JPH0897393A - 光電変換装置とラインセンサアレイ及び半導体装置 - Google Patents

光電変換装置とラインセンサアレイ及び半導体装置

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JPH0897393A
JPH0897393A JP6235166A JP23516694A JPH0897393A JP H0897393 A JPH0897393 A JP H0897393A JP 6235166 A JP6235166 A JP 6235166A JP 23516694 A JP23516694 A JP 23516694A JP H0897393 A JPH0897393 A JP H0897393A
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semiconductor substrate
photoelectric conversion
conversion device
potential
diffusion layer
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JP6235166A
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Tetsuro Asaba
哲朗 浅羽
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光電変換装置において、エピタキシャル層や
付加的な拡散層を必要とせず、信号増幅機構を備えた撮
像素子を提供することを目的とする。 【構成】 半導体基体101中に該半導体基体導電型と
は逆導電型の拡散層106を有し、該拡散層と前記半導
体基体上に配置された電界効果型トランジスタのゲート
電極107が金属配線された構造を持ち、前記半導体基
体中で光によって発生した正孔もしくは電子を前記拡散
層106及びゲート電極107の結線された領域に蓄積
し、蓄積行為によって生じる、前記電界効果型トランジ
スタのゲート電極107の電位の変化に応じて変化する
ソース電位104を出力とし、かつ蓄積された電荷を前
記電界効果トランジスタとは別の電界効果トランジスタ
121において放電する機構を具備したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光電変換装置の構造及び
その製造方法に関し、特に光入射により発生したキャリ
アを蓄積し、蓄積されたキャリアに基づいて信号を読み
出す光電変換装置及び光電変換方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、可視光の光電変換装置、特に、光
センサを一列に並べたラインセンサは、さまざまな方式
のものが提案され、使用されてきた。その主なものを挙
げれば、CCDタイプ、MOSタイプの2種類がある。
この2つの中で、ファクシミリの原稿読み取りセンサと
して、フォトダイオードにスイッチング用のMOSトラ
ンジスタを個別に結線した、MOSタイプのものが多数
使用されるようになっている。その等価回路図の一例を
図7に示す。MOSトランジスタTr1、Tr2、…、T
rnのソース側にフォトダイオードD1、D2、…、Dnが
結線され、ゲート電極へのゲート電圧の印加によりMO
Sトランジスタがスイッチングして、ドレインから原稿
のフォト信号を得ている。しかしながら、MOSタイプ
のラインセンサには以下のような欠点があった。
【0003】つまり、例えばラインセンサとした光電変
換装置において、読み出し時にMOSトランジスタのソ
ース又はドレインによる長大な配線容量が、フォトダイ
オードに接続されてその負荷として作用し、大幅な出力
低下が避けられず、S/N比の上で問題を起こしやすい
性質がある。特に、センサに求められる解像度の要求が
高度化し高解像度化すると、必然的に、センサーセル、
つまり、フォトダイオード部分の面積が縮少しキャリア
チャージが減少して、ますます、S/N比の面で苦しく
なる。
【0004】これらの問題点をふまえ、近年、特開昭6
0−12759号公報等に示されるようなバイポーラ型
のフォトセンサ・アレイが提唱され、光に対し、高感度
で、配線容量の影響を受けにくい優れた方式が用いられ
るようになった。
【0005】図8にその断面構造図を示す。上述のフォ
トセンサ・アレイ素子は、ベース部分に光子で発生した
正孔を蓄積し、このベース電位の変化によってエミッタ
電位を変化するタイプのもので、BASIS(BAse
