JPH0896890A - 電線の圧着端子 - Google Patents

電線の圧着端子

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JPH0896890A
JPH0896890A JP23186994A JP23186994A JPH0896890A JP H0896890 A JPH0896890 A JP H0896890A JP 23186994 A JP23186994 A JP 23186994A JP 23186994 A JP23186994 A JP 23186994A JP H0896890 A JPH0896890 A JP H0896890A
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Shiyuuji Iida
修士 飯田
Shigeo Ida
重男 井田
Yutaka Kato
豊 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電線径の異なる電線であっても張力負荷に対
して電線を外れ難く係止して同等の張力除去効果が得ら
れる。組立てが容易となる。 【構成】 カバー7,8の対向面に前側係止爪17とこ
の前側係止爪17よりも突出高の低い後側係止爪18と
を設ける。後側係止爪18を前側係止爪17を挟んでホ
ルダ本体6側とは反対側Bにずれて位置させる。後側係
止爪18に係止される電線2Bの元部分10の先端が前
側係止爪17を挟んでホルダ本体6側とは反対側Bに位
置するように、電線径D2 に応じて電線2Bの芯線3の
段ムキ寸法L2 を異ならせる。電線径D1 が小さい場合
は電線2Aの元部分10を前側係止爪17に引っ掛ける
ことにより、また電線径D2 が大きい場合は電線2Bの
元部分10は後側係止爪18のみに引っ掛けることによ
り、電線径D1 ,D2 が違うものでも張力負荷に対して
同等の張力除去効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばより線等からな
る電線を速結式のコネクタに接続する場合に用いられる
電線の圧着端子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の圧着端子としては、例え
ば多芯の電線の芯線に固定されて先端が速結式のコネク
タに接続される複数の挿入ピンと、各挿入ピンの先端を
貫通させる形で個別に挿入ピンが納められるホルダ本体
と、ホルダ本体の上下面に夫々回動自在に取付けられて
ホルダ本体の挿入ピンへの装着後に電線の元部分を挟み
込む形で閉じられる一対のカバーとで構成したものが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
に電線を一対のカバー間に挟み込むものにあっては、ホ
ルダの嵌合時において電線をその挿入方向に対して確実
に位置決めするのが難しく、このため電線に張力負荷が
かかったときに電線が外れ易くなるという問題がある。
特に電線径の異なる電線に対しては同等の張力除去効果
が得られないという問題がある。例えば電線径が3.5
mm2 と5.5mm2 の2種類の電線の一方を圧着端子
に接続する場合、3.5mm2 の電線を外れ難く接続で
きるようにした圧着端子にあっては、5.5mm2 の電
線をカバー間に挟み込もうとした場合には、電線をカバ
ー間に挟みきれずにホルダの嵌合に大きな力が必要とな
り、逆に5.5mm2 の電線を外れ難く接続できるよう
にした圧着端子にあっては、3.5mm2 の電線をカバ
ー間に挟み込もうとした場合に、電線が動いてカバー間
で保持できずに電線が外れ易くなり、この結果、従来の
技術では、電線径の異なる電線に対しては電線径ごとに
異なる形状の圧着端子を作製しなければならなかった。
【0004】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、ホルダの嵌合時に
おける電線の位置決めが容易となり、しかも、電線径の
異なる電線であっても張力負荷に対して電線を外れ難く
係止して同等の張力除去効果を得ることができると共に
ホルダの嵌合作業を容易に行なうことができる電線の圧
着端子を提供するにあり、他の目的とするところは、ホ
ルダの嵌合後にホルダ本体とカバーとを連結するヒンジ
