JPH0891781A - 建設機械のウインチ - Google Patents

建設機械のウインチ

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Publication number
JPH0891781A
JPH0891781A JP22666594A JP22666594A JPH0891781A JP H0891781 A JPH0891781 A JP H0891781A JP 22666594 A JP22666594 A JP 22666594A JP 22666594 A JP22666594 A JP 22666594A JP H0891781 A JPH0891781 A JP H0891781A
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JP
Japan
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hydraulic motor
winch
rotation
planetary gear
wire drum
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JP22666594A
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English (en)
Inventor
Toru Uchino
徹 内野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常速、減速の二種の油圧モータで駆動される
ウインチでありながら、普通のウインチと同様に設置の
便がよい建設機械のウインチを提供する。 【構成】 ワイヤドラム5と、通常速度で回転する常速
回転用油圧モータ30と、これよりも減速された回転速
度で回転する減速回転用油圧モータ31とを有し、両油
圧モータ30,31でワイヤドラム5を選択的に回転駆
動してワイヤロープ13を異なった速度で巻き取ること
ができる連続壁昇降用のウインチにおいて、サンギア1
と、リングギア2と、プラネタリギア3と、サンギア1
の外周を自転しながら公転し得るようにプラネタリギア
3を支持するキャリア4とで遊星歯車機構を構成し、常
速回転用油圧モータ30の出力軸34をサンギア1に、
減速回転用油圧モータ31の出力軸35をキャリア4に
連結するとともに、リングギア2をワイヤードラム5の
内周面5aに取り付けることにより、両油圧モータ3
0,31でワイヤドラム5を選択的に回転駆動し得るよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続壁バケットでの掘
削の際に使用される連続壁バケット昇降用のウインチの
ように、通常の回転速度とこれよりも減速された回転速
度で回転し得る2種類の油圧モータを有し、これらの油
圧モータでワイヤドラムを選択的に回転駆動してワイヤ
ロープを異なった速度で巻き取ることができるようにし
た建設機械のウインチに関する。
【0002】
【従来の技術】土木建築工事における大規模な地下掘削
工事では、地下掘削時に周辺地山の崩壊や掘削現場への
地下水の浸入により大事故が発生する恐れがあり危険で
ある。このような事故の発生を未然に防止するため、地
下掘削工事にさきがけて、掘削現場の周囲に土止め壁や
止水壁等の機能を果たす地下連続壁を構築する工法が実
施されており、同工法を地下連続壁工法と称している。
その地下連続壁を構築する場合には、まず、掘削現場の
周囲を囲むように岩盤に達する所定の幅の溝を掘削し、
次いで、この溝に鉄筋篭を入れてコンクリートを打設
し、地下連続壁としての鉄筋コンクリート構造物を構築
する。その溝の掘削に際しては、軟らかい地盤だけでは
なく岩盤も掘削するが、この岩盤掘削には、バケットの
先端に櫛の歯のような回転カッタを持ち地中を鉛直方向
に掘削する連続壁バケットという特殊な掘削機が用いら
れている。この連続壁バケットより掘削作業を行う場
