JPH0892838A - セールクロス用芯鞘構造糸 - Google Patents
セールクロス用芯鞘構造糸Info
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- JPH0892838A JPH0892838A JP6227856A JP22785694A JPH0892838A JP H0892838 A JPH0892838 A JP H0892838A JP 6227856 A JP6227856 A JP 6227856A JP 22785694 A JP22785694 A JP 22785694A JP H0892838 A JPH0892838 A JP H0892838A
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、高強力化、軽量化、低伸度
化(形態安定化)、耐摩耗性、屈曲耐久性等を充分に満
足するセールクロス用布帛に用いる芯鞘構造糸及び該芯
鞘構造糸を用いた操作性良好なセールクロス用布帛を提
供することにある。 【構成】 引張強度が14g/デニール以上、引張弾性
率が1000g/デニール以上、引張伸度が2%以下の
炭素繊維を芯糸とし、引張強度が18g/デニール以
上、引張弾性率が400g/デニール以上、引張伸度が
2〜8%の有機系繊維を鞘糸としてなるセールクロス用
芯鞘構造糸。
化(形態安定化)、耐摩耗性、屈曲耐久性等を充分に満
足するセールクロス用布帛に用いる芯鞘構造糸及び該芯
鞘構造糸を用いた操作性良好なセールクロス用布帛を提
供することにある。 【構成】 引張強度が14g/デニール以上、引張弾性
率が1000g/デニール以上、引張伸度が2%以下の
炭素繊維を芯糸とし、引張強度が18g/デニール以
上、引張弾性率が400g/デニール以上、引張伸度が
2〜8%の有機系繊維を鞘糸としてなるセールクロス用
芯鞘構造糸。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヨットセール、ウインド
サーフィン等のセールクロスに使用される布帛及びその
布帛を構成する繊維に関するものである。
サーフィン等のセールクロスに使用される布帛及びその
布帛を構成する繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、一般にヨットやウインドサーフィ
ンなどのセールクロスには、樹脂加工布帛や布帛とフィ
ルムとの積層体が用いられている。又、かかる布帛に
は、ポリエステル繊維やアラミド繊維からなる平織物や
三軸織物が使用されている。例えば「ポリエステルフイ
ラメント糸を経糸及び緯糸に用いた平織物とポリエステ
ルフィルムとを接着剤により接着した積層体からなるセ
ールクロス」(実開昭59−187436号公報)ある
いは「同材質又は異材質の紡績糸をほぼ均等間隔に並列
し、これに直交又は斜交して載置又は組織される紡績糸
を配置し、該直交又は斜交により生ずる交差点に紡績糸
又はフィラメント糸を鉤設せしめて中間層を形成したの
ち、該中間層の片面又は両面に可撓性被膜を塗布、粘着
又は含浸せしめて構成されることを特徴とする特殊積層
シート」(実開昭55−134242号公報)、「から
み糸が斜め方向に配列されてなる布帛の少なくとも片面
に接着剤層を介して熱可塑性樹脂を積層してなるセール
用積層体」(特開昭61−255844号公報)などが
開示されている。また更に、セールクロスの機能性を高
めるために、布帛の特定方向の糸の全繊度を大きくした
り、特定方向に高強力、低伸度の糸を配置する等の工夫
が幾多なされているが、何れも、最近の船体関連技術の
高度化に伴う市場の下記要求性能を充分に満足するもの
ではない。 (1) 船体の軽量化に伴うセールクロスの高強力化に
よる軽量化及び低伸度化、高引張弾性率化による形態安
定化と操作性向上。 (2) 風によるはためきや繰り返し使用のための折り
たたみによる屈曲耐久性向上。
ンなどのセールクロスには、樹脂加工布帛や布帛とフィ
ルムとの積層体が用いられている。又、かかる布帛に
は、ポリエステル繊維やアラミド繊維からなる平織物や
三軸織物が使用されている。例えば「ポリエステルフイ
ラメント糸を経糸及び緯糸に用いた平織物とポリエステ
ルフィルムとを接着剤により接着した積層体からなるセ
ールクロス」(実開昭59−187436号公報)ある
いは「同材質又は異材質の紡績糸をほぼ均等間隔に並列
し、これに直交又は斜交して載置又は組織される紡績糸
を配置し、該直交又は斜交により生ずる交差点に紡績糸
又はフィラメント糸を鉤設せしめて中間層を形成したの
ち、該中間層の片面又は両面に可撓性被膜を塗布、粘着
又は含浸せしめて構成されることを特徴とする特殊積層
シート」(実開昭55−134242号公報)、「から
み糸が斜め方向に配列されてなる布帛の少なくとも片面
に接着剤層を介して熱可塑性樹脂を積層してなるセール
用積層体」(特開昭61−255844号公報)などが
開示されている。また更に、セールクロスの機能性を高
めるために、布帛の特定方向の糸の全繊度を大きくした
り、特定方向に高強力、低伸度の糸を配置する等の工夫
が幾多なされているが、何れも、最近の船体関連技術の
高度化に伴う市場の下記要求性能を充分に満足するもの
ではない。 (1) 船体の軽量化に伴うセールクロスの高強力化に
よる軽量化及び低伸度化、高引張弾性率化による形態安
定化と操作性向上。 (2) 風によるはためきや繰り返し使用のための折り
たたみによる屈曲耐久性向上。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は、セールクロスに要求さ
れる前記の諸特性、すなわち高強力化、軽量化、低伸度
化(形態安定化)、耐摩耗性、屈曲耐久性等を充分に満
足するセールクロス用布帛に用いる芯鞘構造糸及び該芯
鞘構造糸を用いた操作性良好なセールクロス用布帛を提
