JPH0893640A - 油圧ポンプ - Google Patents

油圧ポンプ

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Publication number
JPH0893640A
JPH0893640A JP22487694A JP22487694A JPH0893640A JP H0893640 A JPH0893640 A JP H0893640A JP 22487694 A JP22487694 A JP 22487694A JP 22487694 A JP22487694 A JP 22487694A JP H0893640 A JPH0893640 A JP H0893640A
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JP
Japan
Prior art keywords
bearing
inner ring
rolling element
bearing inner
shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP22487694A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nonaka
中 剛 野
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Jidosha Denki Kogyo KK
Original Assignee
Jidosha Denki Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトな外形とすることによって、作業
性を向上させることができる油圧ポンプを提供する。 【構成】 軸受7の軸受内輪7aに、軸受内輪7aの筒
方向に転動体7bを支持可能に配置された転動体押え用
フランジ7fを一体的に形成した油圧ポンプ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用のアンチロッ
クブレーキシステムにおいて液圧を制御されるブレーキ
オイルを送給するのに利用される油圧ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】車両用のアンチロックブレーキシステム
において液圧を制御されるブレーキオイルを送給する油
圧ポンプとしては、特開平4−350371号公報に開
示されているものが知られている。上記公報に記載され
た油圧ポンプを図示する図7において、モータのシャフ
ト50が回転すると、軸受51は、シャフト50に対し
て偏心した回転中心をもってシャフト50に固定された
カム状の軸受内輪52が回転し、転動体53を介して軸
受内輪52の外側に設けた軸受外輪54がピストンを押
圧しながら往復動させるため、ピストンの往復動によっ
てバルブを作動させてブレーキオイルをマスターシリン
ダに送給する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の油圧ポ
ンプにおいて、軸受内輪52がシャフト50に固定され
た軸受51は、転動体53および軸受外輪54の両側に
リング形の2個の転動体押え用部材55、56がシャフ
ト50に圧入によって取付けられているため、シャフト
50の軸受取付部分の長さ寸法は複数個の転動体押え用
部材55、56を取付けるための圧入代となる取付け寸
法L1、L2を含めた長さL3となるので、シャフトの
長さを小さくすることに限界があり、シャフト50の長
さが大きいと、ポンプケースも大きくせざるをえないの
で油圧ポンプ全体の外形が大型化する可能性を有し、車
両のエンジンルーム内でブレーキマスターシリンダの近
くに配置される油圧ポンプが大型であると、着脱やエン
ジンルーム内の整備の際に、他の補機類と干渉しやすい
ため、作業が繁雑になりうるという問題点があり、少し
でもコンパクトなものとする必要があるという課題があ
った。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わる油圧ポンプは、コンパ
クトな外形とすることによって、作業性を向上させるこ
とができる油圧ポンプを提供することを目的としてい
