JPH0897238A - 半導体素子及びその製造方法 - Google Patents
半導体素子及びその製造方法Info
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- JPH0897238A JPH0897238A JP23839594A JP23839594A JPH0897238A JP H0897238 A JPH0897238 A JP H0897238A JP 23839594 A JP23839594 A JP 23839594A JP 23839594 A JP23839594 A JP 23839594A JP H0897238 A JPH0897238 A JP H0897238A
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Landscapes
- Junction Field-Effect Transistors (AREA)
- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複雑な工程及び複雑な構造を必要とせず、安
価で、かつ容易にショットキー電極の耐圧を向上させ、
ショットキー電極のリーク電流を低減することができる
半導体素子の製造方法を提供する。 【構成】 化合物半導体基板1上部の能動層2の上にソ
ース電極3及びドレイン電極4を形成する。ソース及び
ドレイン電極3,4間において能動層2にプラズマ処理
を施して改質層2aを形成し、当該改質層2aの上にシ
ョットキー接合するゲート電極7aを設ける。
価で、かつ容易にショットキー電極の耐圧を向上させ、
ショットキー電極のリーク電流を低減することができる
半導体素子の製造方法を提供する。 【構成】 化合物半導体基板1上部の能動層2の上にソ
ース電極3及びドレイン電極4を形成する。ソース及び
ドレイン電極3,4間において能動層2にプラズマ処理
を施して改質層2aを形成し、当該改質層2aの上にシ
ョットキー接合するゲート電極7aを設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子及びその製
造方法に関する。特に、本発明は、GaAsMESFE
T、HEMT等の電界効果型トランジスタやショットキ
バリアダイオード等のショットキー接合をなす電極を有
する半導体素子とその製造方法に関する。
造方法に関する。特に、本発明は、GaAsMESFE
T、HEMT等の電界効果型トランジスタやショットキ
バリアダイオード等のショットキー接合をなす電極を有
する半導体素子とその製造方法に関する。
【0002】
(GaAsMESFET)GaAsショットキーゲート
電界効果トランジスタ(以下、GaAsMESFETと
記す)は、その優れた高周波特性(高速性)により、高
周波増幅素子等の高周波帯の高出力用半導体素子として
使用されている。
電界効果トランジスタ(以下、GaAsMESFETと
記す)は、その優れた高周波特性(高速性)により、高
周波増幅素子等の高周波帯の高出力用半導体素子として
使用されている。
【0003】一般的に、GaAsMESFETは、Ga
As基板の能動層の表面に存在する高密度の表面欠陥準
位や、ゲート電極直下の能動層の電界集中等の影響によ
り、ドレイン耐圧、ゲート耐圧が低いという問題があ
る。特に高出力用GaAsMESFETにとっては、ド
レイン耐圧やゲート耐圧を向上させることは、GaAs
MESFETの出力電力限界や信頼性等の性能向上のた
めに必要不可欠となっている。
As基板の能動層の表面に存在する高密度の表面欠陥準
位や、ゲート電極直下の能動層の電界集中等の影響によ
り、ドレイン耐圧、ゲート耐圧が低いという問題があ
る。特に高出力用GaAsMESFETにとっては、ド
レイン耐圧やゲート耐圧を向上させることは、GaAs
MESFETの出力電力限界や信頼性等の性能向上のた
めに必要不可欠となっている。
【0004】図15(a)(b)(c)は一般的なGa
AsMESFET71の製造方法を示す断面図である。
このGaAsMESFET71では、半絶縁性GaAs
基板40の表面にp型不純物を注入してp能動層41を
形成し、次いでn型不純物を注入してn能動層42を形
成し、さらにソース領域及びドレイン領域にn型不純物
を注入してn能動層42の両側にn+能動層43を形成
した後(図15(a))、n+能動層43の上にオーミ
ック金属を堆積させてソース電極44及びドレイン電極
45を設け(図15(b))、さらにn能動層42をエ
ッチングして形成したリセス46内にゲート電極47を
設けている(図15(c))。
AsMESFET71の製造方法を示す断面図である。
このGaAsMESFET71では、半絶縁性GaAs
基板40の表面にp型不純物を注入してp能動層41を
形成し、次いでn型不純物を注入してn能動層42を形
成し、さらにソース領域及びドレイン領域にn型不純物
を注入してn能動層42の両側にn+能動層43を形成
した後(図15(a))、n+能動層43の上にオーミ
ック金属を堆積させてソース電極44及びドレイン電極
45を設け(図15(b))、さらにn能動層42をエ
ッチングして形成したリセス46内にゲート電極47を
設けている(図15(c))。
【0005】このようにソース及びドレイン領域にn+
能動層43を設けることによりドレイン電極45近傍で
の電界を下げることができ、ドレイン耐圧を向上させる
ことができる。また、リセス46を設けることにより、
ゲート電極47及びドレイン電極45近傍での電界集中
を分散させ、電界を下げることによってドレイン耐圧及
びゲート耐圧を向上させることができる。
能動層43を設けることによりドレイン電極45近傍で
の電界を下げることができ、ドレイン耐圧を向上させる
ことができる。また、リセス46を設けることにより、
ゲート電極47及びドレイン電極45近傍での電界集中
を分散させ、電界を下げることによってドレイン耐圧及
びゲート耐圧を向上させることができる。
【0006】しかしながら、図15(c)に示すような
構造では、その耐圧が十分であるとは言えなかった。こ
のため、特に高出力用GaAsMESFETでは、LD
D(Lightly Doped Drain)構造や多段リセス構造によ
る耐圧性の向上を含め、トンネリングの抑制、バリアハ
イトの改善、能動層での電界集中の緩和など様々な方法
によるゲート耐圧の向上、リーク電流の低減が、検討、
実施されている。具体的な方法としては、ゲート電極
の金属を選定することによるバリアハイトの改善、G
aAs基板の界面に特殊な処理を施すことによるゲート
耐圧の向上、GaAs基板の能動層上に緩衝層を設け
ることによるゲート耐圧の向上等が挙げられる。
構造では、その耐圧が十分であるとは言えなかった。こ
のため、特に高出力用GaAsMESFETでは、LD
D(Lightly Doped Drain)構造や多段リセス構造によ
る耐圧性の向上を含め、トンネリングの抑制、バリアハ
イトの改善、能動層での電界集中の緩和など様々な方法
によるゲート耐圧の向上、リーク電流の低減が、検討、
実施されている。具体的な方法としては、ゲート電極
の金属を選定することによるバリアハイトの改善、G
aAs基板の界面に特殊な処理を施すことによるゲート
耐圧の向上、GaAs基板の能動層上に緩衝層を設け
ることによるゲート耐圧の向上等が挙げられる。
【0007】例えば、図16にLDD構造を示す。この
LDD構造のGaAsMESFET72では、ゲート電
極47の設けられているn能動層42とソース及びドレ
イン電極44,45の設けられているn+能動層43と
の間にn+能動層43よりもキャリア濃度の小さなn′
層48が形成されているので、n+能動層43とn能動
層42との界面の電界強度が大きくなり過ぎるのを防止
し、ドレイン耐圧とゲート耐圧を向上させることができ
る。
LDD構造のGaAsMESFET72では、ゲート電
極47の設けられているn能動層42とソース及びドレ
イン電極44,45の設けられているn+能動層43と
の間にn+能動層43よりもキャリア濃度の小さなn′
層48が形成されているので、n+能動層43とn能動
層42との界面の電界強度が大きくなり過ぎるのを防止
し、ドレイン耐圧とゲート耐圧を向上させることができ
る。
【0008】また、図17に示すものはGaAs基板の
能動層上に緩衝層を設けたものであって、緩衝層とし
て、GaAs基板51の能動層52上に、表面アンドー
プ層(1層)53を形成した構造のGaAsMESFE
T73である。
能動層上に緩衝層を設けたものであって、緩衝層とし
て、GaAs基板51の能動層52上に、表面アンドー
プ層(1層)53を形成した構造のGaAsMESFE
T73である。
【0009】図17に示すGaAsMESFET73
は、以下の製造プロセスにて作製される。まず、能動層
52上に表面アンドープ層53を形成し、その上にn型
低抵抗層54を形成したGaAs基板51上に、オーミ
ック性のソース電極56及びドレイン電極57を形成
し、ソース電極56とドレイン電極57間にはSiO2
の酸化膜55を形成する。次にパターニングされたレジ
スト膜(図示せず)をマスクとして、ドライエッチング
により、酸化膜55を開口し、ゲート埋め込み深さに相
当するエッチングを行う。次にリセス長まで酸化膜55
をサイドエッチングし、所望の深さまでリセスエッチン
グを行う。最後に、Al/Ti/WSi等を蒸着した
後、リフトオフしてショットキー接合をなすゲート電極
58を形成する。なお、図17では、ゲート電極58
は、表面アンドープ層53を貫通して能動層52の上に
形成されているが、ゲート電極58が表面アンドープ層
53上に形成される場合もある。
は、以下の製造プロセスにて作製される。まず、能動層
52上に表面アンドープ層53を形成し、その上にn型
低抵抗層54を形成したGaAs基板51上に、オーミ
ック性のソース電極56及びドレイン電極57を形成
し、ソース電極56とドレイン電極57間にはSiO2
の酸化膜55を形成する。次にパターニングされたレジ
スト膜(図示せず)をマスクとして、ドライエッチング
により、酸化膜55を開口し、ゲート埋め込み深さに相
当するエッチングを行う。次にリセス長まで酸化膜55
をサイドエッチングし、所望の深さまでリセスエッチン
グを行う。最後に、Al/Ti/WSi等を蒸着した
後、リフトオフしてショットキー接合をなすゲート電極
58を形成する。なお、図17では、ゲート電極58
は、表面アンドープ層53を貫通して能動層52の上に
形成されているが、ゲート電極58が表面アンドープ層
53上に形成される場合もある。
【0010】上記のような表面アンドープ層53を有す
るGaAsMESFET73では、ゲート−ドレイン間
やゲート−ソース間でのチャンネル狭窄による電流リミ
ットがなく、LDD構造や多段リセス構造とほぼ同様の
効果が得られる。加えて、界面準位による表面の影響は
表面アンドープ層53内で緩衝され、ゲート耐圧等の向
上が図られている。
るGaAsMESFET73では、ゲート−ドレイン間
やゲート−ソース間でのチャンネル狭窄による電流リミ
ットがなく、LDD構造や多段リセス構造とほぼ同様の
効果が得られる。加えて、界面準位による表面の影響は
表面アンドープ層53内で緩衝され、ゲート耐圧等の向
上が図られている。
