JPH0889814A - メタル担体 - Google Patents
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- JPH0889814A JPH0889814A JP6224650A JP22465094A JPH0889814A JP H0889814 A JPH0889814 A JP H0889814A JP 6224650 A JP6224650 A JP 6224650A JP 22465094 A JP22465094 A JP 22465094A JP H0889814 A JPH0889814 A JP H0889814A
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Landscapes
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 担持された触媒の活性化温度まで短時間に昇
温でき、かつ高い排気ガス浄化率を長期間維持する低コ
ストのメタル担体を提供する。 【構成】 メタル担体1は、平板と波板3とからなり、
平板と波板3とを交互に重ね合わせ渦巻状に巻回した形
状に構成されている。平板および波板3には、矩形状の
スリットが複数箇所に形成されたスリット部4が軸方向
の略中央部から一端部方向に向って形成されている。こ
のスリットは、メタル担体1の軸方向に対して直交方向
に等間隔で連続して形成され、軸方向に対しても等間隔
で連続して形成されている。また、軸方向に隣接するス
リット同士は、互い違いに位置している。一方、平板お
よび波板3の表面には、排気ガス上流側の端部から所定
の範囲52aに触媒物質が高密度に担持された高密度担
持層が形成され、範囲52aを除いた範囲52bに触媒
物質が低密度に担持された低密度担持層が形成されてい
る。
温でき、かつ高い排気ガス浄化率を長期間維持する低コ
ストのメタル担体を提供する。 【構成】 メタル担体1は、平板と波板3とからなり、
平板と波板3とを交互に重ね合わせ渦巻状に巻回した形
状に構成されている。平板および波板3には、矩形状の
スリットが複数箇所に形成されたスリット部4が軸方向
の略中央部から一端部方向に向って形成されている。こ
のスリットは、メタル担体1の軸方向に対して直交方向
に等間隔で連続して形成され、軸方向に対しても等間隔
で連続して形成されている。また、軸方向に隣接するス
リット同士は、互い違いに位置している。一方、平板お
よび波板3の表面には、排気ガス上流側の端部から所定
の範囲52aに触媒物質が高密度に担持された高密度担
持層が形成され、範囲52aを除いた範囲52bに触媒
物質が低密度に担持された低密度担持層が形成されてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタル担体に関するも
ので、例えば内燃機関の排気経路中に配設され、内燃機
関の排ガスを浄化可能な触媒を担持するためのメタル担
体に関するものである。
ので、例えば内燃機関の排気経路中に配設され、内燃機
関の排ガスを浄化可能な触媒を担持するためのメタル担
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車用エンジンの排
ガス中に含まれるCO、HCおよびNOx等の有害成分
を無害な気体、水に変換する手段として、エンジンの排
気経路の途中にメタル担体を介在させ排ガスを浄化する
方法が知られている。この種のメタル担体として、例え
ば実開平4−62316号公報に開示されている排ガス
浄化触媒用メタル担体がある。この排ガス浄化触媒用メ
タル担体は、金属製の平板と波板を重合わせ渦巻状に巻
回または積層したものであり、エンジン始動初期等の排
ガス温度が低い状態において、担持された触媒物質の活
性化温度までメタル担体を昇温させるのに長時間を要す
ることから、触媒物質が短時間で活性化されず排ガスが
浄化され難いという問題がある。
ガス中に含まれるCO、HCおよびNOx等の有害成分
を無害な気体、水に変換する手段として、エンジンの排
気経路の途中にメタル担体を介在させ排ガスを浄化する
方法が知られている。この種のメタル担体として、例え
ば実開平4−62316号公報に開示されている排ガス
浄化触媒用メタル担体がある。この排ガス浄化触媒用メ
タル担体は、金属製の平板と波板を重合わせ渦巻状に巻
回または積層したものであり、エンジン始動初期等の排
ガス温度が低い状態において、担持された触媒物質の活
性化温度までメタル担体を昇温させるのに長時間を要す
ることから、触媒物質が短時間で活性化されず排ガスが
浄化され難いという問題がある。
【0003】そこで、特開平2−223622号公報に
開示されているハニカムヒータを用いた排ガス浄化装置
は、ステンレス鋼から形成されたハニカム形状のメタル
担体自体に通電することによりメタル担体を発熱させ、
触媒物質の活性化を図るものである。ところが、この種
の自己発熱型メタル担体を発熱させるには1kWを超え
る大電力が必要であることから、多大なエネルギを消費
するという問題がある。また、このハニカムヒータを用
いた排ガス浄化装置は、触媒温度および排ガス流速がメ
タル担体の部位により異なるにもかかわらず触媒貴金属
がメタル担体の全体に均一に担持されているため、触媒
温度と排ガス濃度とに依存する触媒貴金属の排ガス浄化
率を向上させることが困難であるという問題がある。
開示されているハニカムヒータを用いた排ガス浄化装置
は、ステンレス鋼から形成されたハニカム形状のメタル
担体自体に通電することによりメタル担体を発熱させ、
触媒物質の活性化を図るものである。ところが、この種
の自己発熱型メタル担体を発熱させるには1kWを超え
る大電力が必要であることから、多大なエネルギを消費
するという問題がある。また、このハニカムヒータを用
いた排ガス浄化装置は、触媒温度および排ガス流速がメ
タル担体の部位により異なるにもかかわらず触媒貴金属
がメタル担体の全体に均一に担持されているため、触媒
温度と排ガス濃度とに依存する触媒貴金属の排ガス浄化
率を向上させることが困難であるという問題がある。
【0004】そこで、特開昭61−46252号公報で
は、排ガス入口側から若干内側の部分、およびこの部分
より下流側であって軸心部近傍の部分に他の部分よりも
多く触媒成分をモノリス触媒に担持させ、排ガスの流速
分布および温度分布に応じて最適な排ガス浄化を図る排
ガス浄化用モノリス触媒が提案されている。
は、排ガス入口側から若干内側の部分、およびこの部分
より下流側であって軸心部近傍の部分に他の部分よりも
多く触媒成分をモノリス触媒に担持させ、排ガスの流速
分布および温度分布に応じて最適な排ガス浄化を図る排
ガス浄化用モノリス触媒が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
61−46252号公報に開示されている排ガス浄化用
モノリス触媒によると、部分的に触媒貴金属の分布濃度
を変えていることから、高密度に担持されている触媒貴
金属の粒子間距離が小さい領域にシンタリング現象が顕
著にあらわれ、排ガス浄化率が徐々に低下するおそれが
ある。ここで、シンタリング現象とは、熱振動によって
触媒貴金属粒子が表面移動し、触媒貴金属粒子の粒径成
長により触媒表面積が減少するという現象をいう。ま
た、長期間高い排ガス浄化率を確保するためには、触媒
貴金属の担持量を増量させる必要があり、耐久後の性能
を満足するだけの担持増量を行うことが困難であるとい
う問題がある。さらに、担持する触媒貴金属は、存在量
が希少なため高価な白金、ロジウム、パラジウム等であ
ることから、担持増量に伴いコストが増大するという問
題がある。
61−46252号公報に開示されている排ガス浄化用
モノリス触媒によると、部分的に触媒貴金属の分布濃度
を変えていることから、高密度に担持されている触媒貴
金属の粒子間距離が小さい領域にシンタリング現象が顕
著にあらわれ、排ガス浄化率が徐々に低下するおそれが
ある。ここで、シンタリング現象とは、熱振動によって
触媒貴金属粒子が表面移動し、触媒貴金属粒子の粒径成
長により触媒表面積が減少するという現象をいう。ま
た、長期間高い排ガス浄化率を確保するためには、触媒
貴金属の担持量を増量させる必要があり、耐久後の性能
を満足するだけの担持増量を行うことが困難であるとい
う問題がある。さらに、担持する触媒貴金属は、存在量
が希少なため高価な白金、ロジウム、パラジウム等であ
ることから、担持増量に伴いコストが増大するという問
題がある。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、担持された触媒の活性化温度まで短
時間に昇温でき、かつ高い排ガス浄化率を長期間維持す
る低コストのメタル担体を提供することを目的とする。
になされたもので、担持された触媒の活性化温度まで短
時間に昇温でき、かつ高い排ガス浄化率を長期間維持す
る低コストのメタル担体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明による請求項1記載のメタル担体は、内燃機
関の排気経路中に配設され、金属製の平板と波板とが交
互に重ね合わせられ巻回または積層して構成されるハニ
カム体に触媒物質を担持してなるメタル担体であって、
排ガス流れ方向に直交する方向に延びる複数個のスリッ
トが前記平板または前記波板の少なくとも一方の排気経
路上流側に形成され、この排気経路上流側の端部近傍の
前記スリットを含む範囲に前記ハニカム体の排気経路下
流側よりも触媒物質を高密度に分布させた高密度担持層
を有することを特徴とする。
めの本発明による請求項1記載のメタル担体は、内燃機
関の排気経路中に配設され、金属製の平板と波板とが交
互に重ね合わせられ巻回または積層して構成されるハニ
カム体に触媒物質を担持してなるメタル担体であって、
排ガス流れ方向に直交する方向に延びる複数個のスリッ
トが前記平板または前記波板の少なくとも一方の排気経
路上流側に形成され、この排気経路上流側の端部近傍の
前記スリットを含む範囲に前記ハニカム体の排気経路下
流側よりも触媒物質を高密度に分布させた高密度担持層
を有することを特徴とする。
【0008】また、本発明による請求項2記載のメタル
担体は、請求項1記載のメタル担体において、前記複数
のスリットからなるスリット部は、前記平板または前記
