JPH0897097A - 固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents
固体電解コンデンサ及びその製造方法Info
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インピ−ダンスや等価直列抵抗の周波数特
性、温度特性に優れた固体電解コンデンサで、スピ−カ
ネットワ−ク等において交流信号の伝送線に直列に接続
される交流用コンデンサとして好適なものを提供する。 【構成】 本発明による固体電解コンデンサは、誘電体
被膜の形成された一対の電極箔をセパレータ紙とともに
巻回したコンデンサ素子に電解質として有機半導体を含
浸した固体電解コンデンサにおいて、前記一対の電極箔
の有する静電容量及び耐圧が互いにほぼ等しいことを特
徴とするものである。
性、温度特性に優れた固体電解コンデンサで、スピ−カ
ネットワ−ク等において交流信号の伝送線に直列に接続
される交流用コンデンサとして好適なものを提供する。 【構成】 本発明による固体電解コンデンサは、誘電体
被膜の形成された一対の電極箔をセパレータ紙とともに
巻回したコンデンサ素子に電解質として有機半導体を含
浸した固体電解コンデンサにおいて、前記一対の電極箔
の有する静電容量及び耐圧が互いにほぼ等しいことを特
徴とするものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピ−カネットワ−ク
等において交流信号の伝送線に直列に接続される交流用
コンデンサに関するものである。
等において交流信号の伝送線に直列に接続される交流用
コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、音声信号等、直流成
分をほとんど含まない交流信号1が、増幅器2を経て高
域用スピーカ31と低域用スピーカ32に伝送されるス
ピーカネットワークにおいて、高域用スピーカ側の信号
伝送線に直列に接続されるコンデンサ4としては、従
来、フィルムコンデンサや電解コンデンサが用いられる
ことが多かった。
分をほとんど含まない交流信号1が、増幅器2を経て高
域用スピーカ31と低域用スピーカ32に伝送されるス
ピーカネットワークにおいて、高域用スピーカ側の信号
伝送線に直列に接続されるコンデンサ4としては、従
来、フィルムコンデンサや電解コンデンサが用いられる
ことが多かった。
【0003】フィルムコンデンサはインピ−ダンスや等
価直列抵抗の周波数特性、温度特性等に優れ、その点で
はスピ−カネットワ−ク用として好適なものであるが、
静電容量が10μF程度以上のものになると外形寸法が
大きくなり、コスト高にもなる。
価直列抵抗の周波数特性、温度特性等に優れ、その点で
はスピ−カネットワ−ク用として好適なものであるが、
静電容量が10μF程度以上のものになると外形寸法が
大きくなり、コスト高にもなる。
【0004】一方、スピーカネットワーク用としての実
用に供されている電解コンデンサは電解液を用いたもの
であり、等しい化成電圧で化成した一対の電極箔を用い
たものであるが、該電解コンデンサはインピ−ダンスや
等価直列抵抗の周波数特性、温度特性の点でフィルムコ
ンデンサに比べて劣り、寿命の点でもフィルムコンデン
サに比べて劣る。また、交流電圧が印加されると内部の
コンデンサ素子が振動し、音質に悪影響を及ぼすという
問題もある。
用に供されている電解コンデンサは電解液を用いたもの
であり、等しい化成電圧で化成した一対の電極箔を用い
たものであるが、該電解コンデンサはインピ−ダンスや
等価直列抵抗の周波数特性、温度特性の点でフィルムコ
ンデンサに比べて劣り、寿命の点でもフィルムコンデン
サに比べて劣る。また、交流電圧が印加されると内部の
コンデンサ素子が振動し、音質に悪影響を及ぼすという
問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インピ−ダ
ンスや等価直列抵抗の周波数特性、温度特性に優れた固
体電解コンデンサで、交流電圧の印加にも耐えられるよ
うな固体電解コンデンサを提供するものである。
ンスや等価直列抵抗の周波数特性、温度特性に優れた固
体電解コンデンサで、交流電圧の印加にも耐えられるよ
うな固体電解コンデンサを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による固体電解コ
ンデンサは、誘電体被膜の形成された一対の電極箔をセ
パレータ紙とともに巻回したコンデンサ素子に電解質と