る。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる油圧ポンプは、ヨークと、ヨークの内側に固定され
たマグネットと、マグネットの内周側に配置され、中央
に備えたコイルに対する通電によって回転するアーマチ
ュアと、ヨークに結合されたポンプケースと、ポンプケ
ース内に配置され、アーマチュアのシャフトに対する偏
心した回転中心を有してアーマチュアのシャフトと一体
的に回転する軸受内輪を備えているとともに転動体を介
して軸受内輪の外側に配置された軸受外輪を備えている
軸受と、ポンプケース内に配置したシリンダ内に収容さ
れていて、軸受外輪に圧接状態で上死点および下死点の
あいだを往復動されるピストンを備え、このピストンが
上死点および下死点のあいだを往復動することによりイ
ンレットから流体を吸入し、アウトレットから流体を送
出するバルブをそなえ、軸受内輪は、軸受内輪の筒方向
に転動体を支持可能に配置された転動体押え用フランジ
を一体的に形成している構成としたことを特徴としてお
り、この発明の請求項2に係わる油圧ポンプは、軸受内
輪の転動体押え用フランジは、シャフトの軸方向に沿っ
た軸受内輪のいずれか一方側において軸受内輪の径方向
に薄肉で突出形成されていることとしており、この発明
の請求項3に係わる油圧ポンプは、軸受内輪の転動体押
え用フランジは、軸受外輪の内径よりも大きい突出寸法
を有することとしており、この発明の請求項4に係わる
油圧ポンプは、軸受内輪は、アーマチュアのコイル側に
転動体押え用フランジが配置され、シャフトは、コイル
に反する端部側に軸受内輪とは独立して形成された単一
の転動体押え部材が取付けられていることとしており、
この発明の請求項5に係わる油圧ポンプは、軸受内輪
は、アーマチュアのコイルに反するシャフトの端部側に
転動体押え用フランジが配置され、シャフトは、軸受内
輪のコイル側に軸受内輪とは独立して形成された単一の
転動体押え部材が取付けられていることとしている。
【0007】
【発明の作用】この発明の請求項1に係わる油圧ポンプ
において、軸受の転動体は、軸受内輪の転動体押え用フ
ランジにより軸受内輪の筒方向に支持されて軸受内輪と
軸受外輪のあいだに配設されるため、転動体を押えるた
めの部材は転動体の両側に夫々配置されない。それ故、
複数個の転動体を押えるための部材の取付け代をシャフ
ト上に大きい寸法で定める必要がなくなる。この発明の
請求項2に係わる油圧ポンプにおいて、軸受の転動体
は、軸受内輪のいずれか一方で軸受内輪の径方向に薄肉
に突出した転動体押え用フランジにより軸受内輪の筒方
向に支持されて軸受内輪と軸受外輪のあいだに配設され
るため、転動体を押えるための部材は転動体の両側に夫
々配置されない。それ故、複数個の転動体を押えるため
の部材の取付け代をシャフト上に大きい寸法で定める必
要がなくなる。この発明の請求項3に係わる油圧ポンプ
において、軸受の転動体は、軸受内輪のいずれか一方で
軸受内輪の径方向に軸受外輪の内径よりも大きく薄肉状
に突出した転動体押え用フランジにより軸受内輪の筒方
向に支持されて軸受内輪と軸受外輪のあいだに配設され
るため、転動体を押えるための部材は転動体の両側に夫
々配置されない。それ故、複数個の転動体を押えるため
の部材の取付け代をシャフト上に大きい寸法で定める必
要がなくなる。この発明の請求項4に係わる油圧ポンプ
において、軸受の転動体は、アーマチュアのシャフトの
コイル側に配置された転動体押え用フランジおよびシャ
フトのコイルに反する端部に配置された単一の転動体押
え部材により軸受内輪の筒方向に支持されて軸受内輪と
軸受外輪のあいだに配設されるため、転動体を押えるた
めの転動体押え部材は転動体の両側に夫々配置されな
い。それ故、複数個の転動体押え部材の取付け代をシャ
フト上に大きい寸法で定める必要がなくなる。この発明
の請求項5に係わる油圧ポンプにおいて、軸受の転動体
は、シャフトのコイルに反する端部に配置された転動体
押え用フランジおよびシャフトのコイル側に配置された
単一の転動体押え部材により軸受内輪の筒方向に支持さ
れて軸受内輪と軸受外輪のあいだに配設されるため、転
動体を押えるための転動体押え部材は転動体の両側に夫
々配置されない。それ故、複数個の転動体押え部材の取
付け代をシャフト上に大きい寸法で定める必要がなくな
る。
【0008】
