JPH0892156A - タルトロン酸の製造方法 - Google Patents

タルトロン酸の製造方法

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JPH0892156A
JPH0892156A JP25306294A JP25306294A JPH0892156A JP H0892156 A JPH0892156 A JP H0892156A JP 25306294 A JP25306294 A JP 25306294A JP 25306294 A JP25306294 A JP 25306294A JP H0892156 A JPH0892156 A JP H0892156A
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composition
acid
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Hiroshi Kimura
洋 木村
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Abstract

(57)【要約】 【構成】グリセリン又はグリセリン酸を下記の触媒組成
物の存在下にpH6.9以下で酸化剤により接触酸化す
ることを特徴とするタルトロン酸の製造方法。触媒組成
物としては、白金を触媒第1成分とし、スズ、鉛、アン
チモン、ビスマス、セレン及びテルルからなる群より選
ばれる一種以上の元素を触媒第2成分とし、希土類元素
からなる群より選ばれる一種以上の元素を触媒第3成分
とし、触媒第1成分及び触媒第2成分、触媒第1成分及
び触媒第3成分、触媒第1成分、触媒第2成分及び触媒
第3成分、又は触媒第1成分単独のいずれかを担体に担
持してなる担持触媒。 【効果】本発明のタルトロン酸の製造方法によれば、特
定の担持金属触媒を使用することにより、簡易な方法で
工業的に有利にタルトロン酸を製造出来る。また、固定
床反応装置の適用により生産性が大きく向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗剤用ビルダー、中和
剤、あるいはポリマー原料として重要なタルトロン酸
を、グリセリン又はグリセリン酸から製造するタルトロ
ン酸の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】タル
トロン酸の化学合成法に関する報告は数少なく、例えば
“Acta. Chem. Scand., 15, 260-270(1961) にマロン酸
ジエチルとtert- ブチル酢酸よりジエチルエステルとし
て合成する方法が記載されているが、収率が27%と低
く、有機溶剤中で反応することからも工業的に満足のい
くものではない。
【0003】一方、構造的に最も有利な方法として、グ
リセリンを接触酸化してタルトロン酸塩(オキシマロン
酸塩)を製造する方法が、特開昭52−116415号公報に記
載されている。しかし、該公報は市販の5%Pd/C
(パラジウム担持活性炭触媒)を触媒として使用してお
り、タルトロン酸塩の収率は高々20%であった。これ
は、中間酸化物であるグリセリン酸塩をさらに酸化する
活性が低いのみならず、生成したタルトロン酸塩の大部
分が脱炭酸し、グリコール酸塩に分解するからである。
またタルトロン酸塩からタルトロン酸を製造するために
は、酸による酸分解、イオン交換法等が適用されるが、
前者は電気透析等による脱塩、後者はイオン交換樹脂の
再生が必要である。従って、タルトロン酸をその塩とし
て製造した場合、上記付帯工程が必要となるため、直接
タルトロン酸そのものを製造する方法が望まれるが、上
記公報の方法は工業的に満足のいくものではなかった。
【0004】本発明の目的は、かかる課題を解決すべ
く、簡易な方法で工業的に有利なタルトロン酸の製造方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、グリセリ