合、これを、クレーンに設置した連続壁バケット昇降用
のウインチにワイヤロープを介して吊るし、掘削速度に
見合う速度で巻き下げて掘削作業を行う。
【0003】そこで、クレーンを用いて連続壁バケット
で掘削作業をする場合の全体像やクレーンの基本的構
造、さらには、このクレーンに設置する連続壁バケット
昇降用のウインチの従来例の技術内容を図2、図3及び
図4に基づいて説明する。図2は、クレーンを用いて連
続壁バケットで掘削作業をする場合の全体像を示す、地
下部分のみ断面で表した側面図、図3は、クレーンの旋
回フレームに普通のタイプのウインチを設置する状態を
概略的に示す平面図、図4は、連続壁バケットの昇降に
用いる従来例の建設機械のウインチに関する機構図であ
る。
【0004】図2において、10は走行体、11はこの
走行体10上に旋回できるように搭載されたクレーン本
体、12はこのクレーン本体11の前部に設けられてい
る起伏可能なブーム、13はこのブーム12の頂部に設
けた滑車14a,14bを介して掛け回された連続壁バ
ケット昇降用のワイヤロープ、15はこのワイヤロープ
13を巻き取ったり巻き戻したりするための連続壁バケ
ット昇降用のウインチ、16はブーム12を支えるため
のロープ、17はブーム12を起伏させるための起伏ウ
インチ、19aは滑車18を介して掛け回されて起伏ウ
インチ17により巻き上げ、巻き下げられるロープ、1
9bはこのロープ19aで引き寄せられる滑車ブロック
で、ロープ16を引き寄せるものである。クレーン本体
11は、旋回フレームと称する車台のごときフレームを
有し、この旋回フレームを走行体10上に旋回可能に設
置することにより旋回できるようになっている。この旋
回フレームには、前部に、ブーム12を起伏可能に取り
付けるとともに操縦席等を設置し、その後方に、連続壁
バケット昇降用のウインチ15や起伏ウインチ17等必
要な機器類を設置して、クレーン本体11を構成する。
起伏ウインチ17は、ロープ19aを巻き上げたり巻き
下げたりすることにより、滑車ブロック19bを介して
ロープ16を適当な量だけ引き寄せ、ブーム12を上下
させる。ブーム12は、こうして起伏ウインチ17で上
下させることにより適宜の角度で起立させ、支持固定す
る。なお、図面では、走行体10として、クローラーで
走行するものを示しているが、車輪で走行するものであ
ってもよい。
【0005】20は連続壁バケット昇降用のウインチ1
5にワイヤロープ13を介して吊るされる連続壁バケッ
ト、21はこの連続壁バケット20の先端部に櫛の歯の
ように設けられている回転式の掘削爪で、回転式カッタ
ーとしての働きをする。22は、地下連続壁を構築する
ため、連続壁バケット20で地中を掘り進めることによ
り形成した掘削溝である。クレーンを利用して連続壁バ
ケット20でこうした掘削溝22を掘削しようとすると
きには、図2に示すように、クレーンに連続壁バケット
昇降用専用のウインチ15を取り付け、これに連続壁バ
ケット20を吊るす。しかる後、そのウインチ15を巻
き下げることにより連続壁バケット20の掘削爪21に
下方向の切り込み力を付与しながら、その掘削爪21を
回転させて掘削溝22を掘削する。こうして掘削を進め
る過程で、硬い地盤に遭遇した場合、これに伴って掘削
速度は当然遅くなり、極度に硬い地盤では1時間に数1
0cmという桁違いの超微小速度になることもある。こ
うした場合に、ウインチ15の巻き下げ速度が本来の掘
削速度より速くなりすぎると、バケットは速く下降しす
ぎて、掘削爪21に自重が大きくかかるため、これを損
傷させることとなる。そのため、連続壁バケット昇降用
のウインチ15は、連続壁バケット20の掘削速度に見
合う速度で巻下げる必要がある。
【0006】しかしながら、クレーンのウインチの原動
機には、通常、油圧モータを用いてこの油圧モータへの
圧油の供給容量を制御することによりその速度制御を行
っているため、超低速域で安定した速度制御をするのは
困難である。すなわち、油圧モータは、このような制御