tored typemage ensor)
と呼ばれている。以下、上述のフォトセンサ・アレイ素
子をBASISと称する。
【0006】ここで、図8について説明すると、201
はリン(P)、アンチモン(Sb)、ヒ素(As)等の
不純物をドープしてn型又はn+型とされたシリコン基
板で、202は埋込層で、203はシリコンエピタキシ
ャル層で、204は電気的に絶縁する深い拡散層で、2
05はベースを形成するn型の拡散層で、206はエミ
ッタを形成するp型の拡散層で、207はリセットMO
Sのソース又はドレインを形成するn型拡散層で、20
8はリセットMOSのゲートであり、209はフィール
ド絶縁膜で、210は層間絶縁膜で、211はアルミニ
ウム(Al)等の金属配線である。
【0007】また、図9は、上記図8の断面構造図を含
む等価回路図で、ベースにて光信号hνによるキャリア
蓄積を担うセンサートランジスタ301と、そのキャリ
ア蓄積をリセットするベースリセットMOSトランジス
タ302と、センサートランジスタ301のエミッタ電
位をオン/オフするエミッタリセットMOSトランジス
タ303と、センサートランジスタ301のエミッタに
転送された光電変換信号を次段の容量CTに転送する転
送MOSトランジスタ304と、容量CTに蓄積された
転送キャリアをリセットするCTリセットMOSトラン
ジスタ305と、一時的にセンサートランジスタ301
のエミッタに転送された光電変換信号を蓄積する容量C
T306から構成されている。この回路構成の一部の断
面構造が、図8に示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このBAS
ISというセンサは、ラインセンサとして用いた時、ア
レイの素子数が増大しても素子領域を小さくでき、また
素子面積が縮少しても出力低下が小さいという、MOS
タイプのラインセンサのものに比較して非常に優れた性
質を有している。しかし、以下の2つの問題が残り、回
避しずらい性質があった。
【0009】その1つは、図8に示すように、バイポー
ラ素子を基本構成としているため、埋め込み層202
や、ベース205、深いn型拡散層204等種々の拡散
層が必要で、MOSトランジスタで駆動回路を構成する
と、そのチップ製作工程が複雑になり、更に高価な工程
であるエピタキシャル層203の形成工程まで必要とし
ている。そのため、MOSタイプのものと比較し、製造
コストは3〜4割程高価なものとなり、コスト上問題を
有している。
【0010】2つめの問題点は、読み出し方法の問題
で、センサートランジスタ301のエミッタ電流を流す
時、ベースに蓄積された正孔が、再結合電流もしくはエ
ミッタ流入電流となって消失してしまうことである。ベ
ースに蓄積された電荷が完全に非破壊なら、エミッタ電
流を連続的に流し続け、エミッタの負荷を純抵抗負荷に
することができる。しかしながら、蓄積電荷はある程度
の割合で破壊されていき、持続的にエミッタ電流を流す
ことはできない。
【0011】そのため、図9のように、センサートラン
ジスタ301のエミッタに容量CT306を結線し、光
電変換信号を一度容量CTに転送した後、出力を読み取
っている。原理的にこの転送容量は不可避なもので、配
線容量等の影響から逃げようとすると、上述の転送容量
は大きなものにならざるを得ない。転送容量自体は、各
センサに付随するので、センサの素子数と同数以上の転
送容量が必要になる。センサ面積が縮少しても、配線容
量と転送容量の比の関係から、転送容量を小さくするこ
とはできず、センサ・アレイより転送容量アレイの方が
大面積を占める場合がある。このことはチップ面積の増
大を意味し、コスト的に更に不利な要件として上乗せさ
れる。
【0012】このようにして、本発明に係る第1の発明
の目的は、エピタキシャル層や付加的な拡散層を必要と
せず、公知の技術であるCMOS製造工程を使用するこ
とによって、信号増幅機構を備えた撮像素子の構成を可
能にすることである。
【0013】また第2の目的は、センサ素子を、光によ
って生じた信号電荷に対して完全非破壊読み出しを可能
にすることで、転送用の容量を必要とせず純抵抗読み出
しを可能とするものである。
【0014】また第3の目的は、埋め込み層を用いず、
表面電位の制御のみによって、光で発生したキャリアを
特定拡散層に集めることを可能としたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
は、上記目的を達成するため、所定導電型の拡散層に対
し、別の場所に設置した第1MOS型トランジスタのゲ
ート電極に金属配線で直結させ、該拡散層とゲート電極