波板の排気経路上流側から排ガス流れ方向に前記ハニカ
ム体の軸方向長さの5%〜60%の範囲で形成されたこ
とを特徴とする。また、本発明による請求項3記載のメ
タル担体は、請求項1または2記載のメタル担体におい
て、前記高密度担持層は、前記スリット部を含み排ガス
流れ方向に5mm以上の範囲に形成されることを特徴と
する。
担体は、請求項1記載のメタル担体において、前記複数
のスリットからなるスリット部は、前記平板または前記
波板の排気経路上流側から排ガス流れ方向に前記ハニカ
ム体の軸方向長さの5%〜60%の範囲で形成されたこ
とを特徴とする。また、本発明による請求項3記載のメ
タル担体は、請求項1または2記載のメタル担体におい
て、前記高密度担持層は、前記スリット部を含み排ガス
流れ方向に5mm以上の範囲に形成されることを特徴と
する。
【0009】また、本発明による請求項4記載のメタル
担体は、請求項1、2または3記載のメタル担体におい
て、前記スリット部が形成される前記平板または前記波
板の排気経路上流側端部には、排ガス流れ方向に3mm
〜5mmの範囲で非スリット部が形成され、この非スリ
ット部には触媒物質を低密度分布させた低密度担持層が
形成されることを特徴とする。
担体は、請求項1、2または3記載のメタル担体におい
て、前記スリット部が形成される前記平板または前記波
板の排気経路上流側端部には、排ガス流れ方向に3mm
〜5mmの範囲で非スリット部が形成され、この非スリ
ット部には触媒物質を低密度分布させた低密度担持層が
形成されることを特徴とする。
【0010】また、本発明による請求項5記載のメタル
担体は、請求項1、2、3または4記載のメタル担体に
おいて、前記触媒物質は、白金、ロジウム系触媒または
パラジウム系触媒からなることを特徴とする。また、本
発明による請求項6記載のメタル担体は、請求項1、
2、3、4または5記載のメタル担体において、前記高
密度担持層の担持密度は、非高密度担持層の担持密度の
9倍以下であることを特徴とする。
担体は、請求項1、2、3または4記載のメタル担体に
おいて、前記触媒物質は、白金、ロジウム系触媒または
パラジウム系触媒からなることを特徴とする。また、本
発明による請求項6記載のメタル担体は、請求項1、
2、3、4または5記載のメタル担体において、前記高
密度担持層の担持密度は、非高密度担持層の担持密度の
9倍以下であることを特徴とする。
【0011】また、本発明による請求項7記載のメタル
担体は、請求項1、2、3、4、5または6記載のメタ
ル担体において、前記触媒物質が白金、ロジウム系触媒
の場合、前記触媒物質の総担持量が1.5g/リットル〜
4.0g/リットル、かつ白金とロジウムとの重量比率が白
金1に対してロジウム0.2以下であるとともに、前記
高密度担持層の担持密度が3.6g/m2 以下になるよ
うに担持されたことを特徴とする。
担体は、請求項1、2、3、4、5または6記載のメタ
ル担体において、前記触媒物質が白金、ロジウム系触媒
の場合、前記触媒物質の総担持量が1.5g/リットル〜
4.0g/リットル、かつ白金とロジウムとの重量比率が白
金1に対してロジウム0.2以下であるとともに、前記
高密度担持層の担持密度が3.6g/m2 以下になるよ
うに担持されたことを特徴とする。
【0012】また、本発明による請求項8記載のメタル
担体は、請求項1、2、3、4、5または6記載のメタ
ル担体において、前記触媒物質がパラジウム系触媒の場
合、前記触媒物質の総担持量が4.0g/リットル〜6.0
g/リットルであるとともに、前記高密度担持層の担持密度
が8.0g/m2 以下になるように担持されたことを特
徴とする。
担体は、請求項1、2、3、4、5または6記載のメタ
ル担体において、前記触媒物質がパラジウム系触媒の場
合、前記触媒物質の総担持量が4.0g/リットル〜6.0
g/リットルであるとともに、前記高密度担持層の担持密度
が8.0g/m2 以下になるように担持されたことを特
徴とする。
【0013】また、本発明による請求項9記載のメタル
担体は、請求項1、2、3、4、5、6または7記載の
メタル担体において、前記触媒物質が白金、ロジウム系
触媒の場合、前記ハニカム体に前記触媒物質を担持して
なる担持層の最小担持密度は、0.45g/m2 である
ことを特徴とする。また、本発明による請求項10記載
のメタル担体は、請求項1、2、3、4、5、6または
8記載のメタル担体において、前記触媒物質がパラジウ
ム系触媒の場合、前記ハニカム体に前記触媒物質を担持
してなる担持層の最小担持密度は、1.0g/m2 であ
ることを特徴とする。
担体は、請求項1、2、3、4、5、6または7記載の
メタル担体において、前記触媒物質が白金、ロジウム系
触媒の場合、前記ハニカム体に前記触媒物質を担持して
なる担持層の最小担持密度は、0.45g/m2 である
ことを特徴とする。また、本発明による請求項10記載
のメタル担体は、請求項1、2、3、4、5、6または
8記載のメタル担体において、前記触媒物質がパラジウ
ム系触媒の場合、前記ハニカム体に前記触媒物質を担持
してなる担持層の最小担持密度は、1.0g/m2 であ
ることを特徴とする。
【0014】また、本発明による請求項11記載のメタ
ル担体は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9
または10記載のメタル担体において、前記触媒物質
は、前記平板または前記波板にコーティングされたγ−
Al2 O3 層上に担持されることを特徴とする。また、
本発明による請求項12記載のメタル担体は、請求項
1、2、3、4、5、6、7、9または11記載のメタ
ル担体において、前記触媒物質が白金、ロジウム系触媒
の場合、白金とロジウムの合計担持密度0.45g/m
2 に対し前記γ−Al2 O3 層のコーティング密度が3
1g/m2 であることを特徴とする。
ル担体は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9
または10記載のメタル担体において、前記触媒物質
は、前記平板または前記波板にコーティングされたγ−
Al2 O3 層上に担持されることを特徴とする。また、
本発明による請求項12記載のメタル担体は、請求項
1、2、3、4、5、6、7、9または11記載のメタ
ル担体において、前記触媒物質が白金、ロジウム系触媒
の場合、白金とロジウムの合計担持密度0.45g/m
2 に対し前記γ−Al2 O3 層のコーティング密度が3
1g/m2 であることを特徴とする。
【0015】また、本発明による請求項13記載のメタ
ル担体は、請求項1、2、3、4、5、6、8、10ま
たは11記載のメタル担体において、前記触媒物質がパ
ラジウム系触媒の場合、パラジウムの担持密度1g/m
2 に対し前記γ−Al2 O3層のコーティング密度が3
1g/m2 であることを特徴とする。また、本発明によ
る請求項14記載のメタル担体は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10、11、12または13
記載のメタル担体において、前記触媒物質の担持密度分
布は、前記触媒物質の成分を含有する溶液に前記平板ま
たは前記波板が浸漬される回数によって得られることを
特徴とする。
ル担体は、請求項1、2、3、4、5、6、8、10ま
たは11記載のメタル担体において、前記触媒物質がパ
ラジウム系触媒の場合、パラジウムの担持密度1g/m
2 に対し前記γ−Al2 O3層のコーティング密度が3
1g/m2 であることを特徴とする。また、本発明によ
る請求項14記載のメタル担体は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10、11、12または13
記載のメタル担体において、前記触媒物質の担持密度分
布は、前記触媒物質の成分を含有する溶液に前記平板ま
たは前記波板が浸漬される回数によって得られることを
特徴とする。
【0016】
【作用および発明の効果】本発明のメタル担体による
と、金属製の平板または波板の少なくとも一方の排気経
路上流側に排ガス流れ方向に直交する方向に延びる複数
個のスリットからなるスリット部が形成されることか
ら、平板または波板の排気経路上流側の熱容量が小さく
なる。また複数個のスリットにより排ガスの流れが攪乱
されることから、スリット部では熱伝達効率が高まる。
さらに例えば軸方向に隣接するスリット同士を互違いに
位置させることにより放熱経路が長くなるため、熱伝導
量が少なくなる。これにより、排気経路上流側で昇温し
た熱を蓄熱する効果がある。
と、金属製の平板または波板の少なくとも一方の排気経
路上流側に排ガス流れ方向に直交する方向に延びる複数
個のスリットからなるスリット部が形成されることか
ら、平板または波板の排気経路上流側の熱容量が小さく
なる。また複数個のスリットにより排ガスの流れが攪乱
されることから、スリット部では熱伝達効率が高まる。
さらに例えば軸方向に隣接するスリット同士を互違いに
位置させることにより放熱経路が長くなるため、熱伝導
量が少なくなる。これにより、排気経路上流側で昇温し
た熱を蓄熱する効果がある。
【0017】また、本発明のメタル担体によると、スリ
ット部を含む範囲に触媒物質を高密度分布させた高密度
担持層が形成されていることから、触媒物質の活性化温
度に達したとき、高密度担持層の触媒物質の活性化に伴
う反応熱により平板または波板の排気経路上流側の昇温
を速める効果がある。この昇温を速める効果と前述の昇
温した熱を蓄熱する効果とから、排ガスからの熱により
容易にメタル担体を昇温でき、触媒物質の反応熱による
昇温依存度を抑える効果がある。したがって、触媒物質
の担持量を少なくすることができ、さらに高い浄化率を
長期間に渡って維持するため必要な触媒担持量を減少さ
せる効果がある。また、触媒物質の担持量を少なくする
ことができることから、触媒物質の粒子間距離を十分に
確保することができ、シンタリング現象を抑制し高い排
ガス浄化率を長期間維持することができる効果がある。
さらに、必要な触媒担持量の減少により触媒の使用量を
減少させコスト低減を図ることができる効果がある。
ット部を含む範囲に触媒物質を高密度分布させた高密度
担持層が形成されていることから、触媒物質の活性化温
度に達したとき、高密度担持層の触媒物質の活性化に伴