方式により速度制御を行った場合、通常、これに作用す
る負荷力(連続壁バケットの自重)により内部で圧油の
洩れの生じることが不可避であるが、油圧モータは、こ
のような条件のもとにおいて超低速域で速度制御をした
とすると、圧油の供給容量がその超低速域の速度に見合
うように僅少となって、内部で生じる前記の圧油の洩れ
が圧油の供給容量に対して相対的に大きくなるため、そ
の圧油の洩れにより勝手に回転してしまう等の問題があ
り、超低速域で安定した速度制御をすることが困難とな
る。こうしたことから、クレーンで常用されている普通
のウインチは、一般的に、1分間当たり数mから100
m程度の領域でしか安定した速度制御を行うことができ
ず、前述したような超微小速度に速度を制御することは
できない。連続壁バケット昇降用のウインチ15は、こ
うした超微小速度の速度制御により硬い地盤を掘削する
ときだけでなく、軟質地盤の掘削時にも用いられ、さら
には連続壁バケット20を引き上げるときにも用いられ
るため、単に巻下げ速度が遅ければよいというだけのも
のではなく、通常速度で駆動し得ることも要求される。
そのため、連続壁バケット昇降用のウインチ15は、1
時間に数10cmという超微小速度から通常速度に至る
までの広範な速度領域で巻き上げたり巻き下げたりする
ことのできる性能を備えていることが必要となる。従
来、こうした性能を確実に発揮することができるウイン
チとして、後述する図4に示すような二種類の油圧モー
タからなる特殊構造のウインチが提案されており、この
従来例のウインチは、その構造上の特質から、クレーン
で常用されている普通のウインチとは異なる特異な形態
のものに形作られている。
【0007】しかしながら、連続壁バケット昇降用のウ
インチ15は、その形態がどのようなものであれ、これ
を設置するクレーンは、荷の上げ下しに用いられている
通常のクレーンであるから、この連続壁バケット昇降用
のウインチ15も、普通のウインチと同様、こうしたク
レーンに容易に納まるようにするのが望ましい。この通
常のクレーンに、常用されている各種ウインチを設置す
る場合、通常、図3に示すような状態で設置される。す
なわち、クレーンの旋回フレームには、左右両側に建屋
と称するカバー23が取り付けられており、起伏ウイン
チ17や吊り荷昇降用のウインチ24は、ロープ16や
吊り荷昇降用のワイヤロープをクレーン本体11の前後
方向に繰り出せるような配置にするするため、そのカバ
ー23に横架するように取り付けられている。したがっ
て、連続壁バケット昇降用のウインチ15も、これらの
ウインチ17,24と同様、カバー23に横架して取り
付け得るような形に形成するのが望ましい。
【0008】次に、こうした連続壁バケットの昇降に用
いられる従来例の建設機械のウインチに関する機構を図
4に基づいて説明する。図4において、30は通常速度
で回転し得る常速回転用油圧モータ、31は内蔵形減速
機の減速比を特別大きくして常速回転用油圧モータ30
よりも著しく減速された回転速度で回転し得る減速回転
用油圧モータ、32,33はこの各油圧モータ30,3
1の出力軸34,35にそれぞれクラッチ36,37及
び連結軸38,39を介して連結された外歯を有する小
歯車、40はこれら小歯車32,33と噛み合う大歯
車、41はこの大歯車40の中心軸42に連結されたウ
インチのワイヤドラムで、前述の連続壁バケット昇降用
のワイヤロープ13の一部が巻き取られている状態を図
示してある。なお、43,44は、各油圧モータ30,
31をそれぞれ操作するための操作レバーであり、45
は、クラッチ36,37を切換操作するための操作レバ
ーである。
【0009】連続壁バケットの昇降に用いられる従来例
の建設機械のウインチは、このような構成を備えている
ので、このウインチを通常速度で回転駆動するときに
は、操作レバー45を操作してクラッチ36を作動させ
るとともに操作レバー43を操作して常速回転用油圧モ
ータ30を回転させると、その回転がクラッチ36、小
歯車32を通じて大歯車40に伝動され、ワイヤドラム
