JPH0891898A - 自己充填性コンクリート混和剤 - Google Patents

自己充填性コンクリート混和剤

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JPH0891898A
JPH0891898A JP22638494A JP22638494A JPH0891898A JP H0891898 A JPH0891898 A JP H0891898A JP 22638494 A JP22638494 A JP 22638494A JP 22638494 A JP22638494 A JP 22638494A JP H0891898 A JPH0891898 A JP H0891898A
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政朗 下田
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和重 北川
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治之 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 炭素数2〜3のオキシアルキレン基1〜300
モルを導入した芳香族化合物の中から選ばれる1種又は
2種以上(A) とカルボキシル基を有する芳香族化合物の
中から選ばれる1種又は2種以上(B) とのホルムアルデ
ヒド共縮合物又はその中和塩 (イ) および水溶性高分子
(ロ) を必須成分とする自己充填性コンクリート混和
剤。 【効果】 低添加量で優れた流動性を示し、材料分離抵
抗性が大きく、自己充填性に優れるため、コンクリート
の施工方法が飛躍的に改善され、更に、コンクリート構
造物の製造において騒音の解消、製造の合理化への効果
が期待される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自己充填性コンクリート
混和剤に関する。更に詳しくは、高流動性、高充填性、
高分離抵抗性を有し、打設時の締め固めを低減あるいは
不要とし、騒音に対する環境を改善する土木、建築コン
クリート製品等のコンクリート構造物に添加する自己充
填性コンクリート混和剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
コンクリート業界は3K (きつい、汚い、危険) の代表
とも言われ、その中でも騒音に対する環境問題が指摘さ
れている。これらに対応して、流動性を高めて振動機を
不要とする研究が始まっている。しかしながら、単純に
水や分散剤を添加して流動性を高めるだけでは材料分離
が生じ、粗骨材が絡み合って充填性が悪くなり、均一な
コンクリートが得られないことから強度低下をきたす。
この材料分離を抑制する目的で水溶性高分子の添加や微
粉末の配合が検討されている。
【0003】しかし、微粉末の添加だけでは流動性と分
離抵抗性を満足することができないことから水溶性高分
子の添加が不可欠となっている (例えば、コンクリート
工学年次論文集, 1989.6、論文No.1118"ハイパフォーマ
ンスコンクリートの開発")。しかしながら、水溶性高分
子は流動性を高める分散剤と併用添加すると、多くの場
合、減水剤と相互作用を起こして流動性の阻害をきたし
やすい。
【0004】この阻害原因は解明されていないが、分散
剤と水溶性高分子類、それぞれの組み合わせによって阻
害性の大小がある。従って、これらの影響から目的の粘
性と流動性を確保することが極めて困難な状況となって
いる (例えば、水中コンクリート・マニュアル、昭和62
年12月10日発行、(株)山海堂、P.27, "特殊混和剤と
流動化剤との組み合わせ")。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、ある特定の分散剤および水溶性高分子を必須成
分とすることで、従来のような流動性の阻害現象が改善
され、高流動性と分離抵抗性に極めて優れた効果を発現
することを見出し、本発明を完成するに至ったものであ
る。
【0006】即ち、本発明は、炭素数2〜3のオキシア
ルキレン基1〜300 モルを導入した芳香族化合物の中か
ら選ばれる1種又は2種以上(A) とカルボキシル基を有