う反応熱により平板または波板の排気経路上流側の昇温
を速める効果がある。この昇温を速める効果と前述の昇
温した熱を蓄熱する効果とから、排ガスからの熱により
容易にメタル担体を昇温でき、触媒物質の反応熱による
昇温依存度を抑える効果がある。したがって、触媒物質
の担持量を少なくすることができ、さらに高い浄化率を
長期間に渡って維持するため必要な触媒担持量を減少さ
せる効果がある。また、触媒物質の担持量を少なくする
ことができることから、触媒物質の粒子間距離を十分に
確保することができ、シンタリング現象を抑制し高い排
ガス浄化率を長期間維持することができる効果がある。
さらに、必要な触媒担持量の減少により触媒の使用量を
減少させコスト低減を図ることができる効果がある。
【0018】さらに、本発明のメタル担体によると、平
板または波板の少なくとも一方に形成された排気経路上
流側のスリット部が平板および波板とから構成されるハ
ニカム体の軸方向長さの5%〜60%の範囲であること
から、排気経路上流側で昇温した熱を効率良く蓄熱し短
時間に昇温できる効果がある。さらにまた、本発明のメ
タル担体によると、スリット部が形成される平板または
波板の排気経路上流側端部には、排ガス流れ方向に3m
m〜5mmの範囲で非スリット部が形成され、この非ス
リット部には触媒物質を低密度分布させた低密度担持層
が形成される。これにより、排ガスに含まれるハロゲン
化鉛等により排ガス上流側端部に鉛化合物が付着した場
合においても、触媒物質の性能を大きく損なうことがな
く、また必要な触媒担持量の減少によりコスト低減がで
きる。
板または波板の少なくとも一方に形成された排気経路上
流側のスリット部が平板および波板とから構成されるハ
ニカム体の軸方向長さの5%〜60%の範囲であること
から、排気経路上流側で昇温した熱を効率良く蓄熱し短
時間に昇温できる効果がある。さらにまた、本発明のメ
タル担体によると、スリット部が形成される平板または
波板の排気経路上流側端部には、排ガス流れ方向に3m
m〜5mmの範囲で非スリット部が形成され、この非ス
リット部には触媒物質を低密度分布させた低密度担持層
が形成される。これにより、排ガスに含まれるハロゲン
化鉛等により排ガス上流側端部に鉛化合物が付着した場
合においても、触媒物質の性能を大きく損なうことがな
く、また必要な触媒担持量の減少によりコスト低減がで
きる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例)本発明の第1実施例によるメタル担体を
図1〜図14に基づいて説明する。図2に示すように、
V8、4000ccのエンジン5より導出される8本の
エキゾーストマニホールドは4本ずつ集合されており、
この集合された2本のエキゾーストマニホールド6a、
6bがエンジン5の排気経路として構成されている。こ
のエキゾーストマニホールド6a、6bの途中にはメタ
ル担体1がそれぞれ配設され、またメタル担体1の下流
直下には1300ccの大容量を有するスタートキャス
タリスト7が配設されている。この2個のスタートキャ
スタリスト7の下流に接続される排気管22は、さらに
1本に集合された後、図示しない1000ccのメイン
キャスタリストに接続されている。
する。 (第1実施例)本発明の第1実施例によるメタル担体を
図1〜図14に基づいて説明する。図2に示すように、
V8、4000ccのエンジン5より導出される8本の
エキゾーストマニホールドは4本ずつ集合されており、
この集合された2本のエキゾーストマニホールド6a、
6bがエンジン5の排気経路として構成されている。こ
のエキゾーストマニホールド6a、6bの途中にはメタ
ル担体1がそれぞれ配設され、またメタル担体1の下流
直下には1300ccの大容量を有するスタートキャス
タリスト7が配設されている。この2個のスタートキャ
スタリスト7の下流に接続される排気管22は、さらに
1本に集合された後、図示しない1000ccのメイン
キャスタリストに接続されている。
【0020】スタートキャスタリスト7は、セラミック
からなるモノリス触媒であり、スタートキャスタリスト
用外筒17内にワイヤネットまたはセラミック繊維マッ
ト18を介して保持されている。スタートキャスタリス
ト用外筒17の下流側には、下流側フランジ19が形成
され、排気管22に形成された排気管フランジ20とこ
の下流側フランジ19とが互いにボルト21によって連
結固定されている。
からなるモノリス触媒であり、スタートキャスタリスト
用外筒17内にワイヤネットまたはセラミック繊維マッ
ト18を介して保持されている。スタートキャスタリス
ト用外筒17の下流側には、下流側フランジ19が形成
され、排気管22に形成された排気管フランジ20とこ
の下流側フランジ19とが互いにボルト21によって連
結固定されている。
【0021】図3および図4に示すように、メタル担体
1は、平板2と波板3とからなり、平板2と波板3とを
交互に重ね合わせ渦巻状に巻回した形状に構成されてい
る。この平板2および波板3は、双方とも例えばCrが
18〜24wt%、Alが4.5〜5.5wt%、希土
類元素(REM)が0.1〜0.2wt%、残部Feの
Fe−Cr−Al組成よりなる耐熱ステンレス箔であ
る。また巻回前の平板2および波板3は、例えば板幅5
0aが60mm、板厚が0.03〜0.20mmの帯状
に形成されている。
1は、平板2と波板3とからなり、平板2と波板3とを
交互に重ね合わせ渦巻状に巻回した形状に構成されてい
る。この平板2および波板3は、双方とも例えばCrが
18〜24wt%、Alが4.5〜5.5wt%、希土
類元素(REM)が0.1〜0.2wt%、残部Feの
Fe−Cr−Al組成よりなる耐熱ステンレス箔であ
る。また巻回前の平板2および波板3は、例えば板幅5
0aが60mm、板厚が0.03〜0.20mmの帯状
に形成されている。
【0022】図6に示すように、平板2および波板3に
は、スリット部4が軸方向の略中央部から一端部方向に
向って形成されている。ここで、展開した波板3と平板
2とは、同一形状からなるため、図6には平板2の展開
形状を代表して記載する。平板2の一端部には、後述す
るように平板2と波板3とを接合するための溶接しろで
ある間隔50bが設けられ、この間隔50bだけ離れた
位置から幅50cの範囲にスリット部4が形成されてい
る。本第1実施例では、間隔50bは例えば3mm、幅
50cは例えば31.2mmである。
は、スリット部4が軸方向の略中央部から一端部方向に
向って形成されている。ここで、展開した波板3と平板
2とは、同一形状からなるため、図6には平板2の展開
形状を代表して記載する。平板2の一端部には、後述す
るように平板2と波板3とを接合するための溶接しろで
ある間隔50bが設けられ、この間隔50bだけ離れた
位置から幅50cの範囲にスリット部4が形成されてい
る。本第1実施例では、間隔50bは例えば3mm、幅
50cは例えば31.2mmである。
【0023】図7に示すように、スリット部4に形成さ
れる矩形状のスリットは、例えば次に示す各寸法により
形成されている。 スリット幅w = 3mm スリット高さh = 1.2mm 軸方法スリット間隔D = 1mm 直交方向スリット間隔H = 0.8mm この矩形状のスリットは、メタル担体1の軸方向に対し
て直交方向に間隔Hで連続して形成され、また軸方向に
間隔Dで連続して形成されている。また軸方向に隣接す
るスリット同士は、互いに(w+D)/2だけずれるよ
うに位置している。
れる矩形状のスリットは、例えば次に示す各寸法により
形成されている。 スリット幅w = 3mm スリット高さh = 1.2mm 軸方法スリット間隔D = 1mm 直交方向スリット間隔H = 0.8mm この矩形状のスリットは、メタル担体1の軸方向に対し
て直交方向に間隔Hで連続して形成され、また軸方向に
間隔Dで連続して形成されている。また軸方向に隣接す
るスリット同士は、互いに(w+D)/2だけずれるよ
うに位置している。
【0024】波板3は、例えば繰返しピッチ4.9m
m、波の振幅に相当する高さ1.7mmの波状に形成さ
れている。平板2と波板3とは、巻回後、排ガス上流側
に互いのスリット部4が位置するように巻回される。こ
の巻回と同時にスリット部4が形成されていない平板2
および波板3の両端部近傍が接合される。この接合は、
波板3の山部または谷部と平板2とが接触する部分に施
され、レーザビーム溶接、抵抗溶接、ろう付等により行
われる。
m、波の振幅に相当する高さ1.7mmの波状に形成さ
れている。平板2と波板3とは、巻回後、排ガス上流側
に互いのスリット部4が位置するように巻回される。こ
の巻回と同時にスリット部4が形成されていない平板2
および波板3の両端部近傍が接合される。この接合は、
波板3の山部または谷部と平板2とが接触する部分に施
され、レーザビーム溶接、抵抗溶接、ろう付等により行
われる。
【0025】図3〜図5に示すように、巻回された平板
2と波板3とからなるメタル担体1は、例えば耐熱性ス
テンレスSUS430からなる筒状の外筒8により周囲
を覆われている。外筒8は、スリット部4が形成される
メタル担体1の周囲に空隙部9を確保できるように形成
されている。この空隙部9の空隙51aは例えば1.5
mmであり、波板3の高さと同程度の空隙を保持してい
る。メタル担体1の排ガス下流側を覆う外筒8の一部に
は、メタル担体1の軸方向に沿って延びる切欠部10が
形成されている。この切欠部10は、外筒8の円周方向
に45°間隔に8箇所形成されている。
2と波板3とからなるメタル担体1は、例えば耐熱性ス
テンレスSUS430からなる筒状の外筒8により周囲
を覆われている。外筒8は、スリット部4が形成される
メタル担体1の周囲に空隙部9を確保できるように形成
されている。この空隙部9の空隙51aは例えば1.5
mmであり、波板3の高さと同程度の空隙を保持してい
る。メタル担体1の排ガス下流側を覆う外筒8の一部に
は、メタル担体1の軸方向に沿って延びる切欠部10が
形成されている。この切欠部10は、外筒8の円周方向
に45°間隔に8箇所形成されている。
【0026】メタル担体1と外筒8とは、前記切欠部1
0を除く外筒8の周方向部分に外筒8の外部からレーザ
ビームを照射することにより、メタル担体1の波板3と
外筒8の内周壁とが溶接固定されている。このメタル担
体1と外筒8との接合は、レーザビーム溶接に限らず、