供することにある。
れる前記の諸特性、すなわち高強力化、軽量化、低伸度
化(形態安定化)、耐摩耗性、屈曲耐久性等を充分に満
足するセールクロス用布帛に用いる芯鞘構造糸及び該芯
鞘構造糸を用いた操作性良好なセールクロス用布帛を提
供することにある。
【0004】
【発明の構成】すなわち本発明は「(請求項1) 引張
強度が14g/デニール以上、引張弾性率が1000g
/デニール以上、引張伸度が2%以下の炭素繊維を芯糸
とし、引張強度が18g/デニール以上、引張弾性率が
400g/デニール以上、引張伸度が2〜8%の有機系
繊維を鞘糸としてなるセールクロス用芯鞘構造糸。 (請求項2) 鞘糸がアラミド繊維である請求項1のセ
ールクロス用芯鞘構造糸。(請求項3) 鞘糸が高強力
ポリアリレ−ト繊維である請求項1のセールクロス用芯
鞘構造糸。 (請求項4) 鞘糸が高強力ポリエチレン繊維である請
求項1のセールクロス用芯鞘構造糸。 (請求項5) 鞘糸が編組されてなる請求項1のセール
クロス用芯鞘構造糸。 (請求項6) 鞘糸がカバーリング(巻き付け)されて
なる請求項1のセールクロス用芯鞘構造糸。 (請求項7) 芯鞘構造糸に対する鞘糸の比率が15〜
55重量%である請求項1のセールクロス用芯鞘構造
糸。 (請求項8) 鞘糸が黒色の繊維である請求項1のセー
ルクロス用芯鞘構造糸。 (請求項9) 鞘糸が黒原着繊維である請求項8のセー
ルクロス用芯鞘構造糸。 (請求項10) 鞘糸が黒色に表面加工されてなる請求
項8のセールクロス用芯鞘構造糸。 (請求項11) 請求項1の芯鞘構造糸を含むセールク
ロス用布帛。 (請求項12) セールクロス用布帛に対する芯鞘構造
糸の比率が30〜100重量%である請求項11のセー
ルクロス用布帛。」である。
強度が14g/デニール以上、引張弾性率が1000g
/デニール以上、引張伸度が2%以下の炭素繊維を芯糸
とし、引張強度が18g/デニール以上、引張弾性率が
400g/デニール以上、引張伸度が2〜8%の有機系
繊維を鞘糸としてなるセールクロス用芯鞘構造糸。 (請求項2) 鞘糸がアラミド繊維である請求項1のセ
ールクロス用芯鞘構造糸。(請求項3) 鞘糸が高強力
ポリアリレ−ト繊維である請求項1のセールクロス用芯
鞘構造糸。 (請求項4) 鞘糸が高強力ポリエチレン繊維である請
求項1のセールクロス用芯鞘構造糸。 (請求項5) 鞘糸が編組されてなる請求項1のセール
クロス用芯鞘構造糸。 (請求項6) 鞘糸がカバーリング(巻き付け)されて
なる請求項1のセールクロス用芯鞘構造糸。 (請求項7) 芯鞘構造糸に対する鞘糸の比率が15〜
55重量%である請求項1のセールクロス用芯鞘構造
糸。 (請求項8) 鞘糸が黒色の繊維である請求項1のセー
ルクロス用芯鞘構造糸。 (請求項9) 鞘糸が黒原着繊維である請求項8のセー
ルクロス用芯鞘構造糸。 (請求項10) 鞘糸が黒色に表面加工されてなる請求
項8のセールクロス用芯鞘構造糸。 (請求項11) 請求項1の芯鞘構造糸を含むセールク
ロス用布帛。 (請求項12) セールクロス用布帛に対する芯鞘構造
糸の比率が30〜100重量%である請求項11のセー
ルクロス用布帛。」である。
【0005】炭素繊維には、アクリル繊維を焼結して得
られるアクリル系炭素繊維とピッチを焼結して得られる
ピッチ系炭素繊維があるが、ここで用いる炭素繊維とし
ては、アクリル系炭素繊維(例えば、東レ株式会社のト
レカ繊維)が好ましい。この炭素繊維糸を構成する単繊
維径は特に限定するものではないが、耐屈曲疲労性の観
点から3〜10μm範囲が好ましい。単繊維径が3μm
未満になると、芯鞘構造糸の製造工程で単繊維切断や使
用時、単繊維増加に伴う繊維間摩耗が生じ易くなって好
ましくない。又、10μmを越えると、屈曲時に折れ易
くなって好ましくない。本願発明で用いるカーボン繊維
の物性範囲は、引張強度が14g/デニール以上が好ま
しい。引張強度が14g/デニール未満では、強力を得
るために多量のカーボン繊維を必要とするので、カーボ
ン繊維の比重が、例えば、ポリエステル繊維などに比べ
て高いため、それだけ重くなり、セールクロスに要求さ
れる軽量化を充分に達成できなくなる。また、引張弾性
率は、1000g/デニール以上が必要である。引張弾
性率が1000g/デニール未満では、形態安定性や、
風に対する反応性が低下して走行性や操作性が悪化す
る。同様の理由から、引張伸度も2%以下であることが
好ましい。引張伸度が2%を越えると、形態安定性や反
応性、操作性が低下して好ましくない。即ち、低伸度、
高弾性率、高強度であるカーボン繊維を使用するところ
に本願発明の最大の意義がある。
られるアクリル系炭素繊維とピッチを焼結して得られる
ピッチ系炭素繊維があるが、ここで用いる炭素繊維とし
ては、アクリル系炭素繊維(例えば、東レ株式会社のト
レカ繊維)が好ましい。この炭素繊維糸を構成する単繊
維径は特に限定するものではないが、耐屈曲疲労性の観
点から3〜10μm範囲が好ましい。単繊維径が3μm
未満になると、芯鞘構造糸の製造工程で単繊維切断や使
用時、単繊維増加に伴う繊維間摩耗が生じ易くなって好
ましくない。又、10μmを越えると、屈曲時に折れ易
くなって好ましくない。本願発明で用いるカーボン繊維
の物性範囲は、引張強度が14g/デニール以上が好ま
しい。引張強度が14g/デニール未満では、強力を得
るために多量のカーボン繊維を必要とするので、カーボ
ン繊維の比重が、例えば、ポリエステル繊維などに比べ
て高いため、それだけ重くなり、セールクロスに要求さ
れる軽量化を充分に達成できなくなる。また、引張弾性
率は、1000g/デニール以上が必要である。引張弾
性率が1000g/デニール未満では、形態安定性や、
風に対する反応性が低下して走行性や操作性が悪化す
る。同様の理由から、引張伸度も2%以下であることが
好ましい。引張伸度が2%を越えると、形態安定性や反
応性、操作性が低下して好ましくない。即ち、低伸度、