して有機半導体を含浸した固体電解コンデンサにおい
て、前記一対の電極箔の有する静電容量及び耐圧が互い
にほぼ等しいことを特徴とするものである。
ンデンサは、誘電体被膜の形成された一対の電極箔をセ
パレータ紙とともに巻回したコンデンサ素子に電解質と
して有機半導体を含浸した固体電解コンデンサにおい
て、前記一対の電極箔の有する静電容量及び耐圧が互い
にほぼ等しいことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記本発明の固体電解コンデンサにおいては、
一対の電極箔の有する静電容量及び耐圧が互いにほぼ等
しいため、両電極間に印加される電圧は極性の如何にか
かわらず各電極箔にほぼ等しく2分され、電気的ストレ
スや熱的ストレスが片方の電極箔に片寄ることがないの
で、交流電圧を印加しても固体電解コンデンサとしての
優れた電気特性や寿命が損なわれない。
一対の電極箔の有する静電容量及び耐圧が互いにほぼ等
しいため、両電極間に印加される電圧は極性の如何にか
かわらず各電極箔にほぼ等しく2分され、電気的ストレ
スや熱的ストレスが片方の電極箔に片寄ることがないの
で、交流電圧を印加しても固体電解コンデンサとしての
優れた電気特性や寿命が損なわれない。
【0008】また、上記本発明の固体電解コンデンサに
おいては、固体の電解質によってコンデンサ素子が固定
されるので、交流電圧を印加してもコンデンサ素子が振
動しにくい。
おいては、固体の電解質によってコンデンサ素子が固定
されるので、交流電圧を印加してもコンデンサ素子が振
動しにくい。
【0009】
【実施例】本発明実施例を示すに当り、本発明による固
体電解コンデンサの製造方法について説明する。
体電解コンデンサの製造方法について説明する。
【0010】まず、アルミエッチング箔に約90Vの化
成電圧で化成処理を施し、該箔を適当な寸法に裁断した
ものを一対の電極箔とし、該一対の電極箔をマニラ紙か
らなるセパレ−タ紙とともに巻回してコンデンサ素子を
形成する。
成電圧で化成処理を施し、該箔を適当な寸法に裁断した
ものを一対の電極箔とし、該一対の電極箔をマニラ紙か
らなるセパレ−タ紙とともに巻回してコンデンサ素子を
形成する。
【0011】次に、前記コンデンサ素子を化成液に浸漬
し、一方の電極箔または両方の電極箔に電圧を印加し、
該電極箔の裁断面及びリ−ド端子とのカシメ部分に化成
皮膜を形成する。
し、一方の電極箔または両方の電極箔に電圧を印加し、
該電極箔の裁断面及びリ−ド端子とのカシメ部分に化成
皮膜を形成する。
【0012】次に、N−nブチルイソキノリニウム・T
CNQ2 等のTCNQ錯塩をアルミケ−スに適量充填
し、約300℃に加熱して融解液化させ、その中へ予熱
しておいた前記コンデンサ素子を浸漬し、直ちに冷却す
る。
CNQ2 等のTCNQ錯塩をアルミケ−スに適量充填
し、約300℃に加熱して融解液化させ、その中へ予熱
しておいた前記コンデンサ素子を浸漬し、直ちに冷却す
る。
【0013】次に、前記アルミケ−スの開口部をエポキ
シ樹脂にて封止した後、前記電極箔の一方を陽極と見做
して規定の直流電圧を約1時間印加するというエ−ジン
グ処理を施す。なお、電極箔の裁断面及びカシメ部を化
成する際に一方の電極箔のみに電圧を印加して化成処理
を行った場合には、該電圧を印加した電極側を陽極とし
て前記エ−ジング処理を施す。
シ樹脂にて封止した後、前記電極箔の一方を陽極と見做
して規定の直流電圧を約1時間印加するというエ−ジン
グ処理を施す。なお、電極箔の裁断面及びカシメ部を化
成する際に一方の電極箔のみに電圧を印加して化成処理
を行った場合には、該電圧を印加した電極側を陽極とし
て前記エ−ジング処理を施す。
【0014】以上のような工程を経て、本発明による固
体電解コンデンサが得られる。本発明による固体電解コ
ンデンサにおいては、製法上、化成処理を施したアルミ
エッチング箔を裁断して一対の電極箔としていることか
らわかるように、一対の電極箔の有する静電容量及び耐
圧が互いにほぼ等しくなっている。
体電解コンデンサが得られる。本発明による固体電解コ
ンデンサにおいては、製法上、化成処理を施したアルミ
エッチング箔を裁断して一対の電極箔としていることか
らわかるように、一対の電極箔の有する静電容量及び耐
圧が互いにほぼ等しくなっている。
【0015】ここで、上記製法において電極箔の裁断面
及びカシメ部を化成する際に一方の電極箔のみに電圧を
印加して化成処理を行った定格25V、5μFの固体電
解コンデンサ(実施例1)と、前記実施例1におけるエ