ろう付により施されても良い。図3および図4には、レ
ーザビーム溶接による溶接痕11が示されている。この
メタル担体1と外筒8との接合に際し、メタル担体1の
最外周に位置する波板3と外筒8との熱容量差によって
波板3側に溶接割れが生ずるおそれがある。そのため、
レーザビーム溶接より溶接する場合、メタル担体1の最
外周には波板3を2枚重ねて位置させることにより、波
板3側の溶接割れを防止することができる。また、ろう
付する場合、ろう付面積を十分確保するためメタル担体
1の最外周には平板2を位置させるのが好ましい。
0を除く外筒8の周方向部分に外筒8の外部からレーザ
ビームを照射することにより、メタル担体1の波板3と
外筒8の内周壁とが溶接固定されている。このメタル担
体1と外筒8との接合は、レーザビーム溶接に限らず、
ろう付により施されても良い。図3および図4には、レ
ーザビーム溶接による溶接痕11が示されている。この
メタル担体1と外筒8との接合に際し、メタル担体1の
最外周に位置する波板3と外筒8との熱容量差によって
波板3側に溶接割れが生ずるおそれがある。そのため、
レーザビーム溶接より溶接する場合、メタル担体1の最
外周には波板3を2枚重ねて位置させることにより、波
板3側の溶接割れを防止することができる。また、ろう
付する場合、ろう付面積を十分確保するためメタル担体
1の最外周には平板2を位置させるのが好ましい。
【0027】メタル担体1の排ガス上流側を覆う外筒8
の外周壁には、例えば耐熱性ステンレスSUS430か
らなる鍔状のフランジ12が溶接固定され、溶接痕13
が形成されている。フランジ12は、溶接性を考慮し外
筒8と同質の材料が選択されており、さらに高い溶接性
を確保するため外筒8とフランジ12との溶接は、後述
するγ−Al2 O3 コートおよび触媒担持工程より前工
程で行われる。
の外周壁には、例えば耐熱性ステンレスSUS430か
らなる鍔状のフランジ12が溶接固定され、溶接痕13
が形成されている。フランジ12は、溶接性を考慮し外
筒8と同質の材料が選択されており、さらに高い溶接性
を確保するため外筒8とフランジ12との溶接は、後述
するγ−Al2 O3 コートおよび触媒担持工程より前工
程で行われる。
【0028】以上、説明したように平板2と波板3とが
巻回されるとともに、一端側にスリット部4が形成さ
れ、また波板3の山部または谷部と平板2とがレーザ溶
接されるメタル担体を得ることができる。次に、前述し
たメタル担体1に触媒を担持させる触媒担持工程を図8
および図9に基づいて説明する。
巻回されるとともに、一端側にスリット部4が形成さ
れ、また波板3の山部または谷部と平板2とがレーザ溶
接されるメタル担体を得ることができる。次に、前述し
たメタル担体1に触媒を担持させる触媒担持工程を図8
および図9に基づいて説明する。
【0029】800〜1200℃で1〜10時間、メタ
ル担体1を加熱することにより、メタル担体1を構成す
る平板2、波板3の表面にアルミニウムの酸化物が析出
する。この加熱処理は、γ−Al2 O3 コートの剥離を
目的として行うもであり、平板2、波板3の表面にアル
ミナウィスカを生成させ表面積を増加させるものであ
る。これにより、高い信頼性を得ることができるため、
この加熱処理を施した方が好ましい。
ル担体1を加熱することにより、メタル担体1を構成す
る平板2、波板3の表面にアルミニウムの酸化物が析出
する。この加熱処理は、γ−Al2 O3 コートの剥離を
目的として行うもであり、平板2、波板3の表面にアル
ミナウィスカを生成させ表面積を増加させるものであ
る。これにより、高い信頼性を得ることができるため、
この加熱処理を施した方が好ましい。
【0030】この加熱処理後、γ−Al2 O3 を含有す
るスラリー中にこのメタル担体1を含浸させ焼成させ
る。これにより、平板2、波板3の表面がγ−Al2 O
3 コートされる。前述した各寸法等に形成されるメタル
担体1は、直径66mm、長さ60mm、容積205c
c、セル数150個/inch2 、全メタル担持表面積40
09cm2 であることから、総重量12.38gのγ−
Al2 O3 層を形成することになる。このγ−Al2 O
3 層は、ハニカム金属箔表面積1m2 当たり(以下、
「担持密度」という)に換算すると31g/m2 であ
り、また容積1リットル当たり(以下、「容積割合」と
いう)に換算すると60.3g/リットルである。
るスラリー中にこのメタル担体1を含浸させ焼成させ
る。これにより、平板2、波板3の表面がγ−Al2 O
3 コートされる。前述した各寸法等に形成されるメタル
担体1は、直径66mm、長さ60mm、容積205c
c、セル数150個/inch2 、全メタル担持表面積40
09cm2 であることから、総重量12.38gのγ−
Al2 O3 層を形成することになる。このγ−Al2 O
3 層は、ハニカム金属箔表面積1m2 当たり(以下、
「担持密度」という)に換算すると31g/m2 であ
り、また容積1リットル当たり(以下、「容積割合」と
いう)に換算すると60.3g/リットルである。
【0031】γ−Al2 O3 層を形成後、図8および図
9に示す2回の触媒担持工程により、例えば白金、ロジ
ウム、パラジウム等を溶解した水溶液中にメタル担体1
を含浸させ再度焼成させる。これにより、図1に示すよ
うに、メタル担体1の排ガス上流側と排ガス下流側とを
異なった担持密度分布にすることができる。図8に示す
ように、γ−Al2 O3 層を形成後、例えば白金を0.
15g含有する白金水溶液31が満たされる担持処理槽
30にメタル担体1全体を浸漬させ、また引上げる工程
を数回繰り返す。この工程の後、メタル担体1を担持処
理槽30から引上げ仮乾燥させる。仮乾燥後、白金水溶
液31に浸漬させたのと同様、図示しない担持処理槽に
満たされた例えば0.0030gのロジウムを含有する
ロジウム水溶液中にメタル担体1全体を浸漬させ、また
引上げる工程を数回繰り返す。この工程の後、メタル担
体1を担持処理槽から引上げ乾燥させる。これら第1触
媒担持工程によりメタル担体1には、担持密度0.37
g/m2 の白金と担持密度0.075g/m2 のロジウ
ムがそれぞれ担持される。白金とロジウムとの合計担持
密度は、0.45g/m2 である。
9に示す2回の触媒担持工程により、例えば白金、ロジ
ウム、パラジウム等を溶解した水溶液中にメタル担体1
を含浸させ再度焼成させる。これにより、図1に示すよ
うに、メタル担体1の排ガス上流側と排ガス下流側とを
異なった担持密度分布にすることができる。図8に示す
ように、γ−Al2 O3 層を形成後、例えば白金を0.
15g含有する白金水溶液31が満たされる担持処理槽
30にメタル担体1全体を浸漬させ、また引上げる工程
を数回繰り返す。この工程の後、メタル担体1を担持処
理槽30から引上げ仮乾燥させる。仮乾燥後、白金水溶
液31に浸漬させたのと同様、図示しない担持処理槽に
満たされた例えば0.0030gのロジウムを含有する
ロジウム水溶液中にメタル担体1全体を浸漬させ、また
引上げる工程を数回繰り返す。この工程の後、メタル担
体1を担持処理槽から引上げ乾燥させる。これら第1触
媒担持工程によりメタル担体1には、担持密度0.37
g/m2 の白金と担持密度0.075g/m2 のロジウ
ムがそれぞれ担持される。白金とロジウムとの合計担持
密度は、0.45g/m2 である。
【0032】また、図9に示すように、メタル担体1全
体に白金とロジウムとを担持させた後、例えば白金を
0.16g含有する白金水溶液32が満たされる担持処
理槽30に排ガス上流側の端部から所定の範囲52aま
でメタル担体1を浸漬させる。このとき、白金水溶液3
2の液面32aは前記工程の白金水溶液31の液面31
aより低く、メタル担体1の排ガス上流側の端部から範
囲52aまで浸される程度の白金水溶液31が担持処理
槽30に入れられている。本第1実施例では、範囲52
aが例えば12mmに設定されている。したがって、メ
タル担体1を浸漬させ、また引上げる工程を数回繰り返
すことにより、メタル担体1の範囲52aが触媒担持さ
れる。この工程の後、メタル担体1を担持処理槽30か
ら引上げ仮乾燥させる。さらに、仮乾燥後、白金水溶液
32に浸漬させたのと同様、図示しない担持処理槽に満
たされた例えば0.032gのロジウムを含有するロジ
ウム水溶液中にメタル担体1の範囲52aを浸漬させ、
また引上げる工程を数回繰り返す。この工程の後、メタ
ル担体1を担持処理槽から引上げ乾燥させる。これによ
り、メタル担体1の触媒担持工程が終了し、触媒が担持
された触媒コンバータ用のメタル担体を得ることができ
る。
体に白金とロジウムとを担持させた後、例えば白金を
0.16g含有する白金水溶液32が満たされる担持処
理槽30に排ガス上流側の端部から所定の範囲52aま
でメタル担体1を浸漬させる。このとき、白金水溶液3
2の液面32aは前記工程の白金水溶液31の液面31
aより低く、メタル担体1の排ガス上流側の端部から範
囲52aまで浸される程度の白金水溶液31が担持処理
槽30に入れられている。本第1実施例では、範囲52
aが例えば12mmに設定されている。したがって、メ
タル担体1を浸漬させ、また引上げる工程を数回繰り返
すことにより、メタル担体1の範囲52aが触媒担持さ
れる。この工程の後、メタル担体1を担持処理槽30か
ら引上げ仮乾燥させる。さらに、仮乾燥後、白金水溶液
32に浸漬させたのと同様、図示しない担持処理槽に満
たされた例えば0.032gのロジウムを含有するロジ
ウム水溶液中にメタル担体1の範囲52aを浸漬させ、
また引上げる工程を数回繰り返す。この工程の後、メタ
ル担体1を担持処理槽から引上げ乾燥させる。これによ
り、メタル担体1の触媒担持工程が終了し、触媒が担持
された触媒コンバータ用のメタル担体を得ることができ
る。
【0033】以上、説明した第1および第2触媒担持工
程により、メタル担体1の排ガス上流側端部の範囲52
aには、担持密度2.69g/m2 の白金と担持密度
0.54g/m2 のロジウムがそれぞれ担持され、白金
とロジウムとの合計担持密度が3.23g/m2 にな
る。一方、メタル担体1の排ガス上流側端部の範囲52
aを除いた範囲52bには、担持密度0.37g/m2
の白金と担持密度0.075g/m2 のロジウムがそれ
ぞれ担持され、白金とロジウムとの合計担持密度が0.