部が切れた場合であっても、ホルダの分解を防止するこ
とができる電線の圧着端子を提供するにあり、さらに他
の目的とするところは、ホルダの嵌合解除の操作をホル
ダの外部から簡易に行なうことができる電線の圧着端子
を提供するにあり、さらに他の目的とするところは、ホ
ルダの嵌合ずれを矯正して張力除去効果を大きくできる
電線の圧着端子を提供するにあり、さらに他の目的とす
るところは、ホルダ本体に対する挿入ピンの差し込みが
不完全なときにはホルダの嵌合を阻止してホルダ本体か
らの挿入ピンの突出幅が短い状態での使用を防止するこ
とができる電線の圧着端子を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、多芯の電線2の芯線3に固定されて先端
が速結式のコネクタに接続される複数の挿入ピン4と、
挿入ピン4の先端を貫通させる形で個別に挿入ピン4が
納められるホルダ本体6と、ホルダ本体6の上下面に夫
々回動自在に取付けられてホルダ本体6の挿入ピン4へ
の装着後に電線2の元部分10を挟み込む形で閉じられ
る一対のカバー7,8とを備えて成る電線の圧着端子で
あって、一対のカバー7,8の対向面に電線径D1 ,D
2 が異なる電線2A又は2Bの元部分10を挟み込み可
能な前側係止爪17とこの前側係止爪17よりも突出高
の低い後側係止爪18とを夫々設け、後側係止爪18を
前側係止爪17を挟んでホルダ本体6側とは反対側Bに
ずれて位置させると共に、後側係止爪18に係止される
電線2Bの元部分10の先端が前側係止爪17を挟んで
ホルダ本体6側とは反対側Bに位置するように電線径D
2 に応じて電線2Bの芯線3の段ムキ寸法L2 を異なら
せたことに特徴を有している。
【0006】上記各カバー7,8の前端部がヒンジ部9
を介してホルダ本体6の両側面に回動自在に夫々連結さ
れ、各カバー7,8をヒンジ部9を中心に閉じた状態で
のホルダ本体6と各カバー7,8との突き合わせ面のい
ずれか一方に嵌合突起20を凸設し、いずれか他方に該
嵌合突起20が嵌合してカバー7,8を閉じた状態に保
持するための嵌合孔21を凹設して成るのが好ましい。
【0007】上記一方のカバー7の外側面に嵌合爪片1
3を突設し、他方のカバー8の外側面に各カバー7,8
を閉じた状態で該嵌合爪片13が嵌合する嵌合溝14
と、カバー7,8の外部から嵌合爪片13と嵌合溝14
との嵌合状態を解除操作するための解除用溝15とを形
成して成るのが好ましい。上記ホルダ本体6とカバー
7,8との対向面に、各カバー7,8を閉じた状態で各
カバー7,8をホルダ本体6に対して夫々位置決めする
第1の位置決め用凹凸部22,23を設け、ホルダ本体
6から離れた各カバー7,8の対向面に、各カバー7,
8を閉じた状態で各カバー7,8を互いに位置決めする
第2の位置決め用凹凸部24,25を設けて成るのが好
ましい。
【0008】上記カバー7,8の電線2A又は2Bとの
対向面に、ホルダ本体6に対する電線2A又は2Bの挿
入ピン4の差し込みが不完全な時にのみ挿入ピン4に当
接して各カバー7,8が閉じられた状態になるのを阻止
するためのリブ26を突設させて成るのが好ましい。
【0009】
【作用】しかして本発明によれば、一対のカバー7,8
の対向面に電線径D1 ,D2 が異なる電線2A又は2B
の元部分10を挟み込み可能な前側係止爪17とこの前
側係止爪17よりも突出高の低い後側係止爪18とを夫
々設けたから、ホルダ5の嵌合時に一対のカバー7,8
間に挿入される電線2A又は2Bの元部分10に前側係
止爪17又は後側係止爪18の少なくとも一方が引っ掛
かることによって、電線2A又は2Bの位置決めが容易
となる。また、後側係止爪18を前側係止爪17を挟ん
でホルダ本体6側とは反対側Bにずれて位置させたか
ら、電線2A,2Bの電線径D1 ,D2 が異なる場合に
おいて、電線径D1 の小さい場合は電線2Aの元部分1
0を前側係止爪17に引っ掛けるようにしてカバー7,
8を閉じることにより、小径の電線2Aを前側係止爪1
7により位置決めでき、一方、電線径D2 が大きい場合
は電線2Bの元部分10を前側係止爪17よりも突出高
の低い後側係止爪18に引っ掛けるようにしてカバー
7,8を閉じることにより、大径の電線2Bを後側係止
爪18により位置決めできるので、電線径D1 ,D 2