する芳香族化合物の中から選ばれる1種又は2種以上
(B) とのホルムアルデヒド共縮合物又はその中和塩
(イ)および水溶性高分子(ロ)を必須成分とする自己
充填性コンクリート混和剤に関する。
【0007】更に、本発明は、炭素数2〜3のオキシア
ルキレン基1〜300 モルを導入した芳香族化合物の中か
ら選ばれる1種又は2種以上(A) とカルボキシル基を有
する芳香族化合物の中から選ばれる1種又は2種以上
(B) 及びスルホン酸基を有する芳香族化合物の中から選
ばれる1種又は2種以上(C) とのホルムアルデヒド共縮
合物又はその中和塩(イ)および水溶性高分子(ロ)を
必須成分とする自己充填性コンクリート混和剤に関す
る。
【0008】本発明に使用する共縮合物又はその中和塩
(イ)は芳香族ホルムアルデヒド共縮合系に、アルキレ
ンオキシドとカルボキシル基を有した構造であり、一般
の芳香族系分散剤に比べて、セメント粒子に対する吸着
特性が大きいのが特徴である。
【0009】また、本発明のように芳香族ホルムアルデ
ヒド共縮合系にアルキレンオキシド基を導入することで
芳香族系本来の電気斥力による分散性にアルキレンオキ
シド基の立体障壁的な斥力が加わり、分散効果が極めて
高まるものである。
【0010】本発明に用いる炭素数2〜3のオキシアル
キレン基1〜300 モルを導入した芳香族化合物(A) とし
ては、炭素数2〜3のオキシアルキレン基1〜300 モル
を導入したポリオキシアルキレンアルキルフェノール又
はポリオキシアルキレンアルキルナフトール類が使用さ
れる。一例を挙げれば、フェノール、クレゾール、ノニ
ルフェノール、ナフタレン、メチルナフタレン、ブチル
ナフタレン、ビスフェノール等へのオキシアルキレン基
1〜300 モル付加物である。
【0011】共縮合性の面から、ベンゼン環誘導体、即
ち、ポリオキシアルキレンアルキルフェノールが好まし
く、特に、フェノールのオキシアルキレン基付加物が好
ましい。
【0012】炭素数2〜3のオキシアルキレン基とはエ
チレンオキシド、プロピレンオキシドを意味し、ランダ
ム状、ブロック状のいずれでもよく、限定されるもので
はない。また、オキシアルキレン基の末端が水酸基、ア
ルキルエーテル、アルキルエステルのいずれでも使用す
ることができる。
【0013】フェノールの炭素数2〜3のアルキレンオ
キシド付加物は、付加モル数が平均1以上であればよ
く、付加していないものが含有している場合、あるいは
付加していないものが配合されている場合のいずれでも
使用することができる。しかし、オキシアルキレン基が
300モルを超えると流動性が低下して好ましくない。
【0014】本発明に用いるカルボキシル基を有する芳
香族化合物(B) は、ナフタレン環又はベンゼン環誘導
体、例えば、イソフタル酸、オキシナフトエ酸、安息香
酸、ヒドロキシ安息香酸等やこれらの異性体が使用され
る。
【0015】しかし、共縮合性から考慮すると、下記の
一般式(a) で表される化合物が好ましい。
【0016】
【化2】
【0017】即ち、o−ヒドロキシ安息香酸、m−ヒド
ロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸が好ましい。
【0018】本発明に用いるスルホン酸基を有する芳香
族化合物(C) は、アルキルナフタレンスルホン酸、アル
キルフェノールスルホン酸、アニリンスルホン酸、アル
キルベンゼンスルホン酸等で、一例を挙げれば、ナフタ
レンスルホン酸、メチルナフタレンスルホン酸、ブチル
ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、クレゾ
ールスルホン酸、アニリンスルホン酸、ベンゼンスルホ
ン酸、トルエンスルホン酸等が挙げられる。また、これ
らの異性体及びすでにこれらの縮合されたものを用いる
ことも可能である。例えば、リグニンスルホン酸やナフ
タレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物を使用するこ
とができる。
【0019】しかし、共縮合性から考慮すると、フェノ
ール誘導体からなるスルホン酸化合物、即ち、アルキル
フェノールスルホン酸が好ましく、特にフェノールスル
ホン酸が好ましい。
【0020】また、本発明の効果を損なわない範囲内
で、他の共縮合可能な単量体と反応させてもよい。例え