372g/m2 になる。これは、総担持量で表すと白金
0.31g、ロジウム0.062g、白金とロジウムの
合計0.372gになる。また、容積割合の総担持量に
換算すると白金1.5g/リットル、ロジウム0.3g/リッ
トル、白金とロジウムの合計1.8g/リットルになる。さら
に、範囲52aと範囲52bとのそれぞれの担持密度を
比較すると、範囲52aが範囲52bの9倍以下の担持
密度に設定してあることがわかる。これは、高担持密度
層である範囲52aの担持密度が高くなることにより、
触媒粒子間距離が小さくなり前述したシンタリング現象
が生ずることを防ぐためである。
程により、メタル担体1の排ガス上流側端部の範囲52
aには、担持密度2.69g/m2 の白金と担持密度
0.54g/m2 のロジウムがそれぞれ担持され、白金
とロジウムとの合計担持密度が3.23g/m2 にな
る。一方、メタル担体1の排ガス上流側端部の範囲52
aを除いた範囲52bには、担持密度0.37g/m2
の白金と担持密度0.075g/m2 のロジウムがそれ
ぞれ担持され、白金とロジウムとの合計担持密度が0.
372g/m2 になる。これは、総担持量で表すと白金
0.31g、ロジウム0.062g、白金とロジウムの
合計0.372gになる。また、容積割合の総担持量に
換算すると白金1.5g/リットル、ロジウム0.3g/リッ
トル、白金とロジウムの合計1.8g/リットルになる。さら
に、範囲52aと範囲52bとのそれぞれの担持密度を
比較すると、範囲52aが範囲52bの9倍以下の担持
密度に設定してあることがわかる。これは、高担持密度
層である範囲52aの担持密度が高くなることにより、
触媒粒子間距離が小さくなり前述したシンタリング現象
が生ずることを防ぐためである。
【0034】次に、エンジン5の排気経路にメタル担体
1を取付ける工程を図2および図10に基づいて説明す
る。図1、図2および図10に示すように、エキゾース
トマニホールド取付フランジ14aとスタートキャスタ
リスト取付フランジ14bとの間にガスケット15を介
してメタル担体1のフランジ12がボルト16により取
付けられる。これにより、メタル担体1は、エキゾース
トマニホールド6aとスタートキャスタリスト7との間
に連結固定される。
1を取付ける工程を図2および図10に基づいて説明す
る。図1、図2および図10に示すように、エキゾース
トマニホールド取付フランジ14aとスタートキャスタ
リスト取付フランジ14bとの間にガスケット15を介
してメタル担体1のフランジ12がボルト16により取
付けられる。これにより、メタル担体1は、エキゾース
トマニホールド6aとスタートキャスタリスト7との間
に連結固定される。
【0035】次に、メタル担体1の作動を図1および図
2に基づいて説明する。エンジン2の始動後、各気筒の
排気行程で排気された排ガスは、エキゾーストマニホー
ルド6a、6bを経由してメタル担体1に達する。メタ
ル担体1に達した排ガスがメタル担体1の上流側に位置
するスリット部4に衝突し、次に列挙するスリット部4
の効果に加え、空隙部9の空気層によりスリ
ット部4と外筒8とが断熱されていることからスリット
部4の温度は最も速く上昇する。
2に基づいて説明する。エンジン2の始動後、各気筒の
排気行程で排気された排ガスは、エキゾーストマニホー
ルド6a、6bを経由してメタル担体1に達する。メタ
ル担体1に達した排ガスがメタル担体1の上流側に位置
するスリット部4に衝突し、次に列挙するスリット部4
の効果に加え、空隙部9の空気層によりスリ
ット部4と外筒8とが断熱されていることからスリット
部4の温度は最も速く上昇する。
【0036】スリットの形成によりスリット部4の熱
容量が小さくなる。 スリットの形成によりメタル担体1の軸方向に対する
メタル担体1の断面積が小さくなるため、メタル担体1
の下流側への熱伝導を抑制する。 スリットの形成位置を互い違いにしたことにより伝熱
経路が長くなるため、メタル担体1の下流側への熱伝導
を抑制する。
容量が小さくなる。 スリットの形成によりメタル担体1の軸方向に対する
メタル担体1の断面積が小さくなるため、メタル担体1
の下流側への熱伝導を抑制する。 スリットの形成位置を互い違いにしたことにより伝熱
経路が長くなるため、メタル担体1の下流側への熱伝導
を抑制する。
【0037】スリットの形成により平板2と波板3と
の接触面積が減少するため、メタル担体1の径方向外側
への熱伝導を抑制する。 スリットには排ガスの流れを攪乱する働きがあるた
め、熱伝達効率を高める。 また、メタル担体1と外筒8とはメタル担体1の下流側
の溶接痕11で接合され、外筒8とエキゾーストマニホ
ールド6a、6bとはメタル担体1の上流側のフランジ
12により固定されているため、メタル担体1の熱が外
筒8を経由してエキゾーストマニホールド6a、6bに
達する伝熱経路が長く確保できる。これにより、メタル
担体1の放熱を抑制し放熱量を極めて少なくしている。
の接触面積が減少するため、メタル担体1の径方向外側
への熱伝導を抑制する。 スリットには排ガスの流れを攪乱する働きがあるた
め、熱伝達効率を高める。 また、メタル担体1と外筒8とはメタル担体1の下流側
の溶接痕11で接合され、外筒8とエキゾーストマニホ
ールド6a、6bとはメタル担体1の上流側のフランジ
12により固定されているため、メタル担体1の熱が外
筒8を経由してエキゾーストマニホールド6a、6bに
達する伝熱経路が長く確保できる。これにより、メタル
担体1の放熱を抑制し放熱量を極めて少なくしている。
【0038】さらに、スリット部4が形成されていない
メタル担体1の排ガス下流側は、スリット部4が形成さ
れている排ガス上流側と比較して、径方向および軸方向
に熱伝導度が大きいため熱伝導速度が極めて速く、メタ
ル担体1の排ガス下流側全域が短時間で触媒の活性化温
度まで昇温する。さらにまた、排ガス上流側のメタル担
体1の所定の範囲52aには、触媒物質を高密度の分布
させた担持層が形成されていることから、触媒物質の活
性化温度である250〜350℃に範囲52aが達し、
範囲52aの触媒物質が活性化するとその反応熱により
メタル担体1の排ガス上流側の昇温がさらに速くなる。
メタル担体1の排ガス下流側は、スリット部4が形成さ
れている排ガス上流側と比較して、径方向および軸方向
に熱伝導度が大きいため熱伝導速度が極めて速く、メタ
ル担体1の排ガス下流側全域が短時間で触媒の活性化温
度まで昇温する。さらにまた、排ガス上流側のメタル担
体1の所定の範囲52aには、触媒物質を高密度の分布
させた担持層が形成されていることから、触媒物質の活
性化温度である250〜350℃に範囲52aが達し、
範囲52aの触媒物質が活性化するとその反応熱により
メタル担体1の排ガス上流側の昇温がさらに速くなる。
【0039】ここで、触媒物質は白金、ロジウム系触媒
に限られることはなくパラジウム系触媒でも良い。また
このパラジウム系触媒を用いることによりさらにコスト
が低減できるとともに、耐熱性に優れたパラジウム系触
媒によってシンタリング現象が生じ難くなり、高い浄化
性能を長期間維持できる。以上、説明したスリット部4
等の効果により、エンジン2の始動直後、約15〜16
秒間でメタル担体1の全域が活性化され、排ガスを十分
に浄化できる触媒反応可能面積をメタル担体1に得るこ
とができる。また、メタル担体1の直下に設けられたス
タートキャスタリスト7は、メタル担体1を通過した高
温の排ガスによって、スタートキャスタリスト7の上流
側から順次触媒の活性化が行われる。エンジン2の高負
荷時、エキゾーストマニホールド6a、6bから大流量
の排ガスが排出される場合でも、メタル担体1とスター
トキャスタリスト7とより約90%以上の排ガス中のH
CおよびCOの浄化を行うことができる。
に限られることはなくパラジウム系触媒でも良い。また
このパラジウム系触媒を用いることによりさらにコスト
が低減できるとともに、耐熱性に優れたパラジウム系触
媒によってシンタリング現象が生じ難くなり、高い浄化
性能を長期間維持できる。以上、説明したスリット部4
等の効果により、エンジン2の始動直後、約15〜16
秒間でメタル担体1の全域が活性化され、排ガスを十分
に浄化できる触媒反応可能面積をメタル担体1に得るこ
とができる。また、メタル担体1の直下に設けられたス
タートキャスタリスト7は、メタル担体1を通過した高
温の排ガスによって、スタートキャスタリスト7の上流
側から順次触媒の活性化が行われる。エンジン2の高負
荷時、エキゾーストマニホールド6a、6bから大流量
の排ガスが排出される場合でも、メタル担体1とスター
トキャスタリスト7とより約90%以上の排ガス中のH
CおよびCOの浄化を行うことができる。
【0040】次に、第1実施例のメタル担体1と比較例
のメタル担体との排ガスによる温度上昇特性について調
べた結果を図11〜図13に基づいて説明する。比較実
験に際し、メタル担体1と比較例1、2のメタル担体と
の諸元を表1に示す。
のメタル担体との排ガスによる温度上昇特性について調
べた結果を図11〜図13に基づいて説明する。比較実
験に際し、メタル担体1と比較例1、2のメタル担体と
の諸元を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】図12に示すように、比較例1のメタル担
体110としてメタル担体1の排ガス上流側に高密度担
持層を形成しないものを用い、比較例2のメタル担体1
20としてメタル担体1の排ガス上流側にスリット部お
よび高密度担持層を形成しないものを用いた。図11に
示すように、メタル担体1は、エンジン5の始動直後2
〜3秒間で約300℃に達する排気管途中に取付けられ
る。比較例1および比較例2のメタル担体110、12
0も比較実験時、同様の位置に取付けられる。
体110としてメタル担体1の排ガス上流側に高密度担
持層を形成しないものを用い、比較例2のメタル担体1
20としてメタル担体1の排ガス上流側にスリット部お
よび高密度担持層を形成しないものを用いた。図11に
示すように、メタル担体1は、エンジン5の始動直後2
〜3秒間で約300℃に達する排気管途中に取付けられ
る。比較例1および比較例2のメタル担体110、12
0も比較実験時、同様の位置に取付けられる。
【0043】図12に示すように、メタル担体1、11
0、120の温度上昇を調べるにあたっては、各メタル
担体の排ガス上流側から軸方向に距離101(19m
m)下流側の点B、点C、点Dに示すメタル担体中心部
の温度状態を測定した。また、同時に各メタル担体の排
ガス上流側端部から軸方向に距離102(20mm)上
流側の点Aに示す排ガスの温度状態を測定した。
0、120の温度上昇を調べるにあたっては、各メタル
担体の排ガス上流側から軸方向に距離101(19m
m)下流側の点B、点C、点Dに示すメタル担体中心部