違うものでも張力負荷に対して同等の張力除去効果で外
れ難く係止できるようになる。しかも、後側係止爪18
に係止される電線2Bの元部分10の先端が前側係止爪
17を挟んでホルダ本体6側とは反対側Bに位置するよ
うに電線径D 2 に応じて電線2Bの芯線3の段ムキ寸法
2 を異ならせたから、電線径D1 の大きい電線2Aの
元部分10が前側係止爪17に引っ掛かるのを防止で
き、これに伴い突出高H1 ,H2 が異なる前側係止爪1
7と後側係止爪18の押さえ代は電線径D1 ,D2 が異
なっても同一となり、ホルダ5の嵌合に必要な力は略一
定になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例に用いられる圧着端子1は、図2に示す
ように、3芯の電線2(例えばVCTケーブル)の芯線
3が基端にかしめ固定されると共に、先端が速結式のコ
ネクタ(図示せず)に接続される棒状に形成された3本
の挿入ピン4と、各挿入ピン4を一体に納める絶縁性を
有するホルダ5とから成る。
【0011】ホルダ5は、挿入ピン4の先端を貫通させ
る形で挿入ピン4が個別に納められる挿入室11が挿入
ピン4の数に対応して横方向に並べて設けられたホルダ
本体6と、ホルダ本体6の上下面にヒンジ部9を介して
夫々回動自在に取付けられて、ホルダ本体6の挿入ピン
4への装着後に電線2の元部分10を挟み込む形で閉じ
られる一対のカバー7,8とから成る。上記ホルダ本体
6には挿入ピン4の挿入室11の前面開口に挿入ピン4
の先端を貫通させた形で被着するピンカバー12が取り
付けられている。
【0012】また、カバー7の外側面には、ホルダ本体
6から離れた位置に一対の嵌合爪片13が突設され、カ
バー8の外側面には各カバー7,8を閉じた状態で各嵌
合爪片13が嵌合する嵌合溝14が夫々形成され、この
嵌合溝14の角部分には、図3に示すように、嵌合爪片
13と嵌合溝14との嵌合状態を解除するための解除用
溝15が形成される。そして、この解除用溝15にマイ
ナスドライバー16等の工具を差し込んで図4の矢印方
向に回転させることで嵌合爪片13と嵌合溝14との嵌
合状態を解除できるようになっている。
【0013】また、各カバー7,8の対向面には、図1
に示すように、電線径D1 ,D2 が異なる電線2A又は
2Bの元部分10を挟み込み可能な前側係止爪17と、
この前側係止爪17よりも突出高の低い後側係止爪18
とが夫々突設されており、しかも、後側係止爪18は前
側係止爪17を挟んでホルダ本体6側とは反対側Bにず
れて位置している。本実施例では、前側係止爪17は例
えば3.5mm2 の電線径D1 の電線2Aを係止できる
突出高H1 に設定されており、後側係止爪18は例えば
5.5mm2 の電線径D2 の電線2Bを係止できる突出
高H2 (<H1)に設定されており、これら各係止爪1
7,18により電線2A,2Bの張力除去効果が得られ
るものである。また、3.5mm2 の電線2Aの芯線3
の段ムキ寸法L1 は、挿入ピン4をホルダ本体6を貫通
させた状態で電線2Aの元部分10が前側係止爪17に
引っ掛かることができる長さに設定され、一方、5.5
mm2 の電線2Bの芯線3の段ムキ寸法L2 は、挿入ピ
ン4をホルダ本体6を貫通させた状態で電線2Bの元部
分10が後側係止爪18のみに引っ掛かることができる
寸法、つまり電線2Bの元部分10の先端が前側係止爪
17を挟んでホルダ本体6とは反対側Bに位置できる程
度の長さに設定されている。
【0014】しかして、電線径D1 が小さい場合(例え
ば3.5mm2 )には、図1(a)に示すように、電線
2Aの元部分10を後側係止爪18から前側係止爪17
に亘って対向させた状態で、芯線3の先端にかしめ固定
した挿入ピン4がホルダ本体6を貫通できる程度に芯線
3の段ムキ寸法L1 を短くしておく。そして、挿入ピン
4をホルダ本体6に貫通させた状態でカバー7,8を閉
じることにより、一方のカバー7の嵌合爪片13(図
2)が他方のカバー8の嵌合溝14(図2)に嵌合して
カバー7,8を閉塞状態に保持できると共に、電線2A
の元部分10は前側係止爪17によって張力止めされ
る。このとき、前側係止爪17と後側係止爪18の両方
が電線2Aの元部分10に引っ掛かる形となるが、電線
2Aの元部分10は主として突出高H1 の高い前側係止
爪17にて張力止めされるようになる。