41を通常速度で回転させることができる。また、ウイ
ンチを超微小速度で回転駆動するときには、操作レバー
45を切換操作してクラッチ37を作動させるとともに
操作レバー44を操作して減速回転用油圧モータ31を
回転させると、その回転がクラッチ37、小歯車33を
通じて大歯車40に伝動され、ワイヤドラム41を超微
小速度で回転させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、連続壁バ
ケットの昇降に用いられる従来例の建設機械のウインチ
は、1個の油圧モータで広範な領域にわたって速度の制
御をするのではなく、常速回転用油圧モータ30、減速
回転用油圧モータ31という特性の異なる二種類の油圧
モータにより、速度制御すべき受持ち領域を適切に分担
した上、ワイヤドラム41を選択的に回転駆動して速度
の制御を行うようにしているため、超微小速度から通常
速度までの広範な領域にわたる速度の制御を無理なく確
実に行え、性能面では好ましいものであった。
【0011】しかしながら、この従来例のウインチは、
その機構上の特質から、常速回転用油圧モータ30及び
減速回転用油圧モータ31の二種類の油圧モータやこれ
らの回転を伝動する機構を、ワイヤドラム41の一方の
側部外方に集中して配置しなければならないため、その
ウインチは、図4に示すように、普通のウインチよりも
軸方向長さが長くなるとともに径方向の幅も広がる。そ
のため、このウインチを、普通のウインチと同様、図3
に図示のようにカバー23に横架した状態で取り付けよ
うとする場合、苦しい設計を強いられることになるとと
もに、普通のウインチに比べて納まりがよくないものと
なり、クレーンに設置する上で実用上問題があった。以
上、建設機械のウインチとして連続壁バケット昇降用の
ものを例にとり、従来例のウインチにみられる問題につ
いて言及したが、こうした問題は、連続壁バケット昇降
用のものに限らず、「常速回転用油圧モータと減速回転
用油圧モータとでワイヤドラムを選択的に回転駆動する
建設機械のウインチ」であれば、共通して生じ得る問題
である。
【0012】本発明は、このような従来の技術にみられ
る問題を解消し、常速回転用油圧モータと減速回転用油
圧モータとでワイヤドラムを選択的に回転駆動すること
ができる建設機械のウインチでありながら、建設機械の
普通のウインチと同様の形に形作ることができて、建設
機械への設置の便がよい建設機械のウインチを提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のこのような目的
は、「ワイヤロープを巻き取るためのワイヤドラムと、
通常速度で回転し得る常速回転用油圧モータと、これよ
りも減速された回転速度で回転し得る減速回転用油圧モ
ータとを有し、これらの油圧モータでワイヤドラムを選
択的に回転駆動してワイヤロープを異なった速度で巻き
取ることができる建設機械のウインチにおいて、外歯を
有し中心部に配置されているサンギアと、内歯を有しこ
のサンギアと同心的に回転可能に設けられているリング
ギアと、これらサンギアの外歯及びリングギアの内歯と
互いに噛み合う外歯を有し、サンギアの外周を自転しな
がら公転し得るように支持されているプラネタリギア
と、サンギアと同心的に回転可能に設けられプラネタリ
ギアをこのように自転しながら公転し得るように支持す
るキャリアとで遊星歯車機構を構成するとともに、ワイ
ヤドラムの内部に遊星歯車機構収納空間を形成し、常速
回転用油圧モータと減速回転用油圧モータとを相対向す
るように配置して、これらの油圧モータのうちの一方の
油圧モータでサンギアを、他方の油圧モータでキャリア
を回転駆動し得るようにするとともに、遊星歯車機構を
ワイヤドラムの遊星歯車機構収納空間内に配置して、常
速回転用油圧モータ及び減速回転用油圧モータにより、
リングギアを介してワイヤドラムを選択的に回転駆動し
得るようにした」ことを特徴とする特許請求の範囲に記
載されているとおりの建設機械のウインチにより達成さ
れる。
【0014】