高弾性率、高強度であるカーボン繊維を使用するところ
に本願発明の最大の意義がある。
【0006】ここで言う高強度、高引張弾性率、低伸度
の有機系繊維とは、アラミド繊維(例えば、デュポン株
式会社製のケブラー繊維、帝人株式会社製のテクノーラ
繊維)、高強力ポリアリレート繊維(例えば、株式会社
クラレ製のベクトラン繊維)、超高分子量ポリエチレン
繊維(例えば、三井石油化学工業株式会社製のテクミロ
ン繊維)等であるが、細繊度、柔軟性、接着性、形態安
定性の点からアラミド繊維又は高強力ポリアリレート繊
維が好ましい。なお、これら繊維の単糸繊度は0.3〜
15.0デニールが好ましく、更に好ましくは、0.5
〜8.0デニールである。0.3デニール未満では芯鞘
構造糸の製造時における他物体との摩擦や摩耗により単
繊維切れが発生し易くなり、またストランド(繊維集合
体)中における単繊維の引き揃え性が低下し、且つ、編
組時の衝撃的な高荷重に対し、特定箇所に応力集中を生
じやすくなって繊維集合体が本来有する高強度、高引張
弾性率を充分に発揮出来なくなる。また15.0デニー
ルを越えると、芯鞘構造糸の柔軟性が低下して耐屈曲疲
労性が悪くなり、使用時におけるセールクロスの耐久性
が低下して好ましくない。有機系繊維からなる鞘糸の引
張伸度は2〜8%である。伸度が8%を越える繊維を鞘
糸に使用すると、芯糸との伸度差に起因する引張強力低
下を生じて芯鞘構造糸としての性能を充分に発現できな
くなる。又、伸度が2%未満ではタフネス性の点で問題
がある。
の有機系繊維とは、アラミド繊維(例えば、デュポン株
式会社製のケブラー繊維、帝人株式会社製のテクノーラ
繊維)、高強力ポリアリレート繊維(例えば、株式会社
クラレ製のベクトラン繊維)、超高分子量ポリエチレン
繊維(例えば、三井石油化学工業株式会社製のテクミロ
ン繊維)等であるが、細繊度、柔軟性、接着性、形態安
定性の点からアラミド繊維又は高強力ポリアリレート繊
維が好ましい。なお、これら繊維の単糸繊度は0.3〜
15.0デニールが好ましく、更に好ましくは、0.5
〜8.0デニールである。0.3デニール未満では芯鞘
構造糸の製造時における他物体との摩擦や摩耗により単
繊維切れが発生し易くなり、またストランド(繊維集合
体)中における単繊維の引き揃え性が低下し、且つ、編
組時の衝撃的な高荷重に対し、特定箇所に応力集中を生
じやすくなって繊維集合体が本来有する高強度、高引張
弾性率を充分に発揮出来なくなる。また15.0デニー
ルを越えると、芯鞘構造糸の柔軟性が低下して耐屈曲疲
労性が悪くなり、使用時におけるセールクロスの耐久性
が低下して好ましくない。有機系繊維からなる鞘糸の引
張伸度は2〜8%である。伸度が8%を越える繊維を鞘
糸に使用すると、芯糸との伸度差に起因する引張強力低
下を生じて芯鞘構造糸としての性能を充分に発現できな
くなる。又、伸度が2%未満ではタフネス性の点で問題
がある。
【0007】鞘糸の引張強度は18g/デニール以上で
ある。18g/デニール以上の引張強度の糸を用いる
と、芯鞘構造糸は芯糸の強度以上の値になるが、引張強
度が18g/デニール未満である糸を鞘糸に用いると芯
鞘構造糸の強度は、実質的に芯糸の強度に近い値となっ
て、鞘糸の強度に対する寄与がなくなり、太さのみが増
す結果となって好ましくない。同様に鞘糸の引張弾性率
は、できるだけ高い方が好ましいが、引張弾性率が高く
なりすぎると、逆に、芯鞘構造糸の硬さが増す傾向を示
し、屈曲耐久性が低下するため、引張弾性率は400g
/デニール以上、1600g/デニール以下の範囲が好
ましい。しかし、布帛仕様を工夫することにより、芯鞘
構造糸の硬さを緩和させ得る織設計も可能であるため、
引張弾性率の上限については、特に、規定する必要はな
い。なお、鞘糸の引張弾性率が400g/デニール未満
では、セールクロス用布帛に負荷が加えられた場合に、
応力が、すべて、芯糸に集中することになり、芯糸の引
張弾性率が経時的に著しく低下することになる。
ある。18g/デニール以上の引張強度の糸を用いる
と、芯鞘構造糸は芯糸の強度以上の値になるが、引張強
度が18g/デニール未満である糸を鞘糸に用いると芯
鞘構造糸の強度は、実質的に芯糸の強度に近い値となっ
て、鞘糸の強度に対する寄与がなくなり、太さのみが増
す結果となって好ましくない。同様に鞘糸の引張弾性率
は、できるだけ高い方が好ましいが、引張弾性率が高く
なりすぎると、逆に、芯鞘構造糸の硬さが増す傾向を示
し、屈曲耐久性が低下するため、引張弾性率は400g
/デニール以上、1600g/デニール以下の範囲が好
ましい。しかし、布帛仕様を工夫することにより、芯鞘
構造糸の硬さを緩和させ得る織設計も可能であるため、
引張弾性率の上限については、特に、規定する必要はな
い。なお、鞘糸の引張弾性率が400g/デニール未満
では、セールクロス用布帛に負荷が加えられた場合に、
応力が、すべて、芯糸に集中することになり、芯糸の引
張弾性率が経時的に著しく低下することになる。
【0008】本発明のセールクロス用布帛に用いる芯鞘
構造糸は、前述の如く高強度、高引張弾性率、低伸度で
ある炭素繊維を芯糸とし、鞘糸に炭素繊維に比べて耐摩
耗性や耐屈曲疲労性の良好な有機系高性能繊維を用いて
編組、又はカバーリング(巻き付け)してなる芯鞘構造
の糸であって鞘糸の編組又はカバーリングは一重でも二
重でもよく特に限定するものではない。編組(ブレー
ド)の方法は、通常使用されるブレード機、例えば国分
鉄工株式会社製の24キャリヤーブレーダー機を用い
て、所定の太さの芯糸の表面に必要な打数(この場合2
4打まで)で一重または二重に編組して被覆することに
より得られる。カバーリング(巻き付け)の方法は、通
常用いられる撚糸機、例えば、イターリ式撚糸機やカバ
ーリング用撚糸機を用いて、芯糸の表面に所定の撚数で
右回り、左回り、又は必要に応じて、両回りにダブルカ
ーバーリングすることにより得ることができる。通常は
芯鞘構造糸のトルク発生を防止するために右回りと左回