【実施例】図1ないし図5にはこの発明に係わる油圧ポ
ンプの第1実施例が示されている。
【0009】図示する油圧ポンプ1は、アンチロックブ
レーキシステムのアクチュエータに内蔵され、主とし
て、ヨーク2、マグネット3,4、アーマチュア5、ポ
ンプケース6、第1の軸受(軸受)7、第1のバルブ
(バルブ)15、第2のバルブ(バルブ)16から構成
されている。
【0010】ヨーク2は、円筒形の筒部2aの一端側に
円盤形のエンド2bが加締められることによって取付け
られており、筒部2aの他端側はポンプケース6に図示
しないビスをねじ込ませることによって組付けられてい
る。また、エンド2bの中央には第2の軸受18が取付
けられており、この第2の軸受18は後述するアーマチ
ュア5に備えたシャフト5aの一端側寄りを回転可能に
支持している。
【0011】ヨーク2の筒部2aの内側にはマグネット
3,4が配置されており、両マグネット3,4は内側に
磁界を形成している。
【0012】マグネット3,4の内周側にはアーマチュ
ア5が配置されている。アーマチュア5は、シャフト5
aの中央に磁性体製のアーマチュアコア5b、このアー
マチュアコア5bの近傍に整流子5cが夫々取付けられ
ており、シャフト5aは、一端側寄りが前述した第2の
軸受18によって回転可能に支持され、他端側寄りがポ
ンプケース6内まで延出され、このポンプケース6に取
付けられた第3の軸受19によって回転可能に支持され
ている。
【0013】アーマチュア5のアーマチュアコア5b上
には予め定められたスロット数のコイル5dが巻回さ
れ、コイル5dの巻線が整流子5cに備えた複数個の整
流子片5c1に夫々電気的に接続されている。
【0014】アーマチュア5の整流子5cの各整流子片
5c1にはブラシ20、21が図示しないブラシスプリ
ングによって夫々圧接されており、これらブラシ20、
21は図示しない外部のABSコントローラ(アンチロ
ックブレーキシステムコントローラ)に電気的に接続さ
れるため、アーマチュア5は、ABSコントローラから
各ブラシ20、21に電流が流れると、各整流子片5c
1を介しコイル5dが順次励磁されて磁界を形成し、ア
ーマチュア5によって形成された磁界とマグネット3,
4によって形成されている磁界とにより回転する。
【0015】アーマチュア5のシャフト5aが挿入され
ているポンプケース6は、ほぼ中央に円柱開口状の軸受
室6aが形成されているとともに、この軸受室6aの対
向位置に第1、第2のシリンダ室6b、6cが形成され
ている。軸受室6aに第1の軸受7が収められ、第1の
シリンダ室6bに第1のバルブ15が収められ、第2の
シリンダ室6cに第2のバルブ16が収められている。
【0016】ポンプケース6には、図2に示されるよう
に、流体導入路6dおよび流体導出路6eが夫々形成さ
れており、流体導入路6dは一端が第1のシリンダ室6
bおよび第2のシリンダ室6cに予め定められた位置で
連通接続され、他端がポンプケース6の外側で図示しな
いリザーバーに連通接続される。また、流体導出路6e
は一端が流体導入路6dとは独立して予め定められた位
置で第1のシリンダ室6bおよび第2のシリンダ室6c
に連通接続され、他端がポンプケース6の外側で図示し
ないダンパー室を介してブレーキマスターシリンダに連
通接続される。
【0017】ポンプケース6の軸受室6a内に収められ
ている第1の軸受7は、ニードルローラベアリングであ
って、軸受内輪7a、ころ形の転動体7b、軸受外輪7
c、転動体押え部材7dから形成されている。
【0018】軸受内輪7aは、筒形の内輪本体7eと転
動体押え用フランジ7fとが一体に設けられている。内
輪本体7eには、図2に示されるように、内輪本体7e
の中心C2から予め定められた距離L1で偏心された回
転中心C1を有する丸孔状のシャフト取付部7e1が形
成されており、このシャフト取付部7e1にアーマチュ
ア5のシャフト5aが圧入によって結合されている。ア
ーマチュア5のシャフト5aは丸棒状のまま内輪本体7
eのシャフト取付部7e1に圧入によって結合されてい
るため、シャフト5aをD形状にして軸受内輪7aにD
形状の孔を作成することによって回り止める必要はな
く、また、クレビスピンにより回り止めて組付ける必要
もないのでシャフト5aと軸受内輪7aとの結合は極め
て容易になされる。