ば、フェノール、クレゾール等のアルキルフェノールが
挙げられる。
【0021】共縮合物は、酸性のままセメント分散剤と
して用いることもできるが、貯蔵面と使用面からは中和
塩として用いることが好ましい。中和塩としては、1価
金属塩、2価金属塩、アンモニウム塩、アミン塩又は置
換アミン塩が挙げられる。
【0022】炭素数2〜3のオキシアルキレン基1〜30
0 モルを導入した芳香族化合物の中から選ばれる1種又
は2種以上(A) とカルボキシル基を有する芳香族化合物
の中から選ばれる1種又は2種以上(B) とのホルムアル
デヒド共縮合物又はその中和塩において、 (A)、(B) の
反応モル比としては、 (A)/(B) =1〜99/99〜1の範
囲が流動性と分離抵抗性に適当であり、10〜50/50〜90
の範囲が特に流動性と分離抵抗性に優れる。
【0023】炭素数2〜3のオキシアルキレン基1〜30
0 モルを導入した芳香族化合物の中から選ばれる1種又
は2種以上(A) とカルボキシル基を有する芳香族化合物
の中から選ばれる1種又は2種以上(B) 及びスルホン酸
基を有する芳香族化合物の中から選ばれる1種又は2種
以上(C) とのホルムアルデヒド共縮合物又はその中和塩
において、(A) 、(B) 、(C) の反応モル比としては、
(A)/(B)/(C) =1〜98/1〜98/1〜98の範囲が流動
性と分離抵抗性に適当であり、5〜50/5〜90/5〜90
の範囲が特に流動性と分離抵抗性に優れる。
【0024】本発明の共縮合物の標準的な製造法を示す
が、これによって本発明は何ら限定されるものではな
い。
【0025】共縮合物の製造法としては、例えば、所定
量のアルキレンオキシド付加物とカルボキシル基を有す
る芳香族化合物、又はカルボキシル基を有する芳香族化
合物及びスルホン酸基を有する芳香族化合物を反応容器
に仕込み、70〜90℃の攪拌下で所定量のホルマリン水を
1〜4時間かけて滴下、滴下後、還流下で3〜30時間攪
拌して冷却、中和する方法が挙げられる。
【0026】共縮合系において、縮合粘度と縮合時間を
コントロールするために水の添加調整を行う。反応系は
酸性下で行い、スルホン酸基を有する芳香族化合物やこ
れに含まれる未反応の酸によりすでに酸性下になってい
る場合はこのままの酸性領域で縮合を行う。また、反応
系によって、酸性にならない場合は、予め硫酸などを加
えてpH2以下にして反応を行う。
【0027】本発明の共縮合物又はその中和塩の重量平
均分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフ法/ポ
リスチレンスルホン酸ナトリウム換算による分子量から
縮合度を算出)は 3,000〜100,000 が好ましく、 5,000
〜50,000がより好ましい。平均分子量が 3,000未満又は
100,000を超えると分散性に劣る。
【0028】また、本発明における水溶性高分子 (ロ)
は特に限定するものではないが、例えば、以下のものが
使用される。
【0029】(1) 非イオン性セルローズエーテル、例え
ば、メチルセルローズ、エチルセルローズ、ヒドロキシ
メチルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、カル
ボキシメチルセルローズ、カルボキシエチルセルローズ
など。
【0030】(2) アクリル酸ナトリウム、アクリル酸カ
リウム、アクリル酸アミド等のポリアクリル酸塩やポリ
エチレングリコールで平均分子量1万〜5万程度のも
の。
【0031】(3) 微生物醗酵によって製造される多糖
類、例えば、酵母グルカンやキサンタンガム、又はβ−
1. 3グルカン類の直鎖状、分岐鎖状の何れでもよく、
β−1. 3グルカン類の一例を挙げれば、カードラン、
バラミロン、バキマン、スクレログルカン、ラミナラン
など。
【0032】(4) 炭素数12以上の一価アルコールあるい
は炭素数12以上のアルキルフェノールにアルキレンオキ
サイドを 100モル以上付加した化合物。上記の化合物
は、炭素数12未満のアルコールでは増粘性を示さず、分
離抵抗性が充分ではない。また、アルキレンオキサイド
の付加モル数が 100モル未満の場合も増粘性を示さな
い。更に、アルキレンオキサイドの付加モル数は 200〜
2000モルが好ましく、更に 200〜300 モルが溶解性の面