りの両方でカバーリングされたダブルカバーリング糸が
一般的に用いられている。
構造糸は、前述の如く高強度、高引張弾性率、低伸度で
ある炭素繊維を芯糸とし、鞘糸に炭素繊維に比べて耐摩
耗性や耐屈曲疲労性の良好な有機系高性能繊維を用いて
編組、又はカバーリング(巻き付け)してなる芯鞘構造
の糸であって鞘糸の編組又はカバーリングは一重でも二
重でもよく特に限定するものではない。編組(ブレー
ド)の方法は、通常使用されるブレード機、例えば国分
鉄工株式会社製の24キャリヤーブレーダー機を用い
て、所定の太さの芯糸の表面に必要な打数(この場合2
4打まで)で一重または二重に編組して被覆することに
より得られる。カバーリング(巻き付け)の方法は、通
常用いられる撚糸機、例えば、イターリ式撚糸機やカバ
ーリング用撚糸機を用いて、芯糸の表面に所定の撚数で
右回り、左回り、又は必要に応じて、両回りにダブルカ
ーバーリングすることにより得ることができる。通常は
芯鞘構造糸のトルク発生を防止するために右回りと左回
りの両方でカバーリングされたダブルカバーリング糸が
一般的に用いられている。
【0009】芯鞘構造糸全重量中に占める鞘部構成有機
系高性能繊維の重量比率は15〜55%である。鞘部構
成有機系高性能繊維の重量比率が15%未満では、鞘部
構成繊維により付与向上される耐摩耗性、耐屈曲疲労性
を充分に発揮出来なくなって本来目的とする芯鞘構造糸
を得ることが出来なくなる。又、鞘部構成繊維の重量比
率が55%を越えると、芯鞘構造糸が太くなりすぎるば
かりでなく、鞘部構成繊維の特性が現れ易くなって本来
必要な芯部を構成する炭素繊維の特性が充分に発現され
ず、且つ柔軟性も低下して好ましくない。
系高性能繊維の重量比率は15〜55%である。鞘部構
成有機系高性能繊維の重量比率が15%未満では、鞘部
構成繊維により付与向上される耐摩耗性、耐屈曲疲労性
を充分に発揮出来なくなって本来目的とする芯鞘構造糸
を得ることが出来なくなる。又、鞘部構成繊維の重量比
率が55%を越えると、芯鞘構造糸が太くなりすぎるば
かりでなく、鞘部構成繊維の特性が現れ易くなって本来
必要な芯部を構成する炭素繊維の特性が充分に発現され
ず、且つ柔軟性も低下して好ましくない。
【0010】更に、本発明の芯鞘構造糸は、特に使用時
における耐摩耗性や耐屈曲疲労性を向上ならしめるため
に、耐摩耗性向上剤や耐屈曲疲労性向上剤で表面加工さ
れた糸から構成されてなるものであってもよい。なお、
色相や耐侯性の観点からカーボン微粉末などを紡糸原液
にブレンド製糸された黒原着糸、又は各種樹脂にカーボ
ン微粉末などをブレンドして繊維表面加工された黒色糸
を用いるのが好ましい。 具体的には、例えば、製糸用
の原液であるアラミドドープ中にカーボン微粒子を濃度
0.5〜2.0%、通常は1.5%になるように練り込
んで紡糸し、得られた1500デニールの糸(カーボン
微粒子1.5%)について屋外暴露を1年間実施後、耐
光劣化状況を測定した結果は、カーボン微粒子を混合し
ない糸に比べて、強力保持率が約15%高く良好であっ
た。また、黒色に表面加工する方法の具体例としては、
ポリウレタンの水分散液(有効成分35重量%)とカー
ボン微粒子とジフェニルメタンジエチレン尿素の水分散
液(有効成分25重量%)とを固形分比率(重量%)が
4:0.5:0.5になるように配合して処理液を作成
し、この処理液中に1500デニールのアラミド糸(帝
人株式会社製のテクノーラ繊維)を含浸し、120℃で
1.5分間乾燥した後、続いて180℃で1分間架橋さ
せた糸について屋外暴露による耐光性を評価した。その
結果、表面処理を実施していない糸に比べて、1年間暴
露後の強力保持率が約10%高く、良好であった。な
お、このときの処理剤の付着量は1.4重量%であっ
た。
における耐摩耗性や耐屈曲疲労性を向上ならしめるため
に、耐摩耗性向上剤や耐屈曲疲労性向上剤で表面加工さ
れた糸から構成されてなるものであってもよい。なお、
色相や耐侯性の観点からカーボン微粉末などを紡糸原液
にブレンド製糸された黒原着糸、又は各種樹脂にカーボ
ン微粉末などをブレンドして繊維表面加工された黒色糸
を用いるのが好ましい。 具体的には、例えば、製糸用
の原液であるアラミドドープ中にカーボン微粒子を濃度
0.5〜2.0%、通常は1.5%になるように練り込
んで紡糸し、得られた1500デニールの糸(カーボン
微粒子1.5%)について屋外暴露を1年間実施後、耐
光劣化状況を測定した結果は、カーボン微粒子を混合し
ない糸に比べて、強力保持率が約15%高く良好であっ
た。また、黒色に表面加工する方法の具体例としては、
ポリウレタンの水分散液(有効成分35重量%)とカー
ボン微粒子とジフェニルメタンジエチレン尿素の水分散
液(有効成分25重量%)とを固形分比率(重量%)が
4:0.5:0.5になるように配合して処理液を作成
し、この処理液中に1500デニールのアラミド糸(帝
人株式会社製のテクノーラ繊維)を含浸し、120℃で
1.5分間乾燥した後、続いて180℃で1分間架橋さ
せた糸について屋外暴露による耐光性を評価した。その
結果、表面処理を実施していない糸に比べて、1年間暴
露後の強力保持率が約10%高く、良好であった。な
お、このときの処理剤の付着量は1.4重量%であっ
た。
【0011】又、本発明の芯鞘構造糸を用いて目的とす
るセールクロス用布帛を編組する場合には、高強度、低
伸度、高引張弾性率が要求される方向や形態安定性が要
求される方向に、布帛の要求目付けに応じて、30〜1
00重量%の範囲内で、本発明の芯鞘構造糸を、他の汎
用有機繊維と組み合わせながら混合編組して作成する。
挿入される他の汎用繊維量が、70重量%を越えると布
帛の引張弾性率が低下し、伸度も高くなって形態安定性
が損なわれるので、この問題を改善するために布帛の目
付けを増加する必要が生じて、軽量化が不可能になる。
もちろん物性的には、本発明の芯鞘構造糸のみで作成す