【0019】軸受内輪7aの転動体押え用フランジ7f
は、内輪本体7eの筒方向に沿ったシャフト5aのコイ
ル5d側である一端寄りに軸受内輪7aの径方向に向け
薄肉にして環状に突出されている。この転動体押え用フ
ランジ7fの突出寸法は後述する軸受外輪7cの内径よ
りも大きくなっているため、軸受外輪7cの外側で転動
体7bが軸受内輪7aおよび軸受外輪7cの筒方向に移
動するのを阻止することによって、シャフト5aのコイ
ル5d側に向けて転動体7bにかかるスラスト荷重を押
えて支持する機能を有する。軸受内輪7aは、内輪本体
7eの一端寄りに転動体押え用フランジ7fが形成さ
れ、内輪本体7eの他端側は筒状になっていて何も設け
られていない。軸受内輪7aの内輪本体7eの外周には
複数個の転動体7bを介して軸受外輪7cが配置されて
いる。
【0020】軸受外輪7cは、略円筒形に形成されてお
り、図3に示されるように、内周側の全周に転動体7b
の軸方向長さよりもわずかに大きい幅で凹溝状に形成さ
れた転動体収容部7c1が設けられているため、転動体
収容部7c1に転動体7bを収容した状態で軸受内輪7
aの外側に回転可能に配置されている。また、軸受外輪
7cの一端側は、第3の軸受19側が軸受内輪7aの転
動体押え用フランジ7fに摺接可能に配置されているた
め、一端側が転動体押え用フランジ7fに摺接されるこ
とによって転動体7bを支持する。軸受外輪7cの筒方
向に沿ったシャフト5aの反コイル5d側の他端側には
単一の転動体押え部材7dが配置されている。
【0021】転動体押え部材7dは、図4に示されるよ
うに、軸受内輪7aの内輪本体7eに形成されたシャフ
ト取付部7e1に対応させて偏心したシャフト孔7d1
を有していて、このシャフト孔7d1をシャフト5aに
圧入することによって結合している。転動体押え部材7
dは軸受内輪7aの他端および軸受外輪7cの他端に当
接されている。
【0022】ここで、第1の軸受7は、軸受内輪7aに
転動体押え用フランジ7fが形成され、この転動体押え
用フランジ7fがシャフト5aのコイル5d側に向けて
転動体7bにかかるスラスト荷重を押えているため、第
1の軸受7のシャフト5aのコイル5d側にもう一つの
転動体押え部材7dを配置する必要はなくなり、その転
動体押え部材7dをシャフト5aに取付けるための取付
け代をシャフト5a上に定めておく必要はないので、図
3に示されるように、シャフト5aの軸受取付部分の長
さ寸法L5は複数個の転動体押え用部材を取付けている
場合の長さL3(図7参照。)よりも小さくなる。それ
によって、第1の軸受7の軸受外輪7cに圧接される後
述する第1、第2のピストン10、11の荷重点は比較
的厚肉となるもう一つの転動体押え部材7dを第1の軸
受7のコイル5d側に配置した場合に比べて、第3の軸
受19に近付いたものとなるため、シャフト5aの径方
向にかかる曲げ応力は減少される。
【0023】第1の軸受7aは、アーマチュア5のシャ
フト5aが回転すると、このシャフト5aに偏心して軸
受内輪7aが回転するため、軸受外輪7cはその外周面
が進退可能に配置され、この軸受外輪7cによって後述
する第1のピストン10を上死点Aと下死点Bとのあい
だで往復動させ、この第1のピストン10に水平対向配
置された後述する第2のピストン11も上死点Aと下死
点Bとのあいだで往復動させる。
【0024】ポンプケース6の第1のシリンダ室6bに
は第1のシリンダ8が収められている。この第1のシリ
ンダ8は、円筒形のライナー状に形成されていて、内側
がピストン孔8aになっており、外側が2個のオーリン
グ(Oリング)22、23を介して第1のシリンダ室6
bに組付けられている。また、第1のシリンダ8の両オ
ーリング22、23のあいだには第1のバルブ15のイ
ンレットとなる円環の凹溝状をなす環状溝8bが形成さ
れ、この環状溝8bは相対向する2個所が丸孔8cを介
して第1のシリンダ8のピストン孔8aに連通されてい
るため、第1のシリンダ8のピストン孔8aは丸孔8
c,環状溝8bおよびポンプケース6の流体導入路6d
を介して図示しないリザーバーに連通接続される。第1
のシリンダ8のピストン孔8aには第1のピストン10
が挿入されている。
【0025】第1のピストン10は、断面形状が略T字
状をなし、円盤形で第1の軸受7の軸受外輪7cに圧接