をフローティング状態にし、上述の拡散層及びゲート電
極の電位に従ったMOSトランジスタのソースの電位を
出力として読み取ることを特徴とするゲート蓄積型撮像
素子を含む光電変換装置である。また、構成の一要素と
して、該拡散層とゲート電極に蓄積された電荷をリセッ
トする第2MOSトランジスタを配置し一定時間内に繰
返し光信号の読み取りができるような機構を持つ。
【0016】また、第2の発明は、半導体基体と、該半
導体基体中に該半導体基体導電型と逆導電型のウエル
と、該半導体基体中に該半導体基体と逆導電型のソース
を有する第2MOSトランジスタと、ウエル中に該ウエ
ルと逆導電型のソースを有する第1MOSトランジスタ
と、半導体基板上に酸化膜を介したポテンシャル制御電
極とを具備し、ポテンシャル制御電極と半導体基体間に
生じた光反応空乏層の電荷を第2MOSトランジスタの
ソースと第1MOSトランジスタのゲートの金属配線部
分に転送し第1MOSトランジスタのソースから出力し
たことを特徴とする。
【0017】
【作用】上記第1の発明による構成により出力信号は、
前記MOSトランジスタのソース電位として出力され、
完全非破壊読み出し、及びそれに従い持続的なソース電
流を保持する作用が可能となる。
【0018】また、出力素子及びリセット素子をMOS
型トランジスタとすることで、バイポーラトランジスタ
のように断面方向の深い位置に高濃度の拡散層を必要と
せず、またエピタキシャル層も必要とせず、大幅な工程
省略を可能とする作用がある。
【0019】また、第2の発明の構成により、ゲート電
極に直結された蓄積拡散層の脇にポテンシャルコントロ
ール電極を設けることによって、効率よく光hνによっ
て発生した電荷を回収し、ホトセンサの製造工程を増大
させることなく、センサの感度を向上させる作用があ
る。
【0020】
【実施例】本発明による一実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1(A)は本実施例による断面構造図
で、図1(B)はその等価回路である。まず、101は
シリコン等特定導電型の半導体基体、102は半導体基
体101と反対導電型のウエル、103はウエル102
の中に配置され102と反対導電型の出力MOSトラン
ジスタ123のドレイン、104は同様にウエル102
の中に配置されウエル102と反対導電型の出力MOS
トランジスタ123のソース、105は基体101と反
対導電型のリセットMOSトランジスタ121のドレイ
ン、106は同様に基体101と反対導電型のリセット
MOSトランジスタ121のソース及びキャリア蓄積領
域、107は多結晶シリコン等からなる出力MOSトラ
ンジスタ123のゲート電極、108は同様に多結晶シ
リコン等からなるリセットMOSトランジスタ121の
ゲート電極である。
【0021】また、109は多結晶シリコン等からなる
半導体基体101の表面ポテンシャルをコントロールす
るコントロール電極、110は二酸化ケイ素(SiO2)
等からなるフィールド絶縁膜、111は二酸化ケイ素等
による層間絶縁膜、112はアルミニウム(Al)等か
らなるキャリア蓄積領域と出力MOSトランジスタ12
1のゲートを結ぶ金属配線、113はアルミニウム(A
l)等からなる電源配線、114はポテンシャルコント
ロール電極109に制御信号を送る金属配線、115は
ドレインリセット用電界効果(MOS)トランジスタ1
22のゲート電極、116はドレインリセット用電界効
果トランジスタ122のドレイン拡散層である。
【0022】図1(B)は、上記断面構成図の等価回路
図である。120は光子を受けてキャリアを蓄積するポ
テンシャルコントロール電極109の下部に配置され、
光電変換の主要部を司るMOSダイオード構造のホトセ
ンサ、121はホトセンサ120の蓄積キャリアをリセ
ットする第2電界効果トランジスタのリセットMOSト
ランジスタ、122は出力MOSトランジスタ123を
導通させる第3MOSトランジスタのドレインリセット
用MOSトランジスタ、123は蓄積キャリアを出力す
る第1電界効果トランジスタの出力MOSトランジスタ
である。従って、金属配線112と出力MOSトランジ
スタ123のゲートライン107とは一致し、電源ライ
ン113とドレインリセット用MOSトランジスタ12
2のドレイン116とも一致する。
【0023】次に、上記構成の光電変換装置の動作原
理、及び簡単な製造工程を説明する。
【0024】動作原理を考えるにあたり、説明を容易に
するために、半導体基体及び内部の拡散層を以下のよう
に仮定する。すなわち、半導体基体101をn型シリコ