るのが一番良好であるが、布帛コスト低下のために、通
常は、上記の如く、他の汎用有機繊維と組み合わせて製
造される。又、布帛の形態は前述の通り、織物、編物、
からみ編織物、ネット物など特に限定されないが、例え
ば500デニール程度の糸を用いる場合、3〜8本/c
m程度の密度で経、緯方向、更に必要に応じて斜め方向
に繊維糸を配列したものが一般的であり、この布帛にポ
リエステルフィルムなどを積層接着せしめた積層体、又
は樹脂加工された布帛がセールクロスとして活用されて
いる。
るセールクロス用布帛を編組する場合には、高強度、低
伸度、高引張弾性率が要求される方向や形態安定性が要
求される方向に、布帛の要求目付けに応じて、30〜1
00重量%の範囲内で、本発明の芯鞘構造糸を、他の汎
用有機繊維と組み合わせながら混合編組して作成する。
挿入される他の汎用繊維量が、70重量%を越えると布
帛の引張弾性率が低下し、伸度も高くなって形態安定性
が損なわれるので、この問題を改善するために布帛の目
付けを増加する必要が生じて、軽量化が不可能になる。
もちろん物性的には、本発明の芯鞘構造糸のみで作成す
るのが一番良好であるが、布帛コスト低下のために、通
常は、上記の如く、他の汎用有機繊維と組み合わせて製
造される。又、布帛の形態は前述の通り、織物、編物、
からみ編織物、ネット物など特に限定されないが、例え
ば500デニール程度の糸を用いる場合、3〜8本/c
m程度の密度で経、緯方向、更に必要に応じて斜め方向
に繊維糸を配列したものが一般的であり、この布帛にポ
リエステルフィルムなどを積層接着せしめた積層体、又
は樹脂加工された布帛がセールクロスとして活用されて
いる。
【0012】セールクロス用布帛に用いる本願発明の芯
鞘構造糸は、前述の如く、カーボン繊維を芯糸に使用
し、鞘糸にも高強度、高引張弾性率で、且つ、芯糸に比
べて耐摩耗性や耐屈曲疲労性の良好な有機系繊維を使用
しているために、この糸を用いて作成された布帛は、カ
ーボン繊維のみから作成された布帛に対して、同程度の
高強度、形態安定性を有しながら、屈曲耐久性、軽量性
に優れるという特徴を有し、更に、高強度、高引張弾性
率の有機系繊維のみから作成した従来布帛と同程度の高
強度を有するばかりでなく、低伸度、高引張弾性率で形
態安定性や耐候性に優れるという特徴をも有している。
鞘構造糸は、前述の如く、カーボン繊維を芯糸に使用
し、鞘糸にも高強度、高引張弾性率で、且つ、芯糸に比
べて耐摩耗性や耐屈曲疲労性の良好な有機系繊維を使用
しているために、この糸を用いて作成された布帛は、カ
ーボン繊維のみから作成された布帛に対して、同程度の
高強度、形態安定性を有しながら、屈曲耐久性、軽量性
に優れるという特徴を有し、更に、高強度、高引張弾性
率の有機系繊維のみから作成した従来布帛と同程度の高
強度を有するばかりでなく、低伸度、高引張弾性率で形
態安定性や耐候性に優れるという特徴をも有している。
【0013】
【発明の効果】本発明のセールクロス用布帛に用いる芯
鞘構造糸は、高強度、低伸度、高引張弾性率で、且つ耐
摩耗性、耐屈曲疲労性、耐候性に優れるという特徴を有
し、この糸を用いて作成されたセールクロス用布帛は、
低伸度、高引張弾性率で、更に形態安定性、屈曲耐久
性、軽量性に優れ、市場における要求特性を充分に満足
させ得るものである。
鞘構造糸は、高強度、低伸度、高引張弾性率で、且つ耐
摩耗性、耐屈曲疲労性、耐候性に優れるという特徴を有
し、この糸を用いて作成されたセールクロス用布帛は、
低伸度、高引張弾性率で、更に形態安定性、屈曲耐久
性、軽量性に優れ、市場における要求特性を充分に満足
させ得るものである。
【0014】以下、本発明について、実施例により具体
的に説明する。なお、糸及び布帛の物性比較評価は以下
の方法で実施した。
的に説明する。なお、糸及び布帛の物性比較評価は以下
の方法で実施した。
【0015】<糸の引張強力、伸度と引張弾性率>JI
S−L−1013の7.5に準じて、糸の引張強力、伸
度の測定を実施した。又、引張弾性率は、このときの測
定で得られた荷重−伸張曲線の原点近くで、伸張変化に
対する荷重変化の最大点における接線から算出した。
S−L−1013の7.5に準じて、糸の引張強力、伸
度の測定を実施した。又、引張弾性率は、このときの測
定で得られた荷重−伸張曲線の原点近くで、伸張変化に
対する荷重変化の最大点における接線から算出した。
【0016】<糸の耐摩耗性>評価装置を図1に示す。
図1において、1は自由に回転する外径20mmΦのロ
ール、2も同様に自由回転する外径15mmΦのロー
ル、3は評価用のサンプル、4は荷重である。耐摩耗性
の評価は、評価サンプル3を1.5回ねじり、図1に示
すごとく自由回転するロール1に掛け、更に自由回転す
るロール2にかけた後、評価サンプル3の一端に0.2
g/デニールに相当する荷重4を取り付け、該サンプル
の他端を往復運動させ、評価サンプル同士がねじられた
部分で摩擦摩耗しあって切断するまでの往復回数で判定
した。
図1において、1は自由に回転する外径20mmΦのロ
ール、2も同様に自由回転する外径15mmΦのロー
ル、3は評価用のサンプル、4は荷重である。耐摩耗性
の評価は、評価サンプル3を1.5回ねじり、図1に示
すごとく自由回転するロール1に掛け、更に自由回転す
るロール2にかけた後、評価サンプル3の一端に0.2
g/デニールに相当する荷重4を取り付け、該サンプル
の他端を往復運動させ、評価サンプル同士がねじられた
部分で摩擦摩耗しあって切断するまでの往復回数で判定
した。
【0017】<糸の耐屈曲疲労性>評価装置を図2に示
す。図2において、5は先端半径が0.5mmである一
対の糸把持用治具であり、この治具は先端部を中心にし
て、左右に90度ずつ交互に回転するようになってい
る。6は1に評価サンプルを固定するためのネジ、7は
評価用サンプル、8は評価用サンプルの一端に取り付け
られた荷重である。