【0011】しかしながら、上記のようなLDD構造や
多段リセス構造を有する従来のGaAsMESFETで
は、構造が複雑であるためにその製造工程も複雑とな
り、製造加工工程における制御性や信頼性に難があり、
実用化が困難であるという問題がある。同じように、上
記図17に示したようなGaAsMESFET73で
は、表面アンドープ層の形成、RIE(リアクティブイ
オンエッチング)等のドライエッチング、サイドエッチ
ング等の多くの複雑な工程を要し、その制御も難しく、
製造コストが高くなるという問題がある。また、この従
来例以外のいずれの方法においても、複雑な工程、複雑
な構造を必要としている。
多段リセス構造を有する従来のGaAsMESFETで
は、構造が複雑であるためにその製造工程も複雑とな
り、製造加工工程における制御性や信頼性に難があり、
実用化が困難であるという問題がある。同じように、上
記図17に示したようなGaAsMESFET73で
は、表面アンドープ層の形成、RIE(リアクティブイ
オンエッチング)等のドライエッチング、サイドエッチ
ング等の多くの複雑な工程を要し、その制御も難しく、
製造コストが高くなるという問題がある。また、この従
来例以外のいずれの方法においても、複雑な工程、複雑
な構造を必要としている。
【0012】上記従来例のうちでは、図17に示したG
aAsMESFET73が最も高出力、高効率を達成し
ていると考えられる。この従来例では、すでに説明した
ように、能動層52、表面アンドープ層53、n型低抵
抗層54をエピタキシャル成長技術を用いて形成してい
る。このようにエピタキシャル成長技術を用いた場合に
は、高抵抗である表面アンドープ層53が、オーミック
電極(ソース電極44やドレイン電極45)と能動層5
2の間に必ず存在することになり、チャネルに直列とな
った寄生抵抗が増大する。
aAsMESFET73が最も高出力、高効率を達成し
ていると考えられる。この従来例では、すでに説明した
ように、能動層52、表面アンドープ層53、n型低抵
抗層54をエピタキシャル成長技術を用いて形成してい
る。このようにエピタキシャル成長技術を用いた場合に
は、高抵抗である表面アンドープ層53が、オーミック
電極(ソース電極44やドレイン電極45)と能動層5
2の間に必ず存在することになり、チャネルに直列とな
った寄生抵抗が増大する。
【0013】一方、FET(電界効果トランジスタ)の
出力については、一般に以下のことがいえる。図18は
FETの静特性(ソース−ドレイン間電圧Vdsに対する
ドレイン電流Id)と負荷線オを示す図である。FET
をA級動作させたときの最大出力電力P0maxは、図18
に示す最大電流Imax、ニー電圧(knee電圧;屈曲部分
の電圧)Vknee、降伏電圧BVdsを用いて次式のように
表わすことができる。 P0max=Imax(BVds−Vknee)/8 …… この式によれば、最大出力P0maxを大きくするために
は、Imax、BVdsを大きくし、Vkneeを小さくすれば
よい。一般に、最大電流Imaxを大きくしたり、ニー電
圧Vkneeを小さくしたりするためには、素子の低抵抗化
が図られるが、一方で、降伏電圧BVdsを大きくして高
耐圧化するための施策は高抵抗化につながる。よって、
これらの値は、独立に決定することはできない。
出力については、一般に以下のことがいえる。図18は
FETの静特性(ソース−ドレイン間電圧Vdsに対する
ドレイン電流Id)と負荷線オを示す図である。FET
をA級動作させたときの最大出力電力P0maxは、図18
に示す最大電流Imax、ニー電圧(knee電圧;屈曲部分
の電圧)Vknee、降伏電圧BVdsを用いて次式のように
表わすことができる。 P0max=Imax(BVds−Vknee)/8 …… この式によれば、最大出力P0maxを大きくするために
は、Imax、BVdsを大きくし、Vkneeを小さくすれば
よい。一般に、最大電流Imaxを大きくしたり、ニー電
圧Vkneeを小さくしたりするためには、素子の低抵抗化
が図られるが、一方で、降伏電圧BVdsを大きくして高
耐圧化するための施策は高抵抗化につながる。よって、
これらの値は、独立に決定することはできない。
【0014】図17のGaAsMESFET73の場合
についてみれば、表面アンドープ層53を挿入すること
により、降伏電圧BVdsを大きくして高耐圧化できる。
しかし、前述したようにチャネルに直列な抵抗成分が増
大することに起因し、表面アンドープ層53を挿入しな
い場合に比べて最大電流Imaxは減少し、ニー電圧Vkne
eは増大する。よって、最大出力P0maxを有効に増大さ
せることができないことになる。また、最近の携帯機器
等に対応するためには、最大電流Imaxを大きくし、ニ
ー電圧Vkneeを小さくして、素子を低消費電力、低電圧
にしなければならない。従って、図17のような構造の
GaAsMESFETによる高耐圧化では、このような
要請に対応できない。また、ここでは最大出力について
述べたが、効率についても同様な制限があった。
についてみれば、表面アンドープ層53を挿入すること
により、降伏電圧BVdsを大きくして高耐圧化できる。
しかし、前述したようにチャネルに直列な抵抗成分が増
大することに起因し、表面アンドープ層53を挿入しな
い場合に比べて最大電流Imaxは減少し、ニー電圧Vkne
eは増大する。よって、最大出力P0maxを有効に増大さ
せることができないことになる。また、最近の携帯機器
等に対応するためには、最大電流Imaxを大きくし、ニ
ー電圧Vkneeを小さくして、素子を低消費電力、低電圧
にしなければならない。従って、図17のような構造の
GaAsMESFETによる高耐圧化では、このような
要請に対応できない。また、ここでは最大出力について
述べたが、効率についても同様な制限があった。
【0015】(ショットキーバリアダイオード)また、
半導体と金属との間のショットキー接合を利用した半導
体素子としては、ショットキーバリアダイオードがあ
る。図19(a)(b)(c)は従来のショットキーバ
リアダイオード74の製造方法を示す断面図であって、
n+GaAs基板61の上にキャリア濃度の小さなn能
動層62を形成し(図19(a))、n能動層62の上
にn能動層62とショットキー接合するショットキー電
極63を形成し(図19(b))、n+GaAs基板6
1の下面にオーミック電極64を形成されている(図1
9(c))。しかして、ショットキー電極63の下には
半導体−金属接触によりフェルミ準位を一致させるため
に空乏層が発生しており、ショットキー電極63とオー
ミック電極64間に逆方向電圧を印加すると、ショット
キー電極63直下の空乏層のために逆方向電流が流れる
ことができず、整流特性を示す。
半導体と金属との間のショットキー接合を利用した半導
体素子としては、ショットキーバリアダイオードがあ
る。図19(a)(b)(c)は従来のショットキーバ
リアダイオード74の製造方法を示す断面図であって、
n+GaAs基板61の上にキャリア濃度の小さなn能
動層62を形成し(図19(a))、n能動層62の上
にn能動層62とショットキー接合するショットキー電
極63を形成し(図19(b))、n+GaAs基板6
1の下面にオーミック電極64を形成されている(図1
9(c))。しかして、ショットキー電極63の下には
半導体−金属接触によりフェルミ準位を一致させるため
に空乏層が発生しており、ショットキー電極63とオー
ミック電極64間に逆方向電圧を印加すると、ショット
キー電極63直下の空乏層のために逆方向電流が流れる
ことができず、整流特性を示す。
【0016】しかし、このショットキーバリアダイオー
ド74に順方向電流を流すためには、空乏層の電位障壁
を十分に低くする必要がある。空乏層の電位障壁を小さ
くするための印加電圧は全て順方向の電圧降下として寄
与するために順方向電圧が大きくなる。GaAsショッ
トキーバリアダイオードは高周波特性に優れているが、
このような理由によりシリコンダイオードに比べて順方
向電圧が大きく、電力損失が大きいという問題がある。
ド74に順方向電流を流すためには、空乏層の電位障壁
を十分に低くする必要がある。空乏層の電位障壁を小さ
くするための印加電圧は全て順方向の電圧降下として寄
与するために順方向電圧が大きくなる。GaAsショッ
トキーバリアダイオードは高周波特性に優れているが、
このような理由によりシリコンダイオードに比べて順方
向電圧が大きく、電力損失が大きいという問題がある。
【0017】また、ある一定以上の逆方向電圧を印加す
ると、電子−正孔対の発生によりアバランシェ降伏が起
こり、逆方向電圧印加時の耐圧はこのアバランシェ降伏
によって決まる。ショットキーバリアダイオードでは、
この逆方向電圧印加時の耐圧が低いという問題があっ
た。この逆方向耐圧を向上させるためには、GaAs基
板の不純物濃度を小さくすればよいが、不純物濃度を減
少させると、順方向電流が小さくなり、ダイオードの特
性上大きな問題となる。
ると、電子−正孔対の発生によりアバランシェ降伏が起
こり、逆方向電圧印加時の耐圧はこのアバランシェ降伏
によって決まる。ショットキーバリアダイオードでは、
この逆方向電圧印加時の耐圧が低いという問題があっ
た。この逆方向耐圧を向上させるためには、GaAs基
板の不純物濃度を小さくすればよいが、不純物濃度を減
少させると、順方向電流が小さくなり、ダイオードの特
性上大きな問題となる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、叙上の従来
例の問題点に鑑みてなされたものであり、半導体と金属
とのショットキー接合を利用した半導体素子の特性を向
上させることを目的としてなされたものである。特に、
本発明の目的とするところは、耐圧性を向上させた上記
のような従来の半導体素子等の問題点を解消し、複雑な
工程及び複雑な構造を必要とせず、安価で、かつ容易に
ショットキー電極の耐圧を向上させ、ショットキー電極
のリーク電流を低減させることができるGaAsMES
FET等の半導体素子とその製造方法を提供することに
ある。また、本発明の目的とするところは、ショットキ
ー接合を利用したショットキーバリアダイオード等の半
導体素子の順方向電流電圧特性または逆方向電流電圧特
性を向上させることにある。
例の問題点に鑑みてなされたものであり、半導体と金属
とのショットキー接合を利用した半導体素子の特性を向
上させることを目的としてなされたものである。特に、
本発明の目的とするところは、耐圧性を向上させた上記
のような従来の半導体素子等の問題点を解消し、複雑な
工程及び複雑な構造を必要とせず、安価で、かつ容易に
ショットキー電極の耐圧を向上させ、ショットキー電極
のリーク電流を低減させることができるGaAsMES
FET等の半導体素子とその製造方法を提供することに
ある。また、本発明の目的とするところは、ショットキ
ー接合を利用したショットキーバリアダイオード等の半
導体素子の順方向電流電圧特性または逆方向電流電圧特
性を向上させることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体素子
は、化合物半導体基板上部に形成された能動層とショッ
トキー接合をなすショットキー電極を有する半導体素子
において、前記能動層のショットキー電極が形成された