から好ましい。一例を挙げれば、オレイルアルコールに
エチレンオキサイドを 200モル付加した化合物 (花王
(株)社製:エマルゲン3200) 、ノニルフェノールにエ
チレンオキサイドを 300モル付加した化合物 (花王
(株)社製:エマルゲン9300) 等が挙げられる。
【0033】(5) 炭素数12以上の一価アルコール、炭素
数12以上の一価メルカプタンあるいは炭素数12以上のア
ルキルフェノールにアルキレンオキサイドを20モル以上
付加した化合物とエポキシ基1個以上を有する化合物と
の反応生成物。上記の化合物としては特願平6-24365 、
特公平5-85788 に記載のものが好ましく使用される。一
例を挙げれば、オレイルアルコールにエチレンオキサイ
ドを 200モル付加した化合物とビニルシクロヘキセンジ
エポキシドとの反応物 (花王(株)社製:ビスサーフ
H) 、ステアリルアルコールにエチレンオキサイド50モ
ルおよびプロピレンオキサイド10モルをブロック付加し
た化合物とビニルシクロヘキセンジエポキシドとの反応
物 (花王(株)社製:ビスサーフSH) 等が挙げられ
る。
【0034】本発明の混和剤の添加量は、セメントに対
して固形分で0.05〜2.0 重量%が好ましく、 0.1〜1.0
重量%がより好ましい。
【0035】共縮合物又はその中和塩 (イ)と水溶性高
分子 (ロ)の配合比は、 (イ)/ (ロ) =95/5〜5/
95 (重量比) 程度が好ましく、90/10〜30/70程度がよ
り好ましく使用される。
【0036】本発明の対象となるコンクリートは、セメ
ント、細骨材、粗骨材を主成分とするものであるが、各
種の高炉スラグ、フライアッシュ等の各種混和材料を使
用することができる。更に、公知の添加剤 (材) と併用
することができる。例えば、AE剤、AE減水剤、高性
能減水剤、遅延剤、早強剤、促進剤、起泡剤、発泡剤、
消泡剤、増粘剤、防水剤、防泡剤等が挙げられる。
【0037】本発明の対象となるコンクリート組成物
は、コンクリート成形体に使用される。コンクリート成
形体は、特に限定されるものではなく、通常のバイブレ
ーターによって締め固められている成形体が対象とな
る。更に、本発明のコンクリート組成物は初期強度を必
要とする二次製品への使用も可能である。
【0038】また、本発明の対象となるコンクリート組
成物は、バイブレーターによる締め固めを不要とするも
のであるが、微振動領域 (例えば、通常の1/10〜1/3 の
振動数) による締め固めも可能である。
【0039】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、以下
の例における「%」は、特にことわりのない限り、「重
量%」である。
【0040】また、実施例中で示す (イ)成分の平均分
子量はゲルパーミエーションクロマトグラフ法/ポリス
チレンスルホン酸ナトリウム換算による分子量から求め
たものである。
【0041】以下に (イ)成分の製造例を示す。実施例
に使用した炭素数2〜3のオキシアルキレン基1〜300
モルを導入した芳香族化合物(A) 、カルボキシル基を有
する芳香族化合物(B) 、スルホン酸基を有する芳香族化
合物(C) の内容を以下に示す。尚、EOはエチレンオキシ
ド、POはプロピレンオキシドを、数値は平均の付加モル
数を表わす。
【0042】芳香族化合物(A) A−1;フェノール EO 10モル付加物 A−2;フェノール EO 25モル付加物 A−3;フェノール EO 75モル付加物 A−4;フェノール EO 120 モル付加物 A−5;フェノール EO 250 モル・PO 20 モルブロック
付加物 A−6;ナフトール EO 2モル付加物 A−7 (比較) ;フェノール EO 370 モル付加物。
【0043】芳香族化合物(B) B−1;p−ヒドロキシ安息香酸 B−2;o−ヒドロキシ安息香酸 B−3;オキシナフトエ酸。
【0044】芳香族化合物(C) C−1;フェノールスルホン酸 C−2;p−クレゾールスルホン酸 C−3;ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物
(分子量4500) 。
【0045】製造例1 ( (イ)成分の記号D−1) 攪拌付き反応容器にA−1を 0.3モル、B−1を 0.7モ