ンの2つの1級水酸基を効率よく接触酸化して高収率で
タルトロン酸に変換すべく、触媒の開発を行い、その結
果、次の知見に基づき本発明を完成するに至った。即
ち、グリセリンを市販の5%Pd/C触媒で接触酸化し
た場合、パラジウムが主触媒元素であるため、1級水酸
基のカルボン酸への酸化は、塩基性雰囲気(pH8以
上)でなければ効率よく進行せず、通常カルボキシル基
生成によるpHの低下に由来する酸化速度の低下を防止
するため、水酸化ナトリウム等のアルカリ剤を添加して
反応を行う必要がある。この場合、生成タルトロン酸は
必然的にその塩となり、フリーのカルボン酸としてのタ
ルトロン酸を製造するためには既述の酸分解、イオン交
換等が必要であり、これを回避するためには酸性雰囲気
で酸化反応を進行せしめる必要があった。そして、その
為には触媒主元素を白金にする必要があることを見出し
た。
【0006】即ち、本発明の要旨は、 (1) グリセリン又はグリセリン酸を下記の触媒組成
物の存在下にpH6.9以下で酸化剤により接触酸化す
ることを特徴とするタルトロン酸の製造方法、 触媒組成物:白金を触媒第1成分とし、スズ、鉛、アン
チモン、ビスマス、セレン及びテルルからなる群より選
ばれる一種以上の元素を触媒第2成分とし、希土類元素
からなる群より選ばれる一種以上の元素を触媒第3成分
とし、 (イ)触媒第1成分及び触媒第2成分 (ロ)触媒第1成分及び触媒第3成分 (ハ)触媒第1成分、触媒第2成分及び触媒第3成分、
又は (ニ)触媒第1成分単独 のいずれかを担体に担持してなる担持触媒。 (2) 触媒組成物が、(イ)触媒組成物(イ)におけ
る触媒第1成分と触媒第2成分の組成比R1(第2成分
/第1成分)がモル比で0.01〜2であるもの、
(ロ)触媒組成物(ロ)における触媒第1成分と触媒第
3成分の組成比R2(第3成分/第1成分)がモル比で
0.01〜5であるもの、(ハ)触媒組成物(ハ)にお
ける触媒第1成分と触媒第2成分の組成比が(イ)のR
1、触媒第1成分と触媒第3成分の組成比が(ロ)のR
2であるもののいずれかである前記(1)記載の製造方
法、 (3) 触媒第1成分の触媒担持量が、触媒組成物中、
1〜10重量%である前記(1)又は(2)記載の製造
方法、 (4) 酸化剤が空気、酸素、又は酸素と窒素との混合
ガスであることを特徴とする前記(1)〜(3)いずれ
か記載の製造方法、並びに (5) 担体が活性炭、カーボンブラック、アルミナ又
はシリカであることを特徴とする前記(1)〜(4)い
ずれか記載の製造方法、に関する。
【0007】本発明における触媒組成物は、次の(イ)
〜(ニ)の4つの態様を挙げることができる。即ち、白
金を触媒第1成分とし、スズ、鉛、アンチモン、ビスマ
ス、セレン及びテルルからなる群より選ばれる一種以上
の元素を触媒第2成分とし、希土類元素からなる群より
選ばれる一種以上の元素を触媒第3成分とするものであ
って、(イ)触媒第1成分及び触媒第2成分を組み合わ
せた触媒組成物、(ロ)触媒第1成分及び触媒第3成分
を組み合わせた触媒組成物、(ハ)触媒第1成分、触媒
第2成分及び触媒第3成分を組み合わせた触媒組成物、
又は(ニ)触媒第1成分単独を担体に担持してなる触媒
組成物である。以下、順に説明する。
【0008】触媒第1成分及び触媒第2成分を組み合わ
せた触媒組成物(イ)は、触媒第1成分としての白金単
独使用の場合、酸素による自己被毒が観測されるため、
この酸素被毒による触媒活性の低下を抑制するという点
において好ましい触媒組成物である。触媒第2成分とし
ては、スズ、鉛、アンチモン、ビスマス、セレン及びテ
ルルが挙げられ、特に限定されるものではないが、アン
チモン、テルルおよび鉛が特に有効である。例えば、白
金とテルルとの複合化により酸素被毒を回避して酸化反
応速度を大きく向上させることが出来る。触媒第1成分
である白金に対する触媒第2成分の組成比R1(第2成
分/白金)は、モル比で0.01〜2、好ましくは0.