す。図2において、5は先端半径が0.5mmである一
対の糸把持用治具であり、この治具は先端部を中心にし
て、左右に90度ずつ交互に回転するようになってい
る。6は1に評価サンプルを固定するためのネジ、7は
評価用サンプル、8は評価用サンプルの一端に取り付け
られた荷重である。
【0018】耐屈曲疲労性の評価は、評価サンプル7の
一方を糸把持用治具5に挟んでネジ6により固定し、他
方に0.3g/デニールに相当する荷重8を取り付けた
後に、糸把持用治具5を左右に90度ずつ交互に全体で
180度回転させ、評価サンプル7が糸把持用治具5の
先端部で切断するまでの往復回数により判定した。
一方を糸把持用治具5に挟んでネジ6により固定し、他
方に0.3g/デニールに相当する荷重8を取り付けた
後に、糸把持用治具5を左右に90度ずつ交互に全体で
180度回転させ、評価サンプル7が糸把持用治具5の
先端部で切断するまでの往復回数により判定した。
【0019】<布帛の引張強力、伸度と引張弾性率>J
IS−L−1068に準じて測定を実施し、引張強力と
伸度を求め、更に、得られた荷重−伸張曲線の初期の直
線に近似する部分を直線とみなし、引張弾性率を算出し
た。又、引張強力値と伸度の値から、軽量化形態安定性
とを判定した。即ち、引張強力値の高いほど軽量化が可
能であり、伸度の低いほど形態安定性に優れるていると
判断した。更に、引張弾性率を形態安定性と船体操作性
の尺度として判定した。即ち、伸張弾性率の高い方が形
態安定性、操作性良好と判断した。
IS−L−1068に準じて測定を実施し、引張強力と
伸度を求め、更に、得られた荷重−伸張曲線の初期の直
線に近似する部分を直線とみなし、引張弾性率を算出し
た。又、引張強力値と伸度の値から、軽量化形態安定性
とを判定した。即ち、引張強力値の高いほど軽量化が可
能であり、伸度の低いほど形態安定性に優れるていると
判断した。更に、引張弾性率を形態安定性と船体操作性
の尺度として判定した。即ち、伸張弾性率の高い方が形
態安定性、操作性良好と判断した。
【0020】
【実施例1】芯糸に594デニール1000フィラメン
トからなる炭素繊維糸を1本用い、鞘糸に55デニール
25フィラメントからなるアラミド長繊維糸(帝人株式
会社製のテクノーラ繊維)を用い、8打で一重に編組し
た芯鞘構造糸を得た。得られた芯鞘構造糸について評価
した結果を表1、表2に示す。なお、この芯鞘構造糸全
重量中に占めるアラミド繊維の重量比率は約45%であ
った。
トからなる炭素繊維糸を1本用い、鞘糸に55デニール
25フィラメントからなるアラミド長繊維糸(帝人株式
会社製のテクノーラ繊維)を用い、8打で一重に編組し
た芯鞘構造糸を得た。得られた芯鞘構造糸について評価
した結果を表1、表2に示す。なお、この芯鞘構造糸全
重量中に占めるアラミド繊維の重量比率は約45%であ
った。
【0021】
【実施例2】実施例1で得られた芯鞘構造糸に対し、サ
ンシャイン式促進耐候性テスト機により、63℃、雨あ
り〔霧吹きあり〕の条件で300時間照射し、耐候劣化
させた芯鞘構造糸を作成した。この耐候劣化させた芯鞘
構造糸についての評価結果を表1、表2に示す。
ンシャイン式促進耐候性テスト機により、63℃、雨あ
り〔霧吹きあり〕の条件で300時間照射し、耐候劣化
させた芯鞘構造糸を作成した。この耐候劣化させた芯鞘
構造糸についての評価結果を表1、表2に示す。
【0022】
【実施例3】鞘糸に55デニール25フィラメントから
なる黒色に原着されたアラミド長繊維糸(帝人株式会社
製のテクノーラ繊維)を用いた以外は実施例1と同様に
行って芯鞘構造糸を得た。得られた芯鞘構造糸につい
て、サンシャイン式促進耐候性テスト機により、実施例
2と同一条件で照射し、耐候劣化させた芯鞘構造糸を作
成した。この芯鞘構造糸についての評価結果を表1に示
す。
なる黒色に原着されたアラミド長繊維糸(帝人株式会社
製のテクノーラ繊維)を用いた以外は実施例1と同様に
行って芯鞘構造糸を得た。得られた芯鞘構造糸につい
て、サンシャイン式促進耐候性テスト機により、実施例
2と同一条件で照射し、耐候劣化させた芯鞘構造糸を作
成した。この芯鞘構造糸についての評価結果を表1に示
す。
【0023】
【実施例4】芯糸に1782デニール3000フィラメ
ントからなる炭素繊維糸を1本用いた以外は実施例1と
同様に行って芯鞘構造糸を得、この芯鞘構造糸について
実施例1と同様に評価した。結果を表1、表2に示す。
なお、この芯鞘構造糸全重量中に占めるアラミド繊維の
重量比率は約21%であった。
ントからなる炭素繊維糸を1本用いた以外は実施例1と
同様に行って芯鞘構造糸を得、この芯鞘構造糸について
実施例1と同様に評価した。結果を表1、表2に示す。
なお、この芯鞘構造糸全重量中に占めるアラミド繊維の
重量比率は約21%であった。
【0024】
【実施例5】鞘糸に50デニール10フィラメントから
なる高強力ポリアリレート繊維糸を用いた以外は実施例
1と同様に行って芯鞘構造糸を得た。得られた芯鞘構造
糸について評価した結果を表1、表2に示す。この芯鞘
構造糸全重量中に占めるアラミド繊維の重量比率は約4
4%であった。
なる高強力ポリアリレート繊維糸を用いた以外は実施例
1と同様に行って芯鞘構造糸を得た。得られた芯鞘構造
糸について評価した結果を表1、表2に示す。この芯鞘
構造糸全重量中に占めるアラミド繊維の重量比率は約4
4%であった。
【0025】
【比較例1】芯糸に594デニール1000フィラメン
トからなる炭素繊維糸を1本用い、鞘糸にも芯糸と同一
の594デニール1000フィラメンからなる炭素繊維
を用いて、4打で一重に編組した炭素繊維100%から
なる芯鞘構造糸を得た。得られた芯鞘構造糸について評
価した結果を表1、表2に示す。
トからなる炭素繊維糸を1本用い、鞘糸にも芯糸と同一
の594デニール1000フィラメンからなる炭素繊維
を用いて、4打で一重に編組した炭素繊維100%から