されるピストンヘッド10bと、略円筒形でオーリング
(Oリング)46を介してピストン孔8aに挿入された
スカート10cとを一体に備えている。
【0026】第1のピストン10は、ピストンヘッド1
0bと第1のシリンダ8とのあいだに弁ばね13が配置
されているため、ピストンヘッド10bはこの弁ばね1
3の弾性反発力によって第1の軸受7の軸受外輪7cに
圧接されている。
【0027】第1のピストン10は、ピストンヘッド1
0bの軸受外輪7c側が平滑な面に形成されており、ほ
ぼ中央にスカート10cに向けてわずかな深さを有する
ものとして丸孔状に形成された第1の油溜り10aが備
えられていて、この第1の油溜り10aに潤滑用油脂が
充填されている。第1の油溜り10aはピストンヘッド
10bの中央に凹状に形成されているため、第1の油溜
り10aに充填された潤滑用油脂は軸受外輪7bとピス
トンヘッド10bとの圧接部分に保持されて容易に流れ
出ることはない。それ故、第1のピストン10は第1の
軸受7の軸受外輪7cとのあいだに潤滑用油脂を介在さ
せた状態で圧接されることとなるため、第1のピストン
10と軸受外輪7cとのあいだでの摩擦抵抗は小さく保
持され、第1のピストン10と軸受外輪7cとの圧接に
際して微小な振動的滑りは起こり難い。
【0028】第1のピストン10のスカート10cの内
周はピストンヘッド10b側が閉塞された第1のバルブ
室10dになっており、スカート10cの外周には円環
の凹溝状をなす環状溝10eが形成され、この環状溝1
0eは相対向する2個所が丸孔10fを介して第1のバ
ルブ室10dに連通接続されている。
【0029】第1のバルブ室10dの対向位置には弁座
24が第1のシリンダ8の第1のピストン10とは反対
側に嵌込まれているため、弁座24と第1のピストン1
0とのあいだに第2のバルブ室25が形成されている。
第2のバルブ室25には第1の戻しばね26によって第
1のバルブ室10dを塞ぐ側に付勢されている第1のチ
ェックボール27が配置されており、この第1のチェッ
クボール27は第1のピストン10が往復動することに
よって第1のバルブ室10dに導入されたブレーキオイ
ルの液圧が予め定められた値を越えると第1の戻しばね
26に抗して第1のバルブ室10dを第2のバルブ室2
5に連通させるため、第1のバルブ室10dのブレーキ
オイルを第2のバルブ室25に移送する機能を有する。
【0030】また、弁座24のほぼ中央には連通孔24
aが形成されており、この連通孔24aの対向位置には
蓋28がオーリング(Oリング)29を介して第1のシ
リンダ室6bに組付けられているため、連通孔24aと
蓋28とのあいだに第3のバルブ室30が形成されてい
る。第3のバルブ室30には第2の戻しばね31によっ
て連通孔24aを塞ぐ側に付勢されている第2のチェッ
クボール32が配置されており、この第2のチェックボ
ール32は第2のバルブ室25に導入されたブレーキオ
イルの液圧が予め定められた値を越えると第2の戻しば
ね31に抗して第2のバルブ室25を第3のバルブ室3
0に連通させるため、第2のバルブ室25のブレーキオ
イルを第3のバルブ室30に移送する機能を有する。
【0031】そして、蓋28には第3のバルブ室30を
ポンプケース6の流体導出路6eに連通させるためのア
ウトレットとなる流路28aが形成されているため、第
3のバルブ室30に導入されたブレーキオイルは流路2
8aからポンプケース6の流体導出路6eを通り、図示
しないダンパー室を介してブレーキマスターシリンダに
移送される。蓋28はポンプケース6にねじ込まれたス
トッパ33によって押圧固定されている。
【0032】第1のシリンダ8、第1のピストン10、
弁座24、第1のチェックボール27、第1の戻しばね
26、第2のチェックボール32、第2の戻しばね3
1、蓋28、ストッパ33によって第1のバルブ15が
形成されている。
【0033】一方、ポンプケース6の第2のシリンダ室
6cに収められた第2のバルブ16は前述した第1のバ
ルブ15と同一の構成を有し、第2のシリンダ34は、
ピストン孔34aを有し、外側に2個のオーリング(O
リング)35,36が配置され、インレットとなる環状
溝34bおよび丸孔34cが形成され、第2のシリンダ
34のピストン孔34aに第2のピストン11が挿入さ
れており、第2のピストン11は、軸受外輪7cに圧接