領域及びその近傍のうち少なくとも一部に、改質層が形
成されていることを特徴としている。
は、化合物半導体基板上部に形成された能動層とショッ
トキー接合をなすショットキー電極を有する半導体素子
において、前記能動層のショットキー電極が形成された
領域及びその近傍のうち少なくとも一部に、改質層が形
成されていることを特徴としている。
【0020】この改質層は、高抵抗層であって、また、
例えばプラズマ処理によって形成することができる。
例えばプラズマ処理によって形成することができる。
【0021】特に、前記改質層は、能動層のショットキ
ー電極が形成された領域を含む領域に形成されているの
が好ましい。
ー電極が形成された領域を含む領域に形成されているの
が好ましい。
【0022】また、この半導体素子としては、能動層の
上にショットキー電極と2つのオーミック電極を形成さ
れた電界効果型のトランジスタ素子であってもよい。
上にショットキー電極と2つのオーミック電極を形成さ
れた電界効果型のトランジスタ素子であってもよい。
【0023】あるいは、能動層の上にショットキー電極
を形成されたショットキーバリア型のダイオード素子で
あってもよい。その場合、改質層は、ショットキー電極
の外周部の直下領域もしくは外周部と隣接する領域に形
成することができる。また、改質層は、ショットキー電
極の直下領域もしくは当該直下領域よりも小さな領域に
形成することもできる。あるいは、改質層は、ショット
キー電極の直下領域もしくは当該直下領域よりも大きな
領域に形成してもよい。
を形成されたショットキーバリア型のダイオード素子で
あってもよい。その場合、改質層は、ショットキー電極
の外周部の直下領域もしくは外周部と隣接する領域に形
成することができる。また、改質層は、ショットキー電
極の直下領域もしくは当該直下領域よりも小さな領域に
形成することもできる。あるいは、改質層は、ショット
キー電極の直下領域もしくは当該直下領域よりも大きな
領域に形成してもよい。
【0024】また、本発明による半導体素子の製造方法
は、化合物半導体基板上部に能動層を形成し、該能動層
とショットキー接合をなすショットキー電極を設けた半
導体素子の製造方法において、前記能動層のショットキ
ー電極を形成しようとする領域及びその近傍のうち少な
くとも一部に、プラズマ処理を施して改質した後、当該
改質層に接触または隣接させるようにしてショットキー
電極を前記能動層上に形成することを特徴としている。
は、化合物半導体基板上部に能動層を形成し、該能動層
とショットキー接合をなすショットキー電極を設けた半
導体素子の製造方法において、前記能動層のショットキ
ー電極を形成しようとする領域及びその近傍のうち少な
くとも一部に、プラズマ処理を施して改質した後、当該
改質層に接触または隣接させるようにしてショットキー
電極を前記能動層上に形成することを特徴としている。
【0025】特に、この製造方法においては、能動層の
ショットキー電極が形成される領域及びその近傍にプラ
ズマ処理を施して能動層に改質層を形成した後、この改
質層上にショットキー電極を形成するのが好ましい。
ショットキー電極が形成される領域及びその近傍にプラ
ズマ処理を施して能動層に改質層を形成した後、この改
質層上にショットキー電極を形成するのが好ましい。
【0026】
【作用】本発明によれば、ショットキー電極が形成され
た領域及びその近傍のうち少なくとも一部において、能
動層に改質層(改質された高抵抗層)を設けることによ
って半導体素子の素子特性を改善できた。これは、能動
層及び能動層表面の改質により、能動層のショットキー
電極直下及びその近傍の少なくとも一部にキャリア濃度
の減少や、表面準位密度の変化が起こったことによるも
のと推測される。また、ショットキー電極の端部での電
界集中も緩和されていると推測される。
た領域及びその近傍のうち少なくとも一部において、能
動層に改質層(改質された高抵抗層)を設けることによ
って半導体素子の素子特性を改善できた。これは、能動
層及び能動層表面の改質により、能動層のショットキー
電極直下及びその近傍の少なくとも一部にキャリア濃度
の減少や、表面準位密度の変化が起こったことによるも
のと推測される。また、ショットキー電極の端部での電
界集中も緩和されていると推測される。
【0027】能動層にプラズマ処理を施して改質層を形
成すれば、簡単な方法によって改質層を設けることがで
きるので、半導体素子の構造や製造工程等が複雑になる
こともなく、簡易な手段によって素子特性を改善するこ
とができる。
成すれば、簡単な方法によって改質層を設けることがで
きるので、半導体素子の構造や製造工程等が複雑になる
こともなく、簡易な手段によって素子特性を改善するこ
とができる。
【0028】例えば、能動層のショットキー電極が形成
された領域を含む領域に改質層を形成された電界効果型
のトランジスタ素子においては、キャリア密度が減少
し、表面準位密度の変化が引き起こされたものと推測さ
れ、この結果、ゲート電極の下に薄い高抵抗層が形成さ
れ、ゲート耐圧等に大きな影響を与えるといわれる表面
準位の影響を抑制することができる。この結果、ゲート
耐圧を向上させ、またゲートのリーク電流を小さくする
など、素子特性を改善することができる。
された領域を含む領域に改質層を形成された電界効果型
のトランジスタ素子においては、キャリア密度が減少
し、表面準位密度の変化が引き起こされたものと推測さ
れ、この結果、ゲート電極の下に薄い高抵抗層が形成さ
れ、ゲート耐圧等に大きな影響を与えるといわれる表面
準位の影響を抑制することができる。この結果、ゲート
耐圧を向上させ、またゲートのリーク電流を小さくする
など、素子特性を改善することができる。
【0029】また、ショットキーバリア型のダイオード
素子において、ショットキー電極の外周部の直下領域も
しくは外周部と隣接する領域に改質層を形成すれば、シ
ョットキー電極の端における電界集中を緩和することが
でき、ダイオード素子の逆方向特性を改善することがで
きる。
素子において、ショットキー電極の外周部の直下領域も
しくは外周部と隣接する領域に改質層を形成すれば、シ
ョットキー電極の端における電界集中を緩和することが
でき、ダイオード素子の逆方向特性を改善することがで
きる。
【0030】また、ショットキーバリア型のダイオード
素子において、ショットキー電極の直下領域もしくは当
該直下領域よりも小さな領域に改質層を形成すれば、バ
リアハイトを小さくでき、ダイオード素子の順方向特性
を改善することができる。
素子において、ショットキー電極の直下領域もしくは当
該直下領域よりも小さな領域に改質層を形成すれば、バ
リアハイトを小さくでき、ダイオード素子の順方向特性
を改善することができる。
【0031】また、ショットキーバリア型のダイオード
素子において、ショットキー電極の直下領域もしくは当
該直下領域よりも大きな領域に改質層を形成すれば、ダ
イオード素子の順方向特性及び逆方向特性を共に改善す
ることができる。
素子において、ショットキー電極の直下領域もしくは当
該直下領域よりも大きな領域に改質層を形成すれば、ダ
イオード素子の順方向特性及び逆方向特性を共に改善す
ることができる。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。なお、図において、同一部分には同一符号を付
す。
明する。なお、図において、同一部分には同一符号を付
す。
【0033】(第1の実施例)図1(a)〜(e)は本
発明の一実施例によるGaAsMESFETの製造方法
を示す断面図である。まず、図1(a)に示すように、
半絶縁性GaAsからなる半導体基板1上部に、イオン
注入法あるいはMBE法等により能動層2(キャリア濃
度約1×1017cm-3)を形成する。次に、ホトリソグ
ラフィ法等により能動層2の上にレジスト(図示せず)
をパターニングした後、Au−Ge/Ni系の金属を蒸
着しリフトオフして能動層2上にソース電極3及びドレ
イン電極4を形成し、ソース電極3及びドレイン電極4
を熱処理して合金化する。
発明の一実施例によるGaAsMESFETの製造方法
を示す断面図である。まず、図1(a)に示すように、
半絶縁性GaAsからなる半導体基板1上部に、イオン
注入法あるいはMBE法等により能動層2(キャリア濃
度約1×1017cm-3)を形成する。次に、ホトリソグ
ラフィ法等により能動層2の上にレジスト(図示せず)
をパターニングした後、Au−Ge/Ni系の金属を蒸
着しリフトオフして能動層2上にソース電極3及びドレ
イン電極4を形成し、ソース電極3及びドレイン電極4
を熱処理して合金化する。
【0034】次に、同図(b)に示すように、半導体基
板1、ソース電極3及びドレイン電極4を覆うように下
層レジスト膜5を形成する。次に、下層レジスト膜5上
に再度レジストを塗布、焼き付けした後、露光、現像
し、所定パターンの上層レジスト膜6を形成する。こう
して形成された上層レジスト膜6にはゲート電極形成領
域において窓8aが開口されている。
板1、ソース電極3及びドレイン電極4を覆うように下
層レジスト膜5を形成する。次に、下層レジスト膜5上
に再度レジストを塗布、焼き付けした後、露光、現像
し、所定パターンの上層レジスト膜6を形成する。こう
して形成された上層レジスト膜6にはゲート電極形成領
域において窓8aが開口されている。
【0035】次に、同図(c)に示すように、上層レジ
スト膜6をマスクとして、下層レジスト膜5をドライエ
ッチングし、窓8aの下に窓8aよりも若干広い窓8b
を開口する。その後、窓8a,8bを通して半導体基板
1にプラズマ処理(図において、矢印は、プラズマ照射
の方向を示す)を行う。このプラズマ処理により、ゲー
ト電極形成領域及びその周辺部の能動層2に改質層2a
が形成される。したがって、ドライエッチング後に連続
して改質層2aを形成することも可能である。
スト膜6をマスクとして、下層レジスト膜5をドライエ
ッチングし、窓8aの下に窓8aよりも若干広い窓8b
を開口する。その後、窓8a,8bを通して半導体基板
1にプラズマ処理(図において、矢印は、プラズマ照射
の方向を示す)を行う。このプラズマ処理により、ゲー
ト電極形成領域及びその周辺部の能動層2に改質層2a
が形成される。したがって、ドライエッチング後に連続
して改質層2aを形成することも可能である。
【0036】このプラズマ処理は例えばRIE装置を用
いて実施することができる。また、プラズマ源となるガ
ス種は、O2、N2、Ar、CF4、CHF3、H2等のガ
スを始めとして、プラズマ源となるガスであれば任意の
ガスを用いることができる。あるいは、これらのガスを
複数組合せたものであってもよい。
いて実施することができる。また、プラズマ源となるガ
ス種は、O2、N2、Ar、CF4、CHF3、H2等のガ
スを始めとして、プラズマ源となるガスであれば任意の
ガスを用いることができる。あるいは、これらのガスを
複数組合せたものであってもよい。
【0037】次に、同図(d)に示すように、能動層2
の改質層2aのリセスエッチングを行い、続いて半導体
基板1を6N−HCl(6規定の塩酸)に1分間浸漬し
て改質層2aの表面に形成された酸化膜(図示せず)を
除去した後、Ti/Pt/AuまたはAl等からなる金
属を蒸着し、金属膜7を形成する。