ル、硫酸を 0.5モル、水を4モル仕込み、37%ホルムア
ルデヒド 0.9モルを80℃で3時間で滴下する。滴下終了
後、 105℃に昇温して10時間反応した後、冷却して50%
水酸化ナトリウムでpH8に調製して静置する。静置後、
二層分離した上層をとり、水を加えて固形分を30%に調
整して、分子量21,000の共縮合物を得た。
【0046】製造例2 ( (イ)成分の記号D−2) 攪拌付き反応容器にA−3を 0.2モル、B−1を 0.7モ
ル、B−2を 0.1モル、硫酸を 0.5モル、水を5モル仕
込み、37%ホルムアルデヒド 0.9モルを80℃で3時間で
滴下する。滴下終了後、 105℃に昇温して12時間反応し
た後、冷却して50%水酸化ナトリウムでpH8に調製して
静置する。静置後、二層分離した上層をとり、水を加え
て固形分を30%に調整して、分子量19,000の共縮合物を
得た。
【0047】製造例3 ( (イ)成分の記号D−3) 攪拌付き反応容器にA−4を 0.1モル、B−1を 0.9モ
ル、硫酸を 0.5モル、水を4モル仕込み、37%ホルムア
ルデヒド 0.9モルを80℃で3時間で滴下する。滴下終了
後、 105℃に昇温して10時間反応した後、冷却して50%
水酸化ナトリウムでpH8に調製して静置する。静置後、
二層分離した上層をとり、水を加えて固形分を30%に調
整して、分子量42,000の共縮合物を得た。
【0048】製造例4 ( (イ)成分の記号D−4) 攪拌付き反応容器にA−1を 0.3モル、B−1を 0.6モ
ル、C−1を 0.1モル、硫酸を 0.3モル、水を4モル仕
込み、37%ホルムアルデヒド 0.9モルを80℃で3時間で
滴下する。滴下終了後、 105℃に昇温して10時間反応し
た後、冷却して50%水酸化ナトリウムでpH8に調製して
静置する。静置後、二層分離した上層をとり、水を加え
て固形分を30%に調整して、分子量12,000の共縮合物を
得た。
【0049】製造例5 ( (イ)成分の記号D−5) 攪拌付き反応容器にA−2を 0.3モル、B−1を 0.6モ
ル、C−2を 0.1モル、水を5モル仕込み、37%ホルム
アルデヒド 0.9モルを80℃で3時間で滴下する。滴下終
了後、 105℃に昇温して12時間反応した後、冷却して50
%水酸化ナトリウムでpH8に調製して水を加えて固形分
を30%に調整して、分子量17,000の共縮合物を得た。
【0050】製造例6 ( (イ)成分の記号D−6) 攪拌付き反応容器にA−3を 0.2モル、B−1を 0.7モ
ル、C−3を 0.1モル(ナフタレン骨格としてのモル数)
、水を5モル仕込み、37%ホルムアルデヒド0.9モルを
80℃で3時間で滴下する。滴下終了後、 105℃に昇温し
て8時間反応した後、冷却して50%水酸化ナトリウムで
pH8に調製して水を加えて固形分を20%に調整して、分
子量25,000の共縮合物を得た。
【0051】製造例7 ( (イ)成分の記号D−7) 攪拌付き反応容器にA−4を 0.2モル、B−2を 0.5モ
ル、C−1を 0.3モル、水を5モル仕込み、37%ホルム
アルデヒド 0.9モルを80℃で3時間で滴下する。滴下終
了後、 105℃に昇温して12時間反応した後、冷却して50
%水酸化ナトリウムでpH8に調製して水を加えて固形分
を20%に調整して、分子量31,000の共縮合物を得た。
【0052】製造例8 ( (イ)成分の記号D−8) 攪拌付き反応容器にA−5を 0.1モル、B−2を 0.5モ
ル、C−1を 0.4モル、水を6モル仕込み、37%ホルム
アルデヒド 0.9モルを80℃で3時間で滴下する。滴下終
了後、 105℃に昇温して15時間反応した後、冷却して50
%水酸化ナトリウムでpH8に調製して水を加えて固形分
を20%に調整して、分子量33,000の共縮合物を得た。
【0053】製造例9 ( (イ)成分の記号D−9) 攪拌付き反応容器にA−6を 0.3モル、B−2を 0.3モ
ル、C−1を 0.4モル、水を6モル仕込み、37%ホルム
アルデヒド 0.9モルを80℃で3時間で滴下する。滴下終
了後、 105℃に昇温して25時間反応した後、冷却して50
%水酸化ナトリウムでpH8に調製して水を加えて固形分
を20%に調整して、分子量11,000の共縮合物を得た。
【0054】製造例10 ( (イ)成分の記号D−10) 攪拌付き反応容器にA−4を 0.1モル、B−2を 0.6モ