【作用】本発明の建設機械のウインチは、このような構
成を備えているので、ウインチを通常速度で回転駆動し
たい場合には、常速回転用油圧モータを回転させると、
サンギアは、この常速回転用油圧モータで回転駆動さ
れ、その回転をプラネタリギアに伝動する。この時、減
速回転用油圧モータは静止していてキャリアも静止状態
にあるため、プラネタリギアは、公転することなく自転
してその回転をリングギアに伝動し、ウインチのワイヤ
ドラムを、そのリングギアを介して通常速度で回転させ
ることができる。
【0015】また、ウインチを通常速度よりも減速され
た回転速度で回転駆動したい場合には、減速回転用油圧
モータを回転させると、キャリアは、この減速回転用油
圧モータで回転駆動され、その回転をプラネタリギアに
伝える。この時、常速回転用油圧モータは静止していて
サンギアも静止状態にあるため、プラネタリギアは、静
止状態にあるサンギアの回りを公転しながら自転してそ
の回転をリングギアに伝動し、ウインチのワイヤドラム
を、そのリングギアを介して通常速度よりも減速された
回転速度で回転させることができる。したがって、本発
明の建設機械のウインチによれば、このように、常速回
転用油圧モータと減速回転用油圧モータとでワイヤドラ
ムを選択的に回転駆動することにより、ウインチの速度
を、広範な領域で確実に制御することができる。
【0016】
【実施例】本発明の実施例の建設機械のウインチを図1
に基づいて説明する。図1は、本発明の実施例の建設機
械のウインチに関する機構図である。図1において、図
4と同一の符号を付けた部分は、同図と同等の部分を表
しているので、説明の重複を避けるため詳述しない。
【0017】本発明の実施例として示す建設機械のウイ
ンチは、従来例のものと同様、連続壁バケット昇降用の
建設機械のウインチで、連続壁バケット昇降用のワイヤ
ロープ13を巻き取るためのワイヤドラムと、通常速度
で回転し得る常速回転用油圧モータ30と、これよりも
減速された回転速度で回転し得る減速回転用油圧モータ
31とを有し、これらの油圧モータ30,31で連続壁
バケット昇降用のワイヤドラムを選択的に回転駆動して
ワイヤロープ13を異なった速度で巻き取ることができ
るようにしたものである。
【0018】1は外歯を有し中心部に配置されているサ
ンギア、2は内歯を有しこのサンギア1と同心的に回転
可能に設けられているリングギア、3はこれらサンギア
1の外歯及びリングギア2の内歯と互いに噛み合う外歯
を有し、サンギア1の外周を自転しながら公転し得るよ
うに支持されているプラネタリギア、4はサンギア1と
同心的に回転可能に設けられ、プラネタリギア3をこの
ように自転しながら公転し得るように支持するキャリア
である。これらサンギア1とリングギア2とプラネタリ
ギア3とキャリア4とから、いわゆる遊星歯車機構を構
成している。この遊星歯車機構のサンギヤ1には、常速
回転用油圧モータ30の出力軸34を連結するととも
に、キャリア4には、減速回転用油圧モータ31の出力
軸35を連結し、両油圧モータ30,31を相対向する
ように配置している。一方、ワイヤドラム5には内部に
遊星歯車機構収納空間6を形成し、リングギア2をワイ
ヤドラム5の内周面5aに取り付けることにより、遊星
歯車機構をその遊星歯車機構収納空間6内に配置するよ
うにしている。本実施例では、遊星歯車機構をこのよう
にワイヤドラム5の遊星歯車機構収納空間6内に配置す
ることに加え、常速回転用油圧モータ30及び減速回転
用油圧モータ31もその遊星歯車機構収納空間6内に入
り込むように配置している。
【0019】本実施例の建設機械のウインチは、このよ
うな構成を備えているので、ウインチを通常速度で回転
駆動したい場合には、操作レバー43を操作して常速回
転用油圧モータ30を回転させると、サンギア1は、常
速回転用油圧モータ30の出力軸34により回転駆動さ
れ、その回転をプラネタリギア3に伝動する。この時、
操作レバー44は操作されておらず、減速回転用油圧モ
ータ31は静止していてキャリア4も静止状態にあるた