【0015】一方、電線径D2 が大きい場合(例えば
5.5mm2 )には、図1(b)に示すように、電線2
Bの元部分10を後側係止爪18にのみ対向させた状態
で、芯線3の先端にかしめ固定した挿入ピン4がホルダ
本体6を貫通できる程度に芯線3の段ムキ寸法L2 (>
1 )を長くしておく。そして、挿入ピン4をホルダ本
体6に貫通させた状態で一対のカバー7,8を閉じる
と、一方のカバー7の嵌合爪片13(図2)が他方のカ
バー8の嵌合溝14(図2)に嵌合してカバー7,8を
閉塞状態に保持できると共に、電線2Bの元部分10に
は後側係止爪18のみが引っ掛かり、電線2Bの元部分
10は後側係止爪18のみによって張力止めされるよう
になる。
【0016】このように、電線2A,2Bの電線径
1 ,D2 が異なる場合であっても、ホルダ5の嵌合時
に電線2A又は2Bの元部分10に前側係止爪17又は
後側係止爪18の少なくとも一方が引っ掛かることによ
って、電線2A,2Bの位置決めが容易となり、張力負
荷に対して同等の張力除去効果が得られるようになる。
しかも、電線径D2 の違いに応じて電線2Bの段ムキ寸
法L2 を異ならせたから、電線径D1 の大きい電線2A
の元部分10が前側係止爪17に引っ掛かるのを防止で
きるので、前側係止爪17と後側係止爪18の押さえ代
(カバー7,8を閉じる際に係止爪17又は18が電線
2A又は2Bの元部分10に完全に係止するまでカバー
7,8を押さえ付ける寸法)が電線径D1 ,D2 が異な
っても同一となり、ホルダ5の嵌合に必要な力を略一定
にでき、ホルダ5の嵌合作業を容易に行なうことができ
るものである。
【0017】また本実施例では、カバー7の外側に嵌合
爪片13を突出させた外爪方式とし、且つカバー8の外
側に嵌合爪片13に対応する嵌合溝14と解除用溝15
とを設けたから、解除用溝15にマイナスドライバー1
6を差し込んで回転させるだけでカバー7,8を外側か
ら簡単に開くことができる。ちなみに従来は、カバーの
内側に係止爪を備えた内爪タイプのものが多く、この場
合、張力負荷時にホルダの嵌合が外れ易くなったり、或
いはホルダの嵌合を外すのが比較的困難であるという問
題があるが、本発明では張力負荷に対してホルダ5が外
れ難くなると同時にホルダ5の嵌合の解除操作を容易に
行なうことができるものである。
【0018】また、上記実施例では、各カバー7,8の
前端部をヒンジ部9を介してホルダ本体6の両側面に回
動自在に夫々連結してあるが、図5に示すように、各カ
バー7,8のヒンジ部9側の外側面に先細状の嵌合突起
20を凸設し、ホルダ本体6側のヒンジ部9側の外側面
に該嵌合突起20が嵌合してカバー7,8を閉じた状態
に保持するための嵌合孔21を凹設するようにしてもよ
い。この場合、ホルダ5の嵌合時に嵌合孔21内に先細
状の嵌合突起20が誘い込まれる形となり、ホルダ本体
6とカバー7,8との位置決めが容易であると共に、ホ
ルダ5の嵌合後に仮りにヒンジ部9が切れた場合でもカ
バー7,8とホルダ本体6とは互いに分離しない掛り止
め構造となり、ホルダ5の分解を未然に防止できるとい
う利点がある。
【0019】また、図2に示すように、ホルダ本体6と
カバー7,8との対向面に、各カバー7,8を閉じた状
態でホルダ本体6に対して各カバー7,8を夫々位置決
めする第1の位置決め用凹凸部22,23を設け、ホル
ダ本体6から離れた各カバー7,8の対向面に、各カバ
ー7,8を閉じた状態で各カバー7,8を互いに位置決
めする第2の位置決め用凹凸部24,25を設けるよう
にしてもよい。この実施例では、第1の位置決め用凹凸
部22,23の互いの嵌合及び第2の位置決め用凹凸部
24,25の互いの嵌合によってカバー7,8の閉塞時
におけるホルダ本体6とカバー7,8とのずれ、及びカ
バー7,8同士のずれを夫々防止できるものである。ち
なみに従来では、ホルダを嵌合する時、カバーの上下の
ずれにより嵌合が困難になる場合が多く、しかもホルダ
自身の変形により張力除去効果を大きくすることができ
なかったが、本発明では、前後2箇所に設けた位置決め
用凹凸部22,23;24,25によってホルダ5の嵌
合ずれを矯正してホルダ5自身の変形を防止できるの
で、張力除去効果を大きくすることができ、しかもカバ
ー7,8を閉じるだけで両カバー7,8の位置決めが自
動的に行なわれるため、嵌合作業が一層容易となる。
