JPH08929B2 - 耐応力腐食割れ性と耐炭酸ガス腐食性の優れたフエライト系ステンレス鋼の製造方法 - Google Patents
耐応力腐食割れ性と耐炭酸ガス腐食性の優れたフエライト系ステンレス鋼の製造方法Info
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- JPH08929B2 JPH08929B2 JP28383386A JP28383386A JPH08929B2 JP H08929 B2 JPH08929 B2 JP H08929B2 JP 28383386 A JP28383386 A JP 28383386A JP 28383386 A JP28383386 A JP 28383386A JP H08929 B2 JPH08929 B2 JP H08929B2
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- JP
- Japan
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- steel
- resistance
- less
- stress corrosion
- corrosion cracking
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D6/00—Heat treatment of ferrous alloys
- C21D6/002—Heat treatment of ferrous alloys containing Cr
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は降伏強度が、135ksi(94.5kg/mm2)程度以下
のエネルギー分野で使用される鋼の製造方法に関するも
のであり、とくに応力腐食割れを起さずしかも耐CO2腐
食性に優れた素材製造に関わるものである。
のエネルギー分野で使用される鋼の製造方法に関するも
のであり、とくに応力腐食割れを起さずしかも耐CO2腐
食性に優れた素材製造に関わるものである。
(従来の技術) 天然ガス開発用のラインパイプとして一般に炭素鋼、
低合金鋼のものが用いられているが、近年開発が進むに
つれて炭素ガスを多く含む天然ガスが対しては上記鋼は
耐食性が十分とは言えなくなってきている。このためこ
の種の天然ガス用の鋼として耐食性が良好なステンレス
鋼の使用が検討されている。例えばAISI410鋼,420鋼に
代表される13%Crを含むマルテンサイト系ステンレス鋼
が炭酸ガスに対する耐食性が良好である。通常焼入れ焼
戻し処理(QT)にて製造されているがQT条件によって強
度が自由に変えられる比較的優れた鋼種と言うことが出
来る。
低合金鋼のものが用いられているが、近年開発が進むに
つれて炭素ガスを多く含む天然ガスが対しては上記鋼は
耐食性が十分とは言えなくなってきている。このためこ
の種の天然ガス用の鋼として耐食性が良好なステンレス
鋼の使用が検討されている。例えばAISI410鋼,420鋼に
代表される13%Crを含むマルテンサイト系ステンレス鋼
が炭酸ガスに対する耐食性が良好である。通常焼入れ焼
戻し処理(QT)にて製造されているがQT条件によって強
度が自由に変えられる比較的優れた鋼種と言うことが出
来る。
しかしながらこのステンレス鋼の最大の弱点は応力腐
食割れを起すことである。通常応力腐食割れを起す強度
範囲は75ksi(52.5kg/mm2)以上の降伏点に入った場合
とされている。この原因は製造方法がQTなので焼戻しマ
ルテンサイトの構造からくるものでこの焼戻しマルテン
サイトの応力腐食割れ感受性が降伏点に比例して強くな
るためと考えられる。これらの対策として本発明者ら
は、例えば特開昭60-197821号公報に、応力腐食割れ抵
抗の優れたCr系ステンレス鋼油井管の熱処理方法を開示
している。そこで焼入の冷却速度制御と焼戻し温度の最
適な組合せによる組織制御で耐応力腐食割れ性の改善が
可能であることが述べられている。しかしながら、この
方法では熱処理を焼入れと焼戻しの二工程で行なわねば
ならず、コストの低減を図る必要があった。
食割れを起すことである。通常応力腐食割れを起す強度
範囲は75ksi(52.5kg/mm2)以上の降伏点に入った場合
とされている。この原因は製造方法がQTなので焼戻しマ
ルテンサイトの構造からくるものでこの焼戻しマルテン
サイトの応力腐食割れ感受性が降伏点に比例して強くな
るためと考えられる。これらの対策として本発明者ら