されるピストンヘッド11bとオーリング(Oリング)
47を介してピストン孔34aに挿入されたスカート1
1cとを一体に備え、ピストンヘッド11bと第2のシ
リンダ34とのあいだに弁ばね14が配置され、ピスト
ンヘッド11bの軸受外輪7c側に、スカート11cに
向けてわずかな深さを有するものとして丸孔状に形成さ
れた第2の油溜り11aが備えられ、第1のバルブ室1
0dに対向配置された第4のバルブ室11d、環状溝1
1e、丸孔11fが形成され、連通孔37aを有する弁
座37、アウトレットとなる流路38aを有しオーリン
グ(Oリング)39を介して第2のシリンダ室6cに組
付けられた蓋38、ストッパ33、第2のバルブ室25
に対向配置された第5のバルブ室40、第3の戻しばね
41、第3のチェックボール42、第3のバルブ室30
に対向配置された第6のバルブ室43、第3のチェック
ボール44、第4の戻しばね45を備えている。
【0034】第1、第2のバルブ15、16は、アーマ
チュア5のシャフト5aが回転すると、第1の軸受7の
軸受内輪7aがシャフト5aに対し偏心して回転するこ
とによって軸受外輪7cに圧接されている第1のピスト
ン10、第2のピストン11が下死点Bおよび上死点A
の間を夫々往復動する。
【0035】第1のピストン10が下死点Bから上死点
Aに移動すると、第2のチェックボール32が弁座24
の連通孔24aを閉塞するため、負圧の状態となった第
2のバルブ室25にポンプケース6の流体導入路6dか
ら第1のシリンダ8の環状溝8bと丸孔8cおよび第1
のピストン10の環状溝10eと丸孔10fを通って第
1のバルブ室10dにブレーキオイルが吸入され、ブレ
ーキオイルは第1のバルブ室10dから第2のバルブ室
25に吸引移動される。
【0036】上死点Aに到達した第1のピストン10は
下死点Bに向けて移動されるため、第1のチェックボー
ル27は第1のバルブ室10dを第2のバルブ室25に
非連通の状態にし、第2のバルブ室25に移送されたブ
レーキオイルは第2のチェックボール32が弁座24の
連通孔24aを開放されるため第3のバルブ室30に移
送され、第3のバルブ室30にあるブレーキオイルは蓋
28の流路28aを通ってポンプケース6の流体導出路
6eに送出される。
【0037】第1のピストン10は第1の軸受7の軸受
内輪7aの回転にともなって上死点Aおよび下死点Bの
あいだを往復で移動するため、第1のバルブ室10d、
第2のバルブ室25、第3のバルブ室30を介しポンプ
ケース6の流体導入路6dからブレーキオイルを吸引し
て流体導出路6eから送出する。
【0038】第2のピストン11も第1のピストン10
と同様にして上死点Aと下死点Bとのあいだを往復動
し、第4のバルブ室11d、第5のバルブ室40、第6
のバルブ室43を介しポンプケース6の流体導入路6d
からブレーキオイルを吸引して流体導出路6eから送出
する。
【0039】このような構造をなす油圧ポンプ1は、ア
ンチロックブレーキシステムのアクチュエータに内蔵さ
れ、ポンプケース6の流体導入路6dがリザーバーに連
通接続され、ダンパー室を介してポンプケース6の流体
導出路6eがブレーキマスターシリンダに連通接続さ
れ、両ブラシ20、21が外部のABSコントローラに
電気的に接続されて車両に搭載される。
【0040】ABSコントローラはブレーキが操作され
たときに、車輪のスリップ状態が認識されると保持信号
を発生し、車輪のスリップが大きくなったことが認識さ
れると減圧信号を発生し、車輪のスリップが小さくなっ
たことが認識されると増圧信号を発生して夫々の信号を
アクチュエータに転送する。減圧信号が発生されると油
圧ポンプ1の両ブラシ20、21に対し電流が供給され
る。
【0041】ABSコントローラから減圧信号が発生さ
れることによって、ホイールシリンダに連通接続されて
いる増圧用ソレノイドバルブおよび減圧用ソレノイドバ
ルブは作動されるため、増圧用ソレノイドバルブはポー
トが閉じ、減圧用ソレノイドバルブはポートが開く。そ
して、油圧ポンプ1は、両ブラシ20、21に電流が供
給されてアーマチュア5が回転するため、第1の軸受7
の軸受内輪7aが回転して軸受外輪7bに夫々圧接され
ている第1のピストンおよび第2のピストン11が往復
動し、減圧用ソレノイドバルブを介してホイールシリン
ダ内のブレーキオイルが貯蔵されているリザーバーから
ブレーキオイルを吸引してブレーキマスターシリンダに
戻すことにより、ホイールシリンダ内のブレーキオイル
の圧力を下げて車輪のスリップを適正な状態にし、過度
のスリップを発生させないようにブレーキオイルの液圧
を制御するものとなる。
【0042】第1のピストン10、第2のピストン11
が往復動する間、第1のピストン10のピストンヘッド
10bの第1の油溜り10aに充填された潤滑用油脂は
軸受外輪7bとピストンヘッド10bとの圧接部分に保
持され、第2のピストン11のピストンヘッド11bの
第2の油溜り11aに充填された潤滑用油脂も軸受外輪
7bとピストンヘッド11bとの圧接部分に保持される
ため、両ピストン10、11および軸受外輪7bは極め
て小さい摩擦抵抗で圧接される。
【0043】また、第1のピストン10、第2のピスト
ン11が往復動する間にこれら第1、第2のピストン1
0、11に圧接されている第1の軸受7は、転動体押え
用フランジ7fによりシャフト5aのコイル5d側に向
けて転動体7bにかかるスラスト荷重を押え、第1、第
2のピストン10、11の荷重点を第3の軸受19に近
付けてかけてシャフト5aの径方向にかかる曲げ応力を
減少させるものとなる。
【0044】図6にはこの発明に係わる油圧ポンプの第
2実施例が示されており、図6は第1の軸受まわりのみ
が示され、他の部分は第1実施例と同様にしてある。
【0045】この場合、軸受内輪7aの転動体押え用フ
ランジ7fの位置が第1の実施例とは逆になっており、
内輪本体7eの筒方向に沿ったシャフト5aの反コイル
5d側である他端寄りに軸受内輪7aの径方向に向け薄
肉にして環状に突出形成された転動体押え用フランジ7
fが備えられ、内輪本体7eの筒方向に沿ったシャフト
5aのコイル5d側である一端寄りは筒状にしてある。
そして、軸受内輪7aの他端には内輪本体7eのシャフ
ト取付け部7e1に対応させたシャフト孔7d1にシャ
フト5aを圧入によって取付けた転動体押え部材7dが
摺接可能に配置され、この転動体押え用部材7dと第3
の軸受19とのあいだに薄肉に形成された軸受内輪当接
用板部材7gが配置されている。この板部材7gは転動
体押え部材7dに一体的に形成してもよい。
【0046】この場合の転動体押え用フランジ7fの突
出寸法も軸受外輪7cの内径よりも大きくなっているた
め、軸受外輪7cの外側で転動体7bが軸受内輪7aお
よび軸受外輪7cの筒方向に移動するのを阻止すること
によって、シャフト5aの反コイル5d側に向けて転動
体7bにかかるスラスト荷重を押えて支持する機能を有
する。
【0047】この第2実施例においても第1の軸受7
は、軸受内輪7aに転動体押え用フランジ7fが形成さ
れ、この転動体押え用フランジ7fがシャフト5aの反
コイル5d側に向けて転動体7bにかかるスラスト荷重
を押えているため、第1の軸受7のシャフト5aの反コ
イル5d側にもう一つの転動体押え部材7dを配置する
必要はなくなり、その転動体押え部材7dをシャフト5
aに取付けるための取付け代をシャフト5a上に定めて
おく必要はないので、シャフト5aの軸受取付部分の長
さ寸法L6は複数個の転動体押え用部材を取付けている
場合の長さL3(図7参照。)よりも小さくなり、シャ
フト5aの端部は取付け代とならないので、シャフト5
aを延長することなく、圧入の際の起点となるシャフト
5aの端部に大きい範囲の面取りを行えるものとなっ
て、大きな面取りがあることによって圧入の位置決めを
容易にさせるものとなる。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に係
わる油圧ポンプによれば、軸受内輪の転動体押え用フラ
ンジにより転動体を軸受内輪の筒方向に支持して軸受内
輪と軸受外輪のあいだに配設するため、転動体を押える
ための部材を転動体の両側に夫々配置することがなくな
るので、複数個の転動体を押えるための部材の取付け代
をシャフト上に大きい寸法で定める必要がなくなってシ
ャフトの長さを小さくすることができ、それによって、
ポンプケースも小型になって油圧ポンプをコンパクトな
外形として、エンジンルーム内などでの作業性の向上を
図れるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる油圧ポンプの第1実施例の縦