の温度状態を測定した。また、同時に各メタル担体の排
ガス上流側端部から軸方向に距離102(20mm)上
流側の点Aに示す排ガスの温度状態を測定した。
【0044】図13に示すように、メタル担体1におい
ては、エンジン始動後、4〜5秒間で約300℃の温度
に達している。これに対し比較例1のメタル担体110
においては5〜6秒間、メタル担体120においては7
〜9秒間で約300℃の温度に達している。このよう
に、メタル担体の排ガス上流側にスリット部を形成し、
さらに触媒物質を高密度に担持させることにより、メタ
ル担体内の急速な温度上昇を得ることができることを確
認した。
ては、エンジン始動後、4〜5秒間で約300℃の温度
に達している。これに対し比較例1のメタル担体110
においては5〜6秒間、メタル担体120においては7
〜9秒間で約300℃の温度に達している。このよう
に、メタル担体の排ガス上流側にスリット部を形成し、
さらに触媒物質を高密度に担持させることにより、メタ
ル担体内の急速な温度上昇を得ることができることを確
認した。
【0045】ここで、前述した平板2と波板3との溶接
しろである間隔50bは、3〜5mm程度であればメタ
ル担体1の昇温性能を妨げないことを実験により確認し
ている。また、スリット部4は、排ガス上流側から排ガ
スの流れ方向に向ってメタル担体の軸方向長さである板
幅50aの5〜60%の範囲のメタル担体に形成される
ことが望ましく、またこのスリット部4を含む排ガス上
流側の少なくとも排ガス流れ方向に5mm以上の範囲に
触媒物質を高密度に分布させた担持層を形成すると、エ
ンジン始動直後、約20秒間でメタル担体全域で触媒物
質の活性化ができることを実験により確認している。
しろである間隔50bは、3〜5mm程度であればメタ
ル担体1の昇温性能を妨げないことを実験により確認し
ている。また、スリット部4は、排ガス上流側から排ガ
スの流れ方向に向ってメタル担体の軸方向長さである板
幅50aの5〜60%の範囲のメタル担体に形成される
ことが望ましく、またこのスリット部4を含む排ガス上
流側の少なくとも排ガス流れ方向に5mm以上の範囲に
触媒物質を高密度に分布させた担持層を形成すると、エ
ンジン始動直後、約20秒間でメタル担体全域で触媒物
質の活性化ができることを実験により確認している。
【0046】また、触媒物質が白金、ロジウム系触媒の
場合、総担持量を1.5〜4.0g/リットルにするととも
に、白金とロジウムとの重量比率を白金1に対してロジ
ウム0.2以下に担持すると前述のようにエンジン始動
直後、十分な浄化性能を得ることができる。触媒物質が
パラジウム系の場合、総担持量を4.0〜6.0g/リッ
トルに担持すると、触媒物質が白金、ロジウム系触媒の場
合と同様、エンジン始動直後、十分な浄化性能を得るこ
とができる。
場合、総担持量を1.5〜4.0g/リットルにするととも
に、白金とロジウムとの重量比率を白金1に対してロジ
ウム0.2以下に担持すると前述のようにエンジン始動
直後、十分な浄化性能を得ることができる。触媒物質が
パラジウム系の場合、総担持量を4.0〜6.0g/リッ
トルに担持すると、触媒物質が白金、ロジウム系触媒の場
合と同様、エンジン始動直後、十分な浄化性能を得るこ
とができる。
【0047】さらに、触媒物質が白金、ロジウム系触媒
の場合、担持密度の最も小さい領域の担持層の担持密度
を最小0.45g/m2 に担持すると高負荷時、十分な
浄化性能を得ることができる。触媒物質がパラジウム系
の場合、担持密度の最も小さい領域の担持層の担持密度
を最小1.0g/m2 に担持すると、触媒物質が白金、
ロジウム系触媒の場合と同様、高負荷時、十分な浄化性
能を得ることができる。
の場合、担持密度の最も小さい領域の担持層の担持密度
を最小0.45g/m2 に担持すると高負荷時、十分な
浄化性能を得ることができる。触媒物質がパラジウム系
の場合、担持密度の最も小さい領域の担持層の担持密度
を最小1.0g/m2 に担持すると、触媒物質が白金、
ロジウム系触媒の場合と同様、高負荷時、十分な浄化性
能を得ることができる。
【0048】次に、メタル担体1と比較例のメタル担体
110、120を用いてメタル担体の耐久性について調
べた結果を図14に基づいて説明する。耐久試験条件
は、A/F=14.6、流入ガス温度900℃、200
時間運転である。この耐久試験前後の浄化特性を図14
に示す。図14に示すように、メタル担体1の浄化率
は、触媒担持密度分布を設けない比較例1および比較例
2と比較して耐久試験の前後にかかわらず最も高い値を
表している。また、比較例1のメタル担体110と比較
例2のメタル担体120とを比較すると、流入ガス上流
側に設けたスリット部4による効果が大きいことを示し
ている。
110、120を用いてメタル担体の耐久性について調
べた結果を図14に基づいて説明する。耐久試験条件
は、A/F=14.6、流入ガス温度900℃、200
時間運転である。この耐久試験前後の浄化特性を図14
に示す。図14に示すように、メタル担体1の浄化率
は、触媒担持密度分布を設けない比較例1および比較例
2と比較して耐久試験の前後にかかわらず最も高い値を
表している。また、比較例1のメタル担体110と比較
例2のメタル担体120とを比較すると、流入ガス上流
側に設けたスリット部4による効果が大きいことを示し
ている。
【0049】このように、メタル担体の流入ガス上流側
に高密度担持層とスリット部とを形成することにより、
高い耐久性を有するメタル担体を低コストで実現するこ
とが実験により確認された。つまり、スリット部を設け
たことにより流入ガス上流側の高密度担持層の担持密度
を従来のものと較べて低く抑えることができ、これによ
りメタル担体に担持された触媒物質の粒子間距離を十分
に確保することができる。したがって、触媒担持工程に
おいて触媒物質の粒子径の増大を招くことなく微粒化さ
れた触媒物質を担持でき、高い浄化率を得ることができ
るのである。
に高密度担持層とスリット部とを形成することにより、
高い耐久性を有するメタル担体を低コストで実現するこ
とが実験により確認された。つまり、スリット部を設け
たことにより流入ガス上流側の高密度担持層の担持密度
を従来のものと較べて低く抑えることができ、これによ
りメタル担体に担持された触媒物質の粒子間距離を十分
に確保することができる。したがって、触媒担持工程に
おいて触媒物質の粒子径の増大を招くことなく微粒化さ
れた触媒物質を担持でき、高い浄化率を得ることができ
るのである。
【0050】また、メタル担体の触媒担持量を種々の値
に変えて耐久試験を行った結果、担持密度が過剰に高い
を浄化率が劣化することを確認した。担持された触媒物
質の粒子間距離が小さくなると、熱振動によって触媒物
質粒子が表面移動し粒径が成長するシンタリング現象が
生じ易くなり触媒物質の表面積が減少するためである。
実験によると、高密度担持層の担持密度は、触媒物質が
白金、ロジウム系触媒の場合、3.6g/m2 以下であ
れば良好な耐久性を示した。また触媒物質がパラジウム
系の場合、8.0g/m2 以下であれば、触媒物質が白
金、ロジウム系触媒の場合と同様、良好な耐久性を示す
ことが判明した。
に変えて耐久試験を行った結果、担持密度が過剰に高い
を浄化率が劣化することを確認した。担持された触媒物
質の粒子間距離が小さくなると、熱振動によって触媒物
質粒子が表面移動し粒径が成長するシンタリング現象が
生じ易くなり触媒物質の表面積が減少するためである。
実験によると、高密度担持層の担持密度は、触媒物質が
白金、ロジウム系触媒の場合、3.6g/m2 以下であ
れば良好な耐久性を示した。また触媒物質がパラジウム
系の場合、8.0g/m2 以下であれば、触媒物質が白
金、ロジウム系触媒の場合と同様、良好な耐久性を示す
ことが判明した。
【0051】さらに、実験を重ねた結果、担持層を形成
するγ−Al2 O3 の形成量に耐久性能が影響すること
を確認した。つまり、触媒物質が白金、ロジウム系触媒
の場合、白金とロジウムとの合計担持密度0.45g/
m2 に対しγ−Al2 O3 の担持密度を31g/m2 の
割合になるように触媒物質の担持密度の重量比率分布に
応じたγ−Al2 O3 コート量の重量比率分布にするこ
により、最も高い耐久性を示した。また触媒物質がパラ
ジウム系の場合、パラジウム担持密度1.0g/m2 に
対しγ−Al2 O3 の担持密度を31g/m2 の割合に
なるように触媒物質の担持密度の重量比率分布に応じた
γ−Al2 O3 コート量の重量比率分布にするこによ
り、最も高い耐久性を示した。これは、130〜350
g/m2 であるγ−Al2 O3 の比表面積に対して触媒
物質粒子間距離が十分に確保できる担持密度となったた
めである。また、パラジウムは耐熱性に優れていること
から、シンタリング現象が生じ難く高い浄化性能を長期
間維持することも実験により確認している。
するγ−Al2 O3 の形成量に耐久性能が影響すること
を確認した。つまり、触媒物質が白金、ロジウム系触媒
の場合、白金とロジウムとの合計担持密度0.45g/
m2 に対しγ−Al2 O3 の担持密度を31g/m2 の
割合になるように触媒物質の担持密度の重量比率分布に
応じたγ−Al2 O3 コート量の重量比率分布にするこ
により、最も高い耐久性を示した。また触媒物質がパラ
ジウム系の場合、パラジウム担持密度1.0g/m2 に
対しγ−Al2 O3 の担持密度を31g/m2 の割合に
なるように触媒物質の担持密度の重量比率分布に応じた
γ−Al2 O3 コート量の重量比率分布にするこによ
り、最も高い耐久性を示した。これは、130〜350
g/m2 であるγ−Al2 O3 の比表面積に対して触媒
物質粒子間距離が十分に確保できる担持密度となったた
めである。また、パラジウムは耐熱性に優れていること
から、シンタリング現象が生じ難く高い浄化性能を長期
間維持することも実験により確認している。
【0052】第1実施例によると、担体1の排ガス上流
側にはスリット部4が形成されていることから、メタル
担体1の下流側への熱伝導を抑制する。これにより、担
体1の排ガス上流側の熱容量を低くする効果がある。ま
た、第1実施例によると、担体1のスリット部4により
排ガスの流れを攪乱することから熱伝達効率を高めると
ともに、平板2と波板3との接触面積が減少するため、
メタル担体1の径方向外側への熱伝導量を抑制する。こ
れにより、担体1の排ガス上流側で昇温した熱を蓄熱す
る効果がある。
側にはスリット部4が形成されていることから、メタル
担体1の下流側への熱伝導を抑制する。これにより、担
体1の排ガス上流側の熱容量を低くする効果がある。ま
た、第1実施例によると、担体1のスリット部4により
排ガスの流れを攪乱することから熱伝達効率を高めると