【0020】さらに、図2及び図6に示すように、カバ
ー7,8における電線2A又は2Bとの対向面に、ホル
ダ本体6に対する芯線3の挿入ピン4の差し込みが不完
全な時にのみ挿入ピン4に当接して各カバー7,8が閉
じられた状態になるのを阻止するための不完全挿入防止
用のリブ26を突設させるようにしてもよい。つまり、
ホルダ5の嵌合時において、ホルダ本体6に対する電線
2A又は2Bの挿入ピン4の差し込みが不完全な場合に
は、ホルダ本体6からの挿入ピン4の突出代Cが短くな
り、コネクタとの接続状態が不完全になるおそれがある
が、本発明では、挿入ピン4の差し込みが不完全なとき
には、図6の矢印Gで示す方向に向かってリブ26が挿
入ピン4の基端部4aに当たってカバー7,8を閉じる
ことができなくなり、挿入ピン4を完全に差し込んでは
じめてカバー7,8を閉じることができるようになるの
で、挿入ピン4の不完全な挿入状態での使用を未然に防
止でき、従って、コネクタとの接続状態を常に完全な状
態に維持できるという利点がある。
【0021】
【発明の効果】上述のように、請求項1記載の発明によ
れば、一対のカバーの対向面に電線径が異なる電線の元
部分を挟み込み可能な前側係止爪とこの前側係止爪より
も突出高の低い後側係止爪とを夫々設け、後側係止爪を
前側係止爪を挟んでホルダ本体側とは反対側にずれて位
置させると共に、後側係止爪に係止される電線の元部分
の先端が前側係止爪を挟んでホルダ本体側とは反対側に
位置するように電線径に応じて電線の芯線の段ムキ寸法
を異ならせたから、ホルダの嵌合時に一対のカバー間に
挿入される電線の元部分に前側係止爪又は後側係止爪の
少なくとも一方を引っ掛けるようにしてカバーを閉じる
ことにより、電線の位置決めが容易となり、しかも電線
の電線径が異なる場合であっても張力負荷に対して同等
の張力除去効果で電線を外れ難く係止できるので、従来
のように電線径の異なる電線に対しては電線径ごとに異
なる形状の圧着端子を作製する必要がなくなる。そのう
え、電線径に応じて芯線の段ムキ寸法を異ならせること
で、電線径の大きい電線の元部分が前側係止爪に引っ掛
かるのを防止でき、これに伴い前側係止爪と後側係止爪
の押さえ代は電線径が異なっても同一となり、ホルダの
嵌合に必要な力は略一定になるので、ホルダの組立てを
容易に行なうことができるという効果を奏する。
【0022】また請求項2の発明によれば、請求項1記
載の各カバーの前端部がヒンジ部を介してホルダ本体の
両側面に回動自在に夫々連結され、各カバーをヒンジ部
を中心に閉じた状態でのホルダ本体と各カバーとの突き
合わせ面のいずれか一方に嵌合突起を凸設し、いずれか
他方に該嵌合突起が嵌合してカバーを閉じた状態に保持
するための嵌合孔を凹設して成るから、請求項1記載の
効果に加えて、嵌合突起と嵌合孔との嵌合構造によって
ホルダ本体とカバーとの位置決めが容易になると共に、
ホルダ嵌合後に仮りにヒンジ部が切れた場合でもカバー
とホルダ本体とは互いに分離しない掛り止め構造とな
り、ホルダの分解を未然に防止できるという効果を奏す
る。
【0023】また請求項3の発明によれば、請求項1記
載の一方のカバーの外側面に嵌合爪片を突設し、他方の
カバーの外側面に各カバーを閉じた状態で該嵌合爪片が
嵌合する嵌合溝と、カバーの外部から嵌合爪片と嵌合溝
との嵌合状態を解除操作するための解除用溝とを形成し
たから、請求項1記載の効果に加えて、嵌合爪片と嵌合
溝との嵌合によってホルダの嵌合力が高められ、張力負
荷に対して電線が外れ難い構造となって張力除去効果を
十分に発揮できると共に、解除用溝によってホルダの嵌
合解除の操作をホルダの外部から簡単に行なうことがで
きるという効果を奏する。
【0024】また請求項4の発明によれば、請求項1記
載のホルダ本体とカバーとの対向面に、各カバーを閉じ
た状態で各カバーをホルダ本体に対して夫々位置決めす
る第1の位置決め用凹凸部を設け、ホルダ本体から離れ
た各カバーの対向面に、各カバーを閉じた状態で各カバ
ーを互いに位置決めする第2の位置決め用凹凸部を設け
て成るから、請求項1記載の効果に加えて、前後2箇所
に設けた位置決め用凹凸部によってホルダの嵌合ずれを
矯正してホルダ自身の変形を防止できるので、張力除去
効果を大きくできるという効果を奏する。
【0025】また請求項5の発明によれば、請求項1記