の改質層2aのリセスエッチングを行い、続いて半導体
基板1を6N−HCl(6規定の塩酸)に1分間浸漬し
て改質層2aの表面に形成された酸化膜(図示せず)を
除去した後、Ti/Pt/AuまたはAl等からなる金
属を蒸着し、金属膜7を形成する。
【0038】最後に、同図(e)に示すように、リフト
オフにより、金属膜7の不要部分を下層レジスト膜5及
び上層レジスト膜6とともに除去し、リセス9内にゲー
ト電極7aを形成し、目的とするGaAsMESFET
31を得る。
オフにより、金属膜7の不要部分を下層レジスト膜5及
び上層レジスト膜6とともに除去し、リセス9内にゲー
ト電極7aを形成し、目的とするGaAsMESFET
31を得る。
【0039】以上説明したように、このGaAsMES
FET31及びその製造方法の特徴とするところは、シ
ョットキー接合をなすゲート電極7a直下及びその近傍
にプラズマ処理を施すことにより、能動層2にプラズマ
処理による改質層2aを形成することにある。したがっ
て、上記実施例において、プラズマ処理の工程以外の他
の工程は、従来の工程と同様である。
FET31及びその製造方法の特徴とするところは、シ
ョットキー接合をなすゲート電極7a直下及びその近傍
にプラズマ処理を施すことにより、能動層2にプラズマ
処理による改質層2aを形成することにある。したがっ
て、上記実施例において、プラズマ処理の工程以外の他
の工程は、従来の工程と同様である。
【0040】なお、上記実施例では、リセスエッチング
前にプラズマ処理を行ったが、これに限ることはなく、
リセスエッチング後にプラズマ処理を行い、その後半導
体基板を6N−HCl(6規定の塩酸)に1分間浸漬し
て改質層の表面に形成された酸化膜を除去し、ついでそ
の上にゲート電極を形成してもよい。また、リセスエッ
チングを行わない構造のものでもよく、上記図1(c)
で説明したプラズマ処理を行った後、改質層の表面に形
成された酸化膜を除去し、リセスエッチングを行わずに
ゲート電極を形成した構造のものでもよい。
前にプラズマ処理を行ったが、これに限ることはなく、
リセスエッチング後にプラズマ処理を行い、その後半導
体基板を6N−HCl(6規定の塩酸)に1分間浸漬し
て改質層の表面に形成された酸化膜を除去し、ついでそ
の上にゲート電極を形成してもよい。また、リセスエッ
チングを行わない構造のものでもよく、上記図1(c)
で説明したプラズマ処理を行った後、改質層の表面に形
成された酸化膜を除去し、リセスエッチングを行わずに
ゲート電極を形成した構造のものでもよい。
【0041】(第1の実施例の測定結果)上記実施例の
特性を調べるため、プラズマ源となるガス種としてO2
ガスを用いて、表1に示す条件下でRIE装置によりプ
ラズマ処理を施し、上記実施例のGaAsMESFET
を作製した。
特性を調べるため、プラズマ源となるガス種としてO2
ガスを用いて、表1に示す条件下でRIE装置によりプ
ラズマ処理を施し、上記実施例のGaAsMESFET
を作製した。
【0042】
【表1】
【0043】また、プラズマ処理を施さない点以外では
実施例と同様の条件で、従来の製法により従来例のGa
AsMESFETを作製した。そして、ゲート−ドレイ
ン間に逆バイアスの電圧(Vgd=−12V;ソース開
放)を印加した時のゲート電流Igを測定した。また、
ゲート−ソース間電圧Vgsを0Vとし、ソース−ドレイ
ン間に電圧Vds=9Vを印加した時のゲート電流Igを
測定した。なお、実施例、従来例いずれのGaAsME
SFETも、ゲート長:0.5μm、ゲート幅:300
μm、リセス深さ:0.15μmであった。この測定の
結果、表2に示すように、本実施例のGaAsMESF
ETは、従来の製法によるものに比べて、逆バイアス電
圧印加時のゲート電流Igは約1/10となり大幅に減
少している。つまり、ゲート耐圧が大幅に向上している
ことが分かる。また、ゲート−ソース間電圧Vgsを0V
とし、ソース−ドレイン間にVds=9Vの電圧を印加し
た時のゲート電流Igも約1/50と大幅に低減されて
いる。すなわち、従来例の図17に示したような能動層
上に表面アンドープ層を形成したGaAsMESFET
と同等以上のゲート耐圧を得ることができた。
実施例と同様の条件で、従来の製法により従来例のGa
AsMESFETを作製した。そして、ゲート−ドレイ
ン間に逆バイアスの電圧(Vgd=−12V;ソース開
放)を印加した時のゲート電流Igを測定した。また、
ゲート−ソース間電圧Vgsを0Vとし、ソース−ドレイ
ン間に電圧Vds=9Vを印加した時のゲート電流Igを
測定した。なお、実施例、従来例いずれのGaAsME
SFETも、ゲート長:0.5μm、ゲート幅:300
μm、リセス深さ:0.15μmであった。この測定の
結果、表2に示すように、本実施例のGaAsMESF
ETは、従来の製法によるものに比べて、逆バイアス電
圧印加時のゲート電流Igは約1/10となり大幅に減
少している。つまり、ゲート耐圧が大幅に向上している
ことが分かる。また、ゲート−ソース間電圧Vgsを0V
とし、ソース−ドレイン間にVds=9Vの電圧を印加し
た時のゲート電流Igも約1/50と大幅に低減されて
いる。すなわち、従来例の図17に示したような能動層
上に表面アンドープ層を形成したGaAsMESFET
と同等以上のゲート耐圧を得ることができた。
【0044】
【表2】
【0045】また、本実施例のGaAsMESFETで
は、相互コンダクタンス(gm)、遮断周波数(ft)等
の素子特性の劣化も見られず、従来の製法によるものと
同等の特性が確認された。
は、相互コンダクタンス(gm)、遮断周波数(ft)等
の素子特性の劣化も見られず、従来の製法によるものと
同等の特性が確認された。
【0046】さらに、プラズマ処理条件のRFパワーを
80W、処理時間を10分として同様な測定を行なった
が、その場合にも、表1に示す条件で行なった場合とほ
ぼ同様の効果が確認された。
80W、処理時間を10分として同様な測定を行なった
が、その場合にも、表1に示す条件で行なった場合とほ
ぼ同様の効果が確認された。
【0047】このようにして半導体基板1にプラズマ処
理を施すと、能動層2が改質され、能動層2のゲート電
極7a直下及びその近傍のキャリア密度が減少し、表面
準位密度の変化が引き起こされたものと推測され、この
結果、ゲート電極7aの下に薄い高抵抗層が形成され、
ゲート耐圧等に大きな影響を与えるといわれる表面準位
の影響を緩和することができる。同時に、ゲート電極7
aやドレイン電極4の端部での電界集中を緩和すること
ができる。この結果、GaAsMESFET31のゲー
ト耐圧を向上させ、またゲートのリーク電流を小さくす
るなど、GaAsMESFETの特性を改善することが
できる。
理を施すと、能動層2が改質され、能動層2のゲート電
極7a直下及びその近傍のキャリア密度が減少し、表面
準位密度の変化が引き起こされたものと推測され、この
結果、ゲート電極7aの下に薄い高抵抗層が形成され、
ゲート耐圧等に大きな影響を与えるといわれる表面準位
の影響を緩和することができる。同時に、ゲート電極7
aやドレイン電極4の端部での電界集中を緩和すること
ができる。この結果、GaAsMESFET31のゲー
ト耐圧を向上させ、またゲートのリーク電流を小さくす
るなど、GaAsMESFETの特性を改善することが
できる。
【0048】(第2の実施例)図2(a)〜(d)は本
発明の別な実施例の製造方法を示す断面図であって、こ
こに示されている半導体素子はソース及びドレイン領域
に高キャリア濃度のn+能動層を形成されたGaAsM
ESFET32である。
発明の別な実施例の製造方法を示す断面図であって、こ
こに示されている半導体素子はソース及びドレイン領域
に高キャリア濃度のn+能動層を形成されたGaAsM
ESFET32である。
【0049】まず、図2(a)に示すように、液体封止
引上げ(LEC)法によって作製された半絶縁性GaA
sからなる半導体基板11上部に、n能動層12を形成
し、さらにn能動層12の両側に高キャリア濃度のn+
能動層13を選択的に形成する。例えば、イオン注入法
により、半導体基板11の上部に打込みエネルギー80
keV、打込みキャリア密度6×1012cm-2でn型イ
オンを打込んでn能動層12を形成した後、n+能動層
13を形成しようとする領域を除く領域をレジスト(図
示せず)で覆い、このレジストをマスクとして打込みエ
ネルギー120keV、打込みキャリア密度2×1013
cm-2でn能動層よりも深くn型イオンを打込み、ソー
ス電極及びドレイン電極を形成する領域の下にn+能動
層13を形成する。
引上げ(LEC)法によって作製された半絶縁性GaA
sからなる半導体基板11上部に、n能動層12を形成
し、さらにn能動層12の両側に高キャリア濃度のn+
能動層13を選択的に形成する。例えば、イオン注入法
により、半導体基板11の上部に打込みエネルギー80
keV、打込みキャリア密度6×1012cm-2でn型イ
オンを打込んでn能動層12を形成した後、n+能動層
13を形成しようとする領域を除く領域をレジスト(図
示せず)で覆い、このレジストをマスクとして打込みエ
ネルギー120keV、打込みキャリア密度2×1013
cm-2でn能動層よりも深くn型イオンを打込み、ソー
ス電極及びドレイン電極を形成する領域の下にn+能動
層13を形成する。
【0050】次に、図2(b)に示すように、n+能動
層13の上にAu−Ge/Ni系等のオーミック金属を
蒸着してソース電極14及びドレイン電極15を形成
し、両電極14,15を熱処理して合金化する。この
後、図2(c)に示すように、ソース及びドレイン電極
14,15をマスクとし、RIE装置等を用いて、両電
極14,15間のn能動層12及びn+能動層13にプ
ラズマを照射し、改質層16を形成する。こうしてプラ
ズマ処理を施して改質層16を形成することにより、第
1の実施例と同様にn能動層12及びn+能動層13の
表面近傍の準位密度の変化が引き起こされたものと推測
され、この結果、半導体基板11本来の固有の準位を補
償し、表面準位の影響を緩和することができる。なお、
この場合も、プラズマ源となるガスは、O2、N2、A
r、CF4、CHF3、H2等のガスはもちろんのこと、
プラズマ源となるガスであれば任意のガスを用いること
ができる。あるいは、これらのガスを複数組合せたもの
であってもよい。
層13の上にAu−Ge/Ni系等のオーミック金属を
蒸着してソース電極14及びドレイン電極15を形成
し、両電極14,15を熱処理して合金化する。この
後、図2(c)に示すように、ソース及びドレイン電極
14,15をマスクとし、RIE装置等を用いて、両電
極14,15間のn能動層12及びn+能動層13にプ
ラズマを照射し、改質層16を形成する。こうしてプラ
ズマ処理を施して改質層16を形成することにより、第
1の実施例と同様にn能動層12及びn+能動層13の
表面近傍の準位密度の変化が引き起こされたものと推測
され、この結果、半導体基板11本来の固有の準位を補
償し、表面準位の影響を緩和することができる。なお、
この場合も、プラズマ源となるガスは、O2、N2、A
r、CF4、CHF3、H2等のガスはもちろんのこと、
プラズマ源となるガスであれば任意のガスを用いること
ができる。あるいは、これらのガスを複数組合せたもの
であってもよい。