ン単結晶基体、ウエル102をp型ウエル、出力MOS
トランジスタ123のドレイン103及びソース104
をn型拡散層、リセットMOSトランジスタ121のド
レイン105及びソース106をp型拡散層とする。こ
こでソース拡散層106はリセットMOSトランジスタ
のソース領域とフォトダイオードのp領域を兼ねてい
る。
【0025】図2に、ポテンシャルコントロールゲート
109とリセット用PMOSの拡大図を示す。ここで、
n型半導体基体101に正の電位、例えば一例として5
Vの電位を与え、ポテンシャルコントロールゲート電極
109に0Vの電位を与えた状態を考える。この場合、
図2の中の点線で示した領域に空乏層が広がり、半導体
基体101の縦線の(a)方向に沿って、伝導帯Ecと
価電子帯Evとは図3−(1)左図のようなバンドの曲
がりが生ずる。そうして、この空乏層領域に光hνが入
射されると、図3−(1)左図のように電子−正孔対が
発生し、正孔は半導体基体101の表面側、即ちポテン
シャルコントロール電極109側に集められ、電子は基
体101の下部、即ち図2では下側へ逃げていく。この
時、リセットMOS121のゲート電極108が5Vで
オフ状態にあり、ソース領域106が出力MOSトラン
ジスタ123のゲート電極107とのみ結線されてお
り、ソース領域106がフローティング状態にあったと
する。ソース領域106の初期電位が0V近傍であった
とすると、コントロール電極109の直下の界面ポテン
シャルχS より低いポテンシャルになり、コントロール
電極109直下にある正孔は、リセットMOS121の
ソース領域106に流れ込む。
【0026】ここで、ソース領域106と出力MOSの
ゲート電極107はフローティング状態にあるので、流
れ込んだ正孔の電荷によって、フェルミ準位EFと共に
図3−(1)右図の↓のように電位が上昇する。定量的
に考えれば、ソース領域106の電位変化量をΔVS
し、流れ込んだ正孔の電荷量をQP とすると ΔVS = QP /(C1S + C20X ) ………式(1) ここで C1S ;リセットMOSのソース拡散容量 C20X ;出力MOSのゲート容量 である。
【0027】このように、一定量の正孔がソース領域1
06に蓄積されると、図3−(2)右図に示すような、
コントロール電極109下部の界面電位ポテンシャルχ
S とソース106電位が同電位になる。この時点まで
は、コントロール電極109直下の空乏層幅Wは、図3
−(1)、図3−(2)に示すように変化せず、光量h
νに従って効率的に正孔を集め続ける。
【0028】この状態で更に光hνで発生した正孔を集
め続けると、コントロール電極109直下の界面電位ポ
テンシャルχS とソース106電位は同電位を保ちなが
ら、図3−(2)右図の↓に示すように上昇し、正孔は
コントロール電極109直下とソース領域106の双方
に蓄積されていく。この時のコントロール電極109直
下の空乏層は、界面が強反転状態を保持している範囲内
で、空乏層幅は、W→W′に縮んでいく。この時のソー
ス領域の電位変化は ΔVS = QP /(C1S + C20X + C3D ) …… 式(2) ここで C3Dはコントロール電極109直下の空乏層容
量となり、緩やかに電位上昇していく。
【0029】このようにして、一定の蓄積時間経過後、
ポテンシャル関係は図3−(3)に示す状態になってい
る。この状態からコントロール電極109の電位を0V
から基体101と同電位の+5Vまで変化させる。コン
トロール電極109と半導体基体101の仕事関数差を
無視するとコントロール電極109の界面電位ポテンシ
ャルχS も5Vとなり、図3−(3)右図の↓で示すポ
テンシャル上昇が一気に起こる。この結果ポテンシャル
の分布は図3−(4)の状態に変わり、コントロール電
極109直下にあった正孔はソース領域106に流れ込
む。
【0030】ここで、コントロール電極109直下に蓄
積されていた正孔の中で、どの程度の割合の正孔が、ソ
ース領域106に流れ込むかが問題であるが、図1に示
すように、コントロール電極109に電位を与える金属
配線114をソース領域106からなるべく遠い位置に
コンタクト配置すれば、過渡的に水平方向に界面電位ポ
テンシャルχS の電位勾配が生じ、多結晶シリコンと単
結晶シリコンの移動度の差から、コントロール電極10
9側のチャージ移動より単結晶界面の正孔移動の方が速
やかに行なわれ、ほぼ全量の正孔が、ソース領域106
に流れ込む。
【0031】その結果、発生した正孔の電位総量QP
対してソース領域106の電位変化は、 ΔVS = QP /(C1S + C20X ) …… 式(3) となり、式(1)と同じ関係が保たれる。
【0032】このことは、光による発生電荷量QP の大
小にかかわらず、リセットMOSトランジスタ121の
ソース106の電位及び出力MOSトランジスタ123
のゲート107の電位が、容量のみで決まることを意味
する。よって、出力MOS123のゲート107の電位
が極端な屈曲点を持たず、 V2G∝ QP ∝ IL ・tS …… 式(4) ここで、 V2G ; 出力MOS123のゲート107
の電位 IL ; 光強度 tS ; 蓄積時間 という関係が成り立つ。
【0033】このようにして、最後に、リセットMOS
トランジスタ121のゲート電極108に0Vを印加し
て、リセットMOSトランジスタ121をON状態にす
ると、ソース領域106は0V近傍(0.5V〜0.6
V)に電位がもどる(図3−(5))。
【0034】この後、コントロール電極109の電位を
0Vにもどし、リセットMOS121のゲート電極10
8に電圧5Vを与えて、再びリセットMOSトランジス
タ121をオフ状態にもどせば、初期状態図3−(1)
が再現されることになる。
【0035】ここで、電位の変化を出力M0S123以
外の各動作点に着目すると、次のようになる。図5の各
電極の各1に示すようなタイミングチャートで、光蓄積
期間中のゲート電極107の電位V2Gの変動は、リセッ
トMOS121のソース106と結線されており、リセ
ットMOS121のソース106の電位V1Sと同電位で
ある。よって光起電電流によって電位は変化してゆき、
前述のように、 V2G = V1S = QP /(C1S + C20X ) …… 式(5) の関係が成り立つ。
【0036】この蓄積期間中(ポテンシャルコントロー
ル電極109が低電位期間)、出力MOS123のドレ
インは、出力MOS123と供給電源の間に挿入された
ドレインリセットMOS122が、図5に示すように、
そのドレインリセットMOS122のゲート電極が低電
位のため、オフ状態にあるため、電流は流れない。ポテ
ンシャルコントロール電極109を半導体基板101と
同電位(図中高電位パルス)にして蓄積動作を終了させ
た後、出力MOS123のドレイン側のドレインリセッ
トMOS122のゲート電位を高レベルに移行させ、出
力MOSトランジスタ123をON状態にして出力す
る。この結果、出力MOSトランジスタ123のドレイ
ンには供給電圧近傍の電圧が供給され、出力MOSトラ
ンジスタのゲート電位に従ったドレイン電流が流れる。
【0037】ここで、出力MOSトランジスタ123の
ソース104の電位を考えると、負荷に純抵抗負荷、も
しくは容量負荷のどちらを結線しても、ソース・フォロ
ア型の負荷状態になり、出力MOS123のソース10
4の電位は、およそV2G−V2th (ここでV2th は出力
MOS123のしきい値電圧)になる。
【0038】ここで、図1に示すような光電変換装置を
一列にライン上に並べ、ラインセンサアレイとして、出
力を個別に取り出すことを考えると、出力MOSトラン
ジスタ123のソース104は、直接共通出力線に継ぐ
ことができる(図6)。この半導体装置において、読み
出し終了は、ドレインリセットMOS1221、1222
…122nのゲート電極115電位を低電位側に落と
し、出力MOSトランジスタ1231、1232、…12
3nのドレイン電源をオフすると出力MOS123から
電流は流れなくなり、論理回路として、共通出力ライン
のどこか1ケ所にリセットMOS124を接続しておけ
ば、共通出力ライン及び出力MOS123のソース電位
は0V近傍に落とすことができ、安定な動作を保証す
る。出力MOS123のゲート107の電位のリセット
については、この共通出力ラインのリセット後、ゲート
リセットMOS121のゲート電極を低電位にして、タ
イミングをずらして行なえばよい。そうして、図5に示
すように、共通出力ラインリセットMOS124のゲー
ト電極をオンする直前に各素子の正孔の電荷を出力して
おいて、その後リセットMOS124をオンして共通出
力ラインをリセットする。
【0039】以上の動作説明は、ある特定の1bitに
関して、蓄積→読み出し→リセットを時系列的に行なっ
たものだが、蓄積時間が充分長いとすれば、他bitの
読み出し→リセットは蓄積期間中に順次行なっていけば
よい。
【0040】以上の説明で重要なことは、たとえ共通出
力ラインの負荷が抵抗負荷の場合でも、出力MOS12
3のゲート107に蓄積された正孔による電荷は破壊さ
れず、完全非破壊読み出しができる点である。この出力
MOS123の部分にバイポーラトランジスタを置き変
えた場合には、出力MOS123のゲート107に相当
するベースに蓄積された正孔がエミッタに注入される
か、もしくは再結合電流として部分的には消失してしま
う。よって、バイポーラトランジスタの場合は負荷が容
量負荷にならざるを得ず、読み出し回路に大きな制約を
強いていた。
【0041】以上、説明したように各端子の電位関係か
ら出力MOS123のソース端子104が出力端子にな
ることが理解できる。更に、配線容量等、寄生容量によ
る出力低下も、完全非破壊読み出しによって容量分割さ
れにくく、最小限のものに押さえることができる。
【0042】以下に、本発明を用いた一実施例の製作工
程について、図4を参照しつつ簡単に説明する。
【0043】最初は、n型半導体基体101の濃度選択
だが、これは重要なパラメータである。コントロール電
極109直下の空乏層の広がりは、基体濃度とゲート酸
化膜の膜厚によって決まる。一例として、ファクシミリ
等に使用されている光源波長550nmの定波長型ライ
ンセンサに必要な空乏層幅は以下のようになる。シリコ
ンの波長550nmの光に対する吸収係数は a=6.
9×103 cm-1 である。よって、4μmの幅で入射
した95%の光がシリコン中に吸収される。これを目安
にすると、空乏層が4μm以上広がるように基板濃度を
選択してやればよい。
【0044】図3−(1)のような強空乏状態(非平
衡)では、ゲート酸化膜110を300 と仮定して、
半導体基体101の濃度が3〜4×1014cm-1以内な
ら、4μm以上の空乏層が、図2の点線で示すように、
コントロール電極109直下に形成することが確かめら
れている。エッチングはドライエッチング法を用い、反
応ガスには、塩素(Cl2)、二フッ化メタン、六フッ
化イオウ(SF6)を用いている。
【0045】次に、ウエル102をイオン注入又は拡散
法にて作成し(図4の(a))、n型MOSトランジス
タのソース104及びドレイン103をイオン−インプ
ランテーション法によって形成する。砒素(As)を7
×1015/cm2 のドーズ量で打ち込む。更に、p型M
OSトランジスタのソース106及びドレイン105を
イオン−インプランテーション法によって形成する。二
フッ化ボロンを1×1015/cm2 のドーズ量で打ち込
む(図4の(b))。
【0046】次に、層間絶縁膜111を常圧DVD法に
よって7000 堆積させ、950℃の温度で10分の
熱処理を施す。次にフォトリソグラフィー法を用いてコ
ンタクトホールを開口する。エッチングはドライエッチ
ング法を用い、反応ガスには、四フッ化炭素と三フッ化
メタンを使用している。更にアルミニウムを8000堆
積させ、フォトリソグラフィー法によってアルミニウム
配線112、113、114を形成する(図4の
(c))。
【0047】以上の工程によって、図1に示すような断
面構造を持つ素子が形成される。上述したような素子の
駆動回路を同一基体101内に形成する場合、CMOS
回路で形成するならば、全く付加工程なしに、受光素子
と駆動回路を同一工程で形成できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
MOSトランジスタのゲート部分に電荷を蓄積すること
により、完全非破壊の読み出しが可能となり、転送容量
を用いることなく読み出しができるので、素子のチップ
サイズを縮少でき、安価なセンサを提供できる。
【0049】また、バイポーラ素子と比較して、エピタ
キシャル層等の高価な工程を必要とせず、先行技術であ
るBASIS素子と比較して30%程度コストダウンが
可能である。
【0050】また本発明を用いれば、蓄積、読み出し、
リセットの各動作を各電極の電位コントロールでできる
ので、一列にユニットを並べた場合、各ユニット間の動
作を時系列で行なえば、ラインセンサとして使用でき
る。
【0051】また本発明を用いれば、センサ部分を公知
の技術であるCMOSトランジスタの製作工程によって
作製できるので、何らの工程付加をすることなく、駆動
用論理回路を同一基体内に構成することができる。
【0052】また本発明によれば、読み出し用のMOS
トランジスタに、同一サイズでコンダクタンスの高いn
型MOSトランジスタを選択することが可能となる。
【0053】また本発明によれば、面積縮少のために蓄
積用の拡散層と、リセットMOSトランジスタのソース
を共通領域とすることも可能である。
【0054】また本発明によれば、汎用性のある正電位
電源で駆動するために、n型シリコン基体を用い、リセ
ット用のMOSトランジスタにpチャネルタイプを用い
ることが可能である。
【0055】また本発明によれば、MOSダイオード構
造のポテンシャル制御電極を設置することで、埋め込み
層等を用いることなく、550nmの波長の光で、90
%以上の正孔を拡散層に回収することが可能になる。
【0056】また本発明によれば、ポテンシャル制御電
極はゲート電極と同時形成でき、全くコストを上昇させ
ずに形成可能である。
【0057】また本発明によれば、多結晶シリコンと単
結晶シリコンの移動量の違いから、単にポテンシャル制
御電極の金属結線を蓄積拡散層の逆側に配置するだけ
で、過渡的に集積電荷に対するポテンシャル傾向を付け
ることが可能で効率よく正孔を蓄積することができる。
【0058】また本発明によれば、安価なセンサが求め
られているファクシミリの読み取りリーダーに最適で、
ファクシミリのロー・コスト化に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光電変換素子の構造断
面図及び等価回路図である。
【図2】本発明による図1の内の一部拡大断面図であ
る。
【図3】本発明による実施例の動作を説明する各動作時
のポテンシャルバンド図である。
【図4】本発明の一実施例の製作工程毎の断面図であ
る。
【図5】本発明による実施例の動作を説明するタイミン
グチャートである。
【図6】本発明による実施例による応用例の回路図であ
る。
【図7】先行技術におけるMOSタイプのラインセンサ
概念図である。
【図8】先行技術におけるべース蓄積型撮像素子の構造
断面図である。
【図9】先行技術におけるベース蓄積型撮像素子の読み
出し回路の等価回路図である。
【符号の説明】
101 半導体基体 102 ウエル 103 出力MOSトランジスタのドレイン 104 出力MOSトランジスタのソース 105 リセットMOSトランジスタのドレイン 106 リセットMOSトランジスタのソース 107 出力MOSトランジスタのゲート電極 108 リセットMOSトランジスタのゲート電極 109 ポテンシャルコントロール電極 110 フィールド酸化膜 111 層間絶縁膜 112、113、114 アルミニウム等金属配線 120 光電変換素子 121 リセットMOSトランジスタ 122 ドレインリセットMOSトランジスタ 123 出力MOSトランジスタ 201 シリコン基体 202 埋込み層 203 シリコンエピタキシャル層 204 深い拡散層 205 拡散層(ベース領域) 206 拡散層(エミッタ領域) 207 拡散層(リセットMOSトランジスタのソース
及びドレイン) 208 リセット用MOSトランジスタのゲート電極 209 フィールド酸化膜 210 層間絶縁膜 211 金属配線

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体中に該半導体基体の導電型と
    は逆導電型の拡散層を有し、該拡散層と前記半導体基体
    上に配置された第1電界効果型トランジスタのゲート電
    極が金属配線された構造を持ち、前記半導体基体中で光
    によって発生した正孔もしくは電子の電荷を前記拡散層
    及び前記ゲート電極の結線された領域に蓄積し、蓄積行
    為によって生じる、前記第1電界効果型トランジスタの
    ゲート電極の電位の変化に応じて変化するソース電位を
    出力とし、かつ蓄積された電荷を前記第1電界効果トラ
    ンジスタとは別の第2電界効果トランジスタにおいて放
    電する機構を具備することを特徴とする光電変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光電変換装置が、同一半
    導体基体内に複数個配置されたことを特徴とするライン
    センサアレイ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のラインセンサアレイに加
    えて、同一半導体基体内に、該ラインセンサアレイを駆
    動する論理回路を組み込んだことを特徴とする半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置を、原稿を読
    み取る画像読み取り用センサとして用いたことを特徴と
    するファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の光電変換装置において、
    電荷を蓄積するゲートを有する読み出し用の前記第1電
    界効果型トランジスタをn型MOSトランジスタで構成
    したことを特徴とする光電変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の光電変換装置において、
    前記拡散層と前記第2電界効果型トランジスタのソース
    領域とを、同一の拡散層で構成したことを特徴とする光
    電変換装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の光電変換装置において、
    前記半導体基体をn型シリコン基体とし、前記第2電界
    効果型トランジスタをp型MOSトランジスタで構成し
    たことを特徴とする光電変換装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の光電変換装置において、
    前記第1電界効果型トランジスタのゲート電極に金属配
    線された前記拡散層に隣接する領域に、MOSダイオー
    ド構造で構成された半導体表面のポテンシャル制御機構
    を具備し、光で発生した正孔もしくは電子の一方を前記
    拡散層へ蓄積させることを特徴とする光電変換装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の光電変換装置において、
    前記ポテンシャル制御する電極領域の金属配線部分を、
    前記拡散層を基準に前記第1電界効果トランジスタのゲ
    ート電極の逆の位置に配置したことを特徴とする光電変
    換装置。
  10. 【請求項10】 半導体基体中に該半導体基体の導電型
    とは逆導電型の拡散層を有し、該拡散層と前記半導体基
    体上に配置された第1電界効果型トランジスタのゲート
    電極が金属配線された構造を持ち、前記拡散層に隣接す
    る領域にMOSダイオード構造で構成された半導体表面
    のポテンシャル制御機構を具備し、前記半導体基体中で
    光によって発生した正孔もしくは電子の電荷を前記拡散
    層及び前記ゲート電極の金属配線された領域に蓄積し、
    該蓄積した電荷を前記第1電界効果型トランジスタのソ
    ースから出力する光電変換装置の製造方法において、 前記ポテンシャル制御する電極部分を前記第1電界効果
    トランジスタのゲート電極と同一工程で形成することを
    特徴とする光電変換装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体基体と、該半導体基体中に該半
    導体基体導電型と逆導電型のウエルと、該半導体基体中
    に該半導体基体と逆導電型のソースを有する第2MOS
    トランジスタと、前記ウエル中に該ウエルと逆導電型の
    ソースを有する第1MOSトランジスタと、前記半導体
    基板上に酸化膜を介したポテンシャル電極とを具備し、
    前記ポテンシャル電極と前記半導体基体間に生じた光反
    応空乏層の電荷を前記第2MOSトランジスタのソース
    と前記第1MOSトランジスタのゲートの金属配線部分
    に転送し前記第1MOSトランジスタのソースから出力
    したことを特徴とする光電変換装置。
  12. 【請求項12】 前記第2MOSトランジスタは前記光
    反応空乏層の電荷を放電する制御信号を供給されるゲー
    ト電極を備えたことを特徴とする請求項11記載の光電
    変換装置。
  13. 【請求項13】 前記第1MOSトランジスタのドレイ
    ンに接続され前記ウエル内に前記第1MOSトランジス
    タのドレインと同一導電型の第3MOSトランジスタを
    設けたことを特徴とする請求項11記載の光電変換装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2775541A1 (fr) * 1998-02-28 1999-09-03 Hyundai Electronics Ind Detecteur d'images cmos, photodiode pour un detecteur de ce type, et procedes pour la fabrication de ce detecteur et de cette photodiode
JP2001194458A (ja) * 1999-11-05 2001-07-19 Denso Corp 受光素子、距離測定装置及び距離・画像測定装置
CN111448664A (zh) * 2017-12-09 2020-07-24 国立大学法人静冈大学 电荷调制元件和固态摄像装置

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