05〜1である。モル比が0.01より小さいと触媒第
2成分の複合効果が低く、2より大きいと触媒第2成分
が触媒毒として作用する場合がある。このように、触媒
第2成分(Bi,Te,Se等)には最適担持量が存在
し、過度の担持は触媒毒となって酸化反応を効率よく実
施することが出来ない。
【0009】また、酸素被毒による触媒活性の低下をよ
り完全に抑制するには、触媒第2成分の複合化を行うの
が好ましい。触媒第2成分を複数使用する場合、触媒第
1成分である白金対する個々の触媒第2成分の組成比
(個々の第2成分/白金)は、各々モル比で0.01〜
2、好ましくは0.05〜1である。
【0010】触媒第1成分及び触媒第3成分を組み合わ
せた触媒組成物(ロ)は、高速反応性を達成させるとい
う点から触媒第3成分を組み合わせたものである。希土
類元素としては、ランタン、セリウム、プラセオジウ
ム、ネオビジウム等が有効である。これは、触媒表面上
に塩基性が与えられ、その結果高速反応性が達成される
からである。触媒調製時に希土類元素を担持する際、通
常希土類元素の水溶性の塩、例えば塩化物、硝酸塩、硫
酸塩等が使用されるが、これらは触媒還元する前に通常
のアルカリ剤(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)を
使用して水酸化物に変換すると、塩基性が付与され触媒
活性が向上する。さらに窒素気流中で焼成して水酸化物
を酸化物に変換することにより、触媒表面上により高い
塩基性を付与でき、触媒活性をさらに向上させることが
できる。触媒第1成分である白金に対する触媒第3成分
の組成比R2(第3成分/白金)は、モル比で0.01
〜5、好ましくは0.05〜3である。モル比が0.0
1より小さいと複合効果が低く、5より大きいと触媒活
性が低下する場合があるからである。
【0011】触媒第3成分も前記の触媒組成物(イ)に
おける触媒第2成分の場合と同様に、複数の触媒第3成
分を用いて複合化することができる。この場合、触媒第
1成分である白金に対する触媒第3成分の組成比(第3
成分の総量/白金)は、各々モル比で0.01〜5、好
ましくは0.05〜3である。
【0012】触媒第1成分、触媒第2成分及び触媒第3
成分を組み合わせた触媒組成物(ハ)は、前記の(イ)
と(ロ)の触媒組成物の性質を共に備えた組成物であ
り、酸素被毒による触媒活性の低下の抑制と高速反応性
の達成効果が得られる。このような触媒組成物として
は、特に限定されるものではないが、例えばPt・Te
・Ceが例示される。この場合、触媒第1成分である白
金に対する触媒第2成分、触媒第3成分の組成比は、そ
れぞれ前記のR1とR2と同様である。また、各触媒成
分の複合化に関しても、前記(イ)と(ロ)と同様であ
る。
【0013】触媒第1成分単独からなる触媒組成物
(ニ)の白金担持量は特に限定されないが、触媒組成物
中、1〜10重量%が好ましく、更に好ましくは2〜7
重量%である。担持量が1重量%未満では効率よく反応
を進行させることが出来ず、10重量%を越すとコスト
的に問題となる。
【0014】本発明における触媒組成物は、触媒組成物
(ニ)に示されるように、白金を単独で使用しても良い
が、好ましくは触媒第2成分との複合化(触媒組成物
(イ))、触媒第3成分との複合化(触媒組成物
(ロ))、さらに触媒第2成分および触媒第3成分との
複合化(触媒組成物(ハ))により、触媒活性と選択性
を向上させることが出来る。触媒第1成分である白金の
担持量は、前記のような単独で用いる場合と同様に、触
媒第2成分、触媒第3成分と併用して複合化させる場合
も1〜10重量%が好ましく、2〜7重量%が更に好ま
しい。1重量%未満では反応速度が遅く、10重量%超
えると副生物が増大し好ましくない。従って、5%Pt
/C触媒の場合でも、触媒成分の複合化により、触媒の
活性と選択性を向上させることができる。
【0015】本発明における触媒組成物は、通常の含浸
法、共含浸法、浸漬法、共沈法により、触媒成分を水中
で触媒担体に担持させ、ホルマリン、ヒドラジン、水素
化ホウ素ナトリウム、水素、低級アルコール(メタノー