断正面図である。
【図2】図1に示した油圧ポンプの縦断右側面図であ
る。
【図3】図1に示した油圧ポンプにおいての軸受まわり
の縦断面図である。
【図4】図1に示した油圧ポンプにおいての軸受とピス
トンとの組付け関係を示す外観斜視説明図である。
【図5】図1に示した油圧ポンプにおいてのバルブまわ
りの縦断面図である。
【図6】この発明に係わる油圧ポンプの第2実施例にお
いての軸受まわりの縦断面図である。
【図7】従来の油圧ポンプの軸受まわりの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 ヨーク 3 マグネット 4 マグネット 5 アーマチュア 5d コイル 6 ポンプケース 7 軸受 7a 軸受内輪 7b 転動体 7c 軸受外輪 7d 転動体押え部材 7f 転動体押え用フランジ 8 (シリンダ)第1のシリンダ 8b (インレット)環状溝 10 (ピストン)第1のピストン 11 (ピストン)第2のピストン 15 (バルブ)第1のバルブ 16 (バルブ)第2のバルブ 28a (アウトレット)流路 34 (シリンダ)第2のシリンダ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨークと、 上記ヨークの内側に固定されたマグネットと、 上記マグネットの内周側に配置され、中央に備えたコイ
    ルに対する通電によって回転するアーマチュアと、 上記ヨークに結合されたポンプケースと、 上記ポンプケース内に配置され、アーマチュアのシャフ
    トに対する偏心した回転中心を有してアーマチュアのシ
    ャフトと一体的に回転する軸受内輪を備えているととも
    に転動体を介して軸受内輪の外側に配置された軸受外輪
    を備えている軸受と、 上記ポンプケース内に配置したシリンダ内に収容されて
    いて、上記軸受外輪に圧接状態で上死点および下死点の
    あいだを往復動されるピストンを備え、このピストンが
    上死点および下死点のあいだを往復動することによりイ
    ンレットから流体を吸入し、アウトレットから流体を送
    出するバルブをそなえ、 上記軸受内輪は、軸受内輪の筒方向に転動体を支持可能
    に配置された転動体押え用フランジを一体的に形成して
    いることを特徴とする油圧ポンプ。
  2. 【請求項2】 軸受内輪の転動体押え用フランジは、シ
    ャフトの軸方向に沿った軸受内輪のいずれか一方側にお
    いて軸受内輪の径方向に薄肉で突出形成されている請求
    項1に記載の油圧ポンプ。
  3. 【請求項3】 軸受内輪の転動体押え用フランジは、軸
    受外輪の内径よりも大きい突出寸法を有する請求項1ま
    たは2に記載の油圧ポンプ。
  4. 【請求項4】 軸受内輪は、アーマチュアのコイル側に
    転動体押え用フランジが配置され、 シャフトは、コイルに反する端部側に軸受内輪とは独立
    して形成された単一の転動体押え部材が取付けられてい
    る請求項1、2、3のいずれかに記載の油圧ポンプ。
  5. 【請求項5】 軸受内輪は、アーマチュアのコイルに反
    するシャフトの端部側に転動体押え用フランジが配置さ
    れ、 シャフトは、軸受内輪のコイル側に軸受内輪とは独立し
    て形成された単一の転動体押え部材が取付けられている
    請求項1、2、3のいずれかに記載の油圧ポンプ。
JP22487694A 1994-09-20 1994-09-20 油圧ポンプ Pending JPH0893640A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017095905A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 鹿島建設株式会社 構造物の支保構造及び支保方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017095905A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 鹿島建設株式会社 構造物の支保構造及び支保方法

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