ル、C−1を 0.3モル、水を6モル仕込み、37%ホルム
アルデヒド 0.9モルを80℃で3時間で滴下する。滴下終
了後、 105℃に昇温して18時間反応した後、冷却して50
%水酸化ナトリウムでpH8に調製して水を加えて固形分
を20%に調整して、分子量26,000の共縮合物を得た。
【0055】製造例11 ( (イ)成分の記号D−11) 攪拌付き反応容器にA−3を 0.1モル、B−3を 0.1モ
ル、C−1を 0.6モル、水を3モル仕込み、37%ホルム
アルデヒド 0.9モルを80℃で3時間で滴下する。滴下終
了後、 105℃に昇温して25時間反応した後、冷却して50
%水酸化ナトリウムでpH8に調製して水を加えて固形分
を30%に調整して、分子量11,000の共縮合物を得た。
【0056】製造例12 ( (イ)成分の記号D−12) 攪拌付き反応容器にA−7を 0.1モル、B−2を 0.5モ
ル、C−1を 0.4モル、水を7モル仕込み、37%ホルム
アルデヒド 0.9モルを80℃で3時間で滴下する。滴下終
了後、 105℃に昇温して15時間反応した後、冷却して50
%水酸化ナトリウムでpH8に調製して水を加えて固形分
を20%に調整して、分子量41,000の共縮合物を得た。
【0057】比較例に使用した分散剤の内容 ・記号NS;ナフタレン系混和剤 (マイテイ150 :花王
(株)製) ・記号MS;メラミン系混和剤 (マイテイ150V-2:花王
(株)製) 。
【0058】実施例に使用した水溶性高分子(ロ)の内
容と記号を表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】コンクリート混和剤としての評価 コンクリートの配合条件を表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】表2に示すコンクリート材料と本発明の共
重合体 (イ) 及び水溶性高分子 (ロ) を強制二軸ミキサ
ー (太平洋機工社製SD-55)で 150秒間混練りしてコンク
リートを製造した。流動性が55〜65cm (JIS A-1101スラ
ンプ試験に準ずるフロー値)になるように混和剤の量で
調整した。評価は以下に示す材料分離抵抗性と自己充填
性の測定により行った。 ・材料分離抵抗性:肉眼判定 ○ − 骨材とセメントペーストの分離なし △ − 骨材とセメントペーストがやや分離 × − 骨材とセメントペーストの分離あり ・自己充填性:製造したコンクリートをφ10vmの円柱型
枠に投入してバイブレーターを使用しないで詰め、3日
間放置後、脱型してコンクリート表面の状態を肉眼で観
察した。 ○ − 5mm以上の空隙の発生が殆ど見られない。 △ − 5mm以上の空隙が僅かにある。 × − 5mm以上の空隙の発生が多い。
【0063】測定結果を表3に示す。
【0064】
【表3】
【0065】評価結果 表3で明らかなように、本発明の混和剤は比較品に比べ
て、低添加量で優れた流動性を示し、材料分離抵抗性が
大きく、自己充填性に優れることが分かる。これらの結
果はコンクリートの施工方法が飛躍的に改善されるもの
であり、コンクリート構造物の製造において騒音の解
消、製造の合理化への効果が期待される。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数2〜3のオキシアルキレン基1〜
    300 モルを導入した芳香族化合物の中から選ばれる1種
    又は2種以上(A) とカルボキシル基を有する芳香族化合
    物の中から選ばれる1種又は2種以上(B) とのホルムア
    ルデヒド共縮合物又はその中和塩(イ)および水溶性高
    分子(ロ)を必須成分とする自己充填性コンクリート混
    和剤。
  2. 【請求項2】 炭素数2〜3のオキシアルキレン基1〜
    300 モルを導入した芳香族化合物の中から選ばれる1種
    又は2種以上(A) とカルボキシル基を有する芳香族化合
    物の中から選ばれる1種又は2種以上(B) 及びスルホン
    酸基を有する芳香族化合物の中から選ばれる1種又は2
    種以上(C) とのホルムアルデヒド共縮合物又はその中和
    塩(イ)および水溶性高分子(ロ)を必須成分とする自
    己充填性コンクリート混和剤。