なる芯鞘構造糸を得た。得られた芯鞘構造糸について評
価した結果を表1、表2に示す。
【0026】
【比較例2】鞘糸に55デニール25フィラメントから
なるアラミド長繊維(帝人株式会社製のテクノーラ繊
維)を用い、4打で一重に編組した以外は、実施例4と
同様に行って芯鞘構造糸を得た。得られた芯鞘構造糸に
ついて評価した結果を表1、表2に示す。なお、この芯
鞘構造糸全重量中に占めるアラミド繊維の重量比率は約
12%であった。
なるアラミド長繊維(帝人株式会社製のテクノーラ繊
維)を用い、4打で一重に編組した以外は、実施例4と
同様に行って芯鞘構造糸を得た。得られた芯鞘構造糸に
ついて評価した結果を表1、表2に示す。なお、この芯
鞘構造糸全重量中に占めるアラミド繊維の重量比率は約
12%であった。
【0027】
【比較例3】鞘糸に55デニール25フィラメントから
なるアラミド長繊維(帝人株式会社製のテクノーラ繊
維)を用い、16打で一重に編組した以外は、実施例1
と同様に行って芯鞘構造糸を得た。得られた芯鞘構造糸
について評価した結果を表1、表2に示す。なお、この
芯鞘構造糸全重量中に占めるアラミド繊維の重量比率は
約62%であった。
なるアラミド長繊維(帝人株式会社製のテクノーラ繊
維)を用い、16打で一重に編組した以外は、実施例1
と同様に行って芯鞘構造糸を得た。得られた芯鞘構造糸
について評価した結果を表1、表2に示す。なお、この
芯鞘構造糸全重量中に占めるアラミド繊維の重量比率は
約62%であった。
【0028】
【比較例4】芯糸に200デニール133フィラメント
からなるアラミド繊維糸(帝人株式会社製のテクノーラ
繊維)3本を用い、鞘糸に594デニール1000フィ
ラメントからなる炭素繊維糸を用いて、4打で一重に編
組した芯鞘構造糸を得た。得られた芯鞘構造糸について
評価した結果を表1、表2に示す。
からなるアラミド繊維糸(帝人株式会社製のテクノーラ
繊維)3本を用い、鞘糸に594デニール1000フィ
ラメントからなる炭素繊維糸を用いて、4打で一重に編
組した芯鞘構造糸を得た。得られた芯鞘構造糸について
評価した結果を表1、表2に示す。
【0029】
【比較例5】約594デニール1000フィラメントか
らなる炭素繊維糸を2本用い、撚り係数が1になるよう
に撚糸した炭素繊維100%からなる芯鞘構造でない糸
サンプルについて実施例1と同様に評価した結果は表
1、表2に示す通りであった。
らなる炭素繊維糸を2本用い、撚り係数が1になるよう
に撚糸した炭素繊維100%からなる芯鞘構造でない糸
サンプルについて実施例1と同様に評価した結果は表
1、表2に示す通りであった。
【0030】
【比較例6】1000デニール667フィラメントから
なるアラミド繊維糸(帝人株式会社製のテクノーラ繊
維)1本を用い、撚り係数が1になるように撚糸したア
ラミド繊維100%からなる芯鞘構造でない糸サンプル
について実施例1と同様に評価した。結果を表1、表2
に示す。
なるアラミド繊維糸(帝人株式会社製のテクノーラ繊
維)1本を用い、撚り係数が1になるように撚糸したア
ラミド繊維100%からなる芯鞘構造でない糸サンプル
について実施例1と同様に評価した。結果を表1、表2
に示す。
【0031】
【比較例7】比較のため、1000デニール96フィラ
メントからなるポリエステル長繊維糸(帝人株式会社製
のポリエステル繊維)1本を用い、撚り係数が1になる
ように撚糸したポリエステル繊維100%からなる芯鞘
構造でない糸サンプルについて実施例1と同様に評価し
た。結果を表1、表2に示す。
メントからなるポリエステル長繊維糸(帝人株式会社製
のポリエステル繊維)1本を用い、撚り係数が1になる
ように撚糸したポリエステル繊維100%からなる芯鞘
構造でない糸サンプルについて実施例1と同様に評価し
た。結果を表1、表2に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【実施例6】実施例1で得られた芯鞘構造糸を用い、経
糸及び緯糸密度が5本/cmの平織物を製織し、この織
物を精練剤(花王石鹸株式会社製のスコアロール40
0)入り温浴中で処理(70℃×15分間)して油剤を
除去した。この平織物の目付は約125g/m2 であっ
た。
糸及び緯糸密度が5本/cmの平織物を製織し、この織
物を精練剤(花王石鹸株式会社製のスコアロール40
0)入り温浴中で処理(70℃×15分間)して油剤を
除去した。この平織物の目付は約125g/m2 であっ
た。
【0035】一方、厚さ25μmのポリエチレンテレフ
タレート二軸延伸フィルムにポリウレタン系接着剤(日
本ポリウレタン株式会社製)を約20μm厚さになるよ
うに塗工して得た2枚のフィルムで、塗工面が前記平織
物に接合するように平織物を挟みながら、表面温度12
5℃、加圧力2.0kg/cm2 、12m/分のニップ
ロールで熱圧処理して積層し、本発明の芯鞘構造糸10
0%の布帛とポリエチレンテレフタレートフィルムとか
らなるセールクロスを得た。得られたセールクロスにつ
いて物性を評価した結果は表3に示す通りであった。
タレート二軸延伸フィルムにポリウレタン系接着剤(日
本ポリウレタン株式会社製)を約20μm厚さになるよ
うに塗工して得た2枚のフィルムで、塗工面が前記平織
物に接合するように平織物を挟みながら、表面温度12
5℃、加圧力2.0kg/cm2 、12m/分のニップ
ロールで熱圧処理して積層し、本発明の芯鞘構造糸10
0%の布帛とポリエチレンテレフタレートフィルムとか
らなるセールクロスを得た。得られたセールクロスにつ
いて物性を評価した結果は表3に示す通りであった。
【0036】
【実施例7】実施例1で得られた芯鞘構造糸と比較例7
で用いたポリエステル長繊維糸を、経糸及び緯糸の密度
がそれぞれ2本/cmと3本/cmになるように配列さ
せて挿入し、全体の密度が5本/cm、芯鞘構造糸の平
織物全体に占める重量比率が約42%である平織物を製