ル、エタノール、グリセリン、エチレングリコール等)
等による還元処理を行うことによって容易に調製するこ
とが出来る。このとき、全触媒成分の触媒担持量は、触
媒組成物中、1〜30重量%であることが好ましく、よ
り好ましくは2〜15重量%である。
【0016】触媒担体としては、活性炭、カーボンブラ
ック、シリカ、アルミナ、モレキュラーシーブ、石綿等
が挙げられるが、高表面積を有する活性炭、カーボンブ
ラック、アルミナおよびシリカがより好ましい。これら
の中でも、特に活性炭が有効である。担体として活性
炭、カーボンブラックを使用する場合に好ましい物性
は、以下の通りである。 (a)活性炭、カーボンブラックの比表面積が200m
2 /g以上 (b)活性炭、カーボンブラックの嵩密度が100〜8
00g/リットル以下 (c)活性炭、カーボンブラックの細孔容積が0.1m
l/g以上
【0017】即ち、担体の比表面積は触媒成分の高分散
性に大きな影響を与えるため、200m2 /g以上が好
ましく、これ未満では本発明における反応を効率よく進
めることができない。更に好ましくは500m2 /g以
上、特に好ましくは1000m2 /g以上である。担体
の嵩密度は重要な項目で100〜800g/リットルが
好ましく、この範囲外では触媒成分単位重量当たりの反
応効率が低下する。更に好ましくは150〜600g/
リットルである。
【0018】なお、本発明において活性炭、カーボンブ
ラックを使用する場合、その性状は、前記の(a)〜
(c)から選ばれる少なくとも一つの物性を有している
ことが好ましく、必ずしも全ての物性の要件を満足する
必要はない。しかし、好ましくは、これらの物性の要件
をできるだけ多く満足するものを使用するのがより効果
的である。
【0019】本発明で使用する触媒担体としての活性炭
は、ヤシ殻、木質系、石炭系、ビート炭系もしくは石油
ピッチ系等のいずれの原料に由来するものでもよいが、
特に強熱残分もしくは灰分含量の低いヤシ殻系、木質系
や石油ピッチ系が有効である。また、活性炭は水蒸気賦
活もしくは薬品賦活のいずれの方法で賦活したものでも
よいが、水蒸気賦活品の方が担体として有効な場合があ
る。本発明で使用する触媒担体としての活性炭は市販の
ものをそのまま使用することも出来るが、適当な前処
理、例えば酸処理等により細孔分布を調整したり灰分を
低減した後に使用してもよい。本発明で使用する市販の
粒状及び粉末活性炭としては一般の水処理用及び水溶性
の食品精製用のものが使用され、例えば、武田薬品製の
粒状白鷺シリーズ(WH、Sx、KL) 及びカルボラフィンを
代表とする粉末活性炭、ノリット社製の粒状活性炭(RO
X、RAX 、DARCO 、C 、ELORIT等) 及び粉末品の(AZO
、PN、ZN等) 、呉羽化学製ビーズ状成形活性炭(BAC)
が挙げられる。
【0020】又、活性炭はJIS K 1474−19
91の条件でpHが7を越す塩基性のものがよく、例え
ば武田薬品製の白鷺C等が挙げられる。この塩基性担体
の使用によりグリセリン酸からタルトロン酸への酸化が
促進される。
【0021】また、市販のカーボンブラックも本発明に
おける反応を実施する際の触媒担体として有効であり、
例えば、キャブラック社製のカーボンブラックが挙げら
れる。しかし、本発明に用いられる活性炭及びカーボン
ブラックは特にこれらの活性炭及びカーボンブラックに
限定されるものではない。また、シリカも触媒担体とし
て有効であり比表面積は100〜800m2 /gが好ま
しく500〜800m2 /gが更に好ましい。また、ア
ルミナも触媒担体として有効であり、具体的には、γ−
アルミナで比表面積が50〜300m2 /gのものがよ
い。
【0022】本発明における反応は、グリセリン、グリ
セリン酸の水溶液に触媒組成物を好ましくは1〜20重
量%、更に好ましくは5〜15重量%添加し、通常20
〜90℃の反応温度で、撹拌下、pH6.9以下で空気
もしくは酸素含有ガス等の酸化剤の供給下に酸化反応を
行う。反応の進行と共に反応混合物のpHはタルトロン
酸の生成によりpHは3.0以下となる。反応の進行は
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)でモニターす
ることが出来る。なお、本発明における反応を示すと、
次のようになる。
【0023】
【化1】
【0024】原料となるグリセリン、グリセリン酸は、
通常水溶液として使用するが、その濃度は5〜80重量
%、好ましくは10〜50重量%がよい。物質移動の効
果が大であるため、50重量%を越える高濃度のグリセ
リン、グリセリン酸水溶液を使用する場合は、充分な撹
拌を行う必要がある。
【0025】反応温度は酸素溶解度と反応速度および副
反応速度との兼ね合いから、前記のように通常20〜9
0℃、好ましくは30〜60℃がよい。20℃より低温
では反応速度が遅く、90℃より高いと副反応が増大す
る。反応時間は、反応温度によっても異なるが、通常2
〜40時間である。
【0026】本発明における酸化反応中のpHは、前記
のように6.9以下であり、6.9を越えると塩が増加
する。また、酸化反応時の酸化剤としては、空気、酸
素、又は酸素と窒素ガスとの混合ガスを用いうるが、経
済的な面から空気を使用することが好ましい。酸化剤の
供給量は、酸化剤の供給律速で酸化反応が進行するよう
に供給するのが酸化被毒を抑制する点から好ましい。反
応圧力は、通常、常圧から10気圧であり、好ましくは
常圧が良い。減圧下では反応速度が低く、10気圧より
高いと、酸素による触媒被毒が大となり反応速度が低下
する。
【0027】本発明の製造方法は回分式、連続式のいず
れにも適用することが出来る。また反応器の形式は撹拌
槽式、インジェクター式、流動床式、固定床式等を用い
ることが出来る。触媒組成物の形状は特に制限されず、
粉末状、粒状、成形品等を反応器の形式に応じて使用す
ればよい。本発明における触媒組成物を使用して固定床
反応装置に適用した場合、高濃度系の反応が可能とな
り、グリセリン、グリセリン酸の濃度を50重量%にま
でも高めることが出来、大量生産の場合には生産性のよ
い手法となる。また、固定床反応装置に適用した場合、
触媒分離工程が省略出来るため、この点でも生産性が大
となる。
【0028】反応終了後、タルトロン酸含有酸化反応物
は蒸留等により脱水し、さらに再結晶等により精製する
ことが出来る。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定さ
れるものではない。なお、以下の実施例において表示す
る%は重量%を示す。また、原料転化率とは、仕込み原
料に対して酸化反応で消費された原料の重量の割合を表
す。
【0030】またHPLCの測定条件は以下の通りであ
る。 高速液体クロマトグラフィー:D−2500/L−60
00型 日立製作所(株)製 ディテクター:L−3300型(RIモニター) カラム:C−61OS 溶離液:0.5%リン酸水溶液,0.5ml/min 圧力:10Kg/cm2 温度:50℃ 試料濃度:0.1%水溶液
【0031】実施例1 100mlのイオン交換水に分散させたカルボラフィン
(武田薬品工業製の活性炭)中に、20mlのイオン交
換水に溶解させた塩化白金酸1g(白金含量37.5重
量%)を滴下し、常温にて5時間担持処理を行った。そ
の後、水酸化ナトリウム水溶液でpHを13以上にし、
モントン社製の12%ソジウムボロハイドライドの40
%水酸化ナトリウム水溶液を0.6g添加して常温にて
30分攪拌下に還元処理を行った。その後水洗、濾過す
ることにより含水率50%の5%Pt/C触媒を15g
得た。この触媒は乾燥することなく反応に使用した。攪
拌器、温度計、ガス導入ラインおよび廃ガスラインの付
いた0.5リットルの反応器に10%グリセリン水溶液
300gと上記触媒を乾燥品換算で30g仕込み、反応
温度40℃にて空気を毎時5リットルで18時間導入し
酸化反応を行った。結果を表に示した。
【0032】実施例2 武田薬品工業製の塩基性活性炭(pH12)である白鷺
を使用する以外は実施例1と同様に5%Pt/Cを調製
し、実施例1と同一触媒添加量、同一反応条件で酸化反
応を行った。結果を表に示した。
【0033】実施例3 塩化セリウム(CeCl3 ・7H2 O)1gを触媒第2