ージング処理の後、極性を反転させて規定の直流電圧を
約1時間印加するという処理を施した定格25V、5μ
Fの固体電解コンデンサ(実施例2)と、化成電圧約9
0Vで化成処理を施したアルミエッチング箔を陽極、未
化成アルミエッチング箔を陰極として用い、以後の工程
は前記実施例1の製法に準じて製造した定格25V、1
0μFの固体電解コンデンサ(比較例1)について、諸
特性を測定した結果を表1に示す。
及びカシメ部を化成する際に一方の電極箔のみに電圧を
印加して化成処理を行った定格25V、5μFの固体電
解コンデンサ(実施例1)と、前記実施例1におけるエ
ージング処理の後、極性を反転させて規定の直流電圧を
約1時間印加するという処理を施した定格25V、5μ
Fの固体電解コンデンサ(実施例2)と、化成電圧約9
0Vで化成処理を施したアルミエッチング箔を陽極、未
化成アルミエッチング箔を陰極として用い、以後の工程
は前記実施例1の製法に準じて製造した定格25V、1
0μFの固体電解コンデンサ(比較例1)について、諸
特性を測定した結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1において、Cは120Hzで測定した
静電容量、tanδは120Hzで測定した損失角の正
接、ESRは100kHzで測定した等価直列抵抗、L
C1はEIAJ−RC−2366に準じて順方向(実施
例1及び比較例1においてはエージング時に電圧を印加
した方向、実施例2においてはエージング時に最初に電
圧を印加した方向)に25Vの直流電圧を印加後30秒
後に測定した漏れ電流、LC2は前記LC1測定時と逆
方向に25Vの直流電圧を印加後30秒後に測定した漏
れ電流、LC歩留りは試料100個中、前記順方向と逆
方向の漏れ電流がいずれも10μA以下の良品数を示し
ている。なお、実施例1及び実施例2におけるC、ta
nδ、ESR、LC1、LC2の値は、LC良品20個
についての平均値であり、比較例1におけるC、tan
δ、ESR、LC1、LC2の値は、前記順方向の漏れ
電流が10μA以下のLC準良品20個についての平均
値である。
静電容量、tanδは120Hzで測定した損失角の正
接、ESRは100kHzで測定した等価直列抵抗、L
C1はEIAJ−RC−2366に準じて順方向(実施
例1及び比較例1においてはエージング時に電圧を印加
した方向、実施例2においてはエージング時に最初に電
圧を印加した方向)に25Vの直流電圧を印加後30秒
後に測定した漏れ電流、LC2は前記LC1測定時と逆
方向に25Vの直流電圧を印加後30秒後に測定した漏
れ電流、LC歩留りは試料100個中、前記順方向と逆
方向の漏れ電流がいずれも10μA以下の良品数を示し
ている。なお、実施例1及び実施例2におけるC、ta
nδ、ESR、LC1、LC2の値は、LC良品20個
についての平均値であり、比較例1におけるC、tan
δ、ESR、LC1、LC2の値は、前記順方向の漏れ
電流が10μA以下のLC準良品20個についての平均
値である。
【0018】表1を見れば、本発明実施例によるLC歩
留り改善の効果が読み取れる。なお、比較例1における
LC不良の大部分は、前記逆方向LCの不良によるもの
である。また、両方向に電圧を印加してエージングを行
った実施例2に比べて、一方向に電圧を印加してエージ
ングを行った実施例1の方がLC歩留りが高くなってい
るが、このことも本願発明者の実験によって初めて明か
になったことである。
留り改善の効果が読み取れる。なお、比較例1における
LC不良の大部分は、前記逆方向LCの不良によるもの
である。また、両方向に電圧を印加してエージングを行
った実施例2に比べて、一方向に電圧を印加してエージ
ングを行った実施例1の方がLC歩留りが高くなってい
るが、このことも本願発明者の実験によって初めて明か
になったことである。
【0019】次に、前記実施例1及び実施例2における
LC良品、比較例1におけるLC準良品の各20個につ
いて、50Vp−p、60Hz、直流成分なしの正弦波
交流電圧を印加しながら、85℃、1000時間の高温
負荷試験を行った結果を表2に示す。
LC良品、比較例1におけるLC準良品の各20個につ
いて、50Vp−p、60Hz、直流成分なしの正弦波
交流電圧を印加しながら、85℃、1000時間の高温
負荷試験を行った結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】表2において、ΔC/Cは静電容量Cの試