は、例えば特開昭60-197821号公報に、応力腐食割れ抵
抗の優れたCr系ステンレス鋼油井管の熱処理方法を開示
している。そこで焼入の冷却速度制御と焼戻し温度の最
適な組合せによる組織制御で耐応力腐食割れ性の改善が
可能であることが述べられている。しかしながら、この
方法では熱処理を焼入れと焼戻しの二工程で行なわねば
ならず、コストの低減を図る必要があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は以上の様な実状から検討を重ねた結果から得
られたもので、上記フェライト系ステンレス鋼の成分を
基本成分とし、この成分中Cr,C,N三元素の相互の添加量
を規制し、一度の熱処理にて均一な針状フェライト組織
をうることにより、この鋼の優れた耐食性をそのまま受
け継いでしかも優れた応力腐食割れ抵抗を付与しうる鋼
の製造方法を提供することを目的とする。
られたもので、上記フェライト系ステンレス鋼の成分を
基本成分とし、この成分中Cr,C,N三元素の相互の添加量
を規制し、一度の熱処理にて均一な針状フェライト組織
をうることにより、この鋼の優れた耐食性をそのまま受
け継いでしかも優れた応力腐食割れ抵抗を付与しうる鋼
の製造方法を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは先ず均一な組織を得るためにはオーステ
ナイト単相を得る必要があり、とくにCr添加鋼の場合Cr
はγループを作るので熱処理の際に大切なことはこのγ
ループに入れる成分系とすることが大切となることに注
目した。
ナイト単相を得る必要があり、とくにCr添加鋼の場合Cr
はγループを作るので熱処理の際に大切なことはこのγ
ループに入れる成分系とすることが大切となることに注
目した。
そこでCr添加量とC,N添加量変化、Ni添加、Mo添加の
γループの範囲に及ぼす影響について検討を行った。
γループの範囲に及ぼす影響について検討を行った。
第1表に供試材成分及び加熱温度、冷却速度が異った
ときの組織調査結果を示す。供試材は25kg溶解材を用
い、普通圧延を行ったものを用いた。金属組織の判定は
930℃加熱後加速冷却、空冷、及び炉冷の3種の冷却を
行い断面光学顕微鏡観察により実施した。γループに及
ぼすCr添加量とC,Nの関係について式Cr%≧10×C
(%)+30×N(%)+8を満足させた場合、γ単相の
加熱が出来、組織が加速冷却によりマルテンサイト単
相、特に強制的に冷却しない空冷以下の冷却速度や、炉
令ではフェライトと炭化物からなる組織でアシキューラ
−フェライト組織(AF)が得られることが解った。なお
これらの成分系の場合はよほど冷却を遅くしてもフェラ
イトパーライト組織とはならないことが解った。上記の
式を満さない成分系の場合の組織はα+γ加熱域のため
α部分のフェライトは冷却後もそのまま残り、γ部分が
冷却速度によるマルテンサイト又はAFとなる混合組織と
なる。Ni及びMo添加のγループに対する影響は添加量が
少ないためにほとんどないことも解った。
ときの組織調査結果を示す。供試材は25kg溶解材を用
い、普通圧延を行ったものを用いた。金属組織の判定は
930℃加熱後加速冷却、空冷、及び炉冷の3種の冷却を
行い断面光学顕微鏡観察により実施した。γループに及
ぼすCr添加量とC,Nの関係について式Cr%≧10×C
(%)+30×N(%)+8を満足させた場合、γ単相の
加熱が出来、組織が加速冷却によりマルテンサイト単
相、特に強制的に冷却しない空冷以下の冷却速度や、炉
令ではフェライトと炭化物からなる組織でアシキューラ
−フェライト組織(AF)が得られることが解った。なお
これらの成分系の場合はよほど冷却を遅くしてもフェラ
イトパーライト組織とはならないことが解った。上記の
式を満さない成分系の場合の組織はα+γ加熱域のため
α部分のフェライトは冷却後もそのまま残り、γ部分が
冷却速度によるマルテンサイト又はAFとなる混合組織と
なる。Ni及びMo添加のγループに対する影響は添加量が
少ないためにほとんどないことも解った。
次に組織と応力腐食割れ性との関係を検討した。
第2表には第1表で用いた鋼について応力腐食割れ試
験結果を記入した。組織と応力腐食割れ特性が密接に関
係することが明らかとなった。即ち、組織がマルテンサ
イトとなる場合は予想通り応力腐食割れが起り、AF組織
の場合のみ応力腐食割れ抵抗が大きいことが解った。ま
たAF組織の場合に冷却速度によって降伏点の異ったグレ
ードの鋼が得られることが解った。
験結果を記入した。組織と応力腐食割れ特性が密接に関
係することが明らかとなった。即ち、組織がマルテンサ