成分として添加する以外は実施例1と同一の条件下で触
媒を調製し、実施例1と同一触媒添加量、同一反応条件
にて酸化反応を行った(R1=1.0)。結果を表に示
した。
【0034】実施例4 実施例3の触媒を使用し10%グリセリン酸を使用する
こと以外は、実施例1と同一触媒添加量、同一反応条件
で酸化反応を行った。結果を表に示した。
【0035】実施例5 実施例1にてカルボラフィンの代わりにγ−アルミナを
使用すること以外は同一の条件で触媒を調製し、実施例
1と同一触媒添加量、同一反応条件にて酸化反応を行っ
た。結果を表に示した。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明のタルトロン酸の製造方法によれ
ば、特定の担持金属触媒を使用することにより、簡易な
方法で工業的に有利にタルトロン酸を製造出来る。ま
た、固定床反応装置の適用により生産性が大きく向上す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 23/644 27/057 X C07C 51/235 9450−4H 59/10 9450−4H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリセリン又はグリセリン酸を下記の触
    媒組成物の存在下にpH6.9以下で酸化剤により接触
    酸化することを特徴とするタルトロン酸の製造方法。 触媒組成物:白金を触媒第1成分とし、スズ、鉛、アン
    チモン、ビスマス、セレン及びテルルからなる群より選
    ばれる一種以上の元素を触媒第2成分とし、希土類元素
    からなる群より選ばれる一種以上の元素を触媒第3成分
    とし、 (イ)触媒第1成分及び触媒第2成分 (ロ)触媒第1成分及び触媒第3成分 (ハ)触媒第1成分、触媒第2成分及び触媒第3成分、
    又は (ニ)触媒第1成分単独 のいずれかを担体に担持してなる担持触媒。
  2. 【請求項2】 触媒組成物が、 (イ)触媒組成物(イ)における触媒第1成分と触媒第
    2成分の組成比R1(第2成分/第1成分)がモル比で
    0.01〜2であるもの、 (ロ)触媒組成物(ロ)における触媒第1成分と触媒第
    3成分の組成比R2(第3成分/第1成分)がモル比で
    0.01〜5であるもの、 (ハ)触媒組成物(ハ)における触媒第1成分と触媒第
    2成分の組成比が(イ)のR1、触媒第1成分と触媒第
    3成分の組成比が(ロ)のR2であるもの のいずれかである請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 触媒第1成分の触媒担持量が、触媒組成
    物中、1〜10重量%である請求項1又は2記載の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 酸化剤が空気、酸素、又は酸素と窒素と
    の混合ガスであることを特徴とする請求項1〜3いずれ
    か記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 担体が活性炭、カーボンブラック、アル
    ミナ又はシリカであることを特徴とする請求項1〜4い
    ずれか記載の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6465680B2 (en) * 2000-06-20 2002-10-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Process for preparing malonate derivatives or β-keto esters from epoxide derivatives
JP2016060712A (ja) * 2014-09-17 2016-04-25 旭化成株式会社 一級アルコールからカルボキシル基を二つ以上持つ化合物を製造する方法、およびそれに用いる触媒

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