め、プラネタリギア3は、公転することなく常速回転用
油圧モータ30の回転方向と反対方向に自転し、次い
で、そのプラネタリギア3の回転をリングギア2に伝動
し、リングギア2をその回転と同じ方向に回転させる。
その結果、ウインチのワイヤドラム5を、リングギア2
を介して常速回転用油圧モータ30の回転方向と反対方
向に、通常速度で回転させることができる。
【0020】また、ウインチを超微小速度で回転駆動し
たい場合には、操作レバー44を操作して減速回転用油
圧モータ31を回転させると、キャリア4は、減速回転
用油圧モータ31の出力軸35により回転駆動され、そ
の回転をプラネタリギア3に伝える。この時、操作レバ
ー43は操作されておらず、常速回転用油圧モータ30
は静止していてサンギア1も静止状態にあるため、プラ
ネタリギア3は、静止状態にあるサンギア1の回りを公
転しながら、減速回転用油圧モータ31の回転方向と同
じ方向に自転し、次いで、そのプラネタリギア3の回転
をリングギア2に伝動し、リングギア2をプラネタリギ
ア3の回転と同じ方向に回転させる。その結果、ウイン
チのワイヤドラム5を、リングギア2を介して減速回転
用油圧モータ31の回転方向と同方向に、超微小速度で
回転させることができる。本実施例では、ワイヤドラム
5を常速回転用油圧モータ30及び減速回転用油圧モー
タ31でそれぞれ回転駆動する場合、これらの油圧モー
タ30,31を同じ方向に回転させても、ワイヤドラム
5が反対方向に回転するという問題は生じるが、こうし
た問題は、両油圧モータ30,31を操作する各操作レ
バー43,45を同じ方向に操作した際に両油圧モータ
30,31を互いに反対方向に回転させるように設計す
れば容易に解消される。
【0021】したがって、本実施例によれば、常速回転
用油圧モータ30と減速回転用油圧モータ31の二種類
の油圧モータで適切に役割分担してワイヤドラム5を選
択的に回転駆動することにより、ウインチの速度を制御
することができるので、従来技術と同様、超微小速度か
ら通常速度までの広範な領域にわたる速度の制御を無理
なく確実に行え、性能面で好ましい建設機械のウインチ
が得られる。そして、こうした建設機械のウインチを構
成する場合に、遊星歯車機構をワイヤドラム5の遊星歯
車機構収納空間6内に配置するようにしているので、本
実施例のウインチは、軸方向距離を従来例のウインチの
ようには長くしなくても済み、クレーンのカバー23に
横架した状態で取り付けることが無理なく容易に行え
る。また、遊星歯車機構のサンギヤ1に常速回転用油圧
モータ30の出力軸34を、キャリア4に減速回転用油
圧モータ31の出力軸35を連結して、両油圧モータ3
0,31を相対向するように配置しているので、本実施
例のウインチは、径方向の幅も従来例のウインチのよう
には広がらず、クレーンに設置する際に納まりのよいも
のとなる。したがって、本実施例の建設機械のウインチ
は、常速回転用油圧モータ30と減速回転用油圧モータ
31とでワイヤドラム5を選択的に回転駆動することが
でき、性能的に好ましいものである上、従来例のウイン
チとは異なり、建設機械の普通のウインチと同様の形に
形作ることができて、建設機械への設置の便がよいもの
になる。
【0022】本実施例では、遊星歯車機構をワイヤドラ
ム5の遊星歯車機構収納空間6内に配置していることに
加えて、特に、常速回転用油圧モータ30及び減速回転
用油圧モータ31もその遊星歯車機構収納空間6内に入
り込むように配置してあるため、ウインチの軸方向の距
離を従来例のものよりも更に一層短縮することができ、
建設機械への設置の便がよりよいものとなる。こうした
優れた効果に加え、本実施例のウインチは、従来例のウ
インチのようにクラッチ36,37によることなく、遊
星歯車機構により二種類の油圧モータ30,31の回転
をワイヤドラム5に選択的に伝達できるため、ウインチ
の駆動の際、従来例のウインチのようにクラッチ操作を
することは必要でなくなり、ウインチを駆動する際の操
作を簡単に行えるという効果も併せ奏することができ