【0051】次に、図2(d)に示すように、半導体基
板11を6N−HCl(6規定の塩酸)に1分間浸漬し
て改質層16の表面に形成された酸化膜(図示せず)を
除去した後、n能動層12の上の改質層16に形成され
たリセス17内にTi/Pt/AuまたはAl等からな
るゲート電極18を形成し、目的とするGaAsMES
FET32を得る。この際、リセス17を形成するため
のリセスエッチングは、プラズマ照射した後に行なって
もよいし、あるいは、リセスエッチングを行なってから
プラズマ照射してもよい。
板11を6N−HCl(6規定の塩酸)に1分間浸漬し
て改質層16の表面に形成された酸化膜(図示せず)を
除去した後、n能動層12の上の改質層16に形成され
たリセス17内にTi/Pt/AuまたはAl等からな
るゲート電極18を形成し、目的とするGaAsMES
FET32を得る。この際、リセス17を形成するため
のリセスエッチングは、プラズマ照射した後に行なって
もよいし、あるいは、リセスエッチングを行なってから
プラズマ照射してもよい。
【0052】このようにしてn+能動層13を有するタ
イプのGaAsMESFETにおいても、第1の実施例
のGaAsMESFETと同様、ゲート耐圧を向上さ
せ、リーク電流を減少させることができる。
イプのGaAsMESFETにおいても、第1の実施例
のGaAsMESFETと同様、ゲート耐圧を向上さ
せ、リーク電流を減少させることができる。
【0053】(第2の実施例の測定結果)上記実施例の
特性を調べるため、プラズマ源となるガス種としてO2
ガスを用い、表3に示す条件下でRIE装置によりプラ
ズマ処理を施し、上記実施例のGaAsMESFETを
作製した。また、プラズマ処理を施さない点以外では実
施例と同様の条件で、従来の製法により従来例のGaA
sMESFETを作製した。なお、実施例、従来例いず
れのGaAsMESFETも、ゲート長:0.5μm、
ゲート幅:100μm、n+能動層間の間隔:2.5μm
とした。
特性を調べるため、プラズマ源となるガス種としてO2
ガスを用い、表3に示す条件下でRIE装置によりプラ
ズマ処理を施し、上記実施例のGaAsMESFETを
作製した。また、プラズマ処理を施さない点以外では実
施例と同様の条件で、従来の製法により従来例のGaA
sMESFETを作製した。なお、実施例、従来例いず
れのGaAsMESFETも、ゲート長:0.5μm、
ゲート幅:100μm、n+能動層間の間隔:2.5μm
とした。
【0054】
【表3】
【0055】そして、ゲート−ドレイン間電圧Vgdとゲ
ート電流Igとの関係を測定した。このゲート電流電圧
特性曲線を図3に示す。図3において実線で示したもの
が実施例のゲート電流電圧特性曲線イ、破線で示したも
のが従来例のゲート電流電圧特性曲線ロである。図3か
ら分かるように、実施例によれば、従来例よりもゲート
耐圧が向上しており、リーク電流を減少させることがで
きる。また、ソース−ドレイン間の電圧Vdsに対するゲ
ート電流Igの変化を測定した。この測定結果を図4に
示す。図4において実線で示したものが実施例のゲート
電流ハ、破線で示したものが従来例のゲート電流ニであ
る。図4から分かるように、実施例では、従来例よりも
ゲート電流が減少している。さらに、ゲート−ソース間
電圧Vgsを0Vとし、ソース−ドレイン間の電圧Vdsに
対するドレインコンダクタンスgdの変化を測定した。
これらの測定結果を図5に示す。図5において、実線で
示したものが実施例のドレインコンダクタンスgdを示
す曲線ホ、破線で示したものが従来例のドレインコンダ
クタンスgdを示す曲線ヘである。図5から分かるよう
に、実施例においては、ドレインコンダクタンスgdの
ピーク(図5の○印の箇所)を与えるドレイン−ソース
間電圧Vdsの値が大きくなっており、これは内部電界の
集中が緩和されていることを意味している。これらの測
定結果から、本発明のGaAsMESFETによれば、
出力電力を大きくし、信頼性等を大幅に向上できること
が分かる。
ート電流Igとの関係を測定した。このゲート電流電圧
特性曲線を図3に示す。図3において実線で示したもの
が実施例のゲート電流電圧特性曲線イ、破線で示したも
のが従来例のゲート電流電圧特性曲線ロである。図3か
ら分かるように、実施例によれば、従来例よりもゲート
耐圧が向上しており、リーク電流を減少させることがで
きる。また、ソース−ドレイン間の電圧Vdsに対するゲ
ート電流Igの変化を測定した。この測定結果を図4に
示す。図4において実線で示したものが実施例のゲート
電流ハ、破線で示したものが従来例のゲート電流ニであ
る。図4から分かるように、実施例では、従来例よりも
ゲート電流が減少している。さらに、ゲート−ソース間
電圧Vgsを0Vとし、ソース−ドレイン間の電圧Vdsに
対するドレインコンダクタンスgdの変化を測定した。
これらの測定結果を図5に示す。図5において、実線で
示したものが実施例のドレインコンダクタンスgdを示
す曲線ホ、破線で示したものが従来例のドレインコンダ
クタンスgdを示す曲線ヘである。図5から分かるよう
に、実施例においては、ドレインコンダクタンスgdの
ピーク(図5の○印の箇所)を与えるドレイン−ソース
間電圧Vdsの値が大きくなっており、これは内部電界の
集中が緩和されていることを意味している。これらの測
定結果から、本発明のGaAsMESFETによれば、
出力電力を大きくし、信頼性等を大幅に向上できること
が分かる。
【0056】(第3の実施例)図6は本発明のさらに別
な実施例を示す断面図であって、ここに示されている半
導体素子もソース及びドレイン領域に高キャリア濃度の
n+能動層13を形成されたGaAsMESFET32
aである。このGaAsMESFET32aは、GaA
sMESFET32と比較して、リセス17が設けられ
ておらず、素子表面が平らになっている。また、n能動
層12のゲート電極18よりも若干広い領域にプラズマ
を照射して改質層16を形成している。なお、11aは
p層である。
な実施例を示す断面図であって、ここに示されている半
導体素子もソース及びドレイン領域に高キャリア濃度の
n+能動層13を形成されたGaAsMESFET32
aである。このGaAsMESFET32aは、GaA
sMESFET32と比較して、リセス17が設けられ
ておらず、素子表面が平らになっている。また、n能動
層12のゲート電極18よりも若干広い領域にプラズマ
を照射して改質層16を形成している。なお、11aは
p層である。
【0057】本発明は、この実施例のGaAsMESF
ET32aや図1(e)に示す実施例のGaAsMES
FET31などのように素子のゲート近傍にのみプラズ
マ処理して高抵抗領域(改質層2a,16)を形成する
ことを特徴としており、これにより高耐圧化することが
可能である。このような構造においては、従来例のGa
AsMESFET73で問題となっている、チャネルと
直列に存在する寄生抵抗を低く抑えることができる。さ
らに、プラズマ処理する領域以外については、イオン注
入法等を用いて低抵抗化を実現することが可能であり、
高耐圧化と低抵抗化を独立に実現できる。このことは、
前記式において、最大電流Imax、降伏電圧BVdsを
大きくし、独立に、かつ同時に、ニー電圧Vkneeを小さ
くすることができるということであり、MESFETの
高出力化、高効率化において非常に有効である。また、
本発明によれば、従来例として挙げているLDD構造や
多段リセス構造と同時に用いることが可能であり、従来
例の効果にさらに本発明の効果を付加することも可能で
ある。
ET32aや図1(e)に示す実施例のGaAsMES
FET31などのように素子のゲート近傍にのみプラズ
マ処理して高抵抗領域(改質層2a,16)を形成する
ことを特徴としており、これにより高耐圧化することが
可能である。このような構造においては、従来例のGa
AsMESFET73で問題となっている、チャネルと
直列に存在する寄生抵抗を低く抑えることができる。さ
らに、プラズマ処理する領域以外については、イオン注
入法等を用いて低抵抗化を実現することが可能であり、
高耐圧化と低抵抗化を独立に実現できる。このことは、
前記式において、最大電流Imax、降伏電圧BVdsを
大きくし、独立に、かつ同時に、ニー電圧Vkneeを小さ
くすることができるということであり、MESFETの
高出力化、高効率化において非常に有効である。また、
本発明によれば、従来例として挙げているLDD構造や
多段リセス構造と同時に用いることが可能であり、従来
例の効果にさらに本発明の効果を付加することも可能で
ある。
【0058】また、素子を部分的に高抵抗化する場合、
エピタキシャル成長技術を用いると、半導体層の平面構
造を作ることができない。これに対し、本発明のよう
に、プラズマ処理技術を用いる方法では、フォトリソグ
ラフィ技術を組合せることで平面構造を自由に作ること
ができる。よって、平面構造において、素子を部分的に
高抵抗化することが可能であり、必要となる部分にのみ
処理を施して高抵抗化することができる。
エピタキシャル成長技術を用いると、半導体層の平面構
造を作ることができない。これに対し、本発明のよう
に、プラズマ処理技術を用いる方法では、フォトリソグ
ラフィ技術を組合せることで平面構造を自由に作ること
ができる。よって、平面構造において、素子を部分的に
高抵抗化することが可能であり、必要となる部分にのみ
処理を施して高抵抗化することができる。
【0059】(第4の実施例)図7(a)〜(e)は本
発明のさらに別な実施例によるショットキーバリアダイ
オード33の製造方法を示す断面図である。まず、図7
(a)に示すように、不純物を高濃度にドープされたn
+GaAs等の低抵抗の半導体基板21の上にn能動層
22をエピタキシャル成長させる。
発明のさらに別な実施例によるショットキーバリアダイ
オード33の製造方法を示す断面図である。まず、図7
(a)に示すように、不純物を高濃度にドープされたn
+GaAs等の低抵抗の半導体基板21の上にn能動層
22をエピタキシャル成長させる。
【0060】次に、図7(b)に示すように、n能動層
22上に成膜されたレジスト23にフォトリソグラフィ
を施してパターニングし、ショットキー電極形成予定領
域及びその外周領域に対応させてレジスト23に窓24
を開口する。
22上に成膜されたレジスト23にフォトリソグラフィ
を施してパターニングし、ショットキー電極形成予定領
域及びその外周領域に対応させてレジスト23に窓24
を開口する。
【0061】ついで、図7(c)に示すように、レジス
ト23をマスクとして、RIE装置等を用いてn能動層
22にプラズマを照射し、n能動層22の表面に改質層
25を形成する。このようにしてn能動層22にプラズ
マ処理を行なうことにより、n能動層22の表面近傍を
改質することができる。これにより、n能動層22の表
面準位の変化が引き起こされたものと推測され、この結
果、半導体基板21本来の固有の準位を補償し、表面準
位の影響を緩和することができる。この場合、プラズマ
源となるガスは、O2、N2、Ar、CF4、CHF3、H
2等のガスはもちろんのこと、プラズマ源となるガスで
あれば任意のガスを用いることができる。あるいは、こ
れらのガスを複数組合せたものであってもよい。
ト23をマスクとして、RIE装置等を用いてn能動層
22にプラズマを照射し、n能動層22の表面に改質層
25を形成する。このようにしてn能動層22にプラズ
マ処理を行なうことにより、n能動層22の表面近傍を
改質することができる。これにより、n能動層22の表
面準位の変化が引き起こされたものと推測され、この結
果、半導体基板21本来の固有の準位を補償し、表面準
位の影響を緩和することができる。この場合、プラズマ
源となるガスは、O2、N2、Ar、CF4、CHF3、H
2等のガスはもちろんのこと、プラズマ源となるガスで
あれば任意のガスを用いることができる。あるいは、こ
れらのガスを複数組合せたものであってもよい。
【0062】こうしてn能動層22にプラズマを照射し
た後、レジスト23を剥離する。この後、半導体基板2
1の上に再度別なレジスト(図示せず)を成膜し、フォ
トリソグラフィにより当該レジストにショットキー電極
形成予定領域に対応させて窓を開口する。ついで、半導
体基板21を6N−HCl(6規定の塩酸)に1分間浸
漬して改質層25の表面に形成された酸化膜(図示せ
ず)を除去した後、当該レジストの上からTi/Pt/
Au等の電極材料を蒸着し、図7(d)に示すようにリ
フトオフによってショットキー電極26を形成する。こ
うして改質層25はショットキー電極26直下及びその
周囲のショットキー電極26よりも広い領域に形成さ
れ、ショットキー電極26の端部での電界集中が緩和さ
れる。
た後、レジスト23を剥離する。この後、半導体基板2
1の上に再度別なレジスト(図示せず)を成膜し、フォ
トリソグラフィにより当該レジストにショットキー電極
形成予定領域に対応させて窓を開口する。ついで、半導
体基板21を6N−HCl(6規定の塩酸)に1分間浸
漬して改質層25の表面に形成された酸化膜(図示せ
ず)を除去した後、当該レジストの上からTi/Pt/
Au等の電極材料を蒸着し、図7(d)に示すようにリ
フトオフによってショットキー電極26を形成する。こ
うして改質層25はショットキー電極26直下及びその
周囲のショットキー電極26よりも広い領域に形成さ
れ、ショットキー電極26の端部での電界集中が緩和さ
れる。
【0063】最後に、図7(e)に示すように、半導体
基板21の下面にAu−Ge/Ni等のオーミック電極
27を設ける。
基板21の下面にAu−Ge/Ni等のオーミック電極
27を設ける。
【0064】(第4の実施例の測定結果)上記実施例の
特性を調べるため、プラズマ源となるガス種としてO2
ガスを用い、表4に示す条件下でRIE装置によりプラ
ズマ処理を施し、上記実施例のショットキーバリアダイ
オードを作製した。また、プラズマ処理を施さない点以
外では実施例と同様の条件で、従来の製法により従来例
のショットキーバリアダイオードを作製した。さらに、
実施例と同様の条件で、ショットキー電極の直下の領域
にのみプラズマ処理を施した比較例(つまり、図12
(e)に示すようなショットキーバリアダイオード)の
ショットキーバリアダイオードを製作した。
特性を調べるため、プラズマ源となるガス種としてO2
ガスを用い、表4に示す条件下でRIE装置によりプラ
ズマ処理を施し、上記実施例のショットキーバリアダイ
オードを作製した。また、プラズマ処理を施さない点以
外では実施例と同様の条件で、従来の製法により従来例
のショットキーバリアダイオードを作製した。さらに、
実施例と同様の条件で、ショットキー電極の直下の領域
にのみプラズマ処理を施した比較例(つまり、図12
(e)に示すようなショットキーバリアダイオード)の
ショットキーバリアダイオードを製作した。
【0065】
【表4】
【0066】そして、実施例、従来例および比較例につ
いて、ショットキーバリアダイオードの逆方向電流電圧
特性を調べた。この結果を図8に示す。図8の横軸はシ
ョットキー電極−オーミック電極間の印加電圧(逆方向
電圧)、縦軸はショットキー電極とオーミック電極間に
流れる電流の電流密度であって、実線で示すものが実施
例の特性曲線ト、破線で示すものが従来例の特性曲線
チ、一点鎖線で示すものが比較例の特性曲線リである。
図8に表われているように、この実施例によれば、ショ
ットキー電極の逆方向特性が大幅に改善され、逆耐圧が
大きくなっていることが明らかである。また、ショット
キー電極の直下にのみプラズマ照射した比較例と比較し
ても大幅に逆耐圧が向上している。
いて、ショットキーバリアダイオードの逆方向電流電圧
特性を調べた。この結果を図8に示す。図8の横軸はシ
ョットキー電極−オーミック電極間の印加電圧(逆方向
電圧)、縦軸はショットキー電極とオーミック電極間に
流れる電流の電流密度であって、実線で示すものが実施
例の特性曲線ト、破線で示すものが従来例の特性曲線
チ、一点鎖線で示すものが比較例の特性曲線リである。
図8に表われているように、この実施例によれば、ショ
ットキー電極の逆方向特性が大幅に改善され、逆耐圧が
大きくなっていることが明らかである。また、ショット
キー電極の直下にのみプラズマ照射した比較例と比較し
ても大幅に逆耐圧が向上している。
【0067】しかして、この実施例では、改質層によっ
てショットキー電極の端部(外周部)の電界集中が緩和
される結果、ショットキーバリアダイオードの順方向特
性を低下させることなく逆方向特性が改善される。
てショットキー電極の端部(外周部)の電界集中が緩和
される結果、ショットキーバリアダイオードの順方向特
性を低下させることなく逆方向特性が改善される。
【0068】(第5の実施例)図9に本発明のさらに別
な実施例によるショットキーバリアダイオード34の断
面図を示す。この実施例にあっては、ショットキー電極
26の外周部分の直下近傍の領域にのみプラズマ処理を
施して改質層25を形成している。
な実施例によるショットキーバリアダイオード34の断
面図を示す。この実施例にあっては、ショットキー電極
26の外周部分の直下近傍の領域にのみプラズマ処理を
施して改質層25を形成している。
【0069】このようなショットキーバリアダイオード
34においても、改質層25によってショットキー電極
26の端部の電界集中を小さくすることができるので、
図7の実施例と同様、順方向特性を維持したままで逆方
向電流電圧特性の大幅な改善が見られる。
34においても、改質層25によってショットキー電極
26の端部の電界集中を小さくすることができるので、
図7の実施例と同様、順方向特性を維持したままで逆方
向電流電圧特性の大幅な改善が見られる。
【0070】(第6の実施例)図10に本発明のさらに
別な実施例によるショットキーバリアダイオード35の
断面図を示す。この実施例にあっては、ショットキー電
極26の外側近傍においてのみプラズマ処理を施して改
質層25を形成している。
別な実施例によるショットキーバリアダイオード35の
断面図を示す。この実施例にあっては、ショットキー電
極26の外側近傍においてのみプラズマ処理を施して改
質層25を形成している。
【0071】このようなショットキーバリアダイオード
35においても、改質層25によってショットキー電極
26の端部の電界集中を小さくすることができるので、
図7の実施例と同様、順方向特性を維持したままで逆方
向電流電圧特性の大幅な改善が見られる。また、このよ
うな構造のショットキーバリアダイオード35であれ
ば、ショットキー電極26を形成した後で、プラズマ処
理を施して改質層25を形成することもできる。
35においても、改質層25によってショットキー電極
26の端部の電界集中を小さくすることができるので、
図7の実施例と同様、順方向特性を維持したままで逆方
向電流電圧特性の大幅な改善が見られる。また、このよ
うな構造のショットキーバリアダイオード35であれ
ば、ショットキー電極26を形成した後で、プラズマ処
理を施して改質層25を形成することもできる。
【0072】(第7の実施例)図11(a)〜(e)は
本発明のさらに別な実施例によるショットキーバリアダ
イオード36の製造方法を示す断面図である。これは、
図7(e)のようなショットキーバリアダイオード33
と同じ構造のショットキーバリアダイオード36を製作
するための別な方法である。
本発明のさらに別な実施例によるショットキーバリアダ
イオード36の製造方法を示す断面図である。これは、
図7(e)のようなショットキーバリアダイオード33
と同じ構造のショットキーバリアダイオード36を製作
するための別な方法である。
【0073】まず、図11(a)のようなn+GaAs
等の低抵抗半導体基板21上のn能動層22の上に、レ
ジスト23を成膜し、さらにこのレジスト23上に上層
レジスト28を成膜する。
等の低抵抗半導体基板21上のn能動層22の上に、レ
ジスト23を成膜し、さらにこのレジスト23上に上層
レジスト28を成膜する。
【0074】次に、図11(b)に示すように、上層レ
ジスト28にフォトリソグラフィを施してパターニング
し、ショットキー電極形成予定領域に対応させて上層レ
ジスト28に窓29を開口する。ついで、上層レジスト
28をマスクとして下のレジスト23をエッチングし、
上層レジスト28の窓29より大きな窓24を下のレジ
スト23に開口する。
ジスト28にフォトリソグラフィを施してパターニング
し、ショットキー電極形成予定領域に対応させて上層レ
ジスト28に窓29を開口する。ついで、上層レジスト
28をマスクとして下のレジスト23をエッチングし、
上層レジスト28の窓29より大きな窓24を下のレジ
スト23に開口する。
【0075】次に、図11(c)に示すように、窓2
9,24を通してn能動層22にプラズマ照射し、レジ
スト23の窓24内に露出している領域に改質層25を
形成する。この後、半導体基板21を6N−HCl(6
規定の塩酸)に1分間浸漬して改質層25の表面に形成
された酸化膜(図示せず)を除去した後、上層レジスト
28の窓29を通して改質層25の上にTi/Pt/A
u等の電極材料を蒸着し、リフトオフによって図11
(d)に示すようにショットキー電極26を形成する。
ついで、図11(e)に示すように、半導体基板21の
下面にAu−Ge/Ni等のオーミック電極27を設け
る。
9,24を通してn能動層22にプラズマ照射し、レジ
スト23の窓24内に露出している領域に改質層25を
形成する。この後、半導体基板21を6N−HCl(6
規定の塩酸)に1分間浸漬して改質層25の表面に形成
された酸化膜(図示せず)を除去した後、上層レジスト
28の窓29を通して改質層25の上にTi/Pt/A
u等の電極材料を蒸着し、リフトオフによって図11
(d)に示すようにショットキー電極26を形成する。
ついで、図11(e)に示すように、半導体基板21の
下面にAu−Ge/Ni等のオーミック電極27を設け
る。
【0076】(第8の実施例)図12(a)〜(e)は
本発明のさらに別な実施例によるショットキーバリアダ
イオード37の製造方法を示す断面図である。まず、図
12(a)に示すように、不純物を高濃度にドープされ
たn+GaAs等の低抵抗の半導体基板21の上にn能
動層22をエピタキシャル成長させる。
本発明のさらに別な実施例によるショットキーバリアダ
イオード37の製造方法を示す断面図である。まず、図
12(a)に示すように、不純物を高濃度にドープされ
たn+GaAs等の低抵抗の半導体基板21の上にn能
動層22をエピタキシャル成長させる。
【0077】次に、図12(b)に示すように、n能動
層22上に成膜されたレジスト23にフォトリソグラフ
ィを施してパターニングし、ショットキー電極形成予定
領域に対応させてレジスト23に窓24を開口する。
層22上に成膜されたレジスト23にフォトリソグラフ
ィを施してパターニングし、ショットキー電極形成予定
領域に対応させてレジスト23に窓24を開口する。
【0078】ついで、図12(c)に示すように、レジ
スト23をマスクとして、RIE装置等を用いてn能動
層22にプラズマを照射し、n能動層22の表面に改質
層25を形成する。このようにしてn能動層22にプラ
ズマ処理を行なうことにより、n能動層22の表面近傍
を改質することができる。これは、n能動層22の表面
準位を変化させ、半導体基板21本来の固有の準位を補
償し、表面準位の影響を緩和することができるためであ
ると推測される。この場合も、プラズマ源となるガス
は、O2、N2、Ar、CF4、CHF3、H2等のガスは
もちろんのこと、プラズマ源となるガスであれば任意の
ガスを用いることができる。あるいは、これらのガスを
複数組合せたものであってもよい。
スト23をマスクとして、RIE装置等を用いてn能動
層22にプラズマを照射し、n能動層22の表面に改質
層25を形成する。このようにしてn能動層22にプラ
ズマ処理を行なうことにより、n能動層22の表面近傍
を改質することができる。これは、n能動層22の表面
準位を変化させ、半導体基板21本来の固有の準位を補
償し、表面準位の影響を緩和することができるためであ
ると推測される。この場合も、プラズマ源となるガス
は、O2、N2、Ar、CF4、CHF3、H2等のガスは
もちろんのこと、プラズマ源となるガスであれば任意の
ガスを用いることができる。あるいは、これらのガスを
複数組合せたものであってもよい。
【0079】こうしてn能動層22にプラズマを照射し
て改質層25を形成し、ついで半導体基板21を6N−
HCl(6規定の塩酸)に1分間浸漬して改質層25の
表面に形成された酸化膜(図示せず)を除去した後、レ
ジスト23の上から改質層25の上にTi/Pt/Au
等の電極材料を蒸着し、図12(d)に示すようにリフ
トオフによってショットキー電極26を形成する。こう
して改質層25はショットキー電極26直下全面に形成
される。
て改質層25を形成し、ついで半導体基板21を6N−
HCl(6規定の塩酸)に1分間浸漬して改質層25の
表面に形成された酸化膜(図示せず)を除去した後、レ
ジスト23の上から改質層25の上にTi/Pt/Au
等の電極材料を蒸着し、図12(d)に示すようにリフ
トオフによってショットキー電極26を形成する。こう
して改質層25はショットキー電極26直下全面に形成
される。
【0080】最後に、図12(e)に示すように、半導
体基板21の下面にAu−Ge/Ni等のオーミック電
極27を設ける。
体基板21の下面にAu−Ge/Ni等のオーミック電
極27を設ける。
【0081】(第8の実施例の測定結果)上記実施例の
特性を調べるため、プラズマ源となるガス種としてO2
ガスを用い、表5に示す条件下でRIE装置によりプラ
ズマ処理を施し、上記実施例のショットキーバリアダイ
オードを作製した。また、プラズマ処理を施さない点以
外では実施例と同様の条件で、従来の製法により従来例
のショットキーバリアダイオードを作製した。
特性を調べるため、プラズマ源となるガス種としてO2
ガスを用い、表5に示す条件下でRIE装置によりプラ
ズマ処理を施し、上記実施例のショットキーバリアダイ
オードを作製した。また、プラズマ処理を施さない点以
外では実施例と同様の条件で、従来の製法により従来例
のショットキーバリアダイオードを作製した。
【0082】
【表5】
【0083】そして、実施例および従来例について、シ
ョットキーバリアダイオードの順方向電流電圧特性を調
べた。この結果を図13に示す。図13の横軸はショッ
トキー電極−オーミック電極間の印加電圧(順方向電
圧)、縦軸はショットキー電極とオーミック電極間に流
れる電流値であって、実線で示すものが実施例の特性曲
線ヌ、破線で示すものが従来例の特性曲線ルである。図
13から分かるように、この実施例によれば、ショット
キー電極の順方向特性が従来例よりも改善されている。
また、図14は図13の順方向特性曲線ヌ,ルを電流値
を対数目盛を用いて表わしたものであって、各順方向特
性曲線ヌ,ルの傾きからショットキー接合のバリアハイ
トの大きさΦBIVを求めると、実施例ではΦBIV=0.6
4eV、従来例ではΦBIV=0.76eVとなった。従っ
て、本発明の実施例によればn能動層やn+半導体基板
のキャリア濃度を変化させることなく、ショットキー接
合のバリアハイトを低減させられることが分かる。一
方、逆方向特性は従来例と同様な特性が得られた(図8
の曲線リ参照)。
ョットキーバリアダイオードの順方向電流電圧特性を調
べた。この結果を図13に示す。図13の横軸はショッ
トキー電極−オーミック電極間の印加電圧(順方向電
圧)、縦軸はショットキー電極とオーミック電極間に流
れる電流値であって、実線で示すものが実施例の特性曲
線ヌ、破線で示すものが従来例の特性曲線ルである。図
13から分かるように、この実施例によれば、ショット
キー電極の順方向特性が従来例よりも改善されている。
また、図14は図13の順方向特性曲線ヌ,ルを電流値
を対数目盛を用いて表わしたものであって、各順方向特
性曲線ヌ,ルの傾きからショットキー接合のバリアハイ
トの大きさΦBIVを求めると、実施例ではΦBIV=0.6
4eV、従来例ではΦBIV=0.76eVとなった。従っ
て、本発明の実施例によればn能動層やn+半導体基板
のキャリア濃度を変化させることなく、ショットキー接
合のバリアハイトを低減させられることが分かる。一
方、逆方向特性は従来例と同様な特性が得られた(図8
の曲線リ参照)。
【0084】しかして、この実施例によれば、ショット
キー電極26の直下の領域でn能動層22が改質される
結果、ショットキー電極26のバリアハイトを小さくす
ることができ、ショットキーバリアダイオード37の逆
方向特性を低下させることなく順方向特性を向上させる
ことができる。なお、図12(e)では、その製造方法
のためにショットキー電極26と改質層25とが一致し
ているが、改質層25がショットキー電極26よりも狭
い領域に形成されていても差し支えない。
キー電極26の直下の領域でn能動層22が改質される
結果、ショットキー電極26のバリアハイトを小さくす
ることができ、ショットキーバリアダイオード37の逆
方向特性を低下させることなく順方向特性を向上させる
ことができる。なお、図12(e)では、その製造方法
のためにショットキー電極26と改質層25とが一致し
ているが、改質層25がショットキー電極26よりも狭
い領域に形成されていても差し支えない。
【0085】上記第4〜第8の実施例を検討すると、シ
ョットキーバリアダイオードにおいては、ショットキー
電極の直下のほぼ全体にプラズマ処理を施して改質層を
形成することにより順方向特性を改善することができ、
ショットキー電極の外周縁部ないし外周縁部と隣接する
領域にプラズマ処理を施して改質層を形成することによ
り逆方向特性を改善することができることが分かる。ま
た、ショットキー電極の直下全面及びその外周領域にプ
ラズマ処理を施して改質層を形成すれば、ショットキー
バリアダイオードの順方向特性及び逆方向特性を共に改
善することができる。
ョットキーバリアダイオードにおいては、ショットキー
電極の直下のほぼ全体にプラズマ処理を施して改質層を
形成することにより順方向特性を改善することができ、
ショットキー電極の外周縁部ないし外周縁部と隣接する
領域にプラズマ処理を施して改質層を形成することによ
り逆方向特性を改善することができることが分かる。ま
た、ショットキー電極の直下全面及びその外周領域にプ
ラズマ処理を施して改質層を形成すれば、ショットキー
バリアダイオードの順方向特性及び逆方向特性を共に改
善することができる。
【0086】なお、プラズマ装置、プラズマ処理の条件
等は、上記各実施例のものに限定されることはなく、使
用する化合物半導体基板及びその特性(キャリア濃度、
構造)等に応じて、適宜選定、設定すればよい。
等は、上記各実施例のものに限定されることはなく、使
用する化合物半導体基板及びその特性(キャリア濃度、
構造)等に応じて、適宜選定、設定すればよい。
【0087】また、上記実施例では、GaAsMESF
ETとショットキーバリアダイオードについて説明した
が、本発明の特徴とするところは、ショットキー電極形
成前(場合によっては形成後)に半導体基板の能動層の
ショットキー電極形成領域又はその近傍のうちの少なく
とも一部にプラズマ処理を施すことにある。従って、本
発明は、GaAsMESFETやショットキーバリアダ
イオード以外にも、HEMT(高電子移動トランジス
タ)、プレーナ型ショットキーバリアダイオード等の、
金属と半導体とのショットキー接合を利用した化合物半
導体素子一般に適用することができる。また、GaAs
MESFETやショットキーバリアダイオードの場合に
も、上記各実施例の構造及び製造プロセスに限定される
ことはなく、他の構造の半導体素子及び他の製造方法に
も適用することができる。
ETとショットキーバリアダイオードについて説明した
が、本発明の特徴とするところは、ショットキー電極形
成前(場合によっては形成後)に半導体基板の能動層の
ショットキー電極形成領域又はその近傍のうちの少なく
とも一部にプラズマ処理を施すことにある。従って、本
発明は、GaAsMESFETやショットキーバリアダ
イオード以外にも、HEMT(高電子移動トランジス
タ)、プレーナ型ショットキーバリアダイオード等の、
金属と半導体とのショットキー接合を利用した化合物半
導体素子一般に適用することができる。また、GaAs
MESFETやショットキーバリアダイオードの場合に
も、上記各実施例の構造及び製造プロセスに限定される
ことはなく、他の構造の半導体素子及び他の製造方法に
も適用することができる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る半導
体素子の製造方法によれば、プラズマ処理を施すことに
より能動層とショットキー接合をなすショットキー電極
直下及びその近傍の能動層を改質することができる。こ
れは、能動層のショットキー電極直下及びその近傍のキ
ャリア密度の減少、表面準位密度の変化が起こり、半導
体素子の素子特性が改善されるためであると推測され
る。同時に、ゲート電極やドレイン電極の端部での電界
集中を緩和することができるためであると思われる。
体素子の製造方法によれば、プラズマ処理を施すことに
より能動層とショットキー接合をなすショットキー電極
直下及びその近傍の能動層を改質することができる。こ
れは、能動層のショットキー電極直下及びその近傍のキ
ャリア密度の減少、表面準位密度の変化が起こり、半導
体素子の素子特性が改善されるためであると推測され
る。同時に、ゲート電極やドレイン電極の端部での電界
集中を緩和することができるためであると思われる。
【0089】例えば、GaAsMESFET等の電界効
果型のトランジスタ素子においては、ゲート耐圧を向上
させ、またゲートのリーク電流を小さくすることができ