  3. 【請求項3】 (A) 、(B) の反応モル比が (A)/(B) =
    1〜99/99〜1である請求項1記載の自己充填性コンク
    リート混和剤。
  4. 【請求項4】 (A) 、(B) 、(C) の反応モル比が (A)/
    (B)/(C) =1〜98/1〜98/1〜98である請求項2記
    載の自己充填性コンクリート混和剤。
  5. 【請求項5】 炭素数2〜3のオキシアルキレン基1〜
    300 モルを導入した芳香族化合物がベンゼン環誘導体で
    ある請求項1〜4の何れか1項に記載の自己充填性コン
    クリート混和剤。
  6. 【請求項6】 ベンゼン環誘導体がフェノールのオキシ
    アルキレン基付加物である請求項5記載の自己充填性コ
    ンクリート混和剤。
  7. 【請求項7】 カルボキシル基を有する芳香族化合物が
    ナフタレン環又はベンゼン環誘導体である請求項1〜6
    の何れか1項に記載の自己充填性コンクリート混和剤。
  8. 【請求項8】 ベンゼン環誘導体が下記の一般式(a) で
    表される化合物である請求項7記載の自己充填性コンク
    リート混和剤。 【化1】
  9. 【請求項9】 スルホン酸基を有する芳香族化合物がフ
    ェノール誘導体である請求項1〜8の何れか1項に記載
    の自己充填性コンクリート混和剤。
  10. 【請求項10】 フェノール誘導体がフェノールスルホ
    ン酸である請求項9記載の自己充填性コンクリート混和
    剤。
  11. 【請求項11】 共縮合物の中和塩が、1価金属塩、2
    価金属塩、アンモニウム塩、アミン塩又は置換アミン塩
    である請求項1〜10の何れか1項に記載の自己充填性コ
    ンクリート混和剤。
  12. 【請求項12】 共縮合物又はその中和塩の重量平均分
    子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフ法/ポリス
    チレンスルホン酸ナトリウム換算)が 3,000〜100,000
    である請求項1〜11の何れか1項に記載の自己充填性コ
    ンクリート混和剤。
  13. 【請求項13】 共縮合物又はその中和塩 (イ) と水溶
    性高分子 (ロ) の配合比が、(イ)/(ロ)=95/5〜
    5/95 (重量比) である請求項1〜12の何れか1項に記
    載の自己充填性コンクリート混和剤。
  14. 【請求項14】 水溶性高分子(ロ)が非イオン性セル
    ローズエーテルである請求項1〜13の何れか1項に記載
    の自己充填性コンクリート混和剤。
  15. 【請求項15】 水溶性高分子(ロ)がアクリル酸共重
    合体である請求項1〜13の何れか1項に記載の自己充填
    性コンクリート混和剤。
  16. 【請求項16】 水溶性高分子(ロ)がポリアルキレン
    グリコールである請求項1〜13の何れか1項に記載の自
    己充填性コンクリート混和剤。
  17. 【請求項17】 水溶性高分子(ロ)が醗酵多糖類であ
    る請求項1〜13の何れか1項に記載の自己充填性コンク
    リート混和剤。
  18. 【請求項18】 醗酵多糖類がβ−1. 3グルカンであ
    る請求項17記載の自己充填性コンクリート混和剤。
  19. 【請求項19】 醗酵多糖類がキサンタンガムである請
    求項17記載の自己充填性コンクリート混和剤。
  20. 【請求項20】 水溶性高分子(ロ)が炭素数12以上の
    一価アルコールあるいは炭素数12以上のアルキルフェノ
    ールにアルキレンオキサイドを 100モル以上付加した化
    合物である請求項1〜13の何れか1項に記載の自己充填
    性コンクリート混和剤。
  21. 【請求項21】 水溶性高分子(ロ)が炭素数12以上の
    一価アルコール、炭素数12以上の一価メルカプタンある
    いは炭素数12以上のアルキルフェノールにアルキレンオ
    キサイドを20モル以上付加した化合物とエポキシ基1個
    以上を有する化合物との反応生成物である請求項1〜13
    の何れか1項に記載の自己充填性コンクリート混和剤。
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