載のカバーの電線との対向面に、ホルダ本体に対する電
線の挿入ピンの差し込みが不完全な時にのみ挿入ピンに
当接して各カバーが閉じられた状態になるのを阻止する
ためのリブを突設させて成るから、請求項1記載の効果
に加えて、ホルダ本体に対する挿入ピンの差し込みが不
完全な時には、リブによりホルダの嵌合が阻止されるこ
とによってホルダ本体からの挿入ピンの突出幅が短すぎ
るのを簡単に知ることができ、挿入ピンの突出幅が短い
状態でのホルダの使用を未然に防止でき、組立て性が向
上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明の一実施例の電線径が異
なる電線の係止状態を示す断面図である。
【図2】同上の圧着端子の分解斜視図である。
【図3】同上のホルダ嵌合時の斜視図である。
【図4】同上のホルダの嵌合の解除時の動作説明図であ
る。
【図5】同上のヒンジ部付近の要部斜視図である。
【図6】同上のリブの動作説明図である。
【符号の説明】
2A,2B 電線 3 芯線 4 挿入ピン 6 ホルダ本体 7,8 カバー 9 ヒンジ部 10 元部分 13 嵌合爪片 14 嵌合溝 15 解除用溝 17 前側係止爪 18 後側係止爪 20 嵌合突起 21 嵌合孔 22,23 第1の位置決め用凹凸部 24,25 第2の位置決め用凹凸部 26 リブ B 反対側 D1 ,D2 電線径 H1 ,H2 突出高 L1 ,L2 段ムキ寸法

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多芯の電線の芯線に固定されて先端が速
    結式のコネクタに接続される複数の挿入ピンと、挿入ピ
    ンの先端を貫通させる形で個別に挿入ピンが納められる
    ホルダ本体と、ホルダ本体の上下面に夫々回動自在に取
    付けられてホルダ本体の挿入ピンへの装着後に電線の元
    部分を挟み込む形で閉じられる一対のカバーとを備えて
    成る電線の圧着端子であって、一対のカバーの対向面に
    電線径が異なる電線の元部分を挟み込み可能な前側係止
    爪とこの前側係止爪よりも突出高の低い後側係止爪とを
    夫々設け、後側係止爪を前側係止爪を挟んでホルダ本体
    側とは反対側にずれて位置させると共に、後側係止爪に
    係止される電線の元部分の先端が前側係止爪を挟んでホ
    ルダ本体側とは反対側に位置するように電線径に応じて
    電線の芯線の段ムキ寸法を異ならせたことを特徴とする
    電線の圧着端子。
  2. 【請求項2】 各カバーの前端部がヒンジ部を介してホ
    ルダ本体の両側面に回動自在に夫々連結され、各カバー
    をヒンジ部を中心に閉じた状態でのホルダ本体と各カバ
    ーとの突き合わせ面のいずれか一方に嵌合突起を凸設
    し、いずれか他方に該嵌合突起が嵌合してカバーを閉じ
    た状態に保持するための嵌合孔を凹設して成ることを特
    徴とする請求項1記載の電線の圧着端子。
  3. 【請求項3】 一方のカバーの外側面に嵌合爪片を突設
    し、他方のカバーの外側面に各カバーを閉じた状態で該
    嵌合爪片が嵌合する嵌合溝と、カバーの外部から嵌合爪
    片と嵌合溝との嵌合状態を解除操作するための解除用溝
    とを形成して成ることを特徴とする請求項1記載の電線
    の圧着端子。
  4. 【請求項4】 ホルダ本体とカバーとの対向面に、各カ
    バーを閉じた状態で各カバーをホルダ本体に対して夫々
    位置決めする第1の位置決め用凹凸部を設け、ホルダ本
    体から離れた各カバーの対向面に、各カバーを閉じた状
    態で各カバーを互いに位置決めする第2の位置決め用凹
    凸部を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の電線
    の圧着端子。
  5. 【請求項5】 カバーの電線との対向面に、ホルダ本体
    に対する電線の挿入ピンの差し込みが不完全な時にのみ
    挿入ピンに当接して各カバーが閉じられた状態になるの
    を阻止するためのリブを突設させて成ることを特徴とす
    る請求項1記載の電線の圧着端子。
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