ──────────────────────────────────── 吸湿度 0.19 0.19 0.19 −− −− −− ──────────────────────────────────── 官能評価 衣のサクミ A A A B C C 肉のふっくら感 A A A B B C 肉のソフトさ A A A B C C 衣付けの簡便性 A A A B A A ────────────────────────────────────
【0048】上記表3に示された結果から、所謂ノンフ
ライの製品においても特定の吸湿度を有し、かつ加熱ゲ
ル形成能を有する粉末を含む本発明に従うフライ用ミッ
クス組成物(実施例7〜9)を用いることにより通常の
方法に従う衣付け(参考例1)あるいは従来の方法に従
う衣付け(比較例5及び6)比べて、衣付けが容易であ
り、また得られたカツフライは、衣にサクミ感があり、
また肉も柔らかく、かつふっくら感があることがわか
る。
【0049】
【発明の効果】本発明に従うフライ用ミックス組成物を
使用することにより、パン粉の食品材料の表面への付着
性が改良され、衣付けを容易に行うことができる。また
通常の方法で得られるパン粉の付着量とほぼ同等のパン
粉を付着させることができる。また本発明に従うフライ
用ミックス組成物は、加熱によりゲル化し、皮膜を形成
して食品材料表面を覆うために、食品材料からの過剰な
水分の蒸発が抑制される。このため、食品材料は柔らか
く、またふっくらとした食感のものとなる。従って、食
感の良いフライを作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、吸湿度測定用カップの断面模式図であ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 40℃、90%RHの雰囲気中に1時間
    放置後の吸湿度が0.15g/cm2 ・hr以上であ
    り、かつ加熱ゲル化性を有する粉末を含むことを特徴と
    するフライ用ミックス組成物。
  2. 【請求項2】 パン粉が含まれている請求項1に記載の
    フライ用ミックス組成物。
  3. 【請求項3】 吸湿度が0.18g/cm2 ・hr〜
    0.25g/cm2 ・hrの範囲にある請求項1又は2
    に記載のフライ用ミックス組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの項に記載のフ
    ライ用ミックス組成物が未調理あるいは半調理済の食品
    材料に被覆されてなる加熱調理用被覆食品材料。
  5. 【請求項5】 フライ用ミックス組成物が油脂を含有す
    る請求項4に記載の加熱調理用被覆食品材料。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の加熱調理用被覆食品材
    料を油脂で揚げて調理する食品の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の被覆食品材料を乾式加
    熱手段で調理する食品の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002078460A (ja) * 2000-06-22 2002-03-19 Taiyo Kagaku Co Ltd フライ食品用品質改良剤
JP2002125608A (ja) * 2000-08-15 2002-05-08 Taiyo Kagaku Co Ltd フライ食品用品質改良剤
JP2002142702A (ja) * 2000-09-01 2002-05-21 Taiyo Kagaku Co Ltd フライ食品用品質改良剤
JP2012039913A (ja) * 2010-08-18 2012-03-01 Nisshin Seifun Group Inc パン粉組成物
JP2012095595A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Nippon Flour Mills Co Ltd フライ油が汚れにくいまぶしタイプのから揚げ用ミックス粉

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