る。
【0023】以上、実施例では、連続壁バケット昇降用
のウインチについて述べたが、こうした効果は、常速回
転用油圧モータと減速回転用油圧モータとでワイヤドラ
ムを選択的に回転駆動する建設機械のウインチであれば
当然要求される効果であるから、本発明は、連続壁バケ
ット昇降用のウインチに限らず、こうした二種類の油圧
モータを用いた他の建設機械のウインチにも適用でき
る。また、本実施例では、遊星歯車機構を遊星歯車機構
収納空間6に配置する場合、リングギア2をワイヤドラ
ム5の内周面5aに取り付けることにより配置するよう
にしているが、リングギア2をワイヤドラム5の内周面
5aに一体的に形成して配置するようにすることもでき
る。本実施例では、遊星歯車機構のサンギヤ1に常速回
転用油圧モータ30の出力軸34を、キャリア4に減速
回転用油圧モータ31の出力軸35をそれぞれ連結する
ようにしているが、これら各油圧モータ30,31の出
力軸34,35を、これとは逆に、キャリア4、サンギ
ア1にそれぞれ連結するようにすることもでき、要は、
常速回転用油圧モータ30と減速回転用油圧モータ31
とを相対向するように配置して、これらの油圧モータ3
0,31のうちの一方の油圧モータでサンギア1を、他
方の油圧モータでキャリア4を回転駆動し得るようにし
さえすればよい。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、ワイヤロープを巻き取るためのワイヤドラムと、通
常速度で回転し得る常速回転用油圧モータと、これより
も減速された回転速度で回転し得る減速回転用油圧モー
タとを有し、これらの油圧モータでワイヤドラムを選択
的に回転駆動してワイヤロープを異なった速度で巻き取
ることができる建設機械のウインチにおいて、特に、
「サンギアと、リングギアと、これらサンギア及びリン
グギアと互いに噛み合ってサンギアの外周を自転しなが
ら公転し得るように支持されているプラネタリギアと、
プラネタリギアをこのように自転しながら公転し得るよ
うに支持するキャリアとで遊星歯車機構を構成するとと
もに、ワイヤドラムの内部に遊星歯車機構収納空間を形
成し、常速回転用油圧モータと減速回転用油圧モータと
を相対向するように配置して、これらの油圧モータのう
ちの一方の油圧モータでサンギアを、他方の油圧モータ
でキャリアを回転駆動し得るようにするとともに、遊星
歯車機構をワイヤドラムの遊星歯車機構収納空間内に配
置して、常速回転用油圧モータ及び減速回転用油圧モー
タにより、リングギアを介してワイヤドラムを選択的に
回転駆動し得るようた」ので、常速回転用油圧モータと
減速回転用油圧モータとでワイヤドラムを選択的に回転
駆動することができ、性能的に好ましいものである上、
建設機械の普通のウインチと同様の形に形作ることがで
きて、従来例のウインチよりも建設機械への設置の便が
よいという特長をも兼備した建設機械のウインチを得る
ことができる。このように、本発明は、性能及び設置の
便の両面で現場技術として優れた効用を発揮し、きわめ
て実用性の高いものである。
【0025】本発明は、こうした基本的効果に加え、ウ
インチを駆動する際、クラッチ操作をすることなく駆動
することができ、従来例に比べてウインチを駆動する際
の操作を簡単に行えるという効果も併せ奏することがで
きる。さらに、本発明を実際上具体化する際、特に、特
許請求の範囲の請求項2に記載されているような構成を
採用して、常速回転用油圧モータ及び減速回転用油圧モ
ータをワイヤドラムの遊星歯車機構収納空間内に入り込
むように配置すれば、ウインチの軸方向の距離を従来例
のものよりも更に一層短縮することができ、建設機械へ
の設置の便がよりよいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械のウインチに関する機構図で
ある。
【図2】クレーンを用いて連続壁バケットで掘削作業を
する場合の全体像を示す、地下部分のみ断面で表した側
面図である。
【図3】クレーンの旋回フレームに普通のタイプのウイ
ンチを設置する状態を概略的に示す平面図である。
【図4】連続壁バケットの昇降に用いる従来例の建設機
械のウインチに関する機構図である。
【符号の説明】
1 サンギア 2 リングギア 3 プラネタリギア 4 キャリア 5 ワイヤドラム 6 遊星歯車機構収納空間 11 クレーン本体 12 ブーム 13 連続壁バケット昇降用のワイヤロープ 15 連続壁バケット昇降用のウインチ 20 連続壁バケット 21 掘削爪 22 掘削溝 30 常速回転用油圧モータ 31 減速回転用油圧モータ 34 常速回転用油圧モータの出力軸 35 減速回転用油圧モータの出力軸 43 常速回転用油圧モータの操作レバー 44 減速回転用油圧モータの操作レバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤロープを巻き取るためのワイヤド
    ラムと、通常速度で回転し得る常速回転用油圧モータ
    と、これよりも減速された回転速度で回転し得る減速回
    転用油圧モータとを有し、これらの油圧モータでワイヤ
    ドラムを選択的に回転駆動してワイヤロープを異なった
    速度で巻き取ることができる建設機械のウインチにおい
    て、外歯を有し中心部に配置されているサンギアと、内
    歯を有しこのサンギアと同心的に回転可能に設けられて
    いるリングギアと、これらサンギアの外歯及びリングギ
    アの内歯と互いに噛み合う外歯を有し、サンギアの外周
    を自転しながら公転し得るように支持されているプラネ
    タリギアと、サンギアと同心的に回転可能に設けられプ
    ラネタリギアをこのように自転しながら公転し得るよう
    に支持するキャリアとで遊星歯車機構を構成するととも
    に、ワイヤドラムの内部に遊星歯車機構収納空間を形成
    し、常速回転用油圧モータと減速回転用油圧モータとを
    相対向するように配置して、これらの油圧モータのうち
    の一方の油圧モータでサンギアを、他方の油圧モータで
    キャリアを回転駆動し得るようにするとともに、遊星歯
    車機構をワイヤドラムの遊星歯車機構収納空間内に配置
    して、常速回転用油圧モータ及び減速回転用油圧モータ
    により、リングギアを介してワイヤドラムを選択的に回
    転駆動し得るようにしたことを特徴とする建設機械のウ
    インチ。
  2. 【請求項2】 常速回転用油圧モータ及び減速回転用油
    圧モータを、ワイヤードラムの遊星歯車機構収納空間内
    に入り込むように配置したことを特徴とする請求項1の
    建設機械のウインチ。
JP22666594A 1994-09-21 1994-09-21 建設機械のウインチ Pending JPH0891781A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100418020B1 (ko) * 2000-05-01 2004-02-11 김현주 감속장치가 내설된 다기능 풀리 리프트
KR101628573B1 (ko) * 2014-12-23 2016-06-21 차한욱 대상물에 따라 이송되는 속도를 다단 선택적인 동작이 가능한 고효율 풀리 리프트
JP2020075806A (ja) * 2018-11-09 2020-05-21 イワフジ工業株式会社 ウインチ駆動装置

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KR100418020B1 (ko) * 2000-05-01 2004-02-11 김현주 감속장치가 내설된 다기능 풀리 리프트
KR101628573B1 (ko) * 2014-12-23 2016-06-21 차한욱 대상물에 따라 이송되는 속도를 다단 선택적인 동작이 가능한 고효율 풀리 리프트
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