織した以外は実施例6と同様に行ってセールクロスを得
た。得られたセールクロスについて物性を評価した。結
果を表3に示す。
で用いたポリエステル長繊維糸を、経糸及び緯糸の密度
がそれぞれ2本/cmと3本/cmになるように配列さ
せて挿入し、全体の密度が5本/cm、芯鞘構造糸の平
織物全体に占める重量比率が約42%である平織物を製
織した以外は実施例6と同様に行ってセールクロスを得
た。得られたセールクロスについて物性を評価した。結
果を表3に示す。
【0037】
【比較例8】実施例1で得られた芯鞘構造糸と比較例7
で用いたポリエステル長繊維糸を、経糸及び緯糸の密度
がそれぞれ1本/cmと4本/cmになるように配列さ
せて挿入し、全体の密度が5本/cm、芯鞘構造糸の平
織物全体に占める重量比率が約22%の平織物を製織し
た以外は実施例6と同様に行ってセールクロスを得た。
得られたセールクロスについて物性を評価した。結果を
表3に示す。
で用いたポリエステル長繊維糸を、経糸及び緯糸の密度
がそれぞれ1本/cmと4本/cmになるように配列さ
せて挿入し、全体の密度が5本/cm、芯鞘構造糸の平
織物全体に占める重量比率が約22%の平織物を製織し
た以外は実施例6と同様に行ってセールクロスを得た。
得られたセールクロスについて物性を評価した。結果を
表3に示す。
【0038】
【表3】
【図1】耐摩耗性評価装置の側断面図。
【図2】耐屈曲疲労性評価装置の側断面図。
1 自由回転する外径20mmのロール。 2 自由回転する外径15mmのロール。 3 評価用の糸サンプル。 4 荷重。 5 一対の糸サンプル把持用治具。 6 把持用治具に取り付けられた評価用の糸サンプル固
定ネジ。 7 評価用の糸サンプル。 8 荷重。
定ネジ。 7 評価用の糸サンプル。 8 荷重。
Claims (12)
- 【請求項1】 引張強度が14g/デニール以上、引張
弾性率が1000g/デニール以上、引張伸度が2%以
下の炭素繊維を芯糸とし、引張強度が18g/デニール
以上、引張弾性率が400g/デニール以上、引張伸度
が2〜8%の有機系繊維を鞘糸としてなるセールクロス
用芯鞘構造糸。 - 【請求項2】 鞘糸がアラミド繊維である請求項1のセ
ールクロス用芯鞘構造糸。 - 【請求項3】 鞘糸が高強力ポリアリレ−ト繊維である
請求項1のセールクロス用芯鞘構造糸。 - 【請求項4】 鞘糸が高強力ポリエチレン繊維である請
求項1のセールクロス用芯鞘構造糸。 - 【請求項5】 鞘糸が編組されてなる請求項1のセール
クロス用芯鞘構造糸。 - 【請求項6】 鞘糸がカバーリング(巻き付け)されて
なる請求項1のセールクロス用芯鞘構造糸。 - 【請求項7】 芯鞘構造糸に対する鞘糸の比率が15〜
55重量%である請求項1のセールクロス用芯鞘構造
糸。 - 【請求項8】 鞘糸が黒色の繊維である請求項1のセー
ルクロス用芯鞘構造糸。 - 【請求項9】 鞘糸が黒原着繊維である請求項8のセー
ルクロス用芯鞘構造糸。 - 【請求項10】 鞘糸が黒色に表面加工されてなる請求
項8のセールクロス用芯鞘構造糸。 - 【請求項11】 請求項1の芯鞘構造糸を含むセールク
ロス用布帛。 - 【請求項12】 セールクロス用布帛に対する芯鞘構造
糸の比率が30〜100重量%である請求項11のセー
ルクロス用布帛。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22785694A JP3234413B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | セールクロス用芯鞘構造糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22785694A JP3234413B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | セールクロス用芯鞘構造糸 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0892838A true JPH0892838A (ja) | 1996-04-09 |
| JP3234413B2 JP3234413B2 (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=16867443
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22785694A Expired - Fee Related JP3234413B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | セールクロス用芯鞘構造糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3234413B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001064836A (ja) * | 1999-08-27 | 2001-03-13 | Ist:Kk | 耐摩耗性を有する不燃糸、不燃性布帛及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP22785694A patent/JP3234413B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001064836A (ja) * | 1999-08-27 | 2001-03-13 | Ist:Kk | 耐摩耗性を有する不燃糸、不燃性布帛及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3234413B2 (ja) | 2001-12-04 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |