JPH0899072A - 水系洗浄液の腐敗防止装置及び洗浄方法 - Google Patents

水系洗浄液の腐敗防止装置及び洗浄方法

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JPH0899072A
JPH0899072A JP23735994A JP23735994A JPH0899072A JP H0899072 A JPH0899072 A JP H0899072A JP 23735994 A JP23735994 A JP 23735994A JP 23735994 A JP23735994 A JP 23735994A JP H0899072 A JPH0899072 A JP H0899072A
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JP
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copper
cleaning liquid
copper ion
cleaning solution
ion concentration
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JP23735994A
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English (en)
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Katsuyori Matsubara
勝頼 松原
Tateshi Mayahara
立志 馬屋原
Yasuhide Takashita
泰秀 高下
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで安全に、しかも経時に渡って安定
的に水系洗浄液の腐敗防止効果を有する水系洗浄液の腐
敗防止装置及び腐敗防止方法を提供する。 【構成】 水系洗浄液中に銅イオンを任意に付与できる
銅イオン発生源を有し、好ましくは、該洗浄液の銅イオ
ン濃度測定手段と、前記銅イオン測定手段により得られ
た銅イオン濃度を参照して該洗浄液の銅イオン濃度を一
定値に制御する制御手段をも有する水系洗浄液の腐敗防
止装置である。銅イオン発生源は、例えば超音波震動子
と、該超音波震動子を洗浄液中で作動させたときに超音
波震動が及ぶ範囲に銅又は銅合金を配置したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水系洗浄液の腐敗防止
装置及び腐敗防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塩素系又はフロン系などの有機溶
剤を用いた洗浄方法が広く採用されていたが、環境保護
や人体への弊害などの観点から、近年では水系洗浄液を
使用した洗浄方法が主流となってきている。しかしなが
ら、水系洗浄液はそのまま使用し続けると腐敗が生じる
ため問題となっている。特に洗浄助剤として界面活性剤
などを臨海ミセル濃度以下に添加する場合は腐敗が著し
く、その腐敗防止手段を講じることが必要となってく
る。水系洗浄液の腐敗を抑制する手段としては、例え
ば、洗浄液が腐敗する前に洗浄液を交換したり、腐敗が
進まないように新しい洗浄液の追加を頻繁に行なったり
する方法が採られている。しかしながらこれらの方法
は、洗浄装置を維持管理するために大量の洗浄液を必要
とし、洗浄液自体のコスト、及び廃液の処理コストが高
く、経済的でない。また、洗浄液の腐敗防止手段とし
て、洗浄液中に防腐剤を混入する方法も採られている。
この方法では、洗浄液を大量に使用せずにすむものの、
洗浄液を腐敗させないようにするためには多量の防腐剤
を添加する必要があり、その結果、防腐剤自体の強い皮
膚刺激性や臭気が作業者の安全衛生を損なうという問題
が発生した。また、防腐剤の価格が高くコストがかかる
という問題もあった。さらに防腐剤の混入により防腐効
果が向上するということは洗浄液自身の生分解性が低く
なることを意味する。即ち、これを処理するには大がか
りな装置が必要となり、万一処理不十分な排水が水系に
流出した場合、環境破壊が懸念された。さらに、洗浄液
の腐敗防止方法として、洗浄液に紫外線を照射して殺菌
する方法が採られている。しかしながら、紫外線の殺菌
力は継続性がないため、紫外線の当らない部分は殺菌効
果が得られないという不具合が生じた。一方、ニッケ
ル、コバルト、錫、銅、水銀、銀等の金属の殺菌作用は
古くから知られており、最近ではこれに注目して繊維の
中に銅繊維を編み込んだ抗菌靴下や、ぬめりの発生しに
くい銅製の流し台ゴミ収集器等が商品化されている。と
ころが、殺菌作用のある上記金属を洗浄液に作用させた
ところ、使用時間が経過すると共に、金属表面に酸化膜
や水酸化膜等の安定した被膜が形成され、その殺菌効果
は徐々に弱くなってしまい、洗浄液を長期に渡って安定
に保持することができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の水系洗浄液の腐敗防止に見られる問題を解決しようと
するもので、すなわち、十分な殺菌効果を有しつつ、低
コストで、安全に、しかも長期に渡って安定的に洗浄液
の腐敗を防止する装置及び洗浄方法を提供することであ
る。
【課題を解決するための手段】
【0004】すなわち、本発明は、水系洗浄液中へ銅イ
オンを任意に付与できる銅イオン発生手段を有すること
を特徴とし、好ましくは該洗浄液の銅イオン濃度測定手
段と、前記銅イオン濃度測定手段により得られた銅イオ
ン濃度を参照して該洗浄液の銅イオン濃度を一定値に制
御する制御手段をも有することを特徴とする水系洗浄液
の腐敗防止装置を提供するものである。また、本発明
は、水系洗浄液中で被洗浄物を洗浄する方法において、
(1)水系洗浄液中へ銅イオンを供給する工程、(2)
洗浄液中の銅イオン濃度を測定する工程、(3)銅イオ
ン濃度の測定値に基づいて洗浄液中への銅イオンの溶出
量を所定範囲に制御する工程、を含むことを特徴とする
水系洗浄液を用いる洗浄方法を提供するものである。本
発明の銅イオン発生手段の好ましい態様としては、
(i)超音波震動子と銅または銅合金からなり、該超音
波震動子を洗浄液中で作動させた時に超音波震動が及ぶ
位置に銅または銅合金を配置したもの、(ii)洗浄液中
に気泡を噴出させるノズルにおいて、該ノズルの気泡噴
出部の洗浄液に接する部分を銅又は銅合金としたもの、
(iii)繊維状の銅又は銅合金からなり、これに洗浄液
を通水する構成としたもの、(iv)比抵抗値が1MΩ・
cm〜18MΩ・cmの純水を銅又は銅合金に接触させ
るようにしたもの、(v)銅又は銅合金を電気分解法に
よりイオン化する装置などを示すことができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、本発明を詳細に説
明する。本発明の水系洗浄液の腐敗防止装置は、銅イオ
ンを洗浄液中に供給することによって腐敗の原因である
細菌を殺菌する。銅による殺菌作用は、そのメカニズム
は明らかになっていないが、皮膜等を形成せずに銅が直
接触れていたり、また銅イオン濃度が高い場合には、微
量でもその殺菌力は強く充分な効果が得られる。また、
銅は水道管やコップにも多用されているように、他の金
属に比べて強い殺菌力を有している割に毒性は低く、ま
た安価でもある。
【0006】本発明では、銅イオン発生手段により供給
される銅イオンの濃度を直接または間接的に検知し、検
知された銅イオン濃度をあらかじめ設定した目標値にな
るように制御手段によって調整する。このため、殺菌効
果が得られる最適銅イオン濃度を常に安定して供給する
ことができる。水系洗浄液中の銅イオン濃度は、0.1p
pm以上が、好ましい。
【0007】本発明の銅イオン発生方法の具体例につい
て以下に説明する。これらは単独で用いても良いし、各
々を組み合わせて用いても良い。第1の銅イオン発生方
法は、洗浄液中、または洗浄液に接するように銅又は銅
合金を配し、前記銅又は銅合金に超音波振動を照射す
る。銅表面では、超音波を照射することによりエロ−ジ
ョンを起こし、銅表面に生成された酸化膜や水酸化膜又
は有機物等からなる安定な皮膜面が除去される。その結
果、銅イオンの生成もまた促進される。銅清浄面は強い
殺菌力を示すが、これは銅清浄面の強い反応性が、細菌
などに対しても作用するためではないかと予想される。
銅清浄面では、洗浄液中で酸化膜や水酸化膜などが急速
に再形成され、その皮膜は時間と共に成長するが、超音
波の照射で常に清浄面が洗浄液に接するようにすること
ができる。さらに、この時除去された銅表面の皮膜は、
銅(酸化膜、水酸化膜等を含む)微粒子、または銅イオ
ンとなって洗浄液中に混入し、洗浄液中の殺菌力を高め
ることができる。超音波振動に用いられる周波数は、1
0KHz〜1MHz、好ましくは15KHz〜100K
Hzが良く、また単一周波数で使用しても2周波数以上
の多周波数で使用しても良く、さらに周波数を時系列的
に変調させても良い。振動波形は正弦波、矩形波、また
は歪波でも可能であるが、矩形波が好ましい。銅又は銅
合金を配置する位置は、超音波振動が及ぶ洗浄液中であ
ればどこでも良いが、好ましくは超音波振動が直接あた
る位置、言いかえれば、反射波ではなく直接波があたる
位置が良く、さらに好ましくは振動子の振動面から垂直
方向で振動子の投影面積の範囲内であることが良い。超
音波振動子の取付け方向は、振動面が垂直であっても水
平であっても、さらにある角度にて傾斜していても構わ
ない。銅の形状、取付け方法は問わず、立体的でも板状
でも、また洗浄槽内の部品の一部であっても構わない
が、保守管理の面では交換が容易に行なえる構成になっ
ているのが好ましい。
【0008】第2の銅イオン発生方法は、洗浄液中に気
泡を噴出させるノズルにおいて、ノズル気泡噴出部の洗
浄液に接する部分を銅又は銅合金とする方法である。前
記条件を満たせば、バブリング洗浄で使用される装置を
そのまま利用することができる。この構成により、気泡
が膨張するときに発生する超音波等の高周波が銅にエロ
−ジョンを起こし、銅と洗浄液との界面に形成された酸
化物、水酸化物、有機物等から成る安定な皮膜が除去さ
れ、銅イオンの生成が促進される。ノズルの構造は、ノ
ズル外側の水圧より高い圧力の空気を小さな孔より噴出
するようになっている。2流体ノズルの様に、洗浄液と
空気を一緒に噴出する構造であっても構わない。孔の大
きさ、個数、空気圧は、それぞれの組み合わせによって
最適値が決定されるため、一概にはいえない。気泡の噴
出速度は出来るかぎり速い方が望ましい。孔の形状は、
例えばスポンジや軽石や焼結金属の様な多孔質であって
も構わない。ノズル取付け位置は、洗浄槽底部であって
も側部であっても構わない。
【0009】第3の銅イオン発生手段は、繊維状の銅又
は銅合金に洗浄液を通水させる方法である。銅を繊維状
にすることにより同重量の銅を用いても表面積を多くと
れる。これを充填した中に、洗浄液を通水することによ
り洗浄液が銅に接触する機会が増え、銅イオンの形成が
促進される。第3の銅イオン発生方法には、第1のイオ
ン発生方法で用いる超音波震動や、第2のイオン発生方
法で用いる気泡噴出ノズルを組み合わせても良い。繊維
状の銅又は銅合金の線径、充填量は、洗浄液通水量、通
水速度、洗浄液の中の固形分量、圧損等を考慮して決定
される。線径はいずれでも可能であるが、細くするほど
洗浄液との接触面積や単位体積当りの充填可能量も増え
るものの、通水時の圧損も増えるため、φ0.01mm
〜φ5mmが好ましい。銅又は銅合金の繊維は、単独ま
たは他の繊維と混合又は混織して、ウ−ル状に加工した
ものを容器に充填して使用するのが好ましい。他の繊維
としては、例えばポリエチレン等の合成繊維や紙等の天
然繊維が挙げられる。
【0010】第4の銅イオン発生方法は、比抵抗値が1
MΩ・cm〜18MΩ・cmの純水を銅に作用させる方法
である。具体的には、例えば銅配管の中に純水を通水さ
せる方法、純水用タンクを銅製とする方法、純水中に銅
を浸漬させる方法などがある。比抵抗値が1MΩ・cm
以上の純水は、イオン性不純物が少ないために、銅表面
のイオン化を促進するため、強い殺菌力が得られる。ま
た、水分子自体もイオン化量が多くなって活性化する。
純水の比抵抗値は、1MΩ・cm以上であれば高ければ
高いほど効果があるが、その分純水の造水コストは高く
なり、18MΩ・cm以上の純水の使用は特に必要とさ
れない。
【0011】第5の銅イオン発生方法は、銅又は銅合金
を電気分解する方法である。具体的には、銅又は銅合金
を電極の正極又は正負両極として洗浄液中に浸漬させ、
直流電圧を印加することにより、電極から銅イオンを生
成させる。銅イオンの生成に必要な印加電圧は、電極間
の抵抗値により決定される。電極間の抵抗値は、洗浄液
の導電率の他に電極の形状、面積、距離などの要因に左
右される。本発明では、電極間距離をなるべく接近させ
ることにより、電極間の抵抗値を下げ、同じ電流値即ち
同じ銅イオンの生成量を得るために必要な電圧を低くし
て、感電に対する安全性を向上させるのが好ましい。電
極の面積、形状はとわず、パイプ状、網状なども可能で
ある。また、電気分解に伴って流れる電流値は、なるべ
く小さい値で制御することで、洗浄液の電気分解に伴っ
て発生する水素ガスや酸素ガスの発生量も押さえられ、
好ましい。この場合、銅イオン濃度は微量でも効果があ
るために電流値を低くしても問題ない。
【0012】本発明における銅イオン濃度の測定は、従
来公知の各種の方法が採用され、サンプリングした液か
ら銅または銅化合物を析出させて銅イオンの量を見積も
る等して直接銅イオン濃度を測定しても良いし、洗浄液
の導電率を測定することによって相対値として測定して
も良い。導電率の測定には、導電率が電流値や電圧値と
して出力される比抵抗計または導電率計を用いる。導電
率の測定値には、洗浄液中に存在する銅イオン以外の電
解質も奇与しているが、実施条件毎にブランクテスト等
を行って、目的とする銅イオン濃度となる導電率がどの
くらいかを調べておけば問題はない。
【0013】本発明における、洗浄液の銅イオン濃度を
一定にする制御は、測定した銅イオン濃度または比抵抗
計や導電率計の出力値を、あらかじめ設定しておいた値
になるように、銅イオン発生源から生成される銅イオン
の量をフィ−ドバック制御することによって行うことが
できる。第1の銅イオン発生方法を使用する場合、銅イ
オン濃度のフィ−ドバック制御は、超音波の発振出力、
超音波振動子と銅の距離、超音波の銅に対する照射面積
等を変化させて、銅に作用する超音波の大きさを調整す
る。超音波のあたる銅の面積を増やしたり、超音波出力
をあげることにより銅イオン濃度を増やすことができ
る。第2の銅イオン発生方法を使用する場合、噴出する
空気圧力を自動調圧弁により制御することにより銅イオ
ン濃度を調節する。第3の銅イオン発生方法を使用する
場合、洗浄液通水量または通水速度をポンプ回転数また
はバルブ開度を制御することにより銅イオン濃度を調節
する。第4の銅イオン発生方法を使用する場合、純水
と、イオン性物質を含むもの例えば井水や市水との混合
比率を変化させることにより比抵抗値を制御するか、ま
たは純水と銅との接触量を制御させることにより銅イオ
ン濃度を調節する。第5の銅イオン発生方法を使用する
場合、電圧値、電流値を可変抵抗器等により制御するこ
とにより銅イオン濃度を調節する。
【0014】本発明で使用される水系洗浄液としては、
井水、市水等の一般水、逆浸透膜等で処理された水の
他、界面活性剤を使用した洗浄液、石ケンを含む洗浄液
等の中性、酸性、アルカリ性を問わず、水系の洗浄液で
あれば全て使用できる。また、このような水系洗浄液
は、金属部品、プラスチック、エラストマ−等の洗浄に
用いられる。
【0015】本発明で使用される銅としては、純銅はも
ちろん、その他の金属、例えば、金、プラチナ、銀、
錫、ニッケル、コバルト、鉄、亜鉛、鉄、アルミニウム
等を含有していても可能であるが、銅よりイオン化傾向
の大きい金属、すなわち、錫、ニッケル、コバルト、
鉄、亜鉛、鉄、アルミニウム等の含有率はできるだけ少
ないほうが良い。
【0016】実施例1 図1に実施例1の腐敗防止装置を備えた洗浄装置を示
す。洗浄槽2の中には、非イオン性界面活性剤を臨海ミ
セル濃度以下に希釈した水系洗浄液3が入れられてお
り、洗浄槽底部には超音波震動子5が設置されており、
超音波が照射される位置に銅板4がひもでつり下げられ
ている。また、この水系洗浄液中には被洗浄物1が装入
されている。超音波震動を、周波数28KHz、出力密
度0.2W/cm2で照射し続けた洗浄液を毎日サンプ
リングして、10人に異臭の有無を確認してもらい、1
0人中の異臭を感じた人数を日数ごとに測定した。結果
を図2に示す。10日目になっても異臭は認められなか
った。さらに、1日ごとに洗浄槽内の洗浄液の銅の濃度
を、JIS K0102 52.2に基づく原子吸光法
にて測定し、その結果を図14に示す。洗浄液中の銅イ
オン濃度は時間経過と共にゆっくりと増加していった。
【0017】比較例1 銅板を洗浄液中に浸漬させず、他は実施例1と同様に行
った。結果を図2に示す。銅イオン発生源を用いない
と、洗浄液は腐敗しやすく、7日目で全員が異臭を認め
た。
【0018】実施例2 図3に実施例2の腐敗防止装置を備えた洗浄装置を示
す。洗浄槽2の中には、非イオン性界面活性剤を臨海ミ
セル濃度以下に希釈した水系洗浄液3が入れられてお
り、洗浄槽底部には圧力空気噴出用ノズル6が10cm
2あたり100本設置されており(図では1本のみ表
示)、洗浄液に浸漬された被洗浄物1のバブリング洗浄
を行なうようになっている。ノズルの詳細を図4に示
す。ノズル部9は銅製であり、ステンレス製パイプ10
に連結されている。ノズルの噴射孔8の直径はφ0.0
1mmの物を使用した。また、圧力空気は元圧10kg
/cm2のものを自動調圧弁にて1kg/cm2とし
た。洗浄液の腐敗度の判断及び銅イオン濃度の測定は実
施例1と同様に行い、図5及び図14に示す。4日目以
降、1人ないしは2人が異臭を認めたが、8日以降は異
臭は認められなかった。また、洗浄液中の銅イオン濃度
は時間経過と共にゆっくりと増加していった。
【0019】比較例2 実施例2におけるノズル部9を銅製ではなくステンレス
製とし、他は実施例2と同様に行い、結果を図5に示
す。ノズル部に銅を用いないと、洗浄液は腐敗しやす
く、6日目で全員が異臭を認めた。
【0020】実施例3 図6に実施例3の腐敗防止装置を備えた洗浄装置を示
す。洗浄槽2の中には、非イオン性界面活性剤を臨海ミ
セル濃度以下に希釈した水系洗浄液3が入れられてい
る。銅繊維を収容する容器12は5リットルを使用し、
ここに線径0.5mmの銅繊維13を10kg充填し
た。図6において11はポンプを示す。洗浄液の腐敗度
の判断及び銅イオン濃度の測定は実施例1と同様に行
い、結果を図7と図14に示す。8日目以降に1ないし
は2人が異臭を認めた。また、洗浄液中の銅イオン濃度
は時間経過と共にゆっくりと増加していった。
【0021】比較例3 実施例2における容器に銅繊維を充填せずに、他は実施
例2と同様に行い、結果を図7に示す。銅繊維を作用さ
せないと洗浄液の腐敗が進み、4日目で全員が異臭を認
めた。
【0022】実施例4 図8に実施例4の腐敗防止装置を備えた洗浄装置を示
す。純水発生装置14にて造水された比抵抗値5MΩ・
cmの純水15を洗浄槽2に送る途中の配管の一部を銅
管16とした。洗浄液3には、非イオン性界面活性剤を
主成分とする洗剤19を、流量計17にて計測した純水
流量から一定濃度となるように、比例注入弁18により
注入した。純水送液量は洗浄剤消費量とほぼ同量の追加
分として、50cc/分とし、銅管は内径φ6mm、長
さ10mとした。図8において、20は廃水を示す。こ
の時使用した純水発生装置の説明図を図9に示す。逆浸
透膜を通過した水をコントロ−ルバルブの調節にて、ポ
リッシャーに入る量と入らないバイパス量に振り分けら
れるようになっている。即ち、原料水21はポンプによ
り逆浸透膜22に送られ、ここでドレン23が除去さ
れ、膜を透過した水はコントロールバルブ24、24’
を通り、一方の水はセル26を通って純水27とされ
る。他方の水はポリッシャー28に入り、その水の比抵
抗が測定され、比抵抗表示器25に表示される。洗浄液
の腐敗度の判断及び銅イオン濃度の測定は実施例1と同
様に行い、結果を図10と図14に示す。10日たって
も異臭を認めた人は一人もいなかった。また、洗浄液中
の銅イオン濃度は時間経過と共にゆっくりと増加してい
った。
【0023】比較例4 実施例4における配管の一部を銅官にせずに、他は実施
例4と同様に行った。結果を図10に示す。銅官を使用
しないと洗浄液の腐敗が進み、10日目には半数が異臭
を認めた。
【0024】実施例5 図11に実施例5の腐敗防止装置を備えた洗浄装置を示
す。洗浄槽2の中には、非イオン性界面活性剤を臨海ミ
セル濃度以下に希釈した水系洗浄液3が入れられてい
る。洗浄液はポンプにより電気分解装置32に送られ、
また洗浄槽2に戻される。電気分解装置は洗浄液に浸漬
された正極29と負極30、及び両極に接続された直流
電源31で構成される。本実施例では、正極に銅90
%、銀10%の電極を、負極には炭素棒を使用した。直
流電源としては電圧自動調節可能な電源を使用し、電圧
は5Vとした。また電気分解時にわずかに発生する水
素、及び酸素ガスは大気中に放出した。ポンプ流量は5
0リットル/分とした。洗浄液の腐敗度の判断及び銅イ
オン濃度の測定は実施例1と同様に行い、結果を図12
と図14に示す。10日たっても異臭を認めた人は一人
もいなかった。また、洗浄液中の銅イオン濃度は時間経
過と共にゆっくりと増加していった。
【0025】比較例5 実施例5において電気分解装置を使用せずに、他は実施
例5と同様に行った。結果を図12に示す。洗浄液の腐
敗が進み、4日目には全員が異臭を認めた。
【0026】実施例6 図13に実施例6の腐敗防止装置を備えた洗浄装置を示
す。実施例1〜5の洗浄槽2内に導電率計((株)コス
製CE−960DP)セル33を設置し、導電率を電流
値(4〜20mA)出力36として指示調節計35に出
力するように設定した。指示調節計35にはあらかじめ
目標導電率である20mS/cmを設定しておき、導電
率計からの入力との偏差が生じたらPID制御により制
御出力37が得られる。実施例6ー1として、実施例1
における超音波出力を制御できるように設定した。超音
波出力は、出力密度が0.1〜0.8W/cm2まで調
節できるようにした。実施例6ー2として、実施例2に
おける圧力空気の圧力を指示調節計制御出力により制御
できる様にした。圧力としては0.5〜10kg/cm
2まで調節できるようにした。実施例6ー3として、実
施例3におけるポンプの総液量をインバーターを用いて
送液量を指示調節計制御出力により制御できる様にし
た。流量としては5〜200リットル/分まで調節でき
るようにした。実施例6ー4として、実施例4における
純水の比抵抗値を、指示調節計制御出力によりコントロ
−ルバルブ開度調節で制御できる様にした。比抵抗値と
しては1〜15MΩ・cmまで調節できるようにした。
実施例6ー5として、実施例5における直流電源の電圧
を、指示調節計制御出力により1〜24Vまで制御でき
る様にした。洗浄液の銅イオン濃度の測定は実施例1と
同様に行い、結果を図15に示す。銅イオン濃度は初期
において急速に立ち上がり、一定値に収束した。実施例
6ー1〜6ー5で収束値が異なるのは、JIS K01
02 52.2に基づく値が銅の総量を測定するのに対
して、導電率は主にイオン化している銅の量によるため
ではないかと推測する。さらに、実施例6ー4より、J
IS K0102 52.2に基づく銅濃度は、5pp
m程度で本洗浄剤に対しては防腐効果が十分得られた。
この結果より、各方式の銅イオン発生源についても、こ
の必要最小限の銅濃度となるように導電率を設定するこ
とによって、銅イオン濃度を上げる為に必要なコストを
最小限にできるほか、洗浄液を排水する場合の処理コス
トを最小にできる。
【発明の効果】本発明のように水系洗浄液中に任意に銅
イオンを付与することにより、洗浄液の腐敗を効果的に
抑制することができる。また、他の防腐剤に見られるよ
うな強い毒性はなく、さらに安価である。
【0027】また、本発明の腐敗防止装置のように、銅
イオン発生源と、該洗浄液の銅イオン濃度測定手段と、
銅イオン濃度を一定値に制御する制御手段を有すること
により、腐敗を防止できる最適銅イオン濃度を常に安定
して供給することができる。また、腐敗防止効果が得ら
れる最低濃度に制御することによって、銅イオン濃度を
上げる為に必要なコストを最小限にできるほか、洗浄液
を排水する場合の処理コストを最小にできる。
【0028】特に請求項3の発明のように、銅イオン発
生源が銅又は銅合金を超音波震動に晒すものであると、
銅表面に付着した皮膜を強制的に除去して銅のイオン化
が促進されるため、効率良く洗浄液の腐敗防止管理がで
きる。
【0029】また、請求項4の発明のように、気泡噴出
部が銅又は銅合金であるノズルを銅イオン発生源として
用いると、銅表面に付着した皮膜を強制的に除去して銅
のイオン化が促進されるため、効率良く洗浄液の腐敗防
止管理ができる。
【0030】さらに、請求項5の発明のように、銅イオ
ン発生源が繊維状の銅又は銅合金に洗浄液を通水する構
成であると、大掛かりな装置を用いずに、かつ使用する
銅の量が少なくても充分な腐敗防止効果が得られる。
【0031】さらにまた、請求項6の発明のように、比
抵抗値が1MΩ〜18MΩ・cmの純水を銅又は銅合金に
作用させたものであれば、銅表面への皮膜生成が抑制さ
れるため、充分な銅イオンを供給でき、洗浄液の腐敗防
止を効率良く管理できる。
【0032】その上、請求項7の発明のように、銅イオ
ン発生源が銅又は銅合金を電気分解法によりイオン化す
るものであれば、銅表面の皮膜の有無に関係無く銅イオ
ンが供給されるため、腐敗防止の効果が高い。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明、請求項3の銅イオン発生源を有する腐
敗防止装置を具備した洗浄装置の断面説明図である。
【図2】実施例1及び比較例1の評価結果を示すグラフ
である。
【図3】本発明、請求項4の銅イオン発生源を有する腐
敗防止装置を具備した洗浄装置の断面説明図である。
【図4】本発明、請求項4のノズルの断面拡大図であ
る。
【図5】実施例2及び比較例2の評価結果を示すグラフ
である。
【図6】本発明、請求項5の銅イオン発生源を有する腐
敗防止装置を具備した洗浄装置の断面説明図である。
【図7】実施例3及び比較例3の評価結果を示すグラフ
である。
【図8】本発明、請求項6の銅イオン発生源を有する腐
敗防止装置を具備した洗浄装置の断面説明図である。
【図9】本発明、請求項6の純水発生装置の説明図であ
る。
【図10】実施例4及び比較例4の評価結果を示すグラ
フである。
【図11】本発明、請求項7の銅イオン発生源を有する
腐敗防止装置を具備した洗浄装置の断面説明図である。
【図12】実施例5及び比較例5の評価結果を示すグラ
フである。
【図13】本発明、請求項2の銅イオン発生源を有する
腐敗防止装置を具備した洗浄装置の断面説明図である。
【図14】実施例1〜5の評価結果を示すグラフであ
る。
【図15】実施例6の評価結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 被洗浄物 2 洗浄槽 3 洗
浄液 4 銅板 5 超音波震動子 6 ノ
ズル 7 圧力空気 8 噴射孔 9 ノ
ズル部 10 パイプ 11 ポンプ 12
容器 13 銅繊維 14 純水発生装置 15
純水 16 銅管 17 流量計 18
比例注入弁 19 洗剤 20 廃液 21
原料水 22 逆浸透膜 23 ドレン 24
コントロールバルブ 25 比抵抗表示器 26 セル 27
純水 28 ポリッシャー 29 正極 30
負極 31 直流電源 32 電気分解装置 33
導電率計セル 34 導電率計 35 指示調節計 36
電流出力 37 制御出力(PID)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水系洗浄液中へ銅イオンを任意に付与でき
    る銅イオン発生手段を有することを特徴とする水系洗浄
    液の腐敗防止装置。
  2. 【請求項2】水系洗浄液中へ銅イオンを付与できる銅イ
    オン発生手段と、該洗浄液の銅イオン濃度測定手段と、
    前記銅イオン濃度測定手段により得られた銅イオン濃度
    を参照して該洗浄液の銅イオン濃度を一定値に制御する
    制御手段を有することを特徴とする水系洗浄液の腐敗防
    止装置。
  3. 【請求項3】 水系洗浄液中へ銅イオンを付与できる銅
    イオン発生手段が、超音波震動子と、該超音波震動子を
    該洗浄液中で作動させた時に該超音波震動が及ぶ位置に
    配置した銅または銅合金である請求項1又は2に記載の
    水系洗浄液の腐敗防止装置。
  4. 【請求項4】 水系洗浄液中へ銅イオンを付与できる銅
    イオン発生手段が、該洗浄液中に気泡を噴出させるノズ
    ルからなり、該ノズルの気泡噴出部の洗浄液に接する部
    分が銅又は銅合金である請求項1又は2に記載の水系洗
    浄液の腐敗防止装置。
  5. 【請求項5】 水系洗浄液中へ銅イオンを付与できる銅
    イオン発生手段が、繊維状の銅又は銅合金に洗浄液を通
    水する構成を有するものである請求項1又は2に記載の
    水系洗浄液の腐敗防止装置。
  6. 【請求項6】 水系洗浄液中へ銅を付与できる銅イオン
    発生手段が、比抵抗値が1MΩ・cm〜18MΩ・cmの
    純水を銅又は銅合金に接触させる構成を有する請求項1
    又は2に記載の水系洗浄液の腐敗防止装置。
  7. 【請求項7】 水系洗浄液中へ銅イオンを付与できる銅
    イオン発生源が、銅又は銅合金を電気分解法によりイオ
    ン化する装置である請求項1又は2に記載の水系洗浄液
    の腐敗防止装置。
  8. 【請求項8】 水系洗浄液中で被洗浄物を洗浄する方法
    において、(1)水系洗浄液中へ銅イオンを供給する工
    程、(2)洗浄液中の銅イオン濃度を測定する工程、
    (3)銅イオン濃度の測定値に基づいて洗浄液中への銅
    イオンの溶出量を所定範囲に制御する工程、を含むこと
    を特徴とする水系洗浄液を用いる洗浄方法。
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