験前の値に対する変化率を示しており、他の記号の意味
や測定条件等は、試料全数についての試験後の平均値を
示すという点が異なるだけで、表1の場合と同様であ
る。
験前の値に対する変化率を示しており、他の記号の意味
や測定条件等は、試料全数についての試験後の平均値を
示すという点が異なるだけで、表1の場合と同様であ
る。
【0022】表2を見ればわかるように、交流電圧を印
加しながらの高温負荷試験による諸特性の変化は、実施
例1、実施例2のいずれにおいても比較的小さい。これ
に対して比較例1においては、試料20個中、150時
間以内に8個がショート故障し、残り12個についても
ΔC/Cが−50%以上になってしまった。すなわち、
本発明実施例の固体電解コンデンサは寿命の点でも交流
用として十分に耐えられるのに対して、比較例1の固体
電解コンデンサは交流用として使いものにならない。
加しながらの高温負荷試験による諸特性の変化は、実施
例1、実施例2のいずれにおいても比較的小さい。これ
に対して比較例1においては、試料20個中、150時
間以内に8個がショート故障し、残り12個についても
ΔC/Cが−50%以上になってしまった。すなわち、
本発明実施例の固体電解コンデンサは寿命の点でも交流
用として十分に耐えられるのに対して、比較例1の固体
電解コンデンサは交流用として使いものにならない。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明による固体電解コ
ンデンサは、交流電圧が印加されるスピーカネットワー
ク用等として好適なものである。
ンデンサは、交流電圧が印加されるスピーカネットワー
ク用等として好適なものである。
【図1】本発明による固体電解コンデンサが用いられる
スピーカネットワークの構成図である。
スピーカネットワークの構成図である。
1 交流信号 2 増幅器 31 高域用スピーカ 32 低域用スピーカ 4 コンデンサ
Claims (3)
- 【請求項1】 誘電体被膜の形成された一対の電極箔を
セパレータ紙とともに巻回したコンデンサ素子に電解質
として有機半導体を含浸した固体電解コンデンサにおい
て、前記一対の電極箔の有する静電容量及び耐圧が互い
にほぼ等しいことを特徴とする固体電解コンデンサ。 - 【請求項2】 交流信号の伝送線に直列に接続されるこ
とを特徴とする請求項1記載の固体電解コンデンサ。 - 【請求項3】 一対の電極箔に等しい化成電圧で化成処
理を施す工程と、前記一対の電極箔をセパレータ紙とと
もに巻回したコンデンサ素子に電解質として有機半導体
を含浸する工程と、前記一対の電極箔間に一方向の直流
電圧を印加しながらエージング処理を施す工程とを備え
ることを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22690594A JPH0897097A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22690594A JPH0897097A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0897097A true JPH0897097A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=16852442
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22690594A Pending JPH0897097A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0897097A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010516171A (ja) * | 2007-01-12 | 2010-05-13 | ラトショー、クリフォード、ダブリュー. | 低音電子楽器用真空管プリアンプ |
-
1994
- 1994-09-21 JP JP22690594A patent/JPH0897097A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010516171A (ja) * | 2007-01-12 | 2010-05-13 | ラトショー、クリフォード、ダブリュー. | 低音電子楽器用真空管プリアンプ |
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