イトとなる場合は予想通り応力腐食割れが起り、AF組織
の場合のみ応力腐食割れ抵抗が大きいことが解った。ま
たAF組織の場合に冷却速度によって降伏点の異ったグレ
ードの鋼が得られることが解った。
なお実験条件は降伏点についてはJIS A2号引張試験で
実施し、応力腐食割れ評価については4点曲げ試験で行
った。曲げ負荷応力は降伏点の1.25倍と1.0倍、0.85倍
を負荷し、腐食液H2S飽和5%NaCl+0.5%酢酸液中に14
日間浸漬した後取出し割れ判定を行う通常の手法を用い
た。
実施し、応力腐食割れ評価については4点曲げ試験で行
った。曲げ負荷応力は降伏点の1.25倍と1.0倍、0.85倍
を負荷し、腐食液H2S飽和5%NaCl+0.5%酢酸液中に14
日間浸漬した後取出し割れ判定を行う通常の手法を用い
た。
試片及び治具について第1図,第2図に示した。第1
図において板厚方向の厚みt=3mm、試片幅W=15mm、
試片長さl=115mmである。第2図において1は3tの試
片であり治具本体2は標点間隔Lを有し、該試片1はセ
ラミック棒3により中央2点部及び両端を支持され、中
央部に止めナットを介して進退自由に設けられたネジ棒
により押圧され曲げ応力σが与えられている。なお各支
点にはセラミック棒を使用しているのは浸漬液中で生じ
る治具と試片の電気化学的特性の違いにより生じる電位
を防ぐために使用している。なお曲げ応力σと押込量δ
の関係式は次式で示される。
図において板厚方向の厚みt=3mm、試片幅W=15mm、
試片長さl=115mmである。第2図において1は3tの試
片であり治具本体2は標点間隔Lを有し、該試片1はセ
ラミック棒3により中央2点部及び両端を支持され、中
央部に止めナットを介して進退自由に設けられたネジ棒
により押圧され曲げ応力σが与えられている。なお各支
点にはセラミック棒を使用しているのは浸漬液中で生じ
る治具と試片の電気化学的特性の違いにより生じる電位
を防ぐために使用している。なお曲げ応力σと押込量δ
の関係式は次式で示される。
本発明は以上の新規な知見に基いてなされたものであ
って成分Cr,C及びNの三元素の相互の添加量を規制し
て、オーステナイト均一加熱を実現し、マルテンサイト
としないAF組織とすることにより、焼戻し処理を省略し
てコストダウンを図り、耐応力腐食割れと耐炭酸ガス腐
食抵抗の優れたフェライト系ステンレス鋼の製造を可能
としたものである。
って成分Cr,C及びNの三元素の相互の添加量を規制し
て、オーステナイト均一加熱を実現し、マルテンサイト
としないAF組織とすることにより、焼戻し処理を省略し
てコストダウンを図り、耐応力腐食割れと耐炭酸ガス腐
食抵抗の優れたフェライト系ステンレス鋼の製造を可能
としたものである。
即ち本発明の要旨とするところは、重量%で C :0.25%以下 Si:0.1〜0.5% Mn:0.2〜1.0% Cr:9〜16.0% P :0.02%以下 S :0.02%以下 Al:0.01〜0.05% N :0.01〜0.25%を含み残部鉄及び不可避不純物から
成り、且つCr%≧10×C(%)+30×N(%)+8を満
足させる組成の鋼または上記鋼に更に Ni:0.2〜2.5% Mo:0.2〜1.5% V :0.02〜1.5% Ti:0.001〜0.2% Nb:0.02〜1.5%を1種以上含む鋼をオーステナイト域91
0〜1020℃に加熱後空冷以下の冷却速度にて冷却するこ
とを特徴とする耐応力腐食割れ性と耐炭酸ガス腐食性の
優れたフェライト系ステンレス鋼の製造方法にある。
成り、且つCr%≧10×C(%)+30×N(%)+8を満
足させる組成の鋼または上記鋼に更に Ni:0.2〜2.5% Mo:0.2〜1.5% V :0.02〜1.5% Ti:0.001〜0.2% Nb:0.02〜1.5%を1種以上含む鋼をオーステナイト域91
0〜1020℃に加熱後空冷以下の冷却速度にて冷却するこ
とを特徴とする耐応力腐食割れ性と耐炭酸ガス腐食性の
優れたフェライト系ステンレス鋼の製造方法にある。
(作用) 次に本発明が対象とする鋼における成分限定の理由に
つて述べる。
つて述べる。
C:Cは鋼の強度増加に対して有効である。しかし添加
量を0.25%超とすると、焼入性を上昇させ組織をマルテ
ンサイトにし易くし、AF組織が出にくくなる。したがっ
てCは0.25%以下とする。
量を0.25%超とすると、焼入性を上昇させ組織をマルテ
ンサイトにし易くし、AF組織が出にくくなる。したがっ
てCは0.25%以下とする。
Si:Siは脱酸のために添加する。しかし添加量が0.1%
未満では効果がなく、添加量が0.5%超では脱酸の効果
は充分となるが靭性が劣化する。したがってSiは0.1〜
0.5%とする。
未満では効果がなく、添加量が0.5%超では脱酸の効果
は充分となるが靭性が劣化する。したがってSiは0.1〜
0.5%とする。
Mn:Mnは靭性を向上させるために添加する。しかし添
加量が0.2%未満では靭性向上に効果がなく1%を超え
ると焼入性を向上させる元素であるため組織をマルテン
サイトにし易くし、AFが出にくくなる。したがって、Mn
は0.2〜1.0%とする。
加量が0.2%未満では靭性向上に効果がなく1%を超え
ると焼入性を向上させる元素であるため組織をマルテン
サイトにし易くし、AFが出にくくなる。したがって、Mn
は0.2〜1.0%とする。
Cr:CrはCO2腐食を低減させるに有効な元素である。し
かしながら本発明の対象にしているエネルギー分野での
使用の場合非常にシビアーな条件では添加量が少いとそ
の効果がない。下限値は腐食の低減効果の出初める添加
量で決る。添加量上限は効果がある範囲を超えて添加し
ても添加した意味を持たない。したがってCrの添加範囲
は9〜16.0%とする。
かしながら本発明の対象にしているエネルギー分野での
使用の場合非常にシビアーな条件では添加量が少いとそ
の効果がない。下限値は腐食の低減効果の出初める添加
量で決る。添加量上限は効果がある範囲を超えて添加し
ても添加した意味を持たない。したがってCrの添加範囲
は9〜16.0%とする。
P:Pは鋼を脆化させる。しかし本発明鋼の場合組織が
焼戻しマルテンサイトとなる従来のものと異り、AF組織
とするためPが鋼を脆化させる程度は低い。したがって
通常レベルの0.02%以下としておけば脆化の心配はな
い。したがってPは0.02%以下とする。
焼戻しマルテンサイトとなる従来のものと異り、AF組織
とするためPが鋼を脆化させる程度は低い。したがって
通常レベルの0.02%以下としておけば脆化の心配はな
い。したがってPは0.02%以下とする。
S:Sも鋼を脆化する。靭性を得るためには低い程良い
がコストがかかるため実質的に問題とならない含有上限
値は0.02%程度である。したがってSは0.02%以下とす
る。
がコストがかかるため実質的に問題とならない含有上限
値は0.02%程度である。したがってSは0.02%以下とす
る。
Al:Alは脱酸のために添加する。0.01%未満では脱酸
の効果がなく、0.05%超では脱酸効果は十分となるが、
鋼の清浄度を下げ靭性低下を起す。したがって、Al添加
量は0.01〜0.05%とする。
の効果がなく、0.05%超では脱酸効果は十分となるが、
鋼の清浄度を下げ靭性低下を起す。したがって、Al添加
量は0.01〜0.05%とする。
N:Nは13%Cr前後の鋼に於てはγループを広げる効果
があり組織をコントロールするために重要な働きをす
る。しかし添加量が0.01%未満であるγループを広げる
効果がなく、0.01%以上を添加する必要がある。一方上
限値は多い方が良いが通常のプロセスで容易に添加し得
る添加量は0.25%程度である。したがってNの添加量は
0.01〜0.25%とする。
があり組織をコントロールするために重要な働きをす
る。しかし添加量が0.01%未満であるγループを広げる
効果がなく、0.01%以上を添加する必要がある。一方上
限値は多い方が良いが通常のプロセスで容易に添加し得
る添加量は0.25%程度である。したがってNの添加量は
0.01〜0.25%とする。
Ni,Mo,Nb,V,Ti:これらの元素は任意に1種以上添加可
能な元素である。組織をAFにしたときの炭化物形成によ
り強度上昇を図るために添加する。それぞれの添加量下
限未満では効果に乏しく、上限を超えると巨大炭化物を
形成するのでNi0.2〜2.5%,Mo0.2〜1.5%,V0.02〜1.5
%,Ti0.001〜0.2%,Nb0.02〜1.5%の範囲とする。なお
これらの元素は複合添加した場合と単独添加した場合の
差はないので必要に応じて1種以上添加することができ
る。
能な元素である。組織をAFにしたときの炭化物形成によ
り強度上昇を図るために添加する。それぞれの添加量下
限未満では効果に乏しく、上限を超えると巨大炭化物を
形成するのでNi0.2〜2.5%,Mo0.2〜1.5%,V0.02〜1.5
%,Ti0.001〜0.2%,Nb0.02〜1.5%の範囲とする。なお
これらの元素は複合添加した場合と単独添加した場合の
差はないので必要に応じて1種以上添加することができ
る。
Cr,C,N添加量の関係式:均一なAF組織を得るために加
熱時にフェライトを含まないオーステナイト状態にする
ことが必要である。実験の結果Cr%≧10×C(%)+30
×N(%)+8を満足させる空冷以下の冷却を行うと均
一なAF組織が得られることが解った。
熱時にフェライトを含まないオーステナイト状態にする
ことが必要である。実験の結果Cr%≧10×C(%)+30
×N(%)+8を満足させる空冷以下の冷却を行うと均
一なAF組織が得られることが解った。
熱処理条件:本発明に於ては従来の熱処理と異り組織
をAF組織とすることが大切である。したがって冷却速度
は空冷以下の速度にし、焼の入ったマルテンサイト組織
としないことが必要である。本発明における空令以下の
冷却速度とは、炉内や空気中での静置下の冷却速度であ
る。AFにした場合には焼戻しを省略することが可能で、
しかも強度が得られ応力腐食割れを起さない鋼が得られ
る。加熱温度はγ均一になる温度910〜1020℃とする
が、下限はαが混入しない温度、上限はγ粒の粗大化が
起りにくい範囲とする必要性から決る。
をAF組織とすることが大切である。したがって冷却速度
は空冷以下の速度にし、焼の入ったマルテンサイト組織
としないことが必要である。本発明における空令以下の
冷却速度とは、炉内や空気中での静置下の冷却速度であ
る。AFにした場合には焼戻しを省略することが可能で、
しかも強度が得られ応力腐食割れを起さない鋼が得られ
る。加熱温度はγ均一になる温度910〜1020℃とする
が、下限はαが混入しない温度、上限はγ粒の粗大化が
起りにくい範囲とする必要性から決る。
以上述べたように本発明によれば降伏強度が135ksi程
度以下のエネルギー関連分野で使用される鋼で応力腐食
割れと炭酸ガス腐食を起さないフェライト系ステンレス
鋼を1回の熱処理で得ることが可能となる。
度以下のエネルギー関連分野で使用される鋼で応力腐食
割れと炭酸ガス腐食を起さないフェライト系ステンレス
鋼を1回の熱処理で得ることが可能となる。
次に実施例により本発明を説明する。
(実施例) 第3表に示す化学成分を有する各鋼種について溶製後
通常圧延によって鋼板とし、各加熱温度で30分保持後冷
却速度を空冷にて冷却を行った。
通常圧延によって鋼板とし、各加熱温度で30分保持後冷
却速度を空冷にて冷却を行った。
冷却条件としては板厚により若干の違いはあるが本発
明の場合はあまり厳密に規制しなくとも空冷以下の冷速
であれば一向に問題とならない。試験方法の詳細な光顕
及び引張試験、応力腐食割れ試験の中の常圧試験につい
ては先に述べた方法と同一であるので省略する。
明の場合はあまり厳密に規制しなくとも空冷以下の冷速
であれば一向に問題とならない。試験方法の詳細な光顕
及び引張試験、応力腐食割れ試験の中の常圧試験につい
ては先に述べた方法と同一であるので省略する。
高圧CO2+H2S試験について補足すると、この試験の目
的は言うまでもなく、少しでも実際のラインパイプの使
用条件をシミュレートした条件での割れを調べるために
行う。即ち常圧では酢酸を用いた試験液で液のpHを酸性
にして腐食を起り易くしているために酢酸と鋼の組み合
せによっては実際の高圧の環境を再現しない場合もあり
得るためである。試験片サイズ、応力負荷方法、浸漬液
の塩濃度、浸漬期間については全く常圧の方法と同一で
ある。試験は応力負荷後治具ごとにオートクレーブ中に
入れ、密閉後、まずH2Sを10atm、次にCO2を10atm導入
し、腐食環境とした。ガス添加後浸漬液にガスが吸収さ
れ降圧するのでその場合は適時ガスを再添加して試験を
続行した。
的は言うまでもなく、少しでも実際のラインパイプの使
用条件をシミュレートした条件での割れを調べるために
行う。即ち常圧では酢酸を用いた試験液で液のpHを酸性
にして腐食を起り易くしているために酢酸と鋼の組み合
せによっては実際の高圧の環境を再現しない場合もあり
得るためである。試験片サイズ、応力負荷方法、浸漬液
の塩濃度、浸漬期間については全く常圧の方法と同一で
ある。試験は応力負荷後治具ごとにオートクレーブ中に
入れ、密閉後、まずH2Sを10atm、次にCO2を10atm導入
し、腐食環境とした。ガス添加後浸漬液にガスが吸収さ
れ降圧するのでその場合は適時ガスを再添加して試験を
続行した。
第4表に応力腐食割れ試験結果を示した。本発明で製
造された鋼は全く割れを発生せず、腐食減量も少いこと
が解る。
造された鋼は全く割れを発生せず、腐食減量も少いこと
が解る。
(発明の効果) 上述のように、本発明によれば降伏強度が135ksi(9
4.5kg/mm2)程度以下のエネルギー分野で使用される鋼
に於て、耐応力腐食割れ性に優れしかも耐CO2腐食性に