る。また、ショットキーバリアダイオード等のダイオー
ド素子においては、ダイオード素子の順方向特性や逆方
向特性を改善することができる。
果型のトランジスタ素子においては、ゲート耐圧を向上
させ、またゲートのリーク電流を小さくすることができ
る。また、ショットキーバリアダイオード等のダイオー
ド素子においては、ダイオード素子の順方向特性や逆方
向特性を改善することができる。
【0090】上記プラズマ処理は、能動層形成後のショ
ットキー電極形成前(場合によってはショットキー電極
形成後も可能)に行えばよく、化合物半導体基板の能動
層とショットキー接合をなす半導体素子であれば、その
構造及び製造方法にかかわらず、幅広く適用することが
できる。
ットキー電極形成前(場合によってはショットキー電極
形成後も可能)に行えばよく、化合物半導体基板の能動
層とショットキー接合をなす半導体素子であれば、その
構造及び製造方法にかかわらず、幅広く適用することが
できる。
【0091】すなわち、複雑な工程、複雑な構造、特別
な装置、繁雑な制御を必要とせず、プラズマ処理という
簡単な方法により、耐圧性の優れた良好な特性の半導体
素子を製造することができ、したがって、製造コスト及
び材料コストを大幅に低減できる。
な装置、繁雑な制御を必要とせず、プラズマ処理という
簡単な方法により、耐圧性の優れた良好な特性の半導体
素子を製造することができ、したがって、製造コスト及
び材料コストを大幅に低減できる。
【図1】(a)〜(e)は本発明の一実施例によるGa
AsMESFETの製造方法の各工程を示す断面図であ
る。
AsMESFETの製造方法の各工程を示す断面図であ
る。
【図2】(a)〜(d)は本発明の別な実施例によるG
aAsMESFETの製造方法の各工程を示す断面図で
ある。
aAsMESFETの製造方法の各工程を示す断面図で
ある。
【図3】上記実施例と従来例のゲート電流とゲート−ド
レイン間電圧との測定結果を示す図である。
レイン間電圧との測定結果を示す図である。
【図4】上記実施例と従来例のゲート電流とソース−ド
レイン間電圧との測定結果を示す図である。
レイン間電圧との測定結果を示す図である。
【図5】上記実施例と従来例のドレインコンダクタンス
とソース−ドレイン間電圧との測定結果を示す図であ
る。
とソース−ドレイン間電圧との測定結果を示す図であ
る。
【図6】本発明のさらに別な実施例によるGaAsME
SFETを示す断面図である。
SFETを示す断面図である。
【図7】(a)〜(e)は本発明のさらに別な実施例に
よるショットキーバリアダイオードの製造方法の各工程
を示す断面図である。
よるショットキーバリアダイオードの製造方法の各工程
を示す断面図である。
【図8】上記実施例、従来例及び比較例によるショット
キーバリアダイオードの逆方向電流電圧特性を示す図で
ある。
キーバリアダイオードの逆方向電流電圧特性を示す図で
ある。
【図9】本発明のさらに別な実施例によるショットキー
バリアダイオードの構造を示す断面図である。
バリアダイオードの構造を示す断面図である。
【図10】本発明のさらに別な実施例によるショットキ
ーバリアダイオードの構造を示す断面図である。
ーバリアダイオードの構造を示す断面図である。
【図11】(a)〜(e)は本発明のさらに別な実施例
によるショットキーバリアダイオードの製造方法の各工
程を示す断面図である。
によるショットキーバリアダイオードの製造方法の各工
程を示す断面図である。
【図12】(a)〜(e)は本発明のさらに別な実施例
によるショットキーバリアダイオードの製造方法を示す
断面図である。
によるショットキーバリアダイオードの製造方法を示す
断面図である。
【図13】上記実施例及び従来例のショットキーバリア
ダイオードの順方向電流電圧特性を示す図である。
ダイオードの順方向電流電圧特性を示す図である。
【図14】上記実施例及び従来例のショットキーバリア
ダイオードの順方向電流電圧特性を示す図である。
ダイオードの順方向電流電圧特性を示す図である。
【図15】一般的な構造をした従来のGaAsMESF
ETの製造方法を示す断面図である。
ETの製造方法を示す断面図である。
【図16】LDD構造を有する従来のGaAsMESF
ETを示す断面図である。
ETを示す断面図である。
【図17】耐圧を向上させた構造の従来例による半導体
素子の一例を示す断面図である。
素子の一例を示す断面図である。
【図18】GaAsMESFETの静特性と負荷線を示
す図である。
す図である。
【図19】(a)(b)(c)は従来のショットキーバ
リアダイオードの製造方法を示す断面図である。
リアダイオードの製造方法を示す断面図である。
1 半導体基板 2 能動層 2a 改質層 3 ソース電極 4 ドレイン電極 5 下層レジスト膜 6 上層レジスト膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/93 S
Claims (10)
- 【請求項1】 化合物半導体基板上部に形成された能動
層とショットキー接合をなすショットキー電極を有する
半導体素子において、 前記能動層のショットキー電極が形成された領域及びそ
の近傍のうち少なくとも一部に、改質層が形成されてい
ることを特徴とする半導体素子。 - 【請求項2】 前記改質層が高抵抗層であることを特徴
とする請求項1に記載の半導体素子。 - 【請求項3】 前記改質層がプラズマ処理によるもので
あることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体素
子。 - 【請求項4】 前記能動層のショットキー電極が形成さ
れた領域を含む領域に、改質層が形成されていることを
特徴とする請求項1,2又は3に記載の半導体素子。 - 【請求項5】 前記能動層の上にショットキー電極と2
つのオーミック電極を形成された電界効果型のトランジ
スタ素子であることを特徴とする請求項1,2,3又は
4に記載の半導体素子。 - 【請求項6】 前記能動層の上にショットキー電極を形
成されたショットキーバリア型のダイオード素子におい
て、前記ショットキー電極の外周部の直下領域もしくは
外周部と隣接する領域に改質層が形成されていることを
特徴とする請求項1,2又は3に記載の半導体素子。 - 【請求項7】 前記能動層の上にショットキー電極を形
成されたショットキーバリア型のダイオード素子におい
て、前記ショットキー電極の直下領域もしくは当該直下
領域よりも小さな領域に改質層が形成されていることを
特徴とする請求項1,2又は3に記載の半導体素子。 - 【請求項8】 前記能動層の上にショットキー電極を形
成されたショットキーバリア型のダイオード素子におい
て、前記ショットキー電極の直下領域もしくは当該直下
領域よりも大きな領域に改質層が形成されていることを
特徴とする請求項1,2又は3に記載の半導体素子。 - 【請求項9】 化合物半導体基板上部に能動層を形成
し、該能動層とショットキー接合をなすショットキー電
極を設けた半導体素子の製造方法において、 前記能動層のショットキー電極を形成しようとする領域
及びその近傍のうち少なくとも一部に、プラズマ処理を
施して改質した後、 当該改質層に接触または隣接させるようにしてショット
キー電極を前記能動層上に形成することを特徴とする半
導体素子の製造方法。 - 【請求項10】 前記能動層のショットキー電極が形成
される領域及びその近傍にプラズマ処理を施して能動層
に改質層を形成した後、 前記改質層上にショットキー電極を形成することを特徴
とする請求項9に記載の半導体素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23839594A JPH0897238A (ja) | 1993-09-07 | 1994-09-05 | 半導体素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5-222555 | 1993-09-07 | ||
| JP22255593 | 1993-09-07 | ||
| JP6-197888 | 1994-07-28 | ||
| JP19788894 | 1994-07-28 | ||
| JP23839594A JPH0897238A (ja) | 1993-09-07 | 1994-09-05 | 半導体素子及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0897238A true JPH0897238A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=27327432
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23839594A Pending JPH0897238A (ja) | 1993-09-07 | 1994-09-05 | 半導体素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0897238A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003069049A (ja) * | 2001-08-23 | 2003-03-07 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
| US7122451B2 (en) | 2002-02-28 | 2006-10-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for fabricating a semiconductor device including exposing a group III-V semiconductor to an ammonia plasma |
-
1994
- 1994-09-05 JP JP23839594A patent/JPH0897238A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003069049A (ja) * | 2001-08-23 | 2003-03-07 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
| US7122451B2 (en) | 2002-02-28 | 2006-10-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for fabricating a semiconductor device including exposing a group III-V semiconductor to an ammonia plasma |
| US7449399B2 (en) | 2002-02-28 | 2008-11-11 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for fabricating a semiconductor device for reducing a surface potential |
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