ともに、平板2と波板3との接触面積が減少するため、
メタル担体1の径方向外側への熱伝導量を抑制する。こ
れにより、担体1の排ガス上流側で昇温した熱を蓄熱す
る効果がある。
【0053】さらに、第1実施例によると、排ガス上流
側のメタル担体1の所定の範囲52aには、触媒物質を
高密度に分布させた担持層が形成されていることから、
範囲52aの触媒物質の活性化温度に達したとき、この
触媒物質の活性化に伴う反応熱によりメタル担体1の排
ガス上流側の昇温がさらに速くなる。これにより、排ガ
スからの熱により容易にメタル担体1を昇温でき、触媒
物質の反応熱による昇温依存度を抑える効果がある。し
たがって、触媒物質の発熱反応を利用してメタル担体を
昇温させていた従来の触媒コンバータと比較して、触媒
物質の担持量を少なくすることができ、さらに高い浄化
率を長期間に渡って維持するため必要な触媒担持量を減
少させる効果がある。これにより、メタル担体に担持さ
れた触媒物質の粒子間距離を十分に確保することがで
き、触媒担持工程において触媒物質の粒子径の増大を招
くことなく微粒化された触媒物質を担持できる効果があ
る。さらにまた、必要な触媒担持量を減少させることか
ら、高価な白金、ロジウム、パラジウム等の使用量を減
少させコスト低減を図ることができる効果がある。
側のメタル担体1の所定の範囲52aには、触媒物質を
高密度に分布させた担持層が形成されていることから、
範囲52aの触媒物質の活性化温度に達したとき、この
触媒物質の活性化に伴う反応熱によりメタル担体1の排
ガス上流側の昇温がさらに速くなる。これにより、排ガ
スからの熱により容易にメタル担体1を昇温でき、触媒
物質の反応熱による昇温依存度を抑える効果がある。し
たがって、触媒物質の発熱反応を利用してメタル担体を
昇温させていた従来の触媒コンバータと比較して、触媒
物質の担持量を少なくすることができ、さらに高い浄化
率を長期間に渡って維持するため必要な触媒担持量を減
少させる効果がある。これにより、メタル担体に担持さ
れた触媒物質の粒子間距離を十分に確保することがで
き、触媒担持工程において触媒物質の粒子径の増大を招
くことなく微粒化された触媒物質を担持できる効果があ
る。さらにまた、必要な触媒担持量を減少させることか
ら、高価な白金、ロジウム、パラジウム等の使用量を減
少させコスト低減を図ることができる効果がある。
【0054】(第2実施例)本発明の第2実施例による
メタル担体を図15および図16に基づいて説明する。
第1実施例と実質的に同一の構成部分には、同一符号を
付す。図15に示すように、第2実施例は、メタル担体
40を構成する平板2および波板3の排ガス上流側の範
囲41bについて、酸化鉛等の鉛化合物が生成し易い部
位の担持密度を予め低くする点が第1実施例と異なる。
メタル担体を図15および図16に基づいて説明する。
第1実施例と実質的に同一の構成部分には、同一符号を
付す。図15に示すように、第2実施例は、メタル担体
40を構成する平板2および波板3の排ガス上流側の範
囲41bについて、酸化鉛等の鉛化合物が生成し易い部
位の担持密度を予め低くする点が第1実施例と異なる。
【0055】図16に示すように、γ−Al2 O3 層を
形成後、所定に濃度の白金水溶液43が満たされる担持
処理槽42にメタル担体40の排ガス上流側の範囲41
bだけ残してメタル担体40を浸漬させ、また引上げる
工程を数回繰り返す。本第2実施例では、範囲41bは
例えば3〜5mmである。この工程の後、メタル担体4
0を担持処理槽42から引上げ仮乾燥させる。仮乾燥
後、白金水溶液43に浸漬させたのと同様、図示しない
担持処理槽に満たされた所定の濃度のロジウムを含有す
るロジウム水溶液中にメタル担体を範囲41bだけ残し
て浸漬させ、また引上げる工程を数回繰り返す。この工
程の後、メタル担体40を担持処理槽から引上げ乾燥さ
せる。これら第1触媒担持工程によりメタル担体40に
は、所定の担持密度の白金とロジウムとが範囲41bを
除いた部分にそれぞれ担持される。
形成後、所定に濃度の白金水溶液43が満たされる担持
処理槽42にメタル担体40の排ガス上流側の範囲41
bだけ残してメタル担体40を浸漬させ、また引上げる
工程を数回繰り返す。本第2実施例では、範囲41bは
例えば3〜5mmである。この工程の後、メタル担体4
0を担持処理槽42から引上げ仮乾燥させる。仮乾燥
後、白金水溶液43に浸漬させたのと同様、図示しない
担持処理槽に満たされた所定の濃度のロジウムを含有す
るロジウム水溶液中にメタル担体を範囲41bだけ残し
て浸漬させ、また引上げる工程を数回繰り返す。この工
程の後、メタル担体40を担持処理槽から引上げ乾燥さ
せる。これら第1触媒担持工程によりメタル担体40に
は、所定の担持密度の白金とロジウムとが範囲41bを
除いた部分にそれぞれ担持される。
【0056】次に、図17に示すように、所定の濃度の
白金水溶液44が満たされる担持処理槽42に排ガス上
流側の端部から所定の範囲41dまでメタル担体40を
浸漬させる。このとき、白金水溶液44の液面44aは
前記工程の白金水溶液43の液面43aより低く、メタ
ル担体40の排ガス上流側の端部から範囲41dまで浸
される程度の白金水溶液44が担持処理槽42に入れら
れている。本第2実施例では、範囲41dは例えば15
mmに設定されており、範囲41aと範囲41bとの和
に等しい。したがって、メタル担体40を浸漬させ、ま
た引上げる工程を数回繰り返すことにより、メタル担体
40の範囲41dだけが触媒担持される。この工程の
後、メタル担体40を担持処理槽42から引上げ仮乾燥
させる。さらに、仮乾燥後、白金水溶液44に浸漬させ
たのと同様、図示しない担持処理槽に満たされた所定の
濃度のロジウムを含有するロジウム水溶液中にメタル担
体40の範囲41dを浸漬させ、また引上げる工程を数
回繰り返す。この工程の後、メタル担体40を担持処理
槽から引上げ乾燥させる。これにより、メタル担体40
の触媒担持工程が終了し、触媒が担持された触媒コンバ
ータ用のメタル担体を得ることができる。
白金水溶液44が満たされる担持処理槽42に排ガス上
流側の端部から所定の範囲41dまでメタル担体40を
浸漬させる。このとき、白金水溶液44の液面44aは
前記工程の白金水溶液43の液面43aより低く、メタ
ル担体40の排ガス上流側の端部から範囲41dまで浸
される程度の白金水溶液44が担持処理槽42に入れら
れている。本第2実施例では、範囲41dは例えば15
mmに設定されており、範囲41aと範囲41bとの和
に等しい。したがって、メタル担体40を浸漬させ、ま
た引上げる工程を数回繰り返すことにより、メタル担体
40の範囲41dだけが触媒担持される。この工程の
後、メタル担体40を担持処理槽42から引上げ仮乾燥
させる。さらに、仮乾燥後、白金水溶液44に浸漬させ
たのと同様、図示しない担持処理槽に満たされた所定の
濃度のロジウムを含有するロジウム水溶液中にメタル担
体40の範囲41dを浸漬させ、また引上げる工程を数
回繰り返す。この工程の後、メタル担体40を担持処理
槽から引上げ乾燥させる。これにより、メタル担体40
の触媒担持工程が終了し、触媒が担持された触媒コンバ
ータ用のメタル担体を得ることができる。
【0057】以上、説明した第1および第2触媒担持工
程において、メタル担体40の排ガス上流側の範囲41
bは範囲41cと同様、第2触媒担持工程の触媒担持が
行われ、第1触媒担持工程の触媒担持は行われていない
ことから、範囲41bの担持密度を低くすることができ
る。これにより、排ガスに含まれるハロゲン化鉛等が最
も多く触れる可能性がある排ガス上流に位置する範囲4
1bには、メタル担体40の使用初期状態において触媒
担持量が少なくなっているため、長期間使用する場合、
浄化性能が大幅に損なわれない効果がある。また必要な
触媒担持量の減少によりコスト低減が図れる効果があ
る。
程において、メタル担体40の排ガス上流側の範囲41
bは範囲41cと同様、第2触媒担持工程の触媒担持が
行われ、第1触媒担持工程の触媒担持は行われていない
ことから、範囲41bの担持密度を低くすることができ
る。これにより、排ガスに含まれるハロゲン化鉛等が最
も多く触れる可能性がある排ガス上流に位置する範囲4
1bには、メタル担体40の使用初期状態において触媒
担持量が少なくなっているため、長期間使用する場合、
浄化性能が大幅に損なわれない効果がある。また必要な
触媒担持量の減少によりコスト低減が図れる効果があ
る。
【0058】なお、第2実施例では、第1および第2触
媒担持工程において、触媒物質に白金、ロジウムを用い
たが、本発明ではロジウム系触媒を用いても良い。ま
た、本実施例では、平板2および波板3の両方にスリッ
ト部4を形成したが、本発明ではこれに限られることは
なく、平板2または波板3の少なくとも一方にスリット
部4が形成されていれば良く、例えば平板2にスリット
部4を形成し波板3にはスリット部4を形成しない場
合、または波板3にスリット部4を形成し平板2にはス
リット部4を形成しない場合でも良い。
媒担持工程において、触媒物質に白金、ロジウムを用い
たが、本発明ではロジウム系触媒を用いても良い。ま
た、本実施例では、平板2および波板3の両方にスリッ
ト部4を形成したが、本発明ではこれに限られることは
なく、平板2または波板3の少なくとも一方にスリット
部4が形成されていれば良く、例えば平板2にスリット
部4を形成し波板3にはスリット部4を形成しない場
合、または波板3にスリット部4を形成し平板2にはス
リット部4を形成しない場合でも良い。
【0059】さらに、本実施例では、平板2と波板3と
を交互に巻回することによりメタル担体を形成したが、
本発明では、これに限られることはなく、例えば平板2
と波板3とを交互に積み重ね積層することによりメタル
担体を形成しても良い。
を交互に巻回することによりメタル担体を形成したが、
本発明では、これに限られることはなく、例えば平板2
と波板3とを交互に積み重ね積層することによりメタル
担体を形成しても良い。
【図1】本発明の第1実施例によるメタル担体を用いた
メタル触媒コンバータの概略構成図である。
メタル触媒コンバータの概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施例によるメタル担体をエンジ
ンの排気経路に搭載した全体構成図である。
ンの排気経路に搭載した全体構成図である。
【図3】本発明の第1実施例によるメタル担体を外筒に
取付けた状態を示す斜視図である。
取付けた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例によるメタル担体を外筒に
取付けた状態を示す半断面図である。
取付けた状態を示す半断面図である。
【図5】図3のV方向矢視図である。
【図6】本発明の第1実施例によるメタル担体に使用さ
れる平板の展開図である。
れる平板の展開図である。
【図7】本発明の第1実施例によるメタル担体のスリッ
ト部の模式的説明図である。
ト部の模式的説明図である。
【図8】本発明の第1実施例によるメタル担体の第1触
媒担持工程の模式的説明図である。
媒担持工程の模式的説明図である。
【図9】本発明の第1実施例によるメタル担体の第2触
媒担持工程の模式的説明図である。
媒担持工程の模式的説明図である。
【図10】図2のX方向矢視図である。
【図11】比較実験を行うメタル担体をエンジンの排気
系路に搭載した全体構成図である。
系路に搭載した全体構成図である。
【図12】(a) は本発明の第1実施例によるメタル担体
の模式的側面図、(b) は比較例1のメタル担体の模式的
側面図、(c) は比較例2のメタル担体の模式的側面図で
ある。
の模式的側面図、(b) は比較例1のメタル担体の模式的
側面図、(c) は比較例2のメタル担体の模式的側面図で
ある。
【図13】本発明の第1実施例によるメタル担体の比較
実験の実験結果を示す温度状態特性図である。
実験の実験結果を示す温度状態特性図である。
【図14】本発明の第1実施例によるメタル担体の比較
実験の実験結果を示す浄化性能特性図である。
実験の実験結果を示す浄化性能特性図である。
【図15】本発明の第2実施例によるメタル担体を用い
たメタル触媒コンバータの概略構成図である。
たメタル触媒コンバータの概略構成図である。
【図16】本発明の第2実施例によるメタル担体の第1
触媒担持工程の模式的説明図である。
触媒担持工程の模式的説明図である。
【図17】本発明の第2実施例によるメタル担体の第2
触媒担持工程の模式的説明図である。
触媒担持工程の模式的説明図である。
1、40 メタル担体 2 平板 3 波板 4 スリット部 5 エンジン(内燃機関) 6a、b エキゾーストマニホールド(排気経路) 7 スタートキャスタリスト 8 外筒 9 空隙部 10 切欠部 11、13 溶接痕 12 フランジ 22 排気管 31、32、43、44 白金水溶液(溶液) 41b 範囲(低密度担持層) 41a、52a 範囲(高密度担持層) 41c、52b 範囲(非高密度担持層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 35/04 321 A B01D 53/86 ZAB 53/94 B01J 23/40 ZAB A F01N 3/28 ZAB 301 P
Claims (14)
- 【請求項1】 内燃機関の排気経路中に配設され、金属
製の平板と波板とが交互に重ね合わせられ巻回または積
層して構成されるハニカム体に触媒物質を担持してなる
メタル担体であって、 排ガス流れ方向に直交する方向に延びる複数個のスリッ
トが前記平板または前記波板の少なくとも一方の排気経
路上流側に形成され、この排気経路上流側の端部近傍の
前記スリットを含む範囲に前記ハニカム体の排気経路下
流側よりも触媒物質を高密度に分布させた高密度担持層
を有することを特徴とするメタル担体。 - 【請求項2】 前記複数のスリットからなるスリット部
は、前記平板または前記波板の排気経路上流側から排ガ
ス流れ方向に前記ハニカム体の軸方向長さの5%〜60
%の範囲で形成されたことを特徴とする請求項1記載の
メタル担体。 - 【請求項3】 前記高密度担持層は、前記スリット部を
含み排ガス流れ方向に5mm以上の範囲に形成されるこ
とを特徴とする請求項1または2記載のメタル担体。 - 【請求項4】 前記スリット部が形成される前記平板ま
たは前記波板の排気経路上流側端部には、排ガス流れ方
向に3mm〜5mmの範囲で非スリット部が形成され、
この非スリット部には触媒物質を低密度分布させた低密
度担持層が形成されることを特徴とする請求項1、2ま
たは3記載のメタル担体。 - 【請求項5】 前記触媒物質は、白金、ロジウム系触媒
またはパラジウム系触媒からなることを特徴とする請求
項1、2、3または4記載のメタル担体。 - 【請求項6】 前記高密度担持層の担持密度は、非高密
度担持層の担持密度の9倍以下であることを特徴とする
請求項1、2、3、4または5記載のメタル担体。 - 【請求項7】 前記触媒物質が白金、ロジウム系触媒の
場合、前記触媒物質の総担持量が1.5g/リットル〜4.
0g/リットル、かつ白金とロジウムとの重量比率が白金1
に対してロジウム0.2以下であるとともに、前記高密
度担持層の担持密度が3.6g/m2 以下になるように
担持されたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5
または6記載のメタル担体。 - 【請求項8】 前記触媒物質がパラジウム系触媒の場
合、前記触媒物質の総担持量が4.0g/リットル〜6.0
g/リットルであるとともに、前記高密度担持層の担持密度
が8.0g/m2 以下になるように担持されたことを特
徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載のメタ
ル担体。 - 【請求項9】 前記触媒物質が白金、ロジウム系触媒の
場合、前記ハニカム体に前記触媒物質を担持してなる担
持層の最小担持密度は、0.45g/m2 であることを
特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載
のメタル担体。 - 【請求項10】 前記触媒物質がパラジウム系触媒の場
合、前記ハニカム体に前記触媒物質を担持してなる担持
層の最小担持密度は、1.0g/m2 であることを特徴
とする請求項1、2、3、4、5、6または8記載のメ
タル担体。 - 【請求項11】 前記触媒物質は、前記平板または前記
波板にコーティングされたγ−Al2 O3 層上に担持さ
れることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
7、8、9または10記載のメタル担体。 - 【請求項12】 前記触媒物質が白金、ロジウム系触媒
の場合、白金とロジウムの合計担持密度0.45g/m
2 に対し前記γ−Al2 O3 層のコーティング密度が3
1g/m2 であることを特徴とする請求項1、2、3、
4、5、6、7、9または11記載のメタル担体。 - 【請求項13】 前記触媒物質がパラジウム系触媒の場
合、パラジウムの担持密度1g/m2 に対し前記γ−A
l2 O3 層のコーティング密度が31g/m 2 であるこ
とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、8、1
0または11記載のメタル担体。 - 【請求項14】 前記触媒物質の担持密度分布は、前記
触媒物質の成分を含有する溶液に前記平板または前記波
板が浸漬される回数によって得られることを特徴とする
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
1、12または13記載のメタル担体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6224650A JPH0889814A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | メタル担体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6224650A JPH0889814A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | メタル担体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0889814A true JPH0889814A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16817053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6224650A Pending JPH0889814A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | メタル担体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0889814A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006175386A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-06 | Cataler Corp | ディーゼルエンジンの排気ガス浄化用のフィルタ触媒及びその製造方法 |
| JP2008080214A (ja) * | 2006-09-26 | 2008-04-10 | Calsonic Kansei Corp | 金属製触媒担体 |
| JP2011226421A (ja) * | 2010-04-21 | 2011-11-10 | Mitsubishi Motors Corp | 排ガス浄化装置 |
| JP2016055273A (ja) * | 2014-09-12 | 2016-04-21 | 日本碍子株式会社 | ハニカム触媒体 |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP6224650A patent/JPH0889814A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006175386A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-06 | Cataler Corp | ディーゼルエンジンの排気ガス浄化用のフィルタ触媒及びその製造方法 |
| JP2008080214A (ja) * | 2006-09-26 | 2008-04-10 | Calsonic Kansei Corp | 金属製触媒担体 |
| JP2011226421A (ja) * | 2010-04-21 | 2011-11-10 | Mitsubishi Motors Corp | 排ガス浄化装置 |
| JP2016055273A (ja) * | 2014-09-12 | 2016-04-21 | 日本碍子株式会社 | ハニカム触媒体 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040713 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041115 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050308 |