優れた鋼を低コストで製造可能となり、産業上有効な効
果がもたらされるものである。
4.5kg/mm2)程度以下のエネルギー分野で使用される鋼
に於て、耐応力腐食割れ性に優れしかも耐CO2腐食性に
優れた鋼を低コストで製造可能となり、産業上有効な効
果がもたらされるものである。
第1図は4点曲げ試片の寸法図、第2図は第1図に示し
た試片の曲げ状態を示した断面図である。 1……試験片、2……治具、3……セラミック棒、4…
…支持台、5……押込み棒。
た試片の曲げ状態を示した断面図である。 1……試験片、2……治具、3……セラミック棒、4…
…支持台、5……押込み棒。
Claims (2)
- 【請求項1】重量%で C :0.25%以下 Si:0.1〜0.5% Mn:0.2〜1.0% Cr:9〜16.0% P :0.02%以下 S :0.02%以下 Al:0.01〜0.05% N :0.01〜0.25% を含み残部鉄及び不可避不純物から成り、且つCr%≧10
×C(%)+30×N(%)+8を満足させる組成の鋼を
オーステナイト域910〜1020℃に加熱後空冷以下の冷却
速度にて冷却することを特徴とする耐応力腐食割れ性と
耐炭酸ガス腐食性の優れたフェライト系ステンレス鋼の
製造方法。 - 【請求項2】重量%で C :0.25%以下 Si:0.1〜0.5% Mn:0.2〜1.0% Cr:9〜16.0% P :0.02%以下 S :0.02%以下 Al:0.01〜0.05% N :0.01〜0.25% を含有するとともに更に Ni:0.2〜2.5% Mo:0.2〜1.5% V :0.02〜1.5% Ti:0.001〜0.2% Nb:0.02〜1.5%を1種以上含み残部鉄及び不
可避不純物から成り、且つCr%≧10×C(%)+30×N
(%)+8を満足させる組成の鋼をオーステナイト域91
0〜1020℃に加熱後空冷以下の冷却速度にて冷却するこ
とを特徴とする耐応力腐食割れ性と耐炭酸ガス腐食性の
優れたフェライト系ステンレス鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28383386A JPH08929B2 (ja) | 1986-11-28 | 1986-11-28 | 耐応力腐食割れ性と耐炭酸ガス腐食性の優れたフエライト系ステンレス鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28383386A JPH08929B2 (ja) | 1986-11-28 | 1986-11-28 | 耐応力腐食割れ性と耐炭酸ガス腐食性の優れたフエライト系ステンレス鋼の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63137121A JPS63137121A (ja) | 1988-06-09 |
| JPH08929B2 true JPH08929B2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=17670750
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28383386A Expired - Lifetime JPH08929B2 (ja) | 1986-11-28 | 1986-11-28 | 耐応力腐食割れ性と耐炭酸ガス腐食性の優れたフエライト系ステンレス鋼の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08929B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10143390B4 (de) * | 2001-09-04 | 2014-12-24 | Stahlwerk Ergste Westig Gmbh | Kaltverformbarer korrosionsbeständiger Chromstahl |
| CN109321829B (zh) * | 2018-11-06 | 2020-02-18 | 鞍钢股份有限公司 | 一种屈服强度900MPa级不锈钢板及制造方法 |
-
1986
- 1986-11-28 JP JP28383386A patent/JPH08929B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63137121A (ja) | 1988-06-09 |
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